JP6964889B2 - カラム接続コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、カラム接続コネクタに関する。
ガスクロマトグラフ(GC)による分析において、低沸点炭化水素と高沸点炭化水素との混合物であるサンプルガスから低沸点炭化水素のみを分離する場合、あるいは試料の極性の相違に基づき異なる知見を得ることが望まれる場合等に、恒温槽内で複数のカラムを接続することが行われている。
従来、前記カラムとして内径が0.1〜0.5mm程度であり外径が0.2〜0.8mm程度のキャピラリーカラムを用いる場合、複数のカラムを接続するために、キャピラリーカラムコネクタが用いられている。前記キャピラリーカラムコネクタとして、例えば、ステンレス鋼等の金属からなる金属ユニオンが知られている。
前記金属ユニオンは、中空円筒状であり、両端に前記キャピラリーカラムが挿入される導入孔を備える一方、両導入孔を連通する内部空間と、該内部空間に直交するように連結されたガス供給路とを備えている。前記金属ユニオンにより複数のキャピラリーカラムを接続する場合には、外周面にフェラルが密着して装着された第1のキャピラリーカラムと第2のキャピラリーカラムとを前記導入孔から挿入し、両キャピラリーカラムの先端部が前記内部空間内で近接配置されるようにする。前記フェラルは、中心部に前記キャピラリーカラムが挿通される貫通孔を備える円柱状体であり、基部から先端に向かって次第に縮径するテーパー部を備えている。
このとき、前記金属ユニオンは、前記導入孔の内面が端部から前記内部空間に向かって次第に縮径するテーパー面となっており、該導入孔の外周面には雄ねじ部が形成されている。そこで、前記フェラルをテーパー部が前記内部空間側となるようにして第1のキャピラリーカラムと第2のキャピラリーカラムとに装着する一方、該フェラルの後方に前記キャピラリーカラムが挿通される袋ナットを配置して、該袋ナットを前記雄ねじ部に螺着する。このようにすると、前記フェラルのテーパー部が前記導入孔のテーパー面に圧接されて前記内部空間の両端を封止するので、前記ガス供給路から該内部空間にキャリヤガスを導入することにより、該内部空間内で近接配置される第1のキャピラリーカラムと第2のキャピラリーカラムとの先端をシールすることができる。
しかし、前記金属ユニオンでは、GCによる分析の際に前記内部空間が分析上の死空間となるため、ピークの高さが低くなったりピークがテーリングしたりして異常形状となり、十分な分析精度が得られないという問題がある。
前記問題を解決するために、前記内部空間の内径を0.5mm程度として、前記キャピラリーカラムの外径よりわずかに大きい程度とすることが考えられる。しかし、前記金属ユニオンが例えばステンレス鋼からなる場合、その全長、例えば20mmの長さに亘って内径0.5mm程度の貫通孔を形成することは極めて困難である。
そこで、前記金属ユニオンの前記内部空間に、内径0.5mm程度であり内面が不活性化されている金属管を挿入し、該金属管の両端から第1のキャピラリーカラムと第2のキャピラリーカラムとを挿入し、両キャピラリーカラムの先端部が該金属管内で近接配置されるようにしたキャピラリーカラムコネクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術によれば、前記内部空間に前記金属管を挿入することにより、前記分析上の死空間を低減することができる。
特許第5521293号公報
しかしながら、前記金属ユニオンでは、前記内部空間に挿入される前記金属管内で近接配置される第1のキャピラリーカラムと第2のキャピラリーカラムとの先端をシールするキャリアガスを前記ガス供給路から前記金属管の内部に導入する必要があるため、前記金属管の端部が開放されており、前記分析上の死空間を十分に低減することができないという不都合がある。また、前記金属ユニオンでは、前記ガス供給路を連結するために構造が複雑になるという不都合もある。
