JP6981266B2 - ドアチェック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアチェック装置に関する。
ドアチェック装置の構成を開示した先行文献として、特開2000−203262号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載されたドアチェック装置は、長尺状のレバーと、ドアチェックケース組立部とを備える。レバーは、長手方向の一端部側が車体側に相対回転可能に連結され、長手方向の中間部に複数の凹凸面からなるチェックパターンが形成されている。
ドアチェックケース組立部は、車両ドアにおけるドアヒンジ側に設けられている。ドアチェックケース組立部は、車両ドアの開閉動作に伴ってチェックパターン上をなぞるようにレバーに対して相対的に移動する移動体を含む。レバーと移動体との間に生ずる抵抗力の変動によって、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が増減する。
特開2000−203262号公報
レバーと移動体とが互いに接触しつつ相対的に移動する構成の場合、レバーおよび移動体の少なくとも一方の摩耗により、レバーと移動体との間に生ずる抵抗力が低下する。その結果、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が低下し、車両ドアの開閉操作時の荷重特性が変化する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が低下することを抑制して車両ドアの開閉操作時の荷重特性である節度感を維持することができるドアチェック装置を提供することを目的とする。
本発明に基づくドアチェック装置は、レバーとリングとを備える。レバーは、軸方向に延在し、車両本体側に相対回転可能に連結された上記軸方向の一端部、および、車両ドアの内部に配置される上記軸方向の他端部を有し、磁石で構成されている。リングは、上記軸方向に相対移動可能にレバーに挿通され、磁石で構成されている。レバーの外周面には、上記軸方向に間隔をあけて並ぶ複数の環状溝が設けられている。リングは、車両ドアの開閉動作に伴ってレバーに対して離間した状態で相対移動して複数の環状溝の外周側を通過する際に、上記軸方向の一方側に付勢する保持力、および、上記軸方向の他方側に付勢する保持力を、レバーから交互に受ける。
本発明の一形態においては、複数の環状溝の各々は、上記軸方向に対して傾斜している内壁面を有する。複数の環状溝は、内壁面の傾きが互いに異なる環状溝を含む。
本発明の一形態においては、ドアチェック装置は、ケースをさらに備える。ケースは、車両ドアの一部に固定され、磁性体で構成されている。ケースは、リングを収容する有底筒状の収容部を有する。収容部の底部には、レバーが挿通される開口が設けられている。収容部は、収容部の底部と対向する車両ドアの上記一部と協働してリングを保持する。
本発明の一形態においては、リングの内周面の磁極と、レバーの外周面の磁極とが、互いに同極である。
本発明の一形態においては、リングの内周面の磁極と、レバーの外周面の磁極とが、互いに異極である。
本発明によれば、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が低下することを抑制して車両ドアの開閉操作時の荷重特性である節度感を維持することができる。
本発明の実施形態1に係るドアチェック装置が搭載された車両の車両ドアが開いた状態を示す概略図である。 図1に示す車両本体と車両ドアとの連結箇所を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置の構成およびドアチェック装置と連結される連結部品の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングの内周面が第1環状溝の第1内壁面と対向している状態を示す正面図である。 図4の状態のドアチェック装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングの内周面が第2環状溝の第2内壁面と対向している状態を示す正面図である。 