JP6978917B2 - 計算装置、計算方法および計算プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、計算装置、計算方法および計算プログラムに関する。
特許文献1には、連結決算のために、その会計期間における各区分期間の連結対象会社の決算データを得る場合に、親会社と連結対象会社とで会計上の通貨が異なっているときには、各区分期間の決算データについてその区分期間に対応した為替レートで基本的に換算を行えばよく、区分期間の単位が1ヶ月であれば、連結対象会社の通貨から親会社の通貨への換算を各月で行うことが開示されている(特許文献1の段落0006参照)。また、特許文献1には、為替レートの変動により為替差損益が生じれば、その損益については別途調整を行い、天災などによる損失やインフレ見合いについても、区分期間の決算データとして取り扱うことができないので別途調整が必要である場合には、当期の区分期間の決算データは、前期の区分期間の決算データと前期の調整分のデータに基づくことになることが開示されている(特許文献1の段落0007参照)。そして、特許文献1には、前期が終了した後に連結対象会社の調整分のデータについて変更があれば、当期の最初からその変更があるまでの連結対象会社のデータについてその変更に応じた再計算を行わなければならないが(特許文献1の段落0008参照)、連結対象会社の調整分のデータに変更があっても、その変更に伴う計算の増加を抑えることのできる決算データ処理システム、決算データ処理方法、および決算データ処理プログラムが開示されている(特許文献1の段落0010参照)。
特開2006−235801号公報
このように、為替レートの変動等による為替差損益についての調整を行う業界(商社等)においては、例えば、以下のような調整が必要となることがある。すなわち、例えば、10ドルの売掛金を計上した計上日において、換算レート(計上日レート)が100円/ドルである場合には、売掛金は円換算で10ドル×100=1000円となるが、例えば四半期決算における決算日において、換算レート(決算日レート)が120円/ドルに変動した場合、売掛金は円換算で10ドル×120=1200円となる。
このような、計上日レートを用いた換算額(1000円)と決算日レートを用いた換算額(1200円)の差額(200円)の計算を、帳票反映の際等に行う必要があるが、従来は、担当者等が手作業により前記差額の計算を行っており、多大な時間と労力を要するという問題があった。
また、前記差額の計算を、取引先および科目の組合せが同じである明細単位と、各明細単位と、の両方の単位で行えるようにしたいという要望が従来からあったものの、実現できていないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、計上日レートを用いた換算額と決算日レートを用いた換算額の差額の計算を、取引先および科目の組合せが同じである明細単位および各明細単位の両単位で行うことができる計算装置、計算方法および計算プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る計算装置は、制御部および記憶部を備える計算装置であって、前記記憶部には、取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データが格納されており、前記制御部は、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算手段と前記明細ごとに計算を行う第二計算手段とを備え、前記第一計算手段は、前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算手段と、前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定手段で特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算手段と、前記第一決算計算手段で計算した金額と前記第一計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第一差額計算手段と、を備え、前記第二計算手段は、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算手段と、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算手段と、前記第二決算計算手段で計算した金額と前記第二計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第二差額計算手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る計算装置は、前記制御部が、前記第一差額計算手段で計算した差額または前記第二差額計算手段で計算した差額が記載された仕訳を作成する仕訳作成手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る計算装置は、前記第一の通貨による金額が、前記計上日の時点において為替予約の振当がされていない金額であること、を特徴とする。
また、本発明に係る計算装置は、前記制御部が、前記第一差額計算手段で計算した差額と、前記第二差額計算手段で計算した差額を前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細内で合計した金額と、の差額を計算する第三差額計算手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る計算装置は、前記第一の通貨がドルであり、前記第二の通貨が日本円であること、を特徴とする。
