JP6968350B2 - モード合分波器 - Google Patents

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Description

本開示は、伝搬モード数が3以上である光ファイバケーブルにおいて伝搬モードそれぞれをキャリアとして利用する多重方法であるモード多重伝送に必要なモード合分波器に関する。
光ファイバ通信システムでは、光ファイバ中で発生する非線形効果やファイバヒューズが問題となり、伝送の大容量化が制限されている。これらの制限を緩和するためには、光ファイバに導波する光の密度を低減する必要があり、実効断面積を拡大した大コアファイバが検討されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
しかし、曲げ損失低減、単一モード動作領域の拡大、実効断面積の拡大は互いにトレードオフの関係にあり、所定の条件下における実効断面積の拡大量には限界があるという課題があった。そこで、伝送ファイバにマルチモードファイバを用い、伝搬する複数のモードを用いて並列伝送を行うモード多重伝送システムが、飛躍的な大容量化を実現する技術として検討されている(例えば、非特許文献2を参照)。
モード多重伝送システムにおいては、送信機から発せられる複数の信号を別々のモードとして光ファイバ中を伝搬させるため、モード合分波器が提案されている。これまで、空間光学系、ファイバ型、PLC(Planar lightwave circuit)型など、様々な方式のモード合分波器が提案されている。中でもPLC型のモード合分波器は、低損失で広帯域性を有しており、量産性も優れていることが特徴である(例えば、非特許文献3、4を参照)。
T. Matsui, et al., "Applicability of Photonic Crystal Fiber With Uniform Air−Hole Structure to High−Speed and Wide−Band Transmission Over Conventional Telecommunication Bands," J. Lightwave Technol. 27, 5410−5416, 2009. N. Hanzawa et al., "Demonstration of mode−division multiplexing transmission over 10 km two−mode fiber with mode coupler," OFC2011, paper OWA4 (2011) N.Hanzawa et al.,"Asymmetric parallel waveguide with mode conversion for mode and wavelength division multiplexing transmission"、OFC2012、OTu1l.4. N. Hanzawa et al, "Mode multi/demultiplexing with parallel waveguide for mode division multiplexed transmission", Opt. Express vol.22, pp. 29321−29330 (2014) N.Hanzawa et al., "Demonstration of PLC−based six−mode multiplexer for mode division multiplexing transmission" ECOC2015, paper ID 0145 (2015) T. Fujisawa et al., "Scrambling−type three−mode multiplexer based on cascaded Y−branch waveguide with integrated mode rotator on PLC platform," OFC2017, paper W1B.1 (2017)
しかしながら、非特許文献3や4に記載の、平行導波路部を用いたモード変換を活用したモード合分波器においては、合波するモード数と同等もしくはそれ以上の数の平行導波路部を設置し、かつ所望のモードを合波するために平行導波路部の導波路間隔及び導波路長を精密に制御しなければならないという課題があった。例えば、非特許文献5に記載の6モード合分波器においては、PLCの製造時の誤差により、平行導波路部の構造がずれたため、10dB以上の損失が生じるモードが存在している。
一方、Y字型合流部を有する3モード合分波器も提案されている(例えば、非特許文献6を参照。)。本構造においては、Y字型合流部においてモードが励振されるため、前述の平行導波路部を用いたモード合波と比較すると、製造誤差を考慮しても低損失にモードが合波できる。
しかし、Y字型合流導波路を用いるモード合分波器の場合、合分波できるモード数が2(Nは0以上の整数)であるという制限がある。具体的に説明すると、光ファイバのモード数は、LPモードという縮退モード毎でモード数が離散的に変わり、主には1、3、6、10モードが伝搬する。
モード数1:LP01(シングルモード)
モード数3:LP01、LP11a、LP11b
モード数6:LP01、LP11a、LP11b、LP21a、LP21b、LP02
モード数10:LP01、LP11a、LP11b、LP21a、LP21b、LP02、LP31a、LP31b、LP12a、LP12b
