JP6975242B2 - 電子機器、プログラム、制御装置および制御方法 - Google Patents

電子機器、プログラム、制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、プログラム、制御装置および制御方法に関する。
近年、アンテナから送信された信号の電力を制御することにより、アンテナのインピーダンスを整合する技術の研究・開発が進められている。例えば、特許文献1には、アンテナから送信された信号の電力を検出する電力検出器と、アンテナのインピーダンスを整合する可変整合器と、基準値と電力検出器の検出値との比較結果に基づいて可変整合器の設定値を調整する調整部と、検出値の時間変化に基づいて送信電力の変動を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて基準値を補正する補正部と、を備えたアンテナ装置等が開示されている。
日本国公開特許公報「特開2016−5137号公報(2016年1月12日公開)」
ここで、特許文献1に開示されたアンテナ装置等は、アンテナから送信された信号の電力を検出するか、あるいはアンテナで送信されずに当該アンテナから無線部へ反射する反射波を取り出すことによって得られた検出値と、基準値とを比較するものである。また、電力検出器は、プローブがアンテナから受信した信号の電力を検出ことにより、アンテナから送信された信号の電力を検出する。
したがって、検出値がアンテナから送信された信号の電力を検出して得られたものである場合、当該信号の電力を受信するプローブが外部の環境変化の影響を受けたときでも、アンテナが外部の環境変化の影響を受けたと判断して、調整部が可変整合器の設定値を誤調整する可能性がある。
また、外部の環境変化の影響によってアンテナの送信電力が低下したときに、例えばプローブも上記環境変化の影響を受けてその指向性等が変化し、プローブの受信電力が増加すれば、送信電力の低下量と受信電力の増加量とが相殺されてしまう可能性がある。この場合、相殺の程度によっては、アンテナが外部の環境変化の影響を受けているにも拘らず調整部による設定値の調整がなされない。
一方、検出値が反射波を取り出すことによって得られたものである場合、検出値の増減が、例えばアンテナから外部空間に輻射される信号の電力の増減によるものなのか、あるいはアンテナの近傍に存在する媒体の影響(外部の環境変化の影響)によるものなのかを判断することができない。したがって、上記設定値の誤調整や未調整が生じる可能性がある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナ性能を調整するに当たり、電子機器の外部の環境変化を精度高く検知することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、少なくとも2つのアンテナと、少なくとも1つの制御装置とを備えた電子機器であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナが、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナが、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記制御装置は、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量を算出する算出処理と、前記算出処理によって算出された前記第1の変化量と第1の閾値とを比較するとともに、前記算出処理によって算出された前記第2の変化量と第2の閾値とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定処理とを実行する。
本発明の一態様に係る制御装置は、少なくとも2つのアンテナを備えた電子機器を制御する制御装置であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナが、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナが、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記第1の変化量と第1の閾値とを比較するとともに、前記算出部によって算出された前記第2の変化量と第2の閾値とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定部とを備えている。
本発明の一態様に係る制御方法は、少なくとも2つのアンテナを備えた電子機器を制御する制御方法であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナが、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナが、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量を算出する算出ステップと、前記算出ステップにて算出された前記第1の変化量と第1の閾値とを比較するとともに、前記算出ステップにて算出された前記第2の変化量と第2の閾値とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定ステップとを含んでいる。
本発明の一態様によれば、電子機器の外部の環境変化を精度高く検知することができる。
