JP6967873B2 - ファイリングシステム - Google Patents

ファイリングシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6967873B2
JP6967873B2 JP2017094104A JP2017094104A JP6967873B2 JP 6967873 B2 JP6967873 B2 JP 6967873B2 JP 2017094104 A JP2017094104 A JP 2017094104A JP 2017094104 A JP2017094104 A JP 2017094104A JP 6967873 B2 JP6967873 B2 JP 6967873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding
hole
double
holes
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017094104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018187880A (ja
Inventor
真人 綾部
Original Assignee
真人 綾部
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 真人 綾部 filed Critical 真人 綾部
Priority to JP2017094104A priority Critical patent/JP6967873B2/ja
Publication of JP2018187880A publication Critical patent/JP2018187880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967873B2 publication Critical patent/JP6967873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Description

本発明は、複数部の書類を二穴ファイルに纏めて収容するためのファイリングシステムに関する。
近年、紙葉束を一体の書類に纏める手段として、従来汎用のステープラ(ホッチキス)による針留めに代えて、該書類に二穴パンチ等で一対の円形の綴じ穴(パンチ穴)を設け、両綴じ穴を利用してステイック型やロック式のペーパーファスナーにて綴る方法が普及しつつある。前者のステイック型のペーパーファスナーは、一般的に細長く偏平な金属板を塗装するか、もしくは該金属板を合成樹脂で被包したものであり、略一定幅の単純なストレートタイプ(例えば、非特許文献1)の他、中間部が広幅になった中間ワイドタイプや、その広幅の中間部の裏面に粘着層を設けたもの(例えば、非特許文献2)等が知られており、紙葉束の両綴じ穴に両端部を通して相互の対向側又は半対向側へ折り付けるだけで一体の書類を構成できる上、折り付け部分を戻すことで書類から簡単に取外しできるため、書類の紙葉を増減するのにも便利である。また、ロック式のペーパーファスナーは、二穴ファイル用の綴じ穴に対応する一対の挿通孔を備える硬質帯板状のベースと、一対の可撓性バンド状の綴じ足と、ベースにスライド自在に装着された一対の係止部材とからなり(例えば、非特許文献3)、紙葉束の両綴じ穴に両綴じ足を通してベースの上面溝部へ折り付け、その各折り付け部分を係止部材によって該ベースに係止することで一体の書類を構成できる。
一方、複数部の書類を一つのファイルにまとめる場合、比較的に硬い材質の表・裏・背の表紙体が一体化して内面側に綴じ金具を備える二穴ファイルを用い、その綴じ金具から突出する一対の綴じ杆を各書類の二穴パンチ等で設けた一対の綴じ穴に挿通し、両綴じ杆の先端側を閉鎖する形で該二穴ファイルに収納する。そして、この二穴ファイルとして、直線パイプ状の両綴じ杆に、帯状の押さえ板に突設された一対の棒脚を挿入するパイプ方式のもの(例えば、特許文献1の図8)と、綴じ杆が開閉リングからなるリング方式のもの(例えば、特許文献2)とが多用されている。
インターネット・ウエブ・KING JIM STORE・ファイリングアクセサリー・フレックスファスナー、検索日:2017年3月1日、http://www.kingjim-store.jp/file/filingacce.html インターネット・ウエブ・株式会社リヒトラブ・製品情報・カラーファスナー、検索日:2017年3月1日、http://www.lihit-lab.com/products/catalog/F-8CL-100.html インターネット・ウエブ・楽天市場・ペーパーファスナー/樹脂簡易ファイル/綴じ具/綴り用品、検索日:2017年4月7日、http://item.rakuten.co.jp/gadgetstore/paper_fastner-p/2/4
特開平7−132696号公報 特許第4244884号公報
しかしながら、前もってペーパーファスナー等で綴った書類の複数部を二穴ファイルに纏めて収納する場合、ペーパーファスナーを通している書類の綴じ穴に対して二穴ファイルの綴じ杆の挿入が困難であるため、各書類のペーパーファスナーを取り外して紙葉束にばらす必要があり、そのために多大な手間を要していた。