また、本発明に係る計算方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される計算方法であって、前記記憶部には、取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データが格納されており、前記制御部で実行される、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算ステップと前記明細ごとに計算を行う第二計算ステップとを含み、前記第一計算ステップは、前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算ステップと、前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定ステップで特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算ステップと、前記第一決算計算ステップで計算した金額と前記第一計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第一差額計算ステップと、を含み、前記第二計算ステップは、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算ステップと、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算ステップと、前記第二決算計算ステップで計算した金額と前記第二計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第二差額計算ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る計算プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される計算プログラムであって、前記記憶部には、取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データが格納されており、前記制御部に実行させるための、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算ステップと前記明細ごとに計算を行う第二計算ステップとを含み、前記第一計算ステップは、前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算ステップと、前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定ステップで特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算ステップと、前記第一決算計算ステップで計算した金額と前記第一計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第一差額計算ステップと、を含み、前記第二計算ステップは、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算ステップと、前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算ステップと、前記第二決算計算ステップで計算した金額と前記第二計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第二差額計算ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、計上日レートを用いた換算額と決算日レートを用いた換算額の差額の計算を、取引先および科目の組合せが同じである明細単位および各明細単位の両単位で行うことができるという効果を奏する。
図1は、計算装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、取引先および科目の組合せが同じである明細単位で差額の計算を行った際の仕訳の一例を示す図である。 図3は、各明細単位で差額の計算を行った際の仕訳の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る処理フローの一例を示す図である。 図5は、金額データの一例を示す図である。 図6は、取引先および科目の組合せが同じである明細単位で差額の計算を行う場合の具体例を示す図である。 図7は、各明細単位で差額の計算を行う場合の具体例を示す図である。 図8は、取引先および科目の組合せが同じである明細単位での計算結果と各明細単位での計算結果との差額の計算を行う場合の具体例を示す図である。
以下に、本発明に係る計算装置、計算方法および計算プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
外貨建ての債券債務残高は、期末にその時の時価レートで邦貨金額を再算出し、計上時との差額を帳簿に反映させる必要がある。しかしながら、従来においては、前記差額を自動計算する仕組みが存在しなかったため、経理部等の管理部門においてエクセル等を使用して手作業により前記差額の計算を行っており、作業負荷が高いという問題があった。また、これに伴い、計算結果である差額をシステム上での関連帳票で確認できないという問題もあった。
そこで、本実施形態においては、例えば、販売管理システム上の外貨建ての債権債務残高に対して、期末の為替評価損益を算出し、仕訳を自動計上できるようにした。また、本実施形態においては、例えば、「取引先・科目単位(取引先および科目の組合せが同じである明細単位)」と「取引伝票明細単位(明細単位)」の二つの方法で前記差額を算出し、いずれの方法による前記差額も帳票で確認できるようにした。そして、本実施形態においては、例えば、外貨建ての債権債務残高の中でも、「為替予約振当分」については評価対象外にするべきであるため、「為替予約未振当分」の金額に対してのみ評価処理(前記差額の計算)を行う仕組みを構築した。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る計算装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、計算装置100の構成の一例を示すブロック図である。
