JP6967156B2 - 蓄電モジュール - Google Patents

蓄電モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6967156B2
JP6967156B2 JP2020538324A JP2020538324A JP6967156B2 JP 6967156 B2 JP6967156 B2 JP 6967156B2 JP 2020538324 A JP2020538324 A JP 2020538324A JP 2020538324 A JP2020538324 A JP 2020538324A JP 6967156 B2 JP6967156 B2 JP 6967156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrode plate
plate
power storage
storage module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020538324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020039987A1 (ja
Inventor
知広 中村
貴之 弘瀬
正人 穂積
素宜 奥村
伸烈 芳賀
卓郎 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyo Kohan Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyo Kohan Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyo Kohan Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Publication of JPWO2020039987A1 publication Critical patent/JPWO2020039987A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967156B2 publication Critical patent/JP6967156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/66Current collectors
    • H01G11/70Current collectors characterised by their structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/78Cases; Housings; Encapsulations; Mountings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/24Alkaline accumulators
    • H01M10/28Construction or manufacture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/66Selection of materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/183Sealing members
    • H01M50/186Sealing members characterised by the disposition of the sealing members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)

Description

本発明の一側面は、蓄電モジュールに関する。
特許文献1には、バイポーラ二次電池が記載されている。このバイポーラ二次電池は、金属製の集電体の一面に正極を設けると共に他面に負極を設けたバイポーラ電極と、バイポーラ電極の間に挟まれたセパレータと、バイポーラ電極及びセパレータによって構成された積層体の周囲を取り囲むと共に電極板の間に圧着された枠状のシール材とを含む。
特開2014−56799号公報
上記従来技術では、金属製の電極板と樹脂製のシール材との間から電解液が漏れることを十分に抑制するために、シール材に高圧着部位が形成されている。当該技術分野では、金属製の電極板と樹脂部材との間の結合強度が確保されることが要されている。
そこで、本発明の一側面は、金属製の集電体と樹脂部材との間の結合強度の確保が可能となる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、金属製の電極板を有し、一方向に沿って積層して配置される複数の電極と、隣接する電極間のそれぞれに配置されるセパレータと、複数の電極のそれぞれの電極板の縁部に結合されている樹脂部材と、を備え、電極板の少なくとも縁部には、電極板の表面を覆うメッキ層が形成されており、メッキ層は、表面から一方向に突出すると共に金属からなる複数の突起を有し、突起を形成する金属の単位面積あたりの重量である粗化メッキ量(g/m)をXとし、突起の平均高さ(μm)をYとしたとき、粗化メッキ量Xと平均高さYとが下記式(1)〜(3)を満たし、隣接する突起の間には、樹脂部材の一部が介在されている。
Y≧0.2X …(1)
6.0≦X≦20.0…(2)
Y≦11.0 …(3)
この構成では、突起を形成する金属の単位面積あたりの粗化メッキ量X(g/m)と、突起の平均高さY(μm)との関係が下記式(1)〜(3)を満たしているので、金属製の集電体と樹脂部材との間の結合強度の確保が可能となる。
この蓄電モジュールでは、粗化メッキ量Xと平均高さYとが、上記式(1)〜(3)に加え、下記式(4)及び(5)を満たしていてもよい。
7.0≦X≦13.0…(4)
3.0≦Y≦10.0…(5)
