JP6975079B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、放射線検出器に関する。
放射線検出器において、検出効率の向上が望まれる。
米国特許出願公開第2017/0168166A1号明細書
本発明の実施形態は、検出効率を向上できる放射線検出器を提供する。
本発明の実施形態によれば、放射線検出器は、第1導電層、第2導電層及び有機半導体層を含む。前記有機半導体層は、前記第1導電層と前記第2導電層との間に設けられる。前記有機半導体層は、第1領域及び第2領域を含む。前記第2領域は、前記第1領域と前記第2導電層との間に設けられる。前記第2領域は複数の無機粒子を含む。前記第1領域は前記複数の無機粒子を含まない、または、前記第1領域における前記複数の無機粒子の第1重量濃度は前記第2領域における前記複数の無機粒子の第2重量濃度よりも低い。
図1は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。 図2は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図3は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する電子顕微鏡写真像である。 図4は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図5は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。 図6は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。 図7は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。 図8は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。 図9(a)及び図9(b)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。 図11(a)〜図11(c)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。 図12は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。 図13は、第2実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式的断面図である。 図14は、実施形態に係る放射線検出器の一部例示する模式的断面図である。 図15は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。 図16は、実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。 図17は、実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る放射線検出器110は、第1導電層10、第2導電層20及び有機半導体層30を含む。
この例では、第1基体51及び第2基体52がさらに設けられている。第1基体51と第2基体52との間に、第1導電層10が設けられる。第1導電層10と第2基体52との間に、第2導電層20が設けられる。
これらの基体の少なくとも1つは基板でも良い。例えば、第1基体51は、樹脂基板でも良い。第1基体51は、例えば、PEN及びPETの少なくともいずれかを含む。例えば、第2基体52は、例えば、ガラス(ソーダ石灰ガラス、または、無アルカリガラスなど)を含んでも良い。
有機半導体層30は、第1導電層10と第2導電層20との間に設けられる。
有機半導体層30は、例えば、第1半導体領域を含む。第1半導体領域は、高分子である。第1半導体領域の材料の分子量は、例えば、5,000以上5,000,000以下である。実施形態において、有機半導体層30は、第2半導体領域をさらに含んでも良い。第2半導体領域は、例えば、低分子である。第2半導体領域の材料の分子量は、例えば、10以上5,000未満である。例えば、第1導電形はp形であり、第2導電形はn形である。
第1半導体領域は、例えば、ポリチオフェンを含む。第1半導体領域は、例えば、P3HT(Poly(3-hexylthiophene))及びF8T2([Poly[(9,9-dioctyl-9H-fluorene-2,7-diyl)-alt-2,2'-bithiophene]-5,5'-diyl)]])よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
