JP6964335B2 - 洗浄剤組成物包装体およびそれに用いる洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末の洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなる洗浄剤組成物包装体に関するものであり、詳細には、加熱調理機器の庫内等に付着した焦げ付き油等の強固な汚れに対して充分な洗浄力を発揮する洗浄剤組成物包装体およびそれに用いる洗浄剤組成物に関するものである。
従来、オーブン等の加熱調理機器には焦げ付き油等の強固な汚れが生じることから、強アルカリ洗浄剤を用いて洗浄することが要求される。しかし、アルカリがきつすぎると加熱調理機器の庫内に傷みが生じたり、洗浄剤そのものを取り扱うことが危険になる。
ところで、単位投与量の洗浄剤組成物を水溶性フィルムでパッケージ化した洗浄剤組成物包装体が知られている。このものは、洗浄剤組成物の計量が不要であり、簡便な使用が可能であるという利点を有する。例えば、特許文献1には、硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ノニオン性界面活性剤を必須成分とし、過炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウムおよびトリポリリン酸ナトリウム等のアルカリ剤を組み合わせた洗浄剤組成物を水溶性ポリビニルアルコール(PVA)フィルムにパックしたものが開示されている。
そこで、強アルカリの洗浄剤組成物についても、このようなフィルムでパックした包装体として提供することが検討されている。しかしながら、強アルカリの洗浄剤組成物は、粘性があり流動性に乏しく、粉末であってもケーキングが生じ易いため、少量ずつ定量的にフィルムにパックすることが難しいという問題がある。また、フィルムにパックしても、アルカリ度を担保するために通常用いられる水酸化ナトリウムや水酸化カリウムによりフィルムが変色することや、破損することがあり、これを包装してなる洗浄剤組成物包装体は、長期保存に向かないことが判明した。
特表2001−508100号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、長期保存性に優れ、使用の都度、洗浄剤組成物を計量する必要がなく、簡便な使用が可能であり、しかも、オーブン等の加熱調理機器の庫内に付着した焦げ付き油等の強固な汚れに対しても充分な洗浄力を発揮する洗浄剤組成物包装体およびそれに用いる洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、粉末の洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなる洗浄剤組成物包装体であって、上記洗浄剤組成物において、アルカリ成分(A)が洗浄剤組成物全体の70〜99.9質量%含有され、ノニオン性界面活性剤(B)が洗浄剤組成物全体の0.1〜10質量%含有されており、上記アルカリ成分(A)の80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩である洗浄剤組成物包装体を第1の要旨とする。
また、本発明は、第1の要旨のアルカリ金属の珪酸塩が、アルカリ成分(A)の90〜100質量%であるものを第2の要旨とし、第1または第2の要旨のアルカリ金属の珪酸塩が、メタ珪酸のアルカリ金属塩およびオルソ珪酸のアルカリ金属塩の少なくとも一方であるものを第3の要旨とする。また、第3の要旨のメタ珪酸のアルカリ金属塩が、メタ珪酸ナトリウムの無水物およびメタ珪酸ナトリウムの水和物の少なくとも一方であるものを第4の要旨とし、第3または第4の要旨のオルソ珪酸のアルカリ金属塩が、オルソ珪酸ナトリウムであるものを第5の要旨とする。
そして、第1〜第5のいずれかの要旨の水溶性フィルムが、ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなるものを第6の要旨とし、第1〜第6のいずれかの要旨の水溶性フィルムの厚みが20〜150μmであるものを第7の要旨とし、第1〜第7いずれかの要旨の洗浄剤組成物包装体に用いられる洗浄剤組成物を第8の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、オーブン等の加熱調理機器の庫内に付着した焦げ付き油等の強固な汚れに対して充分な洗浄力を発揮し、しかも流動性等に優れフィルムで包装可能な洗浄剤組成物を得るため、鋭意研究を重ねた。その結果、粉末の洗浄剤組成物を、アルカリ成分(A)が洗浄剤組成物全体の70〜99.9質量%含有され、ノニオン性界面活性剤(B)が洗浄剤組成物全体の0.1〜10質量%含有されており、上記アルカリ成分(A)の80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩であるものとし、この粉末の洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなる洗浄剤組成物包装体とすると、簡便な使用と、オーブン等の加熱調理機器の庫内に付着した焦げ付き油等の強固な汚れに対しての充分な洗浄力とが得られるだけでなく、保存安定性にも優れることを見い出し、本発明に到達した。