これにより、金属製の集電体と樹脂部材との間の結合強度の確保がより確実に可能となる。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、セパレータを介して電極が積層された電極群の一方向における一端にセパレータを介して配置され、電極群と対向する面に負極層が形成された電極板からなる負極終端電極と、樹脂部材を含み、電極とセパレータと負極終端電極とを含む積層体の側面を囲むように設けられ、隣り合う電極間に内部空間を形成すると共に内部空間を封止する封止体と、内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を更に備え、封止体と負極終端電極の電極板とによって囲まれる空間が形成されていてもよい。この場合、アルカリクリープ現象によって電解液が蓄電モジュールの外部に滲み出ることを抑制できる。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、負極終端電極の電極板に対して一方向の外側に配置された金属板、を更に備え、封止体と負極終端電極の電極板と金属板とによって囲まれる空間が形成されていてもよい。この場合、アルカリクリープ現象によって電解液が蓄電モジュールの外部に滲み出ることを抑制できる。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールでは、メッキ層は、電極板の中央部において電極板の表面を更に覆ってもよい。この場合、例えば正極層又は負極層として機能する活物質を電極板の中央部に設ける場合、電極板の表面と活物質との密着性が向上される。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールでは、電極は、電極板の一方の面に設けられた正極層と、電極板の他方の面に設けられた負極層と、を更に有してもよい。この場合、例えばバイポーラ電極の縁部と樹脂部材との間における強度の確保が可能となる。
本発明の一側面によれば、金属製の電極板と樹脂部材との間の結合強度の確保が可能となる。
図1は、蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。 図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。 図3は、図2の蓄電モジュールの一部を示す拡大断面図である。 図4は、電極板の表面及びメッキ層の拡大断面図である。 図5は、突起を形成するメッキの単位面積あたりの粗化メッキ量Xと、突起の平均高さYとの関係を示したグラフである。 図6は、ニッケル電解箔の製造工程を例示する模式図である。 図7は、電解メッキ層の製造工程を例示する模式図である。 図8は、比較例に係る蓄電モジュールの一部拡大断面図である。 図9は、鋼板の表面に下地ニッケルメッキ層を形成する工程を例示する模式図である。 図10は、下地ニッケルメッキ層上に本ニッケルメッキ層を形成する工程を例示する模式図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。
モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5とを含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向から見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタ等である。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4,4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4,4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側とにそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電モジュール4の充放電が実施される。
導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引出方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能の他、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持っている。なお、図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さくなっているが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくなっていてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10とによって構成されている。エンドプレート8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8におけるモジュール積層体2側の面には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向に拘束荷重が付加される。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2及び図3に示されるにように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製の封止体12とを備えている。電極積層体11は、セパレータ13を介して蓄電モジュール4の積層方向D1に沿って積層された複数の電極(電極群)によって構成されている。これらの電極は、複数のバイポーラ電極14の積層体と、負極終端電極18と、正極終端電極19と、金属板20とを含む。
バイポーラ電極14は、一方の面15a及び一方の面15aの反対側の他方の面15bを含む電極板15と、一方の面15aに設けられた正極(正極層)16と、他方の面15bに設けられた負極(負極層)17とを有している。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向D1の一方に隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向D1の他方に隣り合う別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、電極板15と、電極板15の他方の面15bに設けられた負極17とを有している。負極終端電極18は、他方の面15bが電極積層体11における積層方向D1の中央側を向くように、積層方向D1の一端に配置されている。負極終端電極18の電極板15の一方の面15aは、電極積層体11の積層方向D1における一方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。負極終端電極18の電極板15の他方の面15bに設けられた負極17は、セパレータ13を介して積層方向D1の一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、電極板15と、電極板15の一方の面15aに設けられた正極16とを有している。正極終端電極19は、一方の面15aが電極積層体11における積層方向D1の中央側を向くように、積層方向D1の他端に配置されている。正極終端電極19の一方の面15aに設けられた正極16は、セパレータ13を介して、積層方向D1の他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。正極終端電極19の電極板15の他方の面15bは、電極積層体11の積層方向における他方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。