また、二穴ファイルに纏めて収納した複数部の書類は書類毎の区切りがないから、閲覧する際に必要な書類を探しにくい上、書類単位で持ち出したり他の書類と入れ替えたりする操作が煩わしく、書類の出入れ時に往々にして紙葉の順序等が乱れて整理に手間取ることもあった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、複数部の書類を二穴ファイルに纏めて収納する際に、各書類を綴った状態のままで該二穴ファイルに収納でき、もって閲覧する際に必要な書類を探し易く、また二穴ファイルに対して書類単位で容易に出し入れ可能なファイリングシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係るファイリングシステムは、紙葉束1aに二穴ファイル2A,2B用の一対の綴じ穴3,3を設ける際に、両綴じ穴3,3を該二穴ファイル2A,2Bによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部31を有する形状とし、両綴じ穴3,3の拡張部31,31に綴り具(ステイック型のペーパーファスナー5A,5B、綴じ紐6、ロック式のペーパーファスナー7A,7B)の差込み部(端部51,6a、綴じ足72b,74b)を通して該紙葉束1aを綴って一纏めの書類1とし、この綴った書類1の複数部を二穴ファイル2A,2Bに収納する際に、当該二穴ファイル2A,2Bの両綴じ杆(パイプ軸4A,4A、開閉リング4B,4B)を各書類1の両綴じ穴3,3における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイル2A,2Bに対して綴った書類1単位で着脱可能に収納したものであると共に、前記拡張部31を有する形状の綴じ穴3,3を設けた紙葉束1aを、表裏の両シート部8a,8bに同様の拡張部31を有する形状の綴じ穴3,3を設けた書類挟み8に挟み込み、この挟み込み状態で紙葉束1a及び書類挟み8の両綴じ穴3,3の拡張部31,31に綴り具の差込み部を連通して一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項のファイリングシステムにおいて、拡張部31を有する形状の綴じ穴3は、該綴じ穴3に対応する先端形状の打抜き刃軸17を備える穿孔パンチPによって形成されたものであることを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項1又は2のファイリングシステムにおいて、綴り具としてステイック型のペーパーファスナー5A,5Bを用い、このペーパーファスナー5A,5Bの両端部51,51を紙葉束1aの両綴じ穴3,3の拡張部31,31に通して互いの対向側へ折り付けて一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項1又は2のファイリングシステムにおいて、綴り具として綴じ紐6を用い、この綴じ紐6の両端部6a,6bを紙葉束1aの両綴じ穴3,3の拡張部31,31に通して互いに結び留めて一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項1又は2のファイリングシステムにおいて、綴り具は、二穴ファイル2A,2B用の一対の挿通孔70,70を備える硬質帯板状のベース71と、一対の綴じ足72b,72bを備える可撓性差込み部材72と、ベース71にスライド自在に装着された一対の係止部材73,73とからなるロック式のペーパーファスナー7Aであり、ベース71の両挿通孔70,70が二穴ファイル2A,2Bによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部70a,70aを有し、紙葉束1aの両綴じ穴3,3の拡張部31,31に通した両綴じ足72b,72bをベース71の両挿通孔70,70の拡張部70a,70aに通して互いの対向側へ折り付け、その各折り付け部分を係止部材73によって該ベース71に係止して一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
請求項6の発明に係るファイリングシステムは、紙葉束1aに二穴ファイル2A,2B用の一対の綴じ穴3,3を設ける際に、両綴じ穴3,3を該二穴ファイル2A,2Bによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部31を有する形状とし、両綴じ穴3,3の拡張部31,31に綴り具(綴じ紐6)の差込み部(端部6a)を通して該紙葉束1aを綴って一纏めの書類1とし、この綴った書類1の複数部を二穴ファイル2A,2Bに収納する際に、当該二穴ファイル2A,2Bの両綴じ杆(パイプ軸4A,4A、開閉リング4B,4B)を各書類1の両綴じ穴3,3における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイル2A,2Bに対して綴った書類1単位で着脱可能に収納したものであると共に、綴り具として綴じ紐6を用い、この綴じ紐6の両端部6a,6bを紙葉束1aの両綴じ穴3,3の拡張部31,31に通して互いに結び留めて一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
請求項7の発明に係るファイリングシステムは、紙葉束1aに二穴ファイル2A,2B用の一対の綴じ穴3,3を設ける際に、両綴じ穴3,3を該二穴ファイル2A,2Bによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部31を有する形状とし、両綴じ穴3,3の拡張部31,31に綴り具(ロック式のペーパーファスナー7A,7B)の差込み部(綴じ足72b,74b)を通して該紙葉束1aを綴って一纏めの書類1とし、この綴った書類1の複数部を二穴ファイル2A,2Bに収納する際に、当該二穴ファイル2A,2Bの両綴じ杆(パイプ軸4A,4A、開閉リング4B,4B)を各書類1の両綴じ穴3,3における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイル2A,2Bに対して綴った書類1単位で着脱可能に収納したものであると共に、綴り具は、二穴ファイル2A,2B用の一対の挿通孔70,70を備える硬質帯板状のベース71と、一対の綴じ足72b,72bを備える可撓性差込み部材72と、ベース71にスライド自在に装着された一対の係止部材73,73とからなるロック式のペーパーファスナー7Aであり、ベース71の両挿通孔70,70が二穴ファイル2A,2Bによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部70a,70aを有し、紙葉束1aの両綴じ穴3,3の拡張部31,31に通した両綴じ足72b,72bをベース71の両挿通孔70,70の拡張部70a,70aに通して互いの対向側へ折り付け、その各折り付け部分を係止部材73によって該ベース71に係止して一纏めの書類1に綴ったことを特徴としている。
