JP6966930B2 - 荷重検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷重検出装置に関する。
円筒状の起歪体と起歪体の周面に取り付けられた歪ゲージとを有するセンターホール型の荷重検出装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の荷重検出装置では、起歪体が、肉厚の厚い上方剛体部及び下方剛体部と、上方剛体部と下方剛体部との間に設けられる肉厚の薄い起歪部と、を有している。
特開平5−180707号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の荷重検出装置では、歪ゲージが、その長手方向が荷重検出装置の軸方向に沿うように起歪部に取り付けられ、起歪部の上下には剛体部が設けられているので、荷重検出装置が軸方向に大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、荷重検出装置を小型化することを目的とする。
第1の発明は、荷重検出装置であって、円筒状の起歪体と、起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、を備え、起歪体は、非拘束で支持される軸方向一端部に設けられる円環状の環状凹部と、軸方向他端部における環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部と、環状凹部を区画する円筒状の内側脚部及び円筒状の外側脚部と、を有し、歪ゲージは、環状凹部の底面における荷重受け部の頂面の真裏に取り付けられ、荷重受け部は、内側脚部及び外側脚部によって支持された両持ち梁構造であり、内側脚部及び外側脚部を支点として変形可能であることを特徴とする。
第1の発明では、歪ゲージが環状凹部の底面に取り付けられるので、起歪体の軸方向長さを短くできる。また、荷重受け部の頂面の真裏に歪ゲージが取り付けられるので、歪ゲージで検出される伸び歪に基づいて荷重を検出することができる。これにより、環状凹部の側面近傍の底面に歪ゲージを取り付けて圧縮歪を検出する場合に比べて、荷重検出装置の径方向の小型化を図ることができる。
第2の発明は、荷重受け部が、湾曲状の湾曲部とされ、湾曲部の頂面に、外部荷重が作用することを特徴とする。
第2の発明では、湾曲部としての荷重受け部の頂面に荷重が作用するので、荷重が作用したときにおける起歪体の応力集中を抑制できる。
第3の発明は、環状凹部には、環状凹部の底面と側面とを接続する湾曲面が設けられる
ことを特徴とする。
第3の発明では、環状凹部に湾曲面を設けることで、荷重受け部に荷重が作用したときにおける起歪体の応力集中をさらに抑制できる。
第4の発明は、荷重検出装置であって、円筒状の起歪体と、起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、起歪体の軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材と、を備え、起歪体は、非拘束で支持される軸方向一端部に設けられる円環状の環状凹部と、軸方向他端部における環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部と、環状凹部を区画する円筒状の内側脚部と円筒状の外側脚部と、を有し、支持部材は、内側脚部の先端部に当接し、内側脚部の径方向の変形にともなって径方向へ変形する内側当接部と、外側脚部の先端部に当接し、外側脚部の径方向の変形にともなって径方向へ変形する外側当接部と、を有し、歪ゲージは、環状凹部の底面に取り付けられることを特徴とする。
第4の発明では、歪ゲージが環状凹部の底面に取り付けられるので、起歪体の軸方向長さを短くできる。また、荷重受け部に荷重が作用したときに、支持部材の内側当接部及び外側当接部が起歪体の内側脚部及び外側脚部とともに変形するので、内側脚部及び外側脚部が支持部材上で滑ることを抑制することができる。これにより、荷重受け部への荷重を増加させるときに歪ゲージで検出される歪と、荷重受け部への荷重を減少させるときに歪ゲージで検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
第5の発明は、支持部材は、内側当接部が、起歪体の荷重受け部に作用する荷重に応じて変形する内側脚部の先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形し、外側当接部が、起歪体の荷重受け部に作用する荷重に応じて変形する外側脚部の先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形するように形成されることを特徴とする。
第5の発明では、荷重受け部に荷重が作用したときの起歪体の内側脚部と外側脚部との間の広がりと、支持部材の内側当接部と外側当接部との間の広がりを同程度としたので、歪ゲージで検出される歪のヒステリシスをより効果的に抑制することができる。
第6の発明は、荷重検出装置であって、円筒状の起歪体と、起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、起歪体の軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材と、を備え、起歪体は、非拘束で支持される軸方向一端部に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部と、軸方向他端部における環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部と、環状凹部を区画する円筒状の内側脚部と円筒状の外側脚部と、を有し、支持部材は、内側脚部の先端面に当接する内側テーパ面と、外側脚部の先端面に当接する外側テーパ面と、を有し、歪ゲージは、環状凹部の底面に取り付けられ、内側テーパ面は、外周側に比べて内周側が高くなるように形成され、外側テーパ面は、内周側に比べて外周側が高くなるように形成されることを特徴とする。