金属板20は、負極終端電極18の電極板15に対して積層方向D1の外側に配置されている。金属板20は、負極終端電極18の電極板15の一方の面15aに対向する他方の面20bと、他方の面20bの反対側の一方の面20aとを有している。金属板20の一方の面20a及び他方の面20bには、正極活物質及び負極活物質が塗工されておらず、一方の面20a及び他方の面20bの全面が未塗工領域となっている。すなわち、本実施形態において、金属板20は正極16及び負極17のいずれも設けられていない未塗工電極板である。
金属板20は、負極終端電極18側に窪むと共に負極終端電極18の電極板15に接触する矩形状の接触部Cを有する。より具体的に、接触部Cにおいて、金属板20の他方の面20bは、負極終端電極18の電極板15の一方の面15aに接触し、金属板20の一方の面20aは導電板5(図1参照)に接触している。これにより、負極終端電極18は、金属板20を介して導電板5と電気的に接続されている。金属板20は、電極板15と同様に、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。
バイポーラ電極14、負極終端電極18及び正極終端電極19を形成する電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の他方の面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の一方の面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ13は、電極板15,15間の短絡を防止する部材である。セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ13は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。封止体12は、電極板15の縁部15cを包囲するように積層方向D1に延在する電極積層体11の側面11aに設けられている。封止体12は、側面11aにおいて縁部15cを保持している。封止体12は、電極板15の縁部15cに結合された複数の第1封止部21(樹脂部材)と、側面11aに沿って第1封止部21を外側から包囲し、第1封止部21のそれぞれに結合された第2封止部22とを含んでいる。第1封止部21及び第2封止部22は、例えば、耐アルカリ性を有する絶縁性の樹脂である。第1封止部21及び第2封止部22の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。
第1封止部21は、電極板15の一方の面15a及び他方の面15bにおいて縁部15cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向D1から見て矩形環状をなしている。第1封止部21は、例えば超音波又は熱によって電極板15の一方の面15a及び他方の面15bに溶着され、気密に結合されている。第1封止部21は、例えば積層方向D1に所定の厚さを有するフィルムである。第1封止部21の内側は、積層方向D1に互いに隣り合う電極板15の縁部15c同士の間に位置している。第1封止部21の外側は、電極板15の縁よりも外側に張り出しており、その先端部分は、第2封止部22に埋設されている。積層方向D1に沿って互いに隣り合う第1封止部21同士は、互いに離間していてもよく、接していてもよい。
バイポーラ電極14、負極終端電極18及び正極終端電極19を形成する電極板15の一方の面15a及び他方の面15bにおける縁部15cには、それぞれ第1封止部21が結合されている。電極板15の一方の面15a及び他方の面15bにおける縁部15cと第1封止部21とが重なる領域は、電極板15と第1封止部21との結合領域Kとなっている。結合領域Kにおける電極板15の一方の面15a及び他方の面15bは、粗面化されている。粗面化された領域は、結合領域Kのみでもよいが、本実施形態では電極板15の一方の面15a及び他方の面15bの全体(縁部15cから中央部にわたる全面)が粗面化されている。
上記粗面化は、例えば電解メッキによる複数の突起が形成された金属からなるメッキ層30により実現し得る。一方の面15a及び他方の面15bにメッキ層30が形成されることにより、一方の面15a及び他方の面15bにおける第1封止部21との結合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、電極板15と第1封止部21との間の結合強度を向上させることができる。
図4に示されるように、メッキ層30は、一方の面15aから積層方向D1に突出する複数の突起31を有する。それぞれの突起31は、電極板15の凸部15d(後述)を基端32として、積層方向D1に沿って先端33に至る。突起31は、積層方向D1に交差する方向D2に沿って配置されている。方向D2は、ここではXY平面に沿う方向である。
それぞれの突起31は、電解メッキ処理により形成された複数の略球状の析出金属(付与物)を含み得る。突起31の少なくとも一部は、この析出金属が互いに重複することにより、当該突起31の方向D2の長さ寸法が基端32における方向D2の長さ寸法よりも大きい拡大部34が形成されていてもよい。すなわち、突起31は、基端32側から先端33側に向かって先太りとなる部分を有していてもよい。突起31における拡大部34の位置は、必ずしも先端33でなくてもよいが、少なくとも基端32よりも先端33側に位置している。例えば、突起31の少なくとも一部は、方向D2の長さ寸法が最大となる拡大部34よりも基端側に方向D2の長さが最小となる縮小部(又は、拡大部34よりも方向D2の長さが小さい部分)を有する、いわゆるオーバーハング形状(先太りとなる形状)に形成されていてもよい。この場合、拡大部34の方向D2の長さは、基端32における方向D2の長さと同じであってもよいし小さくてもよいし大きくてもよい。突起31における拡大部34の位置は、析出金属の重複態様により突起31ごとに異なってもよい。
