JP4903275B2 - 穿刺部材保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、穿刺部材保護装置に関し、特に、第一及び第二の容器間において流体を移送するための穿刺部材保護装置に関する。本発明は、更に、穿刺部材保護装置を使用して第一及び第二の容器間において流体を移送するためのキット及び方法に関する。
医薬品の製剤、薬剤投与、及び他の同様の処理に関連する深刻な問題は、医療及び薬剤スタッフが周囲の空中へ漏れる可能性のある薬剤又は溶媒に晒されるリスクである。この問題は、サイトトキシン、抗ウイルス薬、抗生物質、及び放射性医薬品が関係する場合、特に深刻となる。他の危険領域として、ウイルス感染等に関する試料等を取り出す試料採取が挙げられる。
この理由から、薬剤及び他の医療用物質の処理及び投与のための安全なシステムが必要とされてきた。
米国特許第4,564,054号(グスタフソン)は、液体及び気体汚染物質の漏出を回避しつつ、ある容器から別の容器へ物質を移送するための流体移送装置を開示している。開示された装置は、中空のスリーブとして設計され、通路を設けた穿刺部材を有する第一の部材を含む。穿刺部材は、穿刺部材の先端の真向かいにある一端部に第一の障壁部材を有する第一の部材に取り付けられる。これにより、穿刺部材は、第一の部材の一端部を密封する第一の障壁部材を介して抜き刺しすることが出来る。流体移送装置は、更に、容器の一つ、或いはそれに連絡するように配置された手段に取り付けられた、或いは取り付け可能である第二の部材を含む。第二の部材は、第二の障壁部材と、部材相互を解放可能に接続するための第一及び第二の部材上に配置されたメイティング接続手段とを有する。障壁部材は、穿刺部材を抜き差しした後にしっかりと密封して、液体及び気体汚染物質の漏出を防止する耐液体性及び耐ガス性の密封部材である。第一及び第二の部材の接続位置において、両方の障壁部材は、穿刺部材が貫通するように配置される。
同様に、米国特許第4,576,211号は、一端部に注射器を接続し、他端部に薬品又は薬剤が入った瓶の口又は開口部を接続し得る流体移送装置を開示する。当該装置は、注射器と連絡した針を内部に封入した密封チャンバーを備える。接続部材は、装置が瓶の口又は開口部に確実に接続される手段、及びどんな場合にも離れないように装置が瓶にブロックされている時だけ、瓶に装着された密封栓及び小さなゴム栓に針が穴を開けられるようにする手段によって提供される。液体が装置の外部へ滴ることを防止するために、針を再度密封チャンバーに入れた後でのみ、当該装置は、瓶から取りはずされる。針が密封栓に穴を空けること、即ち、前方へ動くことを可能にするためには、回転運動が必要となる。接続機構は、螺旋状の細長いスリット内を滑動する歯状部材を使用する。したがって、この回転運動中に保護手袋が歯状部材とスリットとの間に挟まる恐れがあるため、米国特許第4,576,211号において説明された装置は、非常に使い易いとは言えない。
米国特許第4,564,054号明細書 米国特許第4,576,211号明細書
注入を行う時には、注入バッグ又は他の注入流体容器内部にある注入流体に薬品又は他の医療用物質を注入する必要がしばしばある。これは、注入バッグ又は注入流体導管の注入口の隔膜又は他の流体障壁を、問題となる医療用流体を満たした注射器の針により貫通させることで行われる場合が多い。しかしながら、これを行う前にも、バイアルから注射器へ、その後、注射器から二次容器へ、医療用流体を移さなければならない場合がある。こうした瞬間のそれぞれに、スタッフは、汚染によって医療用流体に曝される恐れがある。こうした汚染は、医療用流体又はエアロゾルを空気中に蒸発させることである。こうした汚染物質が、肺を通じてスタッフを汚染したり、或いは、空気中に蒸発した医療用流体又はエアロゾルが、皮膚上での凝縮後にスタッフの皮膚を通じてスタッフを汚染する恐れがある。一部の薬品は、保護手袋を貫通してスタッフを汚染することも知られている。
このように汚染物質に曝らされることにより、長期的には、上述したスタッフの血中における薬品の濃度が警戒すべき高さまで上昇する恐れがある。例えば、バイアル、注射器、注入システム等の間での多数回の移し換えによる、例えば、バイアルから針を実際に抜き刺しする間に生じる汚染のリスクは、過小評価されてきたため、適切に解決されていないと理解されている。
したがって、本発明の目的は、穿刺部材を露出するリスクを最小限におさえる又は完全に除去する穿刺部材保護装置を提供すると共に、これによって、例えば、2つの流体容器間で流体を移している間に生じる汚染物の露出に対するリスクを低減することにある。
請求項1によれば、この目的は、長手方向軸Aを備える穿刺部材保護装置であって、穿刺部材の少なくとも先端を保護する保護チャンバーを備える穿刺部材保護装置によって少なくとも部分的に解決される。前記穿刺部材保護装置は、更に、互いに向い合って配置された第一及び第二の部材を備え、第一の部材は、第一及び第二の端部と内部及び外部表面とを有し、第二の部材は、第一及び第二の端部と内部及び外部表面とを有する。更に、第一の部材は、穿刺部材の先端の露出を防止するために穿刺部材の少なくとも先端が保護チャンバーに封入される安全位置と、穿刺部材の先端が保護チャンバーの外に配置される非安全位置との間において、第二の部材に対して滑動するように配置される。第一の部材は、更に、ロック位置とロック解除位置との間において、第一の部材がロック位置にある時は、第一の部材が長手方向軸Aに沿って滑動することが実質的に不可能となり、第一の部材がロック解除位置にある時は、第一の部材が長手方向軸に沿って滑動することが可能となるように、第二の部材に対して回転するように配置される。第一の部材は、長手方向軸Aに沿って実質的に移動することなく回転することが好ましい。こうすることにより、第一の部材を誤って回転させた時に穿刺部材が露出するリスクが排除される。