第6の発明では、歪ゲージが環状凹部の底面に取り付けられるので、起歪体の軸方向長さを短くできる。また、荷重受け部に荷重が作用したときに、起歪体の内側脚部の先端部と外側脚部の先端部とが互いに離れるように変形することが、支持部材の内側テーパ面及び外側テーパ面によって規制される。これにより、荷重受け部への荷重を増加させるときに歪ゲージで検出される歪と、荷重受け部への荷重を減少させるときに歪ゲージで検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
第7の発明は、外側テーパ面が、内側テーパ面に比べて、軸方向に直交する平面からの
傾斜角度が大きいことを特徴とする。
第7の発明では、荷重受け部に荷重が作用したときの起歪体の内側脚部と外側脚部との間の広がりを、より効果的に規制することができる。このため、歪ゲージで検出される歪のヒステリシスをより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、荷重検出装置を小型化することができる。
荷重検出装置の構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係る荷重検出装置の起歪体の平面図である。 図2AのIIB−IIB線に沿う起歪体の断面図である。 第2実施形態に係る荷重検出装置の起歪体及び支持部材の断面図であり、起歪体に所定の荷重が作用している状態を示す。 第1実施形態に係る荷重検出装置の起歪体に所定の荷重が作用していない状態を示す図である。 第1実施形態に係る荷重検出装置の起歪体に所定の荷重が作用している状態を示す図である。 荷重検出装置に作用する荷重と歪ゲージの出力との関係を示す図である。 第2実施形態の変形例に係る荷重検出装置の起歪体及び支持部材の断面図であり、起歪体に所定の荷重が作用している状態を示す。 第3実施形態に係る荷重検出装置の起歪体及び支持部材の断面図である。 起歪体の変形例について説明する図である。 起歪体の別の変形例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
荷重検出装置は、例えば、回転機器のスラスト荷重、ボルトの締結荷重、プレス成形機器の圧縮荷重等の検出に使用される装置である。以下では、回転機器のスラスト荷重を検出する荷重検出装置を一例に説明するが、荷重検出装置の用途は、これに限定されるものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る荷重検出装置100を備える回転機器10について説明する。なお、回転機器10の回転中心軸に平行な方向を軸方向として、以下、説明する。図1に示すように、回転機器10は、ポンプ、モータ等の駆動部(不図示)に接続される回転軸11と、回転軸11を回転自在に支持する一対の軸受12a,12bと、一対の軸受12a,12b間に配置される荷重検出装置100と、荷重検出装置100及び軸受12a,12bを収容する有底円筒状の収容ケース13と、収容ケース13の開口部を閉塞する回転機器10の本体ケース14と、を備える。
荷重検出装置100は、円筒状を呈するワッシャ型ロードセルである。荷重検出装置100は、円筒状に形成され荷重を受けて歪む起歪体110と、円環状に形成される荷重受け板120と、円環状に形成される支持板130と、起歪体110に取り付けられ起歪体110の歪みを検出する複数の歪ゲージ140と、歪ゲージ140に接続される検出回路16と、を備える。
図2A及び図2Bに示すように、起歪体110は、軸方向一端部(図2Bにおける下端部)に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部114と、軸方向他端部(図2Bにおける上端部)における環状凹部114の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成される荷重受け部115と、を有する。本実施形態では、荷重受け部115が、湾曲状の湾曲部として形成される。荷重受け部115には、後述するように外部荷重として回転機器10の回転軸11のスラスト荷重Fが作用する。
起歪体110は、径方向に直交する断面がU字状に形成される。起歪体110の材料には、回転機器10の運転条件下で最大のスラスト荷重Fが作用した後、荷重が作用しなくたった場合に元の状態に戻る弾性材料として、例えば、ステンレス、アルミニウム等の金属材料が採用される。
環状凹部114は、軸方向に直交する平面状の底面114aと、互いに対向する内側側面114b及び外側側面114cと、内側側面114bと底面114aとを接続する内側湾曲面114dと、外側側面114cと底面114aとを接続する外側湾曲面114eと、を備える。
起歪体110は、内側側面114bと円形状の貫通孔119の内周面との間の部位が内側脚部117iとされ、外側側面114cと起歪体110の外周面との間の部位が外側脚部117oとされる。なお、内側脚部117i及び外側脚部117oを総称して脚部117とも記す。内側脚部117i及び外側脚部117oは、同心の二重円筒状に設けられる。内側脚部117iと外側脚部117oとは荷重受け部115によって接続され、内側脚部117i、外側脚部117o及び荷重受け部115によって上記環状凹部114が区画される。
