JP6962666B1 - 発電素子及び発電アクチュエータ - Google Patents

発電素子及び発電アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP6962666B1
JP6962666B1 JP2020186201A JP2020186201A JP6962666B1 JP 6962666 B1 JP6962666 B1 JP 6962666B1 JP 2020186201 A JP2020186201 A JP 2020186201A JP 2020186201 A JP2020186201 A JP 2020186201A JP 6962666 B1 JP6962666 B1 JP 6962666B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
power generation
generation element
magnetostrictive
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020186201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022075418A (ja
Inventor
信一 西浦
Original Assignee
信一 西浦
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 信一 西浦 filed Critical 信一 西浦
Priority to JP2020186201A priority Critical patent/JP6962666B1/ja
Priority to PCT/JP2021/040549 priority patent/WO2022097672A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6962666B1 publication Critical patent/JP6962666B1/ja
Publication of JP2022075418A publication Critical patent/JP2022075418A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/18Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing electrical output from mechanical input, e.g. generators

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】 磁歪材料を用いた逆磁歪式の発電素子の発電時間を、簡単至便な方法により伸長し、有用性を高めた発電素子ならびにアクチュエータを提供する。【解決手段】 磁歪材料による逆磁歪効果を利用する発電素子及びアクチュエータを構成するフレーム群の少なくともひとつに、2つ以上の屈折点を設けることで、複数の共振周波数、複数の共振点を作り出し、磁歪材料の伸長振幅に効果的な振動状態を作り出して、逆磁歪効果による高い電圧と発電時間の伸長を実現する。【選択図】図1

Description

本発明は、運動エネルギー発電や振動発電用の発電素子及びアクチュエータに関する。
近年、自然界の振動を利用した発電方法が注目され、振動発電として、様々な方法が紹介されている。その中でも、磁歪材料を使用し、逆磁歪効果によって発電するものは、高効率で高電力が得られる技術として注目されている。
逆磁歪効果を利用する発電素子は、発電部と、フレームと、磁石から概略構成される。
発電部は、磁性材料からなるフレームヨーク上に配置された磁歪材料からなる磁歪板(棒状でも良い)と、フレームヨークと磁歪板に巻かれるコイルと、で構成され、磁性材料からなるフレームは、磁石を備えて、磁気回路を構成する。
フレーム、あるいはフレームヨークに外部振動や外力を付加することで、フレームヨークが振動し、それに連結する磁歪板が圧縮あるいは伸長して、逆磁歪効果が生じ、コイルに電流が流れて、発電部で発電する仕組みになっている。
なお、フレームは、構成上そのままフレームヨークとなる場合もある。 本発明では、磁性材料からなるフレームは、フレームヨークの機能を有するものとし、その呼称をフレームとする。
外力の受容には、大まかに2種あり、外部振動によって素子全体を揺らすことで逆磁歪効果を得るタイプ(振動発電)と、再生可能エネルギーなどから得られる運動エネルギーを回転運動や上下運動に変換してフレームや発電部に弾きカム等の機構によって素子に変形を与え、その除荷によって発生する振動を利用して逆磁歪効果を得るタイプ(運動エネルギー発電)である。