本発明は、かかる不都合を解消して、簡単な構造で分析上の死空間を十分に低減することができ、優れた分析精度を得ることができるカラム接続コネクタを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のカラム接続コネクタは、第1のカラムが挿入される第1のカラム挿入孔と、第2のカラムが挿入される第2のカラム挿入孔と、該第1のカラム挿入孔と該第2のカラム挿入孔とを連通し、内部に該第1のカラムの先端部と該第2のカラムの先端部とが対向配置される内部空間と、該第1のカラム挿入孔の外周面に位置する第1の雄ねじ部と、該第2のカラム挿入孔の外周面に位置する第2の雄ねじ部とを有する金属製のコネクタ本体を備えるカラム接続コネクタであって、内周面と該第1のカラム及び第2のカラムの外周面との間に10〜50μmの範囲の間隙を存して該第1のカラム及び第2のカラムを内部に挿入可能であり、該内部空間に挿脱可能であって、該内部空間の長さを超える長さを備え、内周面が不活性化されている金属製の筒状部材と、該第1のカラムが挿通された状態で該筒状部材の一方の端部に当接される第1の当接部材と、内部に該第1の当接部材を収容し、該第1のカラムが挿通された状態で該第1の雄ねじ部に螺着され、該第1の当接部材を該筒状部材の一方の端部に当接させる第1のナット部材と、該第2のカラムが挿通された状態で該筒状部材の他方の端部に当接される第2の当接部材と、内部に該第2の当接部材を収容し、該第2のカラムが挿通された状態で該第2の雄ねじ部に螺着され、該第2の当接部材を該筒状部材の他方の端部に当接させる第2のナット部材とを備えることを特徴とする。
本発明のカラム接続コネクタでは、金属製のコネクタ本体は、第1のカラムが挿入される第1のカラム挿入孔と、第2のカラムが挿入される第2のカラム挿入孔と、該第1のカラム挿入孔と該第2のカラム挿入孔とを連通する内部空間とを備え、該内部空間に金属製の筒状部材が配置される。
前記筒状部材は、内周面と前記第1のカラム及び前記第2のカラムの外周面との間に10〜50μmの範囲の間隙を存して、内部に該第1のカラム及び該第2のカラムが挿入可能であり、内周面が不活性化されている。
前記第1のカラム及び前記第2のカラムはそれぞれ当接部材に挿通されており、該当接部材は該第1のカラム及び該第2のカラムが挿通された状態で、それぞれ第1のナット部材及び第2のナット部材に収容される。そして、前記第1のナット部材及び第2のナット部材が、前記コネクタ本体の外周面に位置する第1の雄ねじ部及び第2の雄ねじ部にそれぞれ螺着されることにより、前記当接部材が前記筒状部材の端部に当接される。
この結果、前記筒状部材は、内部に前記第1のカラム及び前記第2のカラムが挿入された状態で、両端が前記当接部材により封止される。従って、本発明のカラム接続コネクタによれば、分析上の死空間が前記筒状体の内周面と前記第1のカラム及び前記第2のカラムの外周面との間隙と、該第1のカラムの先端と該第2のカラムの先端との間隙との極く限られた空間に限定されることとなり、優れた分析精度を得ることができる。また、本発明のカラム接続コネクタによれば、前記筒状部材の両端が前記当接部材により封止され、分析上の死空間が極く限られた空間に限定されるので、キャリアガスを導入するガス供給路を前記コネクタ本体に連結する必要がなく、簡単な構造で優れた分析精度を得ることができる。
尚、前記第1のカラム及び第2のカラムは、不活性化された内壁に例えばポリエチレングリコールやポリシロキサンからなる固定相を備える分離カラムであってもよく、内壁を不活性化したのみで分離能の無い発生ガス分析用カラム(以下、EGAカラムと略記することがある)であってもよい。また、前記第1のカラム及び第2のカラムのどちらか一方を前記分離カラムとし、他方を前記EGAカラムとしてもよい。
また、本発明のカラム接続コネクタにおいて、前記筒状部材は両端が平面であり、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が該筒状部材側に凸な半球面状であることが好ましい。本発明のカラム接続コネクタでは、前記筒状部材の両端を平面とし、前記第1の当接部材及び第2の当接部材の該筒状部材に当接される面を該筒状部材側に凸な半球面状とすることにより、該当接部材が該筒状部材に当接されたときに、該筒状部材の両端を確実に封止することができる。
また、本発明のカラム接続コネクタにおいて、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が平面であり、前記筒状部材は両端が該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に凸な半球面状であることが好ましい。本発明のカラム接続コネクタでは、前記第1の当接部材及び第2の当接部材の前記筒状部材に当接される面を平面とし、前記筒状部材は両端を該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に凸な半球面状とすることにより、該当接部材が該筒状部材に当接されたときに、該筒状部材の両端を確実に封止することができる。