計算装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、計算装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
計算装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。計算装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、計算装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、計算装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、金額データ106aを備えている。
金額データ106aは、複数の明細を含む。当該明細は、図5に示すように、例えば、取引先を識別するための取引先識別データ(図5の取引先名)と、伝票番号と、明細の行番号と、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データ(図5の債権科目)と、外貨残高と、邦貨残高と、為替予約振当済金額(外貨)と、前記債権または債務の第一の通貨による金額(図5の為替評価を行うべき金額(外貨))と、為替評価を行うべき金額(邦貨)と、を有する。
ここで、例えば、国外の顧客との取引が多い商社等の分野においては、前記国外の顧客に対する売上を把握する際に、第一の通貨(例えば、ドル)による金額(例えば、売掛金)を、第二の通貨(例えば、日本円)による金額(例えば、売掛金)に換算する作業を行う。この際に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートと、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートと、が異なる場合、当然、換算結果も異なる金額となって差額が生じるため、当該差額を帳票に反映させる必要がある。本実施形態においては、当該差額を自動的に計算することができる。なお、計上日レートおよび決算日レートは、記憶部106に格納されていてもよい。本明細書および図面においては、計上日レートを計上レートと表記し、決算日レートを期末レートと表記することがあるが、意味するところは同じである。
本実施形態においては、前記第一の通貨による金額(すなわち、換算対象となる金額)は、例えば、前記計上日の時点において為替予約の振当がされていない金額である。具体的には、図5の金額データ106aの上から1行目の明細においては、100ドルの外貨残高のうち、90ドルは為替予約振当済金額であるため、100ドル−90ドル=10ドルが、為替予約の振当がされていない金額、すなわち、前記第一の通貨による金額となる。
本実施形態に係る処理の流れの概要を、図4を用いて説明する。
(1)まず、図4の「売上入力」および「仕入入力」に示すように、取引先・科目単位での債権債務残高および伝票明細単位での債権債務残高を売上入力または仕入入力する。
(2)次に、図4の「期末為替差損益計上処理」に示すように、取引先・科目単位での為替差損益の計算および伝票明細単位での為替差損益の計算が行われる。このため、本実施形態に係る計算装置100においては、為替差損益を「取引先・科目単位」と「伝票明細単位」の二種類の粒度で保持することができる。
(3)そして、図4の「仕訳連携データ作成処理」に示すように、取引先・科目単位での為替差損益または伝票明細単位での為替差損益が記載された勘定元帳や財務諸表等が作成される。本実施形態に係る計算装置100においては、仕訳連携の粒度(勘定元帳に為替差損益を表現する粒度)を、「取引先・科目単位」か「伝票明細単位」のどちらにするかを設定により変更することができる。
制御部102は、計算装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算手段としての第一計算部102aと、(2)前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定手段としての特定部102a1と、(3)前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算手段としての第一決算計算部102a2と、(4)前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定手段で特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算手段としての第一計上計算部102a3と、(5)前記第一決算計算手段で計算した金額と前記第一計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第一差額計算手段としての第一差額計算部102a4と、(6)前記明細ごとに計算を行う第二計算手段としての第二計算部102bと、(7)前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算手段としての第二決算計算部102b1と、(8)前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算手段としての第二計上計算部102b2と、(9)前記第二決算計算手段で計算した金額と前記第二計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第二差額計算手段としての第二差額計算部102b3と、(10)前記第一差額計算手段で計算した差額または前記第二差額計算手段で計算した差額が記載された仕訳を作成する仕訳作成手段としての仕訳作成部102cと、(11)前記仕訳作成手段が作成した仕訳を表示する表示実行手段としての表示実行部102dと、(12)前記第一差額計算手段で計算した差額と、前記第二差額計算手段で計算した差額を前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細内で合計した金額と、の差額を計算する第三差額計算手段としての第三差額計算部102eと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について、詳細に説明する。本項目においては、[3−1.取引先および科目の組合せが同じである明細ごとの計算]
