JP6969743B2 - ダイヤモンド製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤモンド製造方法に関する。
ダイヤモンドは、非常に硬く安定であることに加え、高い熱伝導性及び広いバンドギャップを有するため、機械加工材料のみならず、伝熱材料、半導体材料等としても期待されている。また、ホウ素がドープされたダイヤモンド(以下、「ホウ素ドープダイヤモンド」ともいう。)は、導電性を有し、かつ、物理的及び化学的安定性に優れるため、電極材料としても注目されている。
従来、ダイヤモンドの製造方法として、マイクロ波プラズマ化学気相堆積(CVD)法等の気相法により、基材上にダイヤモンド膜を成膜する方法が知られている。しかし、気相法は、低圧高温でダイヤモンドを気相成長させる方法であるため装置が複雑なものとなる上、成膜速度が遅い(約1〜2μm/h)という問題点がある。
そこで、近年、ダイヤモンド源を含む液体中でプラズマを発生させ、基材上にダイヤモンド膜を成膜する方法(以下、「液中プラズマ法」ともいう。)が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような液中プラズマ法によれば、成膜速度を気相法に比べて100倍以上に高めることが可能となる。
特許第3624238号公報 特許第4930918号公報
ところで、製造したダイヤモンド膜を工業応用する場合、ダイヤモンド膜の成膜面積を大きくすることが求められる。しかし、これまで提案されている液中プラズマ法では、電極のサイズによって成膜面積が制限されてしまい、大面積のダイヤモンド膜を得ることは困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、大面積のダイヤモンド膜を容易に得ることが可能なダイヤモンド製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 電極及び基材が配置された反応容器内にダイヤモンド源を含む液体を収容し、前記電極から放射された電磁波によって前記液体中に発生したプラズマを前記基材と接触させることにより、前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する成膜工程を有し、
前記電極から放射される電磁波が、ソリッドステート方式の電磁波発生器にて発生した電磁波であり、
前記成膜工程では、前記電極及び前記基材の少なくとも一方を走査させながら前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する、ダイヤモンド製造方法。
<2> 電極及び基材が配置された反応容器内に、ダイヤモンド源として炭素数1〜4のアルコール及びテトラヒドロフランを含む液体を収容し、前記電極から放射された電磁波によって前記液体中に発生したプラズマを前記基材と接触させることにより、前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する成膜工程を有し、
前記成膜工程では、前記電極及び前記基材の少なくとも一方を走査させながら前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する、ダイヤモンド製造方法。
<3> 前記基材の材質がタングステン、ニオブ、又はモリブデンである、<1>又は<2>に記載のダイヤモンド製造方法。
<4> 前記反応容器内の圧力が20kPa〜80kPaである、<1>〜<3>のいずれか1項に記載のダイヤモンド製造方法。
> 前記液体がホウ素源を更に含み、
前記成膜工程では、前記基材上にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜する、<1>〜<>のいずれか1項に記載のダイヤモンド製造方法。
> 前記ホウ素源が酸化ホウ素及びトリアルコキシボランの少なくとも一方である、<>に記載のダイヤモンド製造方法。
本発明によれば、大面積のダイヤモンド膜を容易に得ることが可能なダイヤモンド製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る液中プラズマ処理装置の一例を示す模式図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜のラマン分光測定結果、及びダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜のレーザー顕微鏡像及びラマン分光測定結果、並びにダイヤモンドのピークの平均半値幅を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜についてラマン分光測定を行った際のダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)及びピーク位置をプロットした結果を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を示す図である。 タングステン基板上に成膜されたダイヤモンド膜の膜中央部及び周辺部におけるラマン分光測定結果、並びにダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を示す図である。 