以上のように、本発明の洗浄剤組成物包装体は、従来、定量的に小分けして包装するのが困難であった強アルカリの粉末洗浄剤組成物を包装体として提供することができる。このため、強アルカリによる充分な洗浄力と、計量の手間が省け、濃度の調整が容易であるという簡便性とを兼ね備えている。しかも、使用時等に強アルカリの洗浄剤組成物が皮膚に直接接触することがなく、安全性に優れている。また、洗浄剤組成物のアルカリ成分(A)の80質量%以上をアルカリ金属の珪酸塩で構成しているため、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを多量に含有することがなく、充分な洗浄力を有するにも関わらず洗浄対象物を傷つけにくいという、利点を有している。
本発明の洗浄剤組成物包装体のなかでも、アルカリ金属の珪酸塩がアルカリ成分(A)の90〜100質量%であると、とりわけ保存安定性に優れるようになる。
また、アルカリ金属の珪酸塩が、メタ珪酸のアルカリ金属塩およびオルソ珪酸のアルカリ金属塩の少なくとも一方であると、より取り扱い易いものとなる。
そして、メタ珪酸のアルカリ金属塩が、メタ珪酸ナトリウムの無水物およびメタ珪酸ナトリウムの水和物の少なくとも一方であると、より流動性に優れる洗浄剤組成物となる。
さらに、オルソ珪酸のアルカリ金属塩が、オルソ珪酸ナトリウムであると、より流動性に優れる洗浄剤組成物となる。
また、水溶性フィルムが、ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなるものであると、保存時の安定性と使用時の水溶性のバランスにより優れたものとなる。
そして、水溶性フィルムの厚みが20〜150μmであると、保存時の安定性と使用時の水溶性のバランスにより優れたものとなる。
さらに、これらの洗浄剤組成物包装体に用いられる洗浄剤組成物であると、強アルカリであり高い洗浄力を有するにも関わらず、流動性に優れるため、水溶性フィルムからなる袋体へのスムーズな充填を行うことができる。また、水溶性フィルムに対し悪影響を及ぼすことが少なく、長期保存における変色や破損の発生を抑制することができる。
つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
本発明の洗浄剤組成物包装体は、粉末の洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなるものである。
[洗浄剤組成物]
上記洗浄剤組成物は、アルカリ成分(A)が洗浄剤組成物全体の70〜99.9質量%含有され、ノニオン性界面活性剤(B)が洗浄剤組成物全体の0.1〜10質量%含有されており、上記アルカリ成分(A)の80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩で構成されている。
上記アルカリ金属の珪酸塩としては、例えば、メタ珪酸のアルカリ金属塩、オルソ珪酸のアルカリ金属塩、珪酸ナトリウム、層状珪酸ナトリウム等があげられ、なかでもメタ珪酸のアルカリ金属塩およびオルソ珪酸のアルカリ金属塩が好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記メタ珪酸のアルカリ金属塩としては、例えば、メタ珪酸ナトリウム、メタ珪酸カリウム等があげられ、これらの無水物、水和物のいずれも用いることができる。なかでも、流動性に優れる点からメタ珪酸ナトリウムの無水物およびメタ珪酸ナトリウムの5水和物がより好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。ただし、メタ珪酸ナトリウムの9水和物は、アルカリ金属の珪酸塩全体の10質量%未満であることが好ましく、5質量%以下であることがさらに好ましい。メタ珪酸ナトリウムの9水和物が多すぎると、流動性が低下する傾向がみられるためである。
上記オルソ珪酸のアルカリ金属塩としては、例えば、オルソ珪酸ナトリウム、オルソ珪酸カリウム等があげられ、これらの無水物、水和物のいずれも用いることができる。なかでも、流動性に優れる点からオルソ珪酸ナトリウムがあげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物に含有されるアルカリ成分(A)は、その80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩で構成されている。したがって、アルカリ性の担保のために通常用いられる水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを含有する必要がない。すなわち、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムは強アルカリであり、油汚れに対する洗浄力を高めることができるものの、水溶性フィルムと接すると水溶性フィルムを変色させることや、破損させる原因となるおそれがある。また、これらは潮解性を有するため、洗浄剤組成物に含有させると流動性が低下する、あるいはケーキングが生じ易くなる。よって、これらを含有させた洗浄剤組成物は、少量ずつ包装する工程を経由させにくい。本発明は、このような水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを用いることなく充分な洗浄力を発揮するものであり、これが本発明の大きな特徴である。
