JP6975917B2 - 接合構造体 - Google Patents

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Description

本発明は金属同士の接合構造体に関する。
金属同士を接合する方法のひとつとして、超音波接合が知られている。超音波接合では、積層されたワーク(例えば、金属板および金属箔の積層体)をアンビル(固定端)上に配置し、ホーン(加振源)で押圧しながら超音波振動させる。これにより、ワーク(ここでは、金属板および金属箔)を接合し、接合構造体を形成する工法である。
ホーンは一般的に、ワークとの当接面に、所望の位置に配置された複数の突起を有する。このようなホーンを用いてワークを接合させると、ワークのうち、ホーンの突起に接触する部分の厚さが減少したり、ホーンの突起どうしの間に位置する面(本開示では、「突起間底面」とも称する)に接触する部分に応力が集中したりする。したがって、ワークのこのような部分に破れや亀裂が生じやすかった。そして、この部分的な破れや亀裂は、接合構造体の実際の使用中、あるいは組み立て作業中などに、接合部分の剥がれを引き起こし、製品の信頼性に影響を及ぼす可能性がある。
この問題点を解消する方法として、特許文献1では、ワークとの当接面の周縁部に、突起を有さないマージン領域を備えるホーンの使用を提案している。一方、特許文献2では、ホーンの突起間底面を、角部を持たない面からなるようにすることを提案している。
特開2012−125801号公報 特開2015−199095号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、マージン領域がワークに接触することがあり、接合強度に寄与しない過剰な加振を与えることになる。そのため、ワークに破れや亀裂が発生し、この破れや亀裂に起因して、接合構造体の接合部分に剥がれが生じる。また特許文献2のように、ホーンの突起間底面を、角部を持たない面からなるようにしたとしても、ワークが突起間底面に接触すると、ワークの変形が抑制された状態で加振されることになる。そのため、ワークに破れや亀裂が発生し、この破れや亀裂に起因して、接合構造体の接合部分に剥がれが生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接合部分の剥がれを抑制した、接合強度の大きい接合構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の接合構造体は、金属板と、前記金属板に積層された金属箔とを備え、前記金属板と前記金属箔との界面に複数の第1凹凸を有し、前記金属箔の前記金属板との界面の反対側に前記複数の第1凹凸と対応する、複数の第2凹凸を有すること、を特徴とする。
本開示によれば、接合部分の剥がれを抑制した、接合強度の大きい接合構造体を提供することができる。
本開示の第1実施形態における超音波接合の準備工程を示す模式断面図 本開示の第1実施形態における超音波接合の接合工程を示す模式断面図 本開示の第1実施形態に用いるホーンの模式三面図 本開示の第1実施形態における接合構造体の模式的断面図 本開示の第1実施形態における接合構造体の第1凹凸および第2凹凸の断面の一部拡大図 本開示の第2実施形態における超音波接合の準備工程を示す模式断面図 本開示の第2実施形態における接合構造体の模式断面図 一般的な超音波接合における接合工程を示す模式断面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る接合構造体は、金属板と金属箔を積層した積層構造体であって、前記金属板と前記金属箔との界面に、複数の第1凹凸を有し、前記金属箔の前記金属板との界面の反対側にも、前記複数の第1凹凸と対応する複数の第2凹凸を有する。ここで、複数の第1凹凸および複数の第2凹凸が対応するとは、金属板と金属箔との積層面に対して垂直に、かつ複数の第2凹凸の凸部の中心を通るように切断した断面において、第2凹凸の凸部の下方(金属板側)に第1凹凸の凸部が位置し、第2凹凸の凹部の下方に、第1凹凸の凹部の下方(金属板側)に、第1凹凸の凹部が位置することをいう。つまり、当該接合構造体において、第1凹凸および第2凹凸は、同一の周期で形成されている。なお、本開示では便宜上、金属箔側を上方、金属板側を下方とする。