ニオブ基板上に成膜されたダイヤモンド膜の膜中央部及び周辺部におけるラマン分光測定結果、並びにダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を示す図である。 モリブデン基板上に成膜されたダイヤモンド膜の膜中央部及び周辺部におけるラマン分光測定結果、並びにダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を示す図である。 基材を走査させていない場合にタングステン基板上に成膜されたダイヤモンド膜(同図(A))及び基材を走査させた場合にタングステン基板上に成膜されたダイヤモンド膜(同図(B))を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたホウ素ドープダイヤモンド膜のレーザー顕微鏡像、並びにダイヤモンド膜の成膜速度及びホウ素ドープ量を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたホウ素ドープダイヤモンド膜のラマン分光測定結果を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたホウ素ドープダイヤモンド膜について、0.5M HSO水溶液中でサイクリックボルタンメトリー(CV)測定を行った結果を示す図である。 単結晶シリコン基板上に成膜されたホウ素ドープダイヤモンド膜について、1mM Fe(CN) 3−/4−を含有する1M KCl水溶液中でサイクリックボルタンメトリー(CV)測定を行った結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る液中プラズマ処理装置の一例を示す模式図である。図1に示すように、液中プラズマ処理装置1は、液体を収容可能な反応容器10と、反応容器10内を減圧する減圧処理部20と、電磁波を発生する電磁波発生器30と、電磁波発生器30にて発生した電磁波を伝搬する導波管40と、導波管40から伝搬された電磁波を液体中に放射し、プラズマを発生させる電極50と、液体中に発生したプラズマが基材61と接触するように、該基材61を保持する基材保持部60と、液体中に発生したプラズマを基材61と接触させる際に、電極50及び基材61の少なくとも一方を走査させる走査制御部70と、を備える。
反応容器10は、例えば石英製の密閉可能な容器であり、内部に液体が収容されている。基材61にダイヤモンド膜を成膜する場合、反応容器10内に収容される液体は、少なくともダイヤモンド源を含む。また、基材61にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜する場合、反応容器10内に収容される液体は、少なくともダイヤモンド源及びホウ素源を含む。なお、反応容器10に収容される液体については、後で詳述する。
減圧処理部20は、反応容器10内を減圧するものであり、例えば、圧力計付きのダイヤフラムポンプ等により構成することができる。減圧処理部20は、反応容器内の圧力を、例えば、20kPa〜80kPaに減圧することが好ましく、40kPa〜60kPaに減圧することがより好ましい。反応容器内の圧力を20kPa〜80kPaに減圧することにより、液体中にプラズマが発生しやすくなる傾向にある。
電磁波発生器30は、液体中にプラズマを発生させるのに十分なパワーの電磁波を発生する。電磁波発生方式としては、マグネトロン方式、ソリッドステート方式等が挙げられ、ソリッドステート方式が好ましい。ソリッドステート方式の電磁波発生器は、マグネトロン方式の電磁波発生器に比べて発振周波数が安定しているため、プラズマを安定して発生させることができ、高品質な薄膜が得られる傾向にある。
電磁波の周波数は、例えば、3MHz〜3000MHzが好ましく、900MHz〜2500MHzがより好ましい。また、電磁波の出力は、例えば、50W〜1500Wが好ましく、300W〜600Wがより好ましい。
導波管40は、電磁波発生器30にて発生した電磁波を電極50へと伝搬するものである。導波管40の一端側には電磁波発生器30が接続され、他端側には電極50が接続されている。
電極50は、導波管40から伝搬された電磁波を液体中に放射し、プラズマを発生させるものである。電極の一端側には導波管40が接続され、他端側は反応容器10内の液体中に配置されている。電極50に電磁波が伝搬されると、ジュール加熱によって電極50の近傍の液体が気化し、気泡が発生する。そして、気泡が電極50から離れる前に絶縁破壊が生じ、気泡内にプラズマが発生する。
電極50は、例えば、タングステン電極の先端部を除く側面をアルミナ等の絶縁体で被覆した構造とすることができる。電極50の先端部の形状は特に制限されず、例えば、直径3mm〜5mm程度の円柱状が挙げられる。
基材保持部60は、液体中に発生したプラズマが基材61と接触するように、該基材61を保持する。すなわち、基材保持部60は、基材61が液体中に配置されるように基材61を保持する。基材61と電極50の先端との距離は、例えば、0.1mm〜10.0mmが好ましく、0.5mm〜2.0mmがより好ましい。