[3−2.明細ごとの計算]
[3−3.仕訳の作成および表示]
[3−4.前記[3−1]の計算結果と前記[3−2]の計算結果の差額の計算]
[3−5.まとめ]
に分けて項目立てて説明をする。
[3−1.取引先および科目の組合せが同じである明細ごとの計算]
本項目[3−1]においては、取引先および科目の組合せが同じである明細ごとの計算(取引先・科目単位での計算)について、図5および図6を用いて詳細に説明する。なお、本項目[3−1]においては、次段落に示す前提条件が設定されているものとして、計算を行う。
(前提条件)
金額データ106aのデータ構成 図5に示すとおり
計上日レート(計上レート) 100.55円/ドル
決算日レート(期末レート) 120.32円/ドル
第一の通貨(換算対象となる通貨) ドル
第二の通貨(換算後の通貨) 日本円
換算対象となる金額 為替予約未振当金
第一計算部102aは、以下で説明する(1)特定処理、(2)第一決算計算処理、(3)第一計上計算処理および(4)第一差額計算処理を実行することにより、取引先識別データおよび科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う。
(1)特定処理
特定部102a1は、金額データ106aから、取引先識別データ(取引先)および科目識別データ(債権科目)の組合せが同じである明細を特定する。
具体的には、特定部102a1は、図5の金額データ106aに異なるハッチングで示すように、取引先=○○株式会社かつ債権科目=売掛金である上から1〜4行目の明細、取引先=△△株式会社かつ債権科目=売掛金である上から5〜6行目の明細および取引先=△△株式会社かつ債権科目=未収入金である上から7行目の明細を、それぞれ、取引先および債権科目の組合せが同じである明細として特定する。
(2)第一決算計算処理
第一決算計算部102a2は、特定部102a1で特定した明細における第一の通貨による金額の合計額に、決算日レートを乗じることにより、第二の通貨による金額を計算する。
具体的には、前記(前提条件)で説明したように、第一の通貨=ドルであり、換算対象となる金額=為替予約未振当金であるため、第一の通貨による金額は、図5の金額データ106aにおける「為替評価を行うべき金額」の列における金額である(なお、当該第一の通貨による金額に相当する今回為替評価を行うべき金額(外貨建債権債務の中で為替予約が振り当たっていない金額)の算出は、図5の金額データ106aにおける伝票明細単位の債権債務残高から行うことができ、例えば、図5の金額データ106aにおける上から1行目の明細における今回為替評価を行うべき金額は、外貨残高100ドル−為替予約振当済金額90ドル=10ドルと算出することができる)。
このため、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、10ドル、20ドル、30ドル、40ドルとなる。また、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から5〜6行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、50ドルおよび60ドルとなる。そして、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から7行目の明細において、第一の通貨による金額は、70ドルとなる。
第一決算計算部102a2は、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細における第一の通貨による金額の合計額(10ドル+20ドル+30ドル+40ドル)に、決算日レート(120.32円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、100ドル×120.32円/ドル=12032円と計算する。
また、第一決算計算部102a2は、図5の金額データ106aにおける上から5〜6行目の明細における第一の通貨による金額の合計額(50ドル+60ドル)に、決算日レート(120.32円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、110ドル×120.32円/ドル=13235円(小数点以下切り捨て)と計算する。
そして、第一決算計算部102a2は、図5の金額データ106aにおける上から7行目の明細における第一の通貨による金額の合計額(70ドル)に、決算日レート(120.32円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、70ドル×120.32円/ドル=8422円(小数点以下切り捨て)と計算する。
(3)第一計上計算処理
第一計上計算部102a3は、特定部102a1で特定した明細における第一の通貨による金額に、計上日レートを乗じることにより、第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の特定部102a1で特定した明細内での合計額を計算する。
具体的には、(2)第一決算計算処理の説明で述べたように、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、10ドル、20ドル、30ドル、40ドルであるため、第一計上計算部102a3は、これらの金額それぞれに、計上日レート(100.55円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、10ドル×100.55円/ドル=1005円(小数点以下切り捨て)、20ドル×100.55円/ドル=2011円、30ドル×100.55円/ドル=3016円(小数点以下切り捨て)および40ドル×100.55円/ドル=4022円と計算する。
