JP6970472B2 - 人工栽培装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人工栽培装置に関する。特に、人工照明用のLED照明具の配設に工夫が施された人工栽培装置に関する。人工栽培される植物は特に限定されない。
近年、外界の自然光を用いた従来の伝統農法ではなく、屋内で人工照明を利用して植物を育成する植物の人工栽培技術が注目を浴びている。人口栽培では植物種に応じて、青色、赤色、遠赤色など適した波長の光を照射することによって植物の開花を制御したり成長を促進したりすることが可能となってきている。
人工照明の光源としては、近年、高出力のLED素子(発光ダイオード素子)の開発が進み、従来の白色電球による照明や、蛍光灯による照明に代え、いわゆるLED照明具が利用され始めている。特に、白色LED素子は、多数の波長の光を発光するできるため、植物の人工栽培装置用の人工照明として適したものであり、また、LED素子が持つ小型・省電力・長寿命という特性も相まって普及に弾みがついている。また、LED素子は発光する光の波長が比較的そろっており、発熱量が比較的少ないことから、LED素子を多数配列した人工照明装置を人工栽培用の照明器具として使用するが提案されている
従来技術において、LED素子を多数並べたLED照明装置を用いた人工栽培装置として提案されたものがある。
特許文献1(特開2013−17397号公報)に開示された植物栽培装置は、図18に示すように、栽培槽2を載せる載置棚4を有する栽培ラック3と、載置棚4の上方に間隔をおいて配置されたLED照明具5とを備えている。栽培ラック3の構造は、多数の垂直支柱8を並べ、垂直支柱8を横同士でつなぐ横部材9でつないで1面の垂直枠7を組み、左右一対の垂直枠7A7B同士を橋梁するように連結部材18で橋梁することで栽培ラック3を形成している。この垂直枠7の垂直支柱8の側面に出っ張りとなる多数の支持部6を突出させ、この支持部6にLED照明具5を取り付けるものである。同公報の0028段にあるように、LED照明具5は、支持部6の受け部32に対してねじ止め、リベット止めなどにより垂直支柱8に固定されることが開示されている。
また、特許文献2(特開2015−006162号公報)に開示された植物栽培装置は、図19に示すように、栽培ラックにLED照明具5が配置されており、LED照明具5は、額縁状の枠15と、枠15に着脱自在に取り付けられた複数のLED灯具16と、LED灯具16の上方に位置するように枠15に着脱自在に取り付けられ、かつ反射面が下方を向いた板状反射部材17を備えている。
LED灯具16は、左右両端部が、水平枠15の左右両枠部材18の灯具受け部21の切り欠き23内に嵌め入れられ、水平枠15に着脱自在に取り付けられた押さえ部材25によって固定されている。そして、LED灯具16の左右両端部が、弾性部材29を介して押さえ部材25により上方からネジ留めされることによって、LED灯具16が固定されている。
このように、特許文献1、特許文献2ともに、栽培ラックという構造物が組まれ、その栽培ラックに対して、LED照明具の端部を所定の位置に載置したあとねじ止め、リベット止めなどにより固定することにより、所定位置へ配設し、安定した状態を作り上げている。
特開2013−017397号公報 特開2015−006165号公報
従来のLED照明装置における問題点の1つは、1本1本のLED照明具の栽培ラックにおける電気工事作業のコストと負荷にある。
人工栽培装置のユニットにおいて配設されるLED照明具の本数が多量であり、大規模な植物工場などであれば、その人工栽培装置のユニットが多数設置されており、1本1本のLED照明具に対する電気配線工事量が膨大となる。ひいては人工栽培装置ユニットの設置コスト、植物工場の建設コストが高くなるという問題が生じる。この問題は、将来、植物工場における人工栽培装置の普及には大きな足かせになってしまうと懸念されている。
特許文献1に開示された植物栽培装置であれば、垂直枠7の垂直支柱8の側面に多数設けた支持部6にLED照明具を取り付ける必要がある。同公報の0028段にあるように、LED照明具5は支持部6の受け部32に対してねじ止め、リベット止めなどにより垂直支柱8に固定した上で電気配線工事を行う必要があり、1本1本のLED照明具5について相当な作業員の取り付け工事、電気配線工事を必要とし、極めて多数本のLED照明具5を複雑に取り付けて電気配線工事を行う作業は、工事期間、コストとも膨大になってしまう。
特許文献1の植物栽培装置において、かりに、LED照明具5を支持部6の受け部32に対してねじ止め、リベット止めなどしない場合でも、長大な栽培ラックに対して1本1本のLED照明具5を手作業で載置し、電気配線工事を行う必要がある。
特許文献2に開示された植物栽培装置でも、図19に示すように、栽培ラックに直管型LED灯具16の配置にあたり、直管型LED灯具16の左右両端部を水平枠15の左右両枠部材18の灯具受け部21の切り欠き23内に嵌め入れ、さらに、LED灯具16の左右両端部を、弾性部材29を介して押さえ部材25により上方からネジ留めして直管型LED灯具16を固定し、電気配線工事を行う必要がある。やはり、1本1本のLED照明具5について相当な作業員の作業量を必要とし、極めて多数本のLED照明具5を複雑に取り付けて電気配線工事を行う作業は、期間、コストとも膨大になってしまう。
特許文献2でも同様に、直管型LED灯具16を押さえ部材25により上方からネジ留め、リベット止めなどしない場合でも、長大な栽培ラックに対して1本1本のLED照明具5を手作業で慎重に載置した後、複雑な電気工事を行う必要がある。
上記問題点に鑑み、本発明は、従来のようにラックなどの構造物に、LED照明具を所定箇所における配設作業および電気配線作業を低減し、人工栽培植物棚の設置作業、コストを低減せしめた人工栽培装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の人工栽培装置は、人工栽培する植物を収納する人工栽培植物棚と、接続部を介して供給される電圧により発光するLED光源を備えたLED照明具と、前記人工栽培植物棚に対向するように前記LED照明具の前記接続部を介して通電可能に支持する支持接続部と、電源から供給電圧を受け前記支持接続部に通電する配線コード部と、前記人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部に対して固定できる固定部を備えたソケット体を備え、前記固定部と前記支持体取り付け部との固定が、着脱自在の嵌合構造または係合構造でなされ、前記ソケット体、または、前記支持接続部を介して前記LED照明具を取り付けた状態の前記ソケット体を、前記人工栽培植物棚に着脱自在に嵌合または係合して配設せしめることを特徴とする人工栽培装置である。
上記構成により、人工栽培植物棚に対するLED照明具の配設作業において、人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部に対してソケット体の固定部を取り付けることによりLED照明具を所定位置にて簡単に支持できる。ソケットに対してLED照明具を取り付けた後に、そのソケットとLED照明具ごと一体に人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部に対して取り付けても良く、ソケットを先に支持体取り付け部に対して取り付けた後に当該ソケットに対してLED照明具を取り付けても良い。
従来はソケットに接続し、ソケット内部から外部の商用電源まで人工栽培装置内外の配線工事が必要であったが、本発明の人工栽培装置では1本1本のLED照明具に対する従来のソケット類は不要であり、接続部同士を直接接続することにより複雑な電気配線工事が不要となる。
ここで、支持体取り付け部とソケット体の固定部との嵌合または係合には様々なものがあり得る。
支持体取り付け部とソケット体の固定部の取り付け構造は、嵌合構造や係合構造が好ましい。螺合構造では取り付けにネジ止めなどの作業が大きな負荷となる。接着構造では接着剤の塗布工程や乾燥工程が必要となり大きな負荷となる。嵌合構造または係合構造であれば、押し込んだりスライドしたりして両者を嵌合または係合させるだけで良いので取り付け工程が簡素化できるからである。
