JP6975217B2 - 環状リングを備える携行型時計ケース及びこれを備える腕時計と腕時計アセンブリーキット - Google Patents

環状リングを備える携行型時計ケース及びこれを備える腕時計と腕時計アセンブリーキット Download PDF

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Description

本発明は、腕時計のための携行型時計ケースに関する。
本発明は、さらに、前記携行型時計ケースを有する腕時計、及び前記携行型時計ケースに取り付けられる2つの部分によって構成しているブレスレットに関する。
本発明は、さらに、前記腕時計及び一又は複数のスペアのブレスレットを有する腕時計アセンブリーキットに関する。
腕時計の分野において、ばね棒体、金属スラグ、ねじのような締結システムによって、携行型時計ケースのホーンにブレスレットを取り付けることが知られている。あらゆる場合において、このような腕時計のユーザーにとって、例えば、ブレスレットを交換するために、携行型時計(例、腕時計、懐中時計)からブレスレットを分離することは容易なことではない。実際に、この操作には適切な道具が必要であるが、このような道具がこの分野の専門家しか利用可能でないこともある。したがって、ほとんどの場合、ブレスレットの交換は専門家によって行わなければならず、このことによって、この操作に必要な時間やコストを増やしてしまう。
この課題を克服するために、交換可能なブレスレットを備える腕時計も知られている。このような腕時計は、例えば、欧州特許出願EP3070546B1に開示されている。この腕時計において、携行型時計ケースは、中心軸を有するケースミドル部と、このケースミドル部に取り外し可能に接続された突起の形態であるブレスレット取り付け手段と、及び携行型時計ケースの裏蓋を形成する環状リングとを備える。この環状リングは、ケースミドル部の中心軸のまわりに回転可能なようにマウントされており、フックの形態の機械的ロック手段を有する。環状リングが回転してロック位置になると、フックは、取り付け用突起に形成されたチャネルに滑リ込んで、この突起を適切な位置にロックし、これによって、携行型時計ケースにブレスレットを固定することができる。このように、このチャネルは、このチャネルに対して相補的なフック係合手段を形成する。
しかし、欧州特許EP3070546B1において提案されている携行型時計ケースの課題として、ブレスレットとケースミドル部の間に知覚可能な遊びがあること、すなわち、ブレスレットとケースミドル部の間にて自由運動をすることができることがある。特に、ケースミドル部の中心軸と平行な方向において遊びがある。
このような状況で、本発明は、ブレスレットとケースミドル部の間の潜在的に知覚可能な自由運動又は遊びを減少させ又は取り除いて、これらのブレスレットとケースミドル部の間の一体化を改善するような、交換可能なブレスレットを備える腕時計のための携行型時計ケースを提供することを目的とする。
このような状況で、本発明は、独立請求項1に記載の特徴を有する腕時計のための携行型時計ケースに関する。
従属請求項2〜17に当該携行型時計の特定の実施形態が定められている。
本発明に係る携行型時計ケースの1つの利点は、機械的ロック手段が少なくとも1つの弾性メンバーを有することに基づいている。環状リングがそのロック位置にあるときに、弾性メンバーは相補的係合手段と弾性的に係合している。弾性メンバーの固有の弾性のおかげで、ブレスレットとケースミドル部の間のいずれの潜在的な自由運動又は遊びも、好ましいことに、なくなる。このことによって、携行型時計ケースとブレスレットの間の可視的な遊びがなくなり、携行型時計ケース/ブレスレットのアセンブリーの一体化が改善する。また、腕時計ユーザーは、携行型時計ケースの環状リングに対する単一の回転アクションでのケースミドル部への、又はその中間からのブレスレットを速く容易に固定するか解放することができる。環状リングがそのアンロック位置にあるときに、ブレスレット取り付け手段に設けられた相補的係合手段は解放され、これによって、取り付け手段をケースミドル部から解放し、したがって、ブレスレットをケースミドル部から取り除く。
好ましくは、前記環状リングは、一定の断面を有し、前記環状リングには、ブレスレット取り付け手段に設けられた相補的係合手段と連係することができる少なくとも1つの凹部があり、前記相補的係合手段は、前記弾性メンバー又は前記弾性メンバーのうちの1つを形成し、ブレスレット取り付け手段に設けられた細長材ばねの形態である。
