JP6973280B2 - インプリントモールド用合成石英ガラス基板 - Google Patents
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Description
インプリント技術とは、予め基板表面にマイクロメートルまたはナノメートルサイズの凹凸パターンを刻印したモールドを、被加工材もしくは表面に塗布形成された樹脂に押し付け、微細パターンを一括で精密に転写する手法である。特に、UVナノインプリントのモールドとしては、微細なパターンが必要とされるIC用途において、低熱膨張、純度、熱耐性、耐薬品性の点で合成石英ガラスが有利である。
インプリントモールドの製造作製工程に含まれる凹凸刻印は、多くの場合、半導体製造用またはそれに準ずる装置を用いたフォトリソグラフィー法とウェットエッチングによって行われることが多い。半導体製造におけるパターン位置精度には、数百〜数nmのオーダーが求められるが、微細パターンの加工精度のみならず、モールドの表裏面および端面に至るまで高精度な形状が規定される。
また、特許文献2では、外周の周縁部の基板把持領域の平坦度についての重要性につい開示されている。
一方、特許文献3では、EUVリソグラフィーのような最先端の反射露光方式では、裏面の平坦度についても保証領域が300nm以下に規定されている。
また、特許文献2では、より具体的に表面の外周把持部の記載があるが、裏面への言及は無い。これは、光リソグラフィーにおける基板裏面は非接触部分であり、また仮にパターンへの影響があったとしても、露光装置における光学補正、照明方法によってパターンへの影響を十分にキャンセルできると考えられるからである。
さらに、EUVリソグラフィーに用いられる反射型マスクにおいては、表面と同様に裏面の保証領域が高平坦に規定されており、特許文献3では、表裏面とも高平坦が必要との記載があるものの、平坦度が小さいほど好ましいとされ、その形状についての要求や記載は無い。
IC用途をはじめとする微細パターン形成においては、特にパターンの位置ずれの許容値が数nmレベルと厳しく、上記のような問題は、微細パターン転写において非常に重大な問題となりうる。
1. 縦の長さL1、横の長さL2(但し、L1≧L2)を有するインプリントモールド用合成石英ガラス基板であって、モールドパターンが形成される表面に対向する裏面における基板中心から半径R(但し、L2−2R≧10mm)の円で囲まれる円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×1)μm以上であることを特徴とするインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
2. 前記円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×1)μm〜(2R/100,000×1)μmである1のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
3. 前記円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×1)μm以下である1または2のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
4. 前記円領域内に、段差部が形成された段差加工領域を有する1〜3のいずれかのインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
5. 前記段差部が、非貫通穴または貫通穴である4のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
6. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×0.6)μm以上である4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
7. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×0.6)μm以上である4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
8. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×0.6)μm以下である4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
9. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×0.5)μm以上である4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
10. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×0.2)〜(2R/100,000×0.2)μmである4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板、
11. 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×0.2)μm以下である4または5のインプリントモールド用合成石英ガラス基板
を提供する。
本発明に係る第1のインプリントモールド用合成石英ガラス基板は、その縦の長さがL1、横の長さがL2(但し、L1≧L2)であり、モールドパターンが形成される表面に対向する裏面における基板中心から半径R(但し、L2−2R≧10mm)の円で囲まれる円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×1)μm以上であることを特徴とする。
