JP6975747B2 - 粒状肥料及びその製造方法 - Google Patents

粒状肥料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6975747B2
JP6975747B2 JP2019079141A JP2019079141A JP6975747B2 JP 6975747 B2 JP6975747 B2 JP 6975747B2 JP 2019079141 A JP2019079141 A JP 2019079141A JP 2019079141 A JP2019079141 A JP 2019079141A JP 6975747 B2 JP6975747 B2 JP 6975747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
agb01
granular fertilizer
bacillus
bacillus mycoides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019079141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019189518A (ja
Inventor
婉容 高
偉勝 魏
逸至 楊
曉云 邱
杰鴻 王
涵喩 許
玉倩 蘇
如華 潘
健誼 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADVANCED GREEN BIOTECHNOLOGY Inc
Original Assignee
ADVANCED GREEN BIOTECHNOLOGY Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADVANCED GREEN BIOTECHNOLOGY Inc filed Critical ADVANCED GREEN BIOTECHNOLOGY Inc
Publication of JP2019189518A publication Critical patent/JP2019189518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6975747B2 publication Critical patent/JP6975747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Description

本発明は粒状肥料及びその製造方法に関し、特に、表面材料を散布した油剤を原料顆粒の表面に噴き付けた、粒状肥料及びその製造方法に関する。
近年、生物肥料(biofertilizer)、特に微生物を利用して製造した微生物肥料(microbial fertilizer)が非常に重視されている。それらは土壌の栄養状態を増進し、農作物の養分吸収を促進するとともに、農作物の病気に対する抵抗力、耐乾性および耐寒性を増強する力を備えているため、農作物の生産量と品質を向上することができる。
従来の微生物肥料には液体と固体(粉末)の2種類の形態がある。液体肥料は生産コストが低いものの、保存期間が長くなく、変質が発生しやすいほか、液体が外部に漏れたり、輸送が不便である等の欠点もある。固体肥料は保存期間が比較的長く、変質が発生しにくいほか、輸送上も液体肥料より便利である。しかしながら、粉末は使用するとき、風に吹かれて飛散し、空中に舞い上がって、人体が過量の粉末を吸入しやすい。また、使用上地形の制限を受けやすく、使用効率に影響する。
さらに、生物肥料は通常各種無機塩類と混合して製造されるが、無機塩類は一般に一定の吸水性を備え、異なる無機塩を一緒に混合すると、肥料はさらに水気を吸収しやすくなり、肥料の含水量が増加して塊が形成され、肥料の塊が肥料の外観及び品質に影響を与えると同時に、肥料の輸送、使用上の困難を引き起こす。
従来の液体微生物肥料は保存期間が短い、液体が外部に漏れやすい、輸送上不便であるという欠点がある。また従来の固体微生物肥料、特に粉末ものは、使用時に飛散しやすい。このほか、肥料は通常一定の吸水性を備え、長時間水気を吸収した肥料は、塊になって肥料の外観及び品質に影響を与え、同時に肥料の輸送、使用上の困難を引き起こす。このため、本発明の目的は、上述の各欠点を解決できる、粒状肥料及びその製造方法を提供することにある。
本発明の粒状肥料は、原料顆粒と、該原料顆粒の表面を覆う表面コーティングを含み、そのうち、該表面コーティングが、油剤と、該油剤中に散布される少なくとも1つの表面材料を含む。このほか、上述の粒状肥料はさらに必要に応じて添加剤を添加してもよい。
本発明の粒状肥料の製造方法は、次の工程を含む。造粒工程S01では、造粒原料を押し出す(extruding)、或いは捏ねて(rubbing)原料顆粒を形成する。工程S02では少なくとも1つの表面材料を油剤に均一に散布してスプレー液を製作する。コーティング工程S03では、該スプレー液を霧化した後、該原料顆粒に噴き付け、表面コーティングを形成し、該原料顆粒の表面を覆う。乾燥工程S04では、該原料顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成する。そのうち、工程S01の造粒過程でさらに、造粒原料と添加剤を押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒を形成することもできる。
