JP6966891B2 - チャイルドシート - Google Patents
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Description
本発明はシート本体に乳幼児(乳児(満1歳未満までの子供)および幼児(満1歳から小学校就学までの子供)を合わせた呼び名)を拘束する肩ベルトを備えたチャイルドシートに関する。
乗車時の乳幼児の安全性を高めるためにチャイルドシートが利用されている。このチャイルドシートは、車両用シートに取り付けるシート本体と、乳幼児の肩を拘束する左右の肩ベルトと、乳幼児の腰を拘束する腰ベルトを備えている。肩ベルト及び腰ベルトはシート本体のバックルに係止することにより乳幼児を上部2点、下部3点の計5点で拘束している。留め具を備えた肩ベルトは、その重みで垂れ下がってしまうため、乳幼児を着席させる際に下敷きになってしまい取扱いが煩わしくなっている。
このため、特許文献1に開示のチャイルドシートは、押圧部をシート本体に当接した弾性反発によって、カバー本体をシート本体から押し離して着座空間から離脱させて解放空間を形成可能なシート保持構造を備えている。このような構成により肩ベルトを開放方向に保持できるため、乳幼児の着座前でも肩ベルトが垂れ下がることなく、容易にベルトで拘束することができる。
乳幼児の成長と共に、シートベルトの使用形態が変化する。すなわち幼児を載せる場合には、車両のシートベルトを用いて拘束している。従って、幼児の場合、チャイルドシートにあらかじめ付属する肩ベルトは不要となる。
このとき幼児をシート本体に着座させると、肩ベルトは開放空間を形成する方向に付勢されているため、幼児の背中で反発して不快感を与えてしまう。また、肩ベルトは、幼児の下敷きとなり同様に不快感を与えてしまう。
このとき幼児をシート本体に着座させると、肩ベルトは開放空間を形成する方向に付勢されているため、幼児の背中で反発して不快感を与えてしまう。また、肩ベルトは、幼児の下敷きとなり同様に不快感を与えてしまう。
そこで上記従来技術の問題点に鑑み、本発明は、不使用時の肩ベルトをシート内に収容可能なチャイルドシートを提供することを目的としている。また幼児のシートベルト着用時でも快適に着座できるチャイルドシートを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための第1の手段として、本発明は、乳幼児を乗せるシート本体と、
前記シート本体上の前記乳幼児を拘束する肩ベルトと、
前記肩ベルトを前記シート本体の背面部から起き上がらせて解放空間を形成する肩ベルト跳ね上げ部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の一端に接続して前記肩ベルト跳ね上げ部を前記背面部から起き上がる状態と前記背面部に沿って倒れる状態に切り替える可動部と、を備えたことを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第1の手段によれば、肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
前記シート本体上の前記乳幼児を拘束する肩ベルトと、
前記肩ベルトを前記シート本体の背面部から起き上がらせて解放空間を形成する肩ベルト跳ね上げ部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の一端に接続して前記肩ベルト跳ね上げ部を前記背面部から起き上がる状態と前記背面部に沿って倒れる状態に切り替える可動部と、を備えたことを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第1の手段によれば、肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
上記課題を解決するための第2の手段として、本発明は、前記第1の手段において、前記背面部には、前記肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部を収容する凹部を設けたことを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第2の手段によれば、シートベルト着用時に不使用の肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部を背面部に収容することができる。
上記第2の手段によれば、シートベルト着用時に不使用の肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部を背面部に収容することができる。