本発明の実施形態1に係る無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る比較テーブル、および本発明の実施形態3に係る第1比較テーブルを示す図である。 上記無線通信端末の変形例の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 上記無線通信端末の変形例の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る第2比較テーブルを示す図である。 第2のアンテナをバイブレータに置き換えた、実施形態1および2に係る無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
説明の便宜上、特定の項目について説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する。実施形態2以下の各実施形態についても同様である。なお、本実施形態以下の各実施形態において、本発明の一態様に係る電子機器が備える無線装置、制御装置、記憶装置等の各装置については、単数であってもよいし、複数であってもよい。
<無線通信端末の機能的構成>
無線通信端末100(電子機器)としては、携帯電話機やスマートフォン、タブレット端末等を例示することができる。なお、本実施形態以下の各実施形態にて例示された無線通信端末100〜300以外に、WLAN(Wireless Local Area Network)のルータ/アクセスポイント等の各種電子機器も、本発明の適用範囲に含まれる。図1に示すように、無線通信端末100は、第1のアンテナ10、第2のアンテナ11、双方向カプラ12、無線装置13、制御装置14、記憶装置15および整合装置16を備えている。
第1のアンテナ10は、送信機能を有するアンテナであり、後述する送信回路13aにて生成された信号を、送信信号(第1の信号)として第2のアンテナ11に送信する。第2のアンテナ11は受信機能を有するアンテナであり、第1のアンテナ10の近傍に配置される。第2のアンテナ11は、第1のアンテナ10から送信された送信信号を受信し、受信信号(第2の信号)を生成して、当該受信信号を後述する検出回路13cに送信する。
双方向カプラ12は、第1のアンテナ10および後述する送信回路13aと接続しており、送信回路13aから送信された信号のうち、双方向カプラ12に入射した入射波を取り出す。また、双方向カプラ12は、上記信号のうち、第1のアンテナから送信されることなく双方向カプラ12に反射した反射波も取り出す。
取り出された入射波は、双方向カプラ12によって後述する検出回路13b−1に出力される。また、取り出された反射波は、双方向カプラ12によって後述する検出回路13b−2に出力される。
図1に示すように、無線装置13は、送信回路13a、検出回路13b−1、検出回路13b−2および検出回路13cを有している。送信回路13aは、第1のアンテナ10から送信するための信号を生成する。検出回路13b−1は、双方向カプラ12から出力された入射波の電力P1を検出し、検出結果を後述する算出部14aに送信する。検出回路13b−2は、双方向カプラ12から出力された反射波の電力P2を検出し、検出結果を算出部14aに送信する。検出回路13cは、第2のアンテナ11から送信された受信信号の電力P3を検出し、検出結果を算出部14aに送信する。
制御装置14は、無線通信端末100を構成する各装置・各部を統括的に制御する。図1に示すように、制御装置14は、算出部14a、判定部14bおよび特定部14cを備えている。算出部14aは、第1のアンテナ10が送信した送信信号の電力変化を表す送信側変化量ρ(第1の変化量)、および第2のアンテナ11が受信した受信信号の電力変化を表す受信側変化量κ(第2の変化量)を算出する算出処理を実行する。
判定部14bは、算出部14aの算出処理によって算出された送信側変化量ρと第1の閾値ρsとを比較するとともに、上記算出処理によって算出された受信側変化量κと第2の閾値κsとを比較する。そして、これらの比較結果に基づいて、無線通信端末100の外部の環境変化の有無を判定する判定処理を実行する。
第1・第2の閾値ρs・κsは、ともに第1・第2のアンテナ10・11の性能や特性等に応じて決まる固有の値であり、予め記憶装置15に記憶しておいてもよいし、ユーザ操作によって記憶装置15に記憶させてもよい。
ここで、「外部の環境変化」とは、検出回路13b−1・13b−2・13cのそれぞれが検出する電力P1・P2・P3の各電力値を変化させる、無線通信端末100の外部の変化を指す。例えば、人や動物、木材、金属などのアンテナ特性を変化させる媒体(誘電体)が、無線通信端末100に近づいたり、あるいは無線通信端末100の近傍に存在していた上記媒体が当該無線通信端末100から離れたりする場合を例示することができる。
特定部14cは、判定部14bの比較結果に基づいて、調整対象アンテナを特定する特定処理を実行する。具体的には、比較結果と後述する比較テーブル(図3参照)とを照らし合わせることにより、特定部14cは調整対象アンテナを特定する。ここで、「調整対象アンテナ」とは、第1のアンテナ10および第2のアンテナ11のうち、無線通信端末100の外部の環境変化の影響を受けたアンテナを指す。記憶装置15は、第1・第2の閾値ρs・κsをはじめ、後述する比較テーブル(図3参照)や各種データを記憶する。
整合装置16は、制御装置14(具体的には、特定部14c)から特定処理の結果を受信することにより、第1のアンテナ10が調整対象アンテナとして特定された場合、当該第1のアンテナ10のインピーダンスを整合する整合処理を実行する。
<無線通信端末の制御方法>
図2に示すように、まずステップ101(以下、「S101」と略記)にて、無線装置13の検出回路13b−1・13b−2・13cのそれぞれが、送信回路13aから送信された信号に同期して電力P1・P2・P3の電力値を検出し、S102に進む(検出ステップ)。