本実施形態の接合構造体の模式断面図の一例を、図4に示す。本実施形態の接合構造体7は、例えば集電板3と電極箔4とを積層した構造体とすることができる。すなわち本実施形態では、金属板として集電板3を例示し、金属箔として電極箔4を例示する。電極箔4は、複数の金属箔の積層物である。また、図4は、集電板3と電極箔4との積層面に垂直に、かつ複数の第2凹凸9の凸部の中心を通るように、接合構造体7を直線状に切断したときの断面図である。
ここで、電極箔4を構成する各金属箔はアルミニウム合金箔とすることができる。また、集電板3はアルミニウム板とすることができる。この場合、例えば、集電板3はリチウム二次電池におけるアルミニウムリードとすることができ、電極箔4は正極とすることができる。ただし、金属板および金属箔は、集電板3および電極箔4に限られず、超音波接合が可能である金属であれば本開示を適用できる。具体的には、金属箔として、アルミニウムの他に、銅、ニッケル、チタン、ステンレス、マグネシウム、亜鉛等の金属、またはこれらの合金からなる箔を適用することができる。一方、金属板としては、アルミニウム板の他に、銅、チタン、マグネシウム、亜鉛等の金属、またはこれらの合金等を適用することができる。集電板3と電極箔4とは同種の材質であることが望ましいが、異種材料を用いることも可能である。
次に、本実施形態の接合構造体7を製造するための方法について説明する。
図1は、第1実施形態の接合構造体7を製造する際の超音波接合の準備工程を示す模式断面図である。当該準備工程では、アンビル1上に、ワーク2を配置し、ワーク2とホーン5とを対向させる。アンビル1は、集電板3と電極箔4とを積層したワーク2を載置するために固定された部材である。ワーク2の集電板3はアンビル1側に、電極箔4はホーン5側に積層(配置)する。ホーン5は、超音波振動を印加することで集電板3と電極箔4とを接合するための装置であり、本体部5aと、当該本体部5aの一方の面(ワーク2との対向面)に配置された複数の突起部5bと、を少なくとも有する。
図2は、第1実施形態の接合構造体7を製造する際の超音波接合の接合工程を示す模式断面図である。当該工程では、ホーン5の突起部5bを超音波振動させながら、ワーク2に突起部5bを押し込む。すると、集電板3と電極箔4との当接面の酸化膜が剥がれ、集電板3および電極箔4の金属面同士が接合される。
ここで、ワーク2の接合時の課題について説明する。
ホーン5でワーク2を押圧しながら超音波振動を印加すると、ワーク2は、ホーン5側とアンビル1側とで互いに相対運動する。このことにより、電極箔4に塑性流動が生じ、ホーン5がワーク2内に沈み込む。そして、この沈み込み量に相当する体積の電極箔4が、ホーン5の複数の突起部5bどうしの間に流れ込む。そして、流れ込んだ部分の電極箔4が、振動方向に対してアンカーの役割をするため、ワーク2(電極箔)がホーン5に把持され、効果的に超音波振動を与えることができる。
このとき、一般的には、図8に示すように、電極箔4がホーン5の突起部5bどうしの間に位置する突起間底面6と接触するまで流れ込む。つまり、電極箔4が本体部5aと突起部5bとの接合部分に当接する。そして、突起間底面6に到達した電極箔4はそれ以上の流動を妨げられることになる。すると、突起間底面6に接触する電極箔4は、変形を抑制された状態で加振されるため、不規則な積層状態となる。また、突起間底面6に接触する電極箔4は、突起間底面6からの超音波振動を受けることで、互いに超音波接合されたりする。その結果、これらに起因する応力集中が発生しやすく、突起間底面6に接触した電極箔4の表面に部分的な破れや亀裂が発生する。さらに、電極箔4の表面の一部がホーン5の本体部5aに接触するため、これに起因して電極箔4に損傷が生じやすい。また特に本体部5aの端部に接触する部分には応力が集中しやすい。
そこで本実施形態では、図2に示すように、ワーク2が突起部5bどうしの間にある突起間底面6に接触しないように、ホーン5を制御しながら超音波振動を印加する。これにより、電極箔4と突起間底面6との間に空間が生まれる。したがって、電極箔4と突起間底面6との接触によって生じる応力集中を回避することができる。