例えば、支持体取り付け部が凹凸形状または孔形状を含む構造体であり、ソケット体の固定部が支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状の形状に組み合う嵌合形状または係合形状を備えたものがある。嵌合形状または係合形状を支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めることにより、ソケットが人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に対して嵌合または係合することができる。
ここで、支持体取り付け部が、凹凸形状または孔形状を含む構造体であり、ソケット体の固定部が、支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状の形状に嵌合または係合する嵌合形状または係合形状を備えたものが好ましい。
またさらに、ソケット体の固定部を支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めた状態で嵌合形状または係合形状の移動を制限してロックするロック構造を備えることも好ましい。
ロック構造を機能させない状態でソケット体の嵌合形状または係合形状を支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めた後、ロック構造を機能させることにより、ソケット体が支持体取り付け部に対してロックされた状態で嵌合または係合され、固定される。
嵌合形状、係合形状としては、限定されず様々なものがあり得る。
例えば、支持体取り付け部が孔構造体であり、ソケット体の固定がその孔に嵌る柱状の構造体である。ソケット体の固定部の柱状の嵌合形状または係合形状を、支持体取り付け部の孔に嵌め入れることにより、ソケットが人工栽培植物棚またはその近隣の構造物の所定箇所に対して簡単に嵌合したり係合したりすることができる。
ロック構造としては、ソケット体の固定部の嵌合形状または係合形状を支持体取り付け部の孔に嵌めた状態で嵌合形状または係合形状の移動を制限してロックする構造とする。そのロック構造の例としては、支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めたソケット体の嵌合形状または係合形状のうち、支持体取り付け部の構造体の厚みを超えて凹凸形状または孔形状から突出する突出部分が回動可能になった構造がある。ここで、支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状と、突出している突出部分の双方が円形ではなく非円形であれば、突出部分が回動することにより、かならずどこかの箇所が凹凸形状または孔形状のエッジに当接するようになって抜け出なくなり、嵌合または係合される構造となる。
また、ロック構造の他の例としては、ソケット体の固定部の中に付勢バネと当該付勢バネで付勢が付けられて摺動する嵌合体または係合体が仕込まれており、固定部を支持体取り付け部に嵌入する際には嵌合体または係合体が壁面からの圧力で付勢に逆らって固定部内に押し戻されてアンロック状態となり、支持体取り付け部の孔に嵌めたソケット体の嵌合形状または係合形状のうち、支持体取り付け部の構造体の厚みを超えて孔から突出する突出部分が突出状態になったことを契機として嵌合体または係合体が付勢バネの付勢により突出してロック状態となる構造がある。
なお、付勢バネと付勢バネの付勢により突出する嵌合体または係合体は、ソケット体側だけでなく、支持体取り付け部の構造体の中に仕込む構成もあり得る。つまり、支持体取り付け部が凹凸形状または孔形状の内壁面の構造物において、内部に付勢バネと、当該付勢バネで付勢が付けられて摺動する嵌合体または係合体を仕込んでおき、ソケット体の固定部を支持体取り付け部に嵌入する際にはソケット体に押し込まれて、仕込まれている嵌合体または係合体が支持体取り付け部内に収納されてアンロック状態となり、ソケット体の固定部が支持体取り付け部に取り付けた状態になったことを契機として嵌合体または係合体が付勢バネの付勢により突出してソケット体の凹形状等に嵌ってロック状態となる構造がある。
さらに、他のロック構造としては、支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めた嵌合形状または係合形状のうち、構造体の厚みを超えて孔から突出する突出部分にロック用開口と、当該ロック用開口の形状に合致したロック体を備えた構造もあり得る。つまり、突出部分を突出させてから突出部分に穿設されているロック用開口にロック体を嵌め入れることにより、ロック体が凹凸形状または孔形状のエッジに当接して引っ掛かって抜け出なくなる構造となる。
他にもロック構造の例がある。支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状の開口端から嵌めた嵌合形状または係合形状の全体または一部がその開口端の開口方向からスライドして入り、さらに、水平方向、垂直方向または斜め方向に移動することにより、2回以上角度を変えたスライド移動を経ないと開口端から抜け出なくなる構造例がある。つまりスライド式のロック構造である。嵌合形状または係合形状を凹凸形状または孔形状の開口端から嵌めた方向(例えば方向A)に対して角度を持つ別の方向(例えば方向B)にスライドさせると、単純に嵌合形状または係合形状を1つの方向にずれるだけでは抜け出ず、嵌合形状または係合形状をそれら2方向順々に移動(つまり方向Bから戻して方向Aに引き抜く移動)させねば抜け出ない。
ここで、ソケット体の固定部において、LED照明具を通電可能に支持する支持接続部と、嵌合形状または係合形状との間を橋梁する橋梁部分を設ける構成もあり得る。この弾性橋梁部において、LED照明具を支持する方向に弾性力を生じるよう弾性構造を持たせる。
つまり、LED照明具を挟み込むように配設された一対のソケット体の嵌合形状または係合形状を、それぞれ対応する一対の支持体取り付け部の凹凸形状または孔形状に嵌めた状態とすると、対向し合う支持接続部の間の距離が、LED照明具を挟持する距離で、弾性橋梁部で支持される支持接続部がLED照明具を挟持する方向に弾性力が生じる距離となるよう調整されていれば、適切な弾性力をもってLED照明具を挟持することができる。
次に、本発明の人工栽培装置における電圧供給の工夫について述べる。
本発明の人工栽培装置において、ソケット体の配線コード部が外方に2本延設されたコード接続部を備えた構成とすれば、配設したソケット体の配線コード部のコード接続部と、隣または離れて配設されている他のソケット体の配線コード部のコード接続部同士をつなぎ合わせれば簡単に通電できる。
このように、ソケット体同士の間で供給電圧を通電し合うことができる。ソケット体の配線コードの接続部同士の接続により、当該接続にかかるソケット体の支持接続部をノードとして電気的に通電された渡り配線が構成され、渡り配線から各々のLED照明具に対してノードであるソケット体の支持接続部を介して供給電圧を並列に引き込んだ電気接続が形成される。
LED照明具への電圧供給については、LED照明具同士の接続が並列であり、各々のLED照明具が複数個平行に設けられており、渡り電圧供給線が、隣接するLED照明具の第1の接続部同士を接続し、また、隣接する第2の接続部同士を接続し、供給された電力を隣接するLED照明具に受け渡す渡り電圧供給線となる。隣接するLED照明具の第1の接続部同士を接続し、また、第2の接続部同士を接続し、複数本のLED照明具を並列に接続することにより、渡り電圧供給線に対して各々のLEDライン光源が並列に接続された構成で配設できる。
なお、一般のLED照明具であれば、外部のソケットに取り付けられた第1の口金と第2の口金の間に、例えば200Vが供給され、内部のLEDライン光源に90個の素子があれば、理論的に各々の素子に3V程度の電圧が供給される。