第2半導体領域は、例えば、フラーレンを含む。第2半導体領域は、例えば、PCBMを含む。第2半導体領域は、例えば、PC61BM([6,6]-phenyl C61 butyric acid methyl ester)を含む。
実施形態においては、有機半導体層30は、第1領域R1及び第2領域R2を含む。
第2領域R2は、第1領域R1と第2導電層20との間に設けられる。
第2領域R2は複数の無機粒子35を含む。複数の無機粒子35は、例えば、Bi及びZnOよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。複数の無機粒子35の密度は、例えば、有機半導体の密度よりも高い。複数の無機粒子35に放射線81が入射したときに、放射線81は、無機粒子35で散乱され易い。
第1領域R1は複数の無機粒子35を含まない。または、第1領域R1における複数の無機粒子35の濃度(第1重量濃度)は、第2領域R2における複数の無機粒子35の濃度(第2重量濃度)よりも低い。
例えば、有機半導体層30において、複数の無機粒子35が設けられる領域と、複数の無機粒子35が実質的に設けられない領域と、が設けられる。
図1に示すように、例えば、放射線81が、第1導電層10に、第1導電層10から第2導電層20への向きに入射する。第1基体51は、放射線81の入射面となる。第1導電層10に入射した放射線81は、有機半導体層30に入射する。放射線81の少なくとも一部は、有機半導体層30の第1領域R1を通過して、第2領域R2に入射する。第2領域R2において、放射線81の少なくとも一部は、複数の無機粒子35に照射される。複数の無機粒子35において、後方散乱が生じる。これにより、放射線81の少なくとも一部は、第2領域R2に含まれる有機半導体で吸収されるとともに、第1領域R1に含まれる有機半導体でも吸収される。放射線81が有機半導体に効率的に吸収される。
有機半導体において、放射線81のエネルギーにより、移動可能な電荷が生成される。第1導電層10と第2導電層20との間にバイアス電圧を印加することで、この電荷が取り出される。
例えば、検出回路70が設けられる。検出回路70は、第1導電層10及び第2導電層20と電気的に接続される。電気的な接続は、例えば、第1導電層10と接続された第1配線71、及び、第2導電層20と接続された第2配線72により行われる。検出回路70は、電荷増幅器を含む。電荷増幅器の入力に前記第1導電層10(第1配線71)及び第2導電層20(第2配線72)が電気的に接続される。電荷増幅器の出力が、出力信号OSとなる。
実施形態においては、放射線81の入射側に第1領域R1が設けられる。放射線81の下流側に第2領域R2が設けられる。これにより、第2領域R2に設けられる複数の無機粒子35により後方散乱した放射線81を効率的に有機半導体に入射させることができる。これにより、高い変換効率が得られる。実施形態においては、検出効率を向上できる放射線検出器を提供できる。
図1に示すように、有機半導体層30は、第1面30a及び第2面30bを含む。第1面30aは、第1導電層10に対向する。第2面30bは、第2導電層20に対向する。例えば、第1面30aは、第1領域R1の一部である。例えば、第2面30bは、第2領域R2の一部である。
第1領域R1の厚さ(第1厚さt1)は、第2領域R2の厚さ(第2厚さt2)よりも厚くても良い。これにより、後述するように、高い変換効率が得やすくなる。
第1導電層10から第2導電層20への方向を第1方向とする。第1方向をZ軸方向とする。第1厚さt1及び第2厚さt2は、第1方向に沿う長さである。
図2は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図2は、有機半導体層30における複数の無機粒子35の濃度C0を例示している。図2の横軸は、Z軸方向の位置である。縦軸は、濃度C0である。
図2に示すように、有機半導体層30において、濃度C0が高い領域が第2領域R2に対応する。濃度C0が低い領域が第1領域R1に対応する。有機半導体層30において、濃度C0は連続的に変化しても良い。
有機半導体層30における濃度C0のピーク(最高値)をピーク濃度Cp(最高濃度)とする。有機半導体層30において、ピーク濃度Cpの1/2の濃度を濃度Cp/2とする。濃度C0が、濃度Cp/2となる位置(Z軸方向に沿う位置)が存在する。この位置と、第2面30bと、の間の距離(Z軸方向に沿った距離)が第2厚さt2に対応しても良い。この位置と、第1面30aと、の間の距離(Z軸方向に沿った距離)が第1厚さt1に対応しても良い。
有機半導体層30において濃度C0が連続的に変化する場合には、上記のように、第1領域R1及び第2領域R2を定めても良い。