本発明は、第一の容器から第二の容器へ流体を移す間における安全な取り扱い方を提供する。穿刺部材により穿刺、擦過、又は裂傷を生じるリスクは、本発明を使用することにより最小限におさえられる。
穿刺部材保護装置は、更に、第二の部材に対向して配置された第三の部材を備えるように配置可能であり、第三の部材は、第一及び第二の端部と内部及び外部表面とを有し、当該第三の部材の第一の端部は、第一の流体容器と接続するための接続手段を含む。前記接続手段により、穿刺部材保護装置と第一の流体容器との間での堅固な接続が可能となる。
第二の部材は、更に、第三の部材の外部表面を少なくとも部分的に包容して囲むように配置されるが、好ましくは、第二の部材の第一及び第二の端部が第三の部材の第一及び第二の端部の縦方向内側に配置されるようにするのがよい。本実施形態では、装置の柔軟な適応と容易な製造を可能とする。
好ましくは針である、針状の管等の穿刺部材は、好ましくは、長手方向軸Aに沿って第一の部材に対向して配置される。しかしながら、穿刺部材は、第一の部材の第二の端部に取り付けることを目的とした第二の流体容器上に配置することも可能である。こうした穿刺部材は、好ましくは、第三の部材の少なくとも第一の端部又は第三の部材の第一及び第二の端部の両方を覆う柔軟な障壁膜と共に使用するのがよい。保護チャンバーは、汚染物質の漏出を防止するような構成により効果的に密封される。
本発明の別の実施形態において、第一の部材は、例えば、第一の容器への挿入中、穿刺部材を安定させるために、安定化手段と共に配置される。
更に、第一の部材によって、第三の部材を、第二の部材に対して回転させるようにすることもできる。こうした構成は、第一の流体容器に容易に接続可能な使用しやすい構成を提供する利点を有する。第一の部材の回転中に第三の部材を保持するために、第一の部材を、例えば、少なくとも部分的には、第三の部材に押し付けることができる可撓性材料により作成することができる。別のこうした手段は、突起及び溝を含むことができる。本発明の有利な実施形態において、突起及び溝の手段は、第三の部材の第二の端部において第三の部材の外部表面の面から突出する端部突起を含み、当該端部突起は、第一の部材の内部表面に配置された長手方向溝と協働するように配置される。
本発明の別の実施形態において、ロック位置及びロック解除位置は、第一の部材及び第二の部材に配置された固定突起と実質的にL字形の溝によって得られる。固定突起は、好ましくは、第二の部材の外部表面の面から突出し、一方、L字溝は、第一の部材の内部表面に配置される。このような場合、L字溝は、好ましくは、長手方向軸Aに沿って延びると共に長手方向軸Aに対して横方向に延びる。実質的にL字形の溝は、L字溝だが90°未満の角度を有するもの等、僅かに異なる形態だが依然としてロック位置とロック解除位置とを有するように作成可能であることに留意されたい。
本発明の別の実施形態において、当該第二の部材の第一の端部は、係合手段を含み、当該係合手段は、第二の部材が時計回り又は反時計回りの方向に回転するのを防止するために、第一の容器と係合するように配置される。本実施形態により、ユーザは、片手で装置をロック解除位置へ回転させることが可能となり、これにより、第一の部材を非安全位置へ移動させて第一及び第二の容器間を流体連通させることが可能となる。
係合手段は、第二の部材が回転することを防止して、より安全且つ容易な形で第三の部材の相対的な回転を可能にする。係合手段は、例えば、長手方向軸Aに沿って延び且つ第二の部材の第一の端部に配置された係合突起を含む。或いは、係合突起は、第二の部材の外部表面の面から外側へ延びてもよい。上述した両実施形態の組み合わせも可能である。このような上述した係合手段は、単独で又は組み合わせとして、好ましくは、第三の部材の第一の端部に取り付けることを目的として第一の容器上に対応する係合手段を持つのがよい。
本発明の別の実施形態において、第二の部材は、第二の部材の第一の端部の近傍に配置されたフランジを含み、フランジは、第二の部材の内部表面から長手方向軸Aへ向かう方向に延びる。フランジは、更に、第三の部材の外部表面に配置された溝と係合するように配置され、フランジ及び溝は、第二及び第三の部材が相互に長手方向軸Aに沿って移動しないように実質的に固定されるように、長手方向軸Aに対して横方向に配置される。説明した実施形態により、第三の部材は、第二の部材に対して回転が可能となると同時に、第二の部材は、長手方向軸Aに沿った移動が防止される。
長手方向軸Aから離れる方向に第二の部材の外部表面から延びる別のフランジを、第二の部材に配置してもよい。フランジは、好ましくは、第二の部材の第一の端部の近傍に配置されるのがよく、フランジは、第一の部材がフランジ及び/又は安定化手段を越えて上述した係合手段まで滑動しないように停止させる停止手段として機能する。
