JP6978657B2 - 閉鎖式薬物移送システム - Google Patents

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Description

本発明は、閉鎖式薬物移送システムに関する。
従来、正常な細胞や組織に悪影響を及ぼす虞のある抗がん剤や、検査等のために放射性同位元素を含む薬剤等を扱う際に、医療従事者等の被曝を避けるために閉鎖式薬物移送システムが用いられている。
前記閉鎖式薬物移送システムとして、例えば、前記抗がん剤等の薬剤が封入されたバイアル瓶を把持するバイアルアダプタと、該バイアルアダプタと医療器具とを接続する中空円筒状の接続部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の閉鎖式薬物移送システムでは、前記バイアルアダプタは、前記バイアル瓶の口部を封止するゴム栓に穿刺される中空針部材と、該中空針部材の外周側に所定の間隔を存して備えられ該中空針部材が該バイアル瓶に穿刺されたときに該バイアル瓶の首部に弾性的に押圧されて該バイアル瓶を把持する複数の把持部材とを有している。
前記閉鎖式薬物移送システムによれば、前記バイアルアダプタの前記中空針部材が前記バイアル瓶に穿刺され、前記把持部材により該バイアル瓶が把持されている状態で、前記接続部材に接続されたシリンジ等の医療器具により、外気から遮断された状態で該バイアル瓶に薬液を注入し、又は該バイアル瓶から薬液を抽出することができる。
特開2015−65985号公報
しかしながら、前記従来の閉鎖式薬物移送システムは、前記バイアルアダプタの前記把持部材が前記バイアル瓶の首部に弾性的に押圧されて該バイアル瓶を把持しているだけなので、該バイアル瓶に大きな力が加えられたりすると該バイアル瓶が該把持部材から脱落し、内部の薬剤が飛散して医療従事者等が該薬剤に被曝する虞がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、バイアル瓶を脱落させることなく、確実に把持することができる閉鎖式薬物移送システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の閉鎖式薬物移送システムは、バイアル瓶の口部を封止するゴム栓に穿刺される中空針部材と、弾性体からなり該中空針部材の外周側に備えられ該中空針部材が該バイアル瓶の口部に穿刺されたときに該バイアル瓶の首部に弾性的に押圧変形されて該バイアル瓶を把持する複数の把持部材とを備えるバイアルアダプタと、該バイアルアダプタと医療器具とを接続する中空円筒状の接続部材とを備え、外気から遮断された状態で該バイアルアダプタ及び該接続部材を介してバイアル瓶に薬液を注入し、又はバイアル瓶から薬液を抽出する閉鎖式薬物移送システムにおいて、該バイアルアダプタと該接続部材との外周面に沿って、該把持部材の該押圧変形を許容する第1の位置と該把持部材該押圧変形を規制する第2の位置との間で摺動可能の枠部材を備えることを特徴とする。
本発明の閉鎖式薬物移送システムでは、まず、前記枠部材が前記第1の位置にあり、前記把持部材の押圧変形が許容されている状態で、前記中空針部材を前記バイアル瓶の口部に穿刺する。このようにすると、前記中空針部材の穿刺に伴って前記把持部材が前記バイアル瓶の口部方向に移動するが、該把持部材は押圧変形が許容されている状態にあるので、それ自体の弾性により一旦外周方向に拡がることができ、該口部を乗り越えた後、該バイアル瓶の首部に弾性的に圧接されて該バイアル瓶を把持する。
次に、前記枠部材を前記バイアルアダプタと前記接続部材との外周面に沿って摺動させ、前記第2の位置に移動させることにより、前記バイアルアダプタの前記中空針部材が前記バイアル瓶の口部に穿刺され、前記把持部材により該バイアル瓶が把持されている状態で該把持部材の押圧変形を規制する。この結果、前記枠部材により、前記把持部材は外周側に拡がることが阻止されることとなり、該バイアル瓶が該把持部材から脱落することを防止することができる。
また、本発明の閉鎖式薬物移送システムは、前記枠部材が、前記第1の位置で前記接続部材に対する前記医療器具の接続を阻止し、前記第2の位置で該接続部材に対する該医療器具の接続を可能とする接続制御部材を備えることが好ましい。