また、(2)第一決算計算処理の説明で述べたように、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から5〜6行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、50ドルおよび60ドルであるため、第一計上計算部102a3は、これらの金額それぞれに、計上日レート(100.55円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、50ドル×100.55円/ドル=5027円(小数点以下切り捨て)および60ドル×100.55円/ドル=6033円と計算する。
そして、(2)第一決算計算処理の説明で述べたように、特定部102a1で特定した、図5の金額データ106aにおける上から7行目の明細において、第一の通貨による金額は、70ドルであるため、第一計上計算部102a3は、この金額に、計上日レート(100.55円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、70ドル×100.55円/ドル=7038円(小数点以下切り捨て)と計算する。
第一計上計算部102a3は、更に、計算した第二の通貨による金額(1005円、2011円、3016円、4022円、5027円、6033円および7038円)の、特定部102a1で特定した明細内での合計額を計算する。
具体的には、第一計上計算部102a3は、特定部102a1で特定した図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細内での第二の通貨による金額の合計額を、1005円+2011円+3016円+4022円=10054円と計算する。
また、第一計上計算部102a3は、特定部102a1で特定した図5の金額データ106aにおける上から5〜6行目の明細内での第二の通貨による金額の合計額を、5027円+6033円=11060円と計算する。
そして、第一計上計算部102a3は、特定部102a1で特定した図5の金額データ106aにおける上から7行目の明細内での第二の通貨による金額の合計額を、7038円と計算する。
(4)第一差額計算処理
第一差額計算部102a4は、第一決算計算部102a2で計算した金額と第一計上計算部102a3で計算した金額との差額を計算する(すなわち、第一差額計算部102a4は、取引先・科目単位の為替差損益を計算する)。
具体的には、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細について、第一決算計算部102a2で計算した金額は、(2)第一決算計算処理で説明したように、12032円であり、第一計上計算部102a3で計算した金額は、(3)第一計上計算処理で説明したように、10054円である。このため、第一差額計算部102a4は、図6の表における上から1行目のレコードに示すように、差額を、12032円−10054円=1978円と計算する。
また、図5の金額データ106aにおける上から5〜6行目の明細について、第一決算計算部102a2で計算した金額は、(2)第一決算計算処理で説明したように、13235円であり、第一計上計算部102a3で計算した金額は、(3)第一計上計算処理で説明したように、11060円である。このため、第一差額計算部102a4は、図6の表における上から2行目のレコードに示すように、差額を、13235円−11060円=2175円と計算する。
そして、図5の金額データ106aにおける上から7行目の明細について、第一決算計算部102a2で計算した金額は、(2)第一決算計算処理で説明したように、8422円であり、第一計上計算部102a3で計算した金額は、(3)第一計上計算処理で説明したように、7038円である。このため、第一差額計算部102a4は、図6の表における上から3行目のレコードに示すように、差額を、8422円−7038円=1384円と計算する。
(5)まとめ
以上説明したように、第一計算部102aは、金額データ106aにおける取引先および債権科目の組合せが同じである明細ごとに、為替差損益の計算を行うことができる。すなわち、第一計算部102aは、図6に示すように、取引先=○○株式会社かつ債権科目=売掛金である4明細についての為替差益を1978円と計算し、取引先=△△株式会社かつ債権科目=売掛金である2明細についての為替差益を2175円と計算し、取引先=○○株式会社かつ債権科目=未収入金(未収金)である1明細についての為替差益を1384円と計算することができる。
[3−2.明細ごとの計算]
本項目[3−2]においては、明細ごとの計算(伝票明細単位での計算)について、図5および図7を用いて詳細に説明する。なお、本項目[3−2]においては、次段落に示す前提条件が設定されているものとして、計算を行う。
(前提条件)
金額データ106aのデータ構成 図5に示すとおり
計上日レート(計上レート) 100.55円/ドル
決算日レート(期末レート) 120.32円/ドル
第一の通貨(換算対象となる通貨) ドル
第二の通貨(換算後の通貨) 日本円
換算対象となる金額 為替予約未振当金
第二計算部102bは、以下で説明する(1)第二決算計算処理、(2)第二計上計算処理および(3)第二差額計算処理を実行することにより、明細ごとに計算を行う。
(1)第二決算計算処理
第二決算計算部102b1は、金額データ106aに含まれる明細における第一の通貨による金額に、決算日レートを乗じることにより、第二の通貨による金額を計算する。
具体的には、前記(前提条件)で説明したように、第一の通貨=ドルであり、換算対象となる金額=為替予約未振当金であるため、第一の通貨による金額は、図5の金額データ106aにおける「為替評価を行うべき金額」の列における金額である。このため、図5の金額データ106aにおける上から1〜7行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、10ドル、20ドル、30ドル、40ドル、50ドル、60ドルおよび70ドルとなる。