S102(算出ステップ)では、制御装置14の算出部14aが、検出回路13b−1・13b−2・13cの各検出結果を受信して電力P1・P2・P3の各検出値を取得する。次に、算出部14aは、取得した各検出値を用いて送信側変化量ρおよび受信側変化量κを算出して、S103に進む。
ここで、送信側変化量ρは、入射波の電力P1に対する反射波の電力P2の比(P2/P1)で表される。また、受信側変化量κは、入射波の電力P1と反射波の電力P2との差分に対する受信信号の電力P3の比((P1−P2)/P3)で表される。
S103(比較ステップ(判定ステップ))では、制御装置14の判定部14bが、算出部14aから受信した送信側変化量ρと、記憶装置15から呼び出した第1の閾値ρsとを比較する。同様に、算出部14aから受信した受信側変化量κと、記憶装置15から呼び出した第2の閾値κsとを比較して、S104に進む。
S104(判定ステップ)では、判定部14bが、比較結果に基づいて無線通信端末100の外部の環境変化の有無を判定する。具体的には、判定部14bが、記憶装置15から図3に示す比較テーブルを呼び出し、比較結果に対応する第1・第2のアンテナ10・11の状態を特定することにより、上記環境変化の有無を判定する。
図3に示すように、比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも大きく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsよりも大きい場合、第1のアンテナ10については「変化あり(第1のアンテナ10の近傍の環境に変化あり)」としている。また、第2のアンテナ11については「変化している可能性あり(第2のアンテナ11の近傍の環境が変化している可能性あり)」としている。
この状態は、反射媒体、または各アンテナの共振周波数を変化させる媒体が無線通信端末100に近接している可能性を示すものである。したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、無線通信端末100の外部の環境が変化したと判定する。この判定結果は、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも大きく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsより小さい場合においても同様である。
また、比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも大きく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsと同じ場合、第1のアンテナ10については「変化あり」としている。第2のアンテナ11については「変化していない可能性あり(第2のアンテナ11の近傍の環境が変化していない可能性あり)」としている。
この状態は、第1のアンテナ10の指向性が変化している可能性を示すものである。したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、無線通信端末100の外部の環境は変化していないと判定する。
また、比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsと同じであり、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsよりも大きい場合、第1のアンテナ10については「変化なし(第1のアンテナ10の近傍の環境は変化していない)」としている。第2のアンテナ11については「変化あり」としている。
この状態は、第2のアンテナ11の近傍で受信側変化量κが大きくなるような環境の変化があったことを示すものである。したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、無線通信端末100の外部の環境は変化したと判定する。この判定結果は、送信側変化量ρが第1の閾値ρsと同じであり、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsより小さい場合においても同様である。
また、比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも小さく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsよりも大きい場合、第1のアンテナ10については「変化あり」としている。また、第2のアンテナ11については「変化している可能性あり」としている。
この状態は、アンテナ電力をロスさせる媒体、または各アンテナの共振周波数を変化させる媒体が無線通信端末100に近接している可能性を示すものである。したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、無線通信端末100の外部の環境が変化したと判定する。この判定結果は、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも小さく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsより小さい場合においても同様である。
S104で「変化なし」と判定した場合、一連の処理が終了し、再びS101以下の各処理が実行される。すなわち、判定部14bが「変化なし」と判定した時点において、無線通信端末100の外部の環境は最適であるということになる。