前記接続制御部材を備える本発明の閉鎖式薬物移送システムによれば、前記枠部材が前記第1の位置にあるときには該接続制御部材により前記接続部材に対する前記医療器具の接続が阻止されており、該枠部材が前記第2の位置に移動することにより該接続制御部材による該医療器具の接続阻止が解除され、該接続部材に対する該医療器具の接続が可能になる。従って、前記枠部材が、前記第2の位置で前記把持部材の押圧変形を規制し、該把持部材からの前記バイアル瓶の脱落を防止している状態で、前記接続部材に前記医療器具を接続することができる。
本発明の閉鎖式薬物移送システムでは、前記バイアルアダプタの前記中空針部材が前記バイアル瓶の口部に穿刺されている状態で、前記接続部材にシリンジ等の医療器具を接続することにより、該接続部材及び該バイアルアダプタの該中空針部材を介して、該バイアル瓶に生理食塩水等の薬液を注入することができる。ところで、このとき前記バイアル瓶内には薬剤の他に空気等の気体が共存しており、前記薬液を注入することにより該バイアル瓶内の空間が狭められると該気体が行き場を失い、口部から爆発的に飛散してその液滴やエアロゾルに医療従事者等が被曝する虞がある。
そこで、本発明の閉鎖式薬物移送システムは、前記バイアル瓶内の気体を待避させる折り畳み可能な可撓性容器と、折り畳まれた状態の該可撓性容器を収容するハウジングとを備え、前記中空針部材は、該バイアル瓶内と前記接続部材の内部とを連通する第1の経路と、該バイアル瓶内と該可撓性容器とを連通する第2の経路とを備え、前記枠部材は前記第2の位置にあるときに展開された状態の該可撓性容器を該ハウジングと協働して収容することが好ましい。
このような構成を備える本発明の閉鎖式薬物移送システムによれば、前記中空針部材の第1の経路から前記バイアル瓶内に前記薬液が注入されたときに、該バイアル瓶内の気体は該中空針部材の第2の経路により前記可撓性容器に待避することができ、口部から爆発的に飛散することを防止することができる。
またこのとき、前記可撓性容器は前記バイアル瓶内から待避した気体により展開され容積が増大するが、前記枠部材が前記第2の位置にあることにより、前記ハウジングと該枠部材の中に収容された状態となる。この結果、展開された状態の前記可撓性容器は、前記ハウジング及び前記枠部材に保護されて外部から圧迫を受けることがなく、該圧迫を受けて破裂して内部の気体が飛散することにより医療従事者等が該気体に被曝することを防止することができる。
本発明の閉鎖式薬物移送システムの一構成例において枠部材が第1の位置にある状態を示す斜視図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 図3のIV−IV線断面図。 図1に示す本発明の閉鎖式薬物移送システムにおいて枠部材が第2の位置にある状態を示す斜視図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の閉鎖式薬物移送システム1は、バイアル瓶2に接続されるバイアルアダプタ3と、バイアルアダプタ3と図示しないオスコネクタ等の医療器具とを接続する接続部材としてのメスコネクタ4と、バイアル瓶2内の気体を待避させる折り畳み可能な可撓性容器5を折り畳まれた状態で収容するハウジング6と、バイアルアダプタ3とメスコネクタ4とハウジング6との外周面に沿って摺動可能の枠部材7とを備えている。
図2及び図3に示すように、バイアルアダプタ3は、中空円筒状の主接続部31と、主接続部31の下端部から突出し、バイアル瓶2の口部を封止するセプタム(ゴム栓)21に穿刺される中空針部材32と、主接続部31の下端部から外周方向に延出する1対の腕部材33と、腕部材33の端部から垂下される把持部材34とを備える。バイアルアダプタ3の主接続部31、中空針部材32、腕部材33、把持部材34は、弾性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
主接続部31は、メスコネクタ4が挿入される中空部311と、外周面から水平方向に延出しハウジング6に接続される中空円筒状のハウジング接続部312とを備えている。中空部311は内周面にテーパ面313を備えており、テーパ面313は先端側から中空部311の開口端に向かって次第に拡径している。また、ハウジング接続部312の中空部314は内周面にテーパ面315を備えており、テーパ面315は主接続部31側からハウジング6に接続される開口端に向かって次第に拡径している。また、主接続部31は中空部311の開口端から外周側に突出する1対の突出部316を備えている。