逆磁歪効果をもつ、磁歪材料、例えば鉄ガリューム合金(Fe-Ga)は、理論的には高電力
を取り出すポテンシャルのある素材である。この素材を、効果的に発電素子に利用すれば、センサーや通信機器を動作しうる小型で安価な独立電源を構成できる。
近年、大規模災害が問題となっている。こうした災害の予知や、発生状況をセンシングして自動的に情報を送信するような通信システムが求められている。
前記通信システムで重要なことは、簡単至便に設置でき、かつ設置後フリーメンテナンスであることにある。場所的な制約のある有線による電力供給や、定期的な交換を要する電池使用のものは不向きである。一度設置したら、人の手のかからない独立電源が前記通信システムに求められている。
また、そうした通信システムでは、必要電力と通信パフォーマンスは正比例する。なるべく大きな電力を得ることが重要となる。そうした背景から大きな発電力を発揮し得る磁歪材料による逆磁歪効果を利用する発電素子及びアクチュエータ、ならびにそれを備えた発電装置が求められている。
特願2019―104064 特願2019―185555 特願2018―87935
磁歪材料は、逆磁歪効果によって、高い電圧を出すことが知られているが、同時に、電力使用量が大きくなるにつれて、振動減衰も大きくなるという特性がある。大きな振動や外力を受けて、高い電圧が発生しても、つながる電子回路の負荷によって、振動減衰が大きくなり、発電時間が短くなるという特徴がある。これは、連続的に外力を受けるような状況では問題がないが、単発的に外力や振動を受け、その時の発生電力で通信やセンサーによる測定を行うというIoT(internet of things)用の通信機器では、電力量が制限されることになり、パフォーマンスが限定されてしまう。
磁歪材料の振動時間は、磁歪材料とコイルとが配置されるフレームの長さの振動周波数並びに共振周波数に依存し、磁歪材料は与えられる振動の周波数が高いほど逆磁歪効果を発揮するということが知られている。
先行する特許文献1の特願2019―104064は、外力を効果的に受ける構造としては有効である。しかし、この発明の場合、フレームを長くすれば振動時間は増えるが、磁歪材料への振動周波数は低くなって発電効果が弱くなる。さらに、振動時間を長くするために発電部が配置されるフレームの振幅を大きくするとフレームが磁石に当たってしまい、振動が阻害されるという問題も生じる。その対策として磁石とフレームの距離を大きく取れば、磁場が弱くなるというジレンマもある。
特許文献2の特願2019―185555は、発電部のフレームの両端を自由端とすることで外力に対して発生する振動周波数を高くして、発電力を高めることに効果的ではあるが、フレームの実効長は短くなり、発電時間は、短くなる。
特許文献3の特願2018―87935は、フレームをU字状に湾曲させ、外力による振動時間を長くできる構造であるが、バネ性のある金属材料をU字に湾曲させるという加工上の問題があり、大量生産に向かない上に、加工硬化した湾曲部には、バネ性を期待できない等の量産上の問題がある。
すなわち本発明は、上記事情にかんがみてなされたもので、簡単至便な方法を以って、外力から高い振動周波数と低い振動周波数を得ることで、磁歪材料の振動減衰をおさえて発電時間を伸長し、効果的に発電し得る、大量生産にも適した構造の、発電素子あるいはアクチュエータを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、以下の構成を具備している。
発明1は、磁歪材料、コイル、フレーム、磁石と、を少なくとも備える磁歪材料の逆磁歪効果を利用する発電素子及びアクチュエータにおいて、該フレームは、少なくとも第1のフレームと、第2のフレームにより構成され、該第1のフレームと該第2のフレームのすくなくともいずれか一方のフレームに、2つ以上の屈折部を設け、該第1のフレームの両端は自由端であり、該第1のフレームの一方の自由端と該第2のフレームの一方の端部は結合されて自由端であり、該第2のフレームのもう一方の端部は固定端であることを特徴とする発電素子並びに発電アクチュエータである。
発明2は、前記フレームの屈折部は、Z曲げであることを特徴とする発明1に記載の発電素子及び発電アクチュエータである。
発明3は、前記第1のフレームの端部に外力を加えることを特徴とする発明1および発明2に記載の発電素子及び発電アクチュエータである。
発明4は、前記第2のフレームの固定端に、外部の振動を加えることを特徴とする発明1および発明2に記載の発電素子及び発電アクチュエータである。