隣接する突起31の間には、第1封止部21の一部21aが介在されている。具体的には、樹脂部材である第1封止部21は、その成形時に第1封止部21の一部21aが突起31の間に介在されるように成形されている。これにより、隣接する突起31は、介在される第1封止部21の一部21aが基端32から離れる方向へ移動することを規制する。換言すれば、隣接する突起31の間の断面形状は、アンカー効果を奏するアンダーカット形状となっている。
メッキ層30は、複数の電極板15のいずれにおいても、積層方向D1の一方側(Z軸方向正方向)の表面を覆っている。第1封止部21は、複数の電極板15のいずれにおいても、電極板15の一方の面15a及び他方の面15bにメッキ層30を介して配置されている。これにより、隣接するバイポーラ電極14においては、電極板15の一方の面15aの第1封止部21と、電極板15の他方の面15bと、が積層方向D1において対向している。つまり、隣接するバイポーラ電極14においては、電極板15の一方の面15aと、電極板15の他方の面15bと、が直接対向することなく、樹脂部材である第1封止部21により絶縁性が確保されている。
次に、突起31の形状について説明する。図5に示されるように、突起31を形成するニッケル(金属)の単位面積あたりの重量、すなわち粗化メッキ量をX(g/m)とし、突起31の平均高さをY(μm)としたとき、粗化メッキ量Xと平均高さYとの関係は、下記式(1)〜(3)を満たしている。
Y≧0.2X …(1)
6.0≦X≦20.0…(2)
Y≦11.0 …(3)
すなわち、突起31は、図5に示される太線枠の内部領域に属する粗化メッキ量(重量)X及び平均高さYの形状となるように形成される。本実施形態では、更に、下記式(4)及び(5)を満たす形状となるように突起31が形成される。
7.0≦X≦13.0…(4)
3.0≦Y≦10.0…(5)
すなわち、突起31は、図5に示される着色領域に属する粗化メッキ量X及び平均高さYの形状となるように形成されている。例えば、突起31の形状は、単位面積あたりの粗化メッキ量Xを10g/mとし、突起31の平均高さYを8μmとすることができる。
なお、ここでいう、突起31の粗化メッキ量Xは、蛍光X線分析により行われる。本実施形態では、株式会社リガク製(ZSX PrimusIV)(測定径φ10)の蛍光X線分析装置が用いられる。また、ここでいう突起31の平均高さYとは、JIS B 0601:2001に準拠するRzjis(十点平均粗さ)をいう。本実施形態では、レーザ顕微鏡による非接触方式による測定方法を採用し、測定装置として株式会社キーエンス製のレーザ顕微鏡(VK−X260)(対物レンズ20倍)を使用した。
金属製の電極板15と樹脂部材である第1封止部21との間の結合強度を高めるためには、電極板15の表面に形成されるメッキ層30の突起31と第1封止部21との結合強度を高める必要がある。本願発明者らは、突起31の平均高さYと突起31を形成する粗化メッキ量X(単位面積あたりのニッケルの重量)の関係を適切にコントロールすることで、突起31と第1封止部21との結合強度が高められることを見出した。例えば、平均高さYが同じ突起31に対して、粗化メッキ量Xが多くなりすぎると、互いに隣接する突起31の間のスペースが小さくなる。すなわち、メッキ層30が平滑化されることとなり、互いに隣接する突起31の間に第1封止部21の樹脂が介在する量が少なくなるので、互いの結合力が小さくなる。したがって、平均高さYと粗化メッキ量Xとの関係を適切にコントロールすることが重要となる。そこで、各種の実験によって、突起31と第1封止部21との結合強度を所定の強度以上とすることができる上記関係式(1)を見出した。
関係式(1)は、金属製の電極板15(金属板20)と第1封止部21との結合強度が所定値(例えば、9MPa)以上となるような、粗化メッキ量X及び平均高さYとの関係から導出した。具体的には、粗化メッキ量X及び平均高さYをそれぞれ変えた複数のサンプルから結合強度を計測し、例えば、最小二乗法によって、上記関係式(1)を導出した。なお、ここでいう結合強度はJIS K 6850 接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法に準じた強度である。許容される結合強度(クライテリア)は、結合界面強度が樹脂部材である第1封止部21の母材強度よりも大きい強度であり、本実施形態では、この結合強度(例えば、9MPa以上)を規格としている。
一方、同じ粗化メッキ量Xに対して突起31の平均高さYが高くなりすぎると、突起31の形状が全体的に細長くなり構造的に弱くなる。この場合、粉落ちという不具合が発生する。したがって、突起31の平均高さYは、所定の高さで制限される。本実施形態では、上記関係式(3)のとおり制限されている。
図3に示されるように、金属板20の一方の面20a及び他方の面20bにおける縁部20cには、それぞれ第1封止部21が結合されている。金属板20の一方の面20a及び他方の面20bにおける縁部20cと第1封止部21とが重なる領域は、金属板20と第1封止部21との結合領域Kとなっている。結合領域Kにおける、金属板20の一方の面20a及び他方の面20bは、電極板15と同様に、粗面化されている。粗面化された領域は、結合領域Kのみでもよいが、本実施形態では金属板20の一方の面20a及び他方の面20bの全体(縁部20cから中央部にわたる全面)が粗面化されている。
上記粗面化は、電極板15と同様に、例えば電解メッキによる複数の突起が形成されたメッキ層30により実現し得る。すなわち、一方の面20a及び他方の面20bにメッキ層30が形成されることにより、一方の面20a及び他方の面20bにおける第1封止部21との結合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、金属板20と第1封止部21との間の結合強度を向上させることができる。
次に、メッキ層30における突起31の形成方法について説明する。ここでは、電極板15に突起31を形成する例を挙げて説明するが、金属板20についても同様であり、金属板20に突起31を形成する例については説明を省略する。
まず、図6に示されるように、電極板15(図2参照)を構成する電解箔15xを作成する。図6の例では、ドラムDR1の一部及び陽極50は、ニッケル陽イオンを含む電解液L1中に浸漬されている。ドラムDR1及び陽極50との間には、所定の電流が流される。これにより、ドラムDR1表面にニッケルが析出する。