Zernike多項式は、下記数式で表され、第1項〜第8項の次数および内容は、表1のとおりである。
上記Zernike多項式において、第1項は定数項であり、第2項および第3項は、それぞれ基板裏面の吸着領域(合成石英ガラス基板の中心から半径Rの円で囲まれる円領域)のX方向、Y方向の面の傾きを示す。インプリント工程自体が、インプリントモールド側と被転写側の平行出しが必須であり、装置性能、プロセス精度および被転写側基板の平坦度などは複合的な要素のため、これらは総合で議論すべき事項として、本発明では基板形状としては考慮しないことにした。
この第4項は、中心対称の形状に近似する項となり、凹凸形状の度合が係数によって表されるため、この中心対称形状を持つ裏面吸着機構においては、特に第4項の係数と基板の変形が基板表面の線形の相関になるため、係数からの倍率補正がパターン形成前後で容易である。
一般に、ICにおける基板の保証外領域は、端面から5mm以内であることが多く、その領域においては、保証内領域に比べて平坦度が悪い場合が多い。また、外周部は装置のワークホルダー等に設置または固定されていることもあり、吸着保持や押印時に応力がかかる。
したがって、パターン形状の変形に寄与する領域は、図1に示されるように、縦の長さL1および横の長さL2を有する合成石英ガラス基板1において、概ね上記保証外領域を除外した合成石英ガラス基板1の中心Oから半径Rの円で囲まれる円領域2と考える。
本発明では、上述のとおり、この円領域2について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項係数が、−(2R/100,000×1)μm以上であるが、好ましくは−(2R/100,000×0.5)μm〜0μmである。第4項係数をこの範囲とすることにより、基板吸着によるパターン形状の変形が、パターン形成前後で補正可能なパラメータのみとなるため、パターン位置精度が向上する。例えば、6インチの角型の合成石英ガラス基板の場合には、上記第4項は、−1.42μm以上、好ましくは−0.71〜0μmである。
具体的にはリング状領域3について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項係数が、−(2R/100,000×0.5)μm以上であることが好ましく、−(2R/100,000×0.5)μm〜0μmであることがより好ましい。例えば、6インチの角型の合成石英ガラス基板の場合には、上記リング状領域における第4項係数が、好ましくは−0.71μm以上、より好ましくは−0.71〜0μmである。
第5項〜第8項は、中心非対称の成分の項となっており、第4項の同心円状の対称性の高い形状を除いた非対称な成分をそれぞれ表している。これらの成分は各項毎にそれぞれ異なる形状を表しているが、単体の成分で見ても中心対称の等倍変形とは異なる非対称な変形を誘起し、単純な線形補正からズレが生じて補正が難しくなる。したがって、実際には、これらの成分が複合することによって、インプリントモールドでは補正不可能な複雑なひずみ、局所的な変形につながると考えられる。そのため、第5項〜第8項については、第4項の絶対値と同等かもしくは小さいことが好ましく、各項の係数が0であることが最良の形状である。
さらに、第5項〜第8項の係数の絶対値の総和は、好ましくは4×(2R/100,000×1)μm以下であり、より好ましくは4×(2R/100,000×0.5)μm〜0μmである。例えば、6インチの角型の合成石英ガラス基板の場合には、好ましくは5.68μm以下、より好ましくは2.84〜0μmである。
さらに、第5項〜第8項の係数の絶対値の総和は、好ましくは4×(2R/100,000×0.6)μm以下であり、より好ましくは4×(2R/100,000×0.3)μm〜0μmである。例えば、6インチの角型の合成石英ガラス基板の場合には、好ましくは3.41μm以下、より好ましくは1.71〜0μmである。
さらに、第5項〜第8項の係数の絶対値の総和は、好ましくは4×(2R/100,000×0.2)μm以下であり、より好ましくは4×(2R/100,000×0.1)μm〜0μmである。例えば、6インチの角型の合成石英ガラス基板の場合には、好ましくは1.14μm以下、より好ましくは0.57〜0μmである。
研磨工程は、両面研磨、片面研磨のいずれを用いても良いが、一般に両面研磨の方が基板の厚さバラツキや平坦度を高精度に仕上げるのに好適である。研磨工程は、粗研磨、精密研磨と呼ばれる複数の研磨工程があり、各研磨工程では用いられる研磨剤、研磨パッドおよび研磨レートを適宜変え、表面粗さ(Ra)、表面欠陥、形状を制御する。
また、インプリントは、被転写物へ直接接触させて転写する特性上、欠陥も等倍で転写されるため、PSL標準粒子を用いた場合における検査感度150nmで検出される原料基板表面全面での欠陥数は、好ましくは10個以下、より好ましくは0個であることが要求される。
さらに、インプリント時の裏面吸着による基板全体の変形形状の安定性の観点から、同時に裏面形状に関して、中心対称性の高い略凸形状であることが好ましい。
また、研磨パッドとしては、スウェード系、不織布系、発泡ポリウレタン系等の従来汎用されている各種研磨パッドから適宜選択すればよいが、粗さ、欠陥品質を両立させる観点から、スウェード系パッドが最も好ましい。
続く精密研磨の複数段の工程では、上述のように表面粗さや欠陥品質を向上させるために、比較的硬度の低い研磨布を用いる。そのため、研磨定盤の影響を受けにくくなるが、硬度の低い研磨布であるため、基板外周が多く研磨されることから、全体としてはやや凸型になる傾向がある。いずれにしても精密研磨工程では平坦度を崩さずに、表面粗さや表面欠陥といった、ごく表面の品質を向上させるという目的から、研磨による取り代は後段になるほど少なくなり、また形状変化も少なくなる。
