JP6978036B2 - 灌水器 - Google Patents

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この発明は、植木鉢等に植えた植物の栽培に用いる灌水器に関する。
従来、植木鉢の土中に差し込んで水や薬液を供給する灌水器は、いろいろなものがある。例えば、特許文献1に開示されている灌水器は、水を貯える貯水容器と、土中に差し込まれるノズルが設けられている。貯水容器は、底部に開口を有している。ノズルは、上端側に貯水容器の開口に着脱可能に取り付けるための取り付け部を備えると共に、下端部ほど細くなる筒状をなし、側面には複数個の注水孔が形成されている。この灌水器の使用方法は、まず貯水容器の開口から水を入れ、ノズルを取り付け、逆さにして土中に差し込む。水はノズルの注水孔から土中に流れ出て、灌水を行うものである。
特許文献2に開示された、作物の根圏に薬剤を施用する施用容器は、パイプ構造の容器本体の内側に、上下部に配設した透水性材料よりなるストッパー部材にて流動が阻止された薬剤が設けられている。この施用容器の使用方法は、容易本体の先端を所要の深さだけ土壌中に差し込む。そして容器本体の上部開口から雨水又は灌水が流入し、水が上方のストッパー部材を通って薬剤に至り、薬剤を溶解し、薬剤が溶けた水は下のストッパー部材を通って下部開口より土壌中に流れ出て、薬剤を施用するものである。
特許文献3に開示された、作物の根圏に薬剤を施用する施用容器は、逆円錐形の挿入誘導部を有する筒状構造の容器本体の内側に、水溶性薬剤を含有する粒核体を収容するとともに、挿入誘導部の外周に粒核体を通過させない施用孔を穿設形成したものである。この施用容器の使用方法は、挿入誘導部を所要の深さだけ土壌中に差し込む。容器本体の上部開口から雨水又は灌水が流入し、水が粒核体に接触しながら流れて薬剤を溶解し、薬剤が溶けた水は施用孔より土壌中に流れ出て、薬剤を施用するものである。
実登3026845号公報 特開平7−289102号公報 特開平8−131049号公報
上記背景技術の場合、いずれも水が流れ出る注水孔は土中に位置し、土の表面に水を流すことができず、土の表面に位置する固形の肥料や薬剤を溶かして土に浸透させることは考えられていない。つまり土の表面に位置する固形の肥料や薬剤の成分を、植物の根に与えることができないものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、土の表面と土の中の両方に水を流し、土の中の根に直接水を供給すると共に、土の表面に位置する固形の肥料や薬剤を水に溶かして土に浸透させ根に与えることができる灌水具を提供することを目的とする。
本発明は、筒状の側面を有し、植物が植えられたプランターの土に一方の開口部が所定深さで埋められ、前記土に埋められる前記開口部は前記側面の中から水が流出する流出口であり、前記側面の反対側の開口部は前記土から出ており前記側面の中に前記水を入れる流入口であり、前記流入口と前記流出口の間には透孔である散水口が設けられ、前記散水口は、前記側面が前記土に所定深さで埋められた状態で前記土の表面よりも上方に位置し、前記側面の中から前記水の一部が流出する灌水器である。
前記側面には、前記植物の近傍に設けられ前記土から所定の高さに位置する他部材に係止される係止部が設けられている。前記他部材は、例えばプランターの開口部の縁である。前記係止部は、前記側面から突出し突出方向に長い薄板形状であり、突出方向の長さの中心付近には、突出方向に対して略直角な幅方向に沿う折罫線が設けられ、前記係止部は前記折罫線により前記注出口に近づく方向に屈曲し、前記係止部が前記プランターの開口部の縁部に係止されると前記側面が前記土に埋まる深さが決まり、前記散水口が前記土の表面から出るように位置決めされる。前記折罫線は、例えば略90°に屈曲している。
前記側面は、挿通方向を軸とする逆円錐筒形状のドーム部と、前記円錐筒形状を前記流入口から前記流出口にかけて平面で切除したような平面部とで形成され、前記ドーム部に位置する前記流入口と前記流出口の開口縁部は、前記ドーム部の、前記平面部から一番離れている部分である稜線に対して略直角であり、前記平面部は前記流入口に接する面に対して鋭角に位置し、前記流出口に接する面に対して鈍角に位置している。前記流出口は、前記流入口より開口面積が小さい。前記係止部は前記平面部に設けられ、前記流入口の開口縁部に対して平行に突出し、薄板形状の面も前記流入口の開口縁部に対して平行に位置している。