以上の本発明に関する概要説明は、本発明の複数の側面と技術的特徴について基本的に説明することを目的としている。発明の概要説明は本発明に関する詳細な説明ではないため、特に本発明の重要な部材を列挙することを目的としておらず、また本発明の範囲を限定するために用いるものでもなく、簡潔に本発明の複数の概念を示しただけのものである。
本発明の一実施例の粒状肥料の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の別の一実施例の粒状肥料の製造方法を示すフローチャートである。
本発明の技術的特徴及び実用性について理解できるように、かつ明細書の内容に従って実施することができるように、図面に示す最良の実施例を参照しながら、以下で詳細に説明する。
図1に示す本発明の一実施例の粒状肥料の製造方法を示すフローチャートを参照する。粒状肥料の製造方法は、以下の工程を含む。工程S01では、造粒原料を押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒を形成する。本工程において、該造粒原料は、例えば、尿素(Urea)、炭酸カルシウム(CaCO)、硫酸カルシウム(CaSO)、硫酸マグネシウム(MgSO)、泥炭土、カオリンクレー、粘土類、ベントナイト、珪藻土、酸性白土またはその組み合わせなどの不活性材料とすることができる。該造粒原料は従来の混合肥料または有機肥料とすることができ、台肥43号有機質複合肥料、台肥39号有機質複合肥料または台肥5号即時溶解性複合肥料としてもよい。
そのうち、該造粒原料を押し出した、または捏ねた該原料顆粒は、その顆粒粒径が325ミリメートル(mm)以下である。
工程S02では、少なくとも1つの表面材料を油剤中に均一に散布してスプレー液を製作する。この工程では、該少なくとも1つの表面材料を該油剤に混入した後、均一に撹拌して該スプレー液を製作する。そのうち、該油剤は、鉱物油、ベースオイル、潤滑油、植物性油脂(パーム油、サラダ油)またはその組み合わせとすることができ、該油剤の共通点はいずれも大量の不飽和脂肪族炭化水素を含有することにある。
この工程では、該少なくとも1つの表面材料は生物性菌粉とすることができ、該生物性菌粉は、溶燐菌粉、放線菌粉、酵母菌粉、トリコデルマ菌粉、真菌粉またはその組み合わせである。より詳細には、該生物性菌粉は、バチルスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、シュードモナスフルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)、枯草菌(Bacillus subtilis)またはその組み合わせである。該少なくとも1つの表面材料は、リグニンスルホン酸ナトリウム(Sodium ligninsulfonate)、リグニンスルホン酸カルシウム(Calcium ligninsulfonate)、バイオ炭(Biochar)、フミン酸(Humic acid)、アミノ酸(Amino acid)、微量元素(Micronutrients)またはその組み合わせであってもよく、そのうち、上述の該原料顆粒及び少なくとも1つの微量元素のソースは、養分として結合することができ、少なくとも1つの微量元素は例えばホウ素(B)、カルシウム(Ca)、塩素(Cl)、コバルト(Co)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、ナトリウム(Na)、亜鉛(Zn)またはその組み合わせであり、これらの養分は元素形式または塩の形式(例えば、硫酸塩類、硝酸塩類またはハロゲン化物)で供給される。
そのうち、該油剤中に散布する少なくとも1つの表面材料の粒径は、60メッシュ(mesh)以下とする。
そのうち、該バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、該バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)、該枯草菌(Bacillus subtilis)の16S rDNA遺伝子配列の特徴配列は、配列表SEQ ID NO.1、SEQ ID NO.2、SEQ ID NO.3に示される。
工程S03では、該スプレー液を霧化した後、該原料顆粒に噴き付け、表面コーティングを形成し、該原料顆粒の表面を覆う。この工程では、機器で霧化する方式の噴き付けにより、表面材料を有する油剤(即ちスプレー液)で原料顆粒の表面上を均一に覆い、表面コーティングを形成する。該表面コーティングは添加したい表面材料、例えば生物性菌粉、リグニンスルホン酸ナトリウム(Sodium ligninsulfonate)、生物炭(Biochar)、フミン酸(Humic acid)、アミノ酸(Amino acid)等の比較的高い栄養価を含有する材料で原料顆粒の表面を覆い、該原料顆粒の付加価値を高めると同時に、油剤の保護により、水気が原料顆粒に進入し、肥料が吸湿して塊となり、肥料の外観と品質に影響することを回避することができる。