また、本発明のカラム接続コネクタにおいて、前記筒状部材は両端が平面であり、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面に該筒状部材側に向かって次第に縮径するテーパー面を備えていてもよい。本発明のカラム接続コネクタでは、前記筒状部材の両端を平面とし、前記第1の当接部材及び第2の当接部材の該筒状部材に当接される面に該筒状部材側に向かって次第に縮径するテーパー面を備えることにより、該当接部材が該筒状部材に当接されたときに、該テーパー面が該筒状部材に挿入されてその内面に当接されるので、該筒状部材の両端を確実に封止することができる。
さらに、本発明のカラム接続コネクタにおいて、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が平面であり、前記筒状部材は両端の内面に該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に向かって次第に拡径するテーパー面を備えていてもよい。本発明のカラム接続コネクタでは、前記第1の当接部材及び第2の当接部材の前記筒状部材に当接される面を平面とし、前記筒状部材は両端の内面に該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に向かって次第に拡径するテーパー面を備えることにより、該当接部材が該筒状部材に当接されたときに、該筒状部材に当接される面が該筒状部材に挿入されてその内面のテーパー面に当接されるので、該筒状部材の両端を確実に封止することができる。
Aは、本発明のカラム接続コネクタの各部の構成を示す説明的断面図、Bは本発明のカラム接続コネクタを用いて、2つのカラムを接続した状態を示す説明的断面図。 Aは本発明のカラム接続コネクタにおける筒状部材とフェラルとの他の構成を拡大して示す説明的断面図、Bは本発明のカラム接続コネクタにおける筒状部材とフェラルとのさらに他の構成を拡大して示す説明的断面図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1A及び図1Bに示すように、本実施形態の分離カラム接続コネクタ1は、ガスクロマトグラフ装置等の気体分析装置の恒温槽内で、第1の分離カラム2と第2の分離カラム3とを接続するために用いられる。
分離カラム接続コネクタ1は、いずれも同一の金属製のコネクタ本体4と、筒状部材5と、第1の当接部材としての第1のフェラル6と、第2の当接部材としての第2のフェラル7と、第1のナット部材8と、第2のナット部材9とを備える。コネクタ本体4、筒状部材5、第1のフェラル6、フェラル7、第1のナット部材8、第2のナット部材9の各部材が同一の金属製でないときには、恒温槽内の温度を40〜300℃の範囲で昇降するときに、線膨張係数の相違から前記各部材間でガスのリークが生じるという問題がある。
第1の分離カラム2と第2の分離カラム3とは、いずれもステンレス製キャピラリーカラムであり、0.1〜0.5mmの範囲の内径と、0.47〜0.8mmの範囲の外径とを備えている。また、第1の分離カラム2と第2の分離カラム3とは、不活性化された内壁に例えばポリエチレングリコールやポリシロキサンからなる固定相を備えている。
コネクタ本体4は、中空円筒状体であり、一方の端部に第1の分離カラム2が挿入される第1の分離カラム挿入孔41を備え、他方の端部に第2の分離カラム3が挿入される第2の分離カラム挿入孔42を備え、さらに第1の分離カラム挿入孔41と第2の分離カラム挿入孔42とを連通する内部空間43を備えている。第1の分離カラム挿入孔41と第2の分離カラム挿入孔42とは、その内面が端部から内部空間43に向かって次第に縮径するテーパー面となっており、外周面にそれぞれ第1の雄ねじ部44、第2の雄ねじ部45を備えている。内部空間43は、その内部に第1の分離カラム3の先端部と第2の分離カラム4の先端部とが対向配置される(図2参照)。
筒状部材5は、第1の分離カラム2及び第2の分離カラム3が挿入可能な貫通孔51を備える中空円筒体であり、貫通孔51は、その内周面と第1の分離カラム2及び第2の分離カラム3の外周面との間に10〜50μmの範囲の間隙を存する内径を備えている。例えば、第1の分離カラム2及び第2の分離カラム3の外径が0.47mmで内径が0.25mmである場合、貫通孔51の内径は、0.50mmとされている。また、筒状部材5の端面は、軸に対して垂直な平面となっている。また、筒状部材5は、内部空間43に挿脱可能で内部空間43の長さを0.5〜2mm超える長さを備えており、両端面は軸に対して垂直な平面となっている。