したがって、本発明の洗浄剤組成物には、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを実質的に含有しないことが好ましい。本発明において「実質的に含有しない」とは、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムの合計含有量が、洗浄剤組成物全体の0.5質量%以下であることを意味する。
上記80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩で構成されるアルカリ成分(A)は、洗浄剤組成物全体の70〜99.9質量%含有され、80〜98質量%含有されることがより好ましい。含有量が少なすぎると、焦げ付き油等に対する洗浄力が低下するおそれがあり、好ましくない。
また、本発明の洗浄剤組成物に含有されるノニオン性界面活性剤(B)としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(以下、ポリオキシエチレンを「POE」と略す)、高級脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコキシド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサイド等があげられる。これらのノニオン性界面活性剤(B)におけるアルキル基、アルケニル基は、メチル基等のアルキル基が分岐していてもよい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
具体的には、例えば、ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリン酸ジエチレングリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等のアルキレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POE−オクチルドデシルエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、プルロニック型類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油誘導体、糖エステル系、糖エーテル系、糖アミド系等の糖類、アルキルグリコシド等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
とりわけ、上記ノニオン性界面活性剤(B)として、HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)と、HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)とを併用することが好ましい。すなわち、HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)は、泡立ち抑制効果に優れており、HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)は、洗浄力に優れているため、これらを併用することにより、例えば、スチームコンベクションオーブン等の加熱調理機器の庫内に付着した焦げ付き油等の強固な汚れを自動的に洗浄する際の洗浄液として用いた場合に、一層優れた洗浄力を発揮できるようになる。
上記HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)としては、例えば、第一工業製薬社製のDKS NL-Dash400(HLB値3.0)、DKS NL-15(HLB値5)、DKS NL-Dash403(HLB値6.5)、エア・プロダクツアンドケミカルズ社製のトマドール91-2.5(HLB値8.5)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製のレオコン1015H(極低)等があげられ、なかでも、DKS NL-Dash400またはDKS NL-15を用いることが好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)としては、例えば、クラリアント社製のゲナポールT250p、三洋化成社製のエマルミン240等があげられ、なかでも、ゲナポールT250pを用いることが好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記ノニオン性界面活性剤(B)は、洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜10質量%配合されているが、0.5〜10質量%配合されることが好ましく、より好ましくは1〜5質量%配合されることである。ノニオン性界面活性剤(B)の配合量が少なすぎると、洗浄効率や充填効率が下がる傾向がみられ、配合量が多すぎると、洗浄組成物全体のバランスが悪くなる傾向がみられるためである。