次に、本発明の効果について図面を参照して具体的に説明する。請求項1,6,7の発明に係るファイリングシステムによれば、まず紙葉束1aに設ける二穴ファイル2A,2B用の一対の綴じ穴3,3を、二穴ファイル2A,2Bの両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部31を有する形状とし、両綴じ穴3,3の拡張部31,31に綴り具(ステイック型のペーパーファスナー5A,5B、綴紐6、ロック式のペーパーファスナー7A,7B)の差込み部(端部51、端部6a、綴じ足72b,74b)を通して互いの対向側へ折り付けて一纏めの書類1に綴る。従って、この綴った書類1では、両綴じ穴3,3における綴り具の差込み部が通過した外側に広い貫通空間(主穴部30)が確保されるから、二穴ファイル2A,2Bに収納する際に、綴り具を取り外す必要がなく、綴った書類のままで当該二穴ファイル2A,2Bの両綴じ杆(パイプ軸4A,4A、開閉リング4B、4B)を両綴じ穴3,3に無理なく通すことができる。そして、複数部の書類1を収納した二穴ファイル2A,2Bにあっては、各書類1が区切られた状態であるため、閲覧する場合に必要な書類1を探し易い上、書類1単位で出し入れできるから、所要の書類1を外して持ち出したり他の書類1と入れ替えたりする操作が容易であり、従来のように出し入れの際に紙葉の順序等が乱れて整理に手間取るような問題もない。さらに、請求項1の発明によれば、二穴ファイル2A,2Bに対して各書類1を書類挟み8に挟み込んだ形態で収納できるから、該二穴ファイル2A,2Bに収納した状態で、閲覧する場合に必要な書類1をより探し易い上、所要の書類1を外して持ち出したり他の書類1と入れ替えたりする操作もより容易になる。
一方、請求項6の発明によれば、紙葉束1aを一纏めの書類1に綴る際に、その綴り具として綴じ紐6を利用して容易に綴り操作できる。とりわけ、請求項6の発明では、綴り具に既存の綴じ紐6をそのまま利用できるという利点もある。
他方、請求項7の発明によれば、紙葉束1aを一纏めの書類1に綴る際に、その綴り具としてロック式のペーパーファスナー7A,7Bを利用して容易に綴り操作できる。
請求項の発明によれば、上記のファイリングシステムにおいて、書類1の拡張部31を有する綴じ穴3を穿孔パンチPによって簡単に形成できるから、ファイリング操作がより容易になる。
請求項3〜5の発明によれば、上記のファイリングシステムにおいて、紙葉束1aを一纏めの書類1に綴る際に、その綴り具としてステイック型のペーパーファスナー5A,5B、綴紐6、ロック式のペーパーファスナー7A,7B等を利用して容易に綴り操作できる。とりわけ、請求項及び請求項の発明では、綴り具に既存のペーパーファスナー5A,5Bや綴紐6をそのまま利用できるという利点もある。
本発明の第一実施形態に係るファイリングシステムにおける紙葉束の綴り操作を示し、(a)は綴り前の斜視図、(b)は綴った書類の表面側の斜視図、(c)は同書類の裏面側の斜視図である。 同書類の綴り部分の平面図である。 パイプ方式の二穴ファイルに対する同書類の収納操作を示し、(a)は書類収納前の斜視図、(b)は書類収納後の閉鎖金具装着前の斜視図である。 書類収納後の同二穴ファイルにおける綴じ杆挿通部分を示し、(a)は縦断側面図、(b)は(a)のX−X線における矢視断面図である。 リング方式の二穴ファイルにおける同書類の収納状態を示す斜視図である。 綴じ穴を形成した紙葉束を示し、(a)は全体の平面図、(b)は要部の拡大平面図である。 同ファイリングシステムに用いるステイック型のペーパーファスナーを例示し、(a)はストレートタイプの平面図、(b)は中間ワイドタイプの平面図である。 同ファイリングシステムに用いる二穴穿孔パンチを示し、(a)は全体の斜視図、(b)は縦断側面図、(c)は打抜き刃軸の正面及び底面の図、(d)は台座の平面図である。 紙葉束に設ける綴じ穴の他の構成例を示し、(a)は矩形、(b)は円形、(c)は楕円形、のそれぞれ綴じ穴を設けた紙葉束の要部の平面図である。 同ファイリングシステムに用いるロック式のペーパーファスナーを示し、(a)は係止部材を嵌装したペースの平面図、(b)は(a)のY−Y線の矢視断面図、(c)は綴じ足の正面図、(d)は(c)のZ−Z線の矢視断面図である。 本発明の第二実施形態に係るファイリングシステムにおける紙葉束の綴り操作を示し、(a)は綴り前の斜視図、(b)は綴り後の要部の平面図である。 同第三実施形態に係るファイリングシステムにおける紙葉束の綴り操作を示し、(a)は綴り前の斜視図、(b)は綴り後の斜視図である。 同第四実施形態に係るファイリングシステムにおける紙葉束の綴り操作を示し、(a)は綴り前の斜視図、(b)は綴り後の斜視図である。 同第五実施形態に係るファイリングシステムにおける紙葉束の綴り操作を示す斜視図である。 同ファイリングシステムにおける綴った書類をパイプ方式の二穴ファイルに収容する操作を示す斜視図である。
以下、本発明に係るファイリングシステムの実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、第一〜第五実施形態において、共通部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