環状凹部114の底面114aにおける荷重受け部115の頂面の真裏は、歪ゲージ140が取り付けられる取り付け面とされ、この取り付け面に歪ゲージ140が貼り付けられる。歪ゲージ140は、薄肉矩形状であり、長手方向が起歪体110の径方向に沿うように、かつ、短手方向が起歪体110の周方向に沿うように底面114aに貼り付けられる。歪ゲージ140の取り付け面は平面状であるので、歪ゲージ140を予め設定された取り付け面(取り付け領域)に精度良く貼り付ける作業を容易に行うことができる。その結果、荷重検出装置100の製造コストを低減することができる。
複数の歪ゲージ140は、起歪体110の周方向に沿って所定の間隔をあけて貼り付けられる。本実施形態では、90度間隔で4枚の歪ゲージ140が貼り付けられる。これら4枚の歪ゲージ140は、ブリッジ回路を構成し、起歪体110の微小変化量である歪み量を電気信号に変換する。
このように、起歪体110は、歪ゲージ140が貼り付けられる荷重受け部115を一対の脚部117によって支持する構成であり、一対の脚部117で両持ち支持される荷重受け部(起歪部)115の変形量(径方向の伸び量)を歪ゲージ140で検出する。
図1に示すように、荷重受け板120及び支持板130は、起歪体110を軸方向両側から挟む一対の挟持部材であり、それぞれ表裏面が平坦な円環状に形成される。荷重受け板120は、起歪体110の荷重受け部115に当接するように配置され、支持板130は、起歪体110の内側脚部117i及び外側脚部117oに当接するように配置される。荷重受け板120及び支持板130のそれぞれと起歪体110とは、接着、締結、溶接等の拘束がなされていない非拘束状態で当接しており、分解、組立作業を容易に行うことができる。
荷重受け板120、起歪体110及び支持板130は、それぞれ環状に形成されているので、中空部に回転軸11を配置させることができる。回転軸11には、軸本体から径方向外方に突出し、軸受12aに当接する円環状の鍔部11aが設けられる。
回転軸11に軸方向のスラスト荷重Fが発生すると、スラスト荷重Fは軸受12aを介して荷重受け板120に伝達される。荷重受け板120にスラスト荷重Fが伝達されると、図2Bに示すように、荷重受け板120が起歪体110の荷重受け部115を押圧し、起歪体110にスラスト荷重Fが伝達される。起歪体110にスラスト荷重Fが伝達されると、起歪体110を非拘束で支持する支持板130に対し、内側脚部117i及び外側脚部117oからスラスト荷重Fが伝達される。
したがって、起歪体110の荷重受け部115は、内側脚部117i及び外側脚部117oを支点として歪みが生じる。すなわち、荷重受け部115は、内側脚部117i及び外側脚部117oによって径方向両端部が支持された両持ち梁構造とされる。このため、荷重受け部115の中央部に荷重受け板120からの荷重が作用すると、梁としての荷重受け部115は、その両端部を支点として歪みが生じる。その結果、荷重受け部115の頂面の真裏が支持板130に向かって膨出するように、荷重受け部115が変形する(図4B参照)。これにより、各歪ゲージ140によって、せん断方向への応力による起歪体110の底面114aの曲げが検出される。
起歪体110において荷重受け部115の頂面の真裏には、伸び歪が生じる。このため、荷重受け部115の頂面の真裏に配置される歪ゲージ140の抵抗値は、荷重が大きく、伸び歪が大きいほど増加する。
図1に示す検出回路16は、4枚の歪ゲージ140に接続して構成されるブリッジ回路を有する。検出回路16のブリッジ回路は、歪ゲージ140の抵抗値の変化を電圧または電流の変化により求めてスラスト荷重Fを検出する。歪ゲージ140及びブリッジ回路については、公知であるので詳細な説明は省略する。このように、複数の歪ゲージ140によって、起歪体110の荷重受け部115の伸び歪を検出するようにしたので、小さな荷重を効率よく検出できる。また、静荷重も精度よく測定することができる。
従来の円筒状の起歪体の周面に歪ゲージを取り付ける荷重検出装置では、起歪体の荷重に対する耐力及び歪ゲージ140を貼り付ける場所を確保するため、一定以上の長さの起歪部が必要となる。また、起歪部の長さが十分でないと、起歪部における応力分布が不均一となり、精度良く荷重を検出することが難しくなるので、検出精度の観点からも、起歪部には十分な長さが必要となる。このため、従来の構成では、荷重検出装置が軸方向に大きくなってしまうという問題があった。これに対して、本実施形態では、起歪体110に環状凹部114を設け、起歪部である荷重受け部115を一対の脚部117で支持する構成として、環状凹部114の底面114aに歪ゲージ140を取り付け、底面114aに生じる歪を歪ゲージ140で検出するようにした。歪ゲージ140は、長手寸法及び短手寸法に比べて、厚さの寸法が十分に小さいので、軸方向に直交する平面状の底面114aに歪ゲージ140を貼り付ける構成とすることにより、起歪体110の軸方向長さを短くできる。その結果、荷重検出装置100を小型化することができる。
上述した実施形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)円筒状のワッシャ型ロードセルにおいて、円環状の環状凹部114の底面114aに歪ゲージ140を設けるようにした。これにより、起歪体110の軸方向長さを短くできるので、荷重検出装置100を小型化することができる。
(2)荷重受け部115が、湾曲状の湾曲部として形成され、荷重受け部115の頂面にスラスト荷重Fが作用するようにしたので、荷重が作用したときにおける起歪体110の応力集中を抑制できる。
