JP6963455B2 - セラミックシートの製造方法 - Google Patents
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Description
(I)前記セラミックシートを構成するセラミック原料粉末及びバインダーを含む原料スラリーを基材フィルム上に塗工し、得られた前記原料スラリーの塗膜を乾燥させて前記基材フィルムから剥離することによって、グリーンシートを得る工程と、
(II)前記工程(I)で得られた前記グリーンシートの前記基材フィルムと接していた表面上に、前記グリーンシートの焼成により当該グリーンシートの前記表面に融着し得る無機粉末を供給する工程と、
(III)前記グリーンシートの前記表面を、プレスシートを介して加圧して、前記無機粉末を前記グリーンシートの前記表面に押し付ける工程と、
(IV)前記工程(III)で得られた前記グリーンシートを複数用意し、複数の前記グリーンシートを、隣接するグリーンシート間に前記無機粉末が位置するように互いに直接的に重ね合わせて積層体とし、当該積層体の状態で前記グリーンシートを焼成する工程と、
を含む。
セラミックシートを製造する方法であって、
(I)前記セラミックシートを構成するセラミック原料粉末及びバインダーを含む原料スラリーを基材フィルム上に塗工し、得られた前記原料スラリーの塗膜を乾燥させて前記基材フィルムから剥離することによって、グリーンシートを得る工程と、
(II)前記工程(I)で得られた前記グリーンシートの前記基材フィルムと接していた表面上に、前記グリーンシートの焼成により当該グリーンシートの前記表面に融着し得る無機粉末を供給する工程と、
(III)前記グリーンシートの前記表面を、プレスシートを介して加圧して、前記無機粉末を前記グリーンシートの前記表面に押し付ける工程と、
(IV)前記工程(III)で得られた前記グリーンシートを複数用意し、複数の前記グリーンシートを、隣接するグリーンシート間に前記無機粉末が位置するように互いに直接的に重ね合わせて積層体とし、当該積層体の状態で前記グリーンシートを焼成する工程と、
を含む。
原料粉末として、10モル%酸化スカンジウム1モル%酸化セリウムを固溶した安定化ジルコニア粉末(第一稀元素化学工業社製、商品名「10Sc1CeSZ」、d50;約0.5μm)を用いた。この原料粉末100質量部に対し、メタクリル系共重合体からなるバインダー(数平均分子量;100,000、ガラス転移温度;0℃)を固形分換算で18質量部と、分散剤として市販のポリカルボン酸エステル型高分子分散剤2質量部と、可塑剤としてジブチルフタレート3質量部と、溶剤としてトルエン/酢酸エチル(質量比=1/1)の混合溶剤50質量部とを、ジルコニアボールが装入されたナイロンミルに入れ、40時間ミリングしてスラリーを調製した。得られたスラリーを、碇型の攪拌機を備えたジャケット付丸底円筒型減圧脱泡容器へ移し、攪拌機を30rpmの速度で回転させながら、ジャケット温度:40℃で減圧下に濃縮脱泡し、25℃での粘度を3Pa・sに調整して、塗工用の原料スラリーとした。この原料スラリーを、塗工装置内で、基材フィルムとしてのPETフィルム上に、ドクターブレード法により連続的に塗工した。同じ塗工装置内で、PETフィルム上の塗膜を100℃で約1時間乾燥して、厚さ約0.25mm、長尺状の固体電解質用グリーンシートを得た。この長尺状のグリーンシートをPETフィルムから剥離したのち、金型を用いた切断により、一辺約160mmの略正方形のグリーンシートを得た。このようにして得られたグリーンシートを、グリーンシートの第1例とする。なお、以下、第1例のグリーンシートにおいて、基材フィルムであるPETフィルムに接していた面、すなわちグリーンシートの第1表面を「PET面」、PET面と反対側の、基材フィルムと接していなかった面、すなわちグリーンシートの第2表面を「Air面」と記載することがある。
原料粉末として、10モル%酸化スカンジウム1モル%酸化セリウムを固溶した安定化ジルコニア粉末(第一稀元素化学工業社製、商品名「10Sc1CeSZ」、d50;約0.5μm)を用いた。この原料粉末100質量部に対し、後述のバインダー溶液117部と、分散剤として市販のポリカルボン酸エステル型高分子分散剤3質量部と、可塑剤としてジブチルフタレート6質量部とを、ジルコニアボールが装入されたナイロンミルに入れ、40時間ミリングしてスラリーを調製した。得られたスラリーを、碇型の攪拌機を備えたジャケット付丸底円筒型減圧脱泡容器へ移し、攪拌機を30rpmの速度で回転させながら、ジャケット温度:40℃で減圧下に濃縮脱泡し、25℃での粘度を2Pa・sに調整して、塗工用の原料スラリーとした。この原料スラリーを、塗工装置内で、基材フィルムとしてのPETフィルム上に連続的に塗工した。