好ましくは、前記環状リングは、少なくとも1つの薄い部分を有し、これは、前記環状リングが延在している平面内の半径に沿って環状リングに弾性変形を可能にするように構成している。前記薄い部分又は各薄い部分には、ブレスレット取り付け手段に設けられた相補的係合手段と連係することができる少なくとも1つの凹部があり、この凹部は、前記弾性メンバー又は前記弾性メンバーのうちの1つを形成する。このことによって、システムの幅における空間を節約することができる。なぜなら、環状リングがその平面内において曲がることによって機能するからである。また、この構成は、アセンブリーの機械的なロックを確実にするために環状リング上にいずれの部分も配置されることを必要としない。なぜなら、環状リングが単一の材料片によって形成されるからである。また、このような構成は直径が小さく、このことによって、ブレスレットとケースミドル部の間の最適な一体化を達成することが可能になる。
好ましくは、前記ケースミドル部には、2対の対向するホーンがあり、同じホーン対が対向するように配置されており、前記ブレスレット取り付け手段が、1対の棒体及び1対の端部品を有し、各棒体は、前記ホーン対の一方のホーンの間に固定され、各端部品は、断面がU字形であるブレスレットの端部分に連結されることができ、1つの棒体に取り外し可能にマウントされることができる。このことによって、ユーザーの単一のアクションによってブレスレットをケースミドル部に固定したりケースミドル部から解放したりすること、そして、各端部品を棒体の1つ上にて滑らせることによってブレスレットの正確なポジショニングを可能にすることが容易になる。
好ましくは、各端部品には、環状リングの機械的ロック手段を受ける溝があり、この溝は、ケースミドル部に接する端部品の外面にわたって延在している。このことによって、端部品を棒体のまわりに回転させて、いずれの潜在的に知覚可能な遊びをも完全になくす。この特徴は、さらに、ケースミドル部の中心軸と平行な方向における機械的な止めを提供する。
好ましくは、前記携行型時計ケースは、環状リングのための少なくとも1つの止めを有する。これは、環状リングがケースミドル部の中心軸のまわりにて遠すぎる位置にて回転することを防ぐ。
このために、本発明は、さらに、前記携行型時計ケースを有し従属請求項16に記載の特徴を有する腕時計に関する。
このために、本発明は、さらに、前記腕時計を有し従属請求項17に記載の特徴を有する腕時計アセンブリーキットに関する。
図示されている少なくとも1つの実施形態(これに限定されない)に基づく以下の説明において、携行型時計ケース、腕時計及びアセンブリーキットの目的、利点及び特徴がより明確に記載されている。
第1の実施形態に係る腕時計のための携行型時計ケースの分解図である。 図1の携行型時計ケースの一部の断面図である。 図3a及び3bはそれぞれ、環状リングのロック位置及び環状リングのアンロック位置にある図1の携行型時計ケースの断面図である。 本発明に係る腕時計のための携行型時計ケースについての下方から見た斜視図であり、この携行型時計ケースは、環状リングを有する。 図4の携行型時計ケースの分解斜視図である。 図6aは、断面III−IIIに沿った図4の携行型時計ケースの一部の断面図であり、図4と比べると上下が逆になっている。図6bは、環状リングがロック位置にある図4の携行型時計ケースの下面図である。図6cは、環状リングがアンロック位置にある図4と同様な形態の図である。
図1は、腕時計のための携行型時計ケース1を示している。2つの部分によって構成しているブレスレットないしストラップ(図示せず)が携行型時計ケース1に取り外し可能なように取り付けられる。腕時計は、例えば、キット(図示せず)の一部であることができ、このキットは、一又は複数の追加のブレスレットも含んでいることができる。このような追加のブレスレットは、携行型時計ケース1に取り外し可能なように取り付けることができる多くの交換可能な腕時計用のブレスレットとして形成されていることができる。例として(これに限定されない)、このような交換可能なブレスレットは、例えば、金属、プラスチック又は皮革のようなフレキシブルな材料によって作られていることができる。
以下の説明において、携行型時計ケース1に対する向きに応じて、各要素を「内側」又は「外側」と呼ぶ。なお、これに限定されない。