図6の状態のドアチェック装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の一方側に偏って位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の他方側に偏って位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の一方側に偏って位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の他方側に偏って位置している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るドアチェック装置における、車両ドアの開度と保持力との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係るドアチェック装置について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置が搭載された車両の車両ドアが開いた状態を示す概略図である。図1に示すように、車両1は車両本体2および車両ドア3を備える。車両本体2の側方に乗降口2Hが形成されている。乗降口2Hの前縁部2Fに2つのドアヒンジ4が鉛直方向に互いに間隔をあけて取り付けられている。2つのドアヒンジ4によって、車両ドア3が車両本体2に揺動可能に連結されている。鉛直方向においてドアヒンジ4同士の間の位置に、ドアチェック装置100が配置されている。
図2は、図1に示す車両本体と車両ドアとの連結箇所を拡大して示す斜視図である。図2に示すように、車両ドア3の前端部3Fには、ドアパネル3Pが取り付けられている。ドアパネル3Pには、開口部3Hが設けられている。
ドアチェック装置100は、軸方向に延在するレバー110を備えている。レバー110は、ドアパネル3Pの開口部3Hを挿通している。レバー110は、軸方向の一端部および他端部を有する。
レバー110の軸方向の一端部は、車両本体2側に相対回転可能に連結されている。具体的には、レバー110の軸方向の一端部は、車両本体2の前縁部2Fに固定されたブラケット5に、円柱状の連結ピン6を回転中心として回転可能に連結されている。
レバー110の軸方向の他端部は、車両ドア3の内部に配置されている。レバー110の軸方向の他端部には、レバー110の軸方向と直交する方向に延在する円柱状のストッパ119が設けられている。
ドアチェック装置100は、ケース130をさらに備えている。ケース130は、車両ドア3の内部において、ドアパネル3Pに取り付けられている。ケース130には、レバー110に挿通される開口が設けられている。ケース130の開口の径の寸法が、ストッパ119の長さの寸法より小さいことにより、レバー110がケース130から抜けることが防止されている。
図3は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置の構成およびドアチェック装置と連結される連結部品の構成を示す分解斜視図である。本実施形態においては、図3に示すように、ドアチェック装置100は、レバー110とリング120とケース130とを備える。
レバー110の軸方向の一端部111には、レバー110の軸方向と直交する方向に貫通し、連結ピン6に挿通される第1貫通孔111Hが設けられている。第1貫通孔111Hの直径は、連結ピン6の直径より僅かに大きい。第1貫通孔111Hを挿通した連結ピン6の両端がかしめられることにより、連結ピン6がブラケット5に取り付けられる。これにより、レバー110の一端部111が連結ピン6を回転中心として回転可能にブラケット5に連結される。
レバー110の軸方向の他端部112には、レバー110の軸方向と直交する方向に貫通し、ストッパ119に挿通される第2貫通孔112Hが設けられている。第2貫通孔112Hの直径は、ストッパ119の直径より僅かに小さい。ストッパ119は、第2貫通孔112Hに圧入されている。ただし、第2貫通孔112Hの直径が、ストッパ119の直径より僅かに大きく、第2貫通孔112Hを挿通したストッパ119の両端がかしめられることにより、ストッパ119がレバー110に固定されてもよい。
一端部111と他端部112との間におけるレバー110の外周面には、レバー110の軸方向に間隔をあけて並ぶ複数の環状溝が設けられている。本実施形態においては、レバー110の外周面に、16個の第1環状溝113と3個の第2環状溝114とが設けられている。具体的には、第1環状溝113がレバー110の軸方向に間隔をあけて4つ連続して設けられる毎に、1つの第2環状溝114が設けられている。
複数の第1環状溝113の各々は、レバー110の軸方向に対して傾斜している第1内壁面113Wを有する。レバー110の縦断面視にて、第1内壁面113Wは、略V字状の形状を有している。