基材61は、ダイヤモンド膜等の薄膜の成膜対象であり、基材保持部60によって液体中に保持される。基材61の材質(成膜箇所の材質)は特に制限されず、シリコン、タングステン、ニオブ、モリブデン等が挙げられる。これらの中でも、タングステン、ニオブ、又はモリブデンを基材61として用いた場合には、シリコンを基材61として用いた場合に比べて、成膜中に基材61が破損する虞を低減することができる。また、特にタングステンを基材61として用いた場合には、得られる薄膜の膜内均一性を高めることができる。
走査制御部70は、液体中に発生したプラズマを基材61と接触させる際に、電極50及び基材61の少なくとも一方を走査させる。走査制御部70は、例えば、基材61を図1中のx軸方向及びy軸方向に走査させる。このように、電極50及び基材61の少なくとも一方を走査させながら、液体中に発生したプラズマを基材61と接触させることにより、プラズマとの接触箇所が変化し、大面積の薄膜を形成することが可能となる。
電極50又は基材61の走査速度は、基材61上に安定して成膜可能な速度であれば特に制限されない。電極50又は基材61の走査速度は、例えば、0.1mm/min〜100mm/minが好ましい。
なお、従来、ダイヤモンド膜の製造方法としては、液中プラズマ法以外に、マイクロ波プラズマCVD法等の気相法が知られている。しかし、例えばマイクロ波プラズマCVD装置では、仮に基材を走査させたとしてもプラズマとの接触箇所が変化し難いため、大面積の薄膜を形成することは困難である。
続いて、上述した液中プラズマ処理装置1を用いたダイヤモンド製造方法について説明する。
まず、電極50及び基材61が配置された反応容器10内にダイヤモンド源を含む液体を収容する。
ダイヤモンド源を含む液体は、炭素原子、水素原子、及び酸素原子を含み、炭素原子数と水素原子数との合計に対する水素原子数の割合が0.75〜0.82であり、炭素原子数と酸素原子数との合計に対する炭素原子数の割合が0.47〜0.58であるものが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;アセトン等のケトン系溶媒:酢酸メチル等のエステル系溶媒:ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶媒;水;などが挙げられる。これらの液体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合してもよい。
これらの中でも、ダイヤモンド膜の結晶性を高め、かつ、高品質のダイヤモンド膜を再現性よく得る観点から、炭素数1〜4のアルコール及びテトラヒドロフランを含むものがより好ましく、メタノール、炭素数2〜4のアルコール、及びテトラヒドロフランを含むものが更に好ましい。メタノールと炭素数2〜4のアルコールとテトラヒドロフランとの体積比は、メタノール/炭素数2〜4のアルコール/テトラヒドロフラン=360〜399.6/0〜80/0.04〜40(体積比)が好ましく、360〜396/0〜50/0.04〜40(体積比)がより好ましい。
次いで、電極50から放射された電磁波によって液体中に発生したプラズマを基材61と接触させることにより、基材61上にダイヤモンド膜を成膜する(成膜工程)。その際、電極50及び基材61の少なくとも一方を走査させながら基材61上にダイヤモンド膜を成膜する。このように、電極50及び基材61の少なくとも一方を走査させながら、液体中に発生したプラズマを基材61と接触させることにより、プラズマとの接触箇所が変化し、大面積のダイヤモンド膜を形成することが可能となる。
なお、ダイヤモンド膜として特にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜する場合には、反応容器10内にダイヤモンド源及びホウ素源を含む液体を収容すればよい。ホウ素源としては、酸化ホウ素;トリメトキシボラン、トリエトキシボラン等のトリアルコキシボラン;などが挙げられる。これらのホウ素源は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
以上説明した液中プラズマ処理装置1及びそれを用いたダイヤモンド製造方法によれば、従来よりも大面積のダイヤモンド膜を得ることが可能である。
例えば、反応容器10内の液体がダイヤモンド源を含む場合には、電極50から放射された電磁波によって液体中に発生したプラズマを基材61と接触させることにより、基材61上にダイヤモンド膜を成膜することができる。また、反応容器10内の液体がダイヤモンド源及びホウ素源を含む場合には、電極50から放射された電磁波によって液体中に発生したプラズマを基材61と接触させることにより、基材61上にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、減圧処理部20により反応容器10内を減圧するものとしたが、減圧処理部20を設けず、反応容器10内の圧力を大気圧としてもよい。ただし、一般的には減圧した方がプラズマが安定して発生するため、減圧処理部20を設けることが好ましい。
以下に実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
