本発明の実施形態は、ビーム精度及びシステム性能を向上させるべく、コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法及びデバイスを提供する。
第1態様によれば、本発明の実施形態は、コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法を提供し、方法は、ユーザ機器UEにより、送信/受信ポイントTRPにプリコーディング行列インジケータPMIを送信する段階であって、PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、段階を含み、
目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブックは、コードブック構成パラメータに基づいてUEにより予め生成されたコードブックであり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、パラメータ値の数と、ブロックコードブックの数との間には対応関係があり、コードブック構成パラメータは、コードブック内のブロックコードブックの数、及び、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、ブロックコードブックは、予め設定されたプリコーディング行列に基づいて形成される。
実現可能な設計において、ブロックコードブックは、水平次元におけるブロックコードブック及び垂直次元におけるブロックコードブックを含み、
コードブック構成パラメータは、水平次元におけるブロックコードブックの数及び水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、水平次元には、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、
コードブック構成パラメータは、垂直次元におけるブロックコードブックの数及び垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、垂直次元には少なくとも2つのブロックコードブックがある。
実現可能な設計において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、第1のPMI又は第2のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値は、第1のPMI又は第2のPMIに基づいて決定される。
実現可能な設計において、第1のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、第1のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値は、1つのコードブックインデックスに基づいて決定され、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値は、他のコードブックインデックスに基づいて決定される、又は、
第2のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第2のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、パラメータ値は、第2のPMIにより示され、第2のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値は、1つのコードブックインデックスにより示され、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値は、他のコードブックインデックスにより示される。
実現可能な設計において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI、狭帯域CSIに対応する第2のPMI及び第3のPMIを含み、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、第3のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、ユーザ機器UEにより、送信/受信ポイントTRPにプリコーディング行列インジケータPMIを送信する段階の前に、方法は、
UEにより、TRPにより送信されたコードブック構成パラメータを受信する段階をさらに含む。
実現可能な設計において、ユーザ機器UEにより、TRPにより送信されたコードブック構成パラメータを受信する段階は、
UEにより、TRPにより送信された高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングを受信する段階であって、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングは、コードブック構成パラメータを搬送する、段階を含む。
実現可能な設計において、各ブロックコードブックに対応するベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するベクトルである。例えば、ベクトルは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、DFT)ベクトルであってよい。
実現可能な設計において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1で示される。
任意に、式1.1は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実現可能な設計において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.2で示される。
任意に、式1.2は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、任意に、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実現可能な設計において、ブロックコードブックに対応するベクトルは、異なる放射角におけるビームに対応するベクトルである。
実現可能な設計において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.3で示される。
任意に、式1.3は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、l=l
1・・・l
N1であり、任意に、
であり、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、
であり、任意に、
であり、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実現可能な設計において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.4で示される。
任意に、式1.4は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、l=l
1・・・l
N1であり、任意に、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、
であり、任意に、
であり、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実現可能な解決手段において、振幅係数及び位相係数は、使用のために組み合わせられてよい。
第2態様によれば、本発明の実施形態は、コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法を提供し、方法は、送信/受信ポイントTRPにより、ユーザ機器UEにより送信されたプリコーディング行列インジケータPMIを受信する段階であって、PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、段階を含み、
目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブックは、コードブック構成パラメータに基づいてTRPにより予め生成されたコードブックであり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、パラメータ値の数とブロックコードブックの数との間には対応関係があり、コードブック構成パラメータは、コードブック内のブロックコードブックの数、及び、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、ブロックコードブックは、予め設定されたプリコーディング行列に基づいて形成される。
実現可能な設計において、ブロックコードブックは、水平次元におけるブロックコードブック及び垂直次元におけるブロックコードブックを含み、コードブック構成パラメータは、水平次元におけるブロックコードブックの数及び水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、水平次元には、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、
コードブック構成パラメータは、垂直次元におけるブロックコードブックの数及び垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、垂直次元には少なくとも2つのブロックコードブックがある。
実現可能な設計において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、第1のPMI又は第2のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、第1のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、又は、
第2のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第2のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI、狭帯域CSIに対応する第2のPMI及び第3のPMIを含み、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、第3のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実現可能な設計において、送信/受信ポイントTRPにより、ユーザ機器UEにより送信されたプリコーディング行列インジケータPMIを受信する段階の前に、方法は、
TRPにより、コードブック構成パラメータをUEに送信する段階をさらに含む。
実現可能な設計において、TRPにより、UEにコードブック構成パラメータを送信する段階は、
TRPにより、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングをUEに送信する段階であって、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングは、コードブック構成パラメータを搬送する、段階を含む。
コードブック内のプリコーディング行列についての特定の構造に関しては、前述の説明を参照し、詳細は本明細書で再度説明されない。
第3態様によれば、本発明の実施形態は、ユーザ機器を提供する。ユーザ機器は、前述の方法の実施形態におけるユーザ機器により実行される機能を実装でき、当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、又は、ハードウェアにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第4態様によれば、本発明の実施形態は、送信/受信ポイントを提供する。送信/受信ポイントは、前述の方法の実施形態における送信/受信ポイントにより実行される機能を実装でき、当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、又は、ハードウェアにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第5態様によれば、本発明の実施形態は、ユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、通信インタフェースは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、第1態様に係る方法をユーザ機器に実行させるように構成される。
第6態様によれば、本発明の実施形態は、送信/受信ポイントを提供し、送信/受信ポイントは、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、通信インタフェースは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、第2態様に係る方法を送信/受信ポイントに実行させるように構成される。
第7態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータにより実行可能な命令を含み、コンピュータにより実行可能な命令は、本発明の第1態様に係る方法をユーザ機器に実行させるために用いられる。
第8態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータにより実行可能な命令を含み、コンピュータにより実行可能な命令は、本発明の第2態様に係る方法を送信/受信ポイントに実行させるために用いられる。
第9態様によれば、本発明の実施形態は、オンチップシステムを提供する。オンチップシステムは、ユーザ機器に適用可能であり、オンチップシステムは、少なくとも1つの通信インタフェース、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。通信インタフェース、メモリ及びプロセッサは、バスを用いることにより相互接続され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、本発明の第1態様に係る方法をユーザ機器に実行させる。
第10態様によれば、本発明の実施形態は、オンチップシステムを提供する。オンチップシステムは、送信/受信ポイントに適用可能であり、オンチップシステムは、少なくとも1つの通信インタフェース、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。通信インタフェース、メモリ及びプロセッサは、バスを用いることにより相互接続され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、本発明の第2態様に係る方法を送信/受信ポイントに実行させる。
第11態様によれば、本発明の実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、ユーザ機器及び送信/受信ポイントを含む。ユーザ機器は、本発明の第1態様に係る方法を実行するように構成され、送信/受信ポイントは、本発明の第2態様に係る方法を実行するように構成される。
実施形態において提供されるコードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法及びデバイスによれば、UEは、プリコーディング行列インジケータPMIをTRPに送信する。PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値をコードブックに導入するために、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、その結果、コードブックは、差分パラメータ、例えば、隣接するパネル間の位相差及びモジュラス値の差を含み、これにより、ビーム指向性を確保し、システム性能を向上させる。
第12態様によれば、本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスにプリコーディング行列インジケータ情報を送信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、ブロックコードブックの数に関する情報及び異なるブロックコードブック間の位相差に関する情報を含み、ブロックコードブックの数は少なくとも2つである、段階と、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからダウンリンクデータを受信する段階
を含む、又は、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスにプリコーディング行列インジケータ情報を送信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、対応するアンテナパネルの数に関する情報及び異なる対応するアンテナパネル間の位相差に関する情報を含む、段階と、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからダウンリンクデータを受信する段階と
を含む、又は、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスにプリコーディング行列インジケータ情報を送信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、アンテナポートグループの数と、異なるアンテナポートグループ間の位相係数に関する情報とを含む、段階と、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからダウンリンクデータを受信する段階と
を含む。