上記ノニオン性界面活性剤(B)として、HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)と、HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)とを併用する場合、HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)は、洗浄剤組成物全体の0.1〜5質量%含有され、より好ましくは0.5〜3質量%含有されることが好ましい。また、上記HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)は、洗浄剤組成物全体の0.1〜10質量%含有され、より好ましくは0.5〜3質量%含有されることが好ましい。各ノニオン性界面活性剤の含有量をこの範囲に設定すると、泡立ち抑制効果と洗浄力とのバランスに優れ、より自動洗浄に適したものが得られる。
上記HLB値が10未満のノニオン性界面活性剤(b1)と、HLB値が15以上のノニオン性界面活性剤(b2)とを併用する場合、(b1)と(b2)との含有量比[(b1)/(b2)]は、0.05〜20であることが好ましく、0.1〜10であることがより好ましく、0.2〜5であることがさらに好ましい。上記質量比が小さすぎると泡立ち抑制効果が低くなる傾向がみられ、逆に大きすぎると洗浄剤組成物の充填容易性が低下する傾向がみられるためである。
上記洗浄剤組成物におけるアルカリ成分(A)と、ノニオン性界面活性剤(B)との含有量の比(A/B)は、7〜500であることが好ましく、10〜400であることがより好ましく、20〜100であることがさらに好ましい。アルカリ成分(A)とノニオン性界面活性剤(B)との含有量の比(A/B)が上記範囲内にあると、洗浄剤組成物の流動性がより良好となり、水溶性フィルムによる包装の効率化を一層高めることができる。
上記洗浄剤組成物には、これらの成分(A)、(B)とともに、任意成分を用いてもよく、このような任意成分としては、例えば、キレート剤、スケール防止剤、pH調整剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤等があげられる。
上記キレート剤としては、洗浄剤組成物に用いることのできるものであればどのようなものでもよく、リン系および無リン系のキレート剤のいずれも用いることができる。上記リン系のキレート剤としては、リン酸アルカリ金属塩があげられ、上記リン酸としては、オルソリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸等があげられる。そして、これらのリン酸と化合させるアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等があげられる。特に、上記リン酸アルカリ金属塩のなかでもトリポリリン酸ナトリウムが好適である。上記無リン系のキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエンコル酸、ジカルボキシメチルグルタル酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)、L−グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、3−ヒドロキシ−2,2'−イミノジコハク酸(HIDS)、L−アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸(ASDA)、ヘプトグルコン酸(GH−NA)、タウリン−N,N−ジ酢酸、グルコン酸、クエン酸およびこれらのナトリウム塩,カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩等があげられる。そして、上記無リン系のキレート剤のなかでも、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、L−グルタミン酸ジ酢酸、メチルグリシンジ酢酸およびこれらのナトリウム塩,カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩が好ましく、特に、洗浄力およびコスト面からナトリウム塩が好ましく用いられる。これらは、単独もしくは2種以上併せて用いることができる。
上記キレート剤は、洗浄剤組成物全体に対し、0.01〜10質量%配合することが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%配合することである。キレート剤を配合することは必須ではないが、適量配合することにより、スケールの発生を効果的に防止できる。