第二決算計算部102b1は、第一の通貨による金額それぞれに、決算日レート(120.32円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、10ドル×120.32円/ドル=1203円(小数点以下切り捨て)、20ドル×120.32円/ドル=2406円(小数点以下切り捨て)、30ドル×120.32円/ドル=3609円(小数点以下切り捨て)、40ドル×120.32円/ドル=4812円(小数点以下切り捨て)、50ドル×120.32円/ドル=6016円、60ドル×120.32円/ドル=7219円(小数点以下切り捨て)および70ドル×120.32円/ドル=8422円(小数点以下切り捨て)と計算する。
(2)第二計上計算処理
第二計上計算部102b2は、金額データ106aに含まれる明細における第一の通貨による金額に、計上日レートを乗じることにより、第二の通貨による金額を計算する。
具体的には、(1)第二決算計算処理の説明で述べたように、図5の金額データ106aにおける上から1〜7行目の明細において、第一の通貨による金額は、それぞれ順に、10ドル、20ドル、30ドル、40ドル、50ドル、60ドルおよび70ドルであるため、第二計上計算部102b2は、これらの金額それぞれに、計上日レート(100.55円/ドル)を乗じることにより、第二の通貨(日本円)による金額を、10ドル×100.55円/ドル=1005円(小数点以下切り捨て)、20ドル×100.55円/ドル=2011円、30ドル×100.55円/ドル=3016円(小数点以下切り捨て)、40ドル×100.55円/ドル=4022円、50ドル×100.55円/ドル=5027円(小数点以下切り捨て)、60ドル×100.55円/ドル=6033円および70ドル×100.55円/ドル=7038円(小数点以下切り捨て)と計算する。
(3)第二差額計算処理
第二差額計算部102b3は、第二決算計算部102b1で計算した金額と第二計上計算部102b2で計算した金額との差額を計算する(すなわち、第二差額計算部102b3は、伝票明細単位の為替差損益を計算する)。
具体的には、図5の金額データ106aにおける上から1〜7行目の明細について、第二決算計算部102b1で計算した金額は、(1)第二決算計算処理で説明したように、それぞれ、1203円、2406円、3609円、4812円、6016円、7219円および8422円である。一方で、図5の金額データ106aにおける上から1〜7行目の明細について、第二計上計算部102b2で計算した金額は、(2)第二計上計算処理で説明したように、それぞれ、1005円、2011円、3016円、4022円、5027円、6033円および7038円である。
このため、第二差額計算部102b3は、図7の表の上から1〜7行目の明細それぞれについて、「伝票明細単位の為替差損益」の列に示すように、差額を、1203円−1005円=198円、2406円−2011円=395円、3609円−3016円=593円、4812円−4022円=790円、6016円−5027円=989円、7219円−6033円=1186円および8422円−7038円=1384円と計算する。
(4)まとめ
以上説明したように、第二計算部102bは、金額データ106aにおける明細ごと(1明細ごと)に、為替差損益の計算を行うことができる。
[3−3.仕訳の作成および表示]
本項目[3−3]においては、仕訳の作成および表示について、図2および図3を用いて詳細に説明する。
(仕訳作成処理)
仕訳作成部102cは、第一差額計算部102a4で計算した差額または第二差額計算部102b3で計算した差額が記載された仕訳を作成する。
具体的には、第一差額計算部102a4で計算した差額は、例えば図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細については、[3−1]の(4)で説明したように、1978円である。この場合、仕訳作成部102cは、図2の仕訳に太枠で囲んだ箇所の計上日「6/30」の行に示すように、借方として「売掛金 1978円」が記載され、貸方として「為替評価益 1978円」が記載された仕訳を作成する。なお、仕訳作成部102cは、図2の仕訳に太枠で囲んだ箇所の「7/1」の行に示すように、翌月月初に洗い替えがされる場合には、借方として「為替評価益 1978円」が記載され、貸方として「売掛金 1978円」が記載された仕訳を作成してもよい。
また、第二差額計算部102b3で計算した差額は、例えば図5の金額データ106aにおける上から1行目の明細については、[3−2]の(3)で説明したように、198円である。この場合、仕訳作成部102cは、図3の仕訳に太枠で囲んだ箇所の計上日「6/30」の行に示すように、借方として「売掛金 198円」が記載され、貸方として「為替評価益 198円」が記載された仕訳を作成する。なお、仕訳作成部102cは、図3の仕訳に太枠で囲んだ箇所の「7/1」の行に示すように、翌月月初に洗い替えがされる場合には、借方として「為替評価益 198円」が記載され、貸方として「売掛金 198円」が記載された仕訳を作成してもよい。
なお、図2に示す仕訳(取引先および科目の組合せが同じである明細単位で計算した差額が記載された仕訳)と図3に示す仕訳(各明細単位で計算した差額が記載された仕訳)のどちらを作成するかは、オペレータが事前に設定することができる。
(表示実行処理)
表示実行部102dは、仕訳作成部102cが作成した仕訳を表示する。具体的には、図2に示す仕訳または図3に示す仕訳を画面上に表示する。
[3−4.前記[3−1]の計算結果と前記[3−2]の計算結果の差額の計算]
本項目においては、前記[3−1]の計算結果と前記[3−2]の計算結果の差額の計算について、図8を用いて詳細に説明する。
(第三差額計算処理)