上記課題を解決するための第3の手段として、本発明は、前記第1又は第2の手段において、前記肩ベルト跳ね上げ部は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第3の手段によれば、容易に肩ベルトの解放空間を形成することができる。またコイル状の金属線の適度な弾性力により跳ね上げた状態で乳幼児の肩に接触しても肩に沿って容易に変形して不快感を与えることがない。
上記第3の手段によれば、容易に肩ベルトの解放空間を形成することができる。またコイル状の金属線の適度な弾性力により跳ね上げた状態で乳幼児の肩に接触しても肩に沿って容易に変形して不快感を与えることがない。
上記課題を解決するための第4の手段として、本発明は、前記第1ないし3のいずれか1の手段において、前記可動部は、
一対の前記肩ベルト跳ね上げ部をシャフトの両端に接続させて、回転軸を水平に配置して外周にスリッドを有する跳ね上げ保持部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の外周と先端の凸部が接触する操作レバーと、
前記跳ね上げ保持部の前記回転軸と直交する方向から前記回転軸に向けて前記操作レバーを付勢する弾性体と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面から起き上がる状態のときに前記凸部と前記スリッドが嵌め合うことを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第4の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
一対の前記肩ベルト跳ね上げ部をシャフトの両端に接続させて、回転軸を水平に配置して外周にスリッドを有する跳ね上げ保持部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の外周と先端の凸部が接触する操作レバーと、
前記跳ね上げ保持部の前記回転軸と直交する方向から前記回転軸に向けて前記操作レバーを付勢する弾性体と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面から起き上がる状態のときに前記凸部と前記スリッドが嵌め合うことを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第4の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
上記課題を解決するための第5の手段として、本発明は、第4の手段において、前記跳ね上げ保持部は、前記操作レバーの先端が前記スリッドから外れたときに、前記肩ベルト跳ね上げ部の自重により回転して前記肩ベルト跳ね上げ部が前記凹部に収まることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第5の手段によれば、操作レバーの1動作で肩ベルト跳ね上げ部の跳ね上げを解除して凹部に収容することができる。シートベルト着用時の幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく不快感を与えることがない。
上記第5の手段によれば、操作レバーの1動作で肩ベルト跳ね上げ部の跳ね上げを解除して凹部に収容することができる。シートベルト着用時の幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく不快感を与えることがない。
上記課題を解決するための第6の手段として、本発明は、前記第1ないし第3のいずれか1の手段において、前記可動部は、
前記肩ベルト跳ね上げ部と一体的に形成し、前記肩ベルト跳ね上げ部との間に第1及び第2折り曲げ部を有する跳ね上げ保持部と、
前記跳ね上げ部を支持するホルダーと、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記第1及び第2折り曲げ部の間が前記ホルダーに嵌ることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第6の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
前記肩ベルト跳ね上げ部と一体的に形成し、前記肩ベルト跳ね上げ部との間に第1及び第2折り曲げ部を有する跳ね上げ保持部と、
前記跳ね上げ部を支持するホルダーと、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記第1及び第2折り曲げ部の間が前記ホルダーに嵌ることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第6の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
上記課題を解決するための第7の手段として、本発明は、前記第1ないし第3のいずれか1の手段において、前記可動部は、
前記肩ベルト跳ね上げ部の端部と接続する球軸と、