有機半導体層30の厚さは、例えば、第1厚さt1及び第2厚さt2の和である。有機半導体層30の厚さは、例えば、10μm以上1000μm以下である。有機半導体層30の厚さが10μm以上のときに、放射線81が有機半導体層30で効果的に吸収される。これにより、例えば、高い検出効率が得られる。有機半導体層30の厚さは、例えば、100μm以上でも良い。これにより、高い検出効率がより得やすくなる。有機半導体層30の厚さが10μm以上のときに、例えば、ノイズを抑制できる。
有機半導体層30の厚さが過度に厚くなると、バイアス電圧が過度に高くなる。有機半導体層30の厚さが1000μm以下のときに、実用的なバイアス電圧が得られる。有機半導体層30の厚さが500μm以下のときに、使いやすいバイアス電圧が得られる。
有機半導体層30の厚さは、例えば、10μm以上500μm以下のときに、ノイズを抑制できる。
有機半導体層を塗布法で形成する方法がある。塗布法においては、例えば、有機半導体を含む粉末が溶媒に溶解される。
厚い有機半導体層を塗布法で形成しようとすると、均一な層を得ることが困難である。例えば、薄い有機半導体層を塗布法で形成し、その上に、さらに別の薄い有機半導体層を積層して形成する方法も考えられる。この場合も、複数の有機半導体層を均一に積層することは、困難である。
さらに、有機半導体層30が複数の無機粒子35を含む構造を塗布法で形成しようとする場合、均一性がさらに劣化する。例えば、複数の無機粒子35の径に応じた分布が形成されやすいことが分かった。例えば、粒径が大きい無機粒子35が沈み、塗布膜の下側に集まりやすい。平均の粒径が小さい複数の無機粒子35を用いた場合でも、複数の無機粒子35の径は分布を有するため、径の分布に応じた不均一性が生じやすい。
一方、有機半導体層30を圧力成形法(例えば粉末成形法)などにより形成する方法が考えられる。粉末成形法においては、例えば、有機半導体を含む粉末が、圧力により押し固められる。これにより、有機半導体層30が得られる。この方法においては、複数の無機粒子35を含む有機半導体層30を均一に形成することが容易である。複数の無機粒子35の径に実質的に依存しない、均一な分散性が得られる。実施形態においては、有機半導体層30は、例えば、粉末成形法により形成されても良い。
以下、実施形態に係る有機半導体層30の例について説明する。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する電子顕微鏡写真像である。
これらの電子顕微鏡写真像は、SEM写真像である。図3(a)は、有機半導体層30の第2面30bを含む領域に対応する。図3(b)は、有機半導体層30の第1面30aを含む領域に対応する。これらの図から、第1面30aは比較的フラットであり、第2面30bは凹凸を有することが分かる。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式図である。
これらの図は、有機半導体層30の第1面30a及び第2面30bの状態を模式的に示している。図4(a)に示すように、第1面30aは、比較的フラットである。一方、第2面30bは凹凸30dpを有する。第2面30bの凹凸30dpは、第1面30aの凹凸よりも大きい。
このような構造は、有機半導体層30を圧力成形法(例えば粉末成形法)などにより形成したときに得られる。例えば、塗布法などにより形成された層は、上面がレベリングされ易い。このため、上面と下面とでフラットネスが実質的に同様になりやすい。
このような有機半導体層30に導電層が形成されると、導電層の一部は、凹凸30dpに入る。
図4(b)に示すように、有機半導体層30は、第2導電層20に対向する面(第2面30b)を含む。この面は凹凸30dpを有する。第2導電層20の少なくとも一部は、凹凸30dpの凹部内に設けられる。例えば、有機半導体層30と第2導電層20との間の接触面積が大きくなる。例えば、感度が向上する。
後述するように、有機半導体層30と第2導電層20との間に別の層(中間層)が設けられても良い。この場合、中間層の一部が、凹部内に設けられても良い。
以下、放射線検出器の特性のシミュレーション結果の例について説明する。
シミュレーションにおいて、モデルを簡単にするために、第2領域R2は、複数の無機粒子35だけを含み、有機半導体を含まない、とされる。一方、第1領域R1は、有機半導体だけを含み、複数の無機粒子35を含まない、とされる。複数の無機粒子35がBiの場合と、ZnOの場合と、が検討される。複数の無機粒子35の層は、図1に例示する第2領域R2に対応する。有機半導体だけを含む層は、図1に例示する第1領域R1に対応する。
シミュレーションのモデルにおいては、有機半導体層30の厚さを300μm一定とする。以下において、厚さ比taをt2/(t1+t2)とする。