また、上記スケール防止剤としては、洗浄剤組成物に用いることのできるものであればどのようなものでもよく、有機リン系スケール防止剤、高分子電解質およびグリシン系スケール防止剤が好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記有機リン系スケール防止剤は、例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1−ジホスホン酸塩、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸塩およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸化合物、またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、もしくはエタノールアミン塩、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、ホスホノブタントリカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸化合物、アミノトリメチルホスホン酸、またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、もしくはエタノールアミン塩があげられる。なかでも、アルカリ金属塩が好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記高分子電解質は、例えば、アクリル酸重合体およびその塩、マレイン酸重合体およびその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体およびその塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびその塩、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体およびその塩、オレフィン−マレイン酸共重合体およびその塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体およびその塩があげられる。また、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
このような高分子電解質は、市販品を用いてもよいが、例えば、ポリマレイン酸ナトリウムを用いる場合、ポリマレイン酸に、事前に、水酸化ナトリウムを添加(中和反応)し、ポリマレイン酸ナトリウムを調製して用いることができる。同様に、上記中和反応において、水酸化ナトリウムの代わりに、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを用いると、ポリマレイン酸ナトリウムとポリマレイン酸カリウムとが任意の比で含まれる混合物が得られるため、これを用いることができる。
一方、上記グリシン系スケール防止剤は、例えば、イミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシンおよびその塩があげられる。また、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ジヒドロキシエチルグリシンのナトリウム塩が好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
このようなスケール防止剤として、具体的には、金属イオン封鎖能、スケール防止性、再付着防止性および洗浄力の点から、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸ナトリウム塩、ホスホノブタントリカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸ナトリウム塩、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体のナトリウム塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体、オレフィン−マレイン酸共重合体のナトリウム塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体のナトリウム塩、ジヒドロキシエチルグリシンナトリウム塩が好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記スケール防止剤は、洗浄剤組成物全体に対し、0.01〜10質量%配合することが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%配合することである。スケール防止剤を配合することは必須ではないが、適量配合することにより、スケール防止性、スポットの低減効果が高めることができる。
上記必須成分および必要に応じて用いられる任意成分によって得られる洗浄剤組成物の形態は、粉末である。上記洗浄剤組成物を粉末として製造する方法は、特に限られるものではないが、例えば、押し出し造粒法、圧縮造粒法、溶融造粒法、噴霧乾燥造粒法、流動層造粒法、破砕造粒法、撹拌造粒法、液晶造粒法、真空凍結乾燥造粒法、ドライ中和造粒法等があげられ、これらの製造方法を単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