発明5は、前記第2のフレームの固定端は、バネ構造物に固定されることを特徴とする発明1乃至発明4に記載の発電素子及び発電アクチュエータである。
本発明によれば、磁性材料からなるバネ性を持ったフレームに、2つ以上の屈折部を設けることで、外力による、高い高周波振動の発生とともに、低い長時間の低周波の振動を発生させ、それに伴う高周波の共鳴振動を導くことにより、長時間の逆磁歪効果による発電が可能になる。
さらに、本発明による発電素子及びアクチュエータの共振周波数は複数であり、その各々の振動周波数を倍数関係に設定することで、磁歪材料への変形圧力が高まり、逆磁歪効果による発電力と発電時間をさらに大きくすることができる。
本効果は、従来の片梁構造の発電素子やアクチュエータでは成し得ないことは論を待たない。
さらに、発電部のフレームと磁気回路を構成するフレームとを別々に製造し、のちに組み立てられる構造であり、量産性においても、従来構造に対して優れた効果を発揮する。
発明実施の第1の形態 Z曲げを施したフレームにコイルと磁歪素子を配置し発電部としたタイプの斜視図。 発明実施の第2の形態 磁石を配置した磁気回路構成用のフレ−ムにZ曲げを施したタイプの斜視図。
本発明の実施形態は、磁歪材料、コイル、フレーム、磁石と、で概略構成される。
本発明の第1の実施形態を、図1をもって説明する。
磁性材料からなる第1フレーム23には、磁歪材料からなる磁歪板21が第1フレーム23の一方の自由端A31の近傍に配置され、接着剤等によって第1フレーム23に接着されている。
磁歪板21は、板状でも、棒状のものでも使いうる。
磁歪板21の第1フレーム23への接着は、接着剤の他、ねじによる固定、カシメによる固定、溶接等、公知のすべての方法が使いうる。
その第1フレーム23と磁歪板21を内包するようにコイル22が、磁歪板21の中央付近に配置されている。
コイル22は、ボビンに絶縁処理された銅線が巻かれたものを図示しているが、ボビンを使わず、直接第1フレーム23と磁歪板21を絶縁処理した銅線で巻くことも可能である。コイル22の材料構造には、公知のすべての技術が使いうる。
コイル22は、磁歪板21のいずれの位置にも配置しうるが、好適には磁歪板21の中央に置かれ、自由端A31からコイル22の自由端A31側の端部までに空所を設けて、外部からの外力を受ける外力受容部34を構成し得る位置が望ましい。
磁歪板21とコイル22と第1フレーム23で、発電部20が構成される。
再生可能エネルギーなどから得られる運動エネルギーを回転運動や上下運動に変換してフレームや発電部に、弾きカム等の機構によって素子に変形を与え、その除荷によって発生する振動を利用して逆磁歪効果を得るタイプ(運動エネルギー発電)の場合、その運動エネルギーを受ける部分は、外力受容部34である。
なお、外力受容部34ではなく、自由端B32側の端部を外力を受ける受容部とすることも排除するものではない。
外力受容部34には、外力を受ける際の摩耗を防ぐ防護膜等を施してもよい。
第1フレーム23は、フレームヨークとも呼ばれ、磁性材料であり、好適にはバネ性を有する材料を用いるのが望ましい。炭 素 鋼 ( SS400、 SC、 SK材 ) 、 フ ェ ラ イ ト 系 ス テ ン レ ス ( SUS430)などが利用できる。
第1フレーム23は、磁歪板21に対して、幅や厚みが同等なものが使用されることが望ましいが、必ずしも限定されるものではない。
また、長さは、磁歪板21の長さの倍数関係にあり、共振しやすい長さが望ましい。
第1フレーム23の中央付近には、第1屈折部24が設けられ、さらにその先には第2屈折部25が設けられて、第1フレーム23と第2フレーム26の間に隙間が形成されている。第1フレーム23は、いわゆるZ曲げ加工が施されている。
本発明の実施形態の第1フレーム23に設ける屈折部は2か所であるが、さらに多くの屈折部を設けることを排除しない。
また、屈折部は、鋭角に曲げてもよいし、波のようにRを付けて曲げてもよい。
第1フレーム23にも、図示しないが、屈折部を設けることを排除しない。
第1屈折部24も第2屈折部25も第1フレーム23の振動の節の近傍に設けられるのが望ましい。
第2屈折部25の先の端部は、第2フレーム26の端部と、固定ネジA28によって固定され、自由端B32を構成する。
第1フレーム23の端部と第2フレーム26の端部の固定は、量産性を考慮するとネジによって固定されるのが望ましいが、接着剤や溶接、あるいはそれらを併用して接合してもよい。
また、第1フレーム23の端部と第2フレーム26の端部の間にスペーサを入れて固定することも排除しない。
なお、第2屈折部25から固定ネジA28までの第1フレーム23の下面と、第2フレーム26の上面とは接触面であり、固定や接着はされないものとする。