第1参考例においては、厚さ比taが0である。第1参考例においては、複数の無機粒子35の層が設けられない。第1参考例においては、厚さが300μmの有機半導体層が設けられる。第1参考例において、シミュレーションにより得られた検出率は、約20.4%である。
この例では、「検出率」は、有機半導体層に入射した放射線81(β線)の粒子の数に対する、有機半導体層においてエネルギーデポジットされた粒子の数の比(%)である。
第2参考例においては、第1導電層10の側に、150μmの厚さの複数の無機粒子35(Bi)の層が設けられる。そして、第2導電層20の側に、150μmの厚さの有機半導体層が設けられる。第2参考例においては、放射線81(この例ではβ線)は、複数の無機粒子35の側から入射する。第2参考例において、シミュレーションにより得られた検出率は、約13.6%である。
第2参考例においては、放射線81が、まず、複数の無機粒子35の層に入射する。放射線81の多くが複数の無機粒子35の層で、後方散乱されると考えられる。従って、有機半導体層に入射する放射線81の量が少ないと考えられる。このため、第2参考例においては、検出率が低いと考えられる。
一方、第1参考例においては、300μmの有機半導体層に放射線81が入射する。有機半導体層が厚いため、放射線81が有機半導体層で吸収されやすい。このため、第1参考例における検出率が、第2参考例における検出率よりも高くなると考えられる。
以下、厚さ比taを変更したときの特性のシミュレーション結果の例について説明する。
図5及び図6は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。
図5は、複数の無機粒子35がBiである場合に対応する。図6は、複数の無機粒子35がZnOの場合に対応する。これらの図の横軸は、厚さ比taである。既に説明したように、厚さ比taは、t2/(t1+t2)である。縦軸は、放射線81(この例ではβ線)の検出率EF1(%)である。これらの図には、第1参考例の特性SP00も表示されている。
図5に示すように、複数の無機粒子35がBiである場合、厚さ比taが0.16以上0.5以下の範囲において、検出率EF1は22.8%以上である。厚さ比taが約0.33のときに、検出率EF1はピークを示し、約23.4%である。厚さ比taが約0.33を超えると、検出率EF1は低下する傾向がある。
図6に示すように、複数の無機粒子35がZnOである場合、厚さ比taが0.16以上0.5以下の範囲において、検出率EF1は23.3%以上と高い。厚さ比taが約0.33のときに、検出率EF1はピークを示し、約23.4%である。厚さ比taが約0.33を超えると、検出率EF1は僅かに低下する傾向がある。
実施形態において、厚さ比taは、0.5以下であることが好ましい。高い検出率EF1が得られる。厚さ比taは、0.16以上であることが好ましい。高い検出率EF1が得られる。
このように、第1領域R1の第1厚さt1は、第2領域R2の第2厚さt2よりも厚いことが好ましい。
図7は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。
図7の横軸は、複数の無機粒子35(この例ではBi)の重量濃度Rwである。重量濃度Rwは、第2領域R2における、有機半導体層30に対する複数の無機粒子35の重量濃度である。重量濃度Rwは、単位体積において、有機半導体層30に含まれる有機半導体の重量(W1)と、複数の無機粒子35の重量(W2)と、の和に対する複数の無機粒子35の重量の比(W2/(W1+W2))である。図7の縦軸は、検出率EF1である。図7の例においては、厚さ比taは0.33である。
図7から分かるように、重量濃度Rwが高いと、検出率EF1が高くなる。重量濃度Rwが0.8以上において、検出率EF1の上昇は飽和する。
実施形態において、第2領域R2における複数の無機粒子35の濃度(第2重量濃度)は、0.5以上であることが好ましい。
実施形態において、複数の無機粒子35の平均の大きさは、10nm以上10μm以下であることが好ましい。例えば、放射線81の後方散乱が効果的に得られる。高い検出率EF1が得やすくなる。
図8は、放射線検出器の特性を例示するグラフ図である。
図8は、有機半導体層30に含まれる有機半導体のX線回折(XRD)分析結果の例を示している。図8に例示される第1〜第4試料SP01〜SP04は、複数の無機粒子35を含まない。これらの試料は、第1領域R1の特性に対応する。第1〜第3試料SP01〜SP03は、粉末形成法により形成される。これらの試料のそれぞれの厚さは、300μmである。第1試料SP01は、F8T2及びPCBMを含む。第2試料SP02及び第3試料SP03は、P3HT及びPCBMを含む。第2試料SP02及び第3試料SP03は、同じ材料を含む2つの試料である。第4試料SP04は、塗布法により形成される。第4試料SP04の厚さは、20μmである。既に説明したように、塗布法の場合は、厚い層を均一に形成することは困難である。第4試料SP04は、P3HT及びPCBMを含む。