(3)環状凹部114には、環状凹部114の底面114aと側面114b,114cとを接続する湾曲面114d,114eが設けられている。このため、荷重受け部115に荷重が作用したときにおける起歪体110の応力集中をさらに抑制できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る荷重検出装置200について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、図中、上記第1実施形態で説明した構成と同一の構成または相当する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、第2実施形態に係る荷重検出装置200は、上記第1実施形態に係る荷重検出装置100の構成に加え、起歪体110と支持板130との間に、支持部材250を備える。支持部材250は、起歪体110と同じ材質、形状、寸法で形成される。なお、支持部材250において、起歪体110の内側脚部117iに相当する部位を内側当接部257iと称し、起歪体110の外側脚部117oに相当する部位を外側当接部257oと称する。なお、内側当接部257i及び外側当接部257oを総称して当接部257とも記す。
支持部材250は、内側当接部257iの先端面が起歪体110の内側脚部117iの先端面に当接し、外側当接部257oの先端面が起歪体110の外側脚部117oの先端面に当接するように配置される。つまり、支持部材250と起歪体110とは、互いに当接する面に対して対称形状となるように配置される。支持部材250は、起歪体110の軸方向一端部(図示下端部)を非拘束で支持する。つまり、支持部材250と起歪体110とが当接する面は、接着、溶接などにより固定されていない。
支持部材250を設けたことによる作用効果を、上記第1実施形態と比較して説明する。図4A及び図4Bは、第1実施形態に係る荷重検出装置100の起歪体110にスラスト荷重Fが作用することにより、起歪体110が変形する様子を示す。なお、図4Bでは、変形量を実際の変形量に比べて大きく誇張して図示している。図4Bに示すように、起歪体110の荷重受け部115にスラスト荷重Fが作用すると、上述したように、荷重受け部115は、一対の脚部117を支点として歪む。
このとき、一対の脚部117は支持板130に非拘束で支持されているので、スラスト荷重Fが起歪体110に作用した場合に、例えば、一対の脚部117が両側に開くように変形する。つまり、内側脚部117iは、その先端部(図示下端部)が径方向内方に移動するように変形し、外側脚部117oは、その先端部(図示下端部)が径方向外方に移動するように変形する。内側脚部117i及び外側脚部117oの径方向の移動量X、すなわち荷重が作用していないときの位置(図4Aにおける点P0)から所定の荷重が作用しているときの位置(図4Bにおける点P1)までの径方向距離は、荷重受け部115に作用するスラスト荷重Fが大きいほど、大きくなる。
起歪体110に作用する荷重Fが増加することにより、一対の脚部117が広がるように変形する際、これらの先端部は所定の摩擦抵抗を受けながら支持板130上を滑ることになる。同様に、起歪体110に作用する荷重Fが減少することにより、一対の脚部117間が狭まるように変形する際、これらの先端部は所定の摩擦抵抗を受けながら支持板130上を滑ることになる。
このため、起歪体110に対する荷重を増加させていく場合における荷重受け部115の変形量の特性と、起歪体110に対する荷重を減少させていく場合における荷重受け部115の変形量の特性と、が異なる現象である、いわゆるヒステリシスが生じる。つまり、第1実施形態では、図5に示すように、歪ゲージ140の出力には、起歪体110の脚部117と支持板130との間の滑りに起因するヒステリシスが生じる。
そこで、第2実施形態では、図3に示すように、起歪体110と同じ材質、形状、寸法の支持部材250を起歪体110に対向して配置し、起歪体110にスラスト荷重Fが作用したときに、支持部材250が起歪体110と同じように変形するようにした。
内側脚部117i及び外側脚部117oは、荷重受け部115に荷重Fが作用したとき、内側脚部117iの先端部と外側脚部117oの先端部とが互いに離れるように変形する。起歪体110に荷重Fが作用すると、荷重Fの反力F’が支持部材250に作用する。このため、内側当接部257iは、内側脚部117iの径方向内方への変形にともなって径方向内方へ変形する。同様に、外側当接部257oは、外側脚部117oの径方向外方への変形にともなって径方向外方へ変形する。なお、内側脚部117i及び外側脚部117oは、荷重受け部115に作用する荷重Fが増加するほど、内側脚部117iの先端部と外側脚部117oの先端部とが互いに近づくように変形する場合もある。この場合、内側当接部257iは、内側脚部117iの径方向外方への変形にともなって径方向外方へ変形する。同様に、外側当接部257oは、外側脚部117oの径方向内方への変形にともなって径方向内方へ変形する。
本第2実施形態では、上述のとおり、起歪体110と支持部材250とを同じ材質、形状、寸法としている。このため、支持部材250の内側当接部257iは、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重Fに応じて変形する内側脚部117iの先端部の移動量Xと同程度の移動量で先端が移動するように変形する。同様に、支持部材250の外側当接部257oは、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重Fに応じて変形する外側脚部117oの先端部の移動量Xと同程度の移動量で先端が移動するように変形する。
これにより、起歪体110の内側脚部117iと支持部材250の内側当接部257iとの間で滑りが発生することを防止できる。同様に、起歪体110の外側脚部117oと支持部材250の外側当接部257oとの間で滑りが発生することを防止できる。その結果、荷重受け部115への荷重を増加させるときに歪ゲージ140で検出される歪と、荷重受け部115への荷重を減少させるときに歪ゲージ140で検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
