JP6980005B2 - 前立腺がんの増殖および転移を処置するための医薬品の調製におけるホスホジエステラーゼ4阻害剤ZL−n−91の適用 - Google Patents

前立腺がんの増殖および転移を処置するための医薬品の調製におけるホスホジエステラーゼ4阻害剤ZL−n−91の適用 Download PDF

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Description

本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の適用に関し、詳細には、PDE4阻害剤ZL−n−91の適用に関する。本発明は、腫瘍生物学の分野に属する。
前立腺がんは、欧州および米国で男性において最も一般的な悪性腫瘍である。前立腺がんは、米国において男性間で発生率において1位に、かつ死亡率において肺がんのみに次いで2位にランクする。前立腺がん発生率は、中国において近年継続的に上昇しており、中国の患者の組織学的悪性度は、米国の患者のものよりも高い。上海において泌尿器科のがんを有する患者の相対生存率の調査によれば、80.0%〜90.0%の患者は、中国において診断時に進行性前立腺がんを発症しており、5年生存率が30%未満である。中国では人口が多いので、前立腺がんを有する患者の数は、劇的に増加し、そのため、前立腺がんの予防および治療を向上させることが必要である。前立腺がんのための従来の治療には、外科手術、内分泌療法、ならびに放射線療法および化学療法が含まれるが、治療効果は十分でない。再発性前立腺がんには、アンドロゲン欠乏を用いた内分泌療法が採用されることが多い。前立腺がんは、一般に、継続的な内分泌療法の2〜5年後にアンドロゲン非依存性を獲得する。アンドロゲン非依存性前立腺がんを有する患者のために現在使用される療法には、化学療法、放射線療法、放射性核種に対する内部曝露およびビスホスホネート治療法などが含まれるが、効能は十分でない。前立腺がんの治療は窮地にあり、新しい治療法を開発することは急を要する。したがって、科学者および臨床専門家は、より安全かつより有効な治療法を積極的に探求している。
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、細胞内二次メッセンジャーcAMPまたはcGMPを加水分解して、これらの二次メッセンジャーによって媒介されるシグナル伝達経路に作用し、細胞機能を制御する機能を有する。PDEは、11種のサブタイプを含み、そのうちのPDE4は、cAMPを特異的に加水分解する。PDE4は、肥満細胞、マクロファージリンパ球、上皮細胞などを含む多様な炎症細胞内に主に分布する。それは、単球およびマクロファージの活性化、好中球浸潤、脈管平滑筋の増殖、血管拡張および心筋収縮などを促進することを含む、関連する生理学的および病理学的な過程に関与し、中枢神経系機能、心血管系機能、炎症/免疫系、および細胞接着に対する影響を有する。研究により、PDE4阻害剤(PDE4i)は、抗炎症、抗アレルギー、および抗血小板活性化の機能を有することが示されている。その主な機序には、以下が含まれる:1)多様な炎症性メディエーター/サイトカインの放出を阻害し、IL−4およびIL−5遺伝子の発現を阻害する;2)白血球の活性化(呼吸バーストなど)を阻害し、白血球遊走を阻害する;3)細胞接着分子(CAM)の発現または上方制御を阻害する;4)阻害活性を有するサイトカイン、例えば、IL−6などの生成を誘導する;5)アポトーシスを誘導する;6)内因性のホルモンおよびカテコールアミンの放出を刺激する。
開発中のまたは開発されたPDE4阻害剤は、主に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、炎症性腸疾患、関節炎などを標的とするが、多くの研究により、PDE4阻害剤は、悪性腫瘍に対する著しい阻害効果を有することが示されている。Patricia Goldhoffは、ヒト脳アストログリオーマ細胞U87をヌードマウス内に異種移植し、PDE4阻害剤は、腫瘍を有するマウスの生存期間を延長させた。2006年に、Motoshi Naritaは、PDE4iが、ヒトのメラノーマ細胞の増殖を阻害できることを見出した。Petros X.E.Mouratidisは、PDE4阻害剤CC−8075およびCC−8062を膵がん細胞に添加することにより、細胞増殖を低下させかつアポトーシスを上昇させることができることを見出した。
既存のPDE4阻害剤には、主に、ロリプラム、シロミラスト、ロフルミラストなどが挙げられる。ロリプラムおよびシロミラストは、眩暈、頭痛および消化管有害反応、例えば、悪心および嘔吐などを引き起こしうるので、それらの適用は制限される。可能性のある消化管副作用の原因のうちの1つは、全PDEファミリーを阻害する、PDE4阻害剤の弱い特異性である。例えば、シロミラストは、PDE1、2、3および5についてのKiのわずか500から1000倍である、92nMのKiでPDE4を阻害する。したがって、高用量のシロミラストは、他のPDEファミリーメンバーと相互作用して副作用を引き起こしうる。実際に、高用量で嘔吐の副作用を引き起こすことは、大部分のPDE4阻害剤に共通している。ロフルミラストは、米国FDAによってCOPDの治療用に承認されているが、肺炎症を低減し、酸化ストレスに抵抗し、肺の線維症を効果的に軽減し、かつ粘膜クリアランスを促進して気道を再構築するなどし、主に、下痢、体重減少、悪心、心房細動および精神病(例えば、不眠症、不安症、鬱病など)の悪化などを含む、いくつかの有害反応を引き起こすこともある。