第三差額計算部102eは、第一差額計算部102a4で計算した差額と、第二差額計算部102b3で計算した差額を取引先識別データ(取引先)および科目識別データ(債権科目)の組合せが同じである明細内で合計した金額と、の差額を計算する(すなわち、第三差額計算部102eは、「取引先・科目単位」の計算結果と「伝票明細単位」の計算結果の差額を計算し、調整額として認識する)。
具体的には、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細について、第一差額計算部102a4で計算した差額は、[3−1]の(4)で説明したように、1978円である。一方で、図5の金額データ106aにおける上から1〜4行目の明細(取引先=○○株式会社かつ債権科目=売掛金の明細)について、第二差額計算部102b3で計算した差額は、[3−2]の(3)で説明したように、それぞれ順に、198円、395円、593円および790円であり、これらの金額を合計すると、1976円となる。このため、第三差額計算部102eは、第一差額計算部102a4で計算した前記差額(1978円)と、第二差額計算部102b3で計算した差額を取引先および債権科目の組合せが同じである明細内で合計した前記金額(1976円)と、の差額を、図8の表の上から1行目のレコードにおける「差額計算」の列に示すように、1978円−1976円=2円と計算する。第三差額計算部102eは、更に、当該差額の2円を、第二差額計算部102b3で計算した差額のうち最も大きい差額(790円)を有する明細(図7の表の上から4行目の明細)に加算して、当該最も大きい差額を790円+2円=792円としてもよい(すなわち、第三差額計算部102eは、「取引先・科目単位」の計算結果を正とし、計算された差額を、「伝票明細単位」の計算結果の最も金額が大きい明細に加算する)。
[3−5.まとめ]
以上、本実施形態に係る計算装置100によれば、[3−1]および[3−2]で説明したように、計上日レートを用いた換算額と決算日レートを用いた換算額の差額の計算を、取引先および科目の組合せが同じである明細単位(複数明細単位)および各明細単位(1明細単位)の両単位で行うことができる。
また、本実施形態に係る計算装置100によれば、[3−3]で説明したように、例えば、複数明細単位で計算した差額が記載された仕訳と各明細単位で計算した差額が記載された仕訳のうち、オペレータが設定した任意の仕訳の作成および表示を行うことができるため、オペレータは、目的に応じた適切な仕訳を確認することができる。
そして、本実施形態に係る計算装置100によれば、[3−4]で説明したように、例えば、複数明細単位での計算方法と各明細単位での計算方法とが異なることに起因する計算結果のズレを自動的に調整することができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、計算装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、計算装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて計算装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、計算装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、計算装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、計算装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、あらゆる業界および業種において有用であるが、特に、商社等や国外取引を行っているメーカー等において極めて有用である。
100 計算装置
102 制御部
102a 第一計算部
102a1 特定部
102a2 第一決算計算部
102a3 第一計上計算部
102a4 第一差額計算部
102b 第二計算部
102b1 第二決算計算部
102b2 第二計上計算部
102b3 第二差額計算部
102c 仕訳作成部
102d 表示実行部
102e 第三差額計算部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 金額データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (7)

  1. 制御部および記憶部を備える計算装置であって、
    前記記憶部には、
    取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データ
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算手段と前記明細ごとに計算を行う第二計算手段とを備え、
    前記第一計算手段は、
    前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算手段と、
    前記特定手段で特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定手段で特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算手段と、
    前記第一決算計算手段で計算した金額と前記第一計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第一差額計算手段と、
    を備え、
    前記第二計算手段は、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算手段と、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算手段と、
    前記第二決算計算手段で計算した金額と前記第二計上計算手段で計算した金額との差額を計算する第二差額計算手段と、
    を備えること、