電解箔15xは、一定の厚さとなるまでドラムDR1表面にニッケルを析出させることにより得られる。ドラムDR1表面にニッケルが析出する際、電解箔15xにおけるドラムDR1面とは反対側の面に、微細な凸部15dが形成される。作成された電解箔15xは、ドラムDR2に巻き取られてロールR1となる。
次に、図7に示されるように、メッキ層30を構成する電解メッキ層30xを作成する。図7の例では、ドラムDR3によりロールR1から引き出された電解箔15xは、ドラムDR4の表面に沿って搬送される。ドラムDR4の一部及び陽極51は、ニッケル陽イオンを含む電解液L2中に浸漬されている。ドラムDR4及び陽極51との間には、所定の電流が流される。これにより、ドラムDR4上の電解箔15x表面にニッケルが析出する。
電解メッキ層30xは、一定の厚さとなるまでドラムDR4上の電解箔15x表面にニッケルを析出させることにより得られる粗化メッキ層である。ドラムDR4上の電解箔15xの表面にニッケルが析出する際、電解箔15xにおける凸部15dに、ニッケルが析出する。具体的には、この凸部15dには、電流集中が生じており、当該凸部15dを基端32とするように選択的にニッケルが析出する。これにより、電解メッキ層30xにおいて突起31が成長し、メッキ層30が形成される。電解箔15x及び電解メッキ層30xは、粗化メッキ箔11yとして搬送され、ドラムDR5に巻き取られてロールR2となる。なお、図5に示される太線枠の内部領域又は着色領域に属する粗化メッキ量X及び平均高さYの形状となるように突起31を形成するために、メッキ液の濃度、及び/又はドラムの回転速度等が適宜調整される。
図2及び図3に示されるように、第2封止部22は、電極積層体11及び第1封止部21の外側に設けられ、蓄電モジュール4の外壁(筐体)を構成している。第2封止部22は、例えば樹脂の射出成形によって形成され、積層方向D1に沿って電極積層体11の全長にわたって延在している。第2封止部22は、積層方向D1を軸方向として延在する矩形の筒状(環状)を呈している。第2封止部22は、例えば射出成形時の熱によって第1封止部21の外表面に溶着されている。
第1封止部21及び第2封止部22は、隣り合う電極の間に内部空間Vを形成すると共に内部空間Vを封止する。より具体的には、第2封止部22は、第1封止部21と共に、積層方向D1に沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の間、積層方向D1に沿って互いに隣り合う負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び積層方向D1に沿って互いに隣り合う正極終端電極19とバイポーラ電極14との間をそれぞれ封止している。これにより、隣り合うバイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ気密に仕切られた内部空間Vが形成される。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液を含む電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極16、及び負極17内に含浸されている。
蓄電モジュール4は、第1封止部21と負極終端電極18の電極板15と金属板20とによって、電解液が収容されていない余剰空間VAが形成されている。積層方向D1から見て、余剰空間VAは接触部Cの周囲を囲むように形成されている。また、積層方向D1に沿った断面から見て、余剰空間VAは、第1封止部21側から接触部C側へ向かうにつれて高さ(積層方向D1に沿った寸法)が小さくなる略三角形状をなしている。余剰空間VAの内部は減圧されており、その内圧は大気圧より低くなっている。また、余剰空間VAの内圧は、電解液が収容された内部空間Vの内圧よりも低くなっている。本実施形態では、内部ガスが発生しない状態において内部空間Vの内圧は大気圧程度である。
蓄電モジュール4は、第1封止部21と第2封止部22と金属板20とによって、電解液が収容されていない余剰空間VC(図3参照)を有している。余剰空間VCは、余剰空間VAよりも積層方向D1の外側に位置している。積層方向D1から見て、余剰空間VCは、金属板20の縁部20cの外側を囲むように形成されている。積層方向D1に沿った断面から見て、余剰空間VCは略矩形状をなしている。
蓄電モジュール4は、第1封止部21と第2封止部22と負極終端電極18の電極板15とによって、電解液が収容されていない余剰空間VB(図3参照)が形成されている。積層方向D1から見て、余剰空間VBは、負極終端電極18の電極板15の縁部15cの外側を囲むように形成されている。積層方向D1に沿った断面から見て、余剰空間VBは略矩形状をなしている。
[実験例]
次に、蓄電モジュール4の電極板15及び金属板20に形成される突起31の粗化メッキ量Xと平均高さYとの関係が上記式(1)〜(3)を満たしている場合に、電極板15(金属板20)と第1封止部21との間の結合強度の確保ができる点について、実施例1〜6及び比較例1〜2に基づいて説明する。なお、本発明の一側面は、以下に示す実施例1〜6に限定されるものではない。
電極板15又は金属板20に上述した方法により、下記表1の実施例1〜6及び比較例1〜2に示される粗化メッキ量X及び平均高さYを有する突起31を作成した。実施例1〜6の粗化メッキ量X及び平均高さYは、上記式(1)〜(3)を満たしている形状であり、比較例1〜2の粗化メッキ量X及び平均高さYは、上記式(1)〜(3)の範囲外となる形状である。上述したとおり、粗化メッキ量Xは、株式会社リガク製(ZSX PrimusIV)(測定径φ10)の蛍光X線分析装置により測定された値である。平均高さYは、JIS B 0601:2001に準拠するRzjis(十点平均粗さ)であり、株式会社キーエンス製のレーザ顕微鏡(VK−X260)(対物レンズ20倍)により測定された値である。
Figure 0006967156
実施例1〜6及び比較例1〜2の突起31の形状を有する電極板15又は金属板20について、結合強度を計測し、良否判定を行った。すなわち、下記に示される所定の結合強度を満たしているか否かの判定を行った。上述したとおり、結合強度は、JIS K 6850 接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法に準じた強度である。許容される強度(クライテリア)は、結合界面強度が樹脂部材である第1封止部21の母材強度よりも大きい強度であり、本実施形態では、この強度(9MPa)を規格としている。