このようにして得られる粉末状の洗浄剤組成物は、アルカリ成分(A)の含有割合が多く、強アルカリによる充分な洗浄力を有しているにもかかわらず、流動性に優れており、定量的に小分けして包装するのに適しており、その保存性にも優れている。また、焦げ付き油等の強固な汚れに対して繰り返し使用しても、洗浄対象物を傷つけにくい。
[水溶性フィルム]
上記水溶性フィルムは、水に溶けるフィルムであればよく、このようなフィルムの材料としては、例えば、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、メチルセルロース系、ポリエチレンオキサイド系、ゼラチン系、エチルセルロース系、ヒドロキシプロピルセルロース系、澱粉系、糖系、あるいは水溶性エステル化合物等があげられる。水溶性フィルムには、必要に応じてグリセリン等の可塑剤、界面活性剤等の剥離剤、無機粉末等を加えてもよい。また、上記水溶性フィルムには、水溶紙を水溶性プラスチック樹脂でコーティングしたものが含まれ、水溶紙をポリビニルアルコール系樹脂でコーティングしたヒートシールタイプのものが好ましく用いられる。
なかでも、経済的に優れ、加工が容易である点から、ポリビニルアルコール系樹脂からなる水溶性フィルムが、好ましく用いられ、とりわけポリビニルアルコール系樹脂が、平均ケン化度60モル%以上であり、より好ましくは85モル%以上であるものがさらに好ましく用いられる。すなわち、平均ケン化度が小さすぎると、水溶性フィルムの水への溶解性が低下する傾向がみられるためである。上記平均ケン化度は、JIS K 6726 3.5に準拠して測定することができる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は一般的に水溶性粘度で示すことができるが、20℃における4質量%水溶液粘度は、5〜50mPa・sであることが好ましく、さらには13〜45mPa・s、特には17〜40mPa・sであることが好ましい。水溶液粘度が小さすぎると、包装材料としての水溶性フィルムの機械的強度が低下するおそれがあり、一方、大きすぎると製膜時の水溶液粘度が高く生産性が低下する傾向がみられるためである。
上記水溶性フィルムの厚みは、20〜150μmであることが好ましく、より好ましくは25〜100μmであり、さらに好ましくは25〜60μmである。また、上記水溶性フィルムのなかでも、ポリビニルアルコール系樹脂からなるものの厚みは、25〜100μmであることが好ましく、より好ましくは25〜60μmである。また、水溶紙を水溶性プラスチック樹脂でコーティングしたものの厚みは、65〜150μmであることが好ましく、より好ましくは80〜125μmである。水溶性フィルムが薄すぎると、洗浄剤組成物包装体を長期保存した際に変色や破れ等が発生する傾向がみられ、厚すぎると、水溶性フィルムが水に溶けにくくなり、洗浄時間が不必要に長くなる傾向がみられるためである。
本発明の洗浄剤組成物包装体は、例えば、このような水溶性フィルムを製袋加工し、できあがった袋体に上記洗浄剤組成物を充填した後、袋体の開口部をヒートシール等して閉口することにより得ることができる。
このようにして得られる洗浄剤組成物包装体は、強アルカリによる優れた洗浄力を有する洗浄剤組成物が定量的に小分けに包装されているため、簡単かつ安全に取り扱うことができる。
本発明の洗浄剤組成物包装体の洗浄対象物は、焦げ付き油等の強固な汚れを付着し得るもの全般であるが、とりわけ加熱調理機器に適している。加熱調理機器としては、例えば、スチームコンベクションオーブン、オーブン、グリル、電磁調理器、電子レンジ等があげられる。すなわち、これらの加熱調理機器を用いて調理を行うと、発生する油蒸気、油煙、煮こぼれ汁等により庫内が汚染され、これらが高熱により焦げ付き強固な汚れとなり得るからである。本発明の洗浄剤組成物包装体は、このような汚れに対し充分な洗浄力を発揮することができ、とりわけスチームコンベクションオーブンや業務用グリル等の自動洗浄に適している。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されない。
[実施例1〜18、比較例1〜12]
下記の表1〜表3に示す組成(各表の数値の単位は質量%である)の洗浄剤組成物を調製し、流動性、べたつき、ケーキングの3項目について評価した。また、この洗浄剤組成物を、開口部を有する4.5cm×10cmの水溶性ポリビニルアルコール系樹脂フィルム(フィルムの厚みにより以下の何れかを選択)または水溶紙(日本製紙パピリア社製 30MDP)からなる袋体に充填した後、開口部をヒートシールにより閉口して洗浄剤組成物包装体を得た。
・厚み25μm(日本合成化学工業社製、ハイセロンH−211)
・厚み40μm(日本合成化学工業社製、ハイセロンC−200)
・厚み60μm(日本合成化学工業社製、ハイセロンS−400C)
ただし、比較例1は、袋体に充填せず、粉末状の洗浄剤組成物である。また、比較例2は、ヒートシールの代わりに端部を折り返すことにより袋体とした(いずれの端部もヒートシールしていない)。