一方、S104で「変化あり」と判定した場合、判定部14bの比較結果が特定部14cに送信される。比較結果を受信した特定部14cは、S105(特定ステップ)にて、記憶装置15から比較テーブルを呼び出して比較結果と照らし合わせることにより、調整対象アンテナを特定し、S106に進む。具体的には、比較結果と比較テーブルとを照らし合わせた結果、「変化あり」となったアンテナを、調整対象アンテナとして特定する。例えば、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも大きく、かつ、受信側変化量κが第2の閾値κsよりも大きい場合、第1のアンテナ10が調整対象アンテナとして特定される。
S106(整合ステップ)では、整合装置16が、特定部14cから調整対象アンテナとして第1のアンテナ10が特定された旨の特定結果を受信した場合、当該調整対象アンテナとして特定された第1のアンテナ10のインピーダンスを整合する。S106の処理の実行後は、再びS101以下の各処理が実行される。
<変形例>
図4に示すように、無線通信端末100は、第1のアンテナ10および第2のアンテナ11のそれぞれを複数備えていてもよい。言い換えれば、無線通信端末には、少なくとも2つのアンテナが備えられていればよい。
この場合、無線装置13には、第1のアンテナ10の個数と同数の送信回路13a、検出回路13b−1および検出回路13b−2が設けられる。そして、複数の第1のアンテナ10のそれぞれに対して、送信回路13a、検出回路13b−1および検出回路13b−2が接続される。同様に、無線装置13には、第2のアンテナ11の個数と同数の検出回路13cが設けられ、複数の第2のアンテナ11のそれぞれに対して検出回路13cが接続される。
また、無線通信端末100は、図4に示すような第1のアンテナ10の個数と同数の整合装置16を備えていてもよい。この場合、複数の第1のアンテナ10のそれぞれに対して整合装置16が接続される。
〔実施形態2〕
<無線通信端末の機能的構成>
図5に示すように、無線通信端末200は、第1・第2のアンテナ10・11を3つずつ備えている点で、実施形態1に係る無線通信端末100と異なる。なお、図5に示す第1・第2のアンテナ10・11の個数はあくまで一例であり、無線通信端末200は、例えばこれより多数の第1・第2のアンテナ10・11を備えていてもよい。
また、無線装置13が、第2のアンテナ11の個数に対応した3つの検出回路13cを有している点でも、無線通信端末100と異なる。また、無線通信端末200は、第1のアンテナ10の個数に対応した3つの整合装置16を備えており、3つの第1のアンテナ10のそれぞれに対して整合装置16が接続されている点でも、無線通信端末100と異なる。
さらに、無線通信端末200は、3つの第1のアンテナ10のそれぞれを、送信回路13a、検出回路13b−1(第1の検出回路)および検出回路13b−2(第1の検出回路)に対してオン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続する切替装置17を備えている点でも、無線通信端末100と異なる。
切替装置17は、制御装置14(具体的には、特定部14c)から特定処理の結果を受信することにより、調整対象アンテナとして特定された第1のアンテナ10をオン状態からオフ状態に切替える。また、調整対象アンテナとして特定されなかった他の第1のアンテナ10をオフ状態からオン状態に切替える(第1の切替処理の実行)。
<変形例>
図6に示すように、無線通信端末200は、双方向カプラ12のみを介して送信回路13a、検出回路13b−1および検出回路13b−2のそれぞれと接続しており、オン状態とオフ状態との切替ができない第1のアンテナ10を別途備えていてもよい。言い換えれば、無線通信端末200の構成に、無線通信端末100の構成を組み込んでもよい。
この場合、上記オン状態とオフ状態との切替ができない第1のアンテナ10、すなわち切替装置17と接続していない第1のアンテナ10は、図5に示す3つの第1のアンテナ10の一部であってもよいし(図6参照)、3つの第1のアンテナ10とは異なる別の第1のアンテナ10(不図示)であってもよい。
また、図示しないものの、無線通信端末200は、切替装置17が複数の第2のアンテナ11をオン状態とオフ状態とを切替えてもよい。具体的には、切替装置17が、複数の第2のアンテナ11のそれぞれを検出回路13c(第2の検出回路)に対してオン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続する。そして、例えば、調整対象アンテナとして特定された第2のアンテナ11をオン状態からオフ状態に切替えるとともに、調整対象アンテナとして特定されていない他の第2のアンテナ11をオフ状態からオン状態に切替えてもよい(第2の切替処理の実行)。
〔実施形態3〕
<無線通信端末の機能的構成>
図7に示すように、無線通信端末300は、送受信可能な送受信用アンテナ30(第1のアンテナ、第2のアンテナ)をn個(n:任意の数値)を備えている点で、実施形態1・2に係る無線通信端末100・200と異なる。なお、説明の便宜上、図7では、紙面向かって上から3個目の送受信用アンテナ30からn−1個目までの送受信用アンテナ30を省略している。
また、無線通信端末300は、複数の送受信用アンテナ30のそれぞれに対して、送信回路13a、検出回路13b−1および検出回路13b−2が双方向カプラ12を介して接続されており、無線装置13が検出回路13cを有していない点でも、上記無線通信端末100・200と異なる。