商標電源の電圧は契約電力の種類、国、地域によって異なるが、LEDライン光源に供給される電圧とLED素子数によって設計すれば良い。
LEDライン光源に供給される外部から供給される電源電圧について述べる。電源電圧は、本発明では特に限定はされず多様な電源が適用できる。定電圧源、定電流源でも良い。一般には定電圧源の方が回路構成が簡単な場合が多い。定電圧源とする場合、外部から商用電源をトランスで所定電圧(例えば200V)に変圧したものを供給するものでも良い。なお、スイッチング電源を適用して均質な電圧を得るものでも良いが回路構成が複雑になる。本発明は人工栽培装置であるので、小さな電圧の変動などは問題にならないケースが多く、商用電源のトランス調整程度で十分な場合も多い。また、本件特許出願人が先行して出願しているPCT/JP2018/013206号のような電圧源でも適用可能である。
人工栽培装置としては、人工栽培植物棚を多段構成とすることができる。工場の建屋の空間の有効利用のためには、床面積あたりの人工栽培植物棚の設置面積を増大させる必要があるが、人工栽培装置では人工照明を用いるので多段構成が可能となる。
本発明の人工栽培装置によれば、人工栽培植物棚に対するLED照明具の配設作業において、ソケットを簡単に所定位置に配設することができ、LED照明具を取り付けたソケットごと所定位置に配設したり、ソケットを先に所定位置にて支持したあとLED照明具を配設したりすることができる。また、電気配線は、ソケット体の配線コード部が外方に2本延設されたコード接続部をつなぎ合わせることにより簡単に接続することができ、それを渡り電圧供給線としてLED照明具を所定箇所における電気配線作業を低減し、人工栽培植物棚の設置作業、コストを低減せしめた人工栽培装置を提供することができる。
人工栽培装置100、特に、人工栽培植物棚110、LED照明具120の配置関係を示す図である。 実施例1にかかるLED照明具120の内部構造の構成例である。 実施例1にかかるソケット体130の構成例を簡単に示す図である。 支持接続部131の構造例および接続部122、123の構造例、および両者の接続の様子を示す図である。 実施例1にかかる第1のロック構造のソケット体130のロック構造の動きを示す図である。 実施例1にかかる第1のロック構造のソケット体130の人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順を簡単に示す図である。 実施例2にかかるソケット体130aの第2の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。 実施例2にかかる第2のロック構造のソケット体130aのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。 実施例3にかかるソケット体130bの第3の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。 実施例3にかかる第3のロック構造のソケット体130bのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。 実施例4にかかるソケット体130cの第4の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。 実施例4にかかる第4のロック構造のソケット体130cのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。 実施例5にかかるソケット体130dの第5の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。 実施例5にかかる第5のロック構造のソケット体130dのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。 実施例6にかかるソケット体130eの構成例である。 ソケット体130eに取り付けたLED照明具120を順に支持体取り付け部140に次々と配設してゆく様子を示す図である。 実施例7にかかるLED照明具120の電気的接続構成を示す図である。 従来の特許文献1(特開2013−17397号公報)に開示された植物栽培装置を示す図である。 従来の特許文献2(特開2015−006162号公報)に開示された植物栽培装置を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の人工栽培装置の実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示した具体的な用途、形状、個数などには限定されないことは言うまでもない。
本発明の人工栽培装置は、人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部に対してソケット体を嵌合または係合させて取り付ける構造である。
以下、実施例1として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第1の嵌合または係合構造であり、凹凸形状または孔形状と当該凹凸形状または孔形状に嵌る断面を備えた嵌合形状または係合形状の構造例を説明する。
実施例2として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第2の嵌合構造または係合構造であり、付勢バネで付勢された係合体を用いた係合構造の例を説明する。
実施例3として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第3の嵌合構造または係合構造であり、固定部が一体ではなくロック用開口を備えた嵌合形状部分または係合形状部分と、ロック用開口の形状に合致したロック体が分離されており、両者を嵌合または係合することでロックを掛ける嵌合構造または係合構造の例を説明する。
実施例4として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第4の嵌合構造または係合構造であり、支持体取り付け部側に付勢バネで付勢された係合体があり、ソケット体に設けられた凹凸形状または孔形状に係合する係合構造の例を説明する。
実施例5として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第5の嵌合構造または係合構造であり、支持体取り付け部の開口端に向けてソケット体の全体または一部をスライドして嵌入または係合した後、さらに、水平方向、垂直方向または斜め方向など異なる別の方向にスライド移動するスライド機構となっている構造例を説明する。
実施例6として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、ソケット体の固定部において、嵌合形状と支持接続部との間を橋梁してLED照明具を支持する方向に弾性力を生じる弾性橋梁部を備えた構造例を説明する。
実施例7として、ソケット体を介したLED照明具120への電圧供給の回路構成例を説明する。
実施例1にかかる本発明の人工栽培装置100の例を示す。
実施例1にかかる本発明の人工栽培装置100の構成例は、人工栽培植物棚110、LED照明具120、ソケット体130、支持体取り付け部140を備えた構成となっている。
図1は、人工栽培装置100、特に、人工栽培植物棚110、LED照明具120の配置関係を示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)は正面図、図1(c)側面図を示している。なお、図1では、LED照明具120、ソケット体130、支持体取り付け部140の細かい構造については図示していない。
人工栽培植物棚110は、人工栽培する植物を収納する棚である。この構成例では、フレーム部分(縦フレーム111、横フレーム112、水平板フレーム113)と容器部分114がある。棚の構造、形状、大きさ、長さ、幅などは特に限定されず、図1のものは一例に過ぎない。この構成例では、一例として5段構成となっている。