同じ塗工装置内で、PETフィルム上の塗膜を100℃で約1時間乾燥して、厚さ約0.2mm、長尺状の固体電解質用グリーンシートを得た。この長尺状のグリーンシートをPETフィルムから剥離したのち、金型を用いた切断により、一辺約160mmの略正方形のグリーンシートを得た。このようにして得られたグリーンシートを、グリーンシートの第2例とする。なお、上記のバインダー溶液は、トルエン40質量部及び2−ブタノン60質量部で構成された混合溶液を室温にて攪拌しながら、この混合溶液にポリビニルブチラール系樹脂(積水化学工業社製 BL1)17質量部を徐々に加えることによって、調製された。なお、以下、第2例のグリーンシートにおいて、基材フィルムであるPETフィルムに接していた面、すなわちグリーンシートの第1表面を「PET面」、PET面と反対側の、基材フィルムと接していなかった面、すなわちグリーンシートの第2表面を「Air面」と記載することがある。
(剥がれやすさ)
10枚が重なっている焼成後のジルコニアシートを手で剥がして、シート同士の剥がれやすさ(剥離性)を以下の3段階で評価した。
◎:シート同士が付着しておらず、剥離性に優れている。
○:シート同士は付着していたが容易にシートを剥がすことができ、剥離性が良好である。
×:シート同士が強固に付着しており、シートを剥がせない又は剥がす作業中にシートが割れてしまい、剥離性が劣っている。
「剥がれやすさ」の評価後に、粉の飛散及び拡散の有無を目視にて確認した。なお、粉の飛散や拡散がある場合は、粉の洗浄が必要となる。
焼成後のジルコニアシートについて、グリーンシートにおいて無機粉末を供給して押し付けた表面、すなわちグリーンシートのPET面に相当する表面の表面粗さRaを、触針式表面粗さ計(株式会社ミツトヨ製「サーフテスト SJ−201」、規格:JIS B0601:2001)を用いて測定した。なお、グリーンシートの表面に無機粉末を供給して押し付ける処理を施さなかった比較例1及び2のジルコニアシートについては、グリーンシートのPET面に相当する側の表面の表面粗さRaを測定した。
焼成後のジルコニアシートを、高速ダイヤモンドカッターにより5mm幅、30mm長さの短冊に切り出して測定サンプルとした。この測定サンプルについて、JIS R1601:1995に準じて4点曲げ強度を測定した。すなわち、測定サンプルを、グリーンシートのAir面に相当する面を上にして、スパン30mmで配置された2本の下部支柱上に載置し、室温にて、スパン20mmで配置された2本の上部支柱から、クロスヘッド速度0.5mm/minで荷重を加えたときの、破断に至る最大応力を測定し、同JISに記載の「曲げ強さの計算」の式にしたがって求めた。
第1例のグリーンシートを10枚用意した。Air面が下になるようにグリーンシート1枚をとり、その上面、すなわちPET面上に、第1例のグリーンシートの作製において原料粉末として使用したジルコニア粉末を無機粉末として供給し、刷毛によりほぼ均一に塗布した。無機粉末の供給量は約0.35gであった。すなわち、グリーンシートのPET面上に、無機粉末が1.37mg/cm2供給された。このグリーンシート1枚を、一辺約180mmの略正方形に切り出した厚紙で挟み込み、10tfの力(グリーンシート面積に対して、約3.8MPaとなる)で20秒間プレスした。同様の処理を残り9枚にも施した。すなわち、実施例1では、グリーンシートのPET面上のみに無機粉末を供給し、その後、プレスシート(ここでは厚紙)を介してPET面を加圧した。グリーンシート10枚を、それぞれPET面に、市販の食品用コーンスターチをふりかけ、刷毛でほぼ均一になるように広げながら、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
第1例のグリーンシートを10枚用意した。一辺約180mmの略正方形に切り出した厚紙の片面全面に、第1例のグリーンシートの作製において原料粉末として使用したジルコニア粉末を無機粉末として供給し、刷毛によりほぼ均一に塗布した。無機粉末の供給量は約0.3gであった。すなわち、厚紙の片面上に、無機粉末が0.93mg/cm2供給された。グリーンシート1枚を、一辺約180mmの略正方形に切り出した厚紙で挟み込み、10tfの力(グリーンシート面積に対して、約3.8MPaとなる)で20秒間プレスした。ただし、グリーンシートのAir面側には何も処理をしていない厚紙(無機粉末が塗布されていない厚紙)を配置し、PET面側には上記でジルコニア粉末が塗布された厚紙を、塗布面がPET面と接するように配置した。すなわち、グリーンシートのPET面上に、ジルコニア粉末が無機粉末として0.93mg/cm2供給された。同様の処理を残り9枚のグリーンシートにも施した。このように、実施例2では、グリーンシートのPET面上のみに無機粉末を供給し、それと同時に、プレスシート(ここでは厚紙)を介してPET面を加圧した。グリーンシート10枚を、それぞれPET面に、市販の食品用コーンスターチをふりかけ、刷毛でほぼ均一になるように広げながら、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