また本実施形態では、ワーク2(電極箔4)がホーン5の本体部5aの突起間底面6だけでなく、端部等にも接触しないように、ホーン5を制御しながら超音波振動を印加する。これにより、電極箔4の損傷を抑えることができる。これらの効果により、電極箔4の破れや亀裂を抑制することが可能となり、接合部分の剥がれを抑制できる。
一方で、超音波接合工程において、突起間底面6に対応する接合部分は超音波振動が十分に伝えられないので、その分低下する接合強度を補うことが望ましい。突起部5bがアンビル1側に近づいて加振するほど、箔同士のバルク化が進み、ワーク2の接合強度は高くなる。接合強度を高くするために、突起部5bを電極箔4のより深い位置に押込む。その結果、電極箔4の一部が集電板3にめり込むように集電板3が変形し、図4に示した第1凹凸8が形成される。そして、複数の突起部5bによって、第1凹凸8を複数形成することで、接合強度の向上を図ることができる。
第1凹凸8の高さは、突起部5bの押込み量を変更することで調整することができる。第1凹凸8の高さの変更は、電極箔4の厚さに基づいて行うこともできる。なお、本開示において、第1凹凸8の高さとは、各第1凹凸8の凸部の頂点と凹部の頂点との高低差、とする。ここで、各第1凹凸8の高さが、電極箔4の厚さの10%を下回ると、箔同士のバルク化が不十分であり、接合強度が低下することがある。一方、第1凹凸8の高さが、電極箔4の厚さの40%を上回ると、集電板3の変形が大きくなり、後工程で接合構造体7を他部品に組み込めなくなるなどの不具合が生じることがある。したがって、複数の第1凹凸8の高さは、電極箔4の厚さの10%以上40%以下の範囲に収めるのがよい。なお、複数の第1凹凸8の高さは、全て均一であってもよく、一部異なっていてもよい。一部の高さが異なる場合、高さの平均値が、上記範囲に収まればよいが、全ての第1凹凸8の高さが、上記範囲に収まることが好ましい。
図3は、第1実施形態に用いるホーン5の模式三面図である。図3(a)は正面図であり、図3(b)は平面図(突起部5bの形成面の図)であり、図3(c)は側面図である。
第1実施形態に用いるホーン5の本体部5aは直方体状であるが、これに限られない。また、ホーン5の本体部5aは、例えば、他の装置などと接続されていてもよく、ワーク2との対向面が平坦であれば、他の面は曲面を有していてもよい。また、本体部5aの端部に接触した電極箔4の損傷を抑制するため、端部を面取りしたり、端部をなくしたりしてもよい。
ホーン5の突起部5bは、ワーク2との対向面に複数配置される。複数の突起部5bの配列は、図3では簡易的に二行四列としているが、これに限られない。各突起部5bの形状は、先端が鋭利でなく、また本体部5aに向かって断面積が大きくなるような形状であればよい。したがって、本実施形態では四角錘台状であるが、これに限られず、円錐台状、多角錘台状、などであってもよい。円錐状や、多角錘状などであってもよいが、この場合、先端を面取りしたり、角を取ったりすることが好ましい。また、突起部5bの高さは、上述のように、突起部5bを電極箔4の深い位置に押し込んでも、突起間底面6が金属箔4と接触しない高さであればよい。
当該ホーン5では、図3(b)において、縦方向矢印で示す向きを超音波振動方向とすることが好ましい。すなわち、超音波振動方向と、ホーン5の短辺方向とを一致させることが好ましい。これより、突起部5bごとの加振ばらつきが小さくなり、接合強度のばらつきを抑制することができる。
集電板3と電極箔4とを、上述の接合方法を用いて超音波接合することで、図4に示す接合構造体7が形成される。上述のように、当該接合構造体7は、集電板3と電極箔4の界面に複数の第1凹凸8を有し、集電板3と電極箔4の界面の反対側の電極箔4にも複数の第1凹凸8と対応する複数の第2凹凸9を有する。接合工程において電極箔4が集電板3内に入り込むようにホーンを押し込んで接合することで、集電板3の塑性変形によって隆起した形状が保たれ、第1凹凸8が形成される。すなわち、各第1凹凸8の凹部は、第2凹凸9の凹部と対向する位置にそれぞれ形成され、各第1凹凸8の凸部は、第2凹凸9の凸部12とそれぞれ対向する位置に配置される。このように複数の第1凹凸8を配置することで接合強度が高まり、より信頼性の高い接合体を実現することができる。