第2フレーム26は、磁性材料からなるバネ性を持つ材料を使用する。第1フレーム23と同一の材料で構成されるのが良いが、他の材質を排除するものではない。
第2フレーム26の幅や厚みや長さを、第1フレーム23と異なる形状にして、ばねの反発力や素子全体の共振状態を調整することも可能である。
第2フレーム26は、一方の端部(自由端B32)が固定ネジA28によって第1フレーム23の端部と固定され、その反対側の端部(固定端33)近傍に、第1フレーム23と第2フレーム26の間に挟まれるように磁石27を配置し、その端部が固定ネジB29で発電素子固定部30に固定されている。
磁石27は、第2フレーム26の固定端33近傍に配置されるとともに、第1フレーム23のコイル22の配置位置の下にならないよう外力受容部34の下付近に配置されるのが望ましい。
磁石27は、永久磁石や電磁石等、公知の磁石がすべて使いうるが、好適には磁力の強いネオジウム磁石がよい。
第2フレーム26の下面は、発電素子固定部30との接触位置まで、自由に運動できるのが望ましい。しかし、何らかの支持部を途中に設けることを排除しない。
第2フレーム26の固定端33は固定ねじB29によって発電素子固定部30に固定される。なお、この固定も、ねじ止めに限定されるものではなく、公知の方法がすべて使いうる。
発電素子固定部30と第2フレーム26の固定端33の間に、バネ構造物を追加することも可能である。バネ構造物は、板バネによって構成されたり、スプリングで構成されたり、バネ変形と除荷による振動を発生するものであれば、すべての公知の方法を使いうる。
発電素子の利用法が、外部振動によって素子全体を揺らすことで逆磁歪効果を得るタイプ(振動発電)であるなら、この発電素子固定部30は振動受容部となり、外部振動を第1フレーム23および第2フレーム26に伝達する役割を担う。
振動発電の場合、第1フレーム23の外力受容部34に重りを付け、全体の振動周波数を調整して発電力を増す工夫が使いうる。
本実施形態では、すなわち
第1フレーム23の端部は自由端A31と自由端B32となり、両端が自由端である。
第2フレーム26の第1フレーム23と固定ネジA28で固定される端部は、自由端(自由端B32)である。発電素子固定部30に固定ネジB29によって固定される端部(固定端33)は固定端である。
本発明の第2の実施形態を、図2をもって説明する。
磁性材料からなる第1フレーム53には、磁歪材料からなる磁歪板51が第1フレーム53の一方の自由端A61の近傍に配置され、接着剤等によって第1フレーム53に接着されている。
磁歪板51は、板状でも、棒状のものでも使いうる。
磁歪板51の第1フレーム53への接着は、接着剤の他、ねじによる固定、カシメによる固定、溶接等、公知のすべての方法が使いうる。
その第1フレーム53と磁歪板51を内包するようにコイル52が、磁歪板51の中央付近に配置されている。
コイル52は、ボビンに絶縁処理された銅線が巻かれたものを図示しているが、ボビンを使わず、直接第1フレーム53と磁歪板51を絶縁処理した銅線で巻くことも可能である。コイル52の材料構造には、公知のすべての技術が使いうる。
コイル52は、磁歪板51のいずれの位置にも配置しうるが、好適には磁歪板51の中央に置かれ、自由端A61からコイル52の自由端A61側の端部までに空所を設けて、外部からの外力を受ける外力受容部64を構成し得る位置が望ましい。
磁歪板51とコイル52と第1フレーム53で、発電部50が構成される。
再生可能エネルギーなどから得られる運動エネルギーを回転運動や上下運動に変換してフレームや発電部に、弾きカム等の機構によって素子に変形を与え、その除荷によって発生する振動を利用して逆磁歪効果を得るタイプ(運動エネルギー発電)の場合、その運動エネルギーを受ける部分は、外力受容部64である。
なお、外力受容部64ではなく、自由端B58側の端部を外力を受ける受容部とすることも排除するものではない。
外力受容部64には、外力を受ける際の摩耗を防ぐ防護膜等を施してもよい。
第1フレーム53は、フレームヨークとも呼ばれ、磁性材料であり、好適にはバネ性を有する材料を用いるのが望ましい。炭 素 鋼 ( SS400、 SC、 SK材 ) 、 フ ェ ラ イ ト 系 ス テ ン レ ス ( SUS430)などが利用できる。
第1フレーム53は、磁歪板51に対して、幅や厚みが同等なものが使用されることが望ましいが、必ずしも限定されるものではない。
また、長さは、磁歪板51の長さの倍数関係にあり、共振しやすい長さが望ましい。
第2フレーム56の中央付近には、第1屈折部54が設けられ、さらにその先、自由端B62の方向には、第2屈折部55が設けられ、第1フレーム53と第2フレーム56の間に隙間が形成されている。第2フレーム56は、いわゆるZ曲げ加工が施されている。