中空針部材32は、先端に鋭利な針先部321を備える一方、針先部321に開口する第1の経路322と第2の経路323とを備えている。第1の経路322は主接続部31の中空部311に連通し、第2の経路323はハウジング接続部312の中空部314に連通している。また、第1の経路322は、中空針部材32の側面に開口するスリット324を備え、スリット324は針先部321から主接続部31の下端部に向かって延在している。
把持部材34は、腕部材33の端部からバイアル瓶2に向かって傾斜するように形成されており、1対の把持部材34の先端部同士の間隔がバイアル瓶2の首部22の外径よりも若干狭くなるようにされている。この結果、把持部材34は、それ自体の弾性によりバイアル瓶2の首部22方向に付勢されることとなり、先端部がバイアル瓶2の首部22に圧接されて、バイアル瓶2を把持する。また、把持部材34は、先端部と基端部との間に窓部341を備えており、先端部がバイアル瓶2の首部22に圧接されたときに、バイアル瓶2の口部から外周側に延出するフランジ部23が窓部341に収容される。また、把持部材34は、先端部に円弧状の凹部342を備えており、凹部342がバイアル瓶2の首部22に圧接される。
メスコネクタ4は、中空円筒状の外殻体41と、外殻体41内に配設されてバイアルアダプタ3に接続されるアダプタ接続部材42と、アダプタ接続部材42に接続される中空円筒状の弁座部材43とからなる。外殻体41は、アダプタ接続部材42に外嵌される大径部411と、弁座部材43に外嵌される小径部412とからなり、小径部412にその外周面から突出する1対の係止ピン413を備えている。係止ピン413は、メスコネクタ4にオスコネクタ等の医療器具を接続する際に、該医療器具が係止される。
アダプタ接続部材42は、中空円筒状の内套管421と、内套管421の外周側に配設され基端部で内套管421と接続する外套管422とを備え、外套管422は内周面に主接続部31の突出部316が螺合される雌ねじ部423を備えている。内套管421の外周面は、中空部311のテーパ面313に嵌合されるテーパ面となっている。
また、アダプタ接続部材42は、内套管421に連通する円筒状突起424を基端部に備える一方、外套管422の外周面に複数の縦リブ425を備えている。縦リブ425は、基端部で外殻体41を支持する。
弁座部材43は、基端部が外殻体41の小径部412に内嵌され、該基端部に第1の弁体431が配設される一方、先端部がアダプタ接続部材42の円筒状突起424に外嵌され、該先端部に第2の弁体432が配設されている。第1の弁体431と第2の弁体432とはいずれも軟質樹脂からなり、第1の弁体431は中央部にスリット433を備え、オスコネクタ等の医療器具がスリット433に挿入されることにより開弁し、抜去されることにより閉弁する。
また、弁座部材43は、内周面から第2の弁体432に沿って軸方向に延出する延出部434と、延出部434の中央に設けられた貫通孔435とを備え、貫通孔435の周囲に基端部側に突出するガイド受け部436を備えている。ガイド受け部436は、第1の弁体431に挿入されたオスコネクタ等の医療器具の先端部を受けて軸側にガイドする。
ハウジング6は、有底箱形の中空体からなり、折り畳まれた状態の可撓性容器5を収容するハウジング本体61と、ハウジング本体61をバイアルアダプタ3に係止する係止部材62とを備えている。ハウジング6のハウジング本体61、係止部材62は、弾性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
ハウジング本体61は、バイアルアダプタ3のハウジング接続部312が挿入される挿入孔部611を側壁に備え、ハウジング接続部312に挿入される中空円筒状の接続部材612によりバイアルアダプタ3に固定されている。接続部材612は、ハウジング接続部312に挿入される挿入部613と、挿入部613のハウジング本体61側の端部に設けられ、ハウジング本体61の側壁の内面に係止されるフランジ部614とを備え、挿入部613の外周面は、中空部314のテーパ面315に嵌合されるテーパ面となっている。フランジ部614には可撓性容器5が接続されており、折り畳まれた状態の可撓性容器5の内部は挿入部613を介してハウジング接続部312の中空部314に連通している。