第12態様に関して、実現可能な設計では、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値の範囲は、{0,1,2,3}を満たし、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、ブロックコードブック間の位相差を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、θ
r=2πi
1,r+2/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し、又は、アンテナパネルの数を表し、又は、Nは2又は4である
ことを満たす。
第12態様に関して、実現可能な設計では、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、φ
n=e
jπn/2はアンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値は{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、ブロックコードブック間の位相差を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、θ
r=2πi
1,r+2/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり、Nはアンテナポートグループの数を表し、又は、Nはアンテナパネルの数を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
第12態様に関して、実現可能な設計では、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
第12態様に関して、実現可能な設計では、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各アンテナポートグループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表す、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、位相係数が、θr=2πi2,r/Xであることをさらに含み、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、r=1,・・・,N−1であり得る。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスから高次レイヤシグナリングを受信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、ブロックコードブックの数に関する情報を含む、段階をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスから高次レイヤシグナリングを受信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、対応するアンテナパネルの数に関する情報を含む、段階をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスから高次レイヤシグナリングを受信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、プリコーディング行列インジケータ情報が、広帯域チャネル状態情報CSIに対応する第1のプリコーディング行列インジケータ、及び/又は、サブバンドチャネル状態情報CSIに対応する第2のプリコーディング行列インジケータを含むこと、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、第1のプリコーディング行列インジケータ及び/又は第2のプリコーディング行列インジケータが、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報を含むこと、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報が、少なくとも1つのインデックス値を含み、インデックス値と、ブロックコードブック間の位相差との間には対応関係があること、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、
プリコーディング行列インジケータ情報が、広帯域チャネル状態情報CSIに対応する第1のプリコーディング行列インジケータ、サブバンドチャネル状態情報CSIに対応する第2のプリコーディング行列インジケータ及び第3のプリコーディング行列インジケータを含み、第3のプリコーディング行列インジケータが、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報を含むこと、をさらに含む。
第13態様によれば、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからシグナリングを受信する段階であって、シグナリングは、ブロックコードブックの数に関する情報、対応するアンテナパネルの数に関する情報及びアンテナポートグループの数のうちのいずれか1つを含む、段階と、
端末デバイスにより、ブロックコードブックの数に関する情報、対応するアンテナパネルの数に関する情報及びアンテナポートグループの数のうちのいずれか1つに基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階と
を含む。
実現可能な設計において、アンテナポートはチャネル状態情報基準信号ポートである。
第14態様によれば、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末からプリコーディング行列インジケータ情報を受信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、ブロックコードブックの数に関する情報及び異なるブロックコードブック間の位相差に関する情報を含み、ブロックコードブックの数は少なくとも2つである、段階と、
無線アクセスネットワークデバイスにより、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する段階と
を含む、又は、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末からプリコーディング行列インジケータ情報を受信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、対応するアンテナパネルの数に関する情報及び異なる対応するアンテナパネル間の位相差に関する情報を含む、段階と、
無線アクセスネットワークデバイスにより、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する段階と
を含む、又は、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末からプリコーディング行列インジケータ情報を受信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、アンテナポートグループの数と、異なるアンテナポートグループ間の位相係数に関する情報とを含む、段階と、
無線アクセスネットワークデバイスにより、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する段階と
を含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、コードブック内のプリコーディング行列が、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、φ
n=e
jπn/2はアンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値の範囲は、{0,1,2,3}を満たし、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、ブロックコードブック間の位相差を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、θ
r=2πi
1,r+2/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し、又は、アンテナパネルの数を表し、又は、Nは2又は4である
ことを満たすことをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、コードブック内のプリコーディング行列が、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、φ
n=e
jπn/2はアンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値は{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、ブロックコードブック間の位相差を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、θ
r=2πi
1,r+2/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり、Nはアンテナポートグループの数を表し、又は、Nはアンテナパネルの数を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たすことをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、コードブック内のプリコーディング行列が、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たすことをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、コードブック内のプリコーディング行列が、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各アンテナポートグループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表す、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たすことをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、位相係数が、θr=2πi2,r/Xであることをさらに含み、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、r=1,・・・,N−1であり得る。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、無線アクセスネットワークデバイスにより、高次レイヤシグナリングを端末デバイスに送信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、ブロックコードブックの数に関する情報を含む、段階をさらに含む。実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、
無線アクセスネットワークデバイスにより、高次レイヤシグナリングを端末デバイスに送信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、対応するアンテナパネルの数に関する情報を含む、段階をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、無線アクセスネットワークデバイスにより、高次レイヤシグナリングを端末デバイスに送信する段階であって、高次レイヤシグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることをさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、プリコーディング行列インジケータ情報が、広帯域チャネル状態情報CSIに対応する第1のプリコーディング行列インジケータ、及び/又は、サブバンドチャネル状態情報CSIに対応する第2のプリコーディング行列インジケータを含むこと、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、
第1のプリコーディング行列インジケータ及び/又は第2のプリコーディング行列インジケータが、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報を含むこと、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報が、少なくとも1つのインデックス値を含み、インデックス値と、ブロックコードブック間の位相差との間には対応関係があること、をさらに含む。
実現可能な設計において、前述の設計のいずれか1つは、プリコーディング行列インジケータ情報が、広帯域チャネル状態情報CSIに対応する第1のプリコーディング行列インジケータ、サブバンドチャネル状態情報CSIに対応する第2のプリコーディング行列インジケータ及び第3のプリコーディング行列インジケータを含み、第3のプリコーディング行列インジケータが、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる情報を含むこと、又は、プリコーディング行列インジケータ情報が、広帯域チャネル状態情報CSIに対応する第1のプリコーディング行列インジケータ、サブバンドチャネル状態情報CSIに対応する第2のプリコーディング行列インジケータ及び第3のプリコーディング行列インジケータを含み、第3のプリコーディング行列インジケータが、ブロックコードブック間の位相差を示すために用いられる情報を含むこと、をさらに含む。
第15態様によれば、
本発明の実施形態は、プリコーディング行列のアプリケーションプロセスに適用可能な通信方法を提供し、方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、シグナリングを端末デバイスに送信する段階であって、シグナリングは、ブロックコードブックの数に関する情報、対応するアンテナパネルの数に関する情報及びアンテナポートグループの数のうちのいずれか1つを含む、段階と、
端末デバイスにより、ブロックコードブックの数に関する情報、対応するアンテナパネルの数に関する情報及びアンテナポートグループの数のうちのいずれか1つに基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階と
を含む。
実現可能な設計において、アンテナポートはチャネル状態情報基準信号ポートである。
第16態様によれば、
本発明の実施形態は、端末デバイスを提供し、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含み、メモリは、命令を格納するように構成され、送受信機は、別のデバイスと通信するために端末デバイスにより用いられ、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、第12態様及び第13態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を端末デバイスに実行させるように構成される。
第17態様によれば、
本発明の実施形態は、無線アクセスネットワークデバイスを提供し、無線アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含み、メモリは、命令を格納するように構成され、送受信機は、別のデバイスと通信するために無線アクセスネットワークデバイスにより用いられ、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、第14態様及び第15態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を無線アクセスネットワークデバイスに実行させるように構成される。
第18態様によれば、
本発明の実施形態は、端末デバイスに適用可能なチップシステムを提供し、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、格納された命令を実行して、第12態様及び第13態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を端末デバイスに実行させるように構成される。
第19態様によれば、
本発明の実施形態は、無線アクセスネットワークデバイスに適用可能なチップシステムを提供し、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、格納された命令を実行して、第14態様及び第15態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を無線アクセスネットワークデバイスに実行させるように構成される。
第20態様によれば、
本発明の実施形態は、端末デバイスに適用可能なコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、命令を含み、実行されるときに、命令は、第12態様及び第13態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を端末デバイスに実行させる。命令は、コンピューティング装置により実行されてよい。例えば、コンピューティング装置は、端末デバイス内のコンピューティング及び処理回路であってよく、又は、端末デバイス外のコンピューティング及び処理回路であってよい、又は、コンピューティング装置は、端末デバイスに配置された1つの部分と、端末デバイス外に配置されたもう1つの部分とを有してもよい。
第21態様によれば、