前記球軸を回転自在に支持する軸受と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記球軸を支点に回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記球軸が前記ホルダーに固定されることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第7の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
前記肩ベルト跳ね上げ部の端部と接続する球軸と、
前記球軸を回転自在に支持する軸受と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記球軸を支点に回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記球軸が前記ホルダーに固定されることを特徴とするチャイルドシートを提供することにある。
上記第7の手段によれば、肩ベルト跳ね上げ部を跳ね上げた状態で固定できる。また肩ベルトを使用せずシートベルトを着用している幼児に肩ベルト跳ね上げ部が接触することなく、不快感を与えることがない。
本発明によれば、幼児を着座させる際に不要となる肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部を収容することができるため、幼児に接触して不快感を与えることがない。また、収容した肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部は、上記可動部の操作によって、前記肩ベルト跳ね上げ部を前記背面部から起き上がった状態に容易に切り替えることができるため、使い勝手が良い。
本発明のチャイルドシートの実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[チャイルドシート10]
図1は本発明のチャイルドシートの斜視図である。図2は肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の説明図である。本発明のチャイルドシート10は、乳幼児が着座するシート本体12と、乳幼児を拘束する肩ベルト22及び腰ベルト18と、肩ベルト22の解放空間を形成する肩ベルト跳ね上げ部30と、肩ベルト跳ね上げ部30を可動させる可動部40を主な基本構成としている。
図1は本発明のチャイルドシートの斜視図である。図2は肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の説明図である。本発明のチャイルドシート10は、乳幼児が着座するシート本体12と、乳幼児を拘束する肩ベルト22及び腰ベルト18と、肩ベルト22の解放空間を形成する肩ベルト跳ね上げ部30と、肩ベルト跳ね上げ部30を可動させる可動部40を主な基本構成としている。
[シート本体12]
シート本体12は、座面部14及び背面部16を備えている。座面部14は腰ベルト18とバックル20を設けている。背面部16は肩ベルト22と、背面可動部24と、凹部26と、後述する肩ベルト跳ね上げ部30と、可動部40と、を設けている。
背面可動部24は乳児時期、幼児時期など、乳幼児の大きさによって、背面の高さ位置を調整可能としている。
凹部26は、背面部16の表面から凹状に形成して肩ベルト22及び肩ベルト跳ね上げ部30を収納可能としている。
シート本体12は、座面部14及び背面部16を備えている。座面部14は腰ベルト18とバックル20を設けている。背面部16は肩ベルト22と、背面可動部24と、凹部26と、後述する肩ベルト跳ね上げ部30と、可動部40と、を設けている。
背面可動部24は乳児時期、幼児時期など、乳幼児の大きさによって、背面の高さ位置を調整可能としている。
凹部26は、背面部16の表面から凹状に形成して肩ベルト22及び肩ベルト跳ね上げ部30を収納可能としている。
[肩ベルト跳ね上げ部30]
肩ベルト跳ね上げ部30は、左右の肩ベルト22の下面に接触して解放空間を形成可能な部材である。本発明の肩ベルト跳ね上げ部30は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであり、所定の柔軟性を有している。この他、平板状の金属線を用いた可撓性のある(一例としてポリエチレン被膜など)ケーブルを適用することもできる。なお、本発明のケーブルは金属線に限定されず、樹脂等の既存の材料を用いても良い。
肩ベルト跳ね上げ部30は、左右の肩ベルト22の下面に接触して解放空間を形成可能な部材である。本発明の肩ベルト跳ね上げ部30は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであり、所定の柔軟性を有している。この他、平板状の金属線を用いた可撓性のある(一例としてポリエチレン被膜など)ケーブルを適用することもできる。なお、本発明のケーブルは金属線に限定されず、樹脂等の既存の材料を用いても良い。
