JP6961939B2 - 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6961939B2
JP6961939B2 JP2016252574A JP2016252574A JP6961939B2 JP 6961939 B2 JP6961939 B2 JP 6961939B2 JP 2016252574 A JP2016252574 A JP 2016252574A JP 2016252574 A JP2016252574 A JP 2016252574A JP 6961939 B2 JP6961939 B2 JP 6961939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
aqueous electrolyte
secondary battery
electrolyte secondary
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016252574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018106935A (ja
Inventor
健之 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2016252574A priority Critical patent/JP6961939B2/ja
Publication of JP2018106935A publication Critical patent/JP2018106935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6961939B2 publication Critical patent/JP6961939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池に関する。
近年、石油使用量や温室効果ガス削減、エネルギー基盤のさらなる多様化や効率化を目指し、繰り返し充放電可能な二次電池として、Liイオン二次電池に注目が集まっている。特に、電気自動車やハイブリッド電気自動車および燃料電池車への用途展開が見込まれている。電気自動車においては、航続距離の向上が要求され、今後、二次電池の高エネルギー密度化が一層要求されていくことになる。
現状の負極に注目すると、黒鉛電極が一般に用いられている。黒鉛の理論容量は、372mAh/g(活物質)である。これに対し、黒鉛を上回る容量を示す活物質として、SiやSnが近年注目されている。Siの理論容量は、4200mAh/g(活物質)であり、Snは、990mAh/g(活物質)である。一方、Siは、黒鉛の約11倍の容量を持っているために、Li吸蔵放出に伴う体積変化も大きくなる。Li吸蔵により体積が約4倍増加する。
黒鉛と比べて、大容量を有する活物質を用いた電極は、充放電に伴う大きな体積変化から、電極の導電パスの切断や活物質の微粉化に伴う電極からの脱離、集電体と活物質層の剥離などのおそれがある。このことは、電池の寿命特性を低下させる要因となる。
前記問題の対策として、合剤層内の粒子同士および集電体の接着を良好に保持するためのバインダが各種提案されている。特許文献1、2では、ポリイミド系のバインダが開示されている。また、特許文献3では、ポリイミドとフッ素系等の高柔軟性高分子を混合してバインダとして使用する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1〜3に記載の発明を用いた場合でも、機械物性によっては、合金系活物質の大きな体積変化に起因する寿命特性の低下を十分に抑制するには至らない。
特開2002−260637号公報 特開平11−158277号公報 特許第5522817号公報
本発明の目的は、前記の背景技術における問題点を考慮し、寿命特性に優れた非水電解質二次電池用負極、それに用いられる非水電解質二次電池用負極剤及び非水電解質二次電池用負極を備えた非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第一態様に係る非水電解質二次電池用負極剤は、活物質と、バインダとを少なくとも含む非水電解質二次電池用負極剤であって、前記活物質は、SiOx(0≦X≦1.5)を含み、前記バインダは、カルボキシル基を含み架橋処理される第一の水溶性高分子と、カルボキシル基を含み架橋処理されない第二の水溶性高分子とを含み、前記第一の水溶性高分子の分子量が100万以上500万以下、前記第二の水溶性高分子の分子量が1000以上1万以下であり、前記バインダの引張伸びが300%以上である。
前記第一態様において、前記第一の水溶性高分子がポリカルボン酸塩であり、前記第二の水溶性高分子がポリカルボン酸である。
二態様に係る非水電解質二次電池用負極は、集電体と、該集電体上に形成された活物質層とを備え、前記活物質層は、前記第一態様の非水電解質二次電池用負極剤を含む。
三態様に係る非水電解質二次電池は、正極と、負極と、電解液とを備え、前記負極は、前記第二態様の非水電解質二次電池用負極である。
本発明は、規定の伸び率を有するバインダを使用することで、充放電に伴う大きな体積変化に対してバインダが良好に追従し、電極の導電パスの切断や微粉化に伴う電極からの脱離、集電体と合剤層の剥離を防止することができるため、高容量かつ高寿命な非水電解液二次電池用負極を提供可能である。
非水電解質二次電池用負極の要部断面を模式的に示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳述することにより本発明を明らかにする。図1は本実施形態に係る非水電解液二次電池用負極の要部断面を模式的に示す説明図である。