本発明の灌水器は、植物を植えた土の表面と土の中の両方から水を供給し栽培の作業を簡単にすることができる。土の表面に位置する固形の肥料や薬剤に水が接触して溶け、土に肥料成分や薬効成分をしみ込ませて植物に与えることができる。さらに、水やりに際して植物の葉が邪魔にならず、水やり作業が容易になり、特に生長した植物や葉の多い植物において効果的である。
この発明の一実施形態の灌水器の斜視図である。 この実施形態の灌水器の正面図である。 この実施形態の灌水器の使用状態を示す縦断面図である。 この実施形態の灌水器の変形例を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の灌水器10は、合成樹脂や金属等で形成され、挿通方向に長い筒状の側面12を有している。側面12の一方の開口部は、後述する植物30に供給する水32を側面12の中に入れる流入口14であり、他方の開口部は側面12の中から水32が流出する流出口16である。
側面12は、挿通方向を軸とし軸方向に長い逆円錐筒形状のドーム部20と、ドーム部20を流入口14から流出口16にかけて平面で切り欠いたような平面部18とで形成されている。側面12は、流出口16に近づくにつれて径が小さくなり、流出口16は流入口14よりも開口面積が小さい。
平面部18は、ドーム部20の中心軸を通過する面よりも、直径方向に外側に位置する板目面であり、流入口14の開口端部に位置する直線の端部18aと、流出口16の開口端部に位置し端部18aより短い直線の端部18bと、端部18a,18b同士を結ぶ一対の直線の側縁部18cで囲まれた台形である。なお、ドーム部20に位置する流入口14と流出口16の開口縁部は、図2に示すように、ドーム部20の、平面部18から一番離れている部分である稜線20aに対して直角である。そして平面部18は、流入口14に接する面に対して鋭角に位置し、流出口16に接する面に対して鈍角に位置している。
平面部18には、端部18aと端部18bの中間よりも少し端部18bに近いところに、後述するプランター26の開口部26aの縁部に係止する係止部22が設けられている。係止部22は、突出方向に長い薄板形状であり、流入口14と流出口16の開口縁部に対して平行に突出し、薄板形状の面も流入口14と流出口16の開口縁部に対して平行に位置している。平面部18は、端部18aから端部18bに近づくにつれて稜線20aより離れるように傾斜しているため、係止部22の平面部18からの突出角度は、端部18a側が鋭角となる所定角度である。係止部22の、突出方向の長さの中心付近には、突出方向に対して略直角な幅方向に沿う折罫線22aが設けられ、係止部22は折罫線22aにより略90°に、流出口16に近づく方向に折り曲げられている。
ドーム部20の、稜線20a上には、係止部22の位置より流出口16に少し近い位置に、円形の透孔である散水口24が設けられている。
次に、灌水器10の使用方法について説明する。灌水器10は、植物30に水32を供給するものであり、例えば図3に示すように、上方に開口部26aを有するプランター26に土28を入れて植えられた植物30に使用する。灌水器10は、プランター26の開口部26aの縁に係止部22をかけ、流出口16側を土28の表面28aに差し込む。差し込む深さは、散水口24が表面28aよりも上に位置する深さである。この時、側面12のドーム部20の稜線20aを垂直にすると、流入口14の縁部が水平となり、流入口14に水32を入れやすくなる。そして、流入口14に水32を入れ、水32は側面12の内側を流れ、水32の一部は散水口24から流れ出て、土28の表面28aに広がる。
表面28aに肥料34が置かれている場合、肥料34に水32が接触して肥料成分が溶解し、土28に肥料成分をしみ込ませて植物30に与える。その他の水32は、流出口16から流れ出て土28に浸透し、根に直接供給する。流入口14に、水32のかわりに薬液を入れて植物30に与えてもよい。灌水器10は土28に差し込んだままにしておき、必要に応じて適宜水32を流入口14に入れて繰り返し使用してもよい。
この実施形態の灌水器10によれば、流入口14に水32を入れるだけで土28の表面28aと、土28の中の両方から水32を植物30に供給し、栽培の作業を簡単にすることができる。散水口24から土28の表面28aに流れ出て広がった水32は、表面28aに置かれた肥料34に接触して肥料成分を溶解し、土28に肥料成分をしみ込ませて植物30の根に与えることができる。側面12は挿通方向に長く形成され、土28から高く突出して設置することができ、植物30が大きくなって葉が増えて土28の表面28aを覆っても、葉の間に流入口14が開口されるため、水やりのために葉を押して土を露出させる必要がなく、簡単で、また葉を傷めることがない。このことは特に、観葉植物等の生産において、作業性や品質管理上有効である。流入口14はほぼ水平に開口するため、水32を入れやすく、こぼれにくい。