図8において、横軸は、XRDにおける角度2θ(°)である。縦軸は、得られる信号の強度Int(cps)である。図8において、角度2θが4度以上7度以下の範囲に第1ピークp1が観察される。第1ピークp1は、P3HTまたはPCBMに由来する。角度2θが18度以上22度以下の範囲に第2ピークp2が観察される。第2ピークp2は、PCBMに由来する。
図8からわかるように、第4試料SP04においては、第2ピークp2は明確ではない。第4試料SP04においては、第2ピークp2の強度Intは、第1ピークp1の強度Intの1/4未満である。
一方、第1〜第3試料SP01〜SP03においては、第2ピークp2が明確である。い。第4試料SP04においては、第2ピークp2の強度Intは、第1ピークp1の強度Intの1/2以上である。
このように、塗布法による有機半導体層においては、PCBMに由来する第2ピークp2が明確ではない。塗布法による有機半導体層においては、塗布処理が、PCBMにおける結晶特性に影響を与えていると考えられる。一方、粉末形成法による有機半導体層においては、PCBMに由来する第2ピークp2が明確である。粉末形成法による有機半導体層においては、PCBMにおいて良好な結晶特性が維持されると考えられる。
実施形態においては、例えば、有機半導体層30のX線回折において、第2半導体領域に由来する第2ピークp2の強度Intは、第1半導体領域に由来する第1ピークp1の強度Intの1/2以上である。第2半導体領域は、例えばPCBMを含む。第1半導体領域は、例えば、P3HT及びPCBMよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
第1ピークp1に対応する第1角度2θは、例えば、4度以上7度以下である。第2ピークp2に対応する第2角度2θは、例えば、18度以上22度以下である。
XRDにおけるこのような特性により、例えば、第2半導体領域(例えばPCBM)に由来する明確な第2ピークp2が得られる。良好な結晶性が得られる。
以下、実施形態に係る放射線検出器の製造方法のいくつかの例について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。
図9(a)に示すように、例えば、第1基体51の上に、第1導電層10が設けられている。例えば、第1導電層10の上に、第1半導体領域膜Rf1を形成する。第1半導体領域膜Rf1は、例えば、第1有機半導体Sm1を含む溶液を含む。第1半導体領域膜Rf1は、例えば塗布法により形成されても良い。
図9(b)に示すように、第1半導体領域膜Rf1の上に、構造体Rs2を配置する。構造体Rs2は、第2有機半導体Sm2及び複数の無機粒子35を含む。構造体Rs2を配置することにより、有機半導体層30(図1参照)を形成する。有機半導体層30は、第1半導体領域膜Rf1から形成される第1領域R1(図1参照)と、構造体Rs2と、を含む。
構造体Rs2は、例えば、粉末形成法により形成される。例えば、構造体Rs2は、第2有機半導体Sm2を含む粉体と、複数の無機粒子35を含む粉体と、を含む。この場合、図9(b)に示すように、構造体Rs2を配置した後に、第1半導体領域膜Rf1及び構造体Rs2に圧力F1が印加される。これにより、有機半導体層30が得られる。必用に応じて、圧力F1の印加において加熱されても良い。第2有機半導体Sm2は、第1有機半導体Sm1と同じでも良く、異なっても良い。
図10(a)及び図10(b)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。
図10(a)に示すように、例えば、第1基体51の上に、第1導電層10が設けられている。この例では、第1導電層10の上に、有機半導体膜30fが形成される。有機半導体膜30fは、図1に例示した第1領域R1の一部となっても良い。
図10(b)に示すように、構造体SB0が準備される。構造体SB0は、有機半導体層30を含む。有機半導体層30は、第1領域R1及び第2領域R2を含む。第2領域R2は複数の無機粒子35を含む。第1領域R1は、複数の無機粒子35を含まない。または、第1領域R1における複数の無機粒子35の第1重量濃度は、第2領域R2における複数の無機粒子35の第2重量濃度よりも低い。