人工栽培植物棚110の基本構造は、縦方向の縦フレーム111と横方向の横フレーム112により縦横のスケルトン構造が組まれ、各段に水平板フレーム113が設けられている。多段に容器部分114を並べて支持できる構造であれば人工栽培植物棚110の構造として採用することができる。ここでは詳しい説明や図示などは省略する。
なお、この例では、水平板フレーム113は、容器部分114を支持する役割と、後述するように、LED照明具120、ソケット体130、支持体取り付け部140を支持する役割を果たすものとなっている。両者の役割を兼用せず、別々に構造物を設けることでも良い。
次に、LED照明具120について説明する。
LED照明具120は特に限定されず、LED光源を点灯でき、人工栽培の植物に人工光を供給できるものであればよい。例えば、従来の蛍光管の外形を模した直管型LED照明具や、カバーや管状の構造物を除いて電子基板を含むボード状の基板の上にLED素子が設けられているボード状の照明具、シート素材に印刷された電子回路シートの上にLED素子が設けられているシート状の照明具など多様なLED照明具が適用できる。
この実施例では直管型LED照明具120を例として説明する。つまり、直管部材を備え、第1の接続部および第2の接続部が口金形状となっている例とする。
図2は、実施例1にかかるLED照明具120の内部構造の構成例である。図2(a)は小斜面側から見た図(底面図)、図2(b)は側面図である。
図2に示すように、LED照明具120は、直管部材121、第1の接続部としての第1の口金122、第2の接続部としての第2の口金123、電子基板124、LEDライン光源125、渡り電圧供給線126、接続線127を備えたものである。図2では接続線127など一部の構成の図示は省略しているが、図17において簡単に図示している。
直管部材121は、従来の蛍光照明灯に代替するパイプ状の部材であり、第1の口金122および第2の口金123の間にわたされた直管部材である。少なくとも照明面が透明プラスチックやガラスなどのパイプであり、一般的には円筒形となっている。
直管部材121の素材は、透明または半透明のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂等の透明樹脂素材などであり、内部空間を備え、円筒パイプ状に形成されている。両端には第1の口金122および第2の口金123が設けられている。この構成例では、直管部材121の両端に取り付けられた第1の口金122および第2の口金123の間のLED照明具120の軸方向の長さは、既存の蛍光灯と同じ長さとなっている。
なお、この実施例1では直管型LED照明具を例とするためこのような直管部材121が設けられているが、LED照明具120としては直管部材121がない構造も可能である。
第1の接続部である第1の口金122および第2の接続部である第2の口金123は、この構成例では直管部材121の両端部に設けられた部材である。ここでは、左端に第1の口金122、右端に第2の口金123が設けられている。
第1の口金122にはプラグ1221が突設されており、第2の口金にはプラグ1231が突設されており、それぞれソケット体130に接続できる形状になっており、電気的にも通電可能に接続される接続構造を備えている。
第1の口金122の2本のプラグ1221、第2の口金123の2つのプラグ1231は従来の蛍光灯の口金のプラグと同様のサイズや形状でも良い。
電子基板124は、LEDライン光源125および電圧制御回路が実装される基板である。この例では、図2に示すように、電子基板124は線状または帯状で長尺に形成され、直管部材121の全長にわたって設けられている。
LEDライン光源125は、直管部材121内の電子基板124に沿って多数のLEDチップがライン状に並べて実装された多数のLED(白色発光ダイオード)素子である。図2などに示すように、この構成例では、LEDライン光源125は直管部材121の正面(表面)側に30個のLED10が正面に光を照射するように実装されている。したがって、LEDライン光源125の正面側(表面側)が光照射面となる。
LED素子は、表面に白色LED素子の発光面、裏面に電極面が設けられたチップである。この例ではLED素子は表面実装型(SMD型)LED素子とする。視覚的には真白色に見える光を発光するものとする。
このLED素子が直線状に並べられ、LEDライン光源125が形成されている。例えば、30個のLED30が正面に光を照射するように実装される。
LED素子を制御する制御回路の詳しい説明は省略するが、外部から供給される電圧を受け、LEDライン光源125に必要な電力を供給するように制御するものである。
実施例1にかかる渡り電圧供給線126は、電子基板124内に設けられた電力供給線であり、電子基板124の長さ方向に設けられており、スルーホールを介して接続線127により電子基板124のLEDライン光源125に電力を供給できる構造となっている。
渡り電圧供給路126により電圧供給路が確保され、渡り電圧供給線126から接続線または電圧制御回路127を介して並列に電圧を引き込み、各々の各段のLEDライン光源125に供給される。つまり、電圧供給線をはしごの支柱と見立てると各々のLED照明具ははしごの踏桟となるようなはしご型になっている。
例えば、外部の電圧供給線から200Vの供給を受けると、機械的には直列に接続されている各々のLED照明具120内部のLEDライン光源125に対して200Vが印加され、各々のLED素子には3V程度の電圧が供給される。契約電力の違いや、国や地域で商用電圧が異なる場合、供給される電圧とLEDライン光源125のLED数などを勘案して設計すれば良い。
接続線または電圧制御回路127は、渡り電圧供給線126からLEDライン光源125への電力供給を制御する回路である。もっとも簡単な構成は渡り電圧供給線126からLEDライン光源125への電力引き込みの接続線である。電圧変動を防止するコンデンサを設けたり電圧安定化回路などを設けたりすることも可能であるが、外部から渡り電圧供給線126に与えられる電圧が人工栽培装置100としてのLEDライン光源125に許容される範囲のものであれば、それ以上の精度の電圧制御は求められないので電力引き込み線で良い場合も多いと想定される。この例では、接続線127として、スルーホールを介して電子基板124のLEDライン光源125に接続されている。
次にソケット体130を説明する。
図3は、実施例1にかかるソケット体130の構成例を簡単に示す図である。
ソケット体130は、LED照明具120の接続部122,123に嵌合または係合するものであり、両者が嵌合または係合し合うことにより、電気的に通電可能に接続され、かつ、機械的にも接続される。
図3に示す例では、ソケット体130は、支持接続部131、配線コード部132、固定部133を備えた構成となっている。
図4は、支持接続部131の構造例および接続部122、123の構造例、および両者の接続の様子を示す図である。
支持接続部131は、人工栽培植物棚110に対向するようにLED照明具120の接続部122、123を通電可能に支持する部分である。図4(a)、図4(b)に示すように、支持接続部131は円筒形をしており、その内径はLED照明具120の接続部122、123の外径と対応するものとなっており、両者が嵌合または係合する構造となっている。支持接続部131の内部には外表面側の配線コード部132から内表面側に金属製のホールの端子が設けられている。
一方、この構成例では、LED照明具120の接続部122、123は、図4(c)、図4(d)に示すように、直管型LED照明具120の第1の口金122、第2の口金123となっており、円筒形の口金にプラグが突設された例となっている。第1の口金122と第2の口金123ともに同じ形状の例であり、第1の口金122には金属製の差し込みピン1221が設けられ、第2の口金123にも金属製の差し込みピン1232が設けられている。
図4(e)に示すように、両者が嵌合または係合し合うことにより、電気的に通電可能に接続され、かつ、機械的にも接続され、両者が相互に姿勢が安定するともに電気的に通電される構造となっている。
この例では上記のように、第1の接続部を第1の口金122とし、第2の接続部を第2の口金123として説明したが、口金形状ではなく両者が通電可能に嵌合または係合できるものであれば多様な形状があり得る。