本発明による穿刺部材保護装置は、食品製造又は医療分野等、様々な種類の技術分野において随意的に使用し得る。好ましくは、穿刺部材保護装置は、医療用穿刺部材保護装置である。こうした薬剤は、例えば、サイトトキシン、抗ウイルス薬、抗生物質、放射性医薬品等である。
本発明による穿刺部材保護装置の第一の部材は、好ましくは、円筒形の内部を有することであるが、製造を簡略化するために、円筒部材であることが更に好ましい。第二及び第三の部材も同様に、円筒部材であることが好ましい。
本発明は、更に、第一の流体容器と、第二の流体容器及び、第一の容器と第二の容器間において流体を移すために使用される穿刺部材を保護する請求項1記載の穿刺部材保護装置とを備えるキットを含む。
本発明は、更に、第一の容器と第二の容器間で流体を移すために使用される穿刺部材を保護する請求項1記載の穿刺部材保護装置を使用して、第一の容器及び第二の容器間において、流体を移すための方法を含む。当該方法は、
第一及び第二の流体容器を穿刺部材保護装置に接続するステップと、
第二の部材がロック位置にある時、第一の部材は長手方向軸Aに沿って滑動することが実質的に不可能となり、第二の部材がロック解除位置にある時は、第一の部材は長手方向軸Aに沿って滑動可能となるように第一の部材を第二の部材に対してロック位置からロック解除位置へ回転させるステップと、その後で、
第一の部材を長手方向軸Aに沿って非安全位置へ移動させ、これにより、第一の容器と第二の容器との間に流体連通をもたらすように穿刺部材を保護チャンバーの外部へ露出させるステップとを備える。
流体を移すキット及び方法を、本明細書において説明した穿刺部材保護装置の実施形態の何れかと組み合わせる場合も、本発明の範囲内に十分に含まれる。例えば、従属請求項の何れかにおいて説明した実施形態の何れか等に含まれるが、それらに限らない。
(定義)
「穿刺部材」という用語は、気体流体又は液体流体(即ち、流体)を引き出す又は注ぎ入れるために、膜又は同様のものを穿刺し得る針状の管又は針等の中空の物体を意味する。上述した膜は、患者の皮膚、或いは、例えば、バイアル又は注入バッグ等に付けられた柔軟な障壁部材であってもよい。
「医療用穿刺部材保護装置」という用語は、医療技術分野、例えば、病院環境又は病院に似た環境、製薬業界、在宅医療等において、直接又は間接的に使用される穿刺部材を保護する穿刺部材保護装置を意味する。こうした医療装置の例は、針、針状の管、注射器、注入バッグ、医療用流体移送装置、医療用バイアル、医療用流体容器、医療用試料容器等である。
第一及び第二の流体容器と共に穿刺部材保護装置を斜視した概略図である。 穿刺部材保護装置の一部を斜視した概略図である。 第三の部材及び第一の部材を第二の部材に対して回転させた後の穿刺部材保護装置を斜視した概略図である。 第三の部材と第一の部材とを第二の部材に対して回転させた後の穿刺部材保護装置の一部を斜視した概略図である。 第一の部材を非安全位置へ移動させた後の穿刺部材保護装置を斜視した概略図である。 穿刺部材保護装置の分解概略図である。 穿刺部材保護装置の部分分解概略図である。
以下、次の添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明による穿刺部材保護装置を示しており、更に具体的には、図1は、長手方向軸Aを有し、第一の部材10と、第二の部材20と、第三の部材30とを備える穿刺部材保護装置1を示す。第一の部材10は、第一の端部11及び第二の端部12と、内部及び外部表面13、14を有する。第一の部材10の第二の端部12は、第一の部材を第二の容器3へ取り付けるための手段を備える。第二の部材20は、少なくとも部分的には第三の部材30を取り囲む。第一の部材10は、少なくとも部分的には第二及び第三の部材20、30を取り囲む。第三の部材30は、第一の容器2に(矢印により示したように)接続するための接続手段15を備える第一の端部31を有する。第三の部材30の第一の端部31は、更に、穿刺部材が第一の容器2へと誘導される誘導口5を備える。誘導口5は穿刺部材の誘導をより容易にするために内部が漏斗状であることが好ましい。穿刺部材の少なくとも先端は、本発明の実施形態において第三の部材の境界により定められる保護チャンバー6内に配置される。穿刺部材(図示無し)は、以下に説明したように第一の部材10に配置してよく、或いは、第二の容器3に直接配置してもよい(図1に示すように)。
第一、第二、及び第三の部材10、20、30は、任意の適切な材料により作成可能だが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリエチレンテレフタレート、又はその混合物等の熱可塑性材料により作成されることが望ましい。第一、第二、及び第三の部材10、20、30は、異なる材料又は同じ材料から作成可能である。一実施形態において、第三の部材30は、装置の使用者が穿刺部材が適切に挿入されたかを容易に確認できるように、透明な材料から作成される。適切な材料は、第二の部材20を無理無く第三の部材30上に装着できるように、ある程度の柔軟性を有する必要があるが、第三の部材30内部に配置される針状の管が存在した場合にはそれを十分に保護するために十分な剛性を有する必要がある。