これらの洗浄剤組成物包装体について、充填容易性(流動性、べたつき、ケーキングの総合評価)、簡便性、抑泡性、洗浄力、保存安定性の5項目について評価した。その結果を表1〜表3に併せて示す。なお、各項目の試験方法、評価方法は、下記に示すとおりである。
[流動性]
調製された洗浄剤組成物50gを100mLの透明容器(アズワン製 グッドボーイ100mL)に入れ、ふたをする。この透明容器を少しずつ傾けたときの、洗浄剤組成物の動き(流れ)を目視にて観察し、その流動性を下記の基準に従い評価した。
・評価基準
5:非常によい(引っ掛かりなくスムーズに流れる)。
4:よい(僅かに引っ掛かるが、スムーズに流れる)。
3:可(引っ掛かりが目立つが、絶え間なく流れる)。
2:やや悪い(引っ掛かりが頻発し、不規則に流れる)。
1:悪い(塊化し、流れない)。
[べたつき]
調製された洗浄剤組成物50gを100mLの透明容器(アズワン製 グッドボーイ100mL)に入れ、ふたをする。この透明容器を少しずつ傾けたときの、洗浄剤組成物の動き(べたつき)を目視にて観察し、そのべたつきを下記の基準に従い評価した。
・評価基準
5:非常によい(べたつきがまったくなく、すぐに離れる)。
4:よい(ごく僅かにべとつくが、すぐに離れる)。
3:可(べたつきが認められるが、すぐに離れる)。
2:やや悪い(べたつきが認められ、離れるまで時間がかかる)。
1:悪い(べたつきが認められ、離れない)。
[ケーキング]
調製された洗浄剤組成物50gを100mLの透明容器(アズワン製 グッドボーイ100mL)に入れ、ふたをする。この透明容器を少しずつ傾けたときの、洗浄剤組成物の動き(ケーキング)を目視にて観察し、ケーキングを認めた場合には透明容器に振動を加え、そのケーキングの程度を下記の基準に従い評価した。
・評価基準
5:非常によい(ケーキングが全く認められない)。
4:よい(ケーキングがごく僅かに認められるが、軽い振動によりすぐに崩壊する)。
3:可(ケーキングが多数認められるが、軽い振動によりすぐに崩壊する)。
2:やや悪い(ケーキングが多数認められ、崩壊に強い振動を要する)。
1:悪い(ケーキングが多数認められ、強い振動によっても崩壊しない)。
[充填容易性(洗浄剤組成物の総合評価)]
洗浄剤組成物を水溶性フィルムからなる袋体に充填する際の充填のし易さを、上記流動性、べたつき、ケーキングの3評価から総合的に判断し、下記の基準に従い評価した。なお、比較例1は袋体に充填していないため、評価をしていない。
・評価基準
○:よい(スムーズに充填できる)。
×:悪い(洗浄剤組成物に潮解等が発生し、スムーズな充填ができない)。
[簡便性]
加熱調理機器の庫内の汚れを洗浄する洗浄液を所定濃度で作製する際の、洗浄液の濃度調製のし易さ(簡便性)を下記の基準に従い評価した。
・評価基準
○:よい(調製し易く、簡便性がある)。
×:悪い(洗浄剤組成物を厳密に計量する等の手間が必要であり、簡便性がない)。
[抑泡性]
水道水に洗浄剤組成物包装体を投入し、洗浄剤組成物が4.8%となる洗浄液を作製し、この洗浄液を容量100mLの共栓つきメスシリンダーに20mLを注ぎ、栓をして、上下に1秒間に1回(往復)の割合で、15往復振とうさせた直後の泡の体積を測定し、以下の基準で判定した。
・評価基準
5:非常によい(泡体積が5mL未満)。
4:よい(泡体積が5mL以上10mL未満)。
3:可(泡体積が10mL以上15mL未満)。
2:やや悪い(泡体積が15mL以上20mL未満)。
1:悪い(泡体積が20mL以上)。
[洗浄力]
ステンレス製プレート面上に、混合油(大豆油10重量部、牛脂1重量部、ブドウ糖2重量部、食塩0.5重量部、スキムミルク1重量部を混合したもの)0.8g塗布し、これを約230℃の温度下で20分間加熱して焦げ付かせ、強固な汚れを生じさせた。次いで、水道水に洗浄剤組成物包装体を投入して洗浄剤組成物が4.8%となる洗浄液を作製し、80℃に加温した洗浄液に上記強固な汚れが生じたプレートを10分間静置浸漬し、その後洗浄液を流水ですすいだときの洗浄による効果を目視によりそれぞれ観察し、下記の基準に従い評価した。
5:非常によい(強固な汚れの残りが全くない)。
4:よい(強固な汚れがごく僅かに残っている)。
3:可(強固な汚れの残りがあるものの、大半は落とせている)。
2:やや悪い(強固な汚れの残りが認められるが、軽く擦ると落とすことができる)。
1:悪い(強固な汚れの残りが認められ、擦っても落とすことが困難である)。
[保存安定性]
洗浄剤組成物包装体をマヨネーズ瓶(柏洋硝子社製)に入れ、40℃に設定された保管庫で2週間保管した。保管後のこれらの外観を目視によりそれぞれ観察し、下記の基準に従い評価した。
・評価基準
○:よい(外観の変化は全く認められない)。
△:可(水溶性フィルムにごく僅かに変色が認められたものの、袋体の破損等は生じていない)。
×:悪い(水溶性フィルムの変色が目立つか、袋体の一部が破損している)。
なお、前記の表1〜表5において、用いた成分とその有効純分(%)の詳細は、下記のとおりであり、表中の数値は、各成分を配合量で示したものである。
[メタ珪酸のアルカリ金属塩]