粗研磨工程終了時の裏面形状と、精密研磨を行った後の形状の差分を考慮して、精密研磨終了時に好適な裏面形状となるように、粗研磨工程時の裏面全面の平坦度が、好ましくは2μm以下、より好ましくは1.5μm以下となるように形状を規定する。粗研磨後の最終的な形状の凸化が大きすぎると、上記Zernike多項式による解析を行った場合に第4項の負の値が大きくなるため、その後の精密研磨における必要な補正量が大きくなり、補正困難または補正不可能となる場合があるからである。
このようにして製造されたインプリントモールド用原料基板を洗浄後、蒸着装置またはスパッタ装置を用いてインプリントモールド用原料基板上に、Cr、Cu、Mo、Ni等の金属またはこれらの金属酸化物膜、金属窒化物膜を常法により積層する。積層する膜厚は、好ましくは200nm以下、より好ましくは10〜50nmである。
塗布方法は、スピンコート、スプレーコート、スリットコート等を用いることができるが、より均一に塗布するためにはスピンコートが好適である。
レジスト種、レジスト膜厚に応じた露光量で露光した後、レジスト膜の現像を行い、純水でリンスして、乾燥させる。
インプリントモールド用基板のエッチングは、フッ酸やフッ化ナトリウムを含むエッチング水溶液へ浸漬してインプリントモールド用基板のエッチングを行う、いわゆるウェットエッチング法と、高周波をかけてプラズマ化したフッ素系ガスを用いてエッチングする、いわゆるドライエッチング法がある。いずれの方法でも金属または金属酸化物パターン部を残してガラスをエッチングすることで金属または金属酸化物パターン部が凸形状となる構造が得られる。
外形加工の際には、段差部を有するインプリントモールド用合成石英ガラス基板の段差部上部にあるパターン形成部を保護する必要がある。パターン形成部を保護する保護膜としては、Cr、Cu、Mo、Ni等の金属、これらの金属の酸化物膜または窒化物の膜や、有機化合物系のフォトレジスト膜等が挙げられる。
接着部材としては、ワックスや、エポキシ系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、UV硬化樹脂等が挙げられる。基板加工用台座は、セラミクスやガラス、金属製の台座が用いられる。
インプリントモールド用合成石英ガラス基板を基板加工用台座に固定させた後に、パターン形成面の一部を含む、表面、裏面、端面、面取り部について外形加工を行う。
外形加工に用いられる部材は、所望形状がプログラムされたマシニングセンター等の自動加工機の主軸に、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素等を電着またはメタルボンドで固定した回転砥石工具を用いる。回転砥石工具の主軸回転数は、特に限定されるものではないが、加工精度、生産性の面から、100〜30,000rpmが好ましく、1,000〜15,000rpmがより好ましい。また、研削速度にも制限はないが、加工精度、生産性の面から、1〜10,000mm/minが好ましく、10〜1,000mm/minがより好ましい。
外形加工では、基板サイズの変更や、端面の平坦度向上のための端面加工、表裏面と端面の間の面取り部加工や非貫通または貫通穴加工を行うことがあり、これらの加工においても上述の回転砥石工具と切削液を用いて加工を行うことができる。
こうして外形加工を行ったインプリントモールド用合成石英ガラス基板は、非鏡面であることが多いため、必要に応じて被加工部の強度向上、清浄度向上、残留応力低減等のため、鏡面研磨加工を行う。
鏡面加工方法としては、回転研磨パッドを一定圧力でインプリントモールド用基板に当接させながら、インプリントモールド用基板と回転研磨パッドが相対的に搖動するように、いずれか一方または双方を動かしながら研磨を行うことが好ましい。回転研磨パッドは研磨剤を含浸させたものを使うこともあるが、研磨砥粒スラリーを介在させた状態で加工を行うことが好ましい。回転研磨パッドの研磨加工部の材質としては、発泡ポリウレタン、酸化セリウム含浸ポリウレタン、酸化ジルコニウム含浸ポリウレタン、不織布、スウェード、ゴム、羊毛フェルト等の被加工物を加工除去できるものであれば種類は限定されない。
また、回転研磨パッドを被研磨基板側面に一定圧力で押し当てる方法としては、空気圧ピストン、ロードセル等の加圧機構を用いる方法が挙げられる。
洗浄後のインプリントモールド用合成石英ガラス基板は、目視検査、欠陥検査装置による検査を行う。150nm級欠陥の検査には、M1320、M3350、M6640等の装置(レーザーテック社製)を使用する。
このようにして得られるインプリントモールド用合成石英ガラス基板の平坦度は、インプリントパターンを高精度な形状転写をする観点から、表面のパターン形成領域については、好ましくは1μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。
インプリントモールド用原料基板として、6インチ(152mm)の角型の合成石英ガラス基板を用いて、基板表裏面のラッピング、研磨、洗浄工程を経て、裏面142mm角領域内の平坦度が1.121μmの基板を得た。
Ultra Flat(Corning Tropel社製)にて基板裏面の形状を測定し、合成石英ガラス基板の中心から半径60mmの円で囲まれる円領域において、Zernike解析を行ったところ、第4項の係数は−0.344μm、第5項〜第8項の係数は0.004〜0.042μm、絶対値の総和は0.073μmであり、非常に好適な裏面形状を持つ基板を得ることができた。