複数の第2環状溝114の各々は、レバー110の軸方向に対して傾斜している第2内壁面114Wを有する。レバー110の縦断面視にて、第2内壁面114Wは、略V字状の形状を有している。レバー110の軸方向に対して、第2内壁面114Wの傾きは、第1内壁面113Wの傾きより大きい。第2環状溝114は、第1環状溝113より深い。
上記のように、複数の環状溝は、内壁面の傾きが互いに異なる環状溝を含む。なお、複数の環状溝の構成は、上記に限られず、種々の組み合わせが可能である。
レバー110は、中空状の形状を有し、永久磁石で構成されている。レバー110は、ラジアル異方性磁石である。すなわち、レバー110の外周面の磁極と、レバー110の内周面の磁極とが、互いに異極である。たとえば、レバー110の外周面の磁極がS極であるとき、レバー110の内周面の磁極はN極となる。ただし、レバー110の外周面の磁極がN極で、レバー110の内周面の磁極がS極であってもよい。
リング120は、円環状の外形を有している。リング120は、レバー110の軸方向に相対移動可能にレバー110に挿通される。リング120は、永久磁石で構成されている。リング120は、ラジアル異方性磁石である。すなわち、リング120の外周面の磁極と、リング120の内周面の磁極とが、互いに異極である。
本実施形態においては、リング120の内周面の磁極と、レバー110の外周面の磁極とが、互いに同極である。したがって、レバー110の外周面の磁極がS極であるとき、リング120の内周面の磁極はS極であり、レバー110の外周面の磁極がN極であるとき、リング120の内周面の磁極はN極である。
ケース130は、リング120を収容する有底筒状の収容部131を有する。収容部131の底部131Bには、レバー110が挿通される開口131Hが設けられている。本実施形態においては、収容部131は、有底円筒状の外形を有している。収容部131の内径は、リング120の外径より僅かに大きい。収容部131の軸方向から見て、開口131Hは円形である。開口131Hの直径は、リング120の外径より小さい。
ケース130は、収容部131の外周の一部から収容部131の径方向の外側に突出する2つの突出部132を有する。2つの突出部132は、収容部131の径方向において互いに反対側に位置している。
2つの突出部132の各々の先端近傍には、収容部131の軸方向に平行に立設された立設部133が設けられている。立設部133は、先端が丸い円柱状の外形を有している。2つの立設部133は、ドアパネル3Pに設けられている2つの貫通孔3Qと1対1で対応して嵌合する。2つの立設部133と2つの貫通孔3Qとが嵌合することにより、ケース130が車両ドア3の一部であるドアパネル3Pに固定される。なお、ケース130とドアパネル3Pとは、嵌合固定ではなく、ボルトおよびナットによって締結されることにより互いに固定されてもよい。
ドアパネル3Pの開口部3Hの径は、リング120の外径より小さい。よって、ケース130がドアパネル3Pに取り付けられた状態において、ドアパネル3Pは、収容部131の底部131Bと対向している。その結果、リング120は、収容部131とドアパネル3Pとに囲まれた空間内に閉じ込められている。このように、収容部131は、収容部131の底部131Bと対向するドアパネル3Pと協働してリング120を保持する。
本実施形態においては、ケース130が磁性体で構成されているため、リング120と収容部131とが、リング120の外周面の磁極からの磁力によって互いに引き合うため、リング120を収容部131内に保持するための蓋を別途設ける必要がない。なお、ケース130は、必ずしも磁性体で構成されていなくてもよく、非磁性体で構成されていてもよい。
本明細書中に記載の磁性体とは、鉄、ニッケルおよびコバルトなどの強磁性を有する物質、および、これらを含む、合金または酸化物などの、一般的に磁石と磁力によりよく引き合う物質であり、アルミニウムなどの非磁性体または樹脂材料などとは区別される。
以下、ドアチェック装置100の動作について説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングの内周面が第1環状溝の第1内壁面と対向している状態を示す正面図である。図5は、図4の状態のドアチェック装置の構成を示す断面図である。図6は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングの内周面が第2環状溝の第2内壁面と対向している状態を示す正面図である。図7は、図6の状態のドアチェック装置の構成を示す断面図である。図4〜図7においては、レバー110の軸方向をX軸方向、レバー110の軸方向に直交する方向をY軸方向として示している。