そのうち、該スプレー液を霧化して噴き付ける過程において、霧化して噴き付ける機器は、該原料顆粒と適切な距離を保持する必要がある。距離が近すぎるとスプレー液がはね返り、原料顆粒を完全に覆うことができず、コーティングの連続性に影響し、距離が遠すぎるとスプレー液が完全に冷めるのが速すぎて粘性が失われ、残りの表面材料を含む油剤を原料顆粒の表面に塗布できず、スプレー液が無駄となる。
工程S04では、該原料顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成する。この工程では、スプレー液でのコーティングが完了した原料顆粒を生産機械上に置き、冷風または熱風で乾燥させて吸湿による塊の形成を回避し、検査で問題が無いことを確認した後、該粒状肥料の製造が完了する。
図2に示す本発明の別の一実施例の粒状肥料の製造方法を示すフローチャートを参照する。粒状肥料の製造方法は、以下の工程を含む。工程S11では、造粒原料と添加剤を押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒を形成する。工程S12では、少なくとも1つの表面材料を油剤中に均一に散布してスプレー液を製作する。工程S13では、該スプレー液を霧化した後、該原料顆粒に噴き付け、表面コーティングを形成し、該原料顆粒の表面を覆う。工程S14では、該原料顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成する。
本実施例において、粒状肥料の製造方法の違いは工程S11でさらに添加剤を添加して該造粒原料と一緒に押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒を形成する点のみにある。そのうち、該添加剤は粘着剤、防結剤、殺生物剤、抗酸化剤、還元剤、表面活性剤またはその組み合わせであり、添加する内容物は異なる造粒原料に基づき適した添加剤を選択できる。
そのうち、前述の粘着剤は、キサンタンガム、ゼラチン、アラビアガム、粘土またはその組み合わせとすることができる。また粘着剤は、エチレン(C)と酢酸ビニル(CHCOOCH=CH)の共重合体、クロロプレンゴム(Chloroprene rubber)−フェノール系粘着剤、ポリエチレングリコール(PEG)またはメタクリル酸メチル(MMA)粘着剤等としてもよい。
以下に本発明の粒状肥料の具体的な試験結果を示す。この結果から本発明の利点をより容易に理解できるであろう。以下の具体的な試験結果は説明のためのみに用い、いかなる方式でも本発明の実施範囲を限定すると解釈すべきでない。
実施例1では、簡易型ネットハウスでトマトの肥効試験を行い、それぞれ対照群A、対照群B、試験群に対して実施した。そのうち対照群Aはトマトの種苗に水を与えたのみである。対照群Bは、硫酸カルシウム(CaSO)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて硫酸カルシウム原料顆粒としたものを畑に入れた。試験群は本発明の粒状肥料の製造方法を採用して粒状肥料を製造し、該粒状肥料を畑に入れた。そのうち、該粒状肥料の製造工程は次のとおりである。まず、硫酸カルシウム(CaSO)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて硫酸カルシウム原料顆粒とした。続いて菌数が2.2*10 CFU/gの溶燐菌粉を表面材料とし、油剤とする鉱物油中に均一に混入してスプレー液とした。最後に、スプレー液を霧化して硫酸カルシウム原料顆粒の表面上に噴き付け、該スプレー液(即ち溶燐菌粉を散布した鉱物油)で硫酸カルシウム原料顆粒をコーティングした。
上述のトマト肥効試験工程は次のとおりである。まず、トマト種苗を台肥種花草園芸栽培土に植えた。その窒素、リン、カリウムの総含有量は1%以下である。さらに、定植する前に前述の硫酸カルシウム原料顆粒(対照群B)及び本発明の粒状肥料(試験群)をそれぞれ異なる畑に入れた。そのうち、畑の処理方法をそれぞれ対照群A、対照群B及び試験群とした。続いて、定植2日後にNitrophoska special(N−P −K O=12.0−12.0−17.0) 80グラム(g)を対照群A、対照群B及び試験群の各畑に用いた。最後に、3週間後トマト果実を収穫し、その重量、糖度、花序を測定した。
実施例1のトマト肥効試験の結果を下の表1に示す。トマト果実の総重量を見ると、試験群(即ち、本発明の製造方法で製造した粒状肥料)の総重量が最高で(3267g)、対照群Bがこれに次ぎ(1993g)、対照群Aの総重量が最低(659g)であった。平均糖度と平均花序は、各グループ間の結果に顕著な差異はなかったが、試験群の平均糖度(7.3Bix)と平均花序(17片)は対照群A及び対照群Bより大きかった。
上述の実験結果から分かるように、本発明の粒状肥料の製造方法で製造した粒状肥料はトマトの重量を顕著に増加し、トマトの平均糖度及び平均花序も増加した。

Figure 0006975747