第一実施形態のファイリングシステムでは、図1(a)に示すように、まず紙葉束1aに、二穴ファイル用の一対の綴じ穴3,3を設けておき、両綴じ穴3,3に綴り具としてのステイック型のペーパーファスナー5Aの両端部51,51を挿入し、同図(b),(c)に示すように、該ペーパーファスナー5Aの中間部50を両綴じ穴3,3間にわたす形で、紙葉束1aの裏面側で引き絞った両端部51,51を互いの対向側へ折り付けることにより、該紙葉束1aを綴って一纏めの書類1とする。
ここで、紙葉束1aの両綴じ穴3,3は、図2及び図6(a)で示すように、互いの反対向側が半円形で、且つ対向側が角形をなしている。すなわち、従来における二穴ファイル用の綴じ穴は円形であるが、この場合の両綴じ穴3,3では、図6(b)に示すように、相互の対向側を内側として、二穴ファイルの綴じ中心Oの円Cから内側へ矩形に拡がる拡張部31を有している。そして、綴った書類1は、図2で示すように、ペーパーファスナー5Aの各端部51が綴じ穴3の拡張部31に挿通していることで、該綴じ穴3には従来における二穴ファイル用の綴じ穴に相当する大きさの円Cを含む広い主穴部30が確保されている。
なお、本発明でいう紙葉束1aとは、1枚ずつ独立した紙葉のみからなる束に限らず、パンフレット類の如く1枚ないし数枚の紙葉を二つ折りにしたり、その折り部をステープラ等で留めたものの束、薄型の冊子類の束、これら独立紙葉やパンフレット類、冊子類等が混在した束を包含する。
図3(a)(b)は、ペーパーファスナー5Aで綴った書類1をパイプ方式の二穴ファイル2Aに収納する操作を示す。このパイプ方式の二穴ファイル2Aは、背表紙20aの両側に表表紙20b及び裏表紙20cが連なった樹脂被覆板紙等からなる表紙体20と、その背表紙20aの内面側に固着された綴じ金具本体21と、閉鎖金具22とで構成されている。その綴じ金具本体21は、背表紙20aの内面に重着する基板部21aの表表紙20b側の側縁に、内面側に一対の係止穴23,23を有する係止板部21bが立ち上げ形成される一方、該基板部21aの裏表紙20c側の側縁に、綴じ杆である一対のパイプ軸4A,4Aを突設した帯状の保持板21cが枢支ピン24を介して蝶番状に枢着されると共に、該保持板21cがタコバネ25によって基板部21aに対して開く方向に付勢されている。また、閉鎖金具22は、帯板22aの上面側に一対の係止突起22b,22bを備えると共に、該帯板22aの下面側に一対の棒脚22c,22cが垂設されてなる。
このパイプ方式の二穴ファイル2Aに書類1を収納するには、図3(a)の仮想線で示すように該書類1をペーパーファスナー5Aで綴ったまま、図3(b)に示すように該書類1の両綴じ穴3,3に二穴ファイル2Aの両パイプ軸4A,4Aを挿入させればよい。すなわち、既述のように、ペーパーファスナー5Aの両端部51,51は両綴じ穴3,3の拡張部31を通過しており、その通過した外側に広い貫通空間をなす主穴部30(図2参照)が空いているから、図4(a)(b)で示すように、該主穴部30にパイプ軸4Aを無理なく挿通できる。
かくして所要数の書類1を積み重ねて両パイプ軸4A,4Aに保持させたのち、図3(b)の如く閉鎖金具22の両棒脚22c,22cを綴じ金具本体21の両パイプ軸4A,4Aに挿入し、次いで該綴じ金具本体21の基板部21aをタコバネ25の付勢に抗して背表紙20aと一体に持ち上げて、閉鎖金具22の係止突起22b,22bを係止板部21bの係止穴23,23に係合させることにより、綴じ金具本体21と閉鎖金具22とがロックされ、もって図4(a)で示すように二穴ファイル2Aに所要数の書類1が収納された状態となる。
以上はパイプ方式の二穴ファイル2Aを用いる場合を例示したが、図5に示すようにリング方式の二穴ファイル2Bも同様に用いることができる。このリング方式の二穴ファイル2Bは、パイプ方式の二穴ファイル2Aと同様の表紙体20の裏表紙20cにおける内面の背表紙20aに近い位置に、綴じ杆である一対の開閉リング4B,4Bを突設した綴じ金具26が固着されており、各開閉リング4Bが略C字形の第1リング要素41と略逆L字形の第2リング要素42とで構成され、両リング要素41,42を手動で開姿勢と閉姿勢とに転換でき、閉姿勢では両リング要素41,42の先端部同士が係合してD字形リングを構成するようになっている。
このリング方式の二穴ファイル2Bに書類1を収納する際にも、図示のように、各書類1をペーパーファスナー5Aで綴ったまま、その両綴じ穴3,3に開姿勢とした両開閉リング4Bの第2リング要素42を挿入させればよい。すなわち、既述のように、書類1の各綴じ穴3にはペーパーファスナー5Aの端部51が通過した外側に広い主穴部30(図2参照)が空いているから、該綴じ穴3に開閉リング4Bの第2リング要素42を無理なく挿通でき、所要数の書類1を積み重ねて両第2リング要素42,42に保持させたのち、両開閉リング4B,4Bを閉姿勢に転換することで二穴ファイル2Bに所要数の書類1が収納された状態となる。
なお、A4版用の二穴ファイルでは、一般的に、綴じ穴径が6mm、綴じ穴ピッチ(中心間距離)が80mmに設定される。従って、紙葉束1aがA4版である場合、図6(b)に示す各綴じ穴3における円Cの径Φを6mm、両綴じ穴3,3における円C,Cの中心O,O間の距離Wを80mmとする。しかして、各綴じ穴3の拡張部31における円Cから内側への拡がり幅Sは、1〜3mm程度が好ましい。
上記第一実施形態で例示したステイック型のペーパーファスナー5Aは図7(a)でも示すように全長にわたって一定幅のストレートタイプであるが、図7(b)で示すような中間部50が幅広になった中間ワイドタイプのペーパーファスナー5Bも使用できる。後者の中間ワイドタイプのペーパーファスナー5Bには、幅広の中間部50が装飾形状になったものや、該中間部50の背面側に粘着層を設けたものもある。これらステイック型のペーパーファスナー5A,5Bは、鋼板等の細長く偏平な金属板を塗装するか、もしくは該金属板をポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂で被包したものであり、全長が130〜170mm程度、幅が3〜6mm程度(広幅タイプの中間部50の幅は8〜12mm程度)、厚さが0.6〜1.5mm程度である。なお、紙葉束1aの両綴じ穴3,3に挿通したペーパーファスナー5A,5Bの両端部51,51が該紙葉束1aの裏面側で互いに重なり得る長さになる場合、上下の重なりで綴じ合わせ部分が嵩高になるのを避けるために、やや斜めに折り付けて並行配置させるのがよい。