第一の部材10は、長手方向軸Aに沿って安全位置(図1に図示)から非安全位置(図5に図示)へ滑動するように配置される。第一の部材10が安全位置にある時、穿刺部材の少なくとも先端は、穿刺部材の先端が露出するのを防止するために保護チャンバー6内に納まっている。非安全位置では、穿刺部材の先端は、保護チャンバーの外に出る。
非安全位置は、流体を移すために使用される穿刺部材の長さに応じて、長手方向軸Aに沿った何れかの位置において達成されることに留意されたい。第一の部材は、穿刺部材保護装置が非安全位置に置かれる前に、全長(即ち、第一の部材10を移動させることが出来る最大長)の10乃至30%の最小長さを移動させるのが望ましい。全長は、矢印付き斜め線Sにより図1に示す。第一の部材10は、更に、回転矢印Tにより図1に示すように、第二の部材20に対して、ロック位置からロック解除位置へ回転させ得る。穿刺部材保護装置1が非安全位置にある時、第一及び第二の容器間には、これらが接続された時に、流体連通が生じ、一方、安全位置にある時には、第一及び第二の容器間には流体連通が生じない。
係合手段60は、接続中に第二の部材20が回転するのを防止するために、第一の容器と係合する目的で、第二の部材20の第一の端部21に配置される。係合部材60は、第一の容器の対応する溝において第一の容器と係合する長手方向軸Aの方向に延びた、縦方向の突起の形状をもつ。しかしながら、係合手段60が、第一の容器2の対応する突起に係合する第二の部材20の溝により構成される場合も、本発明の範囲内に十分含まれる。或いは、回転中に使用者が第二の部材20を、所定の位置に保持してもよく、この場合、係合手段は必要ないが、この実施形態はあまり好適ではない。
好都合なことに第三の部材30の第一の端部31は、柔軟な障壁部材を備えている。更に、接続手段15が第一の容器2に接続された時に、二重膜による密封を形成するように設計、配置することも可能である。このような場合、第一の容器2は、例えば、注入システムの柔軟な注入バッグ、上述した注入システムの注入流体ライン、或いは柔軟な障壁部材を示す別個のスパイク装置であってもよい。第三の部材30の第一の端部31は、こうした全てのケースに対応するように設計することが望ましい。二重膜バヨネット結合は、米国特許第4,564,054号により、それ自体が公知であるため、更に詳細な説明は省略する。安全のための方策として、第二の柔軟障壁部材を、第三の部材30の第二の端部32に設置してよい。柔軟障壁部材は、穿刺部材を抜き、刺しした後に厳重に密封して、液体及び気体汚染物質の漏出を防止する耐液体性及び耐ガス性の密封部材である。
穿刺部材は、第一の部材10に配置される場合、第二の柔軟障壁部材を貫通し、その先端が第三の部材30の内部に来るようになるのが望ましい。
第二及び第三の部材20、30は、相互に長手方向軸Aに沿って移動しないように実質的に固定される。第二の部材の内部表面から長手方向軸A及び第二の部材の中心へ向かう方向へ延びるフランジは、当該第二の部材20の第一の端部21の近傍に配置されるのが望ましい。フランジは、更に、第三の部材30の外部表面34に配置された溝(図示無し)に係合するように配置してもよく、その場合フランジ及び溝は、第二及び第三の部材20、30が相互に長手方向軸Aに沿って移動しないように実質的に固定されるように、長手方向軸Aに対して横方向に配置される。説明した実施形態により、第三の部材は、第二の部材に対して回転が可能となると同時に、第二の部材は、長手方向軸Aに沿った移動が防止される。第二の部材20の中心から離れる方向に第二の部材20の外部表面から延びる別のフランジ63を、第二の部材20に配置してもよい。フランジは、第二の部材20の第一の端部21の近傍に配置されるのが望ましく、その場合、フランジは、第一の部材10がフランジを越えて滑動しないように停止させる停止手段として機能する。
図2では、装置の特徴及び機能を更に詳細に説明するために、穿刺部材保護装置の一部のみを示している。第三の部材30は、第二の端部32の反対側の第一の端部31と、内部及び外部表面33、34を有する。第二の部材20は、第二の端部22の反対側の第一の端部21と、内部及び外部表面23、24とを有する。第二の部材20は、第二の部材20の第一及び第二の端部21、22が第三の部材30の第一及び第二の端部31、32の間に位置するように、第三の部材30を包容して配置される。第二の部材20の内部表面23は、本実施形態において、更に、第三の部材の外部表面34に直接接するように配置される。固定手段40の第一の部分は、第一の部材10(図2に図示無し)上の固定手段40の第二の部分と協働して相互に作用することを意図して、第二の部材20の第二の端部22の近傍に配置される。固定手段40の主目的は、固定手段40の第一の部分が固定手段40の第二の部分に係合した後、第一の部材10が第二の部材20に対して回転するのを防止すると同時に、第一の部材が(図1で説明したように)長手方向軸Aに沿って滑動するのを可能にすることである。