また、本実施例1〜6及び本比較例1〜2では、電解液の漏洩量も測定している。ここでいう漏洩量とは、以下に示す方法にて測定した。すなわち、漏液耐久試験条件(例えば、漏液現象が進行しやすい高温、高湿度環境(60℃75%RH))にて蓄電モジュール4を保存し、試験後のサンプルを蒸留水で洗浄する。洗浄した水には、漏液した電解液中の元素が含まれる。このため、洗浄した水に含まれる元素の量を分析により算出する。ニッケル水素電池の場合は、電解液として水酸化カリウム水溶液を使用するため、カリウム濃度をICPにより定量化し、得られたカリウム濃度から、漏れた電解液量を計算する。許容される漏液量(クライテリア)は、寿命末期までセル内の電解液が枯渇しない量となる。4μL/1week未満であれば、寿命末期まで液枯れしないため、本実施形態では、この量(4μL/1week)を規格としている。
表1に示されるとおり、本実施例1〜6は、結合強度[MPa]及び漏洩量[μL/1week]のクライテリアを満たしていることが確認された。
次に、本実施形態に係る蓄電モジュール4の作用効果について説明する。
上記実施形態の蓄電モジュール4では、図5に示されるように、粗化メッキ量Xと平均高さYとの関係が上記式(1)〜(3)を満たしているので、金属製の電極板15と第1封止部21との間の結合強度(9MPa)の確保が可能となる。更に、本実施形態の蓄電モジュール4では、突起31の平均高さYとの関係が上記式(4)及び(5)を満たしているので、9MPa以上の結合強度の確保が可能となる。
続いて、図8を参照して蓄電モジュール4の作用効果について説明する。図8は、比較例に係る蓄電モジュールの要部拡大断面図である。図8に示されるように、比較例に係る蓄電モジュール100は、負極終端電極18の電極板15の一方の面15aのみに第1封止部21(封止体12)が結合され、他方の面15bに第1封止部21が結合されていない。
蓄電モジュール100では、いわゆるアルカリクリープ現象により、内部空間Vに存在する電解液が負極終端電極18の電極板15の表面を伝わり、結合領域Kにおける電極板15と第1封止部121Aとの間の隙間を通って電極板15の一方の面15a側に滲み出ることがある。図8には、アルカリクリープ現象における電解液Lの移動経路を矢印Aで示す。このアルカリクリープ現象は、電気化学的な要因及び流体現象などにより、蓄電モジュールの充電時及び放電時並びに無負荷時において生じ得る。アルカリクリープ現象は、負極電位、水分、及び電解液Lの通り道がそれぞれ存在することにより生じ、時間の経過とともに進行する。
これに対し、本実施形態に係る蓄電モジュール4の負極終端電極18の電極板15の両面(一方の面15a及び他方の面15b)のそれぞれは、図2及び図3に示されるように、封止体12(第1封止部21)と結合され、封止体12と負極終端電極18の電極板15とによって余剰空間VBが形成されている。この余剰空間VBは、封止体12と負極終端電極18の電極板15とによって形成されているので、アルカリクリープ現象による電解液の移動経路上に位置している。これにより、電解液が滲み出す起点となる負極終端電極18の電極板15と第1封止部21との間の隙間に、外部の空気中に含まれる水分が入り込むことを抑制できる。したがって、アルカリクリープ現象の加速条件となる外部の湿度の影響が抑制されるので、電解液が蓄電モジュールの外部に滲み出ることを抑制することができる。
また、電極積層体11は、負極終端電極18の電極板15に対して積層方向D1の外側に配置された金属板20を更に有し、封止体12と負極終端電極18の電極板15と金属板20とによって、他の余剰空間VAが形成されていている。これにより、余剰空間VBに加え、他の余剰空間VAがアルカリクリープ現象による電解液の移動経路上に設けられている。したがって、電解液が滲み出す起点となる負極終端電極18の電極板15との間の隙間に、外部の空気中に含まれる水分が入り込むことをより確実に抑制できる。
また、蓄電モジュール4では、封止体12と金属板20とによって、他の余剰空間VAよりも積層方向D1の外側に別の余剰空間VCが更に形成されている。これにより、余剰空間VB及び他の余剰空間VAに加え、封止体12と金属板20とによる別の余剰空間VCがアルカリクリープ現象による電解液の移動経路上に更に設けられている。したがって、電解液が滲み出す起点となる負極終端電極18の電極板15との間の隙間に、外部の空気中に含まれる水分が入り込むことを更に確実に抑制できる。
上記実施形態の蓄電モジュール4では、図4に示されるように、隣接する突起31の間には、突起31の先端33側から基端32側にわたって第1封止部21の一部21aが介在されている。突起31は、基端32側から先端33側に向かって先太りとなる部分を有している。これにより、隣接する突起31の間に介在される第1封止部21の一部21aが基端32から離れる方向へ移動することが規制される。したがって、第1封止部21がメッキ層30から剥離することが抑制されるため、金属製の電極板15と第1封止部21との間における強度及び液密性の確保が可能となる。
上記実施形態の蓄電モジュール4では、メッキ層30は、バイポーラ電極14の中央部において電極板15の表面を更に覆っている。これにより、バイポーラ電極14の中央部における電極板15の一方の面15a及び他方の面15bがメッキ層30により覆われているため、電極板15の中央部に設けられ、正極16又は負極17として機能する活物質とバイポーラ電極14との密着性が向上される。
この蓄電モジュール4では、電極板15は、電解箔15xであり、メッキ層30は、電解メッキ層30xである。電極板15が電解箔15xであるため、電極板15の少なくとも一方の面には微細な凸部15dが形成されている。また、メッキ層30が電解メッキ層30xであるため、この凸部15dには、電流集中が生じる。これにより、凸部15dへの電流集中を利用して、選択的に当該凸部15dを基端32とするようにメッキ層30の突起31を成長させることができる。
この蓄電モジュール4では、バイポーラ電極14は、電極板15の一方の面15aに設けられた正極16と、電極板15の他方の面15bに設けられた負極17と、を有する。これにより、電極板15の縁部15cと第1封止部21との間における強度及び液密性の確保が可能となる。
本発明の一側面は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、電極板15は、ニッケルからなる金属箔であったが、ニッケル鋼板、アルミ箔又は銅箔等であってもよい。電極板15は、圧延板又は圧延箔であってもよい。