[可動部40]
図3はスリッドに凸部が嵌め合う可動部の説明図である。図4はスリッドから凸部が外れて肩ベルト跳ね上げ部が凹部に収容される説明図である。可動部40は、肩ベルト跳ね上げ部30の端部と接続する跳ね上げ保持部42と、跳ね上げ保持部42と直交する方向に接触する操作レバー44と、操作レバー44を跳ね上げ保持部42へ向けて付勢する弾性体46を備えている。
図3はスリッドに凸部が嵌め合う可動部の説明図である。図4はスリッドから凸部が外れて肩ベルト跳ね上げ部が凹部に収容される説明図である。可動部40は、肩ベルト跳ね上げ部30の端部と接続する跳ね上げ保持部42と、跳ね上げ保持部42と直交する方向に接触する操作レバー44と、操作レバー44を跳ね上げ保持部42へ向けて付勢する弾性体46を備えている。
跳ね上げ保持部42は、背面部16で軸を水平に配置して、両端が軸受で軸支されており、軸回りを回転自在なシャフトである。跳ね上げ保持部42は、外周面の両端側に肩ベルト跳ね上げ部30の一端が接続して他端を軸と交差する方向に延出させている。また跳ね上げ保持部42は外周面の中央にスリッド421を設けている。このスリッド421は後述する操作レバー44の凸部441の断面矩形の角部が嵌まるように中心角90度の扇形を切り欠いた凹形に形成されている(図3参照)。
操作レバー44は、跳ね上げ保持部42と直交する方向で進退移動する部材である。操作レバー44の上部先端には前述のスリッド421と嵌り合う断面矩形の凸部441を設けている。
弾性体46は、一端をシート本体12に固定し、他端を跳ね上げ保持部42に固定したコイルばねである。このような弾性体46は、操作レバー44を跳ね上げ保持部42の軸心と直交する方向から軸心に向けて付勢している。
[作用]
上記構成による本発明のチャイルドシート10の作用について、以下説明する。
乳幼児のうち特に乳児(幼児の場合もある)をシート本体12に載せる場合、肩ベルト22及び腰ベルト18を用いて拘束する。事前に肩ベルト跳ね上げ部30を背面部16から跳ね上げると、跳ね上げ保持部42が軸回りを回転する。このとき操作レバー44は跳ね上げ保持部42の外周面に当接している。肩ベルト跳ね上げ部30が所定位置まで跳ね上がると、跳ね上げ保持部42の外周に設けたスリッド421に操作レバー44の先端の凸部441が嵌め合わさる(図3参照)。これにより肩ベルト跳ね上げ部30がロックされて、シート本体12上で肩ベルト22の解放空間が形成された状態で維持される。この状態で乳児をシート本体12に載せて、肩ベルト22及び腰ベルト18の係止部をバックル20に固定して容易に拘束することができる。肩ベルト22の内側に配置されている肩ベルト跳ね上げ部30は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであり、乳児の肩に倣って柔軟に変形して、乳児に不快感を与えることがない。
上記構成による本発明のチャイルドシート10の作用について、以下説明する。
乳幼児のうち特に乳児(幼児の場合もある)をシート本体12に載せる場合、肩ベルト22及び腰ベルト18を用いて拘束する。事前に肩ベルト跳ね上げ部30を背面部16から跳ね上げると、跳ね上げ保持部42が軸回りを回転する。このとき操作レバー44は跳ね上げ保持部42の外周面に当接している。肩ベルト跳ね上げ部30が所定位置まで跳ね上がると、跳ね上げ保持部42の外周に設けたスリッド421に操作レバー44の先端の凸部441が嵌め合わさる(図3参照)。これにより肩ベルト跳ね上げ部30がロックされて、シート本体12上で肩ベルト22の解放空間が形成された状態で維持される。この状態で乳児をシート本体12に載せて、肩ベルト22及び腰ベルト18の係止部をバックル20に固定して容易に拘束することができる。肩ベルト22の内側に配置されている肩ベルト跳ね上げ部30は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであり、乳児の肩に倣って柔軟に変形して、乳児に不快感を与えることがない。
一方、幼児をシート本体12に載せる場合、車両用のシートベルトを用いて拘束する。このとき、シート本体12にあらかじめ付帯している肩ベルト22及び腰ベルト18は不要となる。そこで操作レバー44を弾性体46の付勢する方向と反対方向へ押し下げると、肩ベルト跳ね上げ部30の自重及び肩ベルト22の重さによって跳ね上げ状態から背面部16に沿って倒れる状態となる。肩ベルト跳ね上げ部30の倒れ込みと共に、肩ベルト22及び肩ベルト跳ね上げ部30を凹部26に収容できる。そして操作レバー44から手を放すと、弾性体46により再度跳ね上げ保持部42の外周に向けて付勢する力が作用し、凸部441が跳ね上げ保持部42の外周面に接触する。再度肩ベルト跳ね上げ部30を跳ね上げる状態にする場合には、肩ベルト跳ね上げ部30を上方へ持ち上げると、スリッド421と凸部441が嵌り合う位置で固定できる。