<実験例1:反応容器内の圧力による影響>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。反応容器10にはメタノール及びエタノールの混合溶媒(メタノール/エタノール=9/1(体積比))を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を20kPa、40kPa、又は60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、マグネトロン方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、500Wの電磁波を5分間発生させた。
得られたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を図2に示す。
図2から分かるように、いずれの圧力においても、ラマンスペクトルの1332cm−1近傍にダイヤモンドのピークが観察されたが、低圧の方がシャープなピークとなっていた。これは、低圧の方がプラズマが安定して発生するためと推測される。また、成膜速度は反応容器内の圧力にほぼ比例していた。
<実験例2:電磁波発生器の方式による影響>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。反応容器10にはメタノール及びエタノールの混合溶媒(メタノール/エタノール=9/1(体積比))を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、マグネトロン方式又はソリッドステート方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、440Wの電磁波を5分間発生させた。
得られたダイヤモンド膜のラマン分光測定結果、及び1332cm−1近傍におけるダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を図3に示す。
図3から分かるように、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用いた場合には、マグネトロン方式の電磁波発生器を用いた場合に比べてFWHMが約3分の2の値となっていた。また、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用いた場合には、マグネトロン方式の電磁波発生器を用いた場合に比べて1580cm−1近傍のアモルファス炭素(グラファイト質炭素)のピークが減少していた。この結果から、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用いることで、結晶性の高い高品質なダイヤモンド膜が得られることが分かる。このような違いが生じる理由は必ずしも明確ではないが、ソリッドステート方式の方がマグネトロン方式よりも電磁波の周波数占有帯域幅が狭く、ダイヤモンドの成長に不要なラジカルの発生が抑制された結果、結晶性が向上したものと推測される。
<実験例3:溶媒種による影響(1)>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。反応容器10には後述する各種の混合溶媒を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、マグネトロン方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、440Wの電磁波を5分間発生させた。
なお、混合溶媒としては、以下の4種類を準備した。
サンプル1:メタノール/エタノール=360/40(体積比)
サンプル2:メタノール/エタノール/テトラヒドロフラン(THF)=396/25/4(体積比)
サンプル3:メタノール/トルエン=392/8(体積比)
サンプル4:メタノール/アセトン=396/4(体積比)
得られたダイヤモンド膜のレーザー顕微鏡像及びラマン分光測定結果、並びに1332cm−1近傍におけるダイヤモンドのピークの平均半値幅を図4に示す。
図4から分かるように、いずれの混合溶媒を用いた場合であっても、ラマンスペクトルの1332cm−1近傍にダイヤモンドのピークが観察された。特に、テトラヒドロフランを添加したサンプル2では、ダイヤモンドのピークがシャープになり、結晶性が向上していた。
なお、以下の混合溶媒を用いた場合にも同様にダイヤモンド膜を成膜することができた(図示せず)。
・メタノール/エタノール/テトラヒドロフラン=396〜399.6/25〜50/0.04〜4(体積比)
・メタノール/トルエン=384〜392/8〜16(体積比)
・メタノール/アセトン=390〜398/2〜10
・メタノール/テトラヒドロフラン=360/40
・メタノール/エタノール/アセトン=396/30/4
<実験例4:溶媒種による影響(2)>
テトラヒドロフランの有無による影響を確認するため、実験例3のサンプル1及びサンプル2の混合溶媒を用いて、実験例3と同様にして基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。なお、各混合溶媒について16回実験を行った。
得られたダイヤモンド膜についてラマン分光測定を行った際のダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)及びピーク位置をプロットした結果を図5に示す。