配線コード部132は、電源から供給電圧を受け支持接続部131に通電する部分である。
配線コード部132は、後述する実施例7で示すように、外方に2本延設されたコード接続部を備えた構成例となっており、隣または離れて配設されている他のソケット体130の配線コード部132のコード接続部同士が通電可能に接続できる接続構造となっている。この電気的接続については実施例6において後述する。
固定部133は、人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部140に対して固定する部分である。ここでは、固定部133と支持体取り付け部140との固定が、着脱自在の嵌合構造または係合構造である。この例では、固定部133と支持体取り付け部140は嵌合または係合し合う構造を備えているものとする。
嵌合構造または係合構造は限定されないが、本実施例1では、以下に示す第1の嵌合構造または係合構造となっている。
第1の嵌合構造または係合構造は、人工栽培植物棚110そのもの、またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部140が凹凸形状または孔形状141を持ち、ソケット体130の固定部133が、支持体取り付け部140の凹凸形状または孔形状141の内形状に沿う断面を備えた嵌合形状または係合形状を備え、スライド移動させて両者を嵌合または係合させる例である。
この例では、取り付け部140の凹凸形状または孔形状141が、穿設された孔141および孔を形成する厚みのある構造体142の例となっている。
ソケット体130の固定部133を支持体取り付け部140の孔141に嵌め入れることにより、ソケット体130が人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物に対して嵌合または係合される。
この構成例では、ソケット体130の固定部133が、嵌合または係合形状1331と、嵌合または係合形状を支持体取り付け部140の孔141に嵌めた状態で嵌合または係合形状の移動を制限してロックするロック構造1332を備えたものとなっている。
ロック構造1332は限定されず、様々なものがあり得る。
図5は、実施例1にかかる第1のロック構造のソケット体130のロック構造の動きを示す図である。
本実施例1では、図5に示すように、支持体取り付け部140の孔141に嵌合または係合させた嵌合または係合形状1331のうち、構造体の厚みを超えて孔141から突出する突出部分1332が孔141に対して回動可能になった構造となっている。この突出部分が孔141のエッジに当接して抜け出なくなる構造となっている。
ロック構造が、支持体取り付け部140の孔141に嵌合または係合させた嵌合または係合形状1331のうち、構造体の厚みを超えて孔141から突出する突出部分が孔141に対して回動可能になった構造となっている。突出部分が孔141のエッジに当接して抜け出なくなる構造となっている。
図6は、実施例1にかかる第1のロック構造のソケット体130の人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順を簡単に示す図である。
ロック構造1332を機能させない状態で嵌合または係合形状133を支持体取り付け部140の孔141に嵌合または係合した後、支持体取り付け部140の厚みのある構造体142から突出したロック構造1332を回動して機能させることにより、ソケット体130が人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物に対して嵌合または係合する。
本発明の人工栽培装置100では、LED照明具120を人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順は2通りあり得る。
第1の取り付け手順は、先に、ソケット体130を先に人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けてから、当該ソケット体130にLED照明具120を取り付ける手順である。
第2の取り付け手順は、先に、ソケット体130にLED照明具120を取り付けておき、LED照明具120を取り付けた状態のソケット体130ごと、人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けることにより着脱自在に嵌合または係合して配設せしめることを特徴とする。
次に、支持体取り付け部140は、上記したように、LED照明具120を支持する部材である。LED照明具120を安定的に載置または係止するものであれば良く、支持体取り付け部140の形状、構造は限定されないが、穿設された孔141と厚みのある構造体142を備えたものとなっている。支持体取り付け部140の配設箇所は、人工栽培植物棚110の所定箇所または人工栽培植物棚110の近隣にある構造体に設けられる。つまり、人工栽培植物棚110そのものの一部に支持体取り付け部140を設けても良いし、人工栽培植物棚110そのものの筐体ではないが、その近隣に設けられた別体の構造物に設けることでも良い。
支持体取り付け部140の配設方向、長さ、個数には様々なバリエーションがあり得る。
支持体取り付け部140の配設方向については、本実施例1は、LED照明具120同士を並列に並べて接続するものであるので、人工栽培植物棚110の長さ方向の軸に対して支持体取り付け部140が所定の間隔を空けて穿設されている。この例では、図1に示すように、LED照明具120の長さ方向が人工栽培植物棚110の長さ方向と直交している。
図6に示す簡単な取り付け作業のみで、所定本数のLED照明具120について、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事まで完了することができる。
実施例2として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第2の嵌合構造または係合構造であり、付勢バネで付勢された係合体を用いた係合構造の例を説明する。
実施例2のソケット体130aは、ロック構造1332が、ソケット体130aの固定部133a内に設けられた付勢バネと、付勢バネで付勢が付けられて摺動する係合体となっている例である。
第2の嵌合構造または係合構造は、人工栽培植物棚110そのもの、またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部140が、穿設された孔141と孔を形成する厚みのある構造体142であり、ソケット体130aの固定部133aが、支持体取り付け部140の孔141の内形状に沿う断面を備えた嵌合または係合形状であるが、この例では、その内部に付勢バネで付勢が付けられて突出可能となっている係合体が内蔵されている例である。
図7は、実施例2にかかるソケット体130aの第2の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。
図7に示すように、この構成例では、ソケット体130aの固定部133aが、孔141に嵌合する嵌合または係合形状1331と、嵌合または係合形状を支持体取り付け部140の孔141に嵌合または係合した状態で嵌合または係合形状の移動を制限してロックするロック構造となる係合体1332aを備えたものとなっている。
図8は、実施例2にかかる第2のロック構造のソケット体130aのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。
係合体1332aは、図示しない付勢バネで固定部133aの中で付勢されており、突出するようになっている。係合体1332aは下に向けて斜面を備えており、図8(c)に示すように、ソケット体130aを支持体取り付け部140の孔141に嵌入してゆくと、構造体142の壁面により係合体1332aが押されて内部に押し込まれてゆき、固定部133a内に収納されてアンロック状態となってゆくが、図8(d)に示すように、支持体取り付け部140の孔141の壁面である構造体142の厚みを超えて孔141から突出状態になったことを契機として係合体1332aが付勢バネの付勢により突出してロック状態となる構造である。