図1〜6cに示しているように、携行型時計ケース1は、ケースミドル部2、裏蓋4、ブレスレット取り付け手段6及び環状リング8を有する。好ましくは、携行型時計ケース1には、さらに、環状リング8のための少なくとも1つの止め(36)がある。この止めは、簡明性の理由で図1にのみ示している。例示的な実施形態において、各止め(36)は、ピンである。各止め(36)は、例えば、ケースミドル部2又はケース裏部4上に設けられ、環状リング8に形成された溝(38)と連係するように構成している。好ましくは、各止め(36)は、所定の角度範囲にわたって環状リング8の回転を防ぐような形を有する。
ケースミドル部2は、中心軸A−A’を有し、ケース裏部4上に配置される。図2に示しているように、ケースミドル部2とケース裏部4はともに、環状リング8を受ける空間10を定め、この空間10は側方にて開いている。このように、環状リング8は、空間10の内側で、ケースミドル部2とケース裏部4の間に保持される。図1〜6cにて例として挙げられている環状の携行型時計ケース1において、ケースミドル部2とケース裏部4の形は、環状であり、空間10の形は、環状リング8を受けるための溝の形態である。しかし、本発明は、このような携行型時計ケース1の環状構造やケースミドル部2とケース裏部4に対して上で説明した構成に限定されない。携行型時計ケース1は、ケースミドル部2の設計と幾何学的構成に応じて、形が可変であることができ、これによって、アセンブリーの取り扱いと機能性が良好であることを確実にすることができる。
図1〜cに示した例示的な実施形態において、ケースミドル部2には、2対の対向するホーン12がある。この2対のホーン12は、ケースミドル部2の両側にて、互いに約180度離れているように配置される。各ホーン12は、概して、ブレスレットが延在している方向に対応する長手方向を向いている。長手方向は、ブレスレットが携行型時計ケース1に取り付けられているときに、実質的に携行型時計ケース1の6時−12時の方向に対応する。各ホーン12には、下で説明するように、棒体のスラグを受けるハウジング14(図5)がある。それぞれのホーン対のホーン12は、互いに対向するように配置され、これによって、それぞれのホーン対に固定用の棒体が取り付けられることが可能になる。
ケース裏部4は、例えば、裏側の光透過性の風防40によって閉じられ、携行型時計ケース1は、その表側にて風防41によって閉じられ、前記ケース1は、上を表盤43によってマウントされた少なくとも1つのムーブメント42を受ける。
図3a及び3bに示しており、下で詳細に説明するように、ブレスレット取り付け手段6は、機械的ロック手段と相補的な形態で連係することができる係合手段15を有する。取り付け手段6は、ケースミドル部2に取り外し可能に接続される。より正確には、図1〜3に示した例において、取り付け手段6は、1対の棒体16及び1対の端部品18を有する。
各棒体16は、同じホーン対12のホーン12の間に固定される。このために、各棒体16は、例えば、その両端において2つのスラグ20(図5)を有する。棒体16の各スラグ20は、ホーン12の対応するハウジング14(図5)内にて受けられる。
例として図1、3a、4及び6bに示しているように、各端部品18には、実質的にU字形の断面があり、取り外し可能に棒体16のうちの1つにマウントされる。各端部品18は、棒体16の頂上から棒体16にマウントされる。端部品18がマウントされた各棒体16は、端部品18によって形成される「U」字の内側にて延在している。対応する棒体16にマウントされるときに、各端部品18の最大の寸法は、棒体16の広がりの方向と実質的に平行な方向に延在している。また、各端部品18は、ブレスレットの端部分に取り付けられる。なお、この取り付けについては図示していない。なぜなら、本発明の主題を形成しないからである。
図2に示している例示的な実施形態において、各端部品18には、その外面22のうちの1つに、溝24が設けられる。端部品18のこの外面22は、端部品18が対応する棒体16にマウントされているときに、ケースミドル部2に接する。下で説明するように、溝24は、端部品18の全長(この長さは、端部品18が延在している最大の寸法となる)にわたって延在しており、機械的ロック手段を受けるように構成している。
6a、6b及び6cに示している例示的な実施形態において、各端部品18の溝24には、溝24の底部から突き出ている突起26がある。突起26は、例えば、溝24の中央部分に配置される。この例示的な実施形態において、突起26は係合手段15を形成する。図示していない1つの変種によると、溝24の形は、この溝24内に機械的ロック手段を受けることによってその機械的ロック手段が溝内にロックされるようにされる。この変種において、溝24は係合手段15を形成する。