第2屈折部55は、第1フレーム53の振動の節付近で、磁歪板51の自由端B62の方向の端部である磁歪板端部65の位置の下付近に設けるのが望ましい。
本発明の実施形態の第2フレーム56に設ける屈折部は2か所であるが、さらに多くの屈折部を設けることを排除しない。
また、屈折部は、鋭角に曲げてもよいし、波のようにRを付けて曲げてもよい。
第1フレーム53にも、図示しないが、屈折部を設けることを排除しない。
第1屈折部54も第2屈折部55も第2フレーム56の振動の節の近傍に設けられるのが望ましい。
第2屈折部55の自由端B62の方向の端部は、第1フレーム53の自由端B62の方向の端部と、固定ネジA58によって固定され、自由端B62を構成する。
第1フレーム53の端部と第2フレーム56の端部の固定は、量産性を考慮するとネジによって固定されるのが望ましいが、接着剤や溶接、あるいはそれらを併用して接合してもよい。
また、第1フレーム53の端部と第2フレーム56の端部の間にスペーサを入れて固定することも排除しない。
なお、第2屈折部55から固定ネジA58までの第1フレーム53の下面と、第2フレーム56の上面とは接触面であり、固定や接着はされないものとする。
第2フレーム56は、磁性材料からなるバネ性を持つ材料を使用する。第1フレーム53と同一の材料で構成されるのが良いが、他の材質を排除するものではない。
第2フレーム56の幅や厚みや長さを、第1フレーム53と異なる形状にして、ばねの反発力や素子全体の共振状態を調整することも可能である。
第2フレーム56は、一方の端部(自由端B62)が固定ネジA58によって第1フレーム53の端部と固定され、その反対側の端部(固定端63)側に、第1フレーム53と第2フレーム56の間に挟まれるように磁石57を配置し、その端部が固定ネジB59で発電素子固定部60に固定されている。
磁石57は、第2フレーム56の固定端63側に配置され、第1フレーム53のコイル52の配置位置の下にならないよう外力受容部64の下付近に配置されるのが望ましい。
磁石57は、永久磁石や電磁石等、公知の磁石がすべて使いうるが、好適には磁力の強いネオジウム磁石がよい。
第2フレーム56の下面は、発電素子固定部60との接触位置まで、自由に運動できるのが望ましい。しかし、何らかの支持部を途中に設けることを排除しない。
第2フレーム56の固定端63は固定ねじB59によって発電素子固定部60に固定される。なお、この固定も、ねじ止めに限定されるものではなく、公知の方法がすべて使いうる。
発電素子固定部60と第2フレーム56の固定端63の間に、図示しないが、バネ構造物を追加することも可能である。バネ構造物は、板バネによって構成されたり、スプリングで構成されたり、バネ変形と除荷による振動を発生するものであればすべての公知の方法を使いうる。
発電素子の利用法が、外部振動によって素子全体を揺らすことで逆磁歪効果を得るタイプ(振動発電)であるなら、この発電素子固定部60は振動受容部となり、外部振動を第1フレーム53および第2フレーム56に伝達する役割を担う。
振動発電の場合、第1フレーム53の外力受容部64に重りを付け、全体の振動周波数を調整して発電力を増す工夫が使いうる。
本実施形態では、すなわち
第1フレーム53の端部は自由端A61と自由端B62となり、両端が自由端である。
第2フレーム56の第1フレーム53と固定ネジA58で固定される端部は、自由端(自由端B62)である。発電素子固定部60に固定ネジB59によって固定される端部(固定端63)は固定端である。
本発明の発電素子やアクチュエータを使用した発電装置は、屋外用の独立電源として、通信システムのパフォーマンスの向上に寄与し、かつフリーメンテナンスで長期の使用に耐える有用性の高い通信システムの構築を可能にする。
また、単純な構造と一般的な加工技術で生産でき、大量生産による低価格化を可能にする。そのことにより、特殊用途だけでなく、民生用製品として、広く利用される可能性を持っている。
20…発電部、21…磁歪板、22…コイル、23…第1フレーム、24…第1屈折部、25…第2屈折部、26…第2フレーム、27…磁石、28…固定ネジA、29…固定ネジB、30…発電素子固定部、31…自由端A、32…自由端B、33…固定端、34…外力受容部
50…発電部、51…磁歪板、52…コイル、53…第1フレーム、54…第1屈折部、55…第2屈折部、56…第2フレーム、57…磁石、58…固定ネジA、59…固定ネジB、60…発電素子固定部、61…自由端A、62…自由端B、63…固定端、64…外力受容部、65…磁歪板端部




















Claims (9)