このような本発明のチャイルドシート10によれば、肩ベルト跳ね上げ部30の回転動作により、跳ね上げ状態と倒れ込み状態のいずれかの状態に容易に切り替えることができる。肩ベルト跳ね上げ部30の跳ね上げ状態のときは操作レバー44により跳ね上げ状態がロックされて維持できる。また倒れ込み状態のときは凹部26に肩ベルト22及び肩ベルト跳ね上げ部30を収容することができる。
[変形例1]
図5は、肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の変形例1の正面図である。変形例1の可動部40Aは、平面視でコ字型のホルダー48と、跳ね上げ保持部42Aからなる。跳ね上げ保持部42Aは肩ベルト跳ね上げ部30Aと一体的に形成されており(材質も同じ)、跳ね上げ保持部42A側からほぼ直角(僅かに鈍角)に折り曲げた第1折り曲げ部422と、鈍角に折り曲げた第2折り曲げ部423を有している。跳ね上げ保持部42Aは軸心を水平に配置し軸回りを回転可能なシャフト状に形成し、ホルダー48に回転自在に軸支されている。
このような構成の変形例1の肩ベルト跳ね上げ部30A及び可動部40Aは、肩ベルト跳ね上げ部30Aが跳ね上げ状態のとき、第1及び第2折り曲げ部422,423の間がホルダー48に向かって付勢しておりホルダー48に嵌って跳ね上げ状態を維持できる。そして肩ベルト跳ね上げ部30Aを凹部(不図示)に収容する場合には、まず、一対の肩ベルト跳ね上げ部30Aが互いに接近させて、ホルダー48から解除する。次に可動部40Aの跳ね上げ保持部42Aの軸回り沿って回転させて、肩ベルト跳ね上げ部30Aを下方に移動させてから解放する。これにより、肩ベルト跳ね上げ部30Aを凹部(不図示)に収めることができる。
なお肩ベルト跳ね上げ部30Aを跳ね上げ状態にする場合には、図5の逆の動作を行う。
このような変形例1のチャイルドシートによれば、肩ベルト跳ね上げ部30Aの回転動作により、跳ね上げ状態と倒れ込み状態のいずれかの状態に容易に切り替えることができる。
図5は、肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の変形例1の正面図である。変形例1の可動部40Aは、平面視でコ字型のホルダー48と、跳ね上げ保持部42Aからなる。跳ね上げ保持部42Aは肩ベルト跳ね上げ部30Aと一体的に形成されており(材質も同じ)、跳ね上げ保持部42A側からほぼ直角(僅かに鈍角)に折り曲げた第1折り曲げ部422と、鈍角に折り曲げた第2折り曲げ部423を有している。跳ね上げ保持部42Aは軸心を水平に配置し軸回りを回転可能なシャフト状に形成し、ホルダー48に回転自在に軸支されている。
このような構成の変形例1の肩ベルト跳ね上げ部30A及び可動部40Aは、肩ベルト跳ね上げ部30Aが跳ね上げ状態のとき、第1及び第2折り曲げ部422,423の間がホルダー48に向かって付勢しておりホルダー48に嵌って跳ね上げ状態を維持できる。そして肩ベルト跳ね上げ部30Aを凹部(不図示)に収容する場合には、まず、一対の肩ベルト跳ね上げ部30Aが互いに接近させて、ホルダー48から解除する。次に可動部40Aの跳ね上げ保持部42Aの軸回り沿って回転させて、肩ベルト跳ね上げ部30Aを下方に移動させてから解放する。これにより、肩ベルト跳ね上げ部30Aを凹部(不図示)に収めることができる。
なお肩ベルト跳ね上げ部30Aを跳ね上げ状態にする場合には、図5の逆の動作を行う。
このような変形例1のチャイルドシートによれば、肩ベルト跳ね上げ部30Aの回転動作により、跳ね上げ状態と倒れ込み状態のいずれかの状態に容易に切り替えることができる。
[変形例2]
図6は、肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の変形例2の正面図である。変形例2の可動部40Bは球軸49及び軸受50を有している。球軸49は肩ベルト跳ね上げ部30Bの端部と接続している。球軸49は軸受50に回転自在に軸支している。
このような構成の変形例2の肩ベルト跳ね上げ部30B及び可動部40Bは、肩ベルト跳ね上げ部30Bを任意の位置で球軸49が軸受50に固定されて跳ね上げ状態に維持できる。そして肩ベルト跳ね上げ部30Bを凹部(不図示)に収容する場合には、まず、一対の肩ベルト跳ね上げ部30Bが互いに接近するように回転させて、肩ベルト跳ね上げ部30Bを下方に移動させて凹部(不図示)に収めることができる。
このような変形例2のチャイルドシートによれば、肩ベルト跳ね上げ部30Bの回転動作により、跳ね上げ状態と倒れ込み状態のいずれかの状態に容易に切り替えることができる。