なお、図4において、第1凹凸8の一部を破線で囲っているが、第1凹凸8は電極箔4と集電板3との界面の一部のみに形成されていてもよく、全体に形成されていてもよい。また、図4において、第2凹凸9の一部を点線で囲っているが、第2凹凸9は電極箔4の全面に形成されていてもよく、一部のみに形成されていてもよい。
ここで、本実施形態では、複数の第2凹凸9の凸部12の先端は、それぞれ曲面で構成される。これは、接合工程においてホーン5の突起間底面6と電極箔4との接触がないため、電極箔4の塑性流動によって隆起した形状が保たれているからである。塑性流動が妨げられなかった電極箔4は、変形が抑制されず、積層状態が不規則となりにくい。そのため、不規則な積層状態に起因する応力集中が生じにくくなる。つまり、第2凹凸9の凸部12の先端(凸部12の頂点およびその近傍)を曲面で構成することで、応力集中による破れや亀裂に起因する、接合構造体7の接合部分の剥がれを抑制することができる。
図5は、第1実施形態における接合構造体7の第1凹凸8と第2凹凸9の断面の一部拡大図である。本図は、接合構造体7を、電極箔4と集電板3との積層面に対して垂直に、かつ複数の第2凹凸9の凸部の中心を通るように切断したときの断面の一部である。第2凹凸9の凸部12の先端に含まれる複数の金属箔は、互いに接合されておらず、凸部12の内部に空間が形成されている。そのため第2凹凸9の凸部12の先端は、金属箔同士の接合や電極箔4の不規則な積層状態による応力集中が生じにくく、高い信頼性を示すことが可能である。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態における超音波接合の準備工程を示す模式断面図である。なお、第2実施形態では、使用するホーン15の突起部15bの形状が第1実施形態と相違し、得られる接合構造体の第1凹凸18および第2凹凸19の形状が異なる以外は、第1実施形態と同様である。第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の符号を付し、ここでの詳しい説明は省略する。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、ホーン15の突起部15bと本体部15aとの接合面(以下、「突起接合面10」)とも称する)の面積が均一でない。
ホーン15を用いた接合工程では通常、電極箔4は、隣接する突起部15bを越えて、ホーン15の周縁部にも広がる挙動を示す。ホーン15の中心部から周縁部に向かって広がってきた電極箔4は、ホーン15の周縁部側にある突起部15bどうしの間に流れ込む。さらに、ホーン15の周縁部側にある突起部15bどうしの間には、ホーン15より外側にある電極箔4も流れ込む。したがって、ホーン15の周縁部側にある突起部15bどうしの間には、ホーン15の中央部側に位置する突起部15bどうしの間と比べ、より多くの電極箔4が流れ込むことになる。
そこで、本実施形態では、ホーン15の周縁部(ここでは、ホーン15の長手方向の端部側)にある突起部15bどうしの間の体積を、ホーン15の中心側にある突起部15bどうしの体積より大きくしている。これにより、より多くの電極箔4が突起部15bどうしの間に流れ込んでも、その体積が大きいため、ホーン15の本体部15aに電極箔4が接触しない。したがって、電極箔4の破れや亀裂を抑制することが可能となる。
上記のように突起部15b間の体積を大きくするため、第2実施形態では、中央側に位置する突起部15bの突起部接合面10bの面積より、端部側に位置する突起部15bの突起部接合面10aの面積のほうが小さく設定されている。また、複数の突起部15bの中心間距離11、および突起部15bの高さは均一である。
ワーク2の接合強度は、電極箔4と突起部15bとの接触面積が大きいほど高くなる。超音波振動が突起部15bから電極箔4に印加されることにより、電極箔4と突起部15bとの接触している部分が超音波接合されるためである。したがって、突起部接合面10を小さくすると、電極箔4と突起部15bとの接触面積が小さくなり、接合強度は低下する傾向にある。そのため、周縁部にある突起部15bの突起部接合面10aのみ、小さくすることが好ましい。図6は簡易的に、ホーン15の長手方向の周縁部側に位置する2つの突起部15bの突起部接合面10bの面積を、中心側に位置する突起部15bの突起部接合面10aの面積より小さくしているが、これに限られず、突起部15bの数やホーン15の大きさに合わせて適宜選択することができる。
