JP6974880B1 - 固定用キャップの連結構造 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、特許文献2記載の固定用キャップでは、端部に向かって末広がりに広がる裾広傾斜部分を有する筒状体の場合、装着することができないか、隙間が生じて、防水構造にすることはできない。
また、懐中ライトやペンライトなどの筒状体においては、その外周に木製や合成樹脂製などの固定用キャップやカバーが取り付けられる場合があるが、これらの固定用キャップやカバーを含めて、前記筒状体における末広がりの裾広傾斜部分が合成樹脂製であり、前記固定用キャップが合成樹脂製であり、その合成樹脂製の前記外周壁の内側に隙間なく前記筒状体の裾広傾斜部分が密着して差し込まれることを特徴とする前記筒状体の端部には、外部電源に連結する端子を有する場合があり、このような場合、前記固定用キャップには防水性が要求されるか、防水性に代わる固定用キャップの密着性が要求されるが、合成樹脂製で単に前記筒状体に対応する形状に形成するだけでは、両者の隙間から水が入り込んで端子を損傷させる問題を有していた。
さらに、前記筒状体の端部には、外部電源に連結する端子を有する場合があり、このような場合、前記固定用キャップには防水性が要求されるか、防水性に代わる固定用キャップの密着性が要求されるが、合成樹脂製で単に前記筒状体に対応する形状に形成するだけでは、両者の隙間から水が入り込んで端子を損傷させる問題を有していた。
また、本発明は、懐中ライトやペンライトなどの筒状体の端部に被せられる合成樹脂製の固定用キャップを使用して、前記筒状体の底部側で壁や机上に固定する固定用キャップの連結構造において、前記筒状体における固定用キャップの差し込み口側に末広がりの合成樹脂製の裾広傾斜部分が設けられ、前記固定用キャップは、底部側に位置する基台部と、前記裾広傾斜部分に対応する内側に傾斜した内側傾斜の外周壁を設け、前記内側傾斜の外周壁に所定間隔をおいて複数のスリットが差し込み口側に設けられ、隣り合う前記スリットの間の前記内側傾斜の外周壁と、前記筒状体における前記裾広傾斜部の切り欠き部分を対応させるように、位置を合わせながら斜めからはめ込むように装着され、前記内側傾斜の外周壁の内側に隙間なく前記筒状体の裾広傾斜部分が密着して差し込まれることを特徴とする固定用キャップの連結構造である。
本発明によれば、筒状体の裾広傾斜部分に対して内側傾斜の外周壁を有する固定用キャップを連結させることで、固定用キャップが外れにくくなり、固定用キャップの脱落を防止することができる。
本発明によれば、前記固定用キャップを筒状体に被せる際には、前記端縁傾斜部が筒状体の底部を案内して、スムーズに被せることができる。
本発明によれば、前記内側傾斜の外周壁の材質を前記固定用キャップの基台部の材質よりも柔らかい材質とするか、または、前記内側傾斜の外周壁の幅が前記固定用キャップの基台部側の幅よりも狭くなるように形成することにより、固定用キャップを筒状体に対して被せると、外周方向に広がりやすくなり連結が容易になる。
本発明によれば、スリットを設けることで、筒状体に固定用キャップを取り付ける際に内側傾斜の外周壁が弾性変形し、スリットの幅が下方に向かって大きくなるように設けられているので、連結に際して固定用キャップを筒状体の裾広傾斜部分に差し込んでいくと、スリットの開く間隔が大きくなり、連結が容易になる。
本発明によれば、固定用キャップの基台部にネジ穴を設けることによって三脚等の支持部材に取り付けることができる。また、磁石を取り付けることによって、金属等の上に固定できる。したがって、懐中ライトなどの筒状体を所定角度にして立設させることができる。
本発明によれば、筒状体に対して防水性を発揮するような密着した取り付けができる。