図6は、肩ベルト跳ね上げ部及び可動部の変形例2の正面図である。変形例2の可動部40Bは球軸49及び軸受50を有している。球軸49は肩ベルト跳ね上げ部30Bの端部と接続している。球軸49は軸受50に回転自在に軸支している。
このような構成の変形例2の肩ベルト跳ね上げ部30B及び可動部40Bは、肩ベルト跳ね上げ部30Bを任意の位置で球軸49が軸受50に固定されて跳ね上げ状態に維持できる。そして肩ベルト跳ね上げ部30Bを凹部(不図示)に収容する場合には、まず、一対の肩ベルト跳ね上げ部30Bが互いに接近するように回転させて、肩ベルト跳ね上げ部30Bを下方に移動させて凹部(不図示)に収めることができる。
このような変形例2のチャイルドシートによれば、肩ベルト跳ね上げ部30Bの回転動作により、跳ね上げ状態と倒れ込み状態のいずれかの状態に容易に切り替えることができる。
本発明は、特に乳幼児を対象としたチャイルドシートなどの車両関連分野において産業上の利用可能性を有する。
10………チャイルドシート、12………シート本体、14………座面部、16………背面部、18………腰ベルト、20………バックル、22………肩ベルト、24………背面可動部、26………凹部、
30,30A,30B………肩ベルト跳ね上げ部、
40,40A,40B………可動部、42………跳ね上げ保持部、421………スリッド、422………第1折り曲げ部、423………第2折り曲げ部、44………操作レバー、441………凸部、46………弾性体、48………ホルダー、49………球軸、50………軸受。
30,30A,30B………肩ベルト跳ね上げ部、
40,40A,40B………可動部、42………跳ね上げ保持部、421………スリッド、422………第1折り曲げ部、423………第2折り曲げ部、44………操作レバー、441………凸部、46………弾性体、48………ホルダー、49………球軸、50………軸受。
Claims (7)
- 乳幼児を乗せるシート本体と、
前記シート本体上の前記乳幼児を拘束する肩ベルトと、
前記肩ベルトを前記シート本体の背面部から起き上がらせて解放空間を形成する肩ベルト跳ね上げ部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の一端に接続して前記肩ベルト跳ね上げ部を前記背面部から起き上がる状態と前記背面部に沿って倒れる状態に切り替える可動部と、を備えたことを特徴とするチャイルドシート。 - 前記背面部には、前記肩ベルト及び肩ベルト跳ね上げ部を収容する凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
- 前記肩ベルト跳ね上げ部は、コイル状の金属線を用いた可撓性のあるケーブルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のチャイルドシート。
- 前記可動部は、
一対の前記肩ベルト跳ね上げ部をシャフトの両端に接続させて、回転軸を水平に配置して外周にスリッドを有する跳ね上げ保持部と、
前記肩ベルト跳ね上げ部の外周と先端の凸部が接触する操作レバーと、
前記跳ね上げ保持部の前記回転軸と直交する方向から前記回転軸に向けて前記操作レバーを付勢する弾性体と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記凸部と前記スリッドが嵌め合うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のチャイルドシート。 - 前記跳ね上げ保持部は、前記凸部が前記スリッドから外れたときに、前記肩ベルト跳ね上げ部の自重により回転して前記肩ベルト跳ね上げ部が前記凹部に収まることを特徴とする請求項4に記載のチャイルドシート。
- 前記可動部は、
前記肩ベルト跳ね上げ部と一体的に形成し、前記肩ベルト跳ね上げ部との間に第1及び第2折り曲げ部を有する跳ね上げ保持部と、
前記跳ね上げ部を支持するホルダーと、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記跳ね上げ保持部の軸回りを回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記第1及び第2折り曲げ部の間が前記ホルダーに嵌ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のチャイルドシート。 - 前記可動部は、
前記肩ベルト跳ね上げ部の端部と接続する球軸と、
前記球軸を回転自在に支持する軸受と、
を備え、
前記肩ベルト跳ね上げ部は前記球軸を支点に回転可能とし、前記肩ベルト跳ね上げ部が前記背面部から起き上がる状態のときに前記球軸が前記ホルダーに固定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のチャイルドシート。
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