図1に示されているように、環状リング8は、ケースミドル部2の中心軸A−A’のまわりで回転可能なようにマウントされる。環状リング8は機械的ロック手段28を有し、この機械的ロック手段28は、リング8がロック位置にあるときに、相補的係合手段15と連係して、取り付け手段6をケースミドル部2に固定することができる。したがって、環状リング8は、取り付け手段6、したがって、ブレスレット、がケースミドル部2に固定されるロック位置と、取り付け手段6、したがって、ブレスレット、がケースミドル部2から分離されるアンロック位置との間にて、軸A−A’のまわりを回転可能である。これらの2つのロック位置とアンロック位置については、下で詳細に説明する。これらの2つのロック位置とアンロック位置はそれぞれ、図3a、6bと図3b、6cに示している。
図1〜3bに示している第1の実施形態において、環状リング8は、一定の断面を有し、その周部に機械的ロック手段28としての少なくとも1つの凹部35がある。この凹部35は、端部品18内に配置され弾性変形を可能にするように構成している相補的係合手段15としての細長材ばね37と連係するように構成している。したがって、細長材ばね37には自由端があり、細長材ばね37は、この細長材ばね37と凹部35が対向しているときに凹部35内に収容され、したがって、端部品18をロックするような形を有する。図示している例において、環状リング8には、リング上にて互いに180度離れて配置されている2つの凹部35がある。
細長材ばね37は、少なくとも1つの弾性メンバー34を有し、これは、環状リング8がそのロック位置にあるときに、該環状リング8の凹部35(機械的ロック手段28)と弾性係合することができる。図1〜3bに示している例示的な実施形態において、ブレスレットなどが結合される2つの端部品18をケースミドル部2の両側に固定するため、互いに180度離れて配置された2つの凹部35が該環状リング8に設けられている。
図3a及び3bに示しているように、対応する細長材ばね37が与えるフレキシブル性のおかげで、凹部35はそれぞれ、相補的係合手段15、より詳細には、弾性細長材37の曲がっている部分、と連係して、環状リング8を機械的にロックし、取り付け手段6をケースミドル部2に固定することができる。このために、図3aに示しているように、凹部35を支えるリング8の各部分は、リング8のロック位置において、ケースミドル部2の外周を越えて突き出て、端部品18のうちの1つの溝24内に収容される。
図4〜6cに示している第2の実施形態において、環状リング8には、さらに、少なくとも1つの薄い部分30があり、この環状リング8は、この環状リング8が延在している平面内の環状リング8の半径上の弾性変形を可能にするように構成している。図4〜6cに示している例示的な実施形態において、環状リング8には、互いに180度離れて配置された2つの薄い部分30がある。薄い部分30は、環状リング8にこの環状リング8が延在している平面内におけるフレキシブル性を与えるように構成している。好ましくは、環状リング8は、さらに、その外周上に、アクチュエート部分32を有する。このアクチュエート部分32は、携行型時計ケース1の外側のケースの側面にて延在しており、腕時計のユーザーがリング8を回転するように押すことが可能になるように構成しており、これによって、ロック位置からアンロック位置へ、そして、その逆に、リング8を動かす。環状リング8は、例えば、金属によって作られているが、プラスチック材料のような他の材料で作ることもできる。
機械的ロック手段28として、少なくとも1つの弾性メンバーすなわち環状リング8の薄い部分30があり、これは、環状リング8がそのロック位置にあるときに相補的係合手段15すなわち突起26と弾性係合することができる。図4〜6cに示している例示的な実施形態において、リング8上で互いに180度離れて配置された2つの薄い部分を有する。図6b及び6cに示しているように、各薄い部分30が与えるフレキシブル性のおかげで、突起26の1つ、と連係して、環状リング8を機械的にロックし、取り付け手段6をケースミドル部2に固定することができる。このために、図6に示しているように、リング8のロック位置で、薄い部分30を支えるリング8の各部分は、ケースミドル部2の外周を越えて突き出て、端部品18のうちの1つの溝24内に収容される。