固定用キャップ1は、基台部2と内側傾斜の外周壁3から構成され、内側傾斜の外周壁3には、スリット4が下方に向けて(固定用キャップ1の差し込み口側から基台部2方向に)所定間隔で形成されている。なお、樹脂製キャップの基台部2の大きさは、前記筒状体10の内側傾斜の外周壁3の内壁とほぼ同じ大きさである。
図2に示すように、内側傾斜の外周壁3は、端縁傾斜部3aと内壁3bを有する。筒状体10に固定用キャップ1を連結するとき、まず、端縁傾斜部3aの傾斜に沿って筒状体10を差し込むようにして、その後内壁3bに沿って筒状体10がはめ込まれることで筒状体10と固定用キャップ1がスムーズに連結される。他方、連結を解除するときは、前記筒状体10を固定用キャップ1を抜き取るようにすると(真っすぐに引き離すようにすると)、連結状態が解除される。
また、図2(b)のように、端縁傾斜部3aと内壁3bが形成する角部をなだらかに形成してもよい。
図3(a)に示す固定用キャップ1において、スリット4は、下方に向かうにつれて幅が大きくなるように形成されている、フラスコ形状の曲線で構成されている。すなわちスリット4において、基台部2側の幅4bは固定用キャップ1の取り付け側の幅4aよりも広くなるように形成されている。また、内側傾斜の外周壁3の材質は、固定用キャップ1の基台部2の材質よりも柔らかい材質となっている。
図3(b)のように、固定用キャップ1と筒状体10を連結させたとき、固定用キャップ1の内壁3bと筒状体10の裾広傾斜部分10aを密着して取り付けることができるので、防水性を発揮させることができる。
また、本実施形態では、固定用キャップ1にスリット4を6つ設けることにより、内側傾斜の外周壁3は6分割されているが、これに限定されることはない。
図4(a)に示す固定用キャップ1において、スリットの幅は一定であっても良く、この場合は、前記内側傾斜の外周壁3の材質が前記固定用キャップ1の基台部2の材質よりも柔らかい材質であることが好ましい。
また、図4(b)に示すように、内側傾斜の外周壁3の幅(厚み)は、先端部分の幅3cの方が固定用キャップ1の基台部2側の幅(厚み)よりも狭くなる(薄くなる)ように形成されている。また、筒状体10における垂直部分10cが設けられており、これらの裾広傾斜部分10aと垂直部分10cを囲むように固定用キャップ1の基台部2側が設けられている。したがって、前記固定用キャップ1に筒状体10を差し込むようにすると、その入り口側では外周方向に広がって差し込みやすくなる。
固定用キャップ1の基台部2にはネジ穴5が設けられており、三脚等の支持部材に取り付けることもできる。また、ネジ穴5の周囲に磁石6を備えて、金属等の上に自立して固定でき、斜めにしても、その立設状態を維持することとなる。
本実施形態の筒状体10は、アウトドア用の小型のライトであり、市販品である。筒状体10は、下方に向かって末広がりに広がる裾広傾斜部分10aを有しており、ここに固定用キャップ1を連結させる。筒状体10の裾広傾斜部分10aに固定用キャップ1を連結させることで、筒状体10を安定して直立させることができる。裾広傾斜部分10aには、その円周を切り欠いた所定幅の切り欠き部分10bが設けられている。また、筒状体10の上部にも上方に向かって末広がりに広がる裾広傾斜部分10dを有しており、この部分10dに合わせた固定用キャップ1を製作し、連結させることもできる。
本実施形態のスリット4は、大きさや深さ、幅等も適宜変更することができる。
図9(a)に示すように、固定用キャップ1における2つのスリット4の間の内側傾斜の外周壁3と、筒状体10における裾広傾斜部分10aの切り欠き部分10bの幅がほぼ同じになっている。2つのスリット4の間の内側傾斜の外周壁3と、筒状体10における裾広傾斜部分10aの切り欠き部分10bを対応させるように、位置を合わせながら斜めからはめ込むように装着する。また、このとき、端縁傾斜部3aの傾斜に沿って筒状体10を差し込むようにして、その後内壁3bに沿って筒状体10をはめ込むようにする。その際に、図9(b)に示すように、スリット4の間隔が開いて大きくなり、図9(c)に示すように、筒状体10に固定用キャップ1を連結させることができる。