さらに、無線通信端末300は、制御装置14が判定処理を2回実行する点でも、上記無線通信端末100・200と異なる。具体的には、特定部14cは、判定部14bが無線通信端末300の外部の環境が変化したと判定した場合、調整対象アンテナとして特定した、それまで送信用として機能していた送受信用アンテナ30(第1のアンテナ)を受信用に切替える。また、特定部14cは、それまで受信用として機能していた送受信用アンテナ30(第2のアンテナ)を送信用に切替える。
算出部14aは、受信用から送信用に切替わった送受信用アンテナ30(第2のアンテナ)が送信した送信信号に対応する送信側変化量ρを算出する。そして、算出結果を受信した判定部14bが送信側変化量ρと第1の閾値ρsとを比較することにより、判定部14bは判定処理を再び実行する。
<無線通信端末の制御方法>
図8のフローチャートのS301からS305までの各処理は、図2のフローチャートのS101からS105までの各処理と同様であるため、その説明を省略する。なお、S304の処理で用いられる第1比較テーブルは、図3に示すように、実施形態1で説明した比較テーブルと同様である。
S306(送受信切替ステップ)では、特定部14cは、調整対象アンテナとして特定された所定の送受信用アンテナ30を、送信用から受信用に切替える。一方、特定部14cは、それまで受信用として機能していた所定の送受信用アンテナ30を送信用に切替えて、S307に進む。
S307(第2検出ステップ)では、受信用から送信用に切替わった送受信用アンテナ30と接続している検出回路13b−1・13b−2のそれぞれが、送信回路13aから送信された信号に同期して電力P1・P2の電力値を検出する。また、送信用から受信用に切替わった送受信用アンテナ30と接続している検出回路13b−1・13b−2のいずれか一方のうち、アンテナ側からの電力を取り出すポートに接続された検出回路が、送信回路13aから送信された信号に同期して電力P3の電力値を検出し、S308に進む。
S308(第2算出ステップ)では、算出部14aが、受信用から送信用に切替わった送受信用アンテナ30から送信された送信信号に基づいて、再び送信側変化量ρを算出する。ここで、算出部14aは、第2算出ステップでは受信側変化量κを算出しない。算出結果が判定部14bに送信されて、S309に進む。
S309(第2比較ステップ(判定ステップ))では、判定部14bが、算出部14aから受信した送信側変化量ρと、記憶装置15から呼び出した第1の閾値ρsとを比較して、S310に進む。なお、受信側変化量κと第2の閾値κsとの比較はなされない。
S310(第2判定ステップ(判定ステップ))では、判定部14bが、記憶装置15から図9に示す第2比較テーブルを呼び出し、比較結果に対応する送受信用アンテナ30(送信用に切替わったもの)の状態を特定することにより、無線通信端末300の外部の環境変化の有無を判定する。
図9に示すように、第2比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsよりも大きい場合、送信用に切替わった送受信用アンテナ30について「変化あり」としている。この状態は、第1特定ステップ(S305)において調整対象アンテナとして特定された所定の送受信用アンテナ30のみならず、送信用に切替わった送受信用アンテナ30についても、それらの近傍の環境が変化したことを示すものである。
したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、上記2つの送受信用アンテナ30それぞれの近傍において環境が変化したと判定する。この判定結果は、送信側変化量ρが第1の閾値ρsより小さい場合においても同様である。
また、第2比較テーブルは、送信側変化量ρが第1の閾値ρsと同じ場合、送信用に切替わった送受信用アンテナ30について「変化なし」としている。この状態は、第1特定ステップ(S305)において調整対象アンテナとして特定された所定の送受信用アンテナ30のみ、その近傍の環境が変化したことを示すものである。したがって、判定部14bは、上記の比較結果の場合、上記調整対象アンテナとして特定された所定の送受信用アンテナ30の近傍においてのみ、環境が変化したと判定する。
このように、無線通信端末300の制御装置14は、第1・第2のアンテナ10・11のそれぞれについて、その近傍の環境変化の有無を判定することができる。そのため、無線通信端末300の外部の環境の変化をより具体的に、精度高く検知することができる。
S310で、送信用に切替わった送受信用アンテナ30の近傍の環境について「変化なし」と判定した場合、判定結果を受信した特定部14cは、S311(正式切替ステップ)にて、当該送受信用アンテナ30を正式に送信用に切替える。S311の処理の実行によって一連の処理が終了し、再びS301以下の各処理が実行される。
一方、S310で、送信用に切替わった送受信用アンテナ30の近傍の環境について「変化あり」と判定した場合、算出部14aから、送受信がそれぞれ入れ替わった2つの送受信用アンテナ30の送信側変化量ρが特定部14cに送信される。2つの送信側変化量ρを受信した特定部14cは、S312(第2特定ステップ)にて、当該2つの送信側変化量ρを比較し、変化量の値がより大きい方の送受信用アンテナ30を調整対象アンテナとして特定し、S313に進む。
S313(整合ステップ)では、特定部14cから特定結果を受信した整合装置16が、調整対象アンテナとして特定された送受信用アンテナ30のインピーダンスを整合する。S313の処理の実行後は、再びS301以下の各処理が実行される。
〔補足事項〕