実施例2は本発明の粒状肥料の実際の開発事例であり、実施例2の粒状肥料開発完成品を表2に示す。そのうち、肥料Aの製造工程は、有機質40%の窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=11.0−5.5−22.0)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Aとした。バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)を表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Aの表面に均一に噴き付けた後、摂氏100度でベーキング乾燥し、粒状肥料A(即ち、肥料A)を形成した。肥料Bの製造工程は、有機質50%の窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=15.0−18.0−10.0)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Bとした。バチルスサフェンシス(Bacillus safensis)を表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Bの表面に均一に噴き付けた後、摂氏100度でベーキング乾燥し、粒状肥料B(即ち、肥料B)を形成した。肥料Cの製造工程は、有機質60%の窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=3.0−3.0−3.0)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Cとした。バチルスサフェンシスを表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Cの表面に均一に噴き付けた後、摂氏110度でベーキング乾燥し、粒状肥料C(即ち、肥料C)を形成した。肥料Dの製造工程は、窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=3.0−3.0−3.0)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Dとした。バチルスサフェンシスを表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Dの表面に均一に噴き付けた後、摂氏70〜80度でベーキング乾燥し、粒状肥料D(即ち、肥料D)を形成した。肥料Eの製造工程は、窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=3.0−5.0−5.0)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Eとした。バチルスサフェンシスを表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Eの表面に均一に噴き付け、粒状肥料E(即ち、肥料E)を形成した。肥料Fの製造工程は、窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=2.5−5.5−5.5)を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒Fとした。バチルスマイコイデスAGB01を表面材料として鉱物油に混入し、霧状の方式で原料顆粒Fの表面に均一に噴き付け、粒状肥料F(即ち、肥料F)を形成した。

Figure 0006975747
実施例3は肥料複合試験であり、本発明の粒状肥料の製造方法で従来の肥料を造粒原料として粒状肥料を製造した。そのうち表3は異なる肥料処理方法のヨウサイに対する肥効試験結果である。下の表3に示すように、処理Aは対照群で、ヨウサイに水を与える処理を行ったのみである。処理Bは2分の1分量の新洋豊肥料B(本実施例において、新洋豊肥料Bは有機質15%の窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=13.0−5.0−7.0))を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒として、ヨウサイの畑に施肥した。処理Cは1分量の新洋豊肥料Bを造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒として、ヨウサイの畑に施肥した。処理Dは1分量の新洋豊肥料Bを造粒原料として、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒とし、溶リン菌粉を表面材料として鉱物油に散布してスプレー液を製作し、該スプレー液を霧状の方式で原料顆粒の表面に噴き付け、粒状肥料を製造した後、ヨウサイの畑に施肥した。処理Eは1分量の新洋豊肥料Bと硫酸カルシウム(CaSO)を造粒原料として、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒とし、溶リン菌粉を表面材料として鉱物油に散布してスプレー液を製作し、該スプレー液を霧状の方式で原料顆粒の表面に噴き付け、粒状肥料を製造した後、ヨウサイの畑に施肥した。
実施例3のヨウサイ肥効試験結果を下の表3に示す。ヨウサイの新鮮重量では、処理Eの新鮮重量が最高で(111.2g)、その重量増加率は73.8%(B処理を基準として換算)であった。処理Dの新鮮重量がこれに次ぎ(80.8g)、その重量増加率は80.8%であった。上述の試験結果から分かるように、本発明の粒状肥料の製造方法で製造した粒状肥料はヨウサイの新鮮重量を明らかに増加させた。
Figure 0006975747
注:表3の重量増加率はB処理を基準として換算している。