本発明の実施形態は、無線アクセスネットワークデバイスに適用可能なコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、命令を含み、実行されるときに、命令は、第14態様及び第15態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を無線アクセスネットワークデバイスに実行させる。命令は、コンピューティング装置により実行されてよい。例えば、コンピューティング装置は、無線アクセスネットワークデバイス内のコンピューティング及び処理回路であってよく、又は、無線アクセスネットワークデバイス外のコンピューティング及び処理回路であってよい、又は、コンピューティング装置は、無線アクセスネットワークデバイスに配置される1つの部分と、無線アクセスネットワークデバイス外に配置されるもう1つの部分とを有してもよい。
第22態様によれば、
本発明の実施形態は、端末デバイスに適用可能なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を格納し、実行されるときに、命令は、第12態様及び第13態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を端末デバイスに実行させる。
第23態様によれば、
本発明の実施形態は、無線アクセスネットワークデバイスに適用可能なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を格納し、実行されるときに、命令は、第14態様及び第15態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を無線アクセスネットワークデバイスに実行させる。
第24態様によれば、
本発明の実施形態は、端末デバイスを提供し、端末デバイスは、第12態様及び第13態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を実行するように構成される。
第25態様によれば、
本発明の実施形態は、無線アクセスネットワークデバイスを提供し、無線アクセスネットワークデバイスは、第14態様及び第15態様に係る設計のうちのいずれか1つにおける処理を実行するように構成される。
第26態様によれば、
本発明の実施形態は、通信システムを提供し、通信システムは、第16態様及び第24態様に係る端末デバイス、及び/又は、第17態様及び第25態様に係る無線アクセスネットワークデバイスを含む。
本発明の実施形態の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ十分に説明する。説明される実施形態は、一部であり、本発明の実施形態のすべてではないことは明らかである。創造的な努力なく、本発明の実施形態に基づいて当業者により得られるすべての他の実施形態が、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャ及びビジネスシナリオは、本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明することを目的としたものであるが、本発明の実施形態において提供される技術的解決手段を限定することを意図したものではない。当業者は、ネットワークアーキテクチャが進化するにつれて、新たなビジネスシナリオが出現することを知り得、本発明の実施形態において提供される技術的解決手段は、同様の技術的な問題にさらに適用可能である。
本発明の実施形態の可能なネットワークアーキテクチャ及び可能なアプリケーションシナリオは、図1及び図2を参照して以下でまず説明される。
図1は、本発明の実施形態が適用可能であるネットワークアーキテクチャを示す。図2は、本発明の実施形態に係るマルチパネルアレイアンテナの模式構造図である。図1に示されるように、ネットワークアーキテクチャは、主に、基地局01及びユーザ機器(User Equipment、略してUE)02を含む。基地局01は、UE02との無線通信を実行する。
本発明の実施形態におけるUEは、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、端末デバイスの様々な形態、又は、移動局(Mobile Station、MS)などを含んでよい。説明しやすくするために、上述のデバイスは、まとめてUEと称される。本発明の実施形態における基地局(Base Station、BS)は、無線アクセスネットワークに配置される装置であり、無線通信機能を端末に提供するように構成される。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、リレー局及びアクセスポイントを含んでよい。様々な無線アクセス技術を用いるシステムにおいて、基地局の機能を有するデバイスは、異なる名称を有してよく、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおいて、デバイスは、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB又はeNodeB)と称され、3G通信システムにおいて、デバイスは、ノードB(Node B)と称される。さらに、デバイスは、さらに、LTEシステムの後続の進化型システム、例えば、第5世代(5th Generation、5G)システムに適用可能である。本発明の実施形態における解決手段が、5Gシステム又は将来出現する可能性がある別のシステムに適用される場合、基地局及び端末の名称が変わり得ることに留意されたい。例えば、基地局の名称は、送信/受信ポイント(Transmission Reception Point、略してTRP)に変わるが、これは、本発明の実施形態における解決手段の実施例に影響を与えない。以下の実施形態では、実行主体としてTRPを用いることにより、実施形態における技術的解決手段が詳細に説明される。
大規模MIMOシステムがネットワークアーキテクチャに適用される場合、構成される大規模な伝送アンテナは、図2に示され得る。図2に示されるように、大規模な伝送アンテナは、マルチアンテナパネルアレイアンテナであってよい。マルチアンテナパネルアレイアンテナは、垂直次元におけるM1個のアンテナパネル及び水平次元におけるM2個のアンテナパネルを含む。垂直次元でのアンテナパネルの任意の列において、垂直方向に隣接するアンテナパネル間の距離はd1であり、具体的には、各行において隣接するアンテナパネル間の行間隔がd1である。垂直方向に隣接するアンテナパネル間の距離は、同一であってもよく、又は、異なっていてもよい。水平次元でのアンテナパネルの任意の行において、水平方向に隣接するアンテナパネル間の距離はd2であり、具体的には、各列において隣接するアンテナパネル間の列間隔がd2である。水平方向に隣接するアンテナパネル間の距離は、同一であってもよく、又は、異なっていてもよい。本実施形態において、アレイアンテナは、各アンテナパネル上に配置される。
TRPがUEと通信する過程において、TRPは、通常、同一のユーザの異なるデータストリーム又は異なるユーザのデータストリームからの干渉を低減するべく、プリコーディング行列を用いることにより、送信される必要があるデータに対して前処理を実行し、これにより、システム性能を向上させる。前処理を実行するために、TRPにより必要とされる情報は、UEによりフィードバックされるダウンリンクチャネルの測定情報に基づいている。UEは、TRPにより送信された基準信号、例えば、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、略してCSI−RS)に従ってチャネル推定を実行し、推定結果に基づいてチャネル状態情報(channel state information、略してCSI)を決定する。CSIは、情報、例えば、伝送ランク(伝送用のデータレイヤの数)、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、略してPMI)及びチャネル品質インジケータ(channel quality indicator、略してCQI)を含む。その後、UEは、TRPによりダウンリンクスケジューリング及びデータ伝送を実行するための参照として、決定されたCSIをTRPにフィードバックする。
通常、ランクごとに、特定の数のプリコーディング行列が、量子化されたチャネルを示すために用いられる。これらの設計されたプリコーディング行列はコードブックを形成する。コードブック内の各プリコーディング行列は、1つ又は複数のコードブックインデックスに対応する。通常、コードブックインデックスと、対応するPMIとの間には対応関係がある。コードブックは、予め定められている。TRP及びUEの両方は、対応するコードブックを格納しており、コードブック内の各プリコーディング行列と、コードブックインデックスと、PMIとの間の対応関係について共通の理解を有する。UEが、推定されたダウンリンクチャネルに基づいて、定義されたコードブックからプリコーディング行列を選択し、プリコーディング行列のコードブックインデックスを決定する場合、UEは、選択されたプリコーディング行列に対応するPMIをTRPにフィードバックするだけでよい。TRPは、UEによりフィードバックされたPMIに基づいて、特定のプリコーディング行列を決定してよい。
既存のコードブックが、線形アレイのみに適用可能であるが、不均一な行間隔又は列間隔を有するマルチパネルアンテナアレイには適用可能でないという問題、すなわち、既存のコードブックが、図2に示されるアンテナアレイの構造と同様の構造に適用可能でないという問題を解決するために、実施形態は、コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法を提供する。方法では、マルチパネルアンテナアレイに適用可能となるように、新たなコードブック構造が提供される。本発明の本実施形態において提供される方法は、特定の実施形態を用いることにより以下で詳細に説明される。以下の実施形態では、基地局の名称はTRPに変更される。
図3は、本発明の実施形態に係るコードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法の概略フローチャートである。図3に示されるように、方法は、以下の段階を含む。
S301:UEは、予め生成されたコードブック内の目標プリコーディング行列を決定する。
S302:UEは、プリコーディング行列インジケータPMIをTRPに送信し、PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
S303:TRPは、PMIに基づいて、予め生成されたコードブック内の目標プリコーディング行列を決定する。
本実施形態において、S301及びS302は、任意選択的な段階である。本実施形態において、UEがPMIをTRPに送信する処理、及び、TRPがUEにより送信されたPMIを受信する処理が主に関連する。
特定の実施例において、TRPは、UEのために基準信号を予め設定する。具体的には、基準信号はCSI−RSであってよい。UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、予め設定された基準に従って、予め生成されたコードブックから目標プリコーディング行列を選択する。予め設定された基準は、最大チャネル容量基準、最大トランスポートブロックサイズ基準又は最大信号対干渉雑音比基準などであってよい。本発明の本実施形態において、UEが、コードブックから目標プリコーディング行列を選択する特定の実施例の処理は、特に限定されることはない。コードブック内の各プリコーディング行列は、1つ又は複数のコードブックインデックスに対応することが上記から知られ得る。通常、コードブックインデックスと、対応するPMIとの間には対応関係がある。したがって、PMIは、プリコーディング行列を示すために用いられ得る。
S302において、UEは、目標プリコーディング行列を取得した後に、前述の対応関係に基づいて、目標プリコーディング行列を示すために用いられるPMIを決定し、当該PMIを基地局に送信してよい。本実施形態において、PMIは、目標プリコーディング行列を示してよく、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値をさらに示してもよい。
目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列、すなわち、コードブックから選択されたプリコーディング行列である。本発明の本実施形態において提供されるコードブックの構造が以下に説明される。
本実施形態において、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られる。少なくとも2つのブロックコードブックがあり、ブロックコードブックは、予め設定されたプリコーディング行列に基づいて形成される。
例えば、水平次元において、M1個のブロックコードブックがあり、垂直次元において、M2個のブロックコードブックがある。M1は、水平次元におけるアンテナパネルの数であり、M2は、垂直次元におけるアンテナパネルの数である。具体的には、ブロックコードブックの数とアンテナパネルの数との間には対応関係がある。具体的には、水平次元におけるブロックコードブックは、水平次元におけるアンテナパネルに対応し、垂直次元におけるブロックコードブックは、垂直次元におけるアンテナパネルに対応する。
各ブロックコードブック内のプリコーディング行列は、ベクトルに基づいて形成される。ベクトルは、例えば、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、略してDFT)ベクトルであってよい。ベクトルの長さと、アンテナパネル上のCSI−RSポートの数との間には対応関係がある。例えば、水平次元において、各パネル上にK1個のCSI−RSポートがある場合、水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さは、K1であり、垂直次元において、各パネル上にK2個のCSI−RSポートがある場合、垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さは、K2である。
ブロックコードブックの差分パラメータは、差分パラメータ、例えば、位相差又はモジュラス値の差であってよい。コードブック内のプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られてよい。変換は、その2つの乗算若しくは除算、又は、別の演算関係であってよい。これは、本実施形態において特に限定されることはない。任意に、パラメータ値の数とブロックコードブックの数との間には対応関係がある。例えば、パラメータ値の数及びブロックコードブックの数は等しくてよい、又は、パラメータ値の数は、ブロックコードブックの数より少なくてもよい。例えば、水平次元に隣接するパネル間の位相差が説明される場合、各パネルが1つのブロックコードブックに対応するので、位相差の数はブロックコードブックの数より1つ少ない。
さらに、UEは、コードブック構成パラメータから、コードブック内のブロックコードブックの数、及び、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを取得してよい。本実施形態において、コードブック構成パラメータは、コードブック内のブロックコードブックの数と、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さとを含む。
任意に、コードブック構成パラメータは、TRPにより、予めUEに送信される。例えば、TRPは、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングをUEに送信してよい。高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングは、コードブック構成パラメータを搬送する。例えば、高次レイヤシグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングであってよく、物理レイヤシグナリングは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)であってよい。
適宜、上述したように、ブロックコードブックが、水平次元におけるブロックコードブック及び垂直次元におけるブロックコードブックを含む場合、コードブック構成パラメータは、水平次元におけるブロックコードブックの数及び水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、水平次元には、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、コードブック構成パラメータは、垂直次元におけるブロックコードブックの数及び垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、垂直次元には少なくとも2つのブロックコードブックがある。
任意に、S302において、UEによりTRPに送信されたPMIは具体的には、以下の実施例において実装され得る。
実現可能な実施例において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、第1のPMI又は第2のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
特定の実施例において、既存のPMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含み、インジケータフィールドは、第1のPMI又は第2のPMIに加えられてよい。インジケータフィールドは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。具体的には、インデックス番号は、パラメータ値用のインジケータフィールドに設定されてよく、異なるインデックス番号は、異なるパラメータ値に対応する。