図5から分かるように、テトラヒドロフランを添加したサンプル2は、FWHMが比較的小さく、安定して高い結晶性を示していた。また、テトラヒドロフランを添加したサンプル2は、測定されたダイヤモンドのピーク位置が理想的なピーク位置(1332cm−1)に近く、内部応力も低減されていると考えられる。この結果から、テトラヒドロフランを添加することによって、高品質なダイヤモンド膜が安定して得られることが分かる。
<実験例5:溶媒種による影響(3)>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。反応容器10には後述する各種の混合溶媒を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、マグネトロン方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、500Wの電磁波を3分間発生させた。
なお、混合溶媒としては、以下の2種類を準備した。
サンプル5:メタノール/エタノール/水=100/100/14(体積比)
サンプル6:エタノール/水=200/15(体積比)
得られたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を図6に示す。
図6から分かるように、水を添加したサンプル5は、290μm/hという極めて高い成膜速度を示した。これは、水が持つエッチング作用が関係しているものと推測される。一方、メタノールを添加していないサンプル6は、サンプル5よりも炭素比率が高い条件であるにも関わらず、成膜速度はサンプル5よりも低かった。これは、沸点の高い組成となったことで、十分な密度のプラズマが得られなかったためと推測される。
<実験例6:溶媒種による影響(4)>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。反応容器10には後述する各種の混合溶媒を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、マグネトロン方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、500Wの電磁波を3分間発生させた。
なお、混合溶媒としては、以下の3種類を準備した。
サンプル7:メタノール/エタノール=180/20(体積比)
サンプル8:メタノール/n−プロパノール=180/25(体積比)
サンプル9:メタノール/n−ブタノール=180/25(体積比)
得られたダイヤモンド膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像、及びダイヤモンド膜の成膜速度を図7に示す。
図7から分かるように、アルコールの鎖長が長くなるほど成膜速度が向上した。これは、アルコールの鎖長が長くなるほどダイヤモンドの成長に寄与するラジカルが効率的に発生するためと推測される。
<実験例7:基材の材質による影響>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmのタングステン基板、ニオブ基板、又はモリブデン基板を用いた。反応容器10にはメタノール及びエタノールの混合溶媒(メタノール/エタノール=9/1(体積比))を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、440Wの電磁波を3分間発生させた。
得られたダイヤモンド膜の膜中央部及び周辺部におけるラマン分光測定結果、並びに1332cm−1近傍におけるダイヤモンドのピークの半値幅(FWHM)を図8A〜図8Cに示す。
図8A〜図8Cから分かるように、いずれの基材についても、ラマンスペクトルの1332cm−1近傍にダイヤモンドのピークが観察された。特に、タングステン基板上に形成されたダイヤモンド膜は、膜中央部と周辺部とでFWHMの差が小さく、結晶性に優れていた。
<実験例8:基材走査によるダイヤモンド膜の大面積化>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、20mm×20mm×0.5mmのタングステン基板を用いた。反応容器10にはメタノール、エタノール、及びテトラヒドロフランの混合溶媒(メタノール/エタノール/テトラヒドロフラン=396/25/4(体積比))を収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、440Wの電磁波を18分間発生させた。その際、走査制御部70により、基材61を図1中のx軸正方向に0.5mm/minの速度で6分間走査させ、次いで図1中のy軸正方向に0.5mm/minの速度で6分間走査させ、次いで図1中のx軸負方向に0.5mm/minの速度で6分間走査させた。
基材61を走査させていない場合に得られたダイヤモンド膜を図9(A)に示し、基材61を走査させた場合に得られたダイヤモンド膜を図9(B)に示す。
図9から分かるように、基材61を走査させていない場合には、直径が約3mmのダイヤモンド膜しか得られなかったが、基材61を走査させた場合には、約6mm×6mmのダイヤモンド膜が得られた。
<実験例9:ホウ素ドープダイヤモンド膜の合成>