第2例のグリーンシートを10枚用意した。一辺約180mmの略正方形に切り出したシリコーンシート(サカセ化学工業株式会社製)の片面全面に、第2例のグリーンシートの作製において原料粉末として使用したジルコニア粉末を無機粉末として供給し、刷毛によりほぼ均一に塗布した。無機粉末の供給量は約0.2gであった。すなわち、シリコーンシートの片面上に、無機粉末が0.62mg/cm2供給された。グリーンシート1枚を、一辺約180mmの略正方形に切り出したシリコーンシートで挟み込み、10tfの力(グリーンシート面積に対して、約3.8MPaとなる)で20秒間プレスした。ただし、グリーンシートのAir面側には何も処理をしていないシリコーンシート(無機粉末が塗布されていないシリコーンシート)を配置し、PET面側には上記でジルコニア粉末が塗布されたシリコーンシートを、塗布面がPET面と接するように配置した。すなわち、グリーンシートのPET面上に、ジルコニア粉末が無機粉末として0.62mg/cm2供給された。同様の処理を残り9枚のグリーンシートにも施した。このように、実施例3では、グリーンシートのPET面上のみに無機粉末を供給し、それと同時に、プレスシート(ここではシリコーンシート)を介してPET面を加圧した。グリーンシート10枚を、それぞれPET面に、アクリル樹脂粉末(日本触媒社製 エポスターMA)をふりかけ、刷毛でほぼ均一になるように広げながら、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
第2例のグリーンシートを10枚用意した。一辺約180mmの略正方形に切り出したシリコーンシート(サカセ化学工業株式会社製)の片面全面に、第2例のグリーンシートの作製において原料粉末として使用したジルコニア粉末を無機粉末として供給し、ゴムヘラにより粉を押さえつけながらほぼ均一に塗布すると同時に、余分な粉末をこそげ落とした。無機粉末の供給量は約0.1gであった。すなわち、シリコーンシートの片面上に、無機粉末が0.31mg/cm2供給された。グリーンシート1枚を、一辺約180mmの略正方形に切り出したシリコーンシートで挟み込み、200kgfの力(グリーンシート面積に対して、約0.077MPaとなる)で20秒間プレスした。ただし、グリーンシートのAir面側には何も処理をしていないシリコーンシート(無機粉末が塗布されていないシリコーンシート)を配置し、PET面側には上記でジルコニア粉末が塗布されたシリコーンシートを、塗布面がPET面と接するように配置した。すなわち、グリーンシートのPET面上に、ジルコニア粉末が無機粉末として0.31mg/cm2供給された。同様の処理を残り9枚のグリーンシートにも施した。このように、実施例4では、グリーンシートのPET面上のみに無機粉末を供給し、それと同時に、プレスシート(ここではシリコーンシート)を介してPET面を加圧した。グリーンシート10枚を、それぞれPET面に、アクリル樹脂粉末(日本触媒社製 エポスターMA)をふりかけ、刷毛でほぼ均一になるように広げながら、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
グリーンシートを重ね合わせて積層体を作製する際に、グリーンシートそれぞれのPET面にアクリル樹脂粉末を塗布しなかった以外は、実施例3と同様にしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
第1例のグリーンシートを10枚用意した。このグリーンシート10枚を、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
第2例のグリーンシートを10枚用意した。グリーンシートのAir面が下になるようにグリーンシート1枚をとり、その上に約0.2gのアルミナ粉(昭和電工株式会社製「AL15−2」)を落として、刷毛によりほぼ均一に塗布した。すなわち、グリーンシートのPET面に、アルミナ粉を0.78mg/cm2塗布した。同様の処理を残り9枚のグリーンシートにも施した。このグリーンシート10枚を、Air面が下になるように互いに重ね合わせて積層体を作製した。その積層体の上に、同寸法のアルミナ質多孔質板(気孔率約70%、約60g)を載せ、400℃まで熱風循環式電気炉で加熱して脱脂後、高温箱型電気炉で1350℃まで昇温してグリーンシートを焼成し、セラミックシートとしてジルコニアシートを得た。10枚が重なったジルコニアシートについて、剥がれやすさ、粉の飛散拡散、表面粗さRa及び曲げ強度を評価した結果を、表1に示す。