別の実現可能な実施例において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI、狭帯域CSIに対応する第2のPMI及び第3のPMIを含み、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
特定の実施例において、第3のPMIが加えられてよく、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
S303において、基地局がPMIを取得した後に、基地局はまた、コードブック構成パラメータに基づいて、対応するコードブックを生成するので、基地局は、UEによりフィードバックされたPMIに基づいて、特定の目標プリコーディング行列を決定してよい。例えば、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、第2のPMIは、1つのコードブックインデックスに対応し、基地局は、コードブックインデックスに基づいて、特定の目標プリコーディング行列を決定してよい。
本実施形態において提供されるコードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法によれば、UEは、プリコーディング行列インジケータPMIをTRPに送信する。PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値をコードブックに導入するために、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、その結果、コードブックは、差分パラメータ、例えば、隣接するパネル間の位相差及びモジュラス値の差を含み、これにより、ビーム指向性を確保し、システム性能を向上させる。
本発明の本実施形態におけるコードブック内のプリコーディング行列の構造は、特定の実施形態を用いることにより以下で詳細に説明される。
まず、各ブロックコードブックに対応するDFTベクトルが、同一の放射角におけるビームに対応するDFTベクトルである場合のコードブック内のプリコーディング行列の構造が以下に説明される。図4は、本発明の実施形態に係るアンテナパネル及びビームの第1の概略図である。図4に示されるように、各ブロックコードブックに対応するDFTベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するDFTベクトルである。ブロックコードブックに対応するDFTベクトルは、スプライシング方式などで、伝送ビームに対応するDFTベクトルに組み合わせられる。
任意に、実現可能な設計において、すべてのアンテナポートがN個のグループにグループ化されてよい(Nの値は、2、4又は8などであってよい)。各グループ内の水平次元には、K
1個のCSI−RSポートがあり、各グループ内の垂直次元には、K
2個のCSI−RSポートがある。交差偏波アンテナに関して、アンテナポートの合計数は、2×N×K
1×K
2である。ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1に示される。
であり、
であり、
であり、
であり、W
3は第3のPMIi
3,rにより示され、r=1,・・・,N−1であり、第3のPMIは広帯域PMIであってよく、例えば、θ
r=2πi
3,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、
は、次元が2K
1K
2×2K
1K
2である単位行列を表し、W
1は第1のPMIにより示され、第1のPMIは広帯域PMIであり、B
1 (1)、B
2 (1)、B
1 (N)及びB
2 (N)は、次元がK
1K
2×Bである行列を表し、各列は、1つのDFTベクトルに対応し、W
2は第2のPMIにより示され、第2のPMIはサブバンドPMIであり、e
i (B)は、次元がB×1であるベクトルであり、i番目の要素は1であり、残りの要素は0であり、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表す。
実現可能な設計において、すべてのアンテナポートがN個のグループにグループ化されてよい(Nの値は、2、4又は8などであってよい)。各グループ内の水平次元には、K
1個のCSI−RSポートがあり、各グループ内の垂直次元には、K
2個のCSI−RSポートがある。したがって、アンテナポートの合計数は、2×N×K
1×K
2(二重偏波アンテナに対応する)である。ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1に示される。
であり、
であり、
であり、
であり、W
3は第3のPMIi
3,rにより示され、r=1,・・・,N−1であり、第3のPMIは広帯域PMIであってよく、又はサブバンドPMIであってよく、例えば、θ
r=2πi
3,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、I
2Bは、次元が2B×2Bである単位行列を表し、W
1は第1のPMIにより示され、第1のPMIは広帯域PMIであり、B
1 (1)、B
2 (1)、B
1 (N)及びB
2 (N)は、次元がK
1K
2×Bである行列を表し、各列は、1つのDFTベクトルに対応し、W
2は第2のPMIにより示され、第2のPMIはサブバンドPMIであり、e
i (B)は、次元がB×1であるベクトルであり、i番目の要素は1であり、残りの要素は0であり、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表す。
実現可能な設計において、すべてのアンテナポートがN個のグループにグループ化されてよい(Nの値は、2、4又は8などであってよい)。各グループ内の水平次元には、K
1個のCSI−RSポートがあり、各グループ内の垂直次元には、K
2個のCSI−RSポートがある。したがって、アンテナポートの合計数は、2×N×K
1×K
2(二重偏波アンテナに対応する)である。ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下に示されるものであってよい。
であり、
であり、
であり、W
1は、第1のPMIにより示され、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、B
1 (1)、B
2 (1)、B
1 (N)及びB
2 (N)は、次元が、K
1K
2×Bである行列を表し、各列は、1つのDFTベクトルに対応し、W
2は、第2のPMIにより示され、第2のPMIはサブバンドPMIであってよく、e
i (B)は、次元がB×1であるベクトルであり、i番目の要素は1であり、残りの要素は0であり、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、θ
r=2πi
2,r/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表す、又は、
であり、
であり、
であり、W
1は第1のPMIにより示され、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、B
1 (1)、B
2 (1)、B
1 (N)及びB
2 (N)は、次元がK
1K
2×Bである行列を表し、各列は、1つのDFTベクトルに対応し、W
2は第2のPMIにより示され、第2のPMIはサブバンドPMIであり、
は、次元がK
1K
2×1であるベクトルであり、i番目の要素は1であり、残りの要素は0であり、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、W
3は第3のPMIi
3,rにより示され、r=1,・・・,N−1であり、第3のPMIは、サブバンドPMIであってよく、例えば、θ
r=2πi
3,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表す。
実現可能な設計において、すべてのアンテナポートがN個のグループにグループ化される(Nの値は、2、4又は8などであってよい)。各グループ内の水平次元には、K
1個のCSI−RSポートがあり、各グループ内の垂直次元には、K
2個のCSI−RSポートがある。したがって、アンテナポートの合計数は、2×N×K
1×K
2(二重偏波アンテナに対応する)である。例としてランク1を用いて、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、
であってよく、Nは、アンテナポートグループの数を表し得、又は、アンテナパネルの数を表し得、c
0,0,1,c
0,1,1,・・・,c
N−1,0,1,c
N−1,1,1は、アンテナポートグループ間の位相係数又は位相差を表し、又は、異なるアンテナパネル上のアンテナポート間の位相係数又は位相差を表し、又は、異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相係数又は位相差を表し、c
0,0,1,c
0,1,1,・・・,c
N−1,0,1,c
N−1,1,1は、第1のPMI、第2のPMI又は第3のPMIの関数であってよく、第1のPMIは広帯域PMIであり、第2のPMIはサブバンドPMIであり、第3のPMIは広帯域PMI又はサブバンドPMIであってよく、b
l,mは、長さがK
1×K
2である2次元DFTベクトルを表し、例えば、2つの1次元DFTベクトルのクロネッカー積であってよく、l及びmはそれぞれ、第1のPMIの関数を表し、第1のPMIは広帯域PMIであってよい。
例えば、
コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1に示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、値は、{0,1,2,3}であり、第2のPMIは広帯域PMIであってよく、又は、サブバンドPMIであってよく、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、(θ
1・・・θ
N2)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
同様に、ランクがr(rは、2、3又は4に等しくてよい)であるマルチパネルコードブックにおいて、異なるレイヤ上のアンテナポートグループは、同一の(θ
1・・・θ
N−1)を用いてよい。これは、以下の実施形態と同様であり、詳細は再度説明されない。例えば、ランク2を有するコードブックの構造は、以下のようであってよい。
であり、
は、第1のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、
は、第2のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、対応するPMIのフィードバック方法は、ランク1を有するものと同様であり、
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、値は、{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、l=1又は2であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、m=1又は2であり、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
代わりに、ランク1を有するコードブック内の行列の構造は、以下のようであってよい。
であり、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、値は、{0,1,2,3}であり、第2のPMIは広帯域PMIであってよく、又は、サブバンドPMIであってよく、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
適宜、ランク2を有するコードブック内の行列の構造は、以下のようであってよい。
であり、
は、第1のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、
は、第2のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、対応するPMIのフィードバック方法は、ランク1のものと同様であり、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、l=1又は2であり、m=1又は2であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、m=1又は2であり、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、nは、第2のPMIの関数を表し、値は{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し得、又は、アンテナパネルの数を表し得、
又は、
であり、(a
1,・・・,a
N)は、振幅係数を表し、0≦a
1,・・・,a
N≦1である。
(1)任意に、ユー
ザ機器により基地局にフィードバックされたPMIは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。第3のPMIは、第3のコードブックインデックスに対応する。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される、又は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックスにより示される、又は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。(θ
1・・・θ
N−1)は、第3のコードブックインデックスにより示され得る。例えば、第3のコードブックインデックスは、複数の値i
3,rを含み、r=1,・・・,N−1であり、θ
r=2πi
3,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得る。N=2の場合のコードブックの具体的な例が以下に提供される。
又は、
第1のPMIは広帯域PMIであり、第2のPMIはサブバンドPMIであり、第3のPMIは広帯域PMIであってよい、又は、サブバンドPMIであってよい。
(2)任意に、ユー
ザ機器により基地局にフィードバックされたPMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される、又は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックスにより示される、又は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。(θ
1・・・θ
N−1)は、第1のコードブックインデックスにより示され得る。可能な実装例において、第1のコードブックインデックスは、N+2個の値を含み、1つの値i
1,1は、lの値を決定するために用いられ、もう一つの値i
1,2は、mの値を決定するために用いられ、残りのN個の値は、(θ
1・・・θ
N−1)を決定するために用いられ、例えば、θ
r=2πi
1,r+2/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得る。N=2の場合のコードブックの具体的な例が以下に提供される。
又は、
第1のPMIは広帯域PMIであり、第2のPMIはサブバンドPMIである。
(3)さらに、代わりに、(θ
1・・・θ
N−1)は、第2のコードブックインデックスにより示されてよい。例えば、第2のコードブックインデックスは、N+1個の値を含み、1つの値i
2,N+1は、アンテナの偏波方向間の位相差φ
n=e
jπn/2及び残りのN個の値i
2,rを決定するために用いられ、r=1,・・・,Nは、(θ
1・・・θ
N−1)を決定するために用いられ、θ
r=2πi
2,r/Xであり、r=1,・・・,N−1であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、φ
n=e
jπn/2であり、n=i
2,Nである。
又は、
第1のPMIは広帯域PMIであり、第2のPMIはサブバンドPMIである。振幅係数の例は、これと同様である。
実現可能な設計において、アンテナは、二重偏波アンテナ又は単一偏波アンテナであってよく、2つの偏波方向におけるアンテナが各パネル上に提供されてよい、又は、1つの偏波方向のみにおけるアンテナが各パネル上に提供されてもよい(具体的には、2つの偏波方向におけるアンテナは、2つのパネル上に分散される)。実現可能な設計において、すべてのアンテナポートがN個のグループにグループ化される(Nの値は、2、4又は8などであってよい)。例えば、各グループは、1つのアンテナパネル上の1つの偏波方向におけるアンテナポートに対応する。水平次元におけるCSI−RSポートの数はK
1であり、垂直次元におけるCSI−RSポートの数はK
2である。したがって、アンテナポートの合計数は、N×K
1×K
2である。ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、ランク1を有するコードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下のように示され得る。
であり、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、異なる偏波方向におけるアンテナポート間の位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
ランク2を有するコードブック内のプリコーディング行列の構造は、以下のようであってよい。
であり、
は、第1のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、