<第2実施形態の変形例>
上記第2実施形態では、起歪体110と同じ材質、形状、寸法で形成された支持部材250を起歪体110に対向して配置させる例について説明したが、支持部材250の形状は、これに限定されない。図6に示すように、起歪体110よりも軸方向長さの短い支持部材450を起歪体110に対向して配置させてもよい。この場合、支持部材450は、以下の条件1,2を満足するように、材料、形状、寸法を設定することが好ましい。
(条件1)内側当接部457iが、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重に応じて変形する内側脚部117iの先端部の移動量Xと同程度の移動量で先端が移動するように変形すること
(条件2)外側当接部457oが、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重に応じて変形する外側脚部117oの先端部の移動量Xと同程度の移動量で先端が移動するように変形すること
つまり、支持部材450は、荷重受け部115に作用する荷重の大きさに応じた支持部材450の一対の当接部457の広がり量(あるいは狭まり量)が、起歪体110の一対の脚部117の広がり量(あるいは狭まり量)と同程度となるように、その材料、形状、寸法が設定されることが好ましい。
例えば、起歪体110の材料よりも弾性率の小さい材料で支持部材450を形成することにより、支持部材450の軸方向長さを起歪体110よりも短くした場合であっても、支持部材450の一対の当接部457の広がり量(あるいは狭まり量)を起歪体110の一対の脚部117の広がり量(あるいは狭まり量)と同程度にすることができる。また、起歪体110の脚部117よりも支持部材450の当接部457の径方向の幅を短くすることにより、支持部材450の軸方向長さを起歪体110よりも短くした場合であっても、支持部材450の一対の当接部457の広がり量(あるいは狭まり量)を起歪体110の一対の脚部117の広がり量(あるいは狭まり量)と同程度にすることができる。
このような変形例によれば、上記第2実施形態と同様の作用効果を得ることができ、さらに、上記第2実施形態よりも荷重検出装置400の軸方向長さを短くすることができる。
<第3実施形態>
図7を参照して、本発明の第3実施形態に係る荷重検出装置300について説明する。以下では、上記第2実施形態と異なる点を中心に説明し、図中、上記第2実施形態で説明した構成と同一の構成または相当する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第2実施形態に係る荷重検出装置200では、起歪体110にスラスト荷重Fが作用した場合に、支持部材250の当接部257が起歪体110の脚部117とともに変形することにより、歪ゲージ140の出力のヒステリシスを低減する例について説明した。これに対して、本第3実施形態に係る荷重検出装置300の支持部材350は、起歪体310にスラスト荷重Fが作用した場合に、起歪体310の脚部317(317i,317o)の先端部が径方向に移動することを規制するように構成される。以下、詳しく説明する。
本第3実施形態に係る荷重検出装置300は、上記第2実施形態で説明した支持部材250に代えて、起歪体310を非拘束で支持する円環状の支持部材350を備える。
本第3実施形態に係る荷重検出装置300では、起歪体310の内側脚部317iの先端面(図示下端面)318i及び外側脚部317oの先端面(図示下端面)318oが、それぞれテーパ面とされる。内側脚部317iの先端面318i及び外側脚部317oの先端面318oは、それぞれ環状凹部114の中心に向かうにしたがって、脚部317の軸方向長さが長くなるように傾斜している。
支持部材350は、内側脚部317iの先端面318iに当接する内側テーパ面358iと、外側脚部317oの先端面318oに当接する外側テーパ面358oと、を有する。内側テーパ面358iは、径方向内側に向かって起歪体310側(荷重受け板120側)に傾斜する傾斜面であり、平面視で円環状を呈する。内側テーパ面358iが形成される円環状の部位は、外周側に比べて内周側の厚みが厚くなるように形成される。つまり、内側テーパ面358iは、支持板130に当接する支持部材350の底面からの高さが、外周側に比べて内周側が高くなるように形成される。同様に、外側テーパ面358oは、径方向外側に向かって起歪体310側(荷重受け板120側)に傾斜する傾斜面であり、平面視で円環状を呈する。外側テーパ面358oが形成される円環状の部位は、内周側に比べて外周側の厚みが厚くなるように形成される。つまり、外側テーパ面358oは、支持板130に当接する支持部材350の底面からの高さが、内周側に比べて外周側が高くなるように形成される。なお、内側テーパ面358i及び外側テーパ面358oを総称してテーパ面358とも記す。
内側テーパ面358iは、起歪体310にスラスト荷重Fが作用することによって、内側脚部317iの先端部が径方向内方に移動するように、内側脚部317iが変形することを規制する。外側テーパ面358oは、起歪体310にスラスト荷重Fが作用することによって、外側脚部317oの先端部が径方向外方に移動するように、外側脚部317oが変形することを規制する。
軸方向に直交する平面からのテーパ面358の傾斜角度θi,θoが大きすぎると、荷重受け部115に荷重が作用したときに、一対の脚部317の先端部同士が近づくように変形するおそれがある。このため、テーパ面358の傾斜角度θi,θoは、荷重受け部115に荷重が作用したときに、一対の脚部317の先端部同士が近づくように変形しない程度の角度に設定される。