無線通信端末100・200の第2のアンテナ11は、受信用のアンテナとして機能する他の装置に置き換えてもよい。例えば、図10に示すように、無線通信端末100・200の第2のアンテナ11をバイブレータ40に置き換えてもよい。この場合、バイブレータ40は、当該バイブレータ40が受信した信号から電力を取り出すためのカプラ12aを介して、検出回路13cと接続している。バイブレータ40自体の信号ラインは、無線通信端末100・200に備えられた制御回路(不図示)に接続されている。この信号ラインは、制御装置14に接続されていてもよい。
なお、受信用のアンテナとして機能するバイブレータ40以外の装置としては、タッチパネル、入力キー、イヤホンジャックなどを例示することができる。これら3つの装置については、各装置のパターンにカプラ12aを配置した上で、検出回路13cと接続する。
また、各実施形態に係る制御装置14の算出部14aは、送信側変化量ρとして、入射波の電力P1に対する反射波の電力P2の比(P2/P1)以外の値を算出してもよく、例えば、反射係数Γや定在波比SWRを算出してもよい。ここで、定在波比SWRは、(1+√(P1/P2))/(1−√(P1/P2))の計算式で求めることができる。また、受信側変化量κについても、入射波の電力P1と反射波の電力P2との差分に対する受信信号の電力P3の比((P1−P2)/P3)以外の値を算出してもよい。例えば、受信側変化量κとして、送信信号の入射波の電力P1に対する受信信号の電力P3の比(P1/P3)を算出してもよい。
さらには、各実施形態に係る無線装置13について、送信回路13aの送信出力が常に一定である場合、送信側変化量ρおよび受信側変化量κの算出に際して、送信信号の入射波の電力P1を用いなくてもよい。この場合、各実施形態に係る制御装置14の算出部14aは、送信信号の反射波の電力P2および受信信号の電力P3のみを用いて送信側変化量ρおよび受信側変化量κを算出する。
言い換えれば、本発明の一態様に係る無線通信端末は、送信側のアンテナの電力変化を表す何らかのパラメータ(第1の変化量)、および受信側のアンテナの変化量を示す何らかのパラメータ(第2の変化量)の両方をモニターし、それぞれのパラメータと所定の閾値とを比較処理するものであればよい。
また、各実施形態に係る制御装置14は、特定部14cを備えている必要は必ずしもない。この場合、例えば、無線通信端末100・200・300の表示部の表示画面(不図示)に判定部14bの判定結果を表示させることにより、ユーザは、無線通信端末100・200・300の外部の環境変化の有無を認識することができる。
また、各実施形態に係る整合装置16は、さらに第2のアンテナ11側に設けられていてもよい。これにより、例えば、第2のアンテナ11が調整対象アンテナとして特定された場合でも当該第2のアンテナ11のインピーダンスを整合できることから、無線通信端末100・200・300のアンテナ性能をより的確かつ簡易に調整することができる。
また、無線通信端末100・200・300は、整合装置16を備えている必要は必ずしもない。この場合、例えば、調整対象アンテナとして特定された第1のアンテナ10または第2のアンテナ11を上記表示画面に表示することにより、ユーザが当該特定されたアンテナのインピーダンスの整合作業を行ってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置14の制御ブロック(特に算出部14aおよび判定部14b)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御装置14は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(無線通信端末100、200、300)は、少なくとも2つのアンテナと、少なくとも1つの制御装置(14)とを備えた電子機器であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナ(10)が、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナ(11、バイブレータ40)が、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記制御装置は、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量(送信側変化量ρ)、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量(受信側変化量κ)を算出する算出処理と、前記算出処理によって算出された前記第1の変化量と第1の閾値(ρs)とを比較するとともに、前記算出処理によって算出された前記第2の変化量と第2の閾値(κs)とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定処理とを実行する。
上記構成によれば、本発明の一態様に係る電子機器は、制御装置によって第1のアンテナ(送信側)の電力変化および第2のアンテナ(受信側)の電力変化の両方をモニターし、所定の閾値と比較することにより、電子機器の外部の環境変化の有無を判定することができる。そのため、第1のアンテナまたは第2のアンテナのいずれか一方のみの電力変化をモニターする場合に比べて、上記電子機器の外部の環境変化を精度高く検知することができる。
また、例えば、第2のアンテナを受信プローブとして代用できることから、上記電子機器において、送信するアンテナ毎に受信プローブを別途設ける必要がない。そのため、部品点数の削減を図ることができ、低コストで簡易な構成の電子機器を実現することができる。
本発明の態様2に係る電子機器は、上記態様1において、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの少なくともいずれか一方のインピーダンスを整合する整合処理を実行する、少なくとも1つの整合装置(16)を備えていてもよい。