は、第2のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、対応するPMIのフィードバック方法は、ランク1を有するものと同様であり、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、l=1又は2であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、m=1又は2であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係があり、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、異なる偏波方向におけるアンテナポート間の位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
代わりに、ランク1を有するコードブック内のプリコーディング行列の構造は、以下のようであってもよい。
であり、
であり、v
l,mは、長さがK
1 ×K 2であるベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、第1のPMIは広帯域PMIであってよく、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、異なる偏波方向におけるアンテナポート間の位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、Nは、アンテナポートグループの数を表し得る、又は、アンテナパネルの数を表し得る。
ランク2を有するコードブック内のプリコーディング行列の構造は、以下のようであってよい。
であり、
は、第1のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、
は、第2のデータレイヤ上の各アンテナポートグループに対応するプリコーディング行列を表し、対応するPMIのフィードバック方法は、ランク1を有するものと同様であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、又は、異なる偏波方向におけるアンテナポート間の位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差パラメータ又は位相係数を表し、
の値は、{+1,−1,+j,−j}であってよく、Nは、アンテナポートグループの数を表し得、又は、アンテナパネルの数を表し得、
又は、
であり、(a
1,・・・,a
N)は、振幅係数を表し、0≦a
1,・・・,a
N≦1である。
任意に、ユーザ機器により基地局にフィードバックされたPMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される、又は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックスにより示される、又は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の差分パラメータ、例えば、位相差を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、第2のコードブックインデックスにより決定され得る。例えば、第2のコードブックインデックスは、複数の値i
2,rを含み、r=1,・・・,N−1であり、θ
r=2πi
2,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得る。代わりに、(θ
1・・・θ
N−1)内のすべての値又は一部の値は、第1のコードブックインデックスにより決定され得る。例えば、第1のコードブックインデックスは、複数の値i
1,rを含み、r=1,・・・,N−1であり、θ
r=2πi
2,r/Xであり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得る。代わりに、(θ
1・・・θ
N−1)内のすべての値又は一部の値は、第1のPMI及び第2のPMIの両方により決定され得る。例えば、θ
i=a
i・b
iである場合、
であり、
であり、a
iは、第1のPMIにより決定され、b
iは、第2のPMIにより決定される。
N=4の場合のコードブックの具体的な例が以下に提供される。
又は、
第1のPMIi1,1及びi1,2は、広帯域PMIであり、第2のPMIi2,1、i2,2、i2,3及びi2,4は、サブバンドPMIであり、又は、いくつかの値が広帯域PMIであり、その他の値がサブバンドPMIである。振幅係数の例は、これと同様である。
可能な実装例において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1で示される。
任意に、式は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディングベクトル間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
代わりに、
であり((φ
1,φ
2・・・φ
n)は示される必要がなく、以下のPMIインジケーション方法は、前述の方法と同様であり、ここでは省略されている)、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数である。
代わりに、
であり((φ
1,φ
2・・・φ
n)は示される必要がなく、以下のPMIインジケーション方法は、前述の方法と同様であり、ここでは省略される)、
であり、v
l,mは、長さがK
1K
2であるベクトルを表し、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表す。
この可能な実施例において、PMIを用いることにより位相差を示す方式は、以下の可能な方式に分類され得る。
第1方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。位相差
は、第1の水平コードブックインデックスにより示され、位相差(φ
1・・・φ
N2)は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示され、lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
具体的な例が、lとmとnとの間の関係を説明するために用いられる。詳細については、表1を参照されたい。
[表1]
表1において、i1,1は、第1の水平コードブックインデックスを表し、i1,2は、第1の垂直コードブックインデックスを表し、i2は、第2のコードブックインデックスを表す。i1,1及びi1,2の特定の値は、本実施形態において特に限定されない。i2=2である場合、l=2i1,1であり、m=2i1,2である。i2=6である場合、l=2i1,1+1であり、m=2i1,2であり、n=2である。i2=10である場合、l=2i1,1であり、m=2i1,2+1であり、n=2である。
当業者であれば、以下のlとmとnとの間の関係を決定し、l、m及びnの値を決定する方式が本実施形態における方式と同様であることを理解し得る。したがって、詳細は再度説明されない。
第2方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。n、位相差(φ
1・・・φ
N2)及び位相差
の値は、第2のコードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
任意に、第2のPMIの値は、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第2の水平コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスと称される。位相差(φ
1・・・φ
N2)は、第2の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第2の水平コードブックインデックスにより示される。nの値は、第2の垂直コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスにより示される。
第3方式:PMIは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。第3のPMIは、第3のコードブックインデックスに対応する。位相差
及び、(φ
1・・・φ
N2)の値は、第3のコードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示され、lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。任意に、例えば、第3のコードブックインデックスは、複数の値i
3,r及びi
3,sを含み、r=1,・・・,N
1−1であり、s=1,・・・,N
2−1であり、θ
r=2πi
3,r/X及びθ
s=2πi
3,s/Xであり、Xは、{2,4,8}のセット内の値であり得る。第1のPMIは広帯域PMIであってよく、第2のPMIはサブバンドPMIであり、第3のPMIは広帯域PMIであってよい、又は、サブバンドPMIであってよい。
任意に、第3のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第3の垂直コードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスと称される。この場合、(φ
1・・・φ
N2)の値は、第3の垂直コードブックインデックスにより示され、
の値は、第3の水平コードブックインデックスにより示される。
任意に、例えば、第3の水平コードブックインデックスは、複数の値
を含み、r=1,・・・,N
1−1であり、
であり、Xは、{2,4,8,...}のセット内の値であり得、第3の垂直コードブックインデックスは、複数の値
を含み、r=1,・・・,N
2−1であり、
であり、Xは、{2,4,8}のセット内の値であり得る。第1のPMIは広帯域PMIであり、第2のPMIはサブバンドPMIであり、第3のPMIは広帯域PMIであってよい、又は、サブバンドPMIであってよい。UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、及び
に基づいて取得され得る。
別の可能な実施例において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.2で示される。
任意に、式は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、任意に、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックに対応するN
2個のDFTベクトルを表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディングベクトル間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
この可能な実施例において、PMIを用いることによりモジュラス値の差を示す方式は、以下の可能な実装例に分類され得る。
第1方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。モジュラス値の差
は、第1の水平コードブックインデックスにより示される。モジュラス値の差
は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示され、lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
第2方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。nの値、
の値、及び
の値は、第2のコードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
任意に、第2のPMIの値は、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第2の水平コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスと称される。
は、第2の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第2の水平コードブックインデックスにより示される。nの値は、第2の垂直コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスにより示される。mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスにより示される。lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスにより示される。
第3方式:PMIは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。第3のPMIは、第3のコードブックインデックスに対応する。
の値、
の値は、第3のコードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、mの値は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示され、lの値は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
任意に、第3のPMIの値は、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第3の垂直コードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスと称される。この場合、
の値は、第3の垂直コードブックインデックスにより示され、
の値は、第3の水平コードブックインデックスにより示される。
UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、及び
に基づいて取得され得る。
次に、ブロックコードブックに対応するベクトルが、異なる放射角におけるビームに対応するベクトルである場合のコードブック内のプリコーディング行列の構造が説明される。図5は、本発明の実施形態に係るアンテナパネル及びビームの第2の概略図である。図5に示されるように、ブロックコードブックに対応するベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するDFTベクトル、又は、異なる放射角におけるビームに対応するDFTベクトルであってよい。ブロックコードブックに対応するDFTベクトルは、スプライシング方式などで、伝送ビームに対応するDFTベクトルに組み合わせられる。
可能な実装例において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.3で示される。
任意に、式は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、l=l
1・・・l
N1であり、任意に、
であり、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、
であり、任意に、
であり、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
この可能な実施例において、PMIを用いることにより位相差を示す方式は、以下の可能な方式に分類され得る。
第1方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。(φ
1・・・φ
N2)は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示され、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよい。
任意に、第1のPMIは、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス、第1の垂直コードブックインデックス及び第1の差分垂直コードブックインデックスに対応してよい。(φ
1・・・φ
N2)は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。
の値は、第1の水平コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。この場合、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第1の差分垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。任意に、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第1の差分垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。また、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
第2方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。nの値、(φ
1・・・φ
N2)の値、及び
の値は、第2のコードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示され、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよい。
任意に、第2のPMIの値は、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第2の水平コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスと称される。