第1のフェラル6と第2のフェラル7とは、それぞれ、コネクタ本体4側に大径の円筒部61,71を備え、円筒部61,71からコネクタ本体4と離間する側に向かって次第に縮径するテーパー部62,72を備えている。さらに、第1のフェラル6と第2のフェラル7とは、それぞれその中心に円筒部61,71及びテーパー部62,72を貫通し、第1の分離カラム2、第2の分離カラム3が挿通される貫通孔63,73を備えている。
第1のフェラル6と第2のフェラル7とは、貫通孔63,73に第1の分離カラム2、第2の分離カラム3が挿通されたときに、第1の分離カラム2、第2の分離カラム3の外周面に密着して装着される。また、第1のフェラル6と第2のフェラル7とのコネクタ本体4側の端面は、軸に対して垂直な平面となっている。
第1のナット部材8と、第2のナット部材9とは、それぞれ、コネクタ本体4側の端部にコネクタ本体4の端部が収容される大径円筒状のコネクタ本体収容部81,91を備え、コネクタ本体収容部81,91の内周面には、コネクタ本体4の第1の雄ねじ部44、第2の雄ねじ部45に螺着される雌ねじ部82,92を備えている。さらに、第1のナット部材8と、第2のナット部材9とは、コネクタ本体4と離間する側の端部に第1の分離カラム2、第2の分離カラム3が挿通される孔部83,93を備え、コネクタ本体収容部81,91と孔部83,93とを連通するフェラル収容部84,94を備えている。フェラル収容部84,94の内面は、コネクタ本体収容部81,91から孔部83,93に向かって次第に縮径するテーパー面となっている。
次に、本実施形態のカラム接続コネクタ1により、第1の分離カラム2と第2の分離カラム3とを接続する方法について説明する。
第1の分離カラム2と第2の分離カラム3とを接続するときには、まず、第1の分離カラム2の先端を第1のナット部材8の孔部83からコネクタ本体収容部81方向に挿通し、次いで、第1のフェラル6の貫通孔63のテーパー部62側から円筒部61側に挿通し、円筒部61側の端面から外方に突出させる。このようにすることにより、第1の分離カラム2が第1のフェラル6と第1のナット部材8とに挿通された状態で、第1の分離カラム2のコネクタ本体4側に第1のフェラル6が密着して装着され、第1のフェラル6の後方(コネクタ本体4から離間する側)に第1のナット部材8が配置されている。このとき、第1のフェラル6は円筒部61が第1の分離カラム2の先端側にあり、テーパー部62が第1のナット部材8に対向している。また、第1のナット部材8はコネクタ本体収容部81が第1の分離カラム2の先端側にある。
次に、第2の分離カラム3の先端を第2のナット部材9の孔部93からコネクタ本体収容部91方向に挿通し、次いで、第2のフェラル7の貫通孔73のテーパー部72側から円筒部71側に挿通し、円筒部71側の端面から外方に突出させる。このようにすることにより、第2の分離カラム3が第2のフェラル7と第2のナット部材9とに挿通された状態で、第2の分離カラム3のコネクタ本体4側に第2のフェラル7が密着して装着され、第2のフェラル7の後方(コネクタ本体4から離間する側)に第2のナット部材9が配置されている。このとき、第2のフェラル7は円筒部71が第2の分離カラム3の先端側にあり、テーパー部72が第2のナット部材9に対向している。また、第2のナット部材9はコネクタ本体収容部91が第2の分離カラム3の先端側にある。
次に、筒状部材5をコネクタ本体4の内部空間43に挿通し、筒状部材5の一方の端部から第1の分離カラム2を貫通孔51に挿入し、他方の端部から第2の分離カラム3を貫通孔51に挿入する。そして、図1Bに示すように、貫通孔51の内部で、第1の分離カラム2の先端と、第2の分離カラム3の先端とが近接して対向配置されるようにする。
次に、第1のナット部材8の雌ねじ部82をコネクタ本体4の第1の雄ねじ部44に螺着する一方、第2のナット部材9の雌ねじ部92をコネクタ本体4の第2の雄ねじ部45に螺着する。このようにすると、コネクタ本体4の第1の分離カラム挿入孔41側の端部が、第1のナット部材8のコネクタ本体収容部81に収容される一方、第1のフェラル6のテーパー部62は第1のナット部材8のフェラル収容部84に収容されてそのテーパー面に当接される。また、コネクタ本体4の第2の分離カラム挿入孔42側の端部が、第2のナット部材9のコネクタ本体収容部91に収容される一方、第2のフェラル7のテーパー部72は第2のナット部材9のフェラル収容部94に収容されてそのテーパー面に当接される。