さらに、係止部22がプランター26の開口部26aに係止されているため、灌水器10を埋める深さが決まり、散水口24が土28の表面28aから出るように簡単に位置決めすることができる。また倒れることがなく、安定する。係止部22をプランター26の開口部26aのふちにかけた時、傾斜した平面である平面部18が開口部26aの縁に沿うため、安定し、また流入口14を開口部26aの上方付近に開口させることができ水32を入れやすい。流出口16と散水口24を小さくすると、側面12の中の水32がゆっくりと流れ、逆に大きくすると早く流れ、スピードを調整することができる。散水口24を流出口16よりも大きくすると、土28の表面28aに流れる水32の量を多くすることができる。
なお、この実施形態の灌水器10の側面12の形状は上記に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば図4に示すように、側面12の挿通方向長さ方向の途中で、散水口24の少し上の位置に、流出口16側が細くなる段部36が一周して形成されてもよい。そして、灌水器10を使用する時は段部36をプランター26の開口部26aの縁に掛けてもよい。なお、この場合は係止部22が無くてもよい。また、散水口24は、上下の長手方向に長い長円に形成され、一部が土中にあるように挿しても良く、散水口24から土28の表面28aと土中の両方に水が行き渡る。
なお、この発明の灌水器は上記実施形態に限定されず、側面の形状や大きさ、散水口の位置や数等は変更可能であり、散水口が確実に土の上方に位置し土の表面に水を流すものであれば良い。係止部の数や形状も適宜変更可能であり、確実に他部材に係止されるものであれば良い。使用方法は、上記実施の形態に限定されず、プランター以外に花壇や畑に植えられている植物に使用してもよく、また1個のプランターに複数個の植物が植えられている場合でもよく、複数個の灌水器を使用してもよい。
10 灌水器
12 側面
14 流入口
16 流出口
18 平面部
20 ドーム部
22 係止部
24 散水口
28 土
28a 表面
30 植物
32 水
34 肥料

Claims (3)

  1. 筒状の側面を有し、植物が植えられたプランターの土に一方の開口部が所定深さで埋められ、前記土に埋められる前記開口部は前記側面の中から水が流出する流出口であり、前記側面の反対側の開口部は前記土から出ており前記側面の中に前記水を入れる流入口であり、前記流入口と前記流出口の間には透孔である散水口が設けられ、前記散水口は、前記側面が前記土に所定深さで埋められた状態で前記土の表面よりも上方に位置し、前記側面の中から前記水の一部が流出するものであり、
    前記側面には、前記植物の近傍に設けられ前記土から所定の高さに位置する前記プランターの開口部の縁部に係止される係止部が設けられ、
    前記係止部は、前記側面から突出し突出方向に長い薄板形状であり、突出方向の長さの中心付近には、突出方向に対して直角な幅方向に沿う折罫線が設けられ、前記係止部は前記折罫線により前記注出口に近づく方向に屈曲し、前記係止部が前記プランターの開口部の縁部に係止されると前記側面が前記土に埋まる深さが決まり、前記散水口が前記土の表面から出るように位置決めされることを特徴とする灌水器。
  2. 前記係止部は、前記折罫線により90°に屈曲している請求項1記載の灌水器。
  3. 前記側面は、挿通方向を軸とする逆円錐筒形状のドーム部と、前記円錐筒形状を前記流入口から前記流出口にかけて平面で切除したような平面部とで形成され、
    前記ドーム部に位置する前記流入口と前記流出口の開口縁部は、前記ドーム部の、前記平面部から一番離れている部分である稜線に対して直角であり、前記平面部は前記流入口に接する面に対して鋭角に位置し、前記流出口に接する面に対して鈍角に位置し、
    前記流出口は、前記流入口より開口面積が小さく、
    前記係止部は前記平面部に設けられ、前記流入口の開口縁部に対して平行に突出し、薄板形状の面も前記流入口の開口縁部に対して平行に位置している請求項1記載の灌水器。
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