このように、本第3実施形態では、起歪体310の荷重受け部115に荷重が作用したとき、内側脚部317iの先端部と外側脚部317oの先端部とが互いに離れるように内側脚部317i及び外側脚部317oが変形することを、内側テーパ面358i及び外側テーパ面358oによって規制する。
第3実施形態では、荷重受け部115に荷重が作用したときに、起歪体310の一対の脚部317が広がるように変形することが、支持部材350の一対のテーパ面358によって規制される。これにより、荷重受け部115への荷重を増加させるときに歪ゲージ140で検出される歪と、荷重受け部115への荷重を減少させるときに歪ゲージ140で検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
外側脚部117oの曲率は内側脚部117iの曲率よりも小さいので、外側脚部117oは内側脚部117iよりも変形しやすい。このため、外側テーパ面358oの傾斜角度θoは、内側テーパ面358iの傾斜角度θiに比べて大きい角度に設定することが好ましい(θo>θi)。
これにより、荷重受け部115に荷重が作用したときの起歪体310の内側脚部317iと外側脚部317oとの間の広がりを、より効果的に規制することができる。このため、歪ゲージ140で検出される歪のヒステリシスをより効果的に抑制することができる。
次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、上述の異なる実施形態で説明した構成同士を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせることも可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、起歪体110における荷重受け板120側の端部全体が湾曲状の荷重受け部115(湾曲部)とされる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8Aに示すように、起歪体510における荷重受け板120側の端面の径方向中央部に、軸方向外方に突出する湾曲状の荷重受け部(湾曲部)515を設け、荷重受け部515の径方向両側を平面状の平面部としてもよい。また、図8Bに示すように、起歪体610における荷重受け板120側の端面の径方向中央部に、軸方向外方に突出する断面矩形状の荷重受け部615を設けてもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、図2Bに示すように、環状凹部114の底面114aと内側側面114bとの間に内側湾曲面114dを設け、環状凹部114の底面114aと外側側面114cとの間に外側湾曲面114eを設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。図8A及び図8Bに示すように、内側湾曲面114d及び外側湾曲面114eを省略することもできる。
<変形例3>
上記実施形態では、歪ゲージ140を4枚設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、8枚の歪ゲージ140を45度間隔で起歪体110,310に貼り付けるようにしてもよい。
<変形例4>
上記実施形態では、回転機器10のスラスト荷重を検出する荷重検出装置100,200,300を一例に説明したが、本発明はこれに限定されない。ボルトの締結荷重、プレス成形機器の圧縮荷重、ブレーキ装置のブレーキ力等、種々の荷重を発生させる装置に適用することができ、それらの装置で発生する荷重を検出することができる。
<変形例5>
上記実施形態に係る荷重検出装置100,200,300では、一対の挟持部材として、荷重受け板120及び支持板130を備える例について説明したが、荷重検出装置100,200,300の使用方法によっては、荷重受け板120及び支持板130の一方または双方を省略することもできる。
<変形例6>
上記第2及び第3実施形態では、支持部材250,350と支持板130とを別部材で形成する例について説明したが、支持部材250,350と支持板130とを一体成形により形成してもよい。
<変形例7>
上記実施形態では、歪ゲージ140が、環状凹部114の底面114aにおける荷重受け部115の頂面の真裏に取り付けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。環状凹部114の側面近傍の底面114aに歪ゲージ140を取り付けて圧縮歪を検出するようにしてもよい。なお、上記実施形態のように、荷重受け部115の頂面の真裏に歪ゲージ140を取り付ける場合、環状凹部114の側面近傍の底面114aに歪ゲージ140を取り付ける場合に比べて、荷重検出装置100,200,300の径方向の小型化を図ることができる。
<変形例8>
上記第2実施形態では、荷重受け部115に荷重が作用したときの起歪体110の一対の脚部117間の広がり量(あるいは狭まり量)と、支持部材250の一対の当接部257間の広がり量(あるいは狭まり量)と、を同程度にする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。一対の脚部117間の広がり量(あるいは狭まり量)に比べて、支持部材250の一対の当接部257間の広がり量(あるいは狭まり量)が、小さくてもよい。このような場合であっても第1実施形態に比べて、一対の脚部117が支持部材250上で滑ることを抑制することができるので、歪ゲージ140の出力のヒステリシスを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