図10(b)に示すように、第1導電層10の上に構造体SB0を配置する。構造体SB0は、例えば、粉末形成法により形成される。例えば、構造体SB0は、第1領域R1となる粉末と、第2領域R2となる粉末と、を含む。図10(b)に示すように、構造体SB0に圧力F1を加えても良い。これにより、有機半導体層30が得られる。必用に応じて、圧力F1の印加において加熱されても良い。
この例において、図10(a)に例示した有機半導体膜30fは、例えば、第1導電層10及び構造体SB0の接着の強度を向上される。有機半導体膜30fは、例えば、接着層として機能しても良い。
図11(a)〜図11(c)は、放射線検出器の製造方法を例示する模式的断面図である。
図11(a)に示すように、例えば、第1基体51の上に、第1導電層10が設けられている。例えば、第1導電層10の上に、第1領域層Rs1を形成する。第1領域層Rs1は、第1有機半導体Sm1を含む。
図11(b)に示すように、例えば、第1領域層Rs1の上に、粉末層Rp2を形成する。粉末層Rp2は、第2有機半導体Sm2となる半導体粉末、及び、複数の無機粒子35と、を含む。
図11(c)に示すように、粉末層Rp2に圧力F1を印加して、第2領域R2を形成する。第2領域R2は、第2有機半導体Sm2及び複数の無機粒子35を含む。一方、第1領域層Rs1から第1領域R1が形成される。第1領域R1及び第2領域R2から有機半導体層30が形成される。必用に応じて、圧力F1の印加において加熱されても良い。第2有機半導体Sm2は、第1有機半導体Sm1と同じでも良く、異なっても良い。
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。
図12に示すように、第2実施形態に係る放射線検出器110aは、第1導電層10、第2導電層20及び有機半導体層30に加えて中間層(この例では、第1中間層41及び第2中間層42)を含む。放射線検出器110aにおける中間層以外の構成は、放射線検出器110の構成と同様である。以下、中間層の例について説明する。
第1中間層41は、第1導電層10と有機半導体層30との間に設けられる。第2中間層42は、第2導電層20と有機半導体層30との間に設けられる。
第1中間層41は、例えば、電子供与性有機材料を含む。電子供与性有機材料は、例えば、Poly-NPDを含む。第1中間層41の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下である。
第1中間層41は、例えば、電子ブロッキング膜として機能しても良い。第1中間層41により、例えば、バイアス電圧が印加されたときに、第2導電層20から有機半導体層30に電子が注入されることが抑制される。例えば、暗電流が抑制される。
第2中間層42は、例えば、電子受容性材料を含む。電子受容性材料は、例えば、BCP及びNBPhneよりなる群から選択された少なくとも1つなどを含む。第2中間層42の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下である。
第2中間層42は、例えば、正孔ブロッキング膜として機能しても良い。有機層bにより、例えば、バイアス電圧が印加されたときに、第1導電層10から有機半導体層30に正孔が注入されることを抑制する。例えば、暗電流が抑制される。
有機膜35を設けることで、例えば、暗電流が抑制できる。高い感度が得られる。
図13は、第2実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式的断面図である。
図13は、有機半導体層30の第2面30bを含む領域を模式的に示している。図13に示すように、第2面30bに凹凸30dpが設けられている。有機半導体層30は、第2導電層20に対向する面(第2面30b)を含む。第2面30bは、第2中間層42に対応する。第2中間層42の少なくとも一部は、凹凸30dpの凹部内に設けられる。例えば、有機半導体層30と第2中間層42との間の接触面積が大きくなる。例えば、感度が向上する。
以下、実施形態における有機半導体層30の例について説明する。
図14は、実施形態に係る放射線検出器の一部例示する模式的断面図である。
図14に示すように、有機半導体層30は、第1半導体領域31と、第2半導体領域32と、を含む。これらの領域は、混ざり合っている。例えば、有機半導体層30は、バルクヘテロ接合構造を有しても良い。
第1半導体領域31は、例えば、P3HT、F8T2、F8BT及びPVKよりなる群から選択された少なくとも1つなどを含んでも良い。
第2半導体領域32は、例えば、PC61BM、PC71BM、SubPC及びSubNCよりなる群から選択された少なくとも1つなどを含んでも良い。
第1導電層10は、例えば、金属の酸化物を含んでも良い。第1導電層10は、例えばITOを含んでも良い。