図4〜図7に示すように、リング120は、車両ドア3の開閉動作に伴ってレバー110に対して離間した状態で相対移動して第1環状溝113および第2環状溝114の外周側を通過する。具体的には、車両ドア3が開く際に、レバー110が車両ドア3の外側に引き出されることになるため、リング120はレバー110に対してX軸方向の正側に移動する。車両ドア3が閉じる際に、レバー110が車両ドア3の内側に入り込むことになるため、リング120はレバー110に対してX軸方向の負側に移動する。
リング120は、車両ドア3の開閉動作に伴ってレバー110に対して離間した状態で相対移動して第1環状溝113および第2環状溝114の外周側を通過する際に、レバー110から保持力を受ける。保持力とは、リング120をレバー110の軸方向に付勢する力である。
ここで、リング120の内周面が第1環状溝113の第1内壁面113Wと対向しつつレバー110の軸方向に移動する際に受ける保持力について説明する。
図8は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の一方側に偏って位置している状態を示す断面図である。図9は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。図10は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第1環状溝の第1内壁面に対してレバーの軸方向の他方側に偏って位置している状態を示す断面図である。
図8〜図10に示すように、リング120の内周面の磁極と、レバー110の外周面の磁極とが、互いに同極である場合、レバー110とリング120との間には、斥力が作用する。具体的には、第1環状溝113の第1内壁面113Wのうちの、レバー110の軸方向の一方側に位置する第1一方壁面113a、および、レバー110の軸方向の他方側に位置する第1他方壁面113bの各々と、リング120の内周面との間に、斥力が作用する。
第1一方壁面113aとリング120の内周面との間に斥力Faが作用し、第1他方壁面113bとリング120の内周面との間に斥力Fbが作用する。斥力Faは、X軸方向の成分FaxおよびY軸方向の成分Fayからなる。斥力Fbは、X軸方向の成分FbxおよびY軸方向の成分Fbyからなる。
図8に示すように、リング120が第1環状溝113の第1内壁面113Wに対してレバー110の軸方向の一方側に偏って位置している状態においては、第1一方壁面113aとリング120の内周面との間の距離が、第1他方壁面113bとリング120の内周面との間の距離より短いため、Fa>Fbとなる。その結果、Fax>Fbxとなり、リング120は、レバー110の軸方向の他方側に付勢する保持力を受ける。
図9に示すように、リング120が第1環状溝113の第1内壁面113Wに対してレバー110の軸方向の中央に位置している状態においては、第1一方壁面113aとリング120の内周面との間の距離と、第1他方壁面113bとリング120の内周面との間の距離とが等しいため、Fa=Fbとなる。その結果、Fax=Fbxとなり、リング120は、保持力を受けない。
図10に示すように、リング120が第1環状溝113の第1内壁面113Wに対してレバー110の軸方向の他方側に偏って位置している状態においては、第1一方壁面113aとリング120の内周面との間の距離が、第1他方壁面113bとリング120の内周面との間の距離より長いため、Fa<Fbとなる。その結果、Fax<Fbxとなり、リング120は、レバー110の軸方向の一方側に付勢する保持力を受ける。
次に、リング120の内周面が第2環状溝114の第2内壁面114Wと対向しつつレバー110の軸方向に移動する際に受ける保持力について説明する。
図11は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の一方側に偏って位置している状態を示す断面図である。図12は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。図13は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の他方側に偏って位置している状態を示す断面図である。
図11〜図13に示すように、第2環状溝114の第2内壁面114Wのうちの、レバー110の軸方向の一方側に位置する第2一方壁面114a、および、レバー110の軸方向の他方側に位置する第2他方壁面114bの各々と、リング120の内周面との間に、斥力が作用する。