このように、ソケット体130aの固定部133aを支持体取り付け部140の孔141に嵌め入れることにより、ソケット体130aが人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物の支持体取り付け部140に対して嵌合または係合される。
本実施例2のソケット体130aを用いた場合も、LED照明具120を人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順は2通りあり得る点は同様である。
第1の取り付け手順は、先に、ソケット体130aを先に人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けてから、当該ソケット体130にLED照明具120を取り付ける手順である。
第2の取り付け手順は、先に、ソケット体130aにLED照明具120を取り付けておき、LED照明具120を取り付けた状態のソケット体130aごと、人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けることにより着脱自在に嵌合または係合して配設せしめる。
図8に示す簡単な取り付け作業のみで、所定本数のLED照明具120について、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事まで完了することができる。
実施例3として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合または係合構造が、第3の嵌合構造または係合構造であり、固定部が一体ではなくロック用開口を備えた嵌合または係合形状の部分と、ロック用開口の形状に合致したロック体が分離されており、両者を嵌合または係合することでロックを掛ける嵌合構造または係合構造の例を説明する。
実施例3のソケット体130bは、ロック構造1332が、ソケット体130bの固定部133bとは分離された構造となっている。
この例では、人工栽培植物棚110そのもの、またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部140が穿設された孔141と孔を形成する厚みのある構造体142であり、ソケット体130bの固定部133bが、支持体取り付け部140の孔141の内形状に沿う断面を備えた嵌合または係合形状であるが、その一部にロック用開口が穿設されており、そのロック用開口に嵌合または係合する形状のロック体1332bが供給されている。
図9は、実施例3にかかるソケット体130bの第3の嵌合構造または係合構造例を簡単に示す図である。
図9に示すように、この構成例では、ソケット体130bの固定部133bが、孔141に嵌合する嵌合または係合形状1331と、嵌合または係合形状1331のうち、支持体取り付け部140の孔141に嵌合または係合すると構造体142の厚みを超えて孔141から突出する突出部分にロック用開口が穿設されている。支持体取り付け部140の孔141に嵌めた状態で嵌合または係合形状の移動を制限してロックするロック構造となる係合体1332bを備えたものとなっている。
図10は、実施例3にかかるロック構造のソケット体130bのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。
図10(c)に示すように、ロック構造1332bを嵌合していない状態で固定部133bを支持体取り付け部140の孔141に嵌めた後、図10(d)に示すように、支持体取り付け部140の厚みのある構造体142から突出した嵌合または係合形状に穿設されているロック用開口に対してロック体1332を押し込んで嵌合または係合することにより、ソケット体130bが人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物に対して抜け出ないように嵌合または係合される。
本実施例3の本発明の人工栽培装置100においても、LED照明具120を人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順は2通りあり得る。
第1の取り付け手順は、先に、ソケット体130bを先に人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けてから、当該ソケット体130bにLED照明具120を取り付ける手順である。
第2の取り付け手順は、先に、ソケット体130bにLED照明具120を取り付けておき、LED照明具120を取り付けた状態のソケット体130bごと、人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けることにより着脱自在に嵌合または係合して配設する。
図10に示す簡単な取り付け作業のみで、所定本数のLED照明具120について、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事まで完了することができる。
実施例4は、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が、第4の嵌合構造または係合構造であり、支持体取り付け部側に付勢バネで付勢された係合体があり、ソケット体に設けられた凹凸形状または孔形状に係合する嵌合構造または係合構造の例を説明する。
実施例4の第4の嵌合構造または係合構造のソケット体130cは、ロック構造143が、支持体取り付け部140cの構造体142c内に設けられた付勢バネと、付勢バネで付勢が付けられて摺動する係合体143cとなっている例である。ソケット体130cには係合体143cが嵌合または係合する開口や切り欠きが設けられている。
図11は、実施例4にかかるソケット体130cの第4の嵌合構造または係合構造の例を簡単に示す図である。
図11に示すように、この構成例では、支持体取り付け部140cの構造体142c内に設けられた付勢バネ(図示せず)により付勢された係合体143cが内蔵されており、ソケット体130cの嵌入時は内部に収納されているが、ソケット体130cが支持体取り付け部140c内に嵌入され、ソケット体130cの開口や切り欠きと対向すると、付勢バネによる付勢によりソケット体130cの開口や切り欠き内に突出する仕掛けとなっている。
図12は、実施例4にかかるロック構造のソケット体130cのロック構造の動き、配設する際の取り付け作業の手順を簡単に示す図である。
係合体143cは、図12(c)に示すように、図示しない付勢バネで支持体取り付け部140cの構造体142cの中で付勢されている。図12(d)に示すように、ソケット体130cを支持体取り付け部140cに嵌入してゆき、係合体143cがソケット体130cの開口や切り欠きと対向すると、構造体142cの壁面により係合体143cが突出し、ソケット体130cの開口や切り欠きに嵌合または係合されてロック状態となる。
このように、ソケット体130cの固定部133cを支持体取り付け部140cに嵌め入れることにより、ソケット体130cが人工栽培植物棚110またはその近隣の構造物の支持体取り付け部140に対して嵌合または係合される。
本実施例4のソケット体130cを用いた場合も、LED照明具120を人工栽培植物棚110の所定箇所に対向して配設する取り付け作業の手順は2通りあり得る点は同様である。
第1の取り付け手順は、先に、ソケット体130cを先に人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けてから、当該ソケット体130cにLED照明具120を取り付ける手順である。
第2の取り付け手順は、先に、ソケット体130cにLED照明具120を取り付けておき、LED照明具120を取り付けた状態のソケット体130cごと、人工栽培植物棚110の所定箇所に取り付けることにより着脱自在に嵌合または係合して配設せしめる。
