JP6976870B2 - 分電盤判定システム - Google Patents
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Description
このようなシステムで使用される分電盤では、分電盤に個々の分岐電路の使用電力を演算して表示装置に電力情報を送信するための計測ユニットが設置されている(例えば、特許文献1参照)。
この点、計測ユニットを備えた分電盤では、200V設定の分岐電路(分岐ブレーカ)が電圧設定部で設定されるため、この計測ユニットの設定と分岐ブレーカの位置を確認するだけで分岐先を確認すること無く目視でチェックすることが可能となる。
この構成によれば、分電盤を撮影するだけで分岐ブレーカの仕様が100V/200V何れであるか判定でき、計測ユニットの設定と一致しているか容易にチェックができる。しかも分電盤の画像上にポップアップ表示されるため、判定内容を把握し易い。
この構成によれば、判定結果は画像上のチェックした部位の近傍で、或いはチェックした部位を示す形で表示されるため、チェックした場所を把握し易い。
この構成によれば、分電盤を撮影するだけで変流器の取付状態をチェックでき、個々の変流器をそれぞれチェックする必要が無く、作業者の負担を軽減できる。
この構成によれば、分電盤データ記憶部や判定部をクラウド上に配置されたサーバに設けることで、複数の通信端末に対して1つの分電盤チェック装置で対応できる。更に、スマートフォンを使用することで通信端末を新たに用意する必要が無く、システムを安価に構成できる。
分電盤1には、主幹ブレーカ11、分岐ブレーカ12、一次送り端子台13、後述する計測ユニット14等が組み付けられ、15は分電盤1の単相3線式電路から成る主幹電路Dに流れる電流を計測する変流器(CT)を示している。尚、主幹電路Dは、主幹ブレーカ11の二次側にも存在するが省略してある。
図3,4に示すように、分岐ブレーカ12の上面(分電盤1に組み付けた状態では前面となる)には、負荷側端子12bに接続された分岐電路の接続状態を表示する接続確認表示窓12aが設けられ、この接続確認表示窓12aが分電盤1の前方から確認できるよう配置されている。
図3では、何れの分岐ブレーカ12も中央が白色でハッチングされている左右が赤色の状態、即ち第1電圧相L1と中性相Nに電線が接続された状態を示し、100V接続された状態を示している。
この電圧設定部14aは、DIPスイッチ14bで構成され、100V/200Vの何れかが選択される。電圧設定部14aに関連付けられている分岐ブレーカ12は、この設定に従い主幹電路Dに接続されなければならない。
尚、分岐ブレーカ12毎に配置されている図示しない電流センサの計測データは、その分岐ブレーカ12の位置情報と共に計測ユニット14に伝送されるよう構成されている(詳述せず)。そのため、計測ユニット14は受信した位置情報により電圧設定部14aで設定された分岐電路と分岐ブレーカ12の位置関係を把握可能となっている。
また、メッセージ生成部3c、画像生成部3dを有し、判定結果に即したメッセージがメッセージ生成部3cで生成され、生成されたメッセージを載せたポップアップ画像を画像生成部3dが生成する。
スマートフォン2から送信された分電盤1の画像から、まず分電盤1内の主幹ブレーカ11、分岐ブレーカ12が認識され(S2)、認識した主幹ブレーカ11や分岐ブレーカ12の大きさ等から分電盤1の外形寸法が算出(S3)される。そして、算出した寸法及び主幹ブレーカの位置等から分電盤1の品番が判定される(S4)。
判定結果は、メッセージ生成部3cによりメッセージ化され、更に画像生成部3dによりそのメッセージが表示された判定画像がポップアップ画像として生成され、スマートフォン2に返信される。このメッセージ画像を受信したスマートフォン2では、アプリにより分電盤1を撮影して表示しているディスプレイ2aにポップアップ表示される(S8)。
上述したように、計測ユニット14の電圧設定部14aに設けられているDIPスイッチ14bの設定に合わせて、関連付けられている個々の分岐ブレーカ12(図1に示すエリアGの分岐ブレーカ12)は、100V/200Vの何れかの仕様で主幹電路Dに接続されていなければならない。サーバ3により、これが判定される。
具体的に、読み取ったDIPスイッチ14bによる設定値と、実際の分岐ブレーカ12から読み取った接続確認表示窓12aの状態(S11)を対比して判断され(S12)、判断結果がスマートフォン2が撮影している分電盤1の画像上にポップアップ表示される(S13)。