上記実施形態では、ニッケルからなる電解箔15xに電解メッキ処理をして突起31を形成する例を挙げて説明したが、例えば、ニッケルメッキが施された鋼板Sを電解メッキ処理して突起31を形成してもよい。以下では、図9及び図10を用いながら鋼板の表面にメッキ層を形成する工程の具体例を説明する。
図9に示されるように、ドラムDR12によってロール状に巻回された鋼板Sを引き出し、ドラムDR11における少なくとも下半分の表面に沿って搬送された後、ドラムDR13に巻き取られる。このとき、ドラムDR11の下部及び陽極50は、ニッケル陽イオンを含む電解液L11に浸漬されている。よって、ドラムDR11の下部表面に接している鋼板Sは、電解液L11に浸漬される。そして、鋼板Sの搬送中、ドラムDR11及び陽極50との間には、所定の電流が流される。これにより、電解液L11に浸漬されている鋼板Sの表面S1(鋼板SにおいてドラムDR11の表面に接している表面と反対側に位置する表面)にニッケルが析出し、凸部15dを有する下地ニッケルメッキ層130が鋼板Sの表面S1上に形成される。
次に図10に示されるように、ドラムDR13によってロール状に巻回された鋼板Sを引き出し、ドラムDR14における少なくとも下半分の表面に沿って搬送された後、ドラムDR15に巻き取られる。このとき、ドラムDR14の下部及び陽極51は、ワット浴L12に浸漬されている。よって、ドラムDR14の下部表面に接している鋼板Sは、ワット浴L12に浸漬される。そして、鋼板Sの搬送中、ドラムDR14及び陽極51との間には、所定の電流が流される。これにより、ワット浴L12に浸漬されている鋼板S上の下地ニッケルメッキ層130にニッケルが析出し、複数の突起31から構成される本ニッケルメッキ層131が形成される。すなわち、鋼板Sの表面S1には下地ニッケルメッキ層130と本ニッケルメッキ層131とを有するメッキ層30が形成される。なお、鋼板Sの搬送速度は、例えば1.0m/s以下であり、ワット浴はドラムDR14の回転及び鋼板Sの搬送以外の理由で流動していないものとする。
上記実施形態及び上記変形例では、電解メッキ処理により形成された複数の略球状の析出金属により、メッキ層30の突起31が構成されていたが、例えばスパッタ等の処理により複数の金属粒子を電極板15の表面に付与することで、メッキ層30の突起31が構成されていてもよい。また、基端32側から先端33側に向かって先太りする先太り形状を少なくとも一部に有していれば、突起31の形状は、特に限定されない。
上記実施形態及び上記変形例では、正極終端電極19の電極板15の正極16が塗工されていない面が第2封止部22によって封止されている例を挙げて説明したが、電極板15の正極16が塗工されていない面にも矩形形状の第1封止部21が固着されていてもよい。この第1封止部21も第2封止部22によって他の第1封止部21と結合されてもよい。また、電極板15の正極16が塗工されている面側に配置される第1封止部21の縁部と正極16が塗工されてない面側に配置される第1封止部21の縁部とが、熱板溶着等で結合されていてもよい。
1…蓄電装置、2…モジュール積層体、4…蓄電モジュール、11…電極積層体、11a…側面、12…封止体、13…セパレータ、14…バイポーラ電極、15…電極板、16…正極(正極層)、17…負極(負極層)、18…負極終端電極、19…正極終端電極、20…金属板、21…第1封止部、22…第2封止部、30…メッキ層、131…本ニッケルメッキ層、V…内部空間、VA…余剰空間、VB…余剰空間、VC…余剰空間。

Claims (7)

  1. 金属製の電極板を有し、一方向に沿って積層して配置される複数の電極と、
    隣接する前記電極間のそれぞれに配置されるセパレータと、
    複数の前記電極のそれぞれの電極板の縁部に結合されている樹脂部材と、を備え、
    前記電極板の少なくとも前記縁部には、前記電極板の表面を覆うメッキ層が形成されており、
    前記メッキ層は、ニッケルを析出させることにより形成されるニッケルメッキ層であり、前記電極板の表面に形成される凸部を起点として複数の析出ニッケルが積み重なることで形成された前記一方向に突出する突起を複数有し、
    前記突起は、前記複数の電極の積層方向に交差する方向の寸法が基端よりも大きい拡大部を有し、前記拡大部は前記基端よりも先端側に位置しており、
    前記突起を形成する前記金属の単位面積あたりの重量である粗化メッキ量(g/m)をXとし、前記突起の平均高さ(μm)をYとしたとき、粗化メッキ量Xと平均高さYとが下記式(1)〜(3)を満たし、
    Y≧0.2X …(1)
    6.0≦X≦20.0…(2)
    Y≦11.0 …(3)
    隣接する前記突起の間には、前記樹脂部材の一部が介在されている、蓄電モジュール。
  2. 前記粗化メッキ量X(g/m)と前記平均高さY(μm)とが下記式(4)及び(5)を満たしている、請求項1に記載の蓄電モジュール。
    7.0≦X≦13.0…(4)
    3.0≦Y≦10.0…(5)
  3. 前記セパレータを介して前記電極が積層された電極群の前記一方向における一端にセパレータを介して配置され、前記電極群と対向する面に負極層が形成された電極板からなる負極終端電極と、
    前記樹脂部材と前記電極とセパレータと前記負極終端電極とを含む積層体の前記一方向に延在する側面を覆うように設けられ、隣り合う前記電極間に内部空間を形成すると共に前記内部空間を封止する封止体と、
    前記内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を更に備え、
    前記封止体と前記負極終端電極の電極板とによって囲まれる空間が形成されている、請求項1又は2記載の蓄電モジュール。
  4. 金属製の電極板を有し、一方向に沿って積層して配置される複数の電極と、
    隣接する前記電極間のそれぞれに配置されるセパレータと、
    複数の前記電極のそれぞれの電極板の縁部に結合されている樹脂部材と、
    前記セパレータを介して前記電極が積層された電極群の前記一方向における一端にセパレータを介して配置され、前記電極群と対向する面に負極層が形成された電極板からなる負極終端電極と、
    前記樹脂部材と前記電極とセパレータと前記負極終端電極とを含む積層体の前記一方向に延在する側面を覆うように設けられ、隣り合う前記電極間に内部空間を形成すると共に前記内部空間を封止する封止体と、
    前記内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を備え、