また、ハウジング本体61は先端側の端縁部に、枠部材7を係止する突起部615と、突起部616(図1参照)とを備えている。
図4に示すように、係止部材62は、ハウジング本体61の側壁の外面からバイアルアダプタ3側に突出する軸部材621と、軸部材621の先端に設けられたU字状部材622とからなる。U字状部材622の先端部同士の間隔は、主接続部31の外径よりも若干狭くなるようにされている。この結果、ハウジング6をバイアルアダプタ3に係止する際に、主接続部31の軸に直交する方向からハウジング本体61を圧接すると、U字状部材622はそれ自体の弾性により一旦外周方向に拡がり、主接続部31の外径に相当する最も幅の大きい部分を乗り越えた後、弾性的に元の形状に復帰して主接続部31の外周面に係止される。
図1乃至図3に示すように、枠部材7は、バイアルアダプタ3の側面のハウジング6側を除く3面の外周面に沿う第1の箱状部71と、第1の箱状部71に連接しハウジング本体61の側面のバイアルアダプタ3側を除く3面の外周面に沿う第2の箱状部72と、第1の箱状部71の基端側に連接された底面部73と、底面部73に立設されメスコネクタ4の外周面に沿う中空円筒状部74とを備える。枠部材7の第1の箱状部71、第2の箱状部72、底面部73、中空円筒状部74は、弾性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。そして、枠部材7は、バイアル瓶2に押圧された把持部材34が外周方向に拡がるように変形できるように、その押圧変形を許容する第1の位置(図1に示す状態)と、把持部材34の押圧変形を規制し、把持部材34をバイアル瓶2の首部22に圧接された状態に拘束する第2の位置(図5に示す状態)との間で摺動可能とされている。
第1の箱状部71は、バイアルアダプタ3の把持部材34に対応する側面に、複数の横リブ711を備えている。横リブ711は枠部材7を摺動させる際の指掛けとして用いられる。
第2の箱状部72は、先端側の端縁部に、ハウジング本体61に形成されている突起部615、616が係合される係合孔部721a、722aを備え、基端側の端縁部に係合孔部721b、722bを備えている。
中空円筒状部74は、ハウジング6側に軸方向に沿って形成された切り欠き部741を備え、切り欠き部741は枠部材7が前述のように摺動される際に、係止部材62の軸部材621が挿通自在とされている。また、中空円筒状部74は、基端側の端縁に、係止ピン413を遮蔽してオスコネクタ等の医療器具の接続を阻止する接続制御部材として各係止ピン413について1対、計2対の遮蔽片742を備えている。遮蔽片742は、枠部材7が前記第1の位置にあるときには係止ピン413を遮蔽しており、枠部材7が前記第2の位置にあるときには外殻体41の外周面に圧接され、係止ピン413を露出させる。
次に、本実施形態の閉鎖式薬物移送システム1の作動について説明する。
閉鎖式薬物移送システム1では、まず、枠部材7を図1に示す第1の位置とし、把持部材34が外周方向に拡がることができるように、その押圧変形が許容された状態とする。このとき、枠部材7は、第2の箱状部72の係合孔部721a、722aがハウジング本体61に形成されている突起部615、616に係合されており、中空円筒状部74の遮蔽片742が係止ピン413を遮蔽している。
次に、上述の状態で、バイアルアダプタ3の中空針部材32をバイアル瓶2のセプタム21に穿刺する。このようにすると、中空針部材32を押し込むに従って把持部材34がバイアル瓶2のフランジ部23に当接されるが、把持部材34は前述の押圧変形が許容された状態にあるので、フランジ部23に押圧されることにより外周方向に拡げられる。
次いで、把持部材34はフランジ部23を乗り越えると、それ自体の弾性によりバイアル瓶2の首部22に圧接されて、バイアル瓶2を把持する。このとき、把持部材34は先端部に備えられた円弧状の凹部342によりバイアル瓶2の首部22に圧接される一方、バイアル瓶2のフランジ部23は窓部341に収容されるので、凹部342が首部22に圧接されることを妨げることがない。
次に、把持部材34によりバイアル瓶2を把持している状態で、枠部材7をバイアルアダプタ3とメスコネクタ4とハウジング6との外周面に沿って摺動させ、図5に示す第2の位置に移動させる。前記第2の位置では、第1の箱状部71が把持部材34の外周側に位置しているので、把持部材34は第1の箱状部71により外周側への押圧変形が規制され、バイアル瓶2の首部22に圧接された状態に拘束された状態とされる。