つまり、光ファイバのモード数は、2でないため、光ファイバのモード数に対応したモード合分波器が必要という課題がY字型合流導波路を用いたモード合分波器にはあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、製造が容易で且つ光ファイバのモード数に対応可能なPLC型のモード合分波器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るモード合分波器は、PLC型であって、製造が容易なY字型合流導波路と光ファイバの伝搬モード数に対応しやすい平行導波路を組み合わせることとした。
具体的には、本発明に係るモード合分波器は、基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
第1の導波路と第2の導波路とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、前記第1の導波路を伝搬する2以上の導波モードが前記第2の導波路を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、前記第1の導波路を伝搬する導波モードが前記第2の導波路に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部と、
導波モード数が1である2つの導波路を前記第2の導波路へY字型に接続する第1のモード合分波部と、
を備えることを特徴とする。
Y字型合流導波路に、寸法制御を精密に制御する平行導波路を1つのみ追加することで、光ファイバの伝搬モード数に対応でき、且つ全て平行導波路で構成するより製造を容易にすることができる。従って、本発明は、製造が容易で且つ光ファイバのモード数に対応可能なPLC型のモード合分波器を提供することができる。
本発明に係るモード合分波器は、前記平行導波路部の前記第1の導波路に接続するモードスクランブラをさらに備えており、
前記モードスクランブラは、
導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続する第2のモード合分波部を多段に接続する構成であることを特徴とする。第1の導波路にモードスクランブラを接続することで光ファイバの伝搬モード数の増加に対応できる。
本発明に係るモード合分波器は、基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
第1の導波路と第2の導波路とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、前記第1の導波路を伝搬する2以上の導波モードが前記第2の導波路を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、前記第1の導波路を伝搬する導波モードが前記第2の導波路に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部と、
前記平行導波路部の前記第1の導波路に接続する第1のモードスクランブラと、
前記平行導波路部の前記第2の導波路に接続する第2のモードスクランブラと、
をさらに備えており、
前記第1のモードスクランブラは、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部をN段(Nは2以上の自然数)に接続する構成であり、
前記第2のモードスクランブラは、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部をM段(Mは2以上の自然数であってM≠N)に接続する構成である
ことを特徴とする。
第2の導波路にもモードスクランブラを接続することで光ファイバの伝搬モード数に柔軟に対応できる。
本発明に係るモード合分波器の前記平行導波路部は、
前記近接区間が前記第1の導波路と前記第2の導波路との間でLP11aモードとE31モードとを結合するような導波路間隔及び長さであり、
前記第1の導波路がLP11aモードとLP01モードとを変換するモード変換器を有し、
前記第2の導波路がE31モードとE13モードとを変換するモード変換器を有する
ことを特徴とするとしてもよい。
本発明は、製造が容易で且つ光ファイバのモード数に対応可能なPLC型のモード合分波器を提供することができる。
本発明に関連する6モード合分波器の構成例を説明する図である。 本発明に関連する平行導波路部における導波路幅の設計例を説明する図である。 本発明に関連するY字合流導波路部を有する3モード合波器の構造例を説明する図である。 光ファイバの伝搬モードの電界分布を説明する図である。 本発明に関連する3×2モード合分波器の構成例を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(関連形態)
図1は、平行導波路部を用いたモード合分波器300の構成(6モード)を説明する図である。また、図4は、各種モードの電界分布を説明する図である。それぞれのモードを合波するために、少なくとも1つ以上の平行導波路部が必要である。例えば、PortXにLP11aモードを合波するためにはPort3につながるCoupler1が必要である。また、PortXにLP21aを合波するためにはPort4につながるCoupler1及びCoupler4が必要である。
所望のモードを合波するために、平行導波路部の各導波路構造及び導波路間隔、導波路長を精密に制御する必要がある。しかしながら、PLC製造時に発生する構造誤差により、全ての平行導波路部における構造を設計値通りに作成することは、モード数が増加すると極めて困難になると考えられる。また、PortXにLP11bモードを合波するためには、図1の右上に記載のLP11aモードをLP11bモードに変換するモード回転子(mode rotator)が必要となり、構成がさらに複雑となる。