図2で更に示したように、ロック位置及びロック解除位置は、固定手段40を用いて得られるものであり、更に具体的には、第二の部材20に配置された固定突起41と第一の部材10(図2に図示無し)に配置された実質的にL字形の溝とを用いて得られる。固定突起41は、好ましくは、第二の部材の外部表面の面から突出しており、一方、L字溝は、好ましくは、第一の部材10の内部表面13に設けられるのがよい。このような場合、L字溝は、好ましくは、長手方向軸Aに沿って延びると共に長手方向軸Aに対して横方向に延びるのがよい。固定突起41は、これにより、第一の部材10のL字溝と協働するように配置される。当然ながら、上述した固定突起40が第一の部材の内部表面に配置され、L字溝が第二の部材20の外部表面23に配置される場合も、本発明の範囲内に十分に含まれる。固定突起41の主目的は、固定突起が、長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分に入った後、第一の部材10が第二の部材20に対して回転するのを防止すると同時に、第一の部材10が(図1で説明したように)長手方向軸Aに沿って滑動するのを可能にすることである。
本発明の好適な実施形態において、係合手段60及び固定手段40は相互に作用し合う。第二の部材20の係合手段60は、第一の容器2と係合して、第一及び第三の部材10、30が第二の部材20に対して回転することを可能にする(第二の部材20は第一の容器2により係合手段60を介して所定位置に保持されるため)。この回転中、固定突起は、L字溝の横方向に配向された部分内を滑動し、第一の部材10は、非安全位置へ滑動可能な状態となるのをうまく防止される。固定突起41が、長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分に入っている間(即ち、第一の部材10が非安全位置へ向かって移動する時)、固定突起41と、長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分とは、第一の部材10が第二の部材20に対して回転可能な状態になることを防止する。本実施形態は、第一の部材10が安全位置へ後退する前に、穿刺部材保護装置が第一の容器2から解放されることを効果的に防止する。これにより、穿刺部材の先端が露出されるのを効果的に防止し、事故が防止される。
固定突起41は、図示した実施形態において、第二の部材20の第二の端部22から縦方向に突出した縦突起上に配置される。縦突起26は、第三の部材30の第二の端部32と同一線に並ぶ。
第三の部材30は、更に、第三の部材30の第二の端部32において、第三の部材30の外部表面34の面から外側へ突出する端部突起36を備える。端部突起36は、第一の部材10(図2に図示無し)の内部表面に配置された長手方向溝と協働するように配置される。第三の部材30の端部突起36と、第二の部材20の縦突起26とが、図2に示したように、一定の距離で離れている時、第二の部材は、第二の部材20の固定突起41と、第一の部材10の内部表面13上にある長手方向軸Aと平行になっているL字溝の対応部分との位置ずれのため、ロック位置となっている。本発明の図示した実施形態において、上述した距離は、第三の部材30に対して第二の部材20が約90°回転した位置に対応する。別の実施形態において、第二の部材20は、第三の部材30に対して、90°より大きく、例えば、110°又は130°、或いは90°より小さく、例えば、70°又は50°回転させてもよい。ロック解除位置は、第一の部材10及び第三の部材30を第二の部材10に対して回転させた時に達成される。これにより、第二の部材20の固定突起41は、長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分と同一線上にきて、その内部へ滑動する位置に来る。第一の部材10は、その後、以前に説明したように非安全位置へ向けて移動させ得る。
図3は、第一及び第三の部材10、30を第二の部材20に対して反時計回りに約90°回転させた後の穿刺部材保護装置1を示しているが、別の実施形態では、当然ながら、時計回りに同様に回転させることが可能である。第二の部材20は、図3において、第一の部材10が穿刺部材保護装置1の非安全位置へ滑動するのを可能にするロック解除位置にある状態で図示されている。非安全位置は、更に、図5に図示される。更に、第三の部材30の第一の端部31の近傍に配置された接続手段15も、第一の容器2の接続手段と係合するように、反時計回りに90°回転されていることが確認できる。
図4から明らかであるように、第二の部材20の第二の端部22にある固定突起41と、第三の部材30の第二の端部32にある端部突起36とは、第二の部材20の第二の端部22にある固定突起41が第一の部材10(図4に図示無し)の内部表面に配置された長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分と同一線上にきて、第一の部材10が長手方向軸Aに沿って、第二の部材20の第一の端部21及び非安全位置へ向かって滑動可能となるように、互いに近接して位置決めされている。