一方、紙葉束1aに各々上記拡張部31を有する一対の綴じ穴3,3を設ける手段としては、特に制約されないが、図8(a)〜(d)に例示するような専用の二穴穿孔パンチPを用いることが推奨される。
この二穴穿孔パンチPは、偏平な矩形箱状の台座10と、この台座10上にリベット固着された左右一対の支持枠11,11と、両支持枠11,11に枢支ピン12,12を介して上下回動自在に枢着された操作レバー13と、両支持枠11,11の各々の内側に配置する一対の垂直な打抜き刃軸17,17と、各枢支ピン12に嵌装されて操作レバー13を上方へ押圧付勢するタコバネ型のばね部材18,18とを備えている。そして、台座10の上板部10aと両支持枠11,11の底板部11aには、各打抜き刃軸17を挿通させるガイド穴14,14が上下に対向して形成されている。また、各打抜き刃軸17には作動ピン15が水平に貫通し、該作動ピン15の両端部が各支持枠11の左右側板部11b,11bに設けた弧状孔16,16を通して操作レバー13の内外側板部13a,13aに軸支されており、操作レバー13の上下回動に伴って両打抜き刃軸17,17が昇降動作するようになっている。なお、台座10の上板部10aの前部側は段下することで、両支持枠11,11の底板部11aとの間に被穿孔物差込み用の間隙19を構成し、この間隙19に臨んで打抜き刃軸17及び上下のガイド穴14,14が配置すると共に、該台座10の内側は底蓋10bによって開閉し得る打抜き片収容部10cを構成する。
この二穴穿孔パンチPの部材構成自体は従来から一般的なものであるが、図8(c)に示すように、各打抜き刃軸17の下部側は丸軸部17aと角軸部17bが合体した異形軸をなしている。これにより、該打抜き刃軸17の先端面は、パンチ中心Poの円形から両打抜き刃軸17,17の対向側へ矩形に拡がる拡張部17cを有する形状になっている。また、図8(d)に示すように、台座10の上板部10aと各支持枠11の底板部11aに設けた上下のガイド穴14,14も、打抜き刃軸17の先端形状に対応して、各対の相互の対向側へ拡がる拡張部14a,14aを有する形状になっている。なお、両パンチ中心Po,Po間の距離Pwは、二穴ファイルの綴じ穴ピッチ、つまり図6(c)で示す距離Wに一致する。従って、この二穴パンチ6を用いれば、書類1に対して前記の拡張部31を有する一対の綴じ穴3,3を簡単な操作で迅速に且つ的確に形成できる。
なお、紙葉束1aの一対の綴じ穴3,3は、上記の二穴穿孔パンチPの代わりに、先端形状が該綴じ穴3に対応した1本の打ち抜き刃軸を有する一穴穿孔パンチを用い、2回の穿孔操作によって形成してもよい。ただし、一穴穿孔パンチでは、一対の綴じ穴3,3の間隔を規定値にするために定規等で計測すると共に、拡張部31が相互に対向する側に延出するように打ち抜き刃軸の向きを設定する必要があるため、例示したような二穴穿孔パンチPに比較して穿孔操作が煩わしいという難点がある。
また、紙葉束1aに設ける一対の綴じ穴3,3は、第一実施形態では外側半部が円形で拡張部31を含む内側半部を矩形にしたものを例示したが、このような形状に限らず、例えば図9(a)のように全体が対向方向に長い矩形、同図(b)のように全体が二穴ファイルの綴じ中心Oから対向側に偏心したやや径大の円形、同図(c)のように全体が対向方向に長い楕円形等、従来における二穴ファイル用の綴じ穴に相当する大きさの円Cを含む主穴部30に拡張部31を連設した形状であればよい。なお、図9(a)〜(c)における符号Φ,C,O,S,Wは図6(b)の符号と同義である。しかして、綴じ穴3,3の形成に用いる二穴穿孔パンチPは、両打抜き刃軸17,17の先端と、台座10及び支持枠11の両ガイド穴14,14を綴じ穴3,3に対応する形状とすることは言うまでもない。
図10(a),(b)は、本発明の第二実施形態に係るファイリングシステムに用いる綴り具である、ロック式のペーパーファスナー7Aを示す。このペーパーファスナー7Aは、両端部近傍に一対の挿通孔70,70を有する帯板状のベース71と、帯板部72aの両端に一対のバンド状の綴じ足72b,72bを立ち上げ状に延設した可撓性差込み部材72と、ベース71にスライド自在に装着された偏平コ字枠状の一対の係止部材73,73とで構成されている。そのベース71は、硬質合成樹脂成形物からなり、上面には長手方向に連続する溝部71aを備え、両挿通孔70,70が該溝部71aに臨んで形成されている。そして、両挿通孔70,70は、紙葉束1aに設ける綴じ穴3,3と同様の配置間隔及び形状に設定され、二穴ファイルによる両綴じ中心O,Oの円C,Cから相互の対向側へ拡がる拡張部70a,70aを有している。また、可撓性差込み部材72は、半硬質合成樹脂成形物からなり、両綴じ足72b,72bの対向面には一定間隔置きに幅方向に沿う凹凸72cが形成されており、これら綴じ足72b,72bをベース71における両挿通孔70,70の拡張部70a,70aに差し込めるように寸法設定されている。更に、各係止部材73は、硬質合成樹脂成形物からなり、折り返し状の両側部73a,73aをベース71の両側縁部71b,71bに外嵌して、溝部71aを跨ぐ形で該ベース71に嵌装されている。
第二実施形態に係るファイリングシステムでは、図11(a)に示すように、ペーパーファスナー7Aの可撓性差込み部材72の両綴じ足72b,72bを各々紙葉束1aの綴じ穴3に挿入し、次いでベース71の挿通孔70に通して引き絞った上で、溝部71aに嵌まるように相互の対向側へ折り付け、その各折り付け部分を係止部材73で押さえて該ベース71に係止することにより、図11(b)の如く一纏めの書類1に綴る。