このとき、筒状部材5は内部空間43の長さを0.5〜2mm超える長さを備えているので、第1のナット部材8及び第2のナット部材9をさらにコネクタ本体4側に締め付けると、第1のフェラル6の円筒部61の端面が第1のナット部材8に押されて筒状部材5の端面に圧接される一方、第2のフェラル7の円筒部71の端面が第2のナット部材9に押されて筒状部材5の端面に圧接され、筒状部材5の両端面が第1のフェラル6及び第2のフェラル7により封止される。この結果、本実施形態のカラム接続コネクタ1による、第1の分離カラム2と第2の分離カラム3との接続が完了する一方、分析上の死空間が筒状部材5の内周面と第1の分離カラム2及び第2の分離カラム3の外周面との間隙と、第1の分離カラム2の先端と第2の分離カラム3の先端との間隙との極く限られた空間に限定される。
このとき、分析上の死空間をさらに限定されたものとするために、第1の分離カラム2の先端と第2の分離カラム3の先端との間隙はできるだけ狭くすることが好ましい。また、分析上の死空間をさらに限定されたものとするために、筒状部材5の貫通孔51の内部で、第1の分離カラム2の先端と第2の分離カラム3の先端とが近接して対向配置される位置を、図1Bに矢示するキャリアガスの流通方向でできるだけ下流側とすることが好ましい。
図1A及び図1Bに示す態様では、筒状部材5の両端面と、第1のフェラル6と第2のフェラル7とのコネクタ本体4側の端面とは、いずれも軸に対して垂直な平面となっている。しかし、図2Aに第1のフェラル6を例として示すように、筒状部材5の両端面52を軸に対して垂直な平面とするときに、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とを、筒状部材5側に凸な半球面状としてもよい。また、図2Bに第1のフェラル6を例として示すように、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とを、軸に対して垂直な平面とするときに、筒状部材5の両端面52を第1のフェラル6、第2のフェラル7側に凸な半球面状としてもよい。
筒状部材5の両端面52と、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とのいずれか一方を軸に対して垂直な平面とする一方、他方を前記半球面状とすることにより、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74が筒状部材5の両端面52に当接されたときに、筒状部材5の両端面52が第1のフェラル6及び第2のフェラル7によって、より確実に封止される。前記半球面状とは、完全な半球面であってもよく、半球面の一部であってもよい。
また、筒状部材5の両端面52と、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とのいずれか一方又は両方に銀メッキ又は金メッキを施してもよく、この場合にも筒状部材5の両端面52の第1のフェラル6及び第2のフェラル7による封止性を向上させることができる。フェラル6,7の材質は、分離カラム2,3が金属であれば、線膨張係数が同一または極めて近い物性を示す金属を使用することにより、温度の上下によるガス漏れの発生を防止することができる。
また、筒状部材5の両端面52を軸に対して垂直な平面とするときに、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とは、筒状部材5に当接される面に筒状部材5側に向かって次第に縮径するテーパー面を備えていてもよい。筒状部材5の両端面52を平面とし、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とに前記テーパー面を備えることにより、第1のフェラル6及び2のフェラル7が筒状部材5の端面52に当接されたときに、該テーパー面が筒状部材5の端面52に挿入されてその内面に当接されるので、筒状部材52の両端面52を確実に封止することができる。
また、第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とを軸に対して垂直な平面とするときに、筒状部材5は両端面52の内面に第1のフェラル6又は第2のフェラル7側に向かって次第に拡径するテーパー面を備えていてもよい。第1のフェラル6のコネクタ本体4側の端面64と、第2のフェラル7のコネクタ本体4側の端面74とを軸に対して垂直な平面とし、筒状部材5は両端面52の内面に前記テーパー面を備えることにより、第1のフェラル6及び2のフェラル7が筒状部材5の端面52に当接されたときに、第1のフェラル6及び2のフェラル7の端面64,74が該テーパー面に挿入されてその内面に当接されるので、筒状部材52の両端面52を確実に封止することができる。