第2一方壁面114aとリング120の内周面との間に斥力Faが作用し、第2他方壁面114bとリング120の内周面との間に斥力Fbが作用する。斥力Faは、X軸方向の成分FaxおよびY軸方向の成分Fayからなる。斥力Fbは、X軸方向の成分FbxおよびY軸方向の成分Fbyからなる。
図11に示すように、リング120が第2環状溝114の第2内壁面114Wに対してレバー110の軸方向の一方側に偏って位置している状態においては、第2一方壁面114aとリング120の内周面との間の距離が、第2他方壁面114bとリング120の内周面との間の距離より短いため、Fa>Fbとなる。その結果、Fax>Fbxとなり、リング120は、レバー110の軸方向の他方側に付勢する保持力を受ける。
図12に示すように、リング120が第2環状溝114の第2内壁面114Wに対してレバー110の軸方向の中央に位置している状態においては、第2一方壁面114aとリング120の内周面との間の距離と、第2他方壁面114bとリング120の内周面との間の距離とが等しいため、Fa=Fbとなる。その結果、Fax=Fbxとなり、リング120は、保持力を受けない。
図13に示すように、リング120が第2環状溝114の第2内壁面114Wに対してレバー110の軸方向の他方側に偏って位置している状態においては、第2一方壁面114aとリング120の内周面との間の距離が、第2他方壁面114bとリング120の内周面との間の距離より長いため、Fa<Fbとなる。その結果、Fax<Fbxとなり、リング120は、レバー110の軸方向の一方側に付勢する保持力を受ける。
図14は、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置における、車両ドアの開度と保持力との関係を示すグラフである。図14においては、縦軸に保持力、横軸に車両ドアの開度を示している。
図14に示すように、車両ドア3の開閉動作に伴って、リング120は、レバー110の軸方向の一方側に付勢する保持力、および、レバー110の軸方向の他方側に付勢する保持力を、レバー110から交互に受ける。
なお、第2内壁面114Wの傾きが、第1内壁面113Wの傾きより大きく、かつ、第2環状溝114が、第1環状溝113より深いため、リング120が第2環状溝114の外周側を通過する際の保持力の変動幅は、リング120が第1環状溝113の外周側を通過する際の保持力の変動幅より大きい。この保持力の変動幅の違いが、車両ドア3の開閉操作時の荷重特性である節度感を生じさせる。
本発明の実施形態1に係るドアチェック装置100においては、リング120は、車両ドア3の開閉動作に伴ってレバー110に対して離間した状態で相対移動するため、レバー110およびリング120が摩耗することを抑制できる。その結果、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が低下することを抑制して車両ドアの開閉操作時の荷重特性である節度感を維持することができる。
本実施形態においては、複数の環状溝の各々が、レバー110の軸方向に対して傾斜している内壁面を有し、複数の環状溝が、内壁面の傾きが互いに異なる環状溝を含むことにより、簡易な構成で節度感を生じさせることができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係るドアチェック装置について図を参照して説明する。本発明の実施形態2に係るドアチェック装置は、リングの内周面の磁極と、レバーの外周面の磁極とが、互いに異極である点のみ、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置100と異なるため、本発明の実施形態1に係るドアチェック装置100と同様の構成については説明を繰り返さない。
図15は、本発明の実施形態2に係るドアチェック装置において、リングが第2環状溝の第2内壁面に対してレバーの軸方向の中央に位置している状態を示す断面図である。
図15に示すように、本発明の実施形態2に係るドアチェック装置においては、リング120aの内周面の磁極と、レバー110の外周面の磁極とが、互いに異極である。したがって、レバー110の外周面の磁極がS極であるとき、リング120aの内周面の磁極はN極であり、レバー110の外周面の磁極がN極であるとき、リング120aの内周面の磁極はS極である。
第2環状溝114の第2内壁面114Wのうちの、レバー110の軸方向の一方側に位置する第2一方壁面114a、および、レバー110の軸方向の他方側に位置する第2他方壁面114bの各々と、リング120aの内周面との間に、引力が作用する。