    前記電極板の少なくとも前記縁部には、前記電極板の表面を覆うメッキ層が形成されており、
    前記メッキ層は、前記表面から前記一方向に突出すると共に金属からなる複数の突起を有し、
    前記突起を形成する前記金属の単位面積あたりの重量である粗化メッキ量(g/m)をXとし、前記突起の平均高さ(μm)をYとしたとき、粗化メッキ量Xと平均高さYとが下記式(1)〜(3)を満たし、
    Y≧0.2X …(1)
    6.0≦X≦20.0…(2)
    Y≦11.0 …(3)
    隣接する前記突起の間には、前記樹脂部材の一部が介在されおり、
    前記封止体と前記負極終端電極の電極板とによって囲まれる空間が形成されている、蓄電モジュール。
  5. 前記電極群に対して前記負極終端電極の電極板を挟んで配置された金属板を更に備え、
    前記封止体と前記負極終端電極の電極板と前記金属板とによって囲まれる空間が形成されている、請求項3又は4記載の蓄電モジュール。
  6. 前記メッキ層は、前記電極板の中央部において前記電極板の前記表面を更に覆う、請求項1〜の何れか一項記載の蓄電モジュール。
  7. 前記電極は、前記電極板の一方の面に設けられた正極層と、前記電極板の他方の面に設けられた負極層とが形成されている、請求項1〜の何れか一項記載の蓄電モジュール。
JP2020538324A 2018-08-22 2019-08-09 蓄電モジュール Active JP6967156B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155567 2018-08-22
JP2018155567 2018-08-22
PCT/JP2019/031737 WO2020039987A1 (ja) 2018-08-22 2019-08-09 蓄電モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020039987A1 JPWO2020039987A1 (ja) 2021-04-30
JP6967156B2 true JP6967156B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=69591970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020538324A Active JP6967156B2 (ja) 2018-08-22 2019-08-09 蓄電モジュール

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6967156B2 (ja)
WO (1) WO2020039987A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7056472B2 (ja) * 2018-08-29 2022-04-19 株式会社豊田自動織機 蓄電モジュール

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2993069B2 (ja) * 1990-07-31 1999-12-20 新神戸電機株式会社 密閉形集合電池
JP3819785B2 (ja) * 2002-02-26 2006-09-13 三洋電機株式会社 集合電池
JP4570863B2 (ja) * 2003-10-30 2010-10-27 川崎重工業株式会社 バイポーラプレート方式の積層電池
JP5885790B2 (ja) * 2013-08-20 2016-03-15 Jx金属株式会社 表面処理銅箔及びそれを用いた積層板、キャリア付銅箔、プリント配線板、電子機器、電子機器の製造方法、並びに、プリント配線板の製造方法
JP6575346B2 (ja) * 2015-12-22 2019-09-18 トヨタ自動車株式会社 ニッケル水素電池
JP6683084B2 (ja) * 2016-09-21 2020-04-15 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
WO2018150829A1 (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 株式会社豊田自動織機 蓄電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020039987A1 (ja) 2021-04-30
WO2020039987A1 (ja) 2020-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4878800B2 (ja) リチウム二次電池
KR101465172B1 (ko) 내구성 향상을 위해 실링 마진을 가진 파우치형 이차 전지
JP6683084B2 (ja) 蓄電装置
US10910644B2 (en) Power storage device
JP2013546136A (ja) パウチおよびパウチ型二次電池
CN114982038A (zh) 包含防断层的电极组件及其制造方法
JP6967156B2 (ja) 蓄電モジュール
KR101924428B1 (ko) 플렉서블 전지용 금속탭
JP2023526609A (ja) パウチフィルム積層体、パウチ型電池ケースおよびパウチ型二次電池
CN112585799B (zh) 蓄电模块及蓄电模块的制造方法
US11811015B2 (en) Power storage module
JP7112352B2 (ja) 蓄電モジュール
WO2018150829A1 (ja) 蓄電装置
JP2020064845A (ja) 蓄電モジュール
JP2020030985A (ja) 蓄電モジュール
JP2020030952A (ja) 蓄電モジュール
JP7056466B2 (ja) 蓄電モジュール
JP6986501B2 (ja) 蓄電モジュール
JP7079694B2 (ja) 蓄電モジュール
JP7217173B2 (ja) 蓄電モジュール
JP2020030983A (ja) 蓄電モジュール
JP7000276B2 (ja) 蓄電モジュール
JP6989461B2 (ja) 蓄電モジュール
JP2020030951A (ja) 蓄電モジュール
JP7042193B2 (ja) 蓄電モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370