図12に示す簡単な取り付け作業のみで、所定本数のLED照明具120について、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事まで完了することができる。
実施例5は、支持体取り付け部とソケット体の嵌合構造または係合構造が第5の嵌合構造または係合構造として、スライド機構を含む嵌合構造または係合構造を説明する。
ここでいうスライド機構は、1方向にスライドさせるだけでなく、支持体取り付け部の開口端に向けてソケット体の全体または一部をスライドして嵌入した後、さらに、水平方向、垂直方向または斜め方向など異なる別の方向にスライド移動する2段階のスライド移動を行って抜け出なくしてロックを掛けるものである。
図13は、実施例5にかかるソケット体130dの第5の嵌合構造または係合構造の例を簡単に示す図である。
図13(a)から図13(c)に示すように、実施例5の第5の嵌合構造または係合構造のソケット体130dの固定部133dには凹凸形状または孔形状があり、また、図13(d)から図13(e)に示すように、支持体取り付け部140dにも凹凸形状または孔形状がある。これらは2つの方向で移動することで嵌合または係合する組み合わせとなっている。図13の例では、第5の嵌合構造または係合構造のソケット体130dの固定部133dには左側に切り欠きが設けられている。一方、支持体取り付け部140dはソケット体130dの固定部133dを上方から受け入れるスペースを提供するとともに、横方向にスライドさせるスペースを提供する孔形状が設けられており、さらに、ソケット体130dの固定部133dの切り欠きに対向する突設体143dが設けられている。
図14(a)から図14(b)に示すように、支持体取り付け部140dの孔形状の開口端から嵌めたソケット体130dの固定部133dがスライドして嵌入し、さらに、図14(b)から図14(c)に示すように水平方向(図中左側)に移動することにより、ソケット体130d側の切り欠きに対して、支持体取り付け部140d側のロック構造である突設体143dが嵌合または係合して組み合わされる。この状態であれば、2回以上角度を変えたスライド移動を経ないと開口端から抜け出なくなる。つまり、ソケット体130dの嵌合または係合形状を支持体取り付け部140dの孔形状の開口端からスライドした方向(垂直方向)に対して別の方向(水平方向)にスライドさせたものであり、単純にソケット体130dの固定部133dを垂直方向に引き抜くだけでは抜け出ない。
図14に示す簡単な取り付け作業のみで、所定本数のLED照明具120について、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事まで完了することができる。
実施例6として、支持体取り付け部とソケット体の嵌合または係合構造が、ソケット体の固定部において、嵌合形状または係合形状と支持接続部との間を橋梁してLED照明具を支持する方向に弾性力を生じる弾性橋梁部を備えた構造例を説明する。
図15は、実施例6にかかるソケット体130eの構成例である。
実施例6は、ソケット体130eの固定部133eにおいて、嵌合または係合形状1331と支持接続部131との間を橋梁してLED照明具を支持する方向に弾性力を生じる弾性橋梁部1333eを備えたものであるが、上記したような実施例1〜実施例4のいずれの構造例であっても、嵌合または係合形状1331の上部に弾性体1333eを設ければ適用可能である。この例では、実施例1に示したソケット130の嵌合または係合形状1331の上部に弾性体1333eを設けた例となっている。
図15(b)に示すように、弾性体1333eの弾性力により、LED照明具120の長さ方向に伸縮可能となっており、適度な挟持力を供給することができるものとなっている。
実施例7として、ソケット体を介したLED照明具120への電圧供給の回路構成例を説明する。
実施例7は、LED照明具同士を並列に接続する接続パターンのものである。LED照明具同士の接続方向がその長さ方向と直交する方向、つまり平行に並べられて接続されており、電圧供給線は隣接し合うLED照明具の第1の接続部である第1の口金122同士を接続し、また、隣接し合う第2の接続部である第2の口金123同士を接続することにより並列接続し、供給された電力を隣接するLED照明具120に受け渡すものである。
実施例7の構成におけるLED照明具120の配設作業の概略を述べる。
図16は、ソケット体130に取り付けたLED照明具120を順に支持体取り付け部140に次々と配設してゆく様子を示す図である。
図16に示すように、LED照明具120の配設方向がLED照明具120の長さ方向とは直交となっていることが分かる。複数本のLED照明具120を並列に配設される。
実施例7では、取り付け作業の際、LED照明具120同士は、所定の間隔を空けて並べられている。支持体取り付け部140が人工植栽棚110の長さ方向に沿って所定の間隔をあけつつ設けられており、その支持体取り付け部140に対してソケット130およびLED照明具120を嵌合または係合し、次々と配設してゆけば良い。
電気的配線については、図16(a)から図16(b)に示すように、LED照明具120の第1の口金122の渡り電圧供給線126と、隣接するLED照明具120の第1の口金122の渡り電圧供給線126同士を接続し、また、LED照明具120の第2の口金123の渡り電圧供給線126と、隣接するLED照明具120の第2の口金123の渡り電圧供給線126同士を接続するという手順で接続していく。
図17は、実施例7にかかるLED照明具120の電気的接続構成を示す図である。図17(a)に示した取り付け例のように、隣接し合う第1の口金122同士、第2の口金123同士が渡り電圧供給線126を介して相互に接続されると、図17(b)に示すように、電圧供給路となる電圧供給線である渡り電圧供給線126同士は直列に接続される。つまり、図17(a)に示すように、第1の口金122の渡り電圧供給線126同士、第2の口金123の渡り電圧供給線同士の接続によって、外部から供給される電圧が共通の電圧線として機能する。
図17(b)に示すように、渡り電圧供給線126から引き込み線である接続線または電圧制御回路127により並列に電圧が引き込まれ、LEDライン光源125に通電した状態とすることができる。
外部からの供給電圧は、渡り電圧供給線126を通って、次段のLED照明具120に順々に渡され、引き込み線である接続線または電圧制御回路127により並列につながった各々のLED照明具120に均等に200Vが印加され、内部のLEDライン光源125に引き込まれ、各々のLED素子に3V程度の電圧が印加される。
ここで、外部から渡り電圧供給線126に供給される電力の電源は、実施例1と同様、本発明では特に限定はされず多様な電源が適用できる。定電圧源、定電流源でも良い。一般には定電圧源の方がその回路構成が簡単な場合が多い。定電圧源とする場合、外部から商用電源を所定電圧(例えば200V)に調整したものを供給するものでも良い。なお、スイッチング電源を適用して均質な電圧を得るものでも良いが回路構成が複雑になる。本発明は人工栽培装置100であるので、小さな電圧の変動などは問題にならないケースが多く、外部の商用電源が200Vであればそのまま使用でき、外部の商用電源が100Vの場合はトランスの昇圧調整程度で200Vとすれば十分な場合も多い。また、本発明者が先行して出願しているPCT/JP2018/013206号のような電圧源でも適用可能である。
このような簡単な取り付け作業のみで、複数本のLED照明具120のすべてについて、所定位置への取り付け工事、さらには電気配線工事を完了することができる。
本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
以上、本発明の好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明は、多様な植物種の植物工場に適用できる人工栽培装置として広く適用することができる。
100 LED照明具
110 人工栽培植物棚
120 LED照明具
121 直管部材
122 第1の接続部
123 第2の接続部
124 電子基板
125 LEDライン光源