第2一方壁面114aとリング120aの内周面との間に引力Fcが作用し、第2他方壁面114bとリング120aの内周面との間に引力Fdが作用する。引力Fcは、X軸方向の成分FcxおよびY軸方向の成分Fcyからなる。引力Fdは、X軸方向の成分FdxおよびY軸方向の成分Fdyからなる。
第1環状溝113の第1内壁面113Wのうちの、レバー110の軸方向の一方側に位置する第1一方壁面113a、および、レバー110の軸方向の他方側に位置する第1他方壁面113bの各々と、リング120aの内周面との間にも、引力が作用する。第1一方壁面113aとリング120aの内周面との間に引力Fcが作用し、第1他方壁面113bとリング120aの内周面との間に引力Fdが作用する。
本実施形態においても、車両ドア3の開閉動作に伴って、リング120aは、レバー110の軸方向の一方側に付勢する保持力、および、レバー110の軸方向の他方側に付勢する保持力を、レバー110から交互に受ける。
第2内壁面114Wの傾きが、第1内壁面113Wの傾きより大きく、かつ、第2環状溝114が、第1環状溝113より深いため、リング120aが第2環状溝114の外周側を通過する際の保持力の変動幅は、リング120aが第1環状溝113の外周側を通過する際の保持力の変動幅より大きい。この保持力の変動幅の違いが、車両ドア3の開閉操作時の荷重特性である節度感を生じさせる。
本発明の実施形態2に係るドアチェック装置においては、リング120aは、車両ドア3の開閉動作に伴ってレバー110に対して離間した状態で相対移動するため、レバー110およびリング120aが摩耗することを抑制できる。その結果、車両ドアの開閉操作に必要な荷重が低下することを抑制して車両ドアの開閉操作時の荷重特性である節度感を維持することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 車両本体、2F 前縁部、2H 乗降口、3 車両ドア、3F 前端部、3H 開口部、3P ドアパネル、3Q 貫通孔、4 ドアヒンジ、5 ブラケット、6 連結ピン、100 ドアチェック装置、110 レバー、111 一端部、111H 第1貫通孔、112 他端部、112H 第2貫通孔、113 第1環状溝、113W 第1内壁面、113a,114a 壁面、113b 第1他方壁面、114 第2環状溝、114W 第2内壁面、114b 第2他方壁面、119 ストッパ、120,120a リング、130 ケース、131 収容部、131B 底部、131H 開口、132 突出部、133 立設部。

Claims (5)

  1. 軸方向に延在し、車両本体側に相対回転可能に連結された前記軸方向の一端部、および、車両ドアの内部に配置される前記軸方向の他端部を有し、磁石で構成されたレバーと、
    前記軸方向に相対移動可能に前記レバーに挿通され、磁石で構成されたリングとを備え、
    前記レバーの外周面には、前記軸方向に間隔をあけて並ぶ複数の環状溝が設けられており、
    前記リングは、前記車両ドアの開閉動作に伴って前記レバーに対して離間した状態で相対移動して前記複数の環状溝の外周側を通過する際に、前記軸方向の一方側に付勢する保持力、および、前記軸方向の他方側に付勢する保持力を、前記レバーから交互に受ける、ドアチェック装置。
  2. 前記複数の環状溝の各々は、前記軸方向に対して傾斜している内壁面を有し、
    前記複数の環状溝は、前記内壁面の傾きが互いに異なる環状溝を含む、請求項1に記載のドアチェック装置。
  3. 前記車両ドアの一部に固定され、磁性体で構成されたケースをさらに備え、
    前記ケースは、前記リングを収容する有底筒状の収容部を有し、
    前記収容部の底部には、前記レバーが挿通される開口が設けられており、
    前記収容部は、前記収容部の底部と対向する前記車両ドアの前記一部と協働して前記リングを保持する、請求項1または請求項2に記載のドアチェック装置。
  4. 前記リングの内周面の磁極と、前記レバーの外周面の磁極とが、互いに同極である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアチェック装置。
  5. 前記リングの内周面の磁極と、前記レバーの外周面の磁極とが、互いに異極である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアチェック装置。
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