好ましくは、図6b及び6cに示しているように、各薄い部分30は、半径方向の厚みが薄くされている。
図示していない変種の1つにおいて、弾性メンバー34はそれぞれ、ボール受けである。このようなボール受けは、例えば、端部品18内に配置され、環状リング8にはハウジングが形成されて、ボール受けと連係する。このようなハウジングは相補的係合手段15を形成する。
以下、図6b及び6cを参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る携行型時計ケース1の動作について説明する。
図6に示しているように、環状リング8がロック位置にあるときに、ロック手段28(環状リング8の薄い部分30)は、相補的係合手段15(端部品18の突起26)と連係して、取り付け手段6、そして、ブレスレットを、ケースミドル部2に固定する。ユーザーは、ロック位置からアンロック位置へと移行することを望むときに、例えば、アクチュエート部分32を押したり引いたりすることによって、矢印F1の方向に環状リング8を回転させる。システムは、明らかに、機能をロック及び/又はアンロックするために時計回りと反時計回りに動作することができる。
図6cに示しているように、環状リング8がアンロック位置にあるときに、相補的係合手段15(端部品18の突起26)が解放され、このことによって、取り付け手段6がケースミドル部2から解放され、したがって、ブレスレットがケースミドル部2から解放される。図5に示した例において、環状リング8がそのアンロック位置へと回転するおかげで、2つの端部品18が同時に解放される。
したがって、ユーザーは、ケースミドル部2にブレスレットを固定したりケースミドル部2からブレスレットを解放したりすることを迅速かつ容易に行うことかでき、環状リング8に対する単一のアクションによって2つの端部品18を同時に解放することができる。
本発明の第1、第2の実施形態に係る携行型時計ケース1の動作は、明らかに類似しており、ユーザーは、環状リングを動かすだけで端部品をロックしたりアンロックしたりすることができる。
1 携行型時計ケース
2 ケースミドル部
4 ケース裏部
6 ブレスレット取り付け手段
8 環状リング
12 ホーン
15 相補的係合手段
16 棒体
18 端部品
24 溝
26 突起
28 機械的ロック手段
30 薄い部分
34 弾性メンバー
35 凹部
36 止め
37 細長材ばね
A−A’ 中心軸

Claims (14)

  1. 腕時計のための携行型時計ケース(1)であって、
    中心軸(A−A’)を有するケースミドル部(2)と、
    ケース裏部(4)と、
    前記ケースミドル部(2)に取り外し可能に接続されたブレスレット取り付け手段(6)と、
    前記ケースミドル部(2)の前記中心軸(A−A’)のまわりに回転可能にマウントされた環状リング(8)と
    を有し、
    前記環状リング(8)と前記ブレスレット取り付け手段(6)のうちの一方に機械的ロック手段(28)が設けられ、他方に相補的係合手段(15)が設けられ、
    前記機械的ロック手段(28)は、前記環状リング(8)がロック位置にあるときに前記相補的係合手段(15)と連係して、前記ブレスレット取り付け手段(6)を前記ケースミドル部(2)に固定することができ、
    前記環状リング(8)は、前記ケースミドル部(2)と前記ケース裏部(4)の間にて保持され、
    前記機械的ロック手段(28)及び前記相補的係合手段(15)の少なくとも一方は弾性メンバー(34)を有し、
    前記弾性メンバー(34)の作用により、前記環状リング(8)がロック位置にあるときに、前記機械的ロック手段(28)は前記相補的係合手段(15)と弾性係合している
    ことを特徴とする携行型時計ケース(1)。
  2. 前記環状リング(8)は、所定の断面を有し、
    前記環状リング(8)には、前記ブレスレット取り付け手段(6)に設けられた相補的係合手段(15)と連係することができる前記機械的ロック手段(28)としての少なくとも1つの凹部(35)が形成されており、
    前記相補的係合手段(15)は、前記弾性メンバー(34)からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(1)。
  3. 前記弾性メンバーは、前記ブレスレット取り付け手段(6)に設けられた細長材ばね(37)である
    ことを特徴とする請求項2に記載の携行型時計ケース(1)。