本発明の目的は、前立腺がん増殖を阻害するための薬物の調製におけるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を採用する。
前立腺がんの増殖を阻害するための薬物の調製におけるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用は、本発明の保護の範囲内である。
本発明において、in vitro腫瘍細胞および皮下異種移植モデルは、ZL−n−91の病態生理学的効果を調査するために使用される。実験により、この阻害剤は、ヒト前立腺がんPC−3細胞の増殖および移植された腫瘍の増殖を有意に阻害できることが確認されており、これは、前立腺がんの増殖を阻害する薬物を調製するための基礎を構築するものである。
前立腺がんの転移を抑制するための薬物の調製におけるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用も、本発明の保護の範囲内である。
本発明は、ヒト前立腺がん細胞PC−3を使用してZL−n−91の生物学的効果を調査する。実験結果により、この阻害剤は、前立腺がん細胞の遊走を有意に阻害できることが示され、これは、前立腺がんの転移を抑制する薬物を調製するための基礎を構築するものである。
前立腺がんの増殖および転移を治療するための薬物の調製におけるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用も、本発明の保護の範囲内である。
上記の適用のための投与の経路は、好ましくは、経口、注射、または吸入である。
本発明のPDE4阻害剤ZL−n−91の構造式は、以下の図に示される。
Figure 0006980005
本発明のPDE4阻害剤ZL−n−91は、直接に購入または合成されうる。例えば、それは、文献[Ruihong Ma、Bin−yan Yang、Chang−you Wu.A selective phosphodiesterase 4 (PDE4) inhibitor Zl−n−91 suppresses IL−17 production by human memory Th17 cells.International Immunopharmacology、2008、8(10):1408〜1417]を参照して合成されうる。
本発明において化合物の効果を実証するために、マウスにおけるin vivoでの異種移植増殖阻害実験およびin vitroでの細胞実験が下記の実施例において行われ、前立腺がんの増殖および転移に対する本発明のPDE阻害剤ZL−n−91の効果がさらに解明される。
本発明は、以下の有益な効果を達成することができる。本発明の選択的PDE4阻害剤ZL−n−91は、腫瘍細胞の増殖および遊走を有意に阻害することができ、このことは、PDE4阻害剤ZL−n−91が、前立腺がんの増殖および転移を阻害するための重要な標的になると予想されることを示している。これは、前立腺がんの増殖に対抗する薬物を調製するための基礎を構築することになり、適用の良好な見込みを示す。PDE4Dに対するZL−n−91の阻害効果は、他のPDEファミリーメンバーの阻害効果の5,000倍を超える。他のPDE4阻害剤と比較して、この化合物は、PDE4Dについて、より高い選択性および特異性ならびにより少ない副作用を有し、これにより、嘔吐などの有害反応を効果的に減少させまたはさらに回避することができる。
左図および右図において、異なる用量のZL−n−91でのヒト前立腺がん細胞PC−3処理後それぞれ24時間および48時間での細胞増殖の結果を示す図である。 ヒト前立腺がん細胞PC−3を皮下移植したヌードマウスの、ZL−n−91での治療後の体重における変化を示す図である。 前立腺がん細胞PC−3皮下異種移植を有するヌードマウスにおけるZL−n−91の投与後の腫瘍体積および腫瘍重量の変化を示す図である。 前立腺がん細胞PC−3皮下異種移植を有するヌードマウスからの、ZL−n−91の投与後の腫瘍の写真を示す図である。 腫瘍組織におけるKi67の発現を示す図である。左図は免疫組織化学的検査結果を示し、右図は定量分析を示す。 異なる用量のZL−n−91の投与24時間後におけるヒト前立腺がん細胞PC−3の遊走を示す図である。
発明の具体的説明
本発明は、以下の実施例と組み合わせてさらに理解することができる。しかし、当業者は、それらの実施形態の説明が、本発明を例示することのみを意図するものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を限定するものとして解釈されるべきではないことを認識するはずである。
実施例1:CCK8アッセイによって検出される前立腺がん細胞の増殖に対するZL−n−91の効果