このとき、枠部材7は、第2の箱状部72の係合孔部721b、722bがハウジング本体61に形成されている突起部615、616に係合されており、中空円筒状部74の遮蔽片742は外殻体41の外周面に圧接され、係止ピン413を露出させている。
そこで、次に、メスコネクタ4に図示しないオスコネクタ等の医療器具を接続し、該医療器具から中空針部材32の第1の経路322を介して、バイアル瓶2に生理的食塩水等の液体を注入し、バイアル瓶2に収容されている抗がん剤等の薬剤を該生理的食塩水等により希釈したり、該生理的食塩水等に溶解したりして、実際に患者に投与される薬液の調製が行われる。このとき、バイアル瓶2内には、前記薬剤の他に空気等の気体が共存しているが、該気体は前記生理的食塩水等の注入によりバイアル瓶2内の空間が狭められると、中空針部材32の第2の経路323により可撓性容器5に待避することができる。従って、前記生理的食塩水等の注入によりバイアル瓶2内の空間が狭められても、前記薬剤がバイアル瓶2の口部から爆発的に飛散することを防止することができる。
またこのとき、可撓性容器5はバイアル瓶2内から待避した気体により展開され容積が増大するが、枠部材7が前記第2の位置にあることにより、ハウジング61と枠部材7の第2の箱状部72の中に収容されている。この結果、展開された状態の可撓性容器5は、ハウジング6及び第2の箱状部72に保護されて外部から圧迫を受けることがなく、該圧迫を受けて破裂して内部の気体が飛散することを防止することができる。
次に、前記薬液の調製が終了したならば、前記医療器具により中空針部材32の第1の経路322を介して、バイアル瓶2から該薬液を抽出する。このとき、本実施形態の閉鎖式薬物移送システム1では、第1の経路322がスリット324を備えているので、上下を逆転させることにより、前記薬液の残液を可能な限り低減させることができる。前記薬液を抽出したならば、前記医療器具をメスコネクタ4から抜去し、閉鎖式薬物移送システム1を廃棄する。
本実施形態の閉鎖式薬物移送システム1によれば、このようにすることにより、バイアル瓶2を脱落させることなく、確実に把持した状態で薬液の調製を行うことができ、医療従事者等がバイアル瓶2内の薬剤に被曝することを防止することができる。
1…閉鎖式薬物移送システム、 2…バイアル瓶、 3…バイアルアダプタ、 4…メスコネクタ(接続部材)、 5…可撓性容器、 7…枠部材、 21…セプタム(ゴム栓)、 22…首部、 32…中空針部材、 34…把持部材、 322…第1の経路、 323…第2の経路、 742…遮蔽片(接続制御部材)。

Claims (2)

  1. バイアル瓶の口部を封止するゴム栓に穿刺される中空針部材と、弾性体からなり該中空針部材の外周側に備えられ該中空針部材が該バイアル瓶の口部に穿刺されたときに該バイアル瓶の首部に弾性的に押圧変形されて該バイアル瓶を把持する複数の把持部材とを備えるバイアルアダプタと、
    該バイアルアダプタと医療器具とを接続する中空円筒状の接続部材とを備え、
    外気から遮断された状態で該バイアルアダプタ及び該接続部材を介してバイアル瓶に薬液を注入し、又はバイアル瓶から薬液を抽出する閉鎖式薬物移送システムにおいて、
    該バイアル瓶内の気体を待避させる折り畳み可能な可撓性容器と、折り畳まれた状態の該可撓性容器を収容するハウジングと、該バイアルアダプタと該接続部材と該ハウジングとの外周面に沿って、該把持部材の該押圧変形を許容する第1の位置と該把持部材該押圧変形を規制する第2の位置との間で摺動可能の枠部材とを備え、
    該中空針部材は、該バイアル瓶内と該接続部材の内部とを連通する第1の経路と、該バイアル瓶内と該可撓性容器とを連通する第2の経路とを備え、
    該枠部材は該第2の位置にあるときに展開された状態の該可撓性容器を該ハウジングと協働して収容することを特徴とする閉鎖式薬物移送システム。
  2. 請求項1記載の閉鎖式薬物移送システムにおいて、前記枠部材は前記第1の位置で前記接続部材に対する前記医療器具の接続を阻止し、前記第2の位置で該接続部材に対する該医療器具の接続を可能とする接続制御部材を備えることを特徴とする閉鎖式薬物移送システム。
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