図7は、第2実施形態における接合構造体17を示す模式断面図である。図6に示すホーン15を用いること以外は第1実施形態と同様であり、準備工程や接合工程の手順も同様である。接合構造体7は、集電板3と電極箔4の界面に複数の第1凹凸18を有し、集電板3と電極箔4との界面の反対側の電極箔4(電極箔4の表面側)にも、複数の第1凹凸18と対応する複数の第2凹凸19を有する。なお、図7は、集電板3と電極箔4との積層面に垂直に、かつ複数の第2凹凸19の凸部の中心を通るように、接合構造体17の長手方向に平行に切断したときの断面図である。
図7に示すように、当該接合構造体17では、長手方向と平行な断面を観察したとき、接合構造体17の中央側に位置する第1凹凸18の凸部13の幅14bより、端部側に位置する第1凹凸18の凸部13の幅14aのほうが大きい。第1凹凸18の凸部13の幅が大きいということは、第2凹凸19の凸部12の底面積が広がり、第2凹凸19の凸部12の体積が大きくなる。すなわち、当該位置における第2凹凸19の凸部12に、より多くの金属箔を積層することができることを意味する。
前述のように、接合構造体では、上述の接合工程において、より多くの電極箔4が端部側に流れ込む。そのため、端部側にある第1凹凸18の凸部13の幅14aを大きくすることで、第2凹凸19の凸部12に、より多くの電極箔4が流れ込んでも、金属箔同士の接合や、電極箔4の不規則な積層状態を抑制することができる。すなわち、このような形状の第2凹凸19の凸部12は、応力が集中しにくい。なお、本開示では、各第1凹凸18の高さの半分となる位置より上側にある部分、すなわち当該位置より、集電板3が電極箔4側に突出した部分を、第1凹凸18の凸部13とする。同様に、各第1凹凸18の高さの半分となる位置より下側にある部分、すなわち当該位置より、電極箔4が集電板3内側に突出した部分を、第1凹凸18の凹部とする。また、上記第1凹凸18の凸部13の幅は、集電板3と電極箔4との積層面に垂直に、かつ複数の第2凹凸19の凸部12の中心を通るように切断したときの断面から特定することができる。
以上、第1実施形態および第2実施形態で説明した方法によれば、ワークの部分的な破れや亀裂の拡大進展によって、接合構造体の実際の使用中あるいは組み立て作業中に引き起こされる、接合部分の剥がれを抑制しつつ、接合強度を大きくすることができる。このことで、接合構造体の破損を防いだり、電気抵抗の上昇を生じにくくしたりしつつ、高い接合強度を実現することができる。
本開示の接合構造体は、特に電池、例えばリチウム二次電池の電極として用いることが可能である。
1 アンビル
2 ワーク
3 集電板
4 電極箔
5、15 ホーン
5a、15a 本体部
5b、15b 突起部
6 突起間底面
7、17 接合構造体
8、18 第1凹凸
9、19 第2凹凸
10、10a、10b 突起接合面
11 突起部の中心間距離
12 第2凹凸の凸部
13 第1凹凸の凸部
14a、14b 第1凹凸の凸部の幅

Claims (3)

  1. 金属板と、
    前記金属板に積層された金属箔と、を備え、
    前記金属板と前記金属箔との界面に複数の第1凹凸を有し、
    前記金属箔の前記金属板との界面の反対側に前記複数の第1凹凸と対応する、複数の第2凹凸を有する接合構造体であり、
    前記複数の第1凹凸では、前記接合構造体の中央側に位置する前記第1凹凸の凸部の幅と、前記接合構造体の端部側に位置する前記第1凹凸の凸部の幅とが異なる、
    接合構造体。
  2. 前記第1凹凸の高さは、前記金属箔の厚さの10%〜40%である、請求項1に記載の接合構造体。
  3. 前記第2凹凸の凸部の先端は曲面で構成される、請求項1または2に記載の接合構造体。
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