この綴った書類1においては、ペーパーファスナー7Aの各綴じ足72bが綴じ穴3及び挿通孔70の拡張部31,70aを通過する形になっており、その通過した外側に図11(b)の如く広い貫通空間が確保されるから、該貫通空間に二穴ファイルの綴じ杆、つまりパイプ方式の二穴ファイル2Aにおけるパイプ軸4A(図3参照)や、リング方式の二穴ファイル2Bにおける開閉リング4B(図5参照)を無理なく挿通することができる。従って、第一実施形態と同様に、綴った書類1の複数部を二穴ファイルに容易に収納できる。
図12(a)(b)は、本発明の第三実施形態に係るファイリングシステムによる書類の綴り方式を示す。この場合、綴り具として綴じ紐6を用い、図12(a)の如く該綴じ紐6の両端部6a,6bを紙葉束1aの綴じ穴3,3に通し、引き絞って結び留めることにより、図12(b)の如く一纏めの書類1に綴る。しかして、この綴じ紐6で綴った書類1においても、該綴じ紐6が両綴じ穴3,3における拡張部31,31を通過する形になり、両綴じ穴3,3には綴じ紐6の通過部分の外側に広い貫通空間が確保されるから、第一及び第二実施形態と同様にして、複数部の書類1をパイプ方式やリング方式の二穴ファイル2A,2Bに容易に収納できる。なお、本実施形態では、紙葉束1aの各綴じ穴3を図9(c)で示すような楕円形としている。
図13(a)(b)は、本発明の第四実施形態に係るファイリングシステムによる書類の綴り方式を示す。この場合、紙葉束1aには既述同様に拡張部31,31を有する一対の綴じ穴3,3を設けるが、その紙葉束1aを書類挟み8と一体に綴って書類化する。すなわち、書類挟み8は、表裏の両シート部8a,8bが背部8cで繋がった一枚シートからなるが、その両シート部8a,8bに紙葉束1aと同様の拡張部31を有する形状の綴じ穴3,3を設けてある。従って、紙葉束1aを書類挟み8に挟み込んだ状態で、該紙葉束1a及び書類挟み8の両綴じ穴3,3に連通するように、綴り具としてのステイック型のペーパーファスナー5Aの両端部51,51を差し込み、この差し込んだ両端部を反対側で引き絞って互いの対向側へ折り付けることにより、図13(b)の如く紙葉束1aが書類挟み8に挟み込まれた状態で綴られた一纏めの書類1になる。
この紙葉束1aを書類挟み8に挟み込んだ書類1においても、ペーパーファスナー5Aの各端部51が紙葉束1a及び書類挟み8の両綴じ穴3,3における拡張部31,31を通過する形になり、その通過部分の外側に広い貫通空間が確保される。従って、第一〜第三実施形態と同様にして、複数部の該書類1をパイプ方式やリング方式の二穴ファイル2A,2Bに容易に収納できる。なお、ここでは綴り具としてステイック型のペーパーファスナー5Aを用いているが、第二実施形態で用いたロック式のペーパーファスナー7Aや、第三実施形態で用いた綴じ紐6のような他の綴り具も同様に使用できる。
図14及び図15は、本発明の第五実施形態に係るファイリングシステムによる書類の綴り方式を示す。この場合、図14に示すように、紙葉束1aには既述同様に拡張部31,31を有する一対の綴じ穴3,3を設けるが、これを書類として綴るための綴り具が薄型の二穴バインダー9に付属するロック式のペーパーファスナー7Bになっている。すなわち、二穴バインダー9は、表表紙9aと裏表紙9bが幅狭の背表紙9c及び内向きの折返し条片部9dを介して繋がった表紙体90に、その折返し条片部9dに止着した一対の可撓性差込み部材74,74と、独立部材としての帯板状のベース75と、該ベース75に嵌装された一対の係止部材76,76とからなるペーパーファスナー7Bが付属している。
このペーパーファスナー7Bは、一対の綴じ足74b,74bが別体の可撓性差込み部材74にて構成されているが、基本的には第二実施形態で用いたロック式のペーパーファスナー7Aと同様である。その各綴じ足部材74は、半硬質合成樹脂成形物からなり、表紙体90の折返し条片部9dに往復して挿通され、その基端側に設けた抜止め板部74aで該折返し条片部9dに係止されると共に、先端側がバンド状の綴じ足74bとして表表紙9a側へ張出している。また、ベース75は、細長い金属帯板からなり、その両側縁部の折り返しによって上面側に溝部75aを構成すると共に、長手方向両側に該溝部75aに臨んで挿通孔77が穿設されている。更に、両係止部材76,76は、金属板のプレス加工によって相互の対向側が開いた半袋状に形成され,その両側縁部をベース75の折り返した両側縁部の下側に挿嵌することにより、当該ベース75上を長手方向にスライド自在になっている。
そして、表紙体90の折返し条片部9dにおける両綴じ足74bの挿通孔91,91と、ペース75の両挿通孔77,77とは、紙葉束1aに設ける拡張部31を有する一対の綴じ穴3,3と同じ形状及び配置間隔に設定されている。また、表紙体90の折返し条片部9dの各挿通孔91に対向して、表表紙9a側には長孔92が、裏表紙9b側には丸孔92が、それぞれ形成されている。
第五実施形態のファイリングシステムでは、まず紙葉束1aに各々拡張部31を有する一対の綴じ穴3,3を設け、その両綴じ穴3,3に二穴バインダー9に付属するペーパーファスナー7Bの両綴じ足74b,74bを挿通し、この挿通した両綴じ足74b,74bを更にベース75の挿通孔77,77に通して引き絞った上で、溝部71aに嵌まるように相互の対向側へ折り付け、その各折り付け部分を係止部材76で押さえて該ベース75に係止することにより、該二穴バインダー9に紙葉束1aを挟み込んで一纏めに綴った形態の書類1とする。しかして、この書類1では、紙葉束1aの各綴じ孔3、ペーパーファスナー7Bにおけるベース75の各挿通孔77、表紙体90における折返し条片部9dの各挿通孔91を通して、綴じ足74bの通過部分の外側に広い貫通空間が確保されると共に、該二穴バインダー9を閉じた状態で表表紙9aの長孔92と裏表紙9bの丸孔92が該貫通空間に連通するから、その連通部分に二穴ファイルの綴じ杆を無理なく挿通できる。従って、例えば図15に示すように、パイプ方式の二穴ファイル2Aに対し、二穴バインダー9に綴り込んだ形態の書類1の複数部を容易に収納できる。