図5では、第一の部材10を非安全位置へ移動させてある。第一の部材10に穿刺部材が配置されている場合、或いは、第二容器に穿刺部材が設けられている場合、穿刺部材の先端は、第三の部材30により画成された保護チャンバーの外に露出された状態となる。これにより、第一の容器と第二の容器との間では、こうした二容器が穿刺部材保護装置1に接続された時に流体連通が可能となり得る。本発明の図示した実施形態では、第一の部材10の第一の端部11が第二の部材20の第一の端部21の近傍にある時、非安全位置となる。第一の部材10を回転させ、第二の部材20の第一の端部21に向かう移動を開始させると、第二の部材20の第二の端部22にある固定突起41(図4参照)は、第一の部材30の内部表面の対応する長手方向溝に入る。第二の部材20の第二の端部22にある固定突起41が第一の部材10の内部表面13にある長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分に入ると同時に、第一の部材10が時計回りに逆回転させることが効果的に防止される。
穿刺部材保護装置1を取り外すには、第一の部材10を、固定手段を長手方向軸Aと平行になっているL字溝の部分から外すために時計回りに回転させる(これにより固定手段41が長手方向軸Aに対して横方向になっているL字溝の部分に入る)前に、第一の部材10を安全位置へ後退させる必要がある。このようにして、第一の部材10は、穿刺部材を露出せずに、第一の容器2から安全に取り外される。この仕組みは、二容器間の迅速且つ安全な流体移送を提供する。
上述したように、穿刺部材は、第一及び第二の容器2、3の間で流体連通を達成するために、第一の部材30に配置してよく、或いは第二の容器3に取り付けてもよい。何れの場合も、穿刺部材を安定させ、第一部材10の安全位置から非安全位置への移動中に穿刺部材に対する最大限の安定性を形成するために、第一の部材10に安定化手段50(図7参照)を設けることが望ましい。安定化手段50は、穿刺部材の少なくとも一部を配置可能な中空の管により構成されることが望ましい。安定化手段50は、穿刺部材保護装置1が非安全状態にある時に、第一の部材10の第二の端部13から、第一の部材30の第一の端部31の近傍まで伸びていることが望ましい。
図1乃至5において説明したように、第二の部材20は、第三の部材30を部分的に包容する。本発明の別の実施形態では、第三の部材30が第二の部材20を包容してもよい。この場合、上述した実施形態により説明した安全性、速度、及び使用の容易さに関して同じ機能を達成するように、特徴部を適合させる。
図6は、本発明の一実施形態による穿刺部材保護装置1を形成する要素の分解図である。更に具体的には、図6は、第一の部材10と、第二の部材20と、第三の部材30とを示す。第一の部材10は、第一の端部11及び第二の端部12と、内部及び外部表面13、14を有する。第二の部材20は、第二の端部22の反対側の第一の端部21と、内部及び外部表面23、24とを有する。第三の部材は、第二の端部32の反対側の第一の端部31と、内部及び外部表面33、34とを有する。
固定突起41と、実質的にL字形の溝42とは、第一及び第二の部材10、20に配置される。固定突起41は、好ましくは、第二の部材の外部表面の面から外側へ突出し、一方、L字溝は、第一の部材10の内部表面に配置されるのが好ましい。固定突起41の主目的は、固定突起41が長手方向軸Aに平行になっているL字溝の部分に入った後、第一の部材10が第二の部材20に対して回転するのを防止すると同時に、第一の部材10が(図1で説明したように)長手方向軸Aに沿って滑動するのを可能にすることである。
図6において確認できるように、L字溝42は、長手方向軸Aに対して縦方向及び横方向の延長部42a、42bを有する。L字溝42の横方向延長部42bは、第二の部材20が第一の部材10に対してロック位置とロック解除位置との間で回転するのを可能にする。第二の部材20の固定突起41がL字溝42の横方向部分42bにはまっている限り、第一の部材10はロック位置にある。このロック位置にある間、第一の部材10は、第二の部材20に対して長手方向軸Aに沿って移動すること、即ち、非安全位置へ移動することを効果的に不可能とされる。本発明の図6に図示した実施形態において、第一の部材10の第一の端部11に沿って配置可能な、第一の部材10の中心に向かって内側へ伸びる小さなフランジ(図示無し)と、L字溝42の横方向部分42bとにより、第一の部材10が、第二の部材20からはずれることが効果的に防止される。或いは、他の実施形態において、L字溝42の位置は、第一の部材10の第一の端部11から更に離して配置することが可能である。第一の部材を比較的容易に組み立てることが出来る限り、L字溝の(長手方向軸Aに対する)実際の位置に関する制限はない。
係合手段60は、接続後に第二の部材20が回転するのを防止するために、第一の容器に係合する目的で、第二の部材20の第一の端部21に配置される。係合部材60は、第一の容器の対応する溝において第一の容器と係合する長手方向軸Aの方向に伸びている縦方向の突起状のものである。このようになっているので、係合手段60及び固定手段40、図示した実施形態における固定突起41及びL字溝42、が相互に作用する時、第一の部材10は、第一の部材10が非安全位置にある場合は、回転することが不可能となる。