荷重検出装置100,200,300,400は、円筒状の起歪体110,310,510,610と、起歪体110,310,510,610の歪みを検出する歪ゲージ140と、を備え、起歪体110,310,510,610は、非拘束で支持される軸方向一端部に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部114と、軸方向他端部における環状凹部114の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部115,515,615と、を有し、歪ゲージ140は、環状凹部114の底面114aに取り付けられる。
この構成では、歪ゲージ140が環状凹部114の底面114aに取り付けられるので、起歪体110,310,510,610の軸方向長さを短くできる。その結果、荷重検出装置100,200,300,400を小型化することができる。
荷重検出装置100,200,300,400は、荷重受け部115,515が、湾曲状の湾曲部とされ、湾曲部の頂面に、外部荷重が作用する。
この構成では、湾曲部としての荷重受け部115,515の頂面に荷重が作用するので、荷重が作用したときにおける起歪体110,310,510の応力集中を抑制できる。
荷重検出装置100,200,300,400は、環状凹部114の底面114aにおける荷重受け部115,515,615の頂面の裏に、歪ゲージ140が取り付けられる平面状の取り付け面が設けられる。
この構成では、荷重受け部115,515,615の頂面の裏(反対側)に歪ゲージ140が取り付けられるので、歪ゲージ140で検出される伸び歪に基づいて荷重を検出することができる。これにより、環状凹部114の側面近傍の底面114aに歪ゲージ140を取り付けて圧縮歪を検出する場合に比べて、荷重検出装置100,200,300,400の径方向の小型化を図ることができる。
荷重検出装置100,200,300,400は、環状凹部114には、環状凹部114の底面114aと側面とを接続する湾曲面114d,114eが設けられる。
この構成では、環状凹部114に湾曲面114d,114eを設けることで、荷重受け部115に荷重が作用したときにおける起歪体110,310の応力集中をさらに抑制できる。
荷重検出装置200,400は、起歪体110の軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材250,450をさらに備え、起歪体110は、環状凹部114を区画する円筒状の内側脚部117iと円筒状の外側脚部117oとを有し、支持部材250,450は、内側脚部117iの先端部に当接し、内側脚部117iの径方向の変形にともなって径方向へ変形する内側当接部257i,457iと、外側脚部117oの先端部に当接し、外側脚部117oの径方向の変形にともなって径方向へ変形する外側当接部257o,457oと、を有する。
この構成では、荷重受け部115に荷重が作用したときに、支持部材250,450の内側当接部257i,457i及び外側当接部257o,457oが起歪体110の内側脚部117i及び外側脚部117oとともに変形するので、内側脚部117i及び外側脚部117oが支持部材250,450上で滑ることを抑制することができる。これにより、荷重受け部115への荷重を増加させるときに歪ゲージ140で検出される歪と、荷重受け部115への荷重を減少させるときに歪ゲージ140で検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
荷重検出装置200,400は、支持部材250,450の内側当接部257i,457iが、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重に応じて変形する内側脚部117iの先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形し、支持部材250,450の外側当接部257o,457oが、起歪体110の荷重受け部115に作用する荷重に応じて変形する外側脚部117oの先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形する。
この構成では、荷重受け部115に荷重が作用したときの起歪体110の内側脚部117iと外側脚部117oとの間の広がりと、支持部材250,450の内側当接部257i,457iと外側当接部257o,457oとの間の広がりを同程度としたので、歪ゲージ140で検出される歪のヒステリシスをより効果的に抑制することができる。
荷重検出装置300は、起歪体310の軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材350をさらに備え、起歪体310は、環状凹部114を区画する円筒状の内側脚部317iと円筒状の外側脚部317oとを有し、支持部材350は、内側脚部317iの先端面に当接する内側テーパ面358iと、外側脚部317oの先端面に当接する外側テーパ面358oと、を有し、内側テーパ面358iは、外周側に比べて内周側が高くなるように形成され、外側テーパ面358oは、内周側に比べて外周側が高くなるように形成される。
この構成では、荷重受け部115に荷重が作用したときに、起歪体310の内側脚部317iの先端部と外側脚部317oの先端部とが互いに離れるように変形することが、支持部材350の内側テーパ面358i及び外側テーパ面358oによって規制される。これにより、荷重受け部115への荷重を増加させるときに歪ゲージ140で検出される歪と、荷重受け部115への荷重を減少させるときに歪ゲージ140で検出される歪との間のヒステリシスを低減することができる。
荷重検出装置300は、外側テーパ面358oが、内側テーパ面358iに比べて、軸方向に直交する平面からの傾斜角度が大きい。