図2(A)は、図1のモード合分波器300で各モードを合波するための平行導波路部の導波路構造の設計例を説明する図である。各導波路を伝搬するモード間で実効屈折率を一致させる必要がある。例えば、メインの導波路(Port1に接続する導波路)の構造を、高さ及び幅が10μmとする(図2(B))。LP01モードからLP11モードに変換してメイン導波路に合波する他方の平行導波路部は、導波路幅が4μmである(図2(C))。LP11モードからLP21aモードに変換してメイン導波路に合波する他方の平行導波路部は、導波路幅が2μmである(図2(D))。LP01モードからLP21bまたはLP02モードに変換してメイン導波路に合波する他方の平行導波路部は、導波路幅が2μm未満である(図2(E))。つまり、平行導波路部ではメイン導波路に対して他方の平行導波路部の導波路幅が狭くなる。このように、導波路高さに対して導波路幅が小さい構造は製造時の誤差が大きいと予想され、好ましくない。
図3は、平行導波路の製造誤差が大きいという課題に鑑みて提案されたY字型合流導波路部を有するモード合分波器(3モード)301を説明する図である。モード合分波器301は、
Port1とPort2からのシングルモード導波路が合流し、1つの3モード導波路aとなるY字型合流部1と、
1つのシングルモード導波路と3モード導波路aとが合流し、一つの3モード導波路cとなるY字型合流部2と、
3モード導波路a及び3モード導波路cのそれぞれに配置される、LP11aとLP11bモード間を交換するモード回転子(α、β)と、
を有する。
Y字型合流部1においては、入力導波路構造が略等しく設計されており、各シングルモード導波路を伝搬してきたLP01モードは3モード導波路のLP01およびLP11aモードに分かれて合波される。この時、Y字型合流部の導波構造は、水平方向の構造のみが変化するため、LP01モードからLP11bモードヘは結合しない。これは、LP01モードから結合するモードは、導波路の水平方向に2つのピークを持つLP11aモードであり、垂直方向に2つのピークを持つLP11bモードはどのモードとも結合しないためである(例えば、非特許文献4を参照。)。
Y字型合流部1を通過したLP11aモードは、その後、モード回転子αにおいてLP11bモードに変換される。モード回転子αを配置する理由は次の通りである。Y字型合流部2は、入力3モード導波路と出力3モード導波路の構造が略等しい。このため、Y字型合流部2は、Y字型合流部1から伝搬してきたモードがLP01及びLP11aとすれば、3モード導波路Bに結合する際、LP01モードはLP01とLP11aモードに結合するため、損失少なく結合することができる。一方、Y字型合流部1から伝搬してきたLP11aモードについては、Y字型合流部2において、3モード導波路Bに結合する際、E31とE41モードへと結合する。この二つのモードは、3モード導波路Bでは伝搬できないため、全て損失になる。
ここで、モード回転子αにより、Y字型合流部1において励振されたLP11aモードがLP11bモードに変換されたとすると、Y字型合流部2から3モード導波路Bに結合する際、LP11bモードはLP11bモードとLP21bモードに結合する。3モード導波路Bにおいては、LP11bモードは伝搬するが、LP21bモードは伝搬しないため、LP21bモードに結合した成分は損失することになる。ここで、3モード導波路AからY字型合流部2にLP11bモードが入射されたときの、3モード導波路BにおけるLP11bモードとLP21bモードの励振比は、Y字型合流部2の対称性によって調整することができる。具体的に、Y字型合流部2の入力導波路幅の対称性を図3のように崩した場合、幅広の導波路(3モード導波路A)から入射されたLP11bモードは、3モード導波路BのLP11bモードへの結合割合がLP21bモードへの結合割合より大きくなる。つまり、3モード導波路Aから入射されたLP11bモードを低損失で、Y字型合流部2を通して、3モード導波路Bに結合することが可能である。これが、モード回転子αを配置する理由である。
そして、Port3からの導波路を伝搬してきたLP01モードを3モード導波路βにLP01とLP11aモードに結合する。最後に、モード回転子βでLP11aモードとLP11bモードのパワーの半分を変換し、各ポートから入射された信号のパワーは、LP01、LP11a、LP11bモードの全てに分配され、合波される。
ここで、光ファイバの導波モード数について説明する。各LPモードにおける縮退モード(例えば、LP11モードにおいてはLP11a、LP11bの2つ)によって、離散的にモード数が増えていく。特に、LP21モードとLP02モードは異なるLPモードにもかかわらず、実効屈折率がほぼ同じであるため、縮退している。このため、例えば、光ファイバのモード数は、1(シングルモード)、3(2LPモード)、6(4LPモード)、10(6LPモード)のように増加していく。
図5は、6モード合分波器302の例である。各合流部におけるモード結合の遷移についても下方に示す。
6モード合分波器302は、前段で図3で説明した3モード合分波器301を2つ、後段で対称Y字合流導波路部351を組み合わせている。6モード合分波器302は、前段で2モード数の入力導波路が同種である対称Y字合流導波路部(図7参照)を用いていない。このため、6モード合分波器302は、Y字合流導波路部301を使用するため、入力光が結合するモード数が動作モード数より少なくなる区間が発生すること、あるいは出力側(PortY)に接続する光ファイバで伝搬できないモードへ結合することで損失が発生する。