実施例1と同様の原料基板を用いて、表面へクロム膜、フォトレジストを成膜し、フォトマスクを用いて露光、現像を行い、基板中央に33×41mmの長方形領域のパターンを形成した。
次いで、フッ化アンモニウムを含むフッ酸水溶液を用いて非パターン形成領域のウェットエッチング加工を行い、30μm高さの長方形パターンを形成した。
エッチング後に、合成石英ガラス基板裏面の中心から半径32mmの円で囲まれる円領域について段差加工を行い、イソプロピルアルコール、熱濃硫酸、界面活性剤(PC302C、花王(株)製)と純水を用いて洗浄を行った後、Ultra Flat(Corning Tropel社製)にて基板裏面の形状を測定した。
計測の結果、裏面142mm角領域内の平坦度が1.041μmである基板を得た。また、裏面における上記円領域から段差加工領域を除外した半径60mmの円で囲まれる円領域において、Zernike解析を行ったところ、第4項の係数は−0.318μm、第5項〜第8項の係数は−0.011〜0.034μm、絶対値の総和は0.079μmであり、非常に好適な裏面形状を持った基板を得ることができた。
基板表面に26×33mmの長方形領域のパターンが形成された実施例1と同様の基板を、フッ化アンモニウムを含むフッ酸水溶液を用いて非パターン形成領域のウェットエッチング加工を行い、30μm高さの長方形パターンを形成した。
エッチング後に、合成石英ガラス基板裏面の中心から半径32mmの円で囲まれる円領域について段差加工を行い、イソプロピルアルコール、熱濃硫酸、界面活性剤(PC302C、花王(株)製)と純水を用いて洗浄を行った後、Ultra Flat(Corning Tropel社製)にて基板裏面の形状を測定した。
計測の結果、裏面142mm角領域内の平坦度が0.599μmである基板を得た。また、裏面における上記円領域から段差加工領域を除外した半径35mmの円と半径45mmの円で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行ったところ、第4項の係数は−0.282μm、第5項〜第8項の係数は−0.013〜0.034μm、絶対値の総和は0.057μmであった。
また、上記リング状の領域について5mmずつ外側にずらして第4項の係数および第5項〜第8項の係数と絶対値の総和を測定したところ、表2のような結果が得られた。
リング状領域60−70の第4項係数よりも、リング状領域35−45の第4項係数の方が絶対値が大きく、円領域から前記段差加工領域を除外した領域中でも中心に近い領域の傾斜が大きいことが伺える。
2 円領域
2A 非貫通穴
2B 貫通穴
3 リング状領域
L1 インプリントモールド用合成石英ガラス基板の縦の長さ
L2 インプリントモールド用合成石英ガラス基板の横の長さ
O 基板中心
R 半径
R1 円領域から段差加工領域を除外した領域における任意の円の半径
R2 半径R1の円と同心の円の半径(R2−R1=10mm)
Claims (10)
- 縦の長さL1、横の長さL2(但し、L1≧L2)を有するインプリントモールド用合成石英ガラス基板であって、
モールドパターンが形成される表面に対向する裏面における基板中心から半径R(但し、L2−2R≧10mm)の円で囲まれる円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×1)μm〜0μmであり、かつ、第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×1)μm〜0μmであることを特徴とするインプリントモールド用合成石英ガラス基板。 - 前記円領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×1)μm〜(2R/100,000×1)μmである請求項1記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域内に、段差部が形成された段差加工領域を有する請求項1または2記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記段差部が、非貫通穴または貫通穴である請求項3記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×0.6)μm〜0μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×0.6)μm〜0μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×0.6)μm〜0μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第4項の係数が、−(2R/100,000×0.5)μm〜0μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数が、−(2R/100,000×0.2)〜(2R/100,000×0.2)μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
- 前記円領域から前記段差加工領域を除外した領域における半径R1の任意の円と、これと同心で半径R2の円(但し、R2−R1=10mm)で囲まれるリング状の領域について、Zernike多項式における第1項〜第8項で近似解析を行った場合の第5項〜第8項の係数の絶対値の総和が、4×(2R/100,000×0.2)μm〜0μmである請求項3または4記載のインプリントモールド用合成石英ガラス基板。
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