図10(a)(b)は、書架キャビネットの側面に固定用キャップ1を磁石を介して固定した状態にして、筒状体であるペンライトを固定用キャップ1に差し込んで装着する状態を説明するものであり、固定用キャップ1の底部側が固定用キャップ1の内側傾斜の外周壁3を外側に広げるようにして、筒状体10を取り付ける。
また、筒状体10の裾広傾斜部分10aと内側傾斜の外周壁3を有する固定用キャップ1を連結させることで、固定用キャップ1が外れにくくなり、固定用キャップ1の脱落を防止することができる。
2 基台部、
3 内側傾斜の外周壁、3a 端縁傾斜部、3b 内壁、
4 スリット、
5 穴、
6 磁石、
10 筒状体、
10a 裾広傾斜部分(樹脂製キャップの底部)、10b 切り欠き部分、
10d 裾広傾斜部分(上方側の裾広傾斜部分)
Claims (6)
- 懐中ライトやペンライトなどの筒状体の端部に被せられる合成樹脂製の固定用キャップを使用して、前記筒状体の底部側で壁や机上に固定する固定用キャップの連結構造において、
前記筒状体における固定用キャップの差し込み口側に合成樹脂製の末広がりの裾広傾斜部分が設けられ、前記固定用キャップは、底部側に位置する基台部と、前記裾広傾斜部分に対応する内側に傾斜した内側傾斜の外周壁を設け、前記内側傾斜の外周壁の厚みは、先端部分の厚みの方が前記基台部側の厚みよりも薄くなるように形成されており、前記内側傾斜の外周壁の内側に隙間なく前記筒状体の裾広傾斜部分が密着して差し込まれることを特徴とする固定用キャップの連結構造。 - 懐中ライトやペンライトなどの筒状体の端部に被せられる合成樹脂製の固定用キャップを使用して、前記筒状体の底部側で壁や机上に固定する固定用キャップの連結構造において、
前記筒状体における固定用キャップの差し込み口側に末広がりの合成樹脂製の裾広傾斜部分が設けられ、前記固定用キャップは、底部側に位置する基台部と、前記裾広傾斜部分に対応する内側に傾斜した内側傾斜の外周壁を設け、前記内側傾斜の外周壁に所定間隔をおいて複数のスリットが差し込み口側に設けられ、隣り合う前記スリットの間の前記内側傾斜の外周壁と、前記筒状体における前記裾広傾斜部分の切り欠き部分を対応させるように、位置を合わせながら斜めからはめ込むように装着され、前記内側傾斜の外周壁の内側に隙間なく前記筒状体の裾広傾斜部分が密着して差し込まれることを特徴とする固定用キャップの連結構造。 - 前記固定用キャップの内側傾斜の外周壁に、所定間隔をおいて複数のスリットが差し込み口側に設けられ、前記スリットは、差し込み部側から前記基台部側に向かってスリット幅が大きくなっていることを特徴とする請求項1または2記載の固定用キャップの連結構造。
- 前記固定用キャップの内側傾斜の外周壁における差し込み側端部に端縁傾斜部が設けられ、前記筒状体の底部側を案内することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の固定用キャップの連結構造。
- 前記固定用キャップの内側傾斜の外周壁の材質が前記固定用キャップの基台部の材質よりも柔らかい材質であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の固定用キャップの連結構造。
- 前記固定用キャップの基台部にネジ穴が設けられているとともに、前記ネジ穴の周囲に磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の固定用キャップの連結構造。
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