例えば、対称Y字合流導波路部351は、3モード合分波器301側からLP11モードが入力されるとE31モード及びE41モードに結合する。ここで、結合先の6モード導波路352で伝搬できるモードは、E31モードとE13モードである。対称Y字合流導波路部351からのE31モードについては、6モード導波路352を伝搬できる。そして、テーパ部353で導波路断面構造を正方形とすることでE31モードをLP21モードに変化させ、ポートYにLP21モードとして結合できる。しかし、対称Y字合流導波路部351からのE41モードについては、6モード導波路352を伝搬できないため、損失となる。
(実施形態1)
図6は、本実施形態のモード合分波器305を説明する図である。モード合分波器305は、基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
第1の導波路11と第2の導波路12とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、第の導波路1を伝搬する2以上の導波モードが第の導波路1を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、第の導波路1を伝搬する導波モードが第の導波路1に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部13と、
導波モード数が1である2つの導波路を第2の導波路12へY字型に接続する第1のモード合分波部14と、
を備える。
平行導波路部13は、
前記近接区間が第1の導波路11と第2の導波路12との間でLP11aモードとE31モードとを結合するような導波路間隔及び長さであり、
第1の導波路11がE31モードとE13モードとを変換するモード変換器15aを有し、
第2の導波路12がLP01モードとLP11aモードとを変換するモード変換器15bを有する。
平行導波路部13を介してLP11aモードから変換できるモードはE31モードのみである。このため、平行導波路部13は、
(1)導波路12を伝搬するLP11aモードE31モードとして第1の導波路11に遷移したのち
(2)導波路11を伝搬するE31モードをモード変換器15aでE13モードへ変換し、
(3)続いて、導波路12を伝搬するLP01モードをモード変換器15bでLP11aモードに変換したのち、
(4)再度、導波路12を伝搬するLP11aモードE31モードとして第1の導波路11に遷移する。
モード変換器(15a、15b)は、例えば、グレーティングである。
モード合分波器305は、平行導波路部13の第1の導波路11に接続するモードスクランブラ306をさらに備える。図7は、モードスクランブラ306を説明する図である。モードスクランブラ306は、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部21を多段に接続する構成である
図7のモードスクランブラ306は、モード数が4に対応したY字合流導波路部を有するモード合分波器の構成例である。モード合分波部21は、図3で説明したY字型合流部1である。モード合分波部21を2つ並列し、それぞれの出力導波路部をさらにモード合分波部21で接続(多段接続)している。このようにY字型合流部1を多段接続することで、2Nモード数に対応したモード合分波器を設計できる。図7のモードスクランブラ306は、LP01、LP11a、LP11b、LP21aモードを励振し、図6のモード合分波器305の第1の導波路11へ伝搬させる
そして、図6のモード合分波器305は、第2の導波路12に接続するモード合分波部14からのLP01モード及びLP11aモードをE31モード及びE13モードで第1の導波路11へ結合させ、テーパ部16で導波路構造を正方形とし、E31モード及びE13モードをLP21b及びLP02モードとして合波する。このため、モード合分波器305は、portZにLP01、LP11a、LP11b、LP21a、LP21b及びLP02モードを出力させることができ、6モード合分波を実現する。
(実施形態2)
図8は、本実施形態のモード合分波器307を説明する図である。モード合分波器307は、基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
第1の導波路11と第2の導波路12とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、第の導波路1を伝搬する2以上の導波モードが第の導波路1を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、第の導波路1を伝搬する導波モードが第の導波路1に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部13と、
平行導波路部13の第1の導波路11に接続するモードスクランブラ308aと、
平行導波路部13の第2の導波路12に接続するモードスクランブラ308bと、
を備えており、
モードスクランブラ308aは、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部21をN段(Nは2以上の自然数)に接続する構成であり、
モードスクランブラ308bは、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部21をM段(Mは2以上の自然数であってM≠N)に接続する構成である。