なお、上記の二穴バインダー9における表表紙9aの長孔92は、紙葉束1aの厚みの違いによる孔位置のずれを吸収するものである。また、このような二穴バインダー9では、単独での使用に対応して、表表紙9aの長孔92と裏表紙9bの丸孔92の輪郭をミシン目で形成しておき、パイプ方式の二穴ファイル2A等に複数部を纏めて収納する場合に該ミシン目で破断して長孔92及び丸孔92を開くようにしてもよい。
上述の各実施形態で例示したように、本発明のファイリングシステムによれば、パイプ方式やリング方式の二穴ファイル2A,2Bに対し、紙葉束1aを綴じ具で綴った書類1の複数部を簡単に収納できる。そして、収納した個々の書類1が一纏めになって区切られた状態であることから、閲覧する場合に必要な書類1を探し易い上、二穴ファイル2A,2Bに書類1単位で出し入れできるので、該二穴ファイル2A,2Bから所要の書類1を外して持ち出したり他の書類1と入れ替えたりする場合の操作性もよく、従来のように綴じていない書類の出し入れ時に紙葉がばらける懸念もないから、そのばらけた紙葉の乱れた頁順や表裏及び上下の向き等を再整理するための煩わしい手間が解消される。特に、第四,第五実施形態のように、紙葉束1aを書類挟み8や二穴バインダー9と一体に綴った書類1では、二穴ファイル2A,2Bに収納した状態で、閲覧に必要な書類1をより探し易い上、所要の書類1の持ち出しや他の書類1との入れ替えの操作もより容易になる。
本発明のファイリングシステムに用いる二穴ファイルは、実施形態で例示したパイプ方式及びリング方式の二穴ファイル2A,2Bに限らず、パイプ方式における綴じ金具の構造及びロック方式、リング方式における開閉リングの形状及び開閉機構等が種々異なるものを採用できる。例えば、パイプ方式の二穴ファイルでは、一対のパイプ軸が実施形態の閉鎖金具22と同様の独立した帯板に設けられ、表表紙側と裏表紙側のいずれからも書類を装着可能な両綴じ型のものでもよい。また、リング方式の二穴ファイルでは、開閉リングをレバーで開放する機構を備えるものでもよい。一方、紙葉束1aを挟み込んで綴るための書類挟みや二穴バインダーについても、第四,第五実施形態で例示した以外の種々の形態のものを採用できる。
更に、本発明においては、紙葉束1aを綴るための綴り具として、例示したステイック型のペーパーファスナー5A,5B、綴り紐6、ロック式のペーパーファスナー7A,7B以外の種々の形態及び構造のものを使用できる。ただし、ステイック型のペーパーファスナー5A,5Bや綴り紐6では、既存の市販品をそのまま利用できるという利点がある。更に、二穴穿孔パンチPについても、各構成部材の形状及び連結構造、両打抜き刃軸17,17の作動方式、付属部材等が種々異なるものを使用できる。
1 書類
1a 紙葉束
2A,2B 二穴ファイル
3 綴じ穴
31 拡張部
4A パイプ軸(綴じ杆)
4B 開閉リング(綴じ杆)
5A,5B ステイック型のペーパーファスナー(綴り具)
51 端部(差込み部)
6 綴り紐(綴り具)
6a 端部(差込み部)
7A,5B ロック式のペーパーファスナー(綴り具)
70,77 挿通孔
70a 拡張部
71,75 ベース
72,74 可撓性差込み部材
72b,74b 綴じ足(差込み部)
73,76 係止部材
8 書類挟み
8a,8b シート部
17 打ち抜き刃軸
O 綴じ中心
P 二穴穿孔パンチ

Claims (7)

  1. 紙葉束に二穴ファイル用の一対の綴じ穴を設ける際に、両綴じ穴を二穴ファイルによる両綴じ中心の円から相互の対向側へ拡がる拡張部を有する形状とし、
    該紙葉束の両綴じ穴の前記拡張部に綴り具の差込み部を通して一纏めの書類に綴り、
    この綴った書類の複数部を二穴ファイルに収納する際に、当該二穴ファイルの両綴じ杆を各書類の両綴じ穴における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイルに対して綴った書類単位で着脱可能に収納したものであると共に、
    前記拡張部を有する形状の綴じ穴を設けた紙葉束を、表裏の両シート部に同様の拡張部を有する形状の綴じ穴を設けた書類挟みに挟み込み、この挟み込み状態で紙葉束及び書類挟みの両綴じ穴の拡張部に綴り具の差込み部を連通して一纏めの書類に綴ったことを特徴とするファイリングシステム
  2. 前記拡張部を有する形状の綴じ穴は、該綴じ穴に対応する先端形状の打抜き刃軸を備える穿孔パンチによって形成されたものであることを特徴とする請求項に記載のファイリングシステム。
  3. 前記綴り具としてステイック型のペーパーファスナーを用い、このペーパーファスナーの両端部を前記紙葉束の両綴じ穴の拡張部に通して互いの対向側へ折り付けて一纏めの書類に綴ったことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイリングシステム。
  4. 前記綴り具として綴じ紐を用い、この綴じ紐の両端部を前記紙葉束の両綴じ穴の拡張部に通して互いに結び留めて一纏めの書類に綴ったことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイリングシステム。
  5. 前記綴り具は、二穴ファイル用の一対の挿通孔を備える硬質帯板状のベースと、一対の綴じ足を有する可撓性差込み部材と、前記ベースにスライド自在に装着された一対の係止部材とからなるロック式のペーパーファスナーであり、
    前記ベースの両挿通孔が二穴ファイルによる両綴じ中心の円から相互の対向側へ拡がる拡張部を有し、