1)対数増殖期にあるPC−3細胞を採取して単一細胞懸濁液を調製した。1ウェルあたり100μlの細胞懸濁液(1×10細胞を含む)を96ウェルプレート内に播種し、5つの群:溶媒対照群、10μM群、50μM群、100μM群、200μM群に分けた。それぞれの群は、6つの複製物を含む。細胞を(37℃、5%COにおいて)24時間プレインキュベートした;
2)新しい培地を使用し、異なる濃度のZL−n−91をそれぞれの群に添加した。細胞を(37℃、5%COにおいて)それぞれ24時間および48時間継続して培養した;
3)100μlの10%CCK−8溶液を各ウェルに気泡なく添加した;
4)細胞を1〜2時間インキュベートし、プレートをそれぞれ30分、60分、および90分で取り出した。マイクロプレートリーダーを使用して、450nmにおける吸光度を測定した。
これらの結果を図1に示したが、これは、ヒト前立腺がん細胞PC−3の増殖が、ZL−n−91の濃度の上昇に伴って有意に低下したことを示している。
実施例2:PC−3細胞を皮下移植したヌードマウスの処置
1)対数増殖期にあるPC−3細胞を採取して無血清F−12K培地中に単一細胞懸濁液を調製し、1.5mlのEPチューブに120μlずつ分注した(2×10細胞を含む);
2)調製した細胞懸濁液のうちの0.1mlを1mlの滅菌シリンジでヌードマウス内に皮下接種した;
3)接種3日後にマウスを薬物治療した。
4)ヌードマウスを2つの群:溶媒対照群および投与群(10mg/kg)に分けた。マウスに毎日投薬した。マウスの腫瘍体積および体重を週2回測定した;
5)腫瘍体積が1500mmに到達したとき、腫瘍を摘出した。腫瘍サイズを測定し、腫瘍重量を記録した。
これらの結果を図2に示した。これらの結果より、この薬物治療は、マウスの体重に影響しないことが示された。図3および4に示したように、この薬物治療後、腫瘍体積および腫瘍重量は、対照群におけるそれらの約1/2であり、このことは、ZL−n−9がPC−3皮下腫瘍の増殖を有意に阻害したことを示している。
実施例3:ZL−n−91による、腫瘍組織におけるKi−67の発現の阻害
切除した腫瘍を4%ホルマリン中で一晩固定し、切片化のためにパラフィン中に包埋した。次いで、腫瘍増殖抗原Ki67を染色した。
図5に示したように、薬物投与群の腫瘍組織におけるKi67陽性細胞の百分率は、溶媒対照群におけるものよりも有意に低く、このことは、薬物投与群における腫瘍細胞の増殖が低下したことを示している。
実施例4:PC−3ヒト前立腺がん細胞の転移に対するZL−n−91の効果
1)対数増殖期にある細胞を採取して無血清DMEM培地中に懸濁液を調製した。1ウェルあたり100μlの細胞懸濁液(5×10細胞を含む)をTranswellの上方のチャンバーに添加した。それを3つの群:溶媒対照群、10μM群、50μM群に分けた。それぞれの群は、3つの複製を含む。
2)10%のFBSを含む完全DMEM培地を12ウェルプレートの下方のチャンバーに添加した。
3)12時間後、上方のチャンバーを取り出し、氷冷メタノール中で30分間固定し、室温で自然乾燥させた。
4)600μlの0.1%クリスタルバイオレット溶液を12ウェルプレートに添加し、チャンバーの下の表面にある細胞を15分間染色した。
5)PBSをチャンバーに添加し、次いで、5分後にそのPBSをピペットで取り出した。メンブレンの上部からの細胞をきれいな綿棒で優しく拭き取った。チャンバーをPBSで3回洗浄し、次いで、室温で自然乾燥させた。
6)300μlの10%酢酸溶液を12ウェルプレートに添加し、チャンバーの下の表面を10分間浸漬して細胞内のクリスタルバイオレット粒子を溶解させた。
7)12ウェルプレートの各ウェルからの100μlの溶液を96ウェルプレートに入れ、マイクロプレートリーダーを使用して570nmにおける吸光度を測定した。
これらの結果を図6に示したが、このことから、ZL−n−91は、薬物濃度が50μMであったときに、ヒト前立腺がんPC−3細胞の転移を阻害したことが示された。
上記の結果から、本発明において使用されるPDE4阻害剤ZL−n−91は、前立腺がん細胞の増殖および転移を阻害することができ、良好な抗腫瘍効果を示すことが示される。

Claims (4)

  1. 前立腺がんの増殖を阻害するための薬物の調製における、下記式

    Figure 0006980005
    で表されるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用。
  2. 前立腺がんの転移を抑制するための薬物の調製における、下記式

    Figure 0006980005
    で表されるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用。
  3. 前立腺がんの増殖および転移を標的にするための薬物の調製における、下記式

    Figure 0006980005
    で表されるPDE4阻害剤ZL−n−91の適用。
  4. 薬物が、経口、注射、または吸入で投与されうる、請求項1から3に記載の適用。
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