は、第2の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第2の水平コードブックインデックスにより示される。nの値は、第2の垂直コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスの両方により示される。
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示されてよい。
第3方式:PMIは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。第3のPMIは、第3のコードブックインデックスに対応する。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示される。(φ
1・・・φ
N2)及び
は、第3のコードブックインデックスにより示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示されてよく、(φ
1・・・φ
N2)及び
は、第3のコードブックインデックスにより示されてよい。
任意に、第3のPMIは、第3の垂直コードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスに対応してよい。この場合、(φ
1・・・φ
N2)は、第3の垂直コードブックインデックスにより示され、
は、第3の水平コードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の垂直コードブックインデックスのすべてにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスのすべてにより示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の垂直コードブックインデックスのすべてにより示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスのすべてにより示されてよい。
UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、及び
に基づいて取得され得る。
任意に、UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値、
の値、(φ
1・・・φ
N2)の値、
の値及びnの値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値、
の値、(φ
1・・・φ
N2)の値、
の値及びnの値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、
の値、(φ
1・・・φ
N2)の値、
の値及びnの値と、
とに基づいて取得され得る。
別の可能な実施例において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.4で示される。
任意に、式は、
であってよく、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、任意に、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、l=l
1・・・l
N1であり、任意に、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、
であり、任意に、
であり、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
この可能な実施例において、PMIを用いることによりモジュラス値の差を示す方式は、以下の可能な方式に分類され得る。
第1方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。
は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示され、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示され、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよい。
任意に、第1のPMIは、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス、第1の垂直コードブックインデックス及び第1の差分垂直コードブックインデックスに対応してよい。
は、第1の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックスにより示される。任意に、nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。この場合、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第1の差分垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。また、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。任意に、
の間には、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第1の差分垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
の間にも、予め設定された関数関係(例えば、線形関係)があるはずであり、
は、第1の水平コードブックインデックス、第1の差分水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスにより示される。
第2方式:PMIは、第1のPMI及び第2のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。nの値、
の値、及び
の値は、第2のコードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示される。
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2のコードブックインデックスの両方により示されてよい。
任意に、第2のPMIの値は、2つのコードブックインデックスに対応してよい。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第2の水平コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスと称される。
は、第2の垂直コードブックインデックスにより示され、
は、第2の水平コードブックインデックスにより示され、nの値は、第2の垂直コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスの両方により示される。
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス及び第2の垂直コードブックインデックスの両方により示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス及び第2の水平コードブックインデックスの両方により示されてよい。
第3方式:PMIは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIを含む。第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応する。説明しやすくするために、2つのコードブックインデックスは、第1の水平コードブックインデックス及び第1の垂直コードブックインデックスと称される。第2のPMIは、第2のコードブックインデックスに対応する。第3のPMIは、第3のコードブックインデックスに対応する。nの値は、第2のコードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示される。
及び
は、第3のコードブックインデックスにより示される。任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3のコードブックインデックスのすべてにより示されてよく、
及び
は、第3のコードブックインデックスにより示されてよい。
任意に、第3のPMIは、第3の垂直コードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスに対応してよい。この場合、
は、第3の垂直コードブックインデックスにより示される。
は、第3の水平コードブックインデックスにより示される。
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の垂直コードブックインデックスのすべてにより示される。
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスのすべてにより示される。
UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、及び
に基づいて取得され得る。
任意に、
は、第1の垂直コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の垂直コードブックインデックスのすべてにより示されてよく、
は、第1の水平コードブックインデックス、第2のコードブックインデックス及び第3の水平コードブックインデックスのすべてにより示されてよい。UE側では、UEは、基準信号に基づいてチャネル推定を実行し、
と、
の値、
の値、
の値、
の値及びnの値と、コードブックインデックスとを適宜決定して、コードブックインデックスに対応するPMIを基地局にフィードバックしてよい。基地局側では、PMIに対応するコードブックインデックスが取得され、
の値、
の値、
の値、
の値及びnの値が取得され得る。目標プリコーディング行列は、
の値、
の値、
の値、
の値及びnの値と、
とに基づいて取得され得る。
当業者であれば、前述の様々な実施形態において、PMIとコードブックインデックスとの間の対応関係及びコードブックインデックスの様々なインジケーション機能は、単に一部の特定の例を模式的に示しているに過ぎないことを理解し得る。特定の実施例において、前述の実施形態に基づいて、複数の実施例があってよく、本実施形態において詳細は再度説明されない。
本実施形態において、ブロックコードブックに対応するベクトルは、複数の異なる角度における隣接するビームに対応する重みベクトルである。図6は、本発明の実施形態に係るアンテナパネル及びビームの第3の概略図である。図6に示されるように、ブロックコードブックに対応するDFTベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するDFTベクトル、又は、異なる放射角におけるビームに対応するDFTベクトルである。ブロックコードブックに対応するDFTベクトルは、スプライシング方式などで、伝送ビームに対応するDFTベクトルに組み合わせられる。
この場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式2.9に示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
又は、
であり、
であり、
又は、
は、DFT重み基底ベクトルを表し、
である。
により得られるK個の値は、等しい(K個の値が等しい場合、K個の値は1つの値と同等である)又は等しくなくてもよい。
により得られるK個の値は、等しい(K個の値が等しい場合、K個の値は1つの値と同等である)又は等しくなくてもよい。Kの値は、高次レイヤシグナリングを用いることにより構成されてよい。
は、異なるビームコンポーネントの重み値を表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数である。重み値
のうちの少なくとも1つは、位相重み若しくは振幅重み、又は、位相重みと振幅重みとの積であってよい、及び/又は、
のいくつかは、0であってよい。例えば、
であり、
は、広帯域振幅係数を表し、
は、サブバンド振幅係数を表し、φ
i,jは位相係数を表し、
であり、r=1,2,...,又はKN
1N
2であり、N
PSKの値は、{2,4,8}のうちの1つであってよい。代わりに、
であり、
は、広帯域振幅係数を表し、
は、サブバンド振幅係数を表し、φ
i,jは、位相係数を表し、
であり、r=1,2,...,又はKN
1N
2であり、N
PSKの値は、{2,4,8}のうちの1つであってよい。代わりに、
であり、
は、広帯域振幅係数を表し、
は、サブバンド振幅係数を表し、
は、広帯域位相係数を表し、
は、サブバンド位相係数を表し、i=1,...,又はKであり、j=1,...,又はN
1N
2である。
UEは、2つのPMI情報をフィードバックしてよい。(m
1,m
2,・・・m
K)は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよく、(l
1,l
2,・・・l
K)は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。任意に、
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。任意に、
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。
重み値
のうちの少なくとも1つは、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第1のPMIに対応するコードブックインデックス及び第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMI及び第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。例えば、少なくとも1つの重み値は、位相重みと振幅重みとの積である。振幅重みは、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよく、位相重みは、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、位相重み又は振幅重みは、2つのコンポーネントを含んでよく、第1のコンポーネントは、第1のPMIを用いることによりフィードバックされ、第2のコンポーネントは、第2のPMIを用いることによりフィードバックされる。
代わりに、UEは、3つのPMI情報をTRPにフィードバックしてよい。
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第3のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第3のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。
は、第1のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第1のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第2のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第2のPMIを用いることによりフィードバックされてよい、又は、第3のPMIに対応するコードブックインデックスを用いることによりエンコードされ、第3のPMIを用いることによりフィードバックされてよい。重み値
のうちの少なくとも1つは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIのうちの少なくとも1つを用いることによりフィードバックされてよい。例えば、少なくとも1つの重み値は、位相重みと振幅重みとの積である。振幅重みは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIのうちの少なくとも1つを用いることによりフィードバックされてよく、位相重みは、第1のPMI、第2のPMI及び第3のPMIのうちの少なくとも1つを用いることによりフィードバックされてよい。
前述の本発明の実施形態において提供されるコードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法によれば、マルチパネルアンテナ構造において、ビーム指向性を確保でき、システム性能を既存のコードブックに対して改善できる。設計が単純であり、DFTコードブックの構造化された特徴が確保され得る。コードブックは、コードブック構成パラメータを用いることにより生成され、これにより、比較的優れた拡張性を実現する。
表2は、8本のアンテナのシナリオにおける性能比較を提供する。8本のアンテナが、2つのグループにグループ化され、各グループは、4本のアンテナを含む。グループ内のアンテナ間の間隔は、波長の0.5倍であり、アンテナのグループ間の間隔は、波長の8倍である。DFTコードブックは、LTE R10のコードブックである。アドバンスドコードブック(Advanced CB)は、本発明の実施形態、すなわち、図5に対応する実施形態で提供される、位相補償及び隣接するビーム選択に基づいてコードブックの解決手段を提供する。本発明の本実施形態において提供されるコードブックが、既存のコードブックと比較して明らかな性能向上を有することが表2から分かり得る。
[表2]
本発明の実施形態において提供される解決手段は、主に、TRPとユーザ機器との間のインタラクションの観点から上記で説明されている。前述の機能を実装するために、TRP及びユーザ機器は、当該機能を実行するための、対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。本発明で開示される実施形態において説明されるユニット及びアルゴリズム手順の例に関して、本発明の実施形態は、ハードウェア形式、又は、ハードウェアとコンピュータソフトウェアとを組み合わせた形式で実装されてよい。機能がハードウェアにより実行されるか、又は、ハードウェアを駆動するコンピュータソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者であれば、異なる方法を用いて、特定の用途ごとに説明される機能を実装し得るが、実施例が、本発明の実施形態の技術的解決手段の範囲を越えるとみなされるべきでない。