メタ珪酸ナトリウム無水塩:粒状無水メタ硅酸ソーダ、日本化学工業社製(純分98%)
メタ珪酸ナトリウム5水塩:メタエース5,三宝化学工業社製(純分57%)
メタ珪酸ナトリウム9水塩:メタ硅酸ソーダ9水塩、ADEKA社製(純分44%)
[オルソ珪酸のアルカリ金属塩]
オルソケイ酸ナトリウム:ネオオルソ80粒、広栄化学工業製(純分77%)
[ノニオン性界面活性剤(B)]
DKS NL-Dash400(HLB値3.0):第一工業製薬社製
DKS NL-15(HLB値5):第一工業製薬社製
DKS NL-Dash403(HLB値6.5):第一工業製薬社製
ソフタノール 90(HLB値13.3):日本触媒社製
トマドール 91-2.5(HLB値8.5):エア・プロダクツアンドケミカルズ社製
ゲナポール T250p(HLB値16):クラリアント社製
レオコン1015H(極低):ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製
ノイゲン LF-202N(非開示):第一工業製薬社製
サンノニックTN1265(非開示):三洋化成工業社製
ソフタノール50(HLB値10.5):日本触媒社製
ソフタノール70(HLB値12.1):日本触媒社製
ナロアクティーID-60(HLB値12.3):三洋化成工業社製
ナロアクティーCL70(HLB値11.7):三洋化成工業社製
ナロアクティーCL85(HLB値12.6):三洋化成工業社製
ナロアクティーCL95(HLB値13.1):三洋化成工業社製
[アニオン性界面活性剤]
Lipolan PB-800:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製
エルテゾール SX 93:ハンツマン社製
アルスコープTH370N:東邦化学工業社製
[キレート剤]
ディゾルビンNA:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製
[スケール防止剤]
アキュゾール445NG:ローム・アンド・ハース社製
[その他]
水酸化ナトリウム:苛性ソーダ(粒状)、旭硝子社製(純分98%)
水酸化カリウム:白色カセイカリフレーク、日本曹達社製(純分96%)
炭酸ナトリウム:ライトソーダ灰,トクヤマ社製(純分99%)
重炭酸ナトリウム:重炭酸ナトリウム、トクヤマ社製(純分99%)
硫酸ナトリウム:中性無水芒硝(AO)、四国化成工業社製(純分99%)
Figure 0006964335
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このように、本発明の洗浄剤組成物包装体は、簡便性、抑泡性、洗浄力、保存安定性に優れている。しかも、内包される洗浄剤組成物の流動性が良好であり、べたつきおよびケーキングがほとんど認められないため、水溶性フィルムによる包装の効率化が図られている。
本発明の洗浄剤組成物包装体は、焦げ付き油等の強固な汚れに対して充分な洗浄力を発揮するため、オーブン等の加熱調理機器の洗浄に使用するのに適している。

Claims (8)

  1. 粉末の洗浄剤組成物を水溶性フィルムで包装してなる洗浄剤組成物包装体であって、上記洗浄剤組成物において、アルカリ成分(A)が洗浄剤組成物全体の70〜99.質量%含有され、ノニオン性界面活性剤(B)が洗浄剤組成物全体の0.1〜10質量%含有され、キレート剤が洗浄剤組成物全体の0.1〜5質量%含有され、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムの合計が洗浄剤組成物全体の0〜0.5質量%含有されており、上記アルカリ成分(A)の80質量%以上がアルカリ金属の珪酸塩であることを特徴とする洗浄剤組成物包装体。
  2. 上記アルカリ金属の珪酸塩が、アルカリ成分(A)の90〜100質量%である請求項1記載の洗浄剤組成物包装体。
  3. 上記アルカリ金属の珪酸塩が、メタ珪酸のアルカリ金属塩およびオルソ珪酸のアルカリ金属塩の少なくとも一方である請求項1または2記載の洗浄剤組成物包装体。
  4. 上記メタ珪酸のアルカリ金属塩が、メタ珪酸ナトリウムの無水物およびメタ珪酸ナトリウムの水和物の少なくとも一方である請求項3記載の洗浄剤組成物包装体。
  5. 上記オルソ珪酸のアルカリ金属塩が、オルソ珪酸ナトリウムである請求項3または4記載の洗浄剤組成物包装体。
  6. 上記水溶性フィルムが、ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなるものである請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物包装体。
  7. 上記水溶性フィルムの厚みが20〜150μmである請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物包装体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物包装体に用いられることを特徴とする洗浄剤組成物。
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