  1. 磁歪材料、コイル、弾性体であり磁性材料からなるフレーム、磁石と、を少なくとも備える前記磁歪材料の逆磁歪効果を利用する発電素子において、該フレームは、少なくとも板状の第1のフレームと、板状の第2のフレームにより構成され、前記第1のフレームの一方の端部は自由端で、所定長さに亘って固定された前記磁歪材料と、前記磁歪材料と前記第1のフレームを内包するように前記コイルが配置され、前記第1のフレームの他方の端部の下面は、前記第2のフレームの一方の端部の上面と接合し自由端であり、前記第2のフレームの他方の端部は前記磁石を配置した固定端であり、前記第1のフレームと前記第2のフレームのすくなくともいずれか一方に、少なくとも2つ以上の屈折部を振動の節の近傍に設け、前記第1のフレームと前記第2のフレームの間には所定の隙間が形成され、当該隙間に前記磁石が配置され磁気回路を為したことを特徴とする発電素子。
  2. 前記2つ以上の屈折部を前記第1のフレームと前記第2のフレームのすくなくともいずれか一方に設けることで、複数の共振周波数、複数の共振点を作り出したことを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  3. 前記第1のフレームの他方の端部の下面と、前記第2のフレームの一方の端部の上面との接合を、ネジ固定としたことを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  4. 前記第1のフレームの他方の端部の下面と、前記第2のフレームの一方の端部の上面との接合を、接着剤や溶接によるものとしたことを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  5. 前記第1のフレームの一方の端部に外力を加え、前記外力は、風力、水力、波力、潮力の群から選択された再生可能エネルギーの運動エネルギーを回転運動や上下運動に変換したものであることを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  6. 外部振動によって素子全体が揺らされることを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  7. 前記第1のフレームの一方の端部の自由端は、振動周波数を調整するための重りを具備することを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  8. 請求項1に記載の発電素子を具備することを特徴とする発電装置。
  9. 請求項8に記載の前記発電装置を電源として具備することを特徴とする通信システム。
JP2020186201A 2020-11-06 2020-11-06 発電素子及び発電アクチュエータ Active JP6962666B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020186201A JP6962666B1 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 発電素子及び発電アクチュエータ
PCT/JP2021/040549 WO2022097672A1 (ja) 2020-11-06 2021-11-04 発電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020186201A JP6962666B1 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 発電素子及び発電アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6962666B1 true JP6962666B1 (ja) 2021-11-05
JP2022075418A JP2022075418A (ja) 2022-05-18

Family

ID=78409865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020186201A Active JP6962666B1 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 発電素子及び発電アクチュエータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6962666B1 (ja)
WO (1) WO2022097672A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158473A1 (ja) * 2010-06-18 2011-12-22 国立大学法人金沢大学 発電素子および発電素子を備えた発電装置