本発明の実施形態において、TRP及びユーザ機器の機能ユニットは、方法における前述の例に従って分割されてよく、例えば、機能ユニットが様々な対応する機能に分割されてよい、又は、2又はそれより多い機能が処理ユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてよい、又は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてもよい。本発明の実施形態において、ユニットの区分は、例であり、単なる論理的な機能区分に過ぎず、実際の実装中、他の区分であってもよいことに留意されたい。
図7は、集中型ユニットが用いられる場合の、本発明の実施形態に係るユーザ機器の模式構造図である。図7に示されるように、ユーザ機器100は、処理ユニット12及び通信ユニット13を含む。処理ユニット12は、ユーザ機器の動作を制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット12は、予め生成されたコードブック内の目標プリコーディング行列を決定してよい。通信ユニット13は、ユーザ機器とTRPとの間の通信をサポートする、例えば、PMIをTRPに送信し、TRPにより送信されたコードブック構成パラメータを受信するように構成される。ユーザ機器は、ストレージユニット11をさらに含んでよく、ユーザ機器のプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット12は、プロセッサであってよく、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は別のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであってよい。処理ユニット12は、本発明で開示される内容に関して説明される論理ブロック、モジュール及び回路の様々な例を実装又は実行できる。代わりに、プロセッサは、例えば、1つのマイクロプロセッサ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又は、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせを含む、計算機能を実装する組み合わせであってよい。通信ユニット13は、通信インタフェース、例えば、送受信機又は送受信機回路である。ストレージユニット11はメモリであってよい。
処理ユニット12がプロセッサである場合、通信ユニット13は通信インタフェースであり、ストレージユニット11はメモリであり、本発明の本実施形態におけるユーザ機器は、図8に示されるユーザ機器であってよい。
図8は、本発明の実施形態に係るユーザ機器のハードウェア構造の模式図である。図8に示されるように、ユーザ機器は、通信インタフェース21、プロセッサ23、メモリ22及び少なくとも1つの通信バス20を含んでよい。通信バス20は、コンポーネント間の通信及び接続を実施するように構成される。メモリ22は、高速RAMメモリを含んでよく、不揮発性メモリNVM、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージをさらに含んでよい。コンピュータにより実行可能なプログラムコードは、メモリ22に格納されてよく、プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ22が命令を実行するときに、命令は、プロセッサ22に、様々な処理機能を遂行させ、本実施形態における方法の段階を実施させる。
図9は、統合されたユニットが用いられる場合の、本発明の実施形態に係るTRPの模式構造図である。TRP300は、処理ユニット32及び通信ユニット33を含む。通信ユニット33は、TRPとユーザ機器との間の通信をサポートするために用いられる。処理ユニット32は、TRPの動作を制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット32は、PMIに基づいて、予め生成されたコードブック内の目標プリコーディング行列を決定してよい。通信ユニット33は、UEにより送信されたPMIを受信し、コードブック構成パラメータをUEに送信してよい。TRPは、ストレージユニット31をさらに含んでよく、TRPのプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット32は、プロセッサであってよく、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は別のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであってよい。処理ユニット32は、本発明で開示される内容に関して説明される論理ブロック、モジュール及び回路の様々な例を実装又は実行できる。代わりに、プロセッサは、例えば、1つのマイクロプロセッサ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又は、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせを含む、計算機能を実装する組み合わせであってよい。通信ユニット33は、通信インタフェースであってよく、例えば、送受信機又は送受信機回路を含む。ストレージユニット31はメモリであってよい。
処理ユニット32がプロセッサである場合、通信ユニット33は通信インタフェースであり、ストレージユニット31はメモリであり、本発明の本実施形態におけるTRPは、図10に示されるTRPであってよい。図10は、本発明の実施形態に係るTRPのハードウェア構造の模式図である。図10に示されるように、TRPは、通信インタフェース41、プロセッサ43、メモリ42及び少なくとも1つの通信バス40を含んでよい。通信バス40は、コンポーネント間の通信及び接続を実施するように構成される。メモリ42は、高速RAMメモリを含んでよく、不揮発性メモリNVM、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージをさらに含んでよい。コンピュータにより実行可能なプログラムコードは、メモリ42に格納されてよく、プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ42が命令を実行するときに、命令は、プロセッサ42に、様々な処理機能を遂行させ、本実施形態における方法の段階を実施させる。
本発明の実施形態は、オンチップシステムをさらに提供する。図11は、本発明の実施形態に係るオンチップシステムの模式構造図である。図11に示されるように、オンチップシステムは、ユーザ機器に適用可能である。オンチップシステムは、少なくとも1つの通信インタフェース51、少なくとも1つのプロセッサ53及び少なくとも1つのメモリ52を含む。通信インタフェース51、メモリ52及びプロセッサ53は、バス50を用いることにより相互接続される。プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、前述の方法をユーザ機器に実行させる。
本発明の実施形態は、オンチップシステムをさらに提供する。図12は、本発明の実施形態に係るオンチップシステムの模式構造図である。図12に示されるように、オンチップシステムは、TRPに適用可能である。オンチップシステムは、少なくとも1つの通信インタフェース61、少なくとも1つのプロセッサ63及び少なくとも1つのメモリ62を含む。通信インタフェース61、メモリ62及びプロセッサ63は、バス60を用いることにより相互接続される。プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、前述の方法をTRPに実行させる。
本願は、以下の実施形態をさらに提供する。
実施形態1:コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法は、
ユーザ機器UEにより、送信/受信ポイントTRPにプリコーディング行列インジケータPMIを送信する段階であって、PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、段階を含み、
目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブックは、コードブック構成パラメータに基づいてUEにより予め生成されたコードブックであり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、パラメータ値の数とブロックコードブックの数との間には対応関係があり、コードブック構成パラメータは、コードブック内のブロックコードブックの数、及び、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、ブロックコードブックは、予め設定されたプリコーディング行列に基づいて形成される。
実施形態2:実施形態1に係る方法において、ブロックコードブックは、水平次元におけるブロックコードブック及び垂直次元におけるブロックコードブックを含み、
コードブック構成パラメータは、水平次元におけるブロックコードブックの数及び水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、水平次元には、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、
コードブック構成パラメータは、垂直次元におけるブロックコードブックの数及び垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、垂直次元には少なくとも2つのブロックコードブックがある。
実施形態3:実施形態2に係る方法において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、第1のPMI又は第2のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態4:実施形態3に係る方法において、第1のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、又は、
第2のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第2のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態5:実施形態2に係る方法において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI、狭帯域CSIに対応する第2のPMI及び第3のPMIを含み、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態6:実施形態5に係る方法において、第3のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態7:実施形態1から実施形態6のうちのいずれか1つに係る方法において、ユーザ機器UEにより、送信/受信ポイントTRPにプリコーディング行列インジケータPMIを送信する段階の前に、方法は、
UEにより、TRPにより送信されたコードブック構成パラメータを受信する段階をさらに含む。
実施形態8:実施形態7に係る方法において、ユーザ機器UEにより、TRPにより送信されたコードブック構成パラメータを受信する段階は、
UEにより、TRPにより送信された高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングを受信する段階であって、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングは、コードブック構成パラメータを搬送する、段階を含む。
実施形態9:実施形態2から実施形態6のいずれか1つに係る方法において、各ブロックコードブックに対応するベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するベクトルである。
実施形態10:実施形態9に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態11:実施形態9に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.2で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態12:実施形態2から実施形態6のいずれか1つに係る方法において、ブロックコードブックに対応するベクトルは、異なる放射角におけるビームに対応するベクトルである。
実施形態13:実施形態12に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.3で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態14:実施形態12に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.4で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、
であり、u
m,αは垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態15:コードブックベースのチャネル状態情報のフィードバック方法は、
送信/受信ポイントTRPにより、ユーザ機器UEにより送信されたプリコーディング行列インジケータPMIを受信する段階であって、PMIは、目標プリコーディング行列、及び、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、段階を含み、
目標プリコーディング行列は、コードブック内のプリコーディング行列であり、コードブックは、コードブック構成パラメータに基づいてTRPにより予め生成されたコードブックであり、コードブック内の少なくともいくつかのプリコーディング行列は、ブロックコードブック内のプリコーディング行列と、パラメータ値とからの変換を通じて得られ、少なくとも2つのブロックコードブックがあり、パラメータ値の数とブロックコードブックの数との間には対応関係があり、コードブック構成パラメータは、コードブック内のブロックコードブックの数、及び、ブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、ブロックコードブックは、予め設定されたプリコーディング行列に基づいて形成される。
実施形態16:実施形態15に係る方法において、ブロックコードブックは、水平次元におけるブロックコードブック及び垂直次元におけるブロックコードブックを含み、
コードブック構成パラメータは、水平次元におけるブロックコードブックの数及び水平次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、水平次元におけるブロックコードブックの数は、少なくとも2つであり、
コードブック構成パラメータは、垂直次元におけるブロックコードブックの数及び垂直次元におけるブロックコードブック内のプリコーディング行列に対応するベクトルの長さを含み、垂直次元には少なくとも2つのブロックコードブックがある。
実施形態17:実施形態16に係る方法において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI及びサブバンドCSIに対応する第2のPMIを含み、第1のPMI又は第2のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態18:実施形態17に係る方法において、第1のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第1のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる、又は、
第2のPMIは、パラメータ値を示すために用いられ、第2のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態19:実施形態16に係る方法において、PMIは、広帯域CSIに対応する第1のPMI、狭帯域CSIに対応する第2のPMI及び第3のPMIを含み、第3のPMIは、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態20:実施形態19に係る方法において、第3のPMIは、2つのコードブックインデックスに対応し、1つのコードブックインデックスは、水平次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられ、他のコードブックインデックスは、垂直次元におけるブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値を示すために用いられる。
実施形態21:実施形態15から実施形態20のいずれか1つに係る方法において、送信/受信ポイントTRPにより、ユーザ機器UEにより送信されたプリコーディング行列インジケータPMIを受信する段階の前に、方法は、
TRPにより、コードブック構成パラメータをUEに送信する段階をさらに含む。
実施形態22:実施形態21に係る方法において、TRPにより、UEにコードブック構成パラメータを送信する段階は、
TRPにより、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングをUEに送信する段階であって、高次レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングは、コードブック構成パラメータを搬送する、段階を含む。