図11は、こうして判定した結果の表示説明図であり、スマートフォン2に表示される(S15)。図11では、200V設定の分岐ブレーカ12がエリアG外に存在しているため、その分岐ブレーカ12をエリアG内への移動を促すメッセージが表示されている。そして、この表示は図11に示すように、判定した分岐ブレーカ12の近くで、且つ分岐ブレーカ12を指し示す形で表示される。
撮影画像から一次送り端子台13の位置が読み取られ(S17)、判定結果がスマートフォン2に表示される(S18)。
また、判定結果は画像上のチェックした部位の近傍で、或いはチェックした部位を示す形で表示されるため、チェックした場所を把握し易い。
更に、分電盤1を撮影するだけで変流器15の取付状態をチェックでき、個々の変流器15をそれぞれチェックする必要が無く、作業者の負担を軽減できる。
また、分電盤データ記憶部3aや判定部3bをクラウドC上に配置されたサーバ3に設けることで、複数のスマートフォン2に対して1つのサーバ3で対応できる。更に、スマートフォン2を使用することで通信端末を新たに用意する必要が無く、システムを安価に構成できる。
また、変流器15は主幹電路Dの一次側にのみ設けた構成であるが、分岐電路の電流情報も変流器15により計測する形態の分電盤であれば、分電盤1に多数の変流器15が存在するが、上記システムにより個々の変流器の位置及び方向を読み取って場所及び方向を判定することが可能である。
更に上記実施形態では、変流器15、分岐ブレーカ12の電圧、一次送り端子台13の順にチェックしているが、この順番は任意である。
更に、クラウドC上に配置したサーバ3に分電盤データ記憶部3a及び判定部3b等を設けているが、これらの機能をスマートフォン2に組み込んで通信端末と分電盤チェック装置とを一体としても良い。
また、サーバ3の機能をパーソナルコンピュータやタブレット端末等に具備させて、スマートフォン2等のカメラ付通信端末とこれらの機器とを通信させて分電盤1をチェックすることも可能である。
Claims (4)
- 分電盤の品番毎の機器配置データが蓄積された分電盤データ記憶部、及び蓄積されている分電盤データとチェック対象の分電盤の画像データから読み取った組み付け機器の情報とを比較してチェック対象の分電盤を判定する判定部、更に前記判定部の判定結果を表示する画像を生成する画像生成部を備えた分電盤チェック装置と、
チェック対象の分電盤の画像を取得するカメラ、及び撮影した画像を表示するディスプレイ、更に前記分電盤チェック装置に撮影した画像を送信する通信機能を備えた通信端末とを有し、
前記分電盤データ記憶部には、分電盤の品番毎の分岐ブレーカ取付位置、及び分岐電路に通電される電力を演算する計測ユニットの取付位置、更に前記計測ユニットが具備している100V/200Vの何れかに分岐電圧を設定する電圧設定部の設定情報を含む分電盤データが蓄積されており、
前記分電盤チェック装置は、前記通信端末から分電盤の画像データを受信すると、前記判定部が前記計測ユニットの前記電圧設定部の設定内容、及び個々の分岐ブレーカの接続確認表示窓の情報を読み取り、前記電圧設定部の設定電圧と対応する分岐ブレーカの接続が一致しているか判定すると共に、前記画像生成部が前記判定部の判定結果を受けて判定画像を生成して前記判定画像が前記通信端末に返信され、
前記通信端末が撮影して表示している画像上に返信された前記判定画像がポップアップ表示されることを特徴とする分電盤判定システム。 - 前記画像生成部は、前記判定画像を、分電盤全体が表示されている画像上において、判定した部位の近傍、或いは判定した部位を示す形で表示させることを特徴とする請求項1記載の分電盤判定システム。
- 前記分電盤データ記憶部には、変流器の取付位置及び向きのデータが蓄積されており、
前記判定部は、前記通信端末から送信された分電盤の画像から、前記変流器の位置及び向きの情報を抽出して前記分電盤データ記憶部に蓄積されている情報と比較判定し、
前記画像生成部が、前記変流器の設置状態の判定結果に従い判定画像を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の分電盤判定システム。 - 前記分電盤チェック装置がクラウド上に配置されたサーバであり、前記通信端末がスマートフォンであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の分電盤判定システム。
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