本実施形態のようにするときには、筒状部材5の両端面52に第1のフェラル6及び2のフェラル7が圧接されることにより、筒状部材5が変形したり破損したりすることが考えられる。しかし、このときには、筒状部材5のみを交換すればよく、コネクタ本体4はそのまま継続して使用できるので経済的に有利である。
尚、本実施形態では、第1のフェラル6及び第2のフェラル7を金属製としているが、第1のフェラル6及び第2のフェラル7はポリイミド等のポリマー製としてもよい。ただし、第1のフェラル6及び第2のフェラル7はポリイミド等のポリマー製とする場合には、分析時の恒温槽内の温度を該ポリマーの耐熱温度未満にする必要がある。
また、本実施形態では、カラム2,3がいずれも不活性化された内壁にポリエチレングリコール、ポリシロキサン等からなる固定相を備える分離カラムである場合について説明しているが、カラム2,3は内壁を不活性化したのみで分離能の無いEGAカラムであってもよい。また、カラム2,3のどちらか一方を前記分離カラムとし、他方を前記EGAカラムとしてもよい。
例えば、カラム2を前記EGAカラムとし、カラム3を前記分離カラムとすることにより、分離カラム3が分析試料中の高沸点成分による汚染のために分離能力が低下することを防止することもできる。
1…カラム接続コネクタ、 2…第1のカラム、 3…第2のカラム、 4…コネクタ本体、 5…筒状部材、 6…第1のフェラル(当接部材)、 7…第2のフェラル(当接部材)、 8…第1のナット部材、 9…第2のナット部材。

Claims (5)

  1. 第1のカラムが挿入される第1のカラム挿入孔と、
    第2のカラムが挿入される第2のカラム挿入孔と、
    該第1のカラム挿入孔と該第2のカラム挿入孔とを連通し、内部に該第1のカラムの先端部と該第2のカラムの先端部とが対向配置される内部空間と、
    該第1のカラム挿入孔の外周面に位置する第1の雄ねじ部と、
    該第2のカラム挿入孔の外周面に位置する第2の雄ねじ部とを有する金属製のコネクタ本体を備えるカラム接続コネクタであって、
    内周面と該第1のカラム及び第2のカラムの外周面との間に10〜50μmの範囲の間隙を存して該第1のカラム及び第2のカラムを内部に挿入可能であり、該内部空間に挿脱可能であって、該内部空間の長さを超える長さを備え、内周面が不活性化されている金属製の筒状部材と、
    該第1のカラムが挿通された状態で該筒状部材の一方の端部に当接される第1の当接部材と、
    内部に該第1の当接部材を収容し、該第1のカラムが挿通された状態で該第1の雄ねじ部に螺着され、該第1の当接部材を該筒状部材の一方の端部に当接させる第1のナット部材と、
    該第2のカラムが挿通された状態で該筒状部材の他方の端部に当接される第2の当接部材と、
    内部に該第2の当接部材を収容し、該第2のカラムが挿通された状態で該第2の雄ねじ部に螺着され、該第2の当接部材を該筒状部材の他方の端部に当接させる第2のナット部材とを備えることを特徴とするカラム接続コネクタ。
  2. 請求項1記載のカラム接続コネクタにおいて、前記筒状部材は両端が平面であり、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が該筒状部材側に凸な半球面状であることを特徴とするカラム接続コネクタ。
  3. 請求項1記載のカラム接続コネクタにおいて、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が平面であり、前記筒状部材は両端が該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に凸な半球面状であることを特徴とするカラム接続コネクタ。
  4. 請求項1記載のカラム接続コネクタにおいて、前記筒状部材は両端が平面であり、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面に該筒状部材側に向かって次第に縮径するテーパー面を備えることを特徴とするカラム接続コネクタ。
  5. 請求項1記載のカラム接続コネクタにおいて、前記第1の当接部材及び第2の当接部材は該筒状部材に当接される面が平面であり、前記筒状部材は両端の内面に該第1の当接部材又は該第2の当接部材側に向かって次第に拡径するテーパー面を備えることを特徴とするカラム接続コネクタ。
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