    前記紙葉束の両綴じ穴の拡張部に通した前記の両綴じ足を前記ベースの両挿通孔の拡張部に通して互いの対向側へ折り付け、その各折り付け部分を前記係止部材によって該ベースに係止して一纏めの書類に綴ったことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイリングシステム。
  6. 紙葉束に二穴ファイル用の一対の綴じ穴を設ける際に、両綴じ穴を二穴ファイルによる両綴じ中心の円から相互の対向側へ拡がる拡張部を有する形状とし、
    該紙葉束の両綴じ穴の前記拡張部に綴り具の差込み部を通して一纏めの書類に綴り、
    この綴った書類の複数部を二穴ファイルに収納する際に、当該二穴ファイルの両綴じ杆を各書類の両綴じ穴における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイルに対して綴った書類単位で着脱可能に収納したものであると共に、
    前記綴り具として綴じ紐を用い、この綴じ紐の両端部を前記紙葉束の両綴じ穴の拡張部に通して互いに結び留めて一纏めの書類に綴ったことを特徴とするファイリングシステム。
  7. 紙葉束に二穴ファイル用の一対の綴じ穴を設ける際に、両綴じ穴を二穴ファイルによる両綴じ中心の円から相互の対向側へ拡がる拡張部を有する形状とし、
    該紙葉束の両綴じ穴の前記拡張部に綴り具の差込み部を通して一纏めの書類に綴り、
    この綴った書類の複数部を二穴ファイルに収納する際に、当該二穴ファイルの両綴じ杆を各書類の両綴じ穴における前記差込み部が通過した外側に通すことにより、二穴ファイルに対して綴った書類単位で着脱可能に収納したものであると共に、
    前記綴り具は、二穴ファイル用の一対の挿通孔を備える硬質帯板状のベースと、一対の綴じ足を有する可撓性差込み部材と、前記ベースにスライド自在に装着された一対の係止部材とからなるロック式のペーパーファスナーであり、
    前記ベースの両挿通孔が二穴ファイルによる両綴じ中心の円から相互の対向側へ拡がる拡張部を有し、
    前記紙葉束の両綴じ穴の拡張部に通した前記の両綴じ足を前記ベースの両挿通孔の拡張部に通して互いの対向側へ折り付け、その各折り付け部分を前記係止部材によって該ベースに係止して一纏めの書類に綴ったことを特徴とするファイリングシステム。
JP2017094104A 2017-05-10 2017-05-10 ファイリングシステム Active JP6967873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094104A JP6967873B2 (ja) 2017-05-10 2017-05-10 ファイリングシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094104A JP6967873B2 (ja) 2017-05-10 2017-05-10 ファイリングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018187880A JP2018187880A (ja) 2018-11-29
JP6967873B2 true JP6967873B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=64477901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017094104A Active JP6967873B2 (ja) 2017-05-10 2017-05-10 ファイリングシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6967873B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018187880A (ja) 2018-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7713016B2 (en) Journal notebook binding machine
JP4986197B1 (ja) 紙葉ホルダ
JP6967873B2 (ja) ファイリングシステム
US1439367A (en) Binder
JP4635105B1 (ja) クリアフォルダ
JP3141353U (ja) ファイリング用具
KR101697449B1 (ko) 파일바인더, 인쇄물세트, 인쇄물 및 인쇄물 제조방법
JPS6024622Y2 (ja) フアイル用綴じ具
EP0805758A1 (en) Binding systems for papers
JP7505335B2 (ja) ファイル
JP3112210U (ja) ファイル用インデックス用紙
JP2008012785A (ja) ファイル
JP5837707B1 (ja) 新規フラットファイル
JP4028585B1 (ja) パンチ器具
JP3210061U (ja) ファイルフォルダ
JP7034572B1 (ja) 綴じ具用の押さえ具及び綴じ具
JP4674669B2 (ja) 冊子構成体及び冊子体
US1157229A (en) Paper filing and binding device.
DE834355C (de) Klebebandhefter
JPH04153098A (ja) 孔つき紙葉用フアイル
US400147A (en) Binder
JP2015208901A (ja) バインダー用のホルダー兼用折畳みガイドプレート
US513814A (en) Detachable book-cover
JP2001080257A (ja) 紙綴り具
DE704289C (de) Mappe zum Abheften von gelochten und ungelochten Schriftstuecken

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150