モード合分波器307は、図6で説明したモード合分波器305のモードスクランブラ306をモードスクランブラ308aに置換し、モード合分波部14をモードスクランブラ308bに置換した構造である。モードスクランブラ(308a、308b)は、図7のモードスクランブラ306の多段接続の数を2段からN段、M段としたものである。モード合分波器307は、モードスクランブラ(308a、308b)を備えることで2+2モード(N≠M)の合分波器を実現することができる。
(他の実施形態)
なお、本明細書においてはSiO2系材料(石英系材料)を用いた平面光波回路に関する実施例を記載したが、その材料は当然ほかのものであってもかまわない。たとえば、Si系やInGaAsPなどの半導体、またポリマーなどの有機物を用いた平面光波回路であっても、本明細書記載の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、使用する波長帯に関しても、本明細書記載の実施例では1.5〜1.6μm程度としているが、より波長の長い中赤外領域(2μm以上)や可視光帯であっても構わない。
また、本実施形態では、いずれの図面も左のポート(Port1〜6)から右のポート(PortW,X,Y,Z)へ光が合流する場合でモード合分波器の動作を説明しているが、本モード合分波器は、右のポートから多モードの光を入力すれば、左のポートへLP01モードの光として分離することができる。
(発明の効果)
本発明により、従来技術である平行導波路部のみを用いてモード合分波器と比較して、必要となる平行導波路部を大きく削減することができ、PLCの製造誤差を考慮するとより低損失なモード合分波器を実現することができる。
本発明のモード合分波器は、モード多重システムを実現することができ、通信容量の大容量化が実現できる。
本発明のモード合分波器は、PLC型であり、低損失特性を有する。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
1、2:Y字型合流部
11:第1の導波路
12:第2の導波路
13:平行導波路部
14:モード合分波部
15a、15b:モード変換器
21:モード合分波部
300、301、302、305、307:モード合分波器
306、308a、308b:モードスクランブラ
351:対称Y字合流導波路部

Claims (4)

  1. 基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
    第1の導波路11と第2の導波路12とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、前記第の導波路2)を伝搬する2以上の導波モードが前記第の導波路1)を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、前記第の導波路2)を伝搬する導波モードが前記第の導波路1)に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部13と、
    導波モード数が1である2つの導波路を前記第2の導波路12へY字型に接続する第1のモード合分波部14と、
    を備えることを特徴とするモード合分波器。
  2. 前記平行導波路部13の前記第1の導波路11に接続するモードスクランブラ306をさらに備えており、
    前記モードスクランブラ306は、
    導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続する第2のモード合分波部21を多段に接続する構成である
    ことを特徴とする請求項1に記載のモード合分波器。
  3. 基板上に形成される導波路で構成されるモード合分波器であって、
    第1の導波路(11)と第2の導波路(12)とを近接させた近接区間を持ち、前記近接区間が、前記第の導波路(12)を伝搬する2以上の導波モードが前記第の導波路(11)を伝搬する2以上の導波モード以外の伝搬モードに結合し、前記第の導波路(12)を伝搬する導波モードが前記第の導波路(11)に遷移するような導波路間隔及び長さである平行導波路部(13)と、
    前記平行導波路部(13)の前記第1の導波路(11)に接続する第1のモードスクランブラ(308a)と、
    前記平行導波路部(13)の前記第2の導波路(12)に接続する第2のモードスクランブラ(308b)と、
    を備えており、
    前記第1のモードスクランブラ(308a)は、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部をN段(Nは2以上の自然数)に接続する構成であり、
    前記第2のモードスクランブラ(308b)は、導波モード数が1又は2以上である2つの導波路を導波モード数が2以上である1つの導波路へY字型に接続するモード合分波部をM段(Mは2以上の自然数であってM≠N)に接続する構成である
    ことを特徴とするモード合分波器。
  4. 前記平行導波路部(13)は、
    前記近接区間が前記第1の導波路(11)と前記第2の導波路(12)との間でLP11aモードとE31モードとを結合するような導波路間隔及び長さであり、
    前記第1の導波路(11)E31モードとE13モードとを変換するモード変換器(15a)を有し、
    前記第2の導波路(12)LP01モードとLP11aモードとを変換するモード変換器(15b)を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモード合分波器。
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