上記構成によれば、例えば、周囲の環境変化の影響を受けた第1のアンテナおよび第2のアンテナの少なくともいずれか一方について、そのインピーダンスを自動的に整合することができる。そのため、上記電子機器のアンテナ性能を的確かつ簡易に調整することができる。
本発明の態様3に係る電子機器(無線通信端末200)は、上記態様1または2において、前記第1のアンテナを複数備えるとともに、複数の前記第1のアンテナのそれぞれを、前記第1の信号の電力を検出する第1の検出回路(検出回路13b−1、13b−2)に対して、オン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続する、少なくとも1つの切替装置(17)を備えており、前記切替装置は、前記第1のアンテナを前記オン状態から前記オフ状態に切替えるとともに、他の前記第1のアンテナを前記オフ状態から前記オン状態に切替える第1の切替処理を実行してもよい。
上記構成によれば、切替装置によって、例えば、周囲の環境変化の影響を受けた第1のアンテナをオン状態からオフ状態に切替え、獣医の環境変化の影響を受けていない他の第1のアンテナをオフ状態からオン状態に切替えることができる。そのため、上記電子機器のアンテナ性能を的確かつ簡易に調整することができる。
また、上記構成によれは、第1の検出回路1つだけが複数の第1のアンテナに接続されていることから、アンテナ毎に検出回路を接続する場合に比べて、部品点数を削減することができ、低コストで簡易な構成の電子機器を実現することができる。
本発明の態様4に係る電子機器は、上記態様3において、前記第2のアンテナを複数備えるとともに、前記切替装置は、複数の前記第2のアンテナのそれぞれを、前記第2の信号の電力を検出する第2の検出回路(検出回路13c)に対して、オン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続し、前記第2のアンテナをオン状態からオフ状態に切替えるとともに、他の前記第2のアンテナをオフ状態からオン状態に切替える第2の切替処理を実行してもよい。
上記構成によれば、上記電子機器のアンテナ性能をより的確かつ簡易に調整することができる。また、部品点数をさらに削減することができ、より低コストで簡易な構成の電子機器を実現することができる。
本発明の態様5に係る電子機器(無線通信端末300)は、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記少なくとも2つのアンテナ(送受信用アンテナ30)は、送受信可能であり、前記制御装置は、前記判定処理において前記電子機器の外部の環境が変化したと判定した場合、前記第1のアンテナを受信用に、前記第2のアンテナを送信用にそれぞれ切替えて、前記第2のアンテナが送信した前記第1の信号の電力変化を表す前記第1の変化量と前記第1の閾値とを比較することにより、前記判定処理を再び実行してもよい。
上記構成によれば、第1のアンテナおよび第2のアンテナの送受信を切替えることにより、判定処理を2回行うことができる。そのため、第1のアンテナを送信用、第2のアンテナを受信用に固定して上記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する場合に比べて、上記環境変化の有無をより精度高く判定することができる。
本発明の態様6に係る制御装置(14)は、少なくとも2つのアンテナを備えた電子機器(無線通信端末100、200、300)を制御する制御装置であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナ(10)が、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナ(11)が、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量(送信側変化量ρ)、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量(受信側変化量κ)を算出する算出部(14a)と、前記算出部によって算出された前記第1の変化量と第1の閾値(ρs)とを比較するとともに、前記算出部によって算出された前記第2の変化量と第2の閾値(κs)とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定部(14b)とを備えている。
上記構成によれば、電子機器の外部の環境変化を精度高く検知できる制御装置を実現することができる。
本発明の態様7に係る制御方法は、少なくとも2つのアンテナを備えた電子機器(無線通信端末100、200、300)を制御する制御方法であって、前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナ(10)が、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナ(12)が、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量(送信側変化量ρ)、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量(受信側変化量κ)を算出する算出ステップ(S102、S302)と、前記算出ステップにて算出された前記第1の変化量と第1の閾値(ρs)とを比較するとともに、前記算出ステップにて算出された前記第2の変化量と第2の閾値(κs)とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定ステップ(S103、S104、S303、S304、S309、S310)とを含んでいる。