実施形態23:実施形態16から実施形態20のいずれか1つに係る方法において、各ブロックコードブックに対応するベクトルは、同一の放射角におけるビームに対応するベクトルである。
実施形態24:実施形態23に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.1で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各コードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態25:実施形態23に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、具体的には、以下の式1.2で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態26:実施形態16から実施形態20のいずれか1つに係る方法において、ブロックコードブックに対応するベクトルは、異なる放射角におけるビームに対応するベクトルである。
実施形態27:実施形態26に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータが位相差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.3で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、
であり、v
l,θは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、θは、水平次元における位相差パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、
であり、[ ]
Tは、共役転置演算を表し、
であり、u
m,φは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、φは、垂直次元における位相差パラメータを表し、(φ
1・・・φ
N2)は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間の位相差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態28:実施形態26に係る方法において、ブロックコードブックの差分パラメータがモジュラス値の差である場合、コードブック内のプリコーディング行列の構造は、式1.4で示される。
φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差を表し、
であり、v
l,βは、水平次元におけるN
1個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、
であり、v
lは、長さがK
1であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
1は、水平次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、βは、水平次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、水平次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、
であり、
であり、u
m,αは、垂直次元におけるN
2個のブロックコードブックと、ブロックコードブックの差分パラメータに対応するパラメータ値とからの変換を通じて得られるコードブック内のプリコーディング行列を表し、
であり、u
mは、長さがK
2であるベクトルに基づいて各ブロックコードブックが形成されることを表し、K
2は、垂直次元における各ブロックコードブックに対応するCSI−RSポートの数であり、αは、垂直次元におけるモジュラス値の差分パラメータを表し、
は、垂直次元での異なるブロックコードブックにおけるプリコーディング行列間のモジュラス値の差を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l、m及びnはそれぞれ、コードブックインデックスの関数であり、コードブックインデックスはPMIとの対応関係を有し、jは単位虚数であり、
は、クロネッカー積を表す。
実施形態29:ユーザ機器は、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、通信インタフェースは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、実施形態1から実施形態14のいずれか1つに係る方法をユーザ機器に実行させるように構成される。
実施形態30:送信/受信ポイントは、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、通信インタフェースは、別のデバイスと通信するように構成され、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、実施形態15から実施形態28のいずれか1つに係る方法を送信/受信ポイントに実行させるように構成される。
実施形態31:プリコーディング行列を示すための方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスにプリコーディング行列インジケータ情報を送信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、アンテナポートグループの数と、異なるアンテナポートグループ間の位相係数に関する情報とを含む、段階と、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからダウンリンクデータを受信する段階と
を含む。
実施形態32:実施形態31に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値の範囲は、{0,1,2,3}を満たし、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し、又は、アンテナパネルの数を表し、又は、Nは2又は4である
ことを満たす。
実施形態33:実施形態31に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値は{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、Nはアンテナポートグループの数を表し、又は、Nはアンテナパネルの数を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態34:実施形態31に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態35:実施形態31に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各アンテナポートグループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表す、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態36:実施形態31から実施形態35のいずれか1つに係る方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからシグナリングを受信する段階であって、シグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階と、
端末デバイスにより、アンテナポートグループの数に基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階と
を含む。
実施形態37:実施形態35に係るプリコーディング行列を示すための方法は、
アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることを含む。
実施形態38:通信方法は、
端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからシグナリングを受信する段階であって、シグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階と、
端末デバイスにより、アンテナポートグループの数に基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階と
を含む。
実施形態39:実施形態38に係る通信方法は、
アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることを含む。
実施形態40:プリコーディング行列を示すための方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末からプリコーディング行列インジケータ情報を受信する段階であって、プリコーディング行列インジケータ情報は、コードブック内のプリコーディング行列を示すために用いられ、コードブックは、アンテナポートグループの数と、異なるアンテナポートグループ間の位相係数に関する情報とを含む、段階と、
無線アクセスネットワークデバイスにより、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する段階と
を含む。
実施形態41:実施形態40に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、φ
n=e
jπn/2は、アンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値の範囲は、{0,1,2,3}を満たし、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、Nは、アンテナポートグループの数を表し、又は、アンテナパネルの数を表し、又は、Nは2又は4である
ことを満たす。
実施形態42:実施形態40に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各グループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、l及びmはそれぞれ第1のPMIの関数を表し、φ
n=e
jπn/2はアンテナの2つの偏波方向間の位相差又は位相係数を表し、nの値は{0,1,2,3}であり、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、異なるアンテナポートグループ間の位相差又は位相係数を表し、又は、アンテナパネル間の位相差又は位相係数を表し、Nはアンテナポートグループの数を表し、又は、Nはアンテナパネルの数を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態43:実施形態40に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
lは、長さがK
1であるDFTベクトルを表し、v
lのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各グループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、
は、クロネッカー積を表し、eは自然定数を表し、jは単位虚数を表し、πは円周率を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表し、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態44:実施形態40に係る方法において、コードブック内のプリコーディング行列は、
であり、Wの上付き記号は、ランク数を表し、
であり、v
l,mは、長さがK
1×K
2であるベクトルを表し、v
l,mのk
1番目の要素は、
であり、k
1の値は、{1,2,・・・,K
1−1}であってよく、K
1は、各アンテナポートグループ内の水平次元におけるCSI−RSポートの数であり、
又は、
であり、u
mは、長さがK
2であるDFTベクトルを表し、u
mのk
2番目の要素は、
であり、k
2の値は、{1,2,・・・,K
2−1}であってよく、K
2は、各アンテナポートグループ内の垂直次元におけるCSI−RSポートの数であり、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、lは、第1の水平コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、mは、第1の垂直コードブックインデックスの関数であり、第1のPMIとの対応関係を有し、O
1及びO
2は、オーバサンプリング係数を表し、(θ
1・・・θ
N−1)は、同一のアンテナポートグループ内の異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける同一の偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、又は、異なるアンテナポートグループにおける異なる偏波方向でのアンテナポート間の位相差又は位相係数を表し、Nは、アンテナポートグループの数とアンテナの偏波方向の数との積を表す、又は、Nは2、4又は8である
ことを満たす。
実施形態45:実施形態40から実施形態44のいずれか1つに係る方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにシグナリングを送信する段階であって、シグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階と、
端末デバイスにより、アンテナポートグループの数に基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階と
を含む。
実施形態46:実施形態45に係るプリコーディング行列を示すための方法は、
アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることを含む。
実施形態47:通信方法は、
無線アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにシグナリングを送信する段階であって、シグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階と、
端末デバイスにより、アンテナポートグループの数に基づいて、用いられる必要があるコードブックを知る段階、又は、端末デバイスにより、無線アクセスネットワークデバイスからシグナリングを受信する段階であって、シグナリングは、アンテナポートグループの数を含む、段階と
を含む。
実施形態48:実施形態47に係るプリコーディング行列を示すための方法は、
アンテナポートがチャネル状態情報基準信号ポートであることを含む。
実施形態49:端末デバイスは、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含む。メモリは、命令を格納するように構成され、送受信機は、別のデバイスと通信するために端末デバイスにより用いられ、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、実施形態31から実施形態39のいずれか1つに係る方法における処理を端末デバイスに実行させるように構成される。
実施形態50:無線アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含む。メモリは、命令を格納するように構成され、送受信機は、別のデバイスと通信するために無線アクセスネットワークデバイスにより用いられ、プロセッサは、メモリに格納された命令を実行して、実施形態40から実施形態48のいずれか1つに係る方法における工程を無線アクセスネットワークデバイスに実行させるように構成される。
実施形態51.チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、格納された命令を実行して、実施形態31から実施形態39のいずれか1つに係る方法における処理を端末デバイスに実行させるように構成される。
実施形態52.チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、格納された命令を実行して、実施形態40から実施形態48のいずれか1つに係る方法における処理を無線アクセスネットワークデバイスに実行させるように構成される。
本願の前述の実施形態におけるK1及びK2の値が正の整数であることに留意されたい。
当業者であれば、方法の実施形態の段階のすべて又は一部が、プログラム命令に関連したハードウェアにより実施されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムが実行するときに、方法の実施形態の段階が実行される。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体、例えば、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
最後に、前述の実施形態は、単に、本発明の技術的解決手段を説明することを目的としたものに過ぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意されたい。本発明は、前述の実施形態に関して詳細に説明されているが、当業者であれば、本発明の実施形態についての技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明された技術的解決手段に対してさらに変更を行い、又は、それらのいくつか又はすべての技術的特徴と同等の置換を行い得ることを理解すべきである。