JP2015517791A (ja) * 2012-05-25 2015-06-22 ケンブリッジ エンタープライズ リミテッド 環境発電装置および方法
JP2016174487A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 住友理工株式会社 振動発電装置とそれを用いた床制振構造体および振動検出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5943423B2 (ja) * 2012-07-10 2016-07-05 国立大学法人金沢大学 発電装置
JP6125344B2 (ja) * 2013-06-20 2017-05-10 住友理工株式会社 磁歪式振動発電装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158473A1 (ja) * 2010-06-18 2011-12-22 国立大学法人金沢大学 発電素子および発電素子を備えた発電装置
JP2015517791A (ja) * 2012-05-25 2015-06-22 ケンブリッジ エンタープライズ リミテッド 環境発電装置および方法
JP2016174487A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 住友理工株式会社 振動発電装置とそれを用いた床制振構造体および振動検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022075418A (ja) 2022-05-18
WO2022097672A1 (ja) 2022-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6036143B2 (ja) 発電装置
US9571011B2 (en) Power generating element and power generation device
EP2235761B1 (en) Magnetostrictive actuator
CN105680720B (zh) 多自由度压电‑电磁复合式多方向宽频带动能采集器
US11758331B2 (en) Balanced vibration system
KR101301695B1 (ko) 에너지 수확장치
Sun et al. Ultra-low frequency vibration energy harvesting: Mechanisms, enhancement techniques, and scaling laws
EP2693615B1 (en) Vibration-based electric power generator
JP2012200093A (ja) 振動発電機
JP2010512132A (ja) 流体誘発振動を利用した発電機
WO2013188215A2 (en) Electromagnetic energy conversion through coil and magnet arrays
CN103560640A (zh) 磁电/电磁复合式低频宽带振动能量采集器
KR101060667B1 (ko) 압전발전장치
JP6962666B1 (ja) 発電素子及び発電アクチュエータ
JP5038437B2 (ja) スピーカアクチュエータ
CN113890300B (zh) 基于非对称-双平面弹簧的宽范围振动能量收集器
JP7483328B2 (ja) 発電素子、および発電素子を用いた装置
JP6914306B2 (ja) 逆磁歪式発電素子、発電装置、発電システム
JP2023025314A (ja) 逆磁歪式発電素子ならびに発電装置
JP2011040989A (ja) リボン型マイクロホンユニットおよびリボン型マイクロホン
JP2015029377A (ja) 磁歪素子利用の振動発電装置
US11183626B1 (en) Magnetostrictive alternator
WO2019130862A1 (ja) 発電装置
KR101504867B1 (ko) 능동형 에너지 수확기
JP2020088933A (ja) 発電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210127

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6962666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150