第三の部材30は、更に、第三の部材30の第二の端部32において、第三の部材30の外部表面34の面から外側へ突き出る端部突起36を備える。端部突起36は、第一の部材10の内部表面13に配置された別個の長手方向溝43と協働するように配置される。端部突起36及び長手方向溝43は、第一の部材10及び第三の部材30が互いに対して回転することを防止する一方で、互いに対して長手方向軸Aに沿って縦方向に移動することを可能にする。図7において、第二及び第三の部材20、30は、第一の部材10(組立直前)と併せて、組立後の状態で図示される。第一の部材10は、更に、第二の流体容器を備えるために、例えば、注射器又は同様のものを装着し得るネジ付き連結器を含む接続手段35を備える。安定化手段50は、第一の部材10の固定部として、或いは注射器等の第二の容器を介した接続可能な部分として、穿刺部材の少なくとも一部を配置することが可能な中空の管により構成されることが好ましい。
第一の容器2(図1に図示)上の適切な接続手段の例は、US2003/0070726A1において説明されており、こうした接続手段は、第三の部材30の接続手段15を挿入し得る誘導溝を有するスリーブ部材を備えた流体容器コネクタを構成する。更に、係合手段60を、こうした誘導溝と係合するように配置することができる。第三の部材の接続手段15を介して第一の容器を取り外すために第一の部材が回転可能となる前に、第一の部材10を最初に安全位置へ引き戻されなければならないので、穿刺部材保護装置1に対して、或いはその内部に配置された任意の穿刺部材は、露出から効果的に保護される。しかしながら、係合手段60は、接続後に第二の部材20が回転することを効果的に防止し、これにより、上述したのと同じ機能が達成されるように、任意の流体容器と係合するように構成してもよい。
本発明は、上述したように、第一の容器、第二の容器、及び穿刺部材保護装置1のキット(全ての組み合わせを含む)及び、上述したように、穿刺部材保護装置を使用して第一の容器及び第二の容器間において流体を移送する方法(全ての組み合わせを含む)とを含む。

Claims (20)

  1. 長手方向軸Aを備える穿刺部材保護装置(1)であって、前記穿刺部材保護装置(1)は、穿刺部材の少なくとも先端を保護する保護チャンバー(6)を備え、
    前記穿刺部材保護装置(1)は、更に、互いに向い合って配置された第一及び第二の部材(10、20)を備え、前記第一の部材(10)は、第一及び第二の端部(11、12)と内部及び外部表面(13、14)とを有し、前記第二の部材(20)は、第一及び第二の端部(21、22)と内部及び外部表面(23、24)とを有し、
    前記第一の部材(10)は、前記穿刺部材の前記先端の露出を防止するために前記穿刺部材の少なくとも先端が前記保護チャンバー(6)に封入される安全位置と、前記穿刺部材の前記先端が前記保護チャンバー(6)の外に配置される非安全位置との間において、前記第二の部材(20)に対して滑動するように配置され、
    前記第一の部材(10)は、更に、ロック位置とロック解除位置との間において、前記第一の部材(10)が前記ロック位置にある時は、前記第一の部材(10)が前記長手方向軸Aに沿って滑動することが実質的に不可能となり、前記第一の部材(10)が前記ロック解除位置にある時は、前記第一の部材(10)が前記長手方向軸Aに沿って滑動することが可能となるように、前記第二の部材(20)に対して回転するように配置され
    前記穿刺部材保護装置(1)は、更に、前記第二の部材(20)に対向して配置された第三の部材(30)を備え、前記第三の部材(30)は、第一及び第二の端部(31、32)と内部及び外部表面(33、34)とを有し、前記第三の部材(30)の前記第一の端部(31)は、第一の流体容器(2)と接続するための接続手段(15)を含み、
    前記第三の部材(30)は、前記第一の部材(10)によって、前記第二の部材(20)に対して回転するようにしたことを特徴とする、穿刺部材保護装置(1)。
  2. 前記第二の部材(20)は、前記第三の部材(30)の前記外部表面を少なくとも部分的に包容して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の穿刺部材保護装置。
  3. 前記第二の部材(20)の前記第一及び第二の端部(21、22)は、前記第三の部材(30)の前記第一及び第二の端部(31、32)の長手方向内側に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の穿刺部材保護装置。
  4. 前記第一の部材(10)に、前記長手方向軸Aに沿って配置された穿刺部材を設けることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  5. 前記第一の部材(10)に、穿刺部材を安定化させるために安定化手段(50)を配置することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  6. 前記第一の部材(10)を用いて、突起(36)及び溝(43)により、前記第三の部材(30)を前記第二の部材(20)に対して回転させるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の穿刺部材保護装置(1)。
  7. 前記突起(36)及び溝(43)の手段は、前記第三の部材(30)の前記第二の端部(32)において前記第三の部材(30)の前記外部表面(34)の面から突出する端部突起(36)を含み、前記端部突起(36)は、前記第一の部材(10)の前記内部表面(13)に配置された長手方向溝(43)と協働するように配置されることを特徴とする、請求項6記載の穿刺部材保護装置。