126 渡り電圧供給線
127 接続線または電圧制御回路
130 ソケット
131 支持接続部
132 配線コード部
133 固定部
140 支持体
141 凹凸形状または孔形状
142 構造体

Claims (13)

  1. 人工栽培する植物を収納する人工栽培植物棚と、
    接続部を介して供給される電圧により発光するLED光源を備えたLED照明具と、
    前記人工栽培植物棚に対向するように前記LED照明具の前記接続部を介して通電可能に支持する支持接続部と、電源から供給電圧を受け前記支持接続部に通電する配線コード部と、前記人工栽培植物棚またはその近隣の構造物に設けられている支持体取り付け部に対して固定できる固定部を備えたソケット体を備え、
    前記人工栽培植物棚またはその近隣の前記構造物に設けられている前記支持体取り付け部が、前記人工栽培植物棚またはその近隣の前記構造物に設けられた凹凸形状または孔形状を含む構造体であり、
    前記ソケット体の前記固定部が、前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状の形状に嵌合または係合する嵌合形状または係合形状を備え、当該嵌合形状または係合形状を前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状に嵌めた状態で前記嵌合形状または係合形状の移動を制限してロックするロック構造を備え、
    前記ロック構造を機能させない状態で前記嵌合形状または係合形状を前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状に嵌めた後、前記ロック構造を機能させることにより、前記ソケットが前記人工栽培植物棚またはその近隣の前記構造物に対して嵌合または係合され、前記ソケット体、または、前記支持接続部を介して前記LED照明具を取り付けた状態の前記ソケット体を、前記人工栽培植物棚に着脱自在に嵌合または係合して配設せしめることを特徴とする人工栽培装置。
  2. 前記ロック構造が、前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状に嵌めた前記嵌合形状または係合形状のうち、前記前記支持体取り付け部から突出する突出部分が回動可能になった構造であり、前記突出部分を回動させることにより前記支持体取り付け部のエッジに当接して抜け出なくなる構造である請求項に記載の人工栽培装置。
  3. 前記ロック構造が、前記ソケット体の前記固定部内に設けられた付勢バネと、付勢バネで付勢が付けられて摺動する嵌合体または係合体であって、前記固定部を前記支持体取り付け部に嵌入する際には前記嵌合体または係合体が前記固定部内に収納されてアンロック状態となり、前記支持体取り付け部の前記孔に嵌めた前記嵌合形状または係合形状のうち、前記凹凸形状または孔形状から突出する突出部分が突出状態になったことを契機として前記嵌合体または係合体が前記付勢バネの付勢により突出してロック状態となる構造であることを特徴とする請求項に記載の人工栽培装置。
  4. 前記ロック構造が、前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状に嵌めた前記嵌合形状または係合形状のうち、前記凹凸形状または孔形状から突出する突出部分にロック用開口と、前記ロック用開口の形状に合致したロック体を備え、前記ロック体を前記ロック用開口に取り付けることにより、前記ロック体が前記支持体取り付け部のエッジに当接して抜け出なくなる構造である請求項に記載の人工栽培装置。
  5. 前記ロック構造が、前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状の開口端から嵌めた前記ソケット体の固定部の前記嵌合形状または係合形状の全体または一部が前記開口端の開口方向からスライドして嵌入した後、さらに、水平方向、垂直方向または斜め方向にスライド移動することにより、2回以上角度を変えたスライド移動を経ないと開口端から抜け出なくなる構造である請求項に記載の人工栽培装置。
  6. 前記ソケット体の前記固定部が、前記嵌合形状または係合形状と、前記嵌合形状または係合形状と前記LED照明具を通電可能に支持する前記支持接続部との間を橋梁し、前記LED照明具を支持する方向に弾性力を生じる弾性橋梁部を備え、
    前記LED照明具を挟み込むように配設された一対の前記ソケット体の前記嵌合形状または係合形状を、それぞれ対応する一対の前記支持体取り付け部の前記嵌合形状または係合形状に嵌めた状態で、前記弾性橋梁部が、前記支持接続部が前記LED照明具を挟持する方向に弾性力が生じるよう、一対の前記支持体取り付け部の位置が調整されていることを特徴とする請求項に記載の人工栽培装置。
  7. 前記支持体取り付け部が、前記凹凸形状または孔形状の内壁面の構造物において、内部に設けられた付勢バネと、付勢バネで付勢が付けられて摺動する嵌合体または係合体であって、前記固定部を前記支持体取り付け部に嵌入する際には前記嵌合体または係合体が前記支持体取り付け部内に収納されてアンロック状態となり、前記支持体取り付け部の前記嵌合形状または係合形状に取り付けた前記嵌合形状または係合形状のうち、前記固定部を前記支持体取り付け部に取り付けた状態になったことを契機として前記嵌合体または係合体が前記付勢バネの付勢により突出してロック状態となる構造であることを特徴とする請求項に記載の人工栽培装置。
  8. 前記ソケット体の前記固定部が、前記嵌合形状または係合形状と、前記嵌合形状または係合形状と前記LED照明具を通電可能に支持する前記支持接続部との間を橋梁し、前記LED照明具を支持する方向に弾性力を生じる弾性橋梁部を備え、
    前記LED照明具を挟み込むように配設された一対の前記ソケット体の前記嵌合形状または係合形状を、それぞれ対応する一対の前記支持体取り付け部の前記凹凸形状または孔形状に取り付けた状態で、前記弾性橋梁部が、前記支持接続部が前記LED照明具を挟持する方向に弾性力が生じるよう、一対の前記支持体取り付け部の前記孔の距離となるよう調整されていることを特徴とするに記載の人工栽培装置。
  9. 前記ソケット体の前記配線コード部が外方に2本延設されたコード接続部を備え、
    配設した前記ソケット体の前記配線コード部の前記コード接続部と、隣または離れて配設されている他の前記ソケット体の前記配線コード部の前記コード接続部同士が通電可能に接続できる接続構造を備えていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の人工栽培装置。
  10. 前記ソケット体の前記配線コードの前記接続部同士の接続により、当該接続にかかる前記ソケット体の前記支持接続部をノードとして電気的に通電された渡り配線が構成され、前記渡り配線から各々の前記LED照明具に対して前記ノードである前記ソケット体の前記支持接続部を介して前記供給電圧を並列に引き込んだ電気接続が形成されることを特徴とする請求項に記載の人工栽培装置。
  11. 前記LED照明具同士の接続が並列であり、各々の前記LED照明具が複数個平行に設けられており、
    前記渡り電圧供給線が、隣接する前記LED照明具の前記第1の接続部同士を接続し、また、隣接する前記第2の接続部同士を接続し、供給された電力を隣接する前記LED照明具に受け渡す渡り電圧供給線であり、
    隣接する前記LED照明具の前記第1の接続部同士を接続し、また、前記第2の接続部同士を接続し、複数本の前記LED照明具を並列に接続することにより、前記渡り電圧供給線に対して各々の前記LEDライン光源が並列に接続された構成で配設できることを特徴とする請求項10に記載の人工栽培装置。
  12. 前記人工栽培植物棚が多段構成となっていることを特徴とする請求項1から11に記載の人工栽培装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の人工栽培装置に用いられる前記ソケット体。
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