上記構成によれば、電子機器の外部の環境変化を精度高く検知できる制御方法を実現することができる。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
10 第1のアンテナ(少なくとも2つのアンテナ)
11 第2のアンテナ(少なくとも2つのアンテナ)
14 制御装置
14a 算出部
14b 判定部
16 整合装置
17 切替装置
30 送受信用アンテナ(少なくとも2つのアンテナ)
40 バイブレータ(第2のアンテナ)
100、200、300 無線通信端末(電子機器)

Claims (7)

  1. 少なくとも2つのアンテナと、少なくとも1つの制御装置とを備えた電子機器であって、
    前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナが、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナが、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、
    前記制御装置は、
    前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量を算出する算出処理と、
    前記算出処理によって算出された前記第1の変化量と第1の閾値とを比較するとともに、前記算出処理によって算出された前記第2の変化量と第2の閾値とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定処理とを実行し、
    さらに、前記判定処理において前記電子機器の外部の環境変化が有りと判定され、且つ、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの少なくとも一方が調整対象アンテナとして特定された場合に、前記調整対象アンテナのアンテナ調整を実施する少なくとも1つの調整装置とを備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記少なくとも1つの調整装置は、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの少なくともいずれか一方のインピーダンスを整合する整合処理を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1のアンテナを複数備えるとともに、
    複数の前記第1のアンテナのそれぞれを、前記第1の信号の電力を検出する第1の検出回路に対して、オン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続する、少なくとも1つの切替装置を備えており、
    前記切替装置は、前記第1のアンテナを前記オン状態から前記オフ状態に切替えるとともに、他の前記第1のアンテナを前記オフ状態から前記オン状態に切替える第1の切替処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記第2のアンテナを複数備えるとともに、
    前記切替装置は、複数の前記第2のアンテナのそれぞれを、前記第2の信号の電力を検出する第2の検出回路に対して、オン状態とオフ状態とを切替え可能な状態で接続し、前記第2のアンテナをオン状態からオフ状態に切替えるとともに、他の前記第2のアンテナをオフ状態からオン状態に切替える第2の切替処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記少なくとも2つのアンテナは、送受信可能であり、
    前記制御装置は、前記判定処理において前記電子機器の外部の環境が変化したと判定した場合、前記第1のアンテナを受信用に、前記第2のアンテナを送信用にそれぞれ切替えて、前記第2のアンテナが送信した前記第1の信号の電力変化を表す前記第1の変化量と前記第1の閾値とを比較することにより、前記判定処理を再び実行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器における制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. 少なくとも2つのアンテナを備えた電子機器を制御する制御方法であって、
    前記少なくとも2つのアンテナのうち、第1のアンテナが、第1の信号を送信するとともに、第2のアンテナが、前記第1の信号を受信して第2の信号を生成し、
    前記第1の信号の電力変化を表す第1の変化量、および前記第2の信号の電力変化を表す第2の変化量を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにて算出された前記第1の変化量と第1の閾値とを比較するとともに、前記算出ステップにて算出された前記第2の変化量と第2の閾値とを比較することにより、前記電子機器の外部の環境変化の有無を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記電子機器の外部の環境変化が有りと判定され、且つ、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの少なくとも一方が調整対象アンテナとして特定された場合に、前記調整対象アンテナのアンテナ調整を実施するステップと、を含んでいることを特徴とする制御方法。
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