図1に示す構成の液中プラズマ処理装置1を用いて、基材61上にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜した。基材61としては、10mm×10mm×0.5mmの単結晶シリコン基板を用いた。後述する各種の混合溶媒に酸化ホウ素を添加して炭素原子数(C)に対するホウ素原子数(B)の割合(B/C)を10000ppmに調整した液体を反応容器10に収容し、減圧処理部20によって反応容器10内の圧力を60kPaに減圧した。電極50としては、先端部が直径3mmの円柱状であるタングステン電極を用い、電極50の先端と基材61との距離を1.0mmに設定した。また、電磁波発生器30としては、ソリッドステート方式の電磁波発生器を用い、2.45GHz、440Wの電磁波を3分間発生させた。
なお、混合溶媒としては、以下の3種類を準備した。
サンプル10:メタノール/エタノール=360/40(体積比)
サンプル11:メタノール/エタノール/酢酸メチル=396/40/4(体積比)
サンプル12:メタノール/エタノール/テトラヒドロフラン=396/35/4(体積比)
また、参考のため、気相法(マイクロ波プラズマCVD法)によっても、基材61上にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜した。
得られたホウ素ドープダイヤモンド膜のレーザー顕微鏡像、並びにホウ素ドープダイヤモンド膜の成膜速度及びホウ素ドープ量を図10に示す。また、得られたホウ素ドープダイヤモンド膜のラマン分光測定結果を図11に示す。ホウ素ドープダイヤモンド膜のホウ素ドープ量は、ラマンスペクトルの500cm−1近傍のピーク位置から見積もった(Diamond Electrochemistry, Elsevier,2005,p.98等を参照)。
図10及び図11から分かるように、いずれの混合溶媒を用いた場合であっても、ラマンスペクトルの1332cm−1近傍にダイヤモンドのピークが観察されるとともに、500cm−1近傍にホウ素のB−B結合に由来するピークが観察された。
<実験例10:ホウ素ドープダイヤモンド膜の電気化学特性評価>
実験例9で得られたホウ素ドープダイヤモンド膜について、サイクリックボルタンメトリー(CV)測定により電気化学特性を評価した。
0.5M HSO水溶液中で−1.2Vから+2.5Vまで0.1V/secの速度で電位を走査させて得られたサイクリックボルタモグラムを図12に示す。図12から分かるように、ホウ素ドープダイヤモンドに特有な広い電位窓が確認された。
また、1mM Fe(CN) 3−/4−を含有する1M KCl水溶液中で−1.0Vから+1.0Vまで0.1V/secの速度で電位を走査させて得られたサイクリックボルタモグラムを図13に示す。図13から分かるように、液中プラズマ処理装置1を用いて成膜されたホウ素ドープダイヤモンド膜は、気相法で得られたホウ素ドープダイヤモンド膜に比べて格段に速い酸化還元反応を示し、優れたダイヤモンド電極として作用することが確認された。
1 液中プラズマ処理装置
10 反応容器
20 減圧処理部
30 電磁波発生器
40 導波管
50 電極
60 基材保持部
61 基材
70 走査制御部

Claims (6)

  1. 電極及び基材が配置された反応容器内にダイヤモンド源を含む液体を収容し、前記電極から放射された電磁波によって前記液体中に発生したプラズマを前記基材と接触させることにより、前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する成膜工程を有し、
    前記電極から放射される電磁波が、ソリッドステート方式の電磁波発生器にて発生した電磁波であり、
    前記成膜工程では、前記電極及び前記基材の少なくとも一方を走査させながら前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する、ダイヤモンド製造方法。
  2. 電極及び基材が配置された反応容器内に、ダイヤモンド源として炭素数1〜4のアルコール及びテトラヒドロフランを含む液体を収容し、前記電極から放射された電磁波によって前記液体中に発生したプラズマを前記基材と接触させることにより、前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する成膜工程を有し、
    前記成膜工程では、前記電極及び前記基材の少なくとも一方を走査させながら前記基材上にダイヤモンド膜を成膜する、ダイヤモンド製造方法。
  3. 前記基材の材質がタングステン、ニオブ、又はモリブデンである、請求項1又は2に記載のダイヤモンド製造方法。
  4. 前記反応容器内の圧力が20kPa〜80kPaである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイヤモンド製造方法。
  5. 前記液体がホウ素源を更に含み、
    前記成膜工程では、前記基材上にホウ素ドープダイヤモンド膜を成膜する、請求項1〜のいずれか1項に記載のダイヤモンド製造方法。
  6. 前記ホウ素源が酸化ホウ素及びトリアルコキシボランの少なくとも一方である、請求項に記載のダイヤモンド製造方法。
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