1a 第1表面
1b 第2表面
2 無機粉末
3 プレスシート
4 積層体
5 セッター
Claims (14)
- セラミックシートを製造する方法であって、
(I)前記セラミックシートを構成するセラミック原料粉末及びバインダーを含む原料スラリーを基材フィルム上に塗工し、得られた前記原料スラリーの塗膜を乾燥させて前記基材フィルムから剥離することによって、グリーンシートを得る工程と、
(III)前記工程(I)で得られた前記グリーンシートの前記基材フィルムと接していた表面上に、前記グリーンシートの焼成により当該グリーンシートの前記表面に融着する無機粉末を供給する工程と、
(III)前記グリーンシートの前記表面を、プレスシートを介して加圧して、前記無機粉末を前記グリーンシートの前記表面に押し付ける工程と、
(IV)前記工程(III)で得られた前記グリーンシートを複数用意し、複数の前記グリーンシートを、隣接するグリーンシート間に前記無機粉末が位置するように互いに直接的に重ね合わせて積層体とし、当該積層体の状態で前記グリーンシートを焼成する工程と、
を含む、セラミックシートの製造方法。 - 前記工程(III)は、前記工程(II)と同時に実施される、
請求項1に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記工程(III)は、前記工程(II)の後に実施される、
請求項1に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記工程(III)において、前記プレスシートを介して前記グリーンシートの前記表面を加圧する際の圧力が、0.01MPa以上20MPa以下である、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記無機粉末は、前記工程(IV)における前記グリーンシートの焼成によって、前記セラミック原料粉末と固溶体を形成する粉末である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記無機粉末は、前記セラミックシートを構成するセラミックと同じ組成を有する粉末を含む、
請求項5に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記無機粉末は、前記セラミックシートを構成するセラミックと同じ組成を有する粉末を60質量%以上含む、
請求項6に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記無機粉末は、0.1μm以上100μm以下の平均粒径を有する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記工程(II)において、前記グリーンシートの前記表面上に供給される前記無機粉末の量が、0.01mg/cm2以上2mg/cm2以下である、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記プレスシートは、0.3μm以上10μm以下の表面粗さRaを有する、
請求項1〜9のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記セラミックシートが、固体酸化物形燃料電池の固体電解質として用いられる電解質シートであって、
前記セラミック原料粉末が、前記電解質シートを構成する固体電解質材料の原料である、
請求項1〜10のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記固体電解質材料が、スカンジウム、イットリウム、セリウム、ガドリニウム及びイッテルビウムからなる群より選ばれる少なくともいずれか1種の希土類元素を酸化物換算の合計量で8〜15モル%の割合で含む安定化ジルコニアである、
請求項11に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記セラミックシートの厚さが50μm以上300μm以下である、
請求項1〜12のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。 - 前記工程(II)において、前記工程(I)で得られた前記グリーンシートの両方の表面上に前記無機粉末を供給し、
前記工程(III)において、前記グリーンシートの前記両方の表面を、プレスシートを介して加圧して、前記無機粉末を前記グリーンシートの前記両方の表面に押し付ける、
請求項1〜13のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法。
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