実施例4は別の肥料複合試験であり、本発明の粒状肥料の製造方法で別の従来の肥料を造粒原料として粒状肥料を製造した。そのうち表4は異なる肥料処理方法のヨウサイに対する肥効試験結果である。下の表4に示すように、処理Aは対照群で、ヨウサイに水を与える処理を行ったのみである。処理Bは2分の1分量の新洋豊肥料A(本実施例において、新洋豊肥料Aは有機質20%の窒素リンカリウム肥料(N−P2 O5 −K2 O=12.0−8.0−10.0))を造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒として、ヨウサイの畑に施肥した。処理Cは1分量の新洋豊肥料Aを造粒原料とし、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒として、ヨウサイの畑に施肥した。処理Dは1分量の新洋豊肥料Aを造粒原料として、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒とし、溶リン菌粉を表面材料として鉱物油に散布してスプレー液を製作し、該スプレー液を霧状の方式で原料顆粒の表面に噴き付け、粒状肥料を製造した後、ヨウサイの畑に施肥した。処理Eは1分量の新洋豊肥料Aと硫酸カルシウム(CaSO)を造粒原料として、押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒とし、溶リン菌粉を表面材料として鉱物油に散布してスプレー液を製作し、該スプレー液を霧状の方式で原料顆粒の表面に噴き付け、粒状肥料を製造した後、ヨウサイの畑に施肥した。
実施例4のヨウサイ肥効試験結果を下の表3に示す。ヨウサイの新鮮重量では、処理Eの新鮮重量が最高で(126.4g)、その重量増加率は31.1%(A処理を基準として換算)であった。処理Dの新鮮重量がこれに次ぎ(116.4g)、その重量増加率は20.7%であった。上述の試験結果から分かるように、本発明の粒状肥料の製造方法で製造した粒状肥料はヨウサイの新鮮重量を明らかに増加させた。
Figure 0006975747
注:表4の重量増加率はA肥料を基準として換算している。
以上の説明は、本発明の最良の実施例に基づくものであり、これらを以って本発明の実施の範囲を限定することはできず、本発明の特許請求の範囲及び明細書の内容に基づいた簡単な変化や修飾はすべて本発明の範囲内に含まれる。
S01〜S04 … 工程
S11〜S14 … 工程

Claims (12)

  1. 粒状肥料であって、
    原料顆粒と、
    該原料顆粒の表面を覆う表面コーティングと、を含み、そのうち、該表面コーティングが、
    鉱物油、ベースオイル、潤滑油、パーム油、サラダ油またはその組み合わせである油剤と、
    該油剤中に散布され、生物性菌粉を含む表面材料と、
    前記生物性菌粉が、バチルスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)、枯草菌(Bacillus subtilis)またはその組み合わせであり、前記バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)の16S rDNA配列が、配列表SEQ ID NO.1に記載された配列であり、該バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)の16S rDNA配列が配列表SEQ ID NO.2に記載された配列であり、該枯草菌(Bacillus subtilis)の16S rDNA配列が、配列表SEQ ID NO.3に記載された配列であること、
    を含むことを特徴とする、粒状肥料。
  2. 前記粒状肥料が添加剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の粒状肥料。
  3. 前記原料顆粒が、尿素、泥炭土、カオリンクレー、粘土類、ベントナイト、珪藻土、白土またはその組み合わせである、ことを特徴とする、請求項2に記載の粒状肥料。
  4. 前記面材料が、さらに、リグニンスルホン酸カルシウム、リグニンスルホン 酸ナトリウム、バイオ炭、フミン酸、アミノ酸、微量元素またはその組み合わせを含むことを特徴とする、請求項2に記載の粒状肥料。
  5. 前記添加剤が、粘着剤、防結剤、殺生物剤、抗酸化剤、還元剤、表面活性剤またはその組み合わせであることを特徴とする、請求項2に記載の粒状肥料。
  6. 粒状肥料の製造方法であって、
    S01:造粒原料を押し出すか、或いは捏ねて原料顆粒を形成する工程と、
    S02:生物性菌粉を含む表面材料を鉱物油、ベースオイル、潤滑油、パーム油、サラダ油またはその組み合わせである油剤に均一に散布してスプレー液を製作する工程と、
    S03:該スプレー液を霧化した後、該原料顆粒に噴き付け、表面コーティングを形成し、該原料顆粒の表面を覆う工程と、
    S04:該原料顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成する工程と、