第2導電層20は、例えば、金属を含む。金属は、例えば、Al、Ag及びAuよりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。
図15は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。
図15は、検出回路70に設けられる電荷増幅器75を例示している。電荷増幅器75の2つの入力端子の一方に、第1配線71(すなわち、第1導電層10)が電気的に接続される。電荷増幅器75の2つの入力端子の他方に、第2配線72(すなわち、第2導電層20)が電気的に接続される。電荷増幅器75の負入力と、電荷増幅器75の出力端子との間に、キャパシタンス76が接続される。例えば、第1導電層10と第2導電層20との間に生じる電荷に応じた電圧が、出力信号OSとして得られる。
電荷増幅器75において、キャパシタンス76と並列に抵抗が設けられてとも良い。参照電圧の入力端子がさらに設けられても良い。
図16は、実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。
図16に示すように、実施形態に係る放射線検出器111においては、第1導電層10、第2導電層20、有機半導体層30、第1基体51に加えて、封止部材60がさらに設けられる。第1基体51及び封止部材60には、例えば、ガラスが用いられる。封止部材60の外縁が、第1基体51の外縁と、接合される。第1基体51及び封止部材60により囲まれる空間に、第1導電層10、第2導電層20及び有機半導体層30が設けられる。第1導電層10、第2導電層20及び有機半導体層30は、第1基体51及び封止部材60により、気密に封止される。これにより、安定した特性が得やすくなる。高い信頼性が得られる。
第1導電層10、第2導電層20及び有機半導体層30と、封止部材60との間には、空間65が設けられる。この空間65に、例えば、不活性ガス(例えば窒素ガスなど)が封入される。
図17は、実施形態に係る放射線検出器を例示する模式的断面図である。
図17に示すように、放射線検出器120においては、複数の第1導電層10が設けられる。複数の第1導電層10は、複数の第1導電層10の1つから第2導電層20に向かう第1方向(Z軸方向)に対して交差する平面(例えばX−Y平面)に沿って並ぶ。X−Y平面は、Z軸方向に対して垂直である。複数の第1導電層10は、例えば、X軸方向及びY軸方向に沿って並ぶ。複数の第1導電層10は、例えば、マトリクス状に並ぶ。
放射線検出器120においては、例えば、放射線81に応じた画像が得られる。放射線検出器120において、第1実施形態及び第2実施形態に関して説明した構成、及び、その変形が適用できる。放射線検出器120においても、検出効率を向上できる放射線検出器が提供できる。
実施形態によれば、検出効率を向上できる放射線検出器及びその製造方法を提供することができる。
本願明細書において、電気的に接続される状態は、2つの導体が直接接する状態を含む。電気的に接続される状態は、2つの導体が、別の導体(例えば配線など)により接続される状態を含む。電気的に接続される状態は、2つの導体の間の経路の間にスイッチング素子(トランジスタなど)が設けられ、2つの導体の間の経路に電流が流れる状態が形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、放射線検出器に含まれる、導電層、有機半導体層及び無機粒子などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した放射線検出器及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての放射線検出器及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2θ…角度、 10…第1導電層、 20…第2導電層、 30…有機半導体層、 30f…有機半導体膜、 31…第1半導体領域、 32…第2半導体領域、 35…無機粒子、 41、42…第1、第2中間層、 51、52…第1第2基体、 60…封止部材、 65…空間、 70…検出回路、 71…第1配線、 72…第2配線、 75…電荷増幅器、 76…キャパシタンス、 81…放射線、 110、111、120…放射線検出器、 C0…濃度、 Cp…ピーク濃度、 Cp/2…濃度、 EF1…検出率、 F1…圧力、 Int…強度、 OS…出力信号、 R1、R2…第1、第2領域、 Rf1…第1半導体領域膜、 Rs1…第1領域層、 Rp2…粉末層、 Rs2…構造体、 Rw…重量濃度、 SB0…構造体、 SP00…特性、 SP01〜SP04…第1〜第4試料、 Sm1、Sm2…第1、第2有機半導体、 t1、t2…第1、第2厚さ、 ta…比