  4. 前記環状リング(8)には、前記環状リング(8)が延在している平面内の半径上における前記環状リング(8)の弾性変形を可能にするように構成している少なくとも1つの薄い部分(30)が前記機械的ロック手段(28)として設けられ、
    前記薄い部分(30)は、前記ブレスレット取り付け手段(6)に設けられた前記相補的係合手段(15)としての突起(26)と連係することができ、
    前記薄い部分(30)は、前記弾性メンバーとして作用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(1)。
  5. 前記薄い部分(30)は、半径方向の厚みが薄くなっている
    ことを特徴とする請求項4に記載の携行型時計ケース(1)。
  6. 前記ケースミドル部(2)には、2対の対向するホーン(12)があり、
    各ホーン対のホーン(12)は、互いに対向するように配置されており、
    前記ブレスレット取り付け手段(6)には、1対の端部品(18)があり、
    各棒体(16)は、前記各ホーン対のホーン(12)間に固定され、
    各端部品(18)はブレスレットの端部分に連結することができ、U字形の断面を有し、前記棒体(16)のうちの1つに取り外し可能にマウントされることができる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携行型時計ケース(1)。
  7. 各端部品(18)には、前記環状リング(8)がロック位置にあるとき前記環状リング(8)の一部を受けるための溝(24)が形成されており、
    前記溝(24)は、前記ケースミドル部(2)に接する前記端部品(18)の外面(22)にわたって延在している
    ことを特徴とする請求項6に記載の携行型時計ケース(1)。
  8. 前記弾性メンバー(34)は前記ブレスレット取り付け手段(6)の端部品(18)内に配置されたボール受けであり、前記機械的ロック手段(28)は前記ボール受けと係合する前記環状リング(8)に形成されたハウジングである
    ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(1)。
  9. 当該携行型時計ケースは、前記環状リング(8)のための少なくとも1つの止め(36)を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の携行型時計ケース(1)。
  10. 前記少なくとも1つの止め(36)は、前記環状リング(8)に形成された溝(38)と連係することができる
    ことを特徴とする請求項9に記載の携行型時計ケース(1)。
  11. 前記少なくとも1つの止めは、ピン(36)である
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の携行型時計ケース(1)。
  12. 前記少なくとも1つの止め(36)を受ける、前記環状リング(8)に設けられた溝(38)があり、その溝の長さが、所定の角度範囲にわたって前記環状リング(8)の回転を防ぐ形を形成する
    ことを特徴とする請求項10〜11のいずれか一項に記載の携行型時計ケース(1)。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の携行型時計ケース(1)と、該携行型時計ケース(1)に取り付けられる2つのブレスレット部分からなるブレスレットとを有する腕時計であって、
    各ブレスレット部分は、前記携行型時計ケース(1)の前記ブレスレット取り付け手段(6)に固定される
    ことを特徴とする腕時計。
  14. 請求項13に記載の腕時計と、一又は複数のスペアのブレスレットとを含む腕時計アセンブリーキットであって、
    前記スペアのブレスレットは、2つのブレスレット部分からなっており、
    前記スペアのブレスレットの各ブレスレット部分は、前記携行型時計ケース(1)の前記各ブレスレット取り付け手段(6)に取り付けられることができる
    ことを特徴とする腕時計アセンブリーキット。
JP2019215207A 2018-12-27 2019-11-28 環状リングを備える携行型時計ケース及びこれを備える腕時計と腕時計アセンブリーキット Active JP6975217B2 (ja)

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