    前記生物性菌粉が、バチルスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)、枯草菌(Bacillus subtilis)またはその組み合わせであり、前記バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)の16S rDNA配列が、配列表SEQ ID NO.1に記載された配列であり、該バチルスマイコイデスAGB01(Bacillus mycoides AGB01)の16S rDNA配列が配列表SEQ ID NO.2に記載された配列であり、該枯草菌(Bacillus subtilis)の16S rDNA配列が、配列表SEQ ID NO.3に記載された配列であること、
    を含むことを特徴とする、粒状肥料の製造方法。
  7. 前記工程S01が、添加剤と該造粒原料を一緒に押し出すか、或いは捏ねる工程を含むことを特徴とする、請求項6に記載の粒状肥料の製造方法。
  8. 前記原料顆粒の顆粒粒径が325ミリメートル(mm)以下であることを特徴とする、請求項7に記載の粒状肥料の製造方法。
  9. 前記造粒原料が、尿素、泥炭土、カオリンクレー、粘土類、ベントナイト、珪藻土、白土またはその組み合わせであることを特徴とする、請求項7に記載の粒状肥料の製造方法。
  10. 前記面材料が、さらに、リグニンスルホン酸カルシウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、バイオ炭、フミン酸、アミノ酸、微量元素またはその組み合わせを含むことを特徴とする、請求項7に記載の粒状肥料の製造方法。
  11. 前記少なくとも1つの表面材料の粒径が、60メッシュ(mesh)以下であることを特徴とする、請求項6または10に記載の粒状肥料の製造方法。
  12. 前記添加剤が、粘着剤、防結剤、殺生物剤、抗酸化剤、還元剤、表面活性剤またはその組み合わせであることを特徴とする、請求項7に記載の粒状肥料の製造方法。
JP2019079141A 2018-04-20 2019-04-18 粒状肥料及びその製造方法 Active JP6975747B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW107113428 2018-04-20
TW107113428A TWI713835B (zh) 2018-04-20 2018-04-20 肥料粒劑及其製作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019189518A JP2019189518A (ja) 2019-10-31
JP6975747B2 true JP6975747B2 (ja) 2021-12-01

Family

ID=68389240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019079141A Active JP6975747B2 (ja) 2018-04-20 2019-04-18 粒状肥料及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6975747B2 (ja)
AU (1) AU2019202785B2 (ja)
MY (1) MY193911A (ja)
NZ (1) NZ752727A (ja)
TW (1) TWI713835B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7427687B2 (ja) 2019-10-16 2024-02-05 株式会社Nttドコモ 端末、通信システム、及び通信方法
CN111574290A (zh) * 2020-06-03 2020-08-25 苏少珊 一种高效环保肥料及其制备方法
CN111676025B (zh) * 2020-07-13 2021-08-17 西北农林科技大学 腐殖酸包埋生物炭-纳米羟基磷灰石复合材料及制备方法和用途

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH089515B2 (ja) * 1992-05-30 1996-01-31 小倉合成工業株式会社 肥料用固結防止剤及びそれを用いた粒状肥料
JPH08231301A (ja) * 1995-02-23 1996-09-10 Mitsubishi Chem Corp 粒状組成物
JPH10231190A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 被覆肥料とその製造方法
JPH11263689A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Mitsui Chem Inc 被覆肥料
CN1830919A (zh) * 2006-03-17 2006-09-13 昆明榕风生物技术有限公司 一种环境友好型增效控释肥料及其制备方法
JPWO2014098203A1 (ja) * 2012-12-20 2017-01-12 住友化学株式会社 農薬含有粒状肥料の施用方法
EP3166911B1 (en) * 2014-07-07 2023-08-09 The Mosaic Company Incorporation of biological agents in fertilizers
CN105399530A (zh) * 2015-12-17 2016-03-16 福建中化智胜化肥有限公司 一种复合微生物肥的制备及应用
TWI623268B (zh) * 2016-02-05 2018-05-11 聯發生物科技股份有限公司 生物性治劑的用途及其防治方法