    を特徴とする計算装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第一差額計算手段で計算した差額または前記第二差額計算手段で計算した差額が記載された仕訳を作成する仕訳作成手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の計算装置。
  3. 前記第一の通貨による金額が、前記計上日の時点において為替予約の振当がされていない金額であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の計算装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第一差額計算手段で計算した差額と、前記第二差額計算手段で計算した差額を前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細内で合計した金額と、の差額を計算する第三差額計算手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の計算装置。
  5. 前記第一の通貨がドルであり、
    前記第二の通貨が日本円であること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の計算装置。
  6. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される計算方法であって、
    前記記憶部には、
    取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データ
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算ステップと前記明細ごとに計算を行う第二計算ステップとを含み、
    前記第一計算ステップは、
    前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算ステップと、
    前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定ステップで特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算ステップと、
    前記第一決算計算ステップで計算した金額と前記第一計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第一差額計算ステップと、
    を含み、
    前記第二計算ステップは、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算ステップと、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算ステップと、
    前記第二決算計算ステップで計算した金額と前記第二計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第二差額計算ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする計算方法。
  7. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される計算プログラムであって、
    前記記憶部には、
    取引先を識別するための取引先識別データと、前記取引先に対する債権または債務の科目を識別するための科目識別データと、前記債権または前記債務の第一の通貨による金額と、を有する複数の明細を含む金額データ
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細ごとに計算を行う第一計算ステップと前記明細ごとに計算を行う第二計算ステップとを含み、
    前記第一計算ステップは、
    前記金額データから、前記取引先識別データおよび前記科目識別データの組合せが同じである明細を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額の合計額に、前記第一の通貨による金額を第二の通貨による金額に換算するための前記科目の決算日における為替レートである決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第一決算計算ステップと、
    前記特定ステップで特定した明細における前記第一の通貨による金額に、前記第一の通貨による金額を前記第二の通貨による金額に換算するための前記科目の計上日における為替レートである計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算し、更に、当該金額の前記特定ステップで特定した明細内での合計額を計算する第一計上計算ステップと、
    前記第一決算計算ステップで計算した金額と前記第一計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第一差額計算ステップと、
    を含み、
    前記第二計算ステップは、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記決算日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二決算計算ステップと、
    前記金額データに含まれる明細における前記第一の通貨による金額に、前記計上日レートを乗じることにより、前記第二の通貨による金額を計算する第二計上計算ステップと、
    前記第二決算計算ステップで計算した金額と前記第二計上計算ステップで計算した金額との差額を計算する第二差額計算ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする計算プログラム。
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