  8. 前記ロック位置及びロック解除位置は、前記第二の部材(20)に配置された固定突起(41)と前記第一の部材(10)に配置された実質的にL字形の溝(42)によって得られることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  9. 前記固定突起(41)は、前記第二の部材(20)の前記外部表面(24)の面から突出し、前記L字溝(42)は、前記第一の部材(10)の前記内部表面(13)に配置され、前記L字溝(42)は、前記長手方向軸Aに沿った縦延長部(42a)と前記長手方向軸Aに対して横方向に延びる横延長部(42b)とを有することを特徴とする、請求項8記載の穿刺部材保護装置。
  10. 前記第二の部材(20)の前記第一の端部(21)は、係合手段(60)を含み、前記係合手段(60)は、前記第二の部材(20)が時計回り又は反時計回りの方向に回転するのを防止するために前記第一の容器(2)と係合するように配置されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  11. 前記係合手段(60)は、前記第二の部材(20)の前記第一の端部(21)に配置された係合突起(60)を含み、前記係合突起(60)は、前記長手方向軸Aに沿って延びることを特徴とする、請求項10記載の穿刺部材保護装置。
  12. 前記係合手段(60)は、前記第二の部材(20)の前記第一の端部(21)に配置された係合突起(60)を含み、前記係合突起(60)は、前記第二の部材(20)の外部表面(23)の面から外側へ延びることを特徴とする、請求項10記載の穿刺部材保護装置。
  13. 前記第二の部材(20)は、前記第二の部材(20)の前記第一の端部(21)の近傍に配置されたフランジを含み、前記フランジは、前記第二の部材(20)の前記内部表面(23)から前記第二の部材の中心へ向かう方向に延び、前記フランジは、前記第三の部材(30)の前記外部表面に配置された溝と係合するように配置され、前記フランジ及び前記溝は、前記第二及び第三の部材(20、30)が相互に前記長手方向軸Aに沿って移動しないように実質的に固定された状態で、前記長手方向軸Aに対して横方向に配置されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  14. 前記第二の部材(20)は、前記第二の部材(20)の中心から離れる方向で前記第二の部材(20)の前記外部表面(24)から延びるフランジ(63)を含み、前記フランジ(63)は、前記第二の部材(20)の前記第一の端部(21)の近傍に配置され、前記フランジ(63)は、前記第一の部材(30)が前記フランジ(63)を越えて滑動しないように停止させる停止手段として機能することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  15. 前記穿刺部材保護装置(1)は、医療用穿刺部材保護装置であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  16. 前記第一の部材(10)は、円筒部材であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  17. 前記第二の部材(20)は、円筒部材であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  18. 前記第三の部材(30)は、円筒部材であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1に記載の穿刺部材保護装置。
  19. 第一の流体容器と、第二の流体容器及び、前記第一の容器(2)及び前記第二の容器(3)間において流体を移すために使用される穿刺部材を保護する請求項1記載の穿刺部材保護装置とを備えるキット。
  20. 第一の容器(2)及び第二の容器(3)間で流体を移すために使用される穿刺部材を保護する請求項1記載の穿刺部材保護装置を使用して、前記第一の容器と前記第二の容器間において流体を移すための方法であって、
    前記第一及び前記第二の流体容器(2、3)を前記穿刺部材保護装置(1)に接続するステップと、
    前記第二の部材(20)が前記ロック位置にある時は、前記第一の部材(10)は長手方向軸Aに沿って滑動することが実質的に不可能となり、前記第二の部材(20)が前記ロック解除位置にある時は、前記第一の部材(10)は前記長手方向軸Aに沿って滑動可能となるように前記第三の部材(30)によって、前記第一の部材(10)を前記第二の部材(20)に対してロック位置からロック解除位置へ回転させるステップと、その後で、
    前記第一の部材(10)を前記長手方向軸Aに沿って非安全位置へ移動させ、これにより、前記第一の容器(2)と前記第二の容器(3)との間に流体連通をもたらすように前記穿刺部材を前記保護チャンバー(6)の外部へ露出させるステップとを備える方法。
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