CN106116969A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 深圳市芭田生态工程股份有限公司 一种提高农作物抗性的微生物复合肥
CN106748188A (zh) * 2016-12-28 2017-05-31 深圳市芭田生态工程股份有限公司 复合微生物肥料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2019202785A1 (en) 2019-11-07
TWI713835B (zh) 2020-12-21
NZ752727A (en) 2022-01-28
JP2019189518A (ja) 2019-10-31
TW201943683A (zh) 2019-11-16
MY193911A (en) 2022-11-01
AU2019202785B2 (en) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6975747B2 (ja) 粒状肥料及びその製造方法
CA2685097C (en) Use of acidifying agent for promoting micronutrient uptake
ES2679218T3 (es) Pella de fertilizante con recubrimiento de polvo fino de nutrientes vegetales y método de preparación del mismo
CN108341712A (zh) 一种含微生物复合肥料及其制备方法
CN107698301B (zh) 一种高无机养分颗粒全元生物有机肥料及其制备方法
JP2003171196A (ja) 複合肥料
CN105198660B (zh) 一种腐殖酸水溶性有机肥及其在促进植物增产、改善土壤中的应用
JP5361202B2 (ja) 粒状肥料組成物及びその使用方法
CN103086807B (zh) 一种防治土传病害的掺混肥料及其制备方法
Aziz et al. Alternative fertilizers and sustainable agriculture
CN106083362A (zh) 一种含微生物包膜剂的有机碳复合肥
KR20130059716A (ko) 스틱형 완효성 비료 및 그의 제조방법
US11964923B2 (en) Granulated organic and organomineral fertilizer supplemented with biological additive and process for the production of granulated organic and organomineral fertilizer supplemented with biological additive
KR101259061B1 (ko) 입상 유황비료 및 그 제조방법
US20230127735A1 (en) Microalgae enhanced biological crop nutrition granules
BR102014031660A2 (pt) fertilizante orgânico e organomineral granulado suplementado com aditivo biológico e processo para produção de fertilizante orgânico e organomineral granulado suplementado com aditivo biológico
Rao Promoting biofertilizers in IPNS with improved technology and extension in India
CN103664351A (zh) 育水稻机插秧的基质及其制备方法
US20230292648A1 (en) Automated plant growth flow using gel growth medium
CN110386842A (zh) 肥料粒剂及其制作方法
BR102014029382A2 (pt) fertilizante orgânico e organomineral peletizado ou granulado e revestido com aditivos biológicos e processo de revestimento de fertilizante orgânico e organomineral peletizado ou granulado e revestido com aditivos biológicos
CN106748279A (zh) 一种黄瓜专用有机无机复混肥料
JP2001089284A (ja) 硫黄コーティング有機質肥料
WO2023166281A1 (en) Agricultural combination
CN106187399A (zh) 一种新型环保有机化肥

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6975747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150