Claims (9)

  1. 第1導電層と、
    第2導電層と、
    前記第1導電層と前記第2導電層との間に設けられた有機半導体層であって、前記有機半導体層は、第1領域及び第2領域を含み、前記第2領域は、前記第1領域と前記第2導電層との間に設けられ、前記第2領域は複数の無機粒子を含み、前記第1領域は前記複数の無機粒子を含まないまたは前記第1領域における前記複数の無機粒子の第1重量濃度は前記第2領域における前記複数の無機粒子の第2重量濃度よりも低い、前記有機半導体層と、
    を備え、
    前記第1領域の厚さは、前記第2領域の厚さよりも厚い、放射線検出器。
  2. 前記有機半導体層は、前記第1導電層に対向する第1面と、前記第2導電層に対向する第2面と、を含み、
    前記第2面の凹凸は、前記第1面の凹凸よりも大きい、請求項1記載の放射線検出器。
  3. 前記有機半導体層は、前記第2導電層に対向する面を含み、
    前記面は凹凸を有し、
    前記第2導電層の少なくとも一部は、前記凹凸の凹部内に設けられた、請求項1記載の放射線検出器。
  4. 前記第2導電層と前記有機半導体層との間に設けられた中間層をさらに含み、
    前記有機半導体層は、前記第2導電層に対向する面を含み、
    前記面は凹凸を有し、
    前記中間層の少なくとも一部は、前記凹凸の凹部内に設けられた、請求項1記載の放射線検出器。
  5. 前記有機半導体層は、第1半導体領域、及び、第2半導体領域を含み、
    前記第1半導体領域の材料の分子量は、5,000以上5,000,000以下であり、
    前記第2半導体領域の材料の分子量は、10以上5,000未満であり、
    前記第1半導体領域は、第1導電形であり、
    前記第2半導体領域は、第2導電形である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の放射線検出器。
  6. 第1導電層と、
    第2導電層と、
    前記第1導電層と前記第2導電層との間に設けられた有機半導体層であって、前記有機半導体層は、第1領域及び第2領域を含み、前記第2領域は、前記第1領域と前記第2導電層との間に設けられ、前記第2領域は複数の無機粒子を含み、前記第1領域は前記複数の無機粒子を含まないまたは前記第1領域における前記複数の無機粒子の第1重量濃度は前記第2領域における前記複数の無機粒子の第2重量濃度よりも低い、前記有機半導体層と、
    を備え、
    前記有機半導体層は、前記第1導電層に対向する第1面と、前記第2導電層に対向する第2面と、を含み、
    前記第2面の凹凸は、前記第1面の凹凸よりも大きい、放射線検出器。
  7. 第1導電層と、
    第2導電層と、
    前記第1導電層と前記第2導電層との間に設けられた有機半導体層であって、前記有機半導体層は、第1領域及び第2領域を含み、前記第2領域は、前記第1領域と前記第2導電層との間に設けられ、前記第2領域は複数の無機粒子を含み、前記第1領域は前記複数の無機粒子を含まないまたは前記第1領域における前記複数の無機粒子の第1重量濃度は前記第2領域における前記複数の無機粒子の第2重量濃度よりも低い、前記有機半導体層と、
    を備え、
    前記有機半導体層は、前記第2導電層に対向する面を含み、
    前記面は凹凸を有し、
    前記第2導電層の少なくとも一部は、前記凹凸の凹部内に設けられた、放射線検出器。
  8. 第1導電層と、
    第2導電層と、
    前記第1導電層と前記第2導電層との間に設けられた有機半導体層であって、前記有機半導体層は、第1領域及び第2領域を含み、前記第2領域は、前記第1領域と前記第2導電層との間に設けられ、前記第2領域は複数の無機粒子を含み、前記第1領域は前記複数の無機粒子を含まないまたは前記第1領域における前記複数の無機粒子の第1重量濃度は前記第2領域における前記複数の無機粒子の第2重量濃度よりも低い、前記有機半導体層と、
    前記第2導電層と前記有機半導体層との間に設けられた中間層と、
    を備え、
    前記有機半導体層は、前記第2導電層に対向する面を含み、
    前記面は凹凸を有し、
    前記中間層の少なくとも一部は、前記凹凸の凹部内に設けられた、放射線検出器。
  9. 前記複数の無機粒子は、Bi及びZnOよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1〜8のいずれか1つに記載の放射線検出器。
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