この構成では、荷重受け部115に荷重が作用したときの起歪体310の内側脚部317iと外側脚部317oとの間の広がりを、より効果的に規制することができる。このため、歪ゲージ140で検出される歪のヒステリシスをより効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100,200,300,400・・・荷重検出装置、110,310,510,610・・・起歪体、114・・・環状凹部、114a・・・底面、114b・・・内側側面(側面)、114c・・・外側側面(側面)、114d・・・内側湾曲面(湾曲面)、114e・・・外側湾曲面(湾曲面)、115,515,615・・・荷重受け部、117i,317i・・・内側脚部、117o,317o・・・外側脚部、140・・・歪ゲージ、250,350,450・・・支持部材、257i,457i・・・内側当接部、257o,457o・・・外側当接部、358i・・・内側テーパ面、358o・・・外側テーパ面

Claims (7)

  1. 荷重検出装置であって、
    円筒状の起歪体と、
    前記起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、を備え、
    前記起歪体は、
    非拘束で支持される軸方向一端部に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部と、
    軸方向他端部における前記環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部と、
    前記環状凹部を区画する円筒状の内側脚部及び円筒状の外側脚部と、を有し、
    前記歪ゲージは、前記環状凹部の底面における前記荷重受け部の頂面の真裏に取り付けられ
    前記荷重受け部は、前記内側脚部及び前記外側脚部によって支持された両持ち梁構造であり、前記内側脚部及び前記外側脚部を支点として変形可能である
    ことを特徴とする荷重検出装置。
  2. 請求項1に記載の荷重検出装置において、
    前記荷重受け部は、湾曲状の湾曲部とされ、
    前記湾曲部の頂面に、前記外部荷重が作用する
    ことを特徴とする荷重検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の荷重検出装置において、
    前記環状凹部には、前記環状凹部の底面と側面とを接続する湾曲面が設けられる
    ことを特徴とする荷重検出装置。
  4. 荷重検出装置であって、
    円筒状の起歪体と、
    前記起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、
    前記起歪体の軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材と、を備え、
    前記起歪体は、
    非拘束で支持される前記軸方向一端部に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部と、
    軸方向他端部における前記環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され
    外部荷重が作用する荷重受け部と、
    前記環状凹部を区画する円筒状の内側脚部と円筒状の外側脚部と、を有し、
    前記支持部材は、
    前記内側脚部の先端部に当接し、前記内側脚部の径方向の変形にともなって径方向へ変形する内側当接部と、
    前記外側脚部の先端部に当接し、前記外側脚部の径方向の変形にともなって径方向へ変形する外側当接部と、を有し、
    前記歪ゲージは、前記環状凹部の底面に取り付けられることを特徴とする荷重検出装置。
  5. 請求項4に記載の荷重検出装置において、
    前記支持部材は、前記内側当接部が、前記起歪体の前記荷重受け部に作用する荷重に応じて変形する前記内側脚部の前記先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形し、前記外側当接部が、前記起歪体の前記荷重受け部に作用する荷重に応じて変形する前記外側脚部の前記先端部の移動量と同程度の移動量で先端が移動するように変形するように形成されることを特徴とする荷重検出装置。
  6. 荷重検出装置であって、
    円筒状の起歪体と、
    前記起歪体の歪みを検出する歪ゲージと、
    前記起歪体の前記軸方向一端部を非拘束で支持する支持部材と、を備え、
    前記起歪体は、
    非拘束で支持される軸方向一端部に、周方向に沿って延設される円環状の環状凹部と、
    軸方向他端部における前記環状凹部の反対側に、軸方向外方に向かって凸状に形成され外部荷重が作用する荷重受け部と、
    前記環状凹部を区画する円筒状の内側脚部と円筒状の外側脚部と、を有し、
    前記支持部材は、
    前記内側脚部の先端面に当接する内側テーパ面と、
    前記外側脚部の先端面に当接する外側テーパ面と、を有し、
    前記歪ゲージは、前記環状凹部の底面に取り付けられ、
    前記内側テーパ面は、外周側に比べて内周側が高くなるように形成され、
    前記外側テーパ面は、内周側に比べて外周側が高くなるように形成されることを特徴とする荷重検出装置。
  7. 請求項6に記載の荷重検出装置において、
    前記外側テーパ面は、前記内側テーパ面に比べて、軸方向に直交する平面からの傾斜角度が大きい
    ことを特徴とする荷重検出装置。
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