図1に示すように、負極1は、集電体2上に、活物質層3が積層された構造である。図1では、活物質層3が1層の場合を例示しているが2層以上であってもよい。以下、活物質層3の構成について、より詳しく説明する。
本発明の一態様に係る非水電解質二次電池用負極剤(以下、単に「負極剤」とも呼ぶ)は、少なくともバインダ(結着剤)と、負極活物質(以下、単に「活物質」とも呼ぶ)と、導電助剤とを主剤として含んでいる。本実施形態に係る活物質層3は、これらの材料、即ち負極剤を溶媒と混合することにより負極形成用塗液(負極形成用スラリ)を形成し、それを集電体上に塗工・乾燥することで形成される。
バインダは、引張伸びが300%以上である必要がある。なお引張伸びとは、バインダ材料単独で作製したフィルムを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験をした時、次式で示される値である。
(破断時の試験片長さ−試験前の試験片長さ)/(試験前の試験片長さ)×100
上記を満たすバインダを使用することにより、充放電に伴う大きな体積変化に対してバインダが良好に追従し、電極の導電パスの切断や微粉化に伴う電極からの脱離、集電体と合剤層の剥離を防止することができる。
また、バインダは、カルボキシル基を含む水溶性高分子であることが好ましい。カルボキシル基を含むことで、水への溶解性が良好となり、塗液として用いることができるため、活物質や導電材と良好に混合し、充放電時の体積膨張収縮時の内部応力に対する耐久性を高めることができる。さらには、Liイオンの伝導性を向上させるとともに、電解液の還元分解を抑制することができる。カルボキシル基を含む水溶性高分子の例としては、アルギン酸やカルボキシメチルセルロース、キトサン誘導体(ヒドロキシル基を一部アセトキシル化したもの)、ヒアルロン酸、ロジン酸系重合体、ポリアクリル酸、マレイン酸とアクリル酸の共重合体、または、それらの塩などを用いることができる。特に、カルボキシル基を多く含むことからアクリル酸およびその塩が好ましい。
さらに、バインダは、架橋処理された水溶性高分子であることが好ましい。架橋することで、充放電時の体積膨張収縮時の内部応力に対する耐久性を向上させることができる。また、直鎖の水溶性高分子を塗液に溶解し、そこから架橋処理をすることで、一般的には溶解性が得られ難い分子量の高い水溶性高分子も使用することができるため、より耐久性を向上させることができる。
さらに、バインダは、架橋処理される第一の水溶性高分子と、架橋処理されない第二の水溶性高分子の2種以上の水溶性高分子を混合することが好ましい。これにより、直鎖の第二の水溶性高分子が、直鎖の第一の水溶性高分子が架橋された網目の中に侵入し、相互侵入高分子網目(Interpenetrating Polymer Network)を形成することができる。これにより、引張強度と伸びを適切に制御することができ、硬くかつ、破断しにくいバインダを作製できる。つまり、体積変化の抑制とクラックの抑制を両立できる。さらに、第一の水溶性高分子と第二の水溶性高分子は、十分な極性の高いカルボキシル基を有するため水に可溶であり、第一の水溶性高分子と第二の水溶性高分子が相互侵入高分子網目を形成した際にそれぞれに水素結合が形成され、さらに活物質表面とも水素結合を形成し得る。このため、充放電時の膨張と収縮のサイクルでの破断に十分な耐性を獲得し得る。
第二の水溶性高分子は、第一の水溶性高分子より分子量が低いものを使用することが好ましい。例えば、第一の水溶性高分子として分子量100万以上500万以下(高分子量)のポリカルボン酸塩と、第二の水溶性高分子として分子量1,000以上1万以下(ポリカルボン酸塩に比べて低分子量)のポリカルボン酸とを含むバインダを使用することが出来る。第一の水溶性高分子は、分子量100万以上であれば、活物質層3の充放電時の体積膨張収縮時の内部応力に対する耐久性が得やすく、500万以下であれば、水への溶解性が得られやすく好ましい。第二の水溶性高分子の分子量が1,000以上であれば、第二の水溶性高分子が塗布後の乾燥で揮発しづらく、1万以下であれば、活物質表面に吸着しやすく、活物質と電解液の接触を抑制するとともに、活物質の体積が変化しても安定であるため好ましい。さらに、第一の水溶性高分子はポリカルボン酸塩であり、第二の水溶性高分子はポリカルボン酸であることが好ましい。これにより、ポリカルボン酸塩とポリカルボン酸とが脱水縮合により共有結合することで、活物質層3の体積変動に対する耐性をさらに向上できる。
バインダの架橋処理に用いる材料、すなわち架橋剤の添加量は、バインダの架橋結合する官能基に対して、架橋剤の架橋結合する官能基が0.1mol%以上3.0mol%以下となる量とすることが望ましい。0.1mol%以上であれば、十分な架橋が得られやすく、また、3.0mol%以下であれば、導電助剤や活物質を十分に分散することができる。架橋剤としては、例えばバインダがポリカルボン酸であれば、カルボン酸と反応する水系架橋剤、即ち水溶性架橋剤であれば、特に制限がなく、公知のものも使用できるが、水分との反応性が低く室温下、数分で架橋反応を実行できる、カルボジイミド誘導体やアジリジン誘導体を使用することが望ましい。また、架橋剤として、イソシアネート系架橋剤を使用してもよい。上述した材料のうち、特に、アジリジン誘導体が望ましい。また、塩を添加することで、イオン結合により架橋してもよい。塩としては、カルシウム塩等が使用可能である。
活物質は、Liを可逆的に吸蔵及び放出できるものであれば、特に制限がなく、公知のものも使用できるが、Liと合金化する材料を使用することが望ましい。特に、黒鉛よりも電荷を貯める容量が大きい材料であれば、本実施形態の効果が顕著に得られる。Liと合金化する材料としては、例えば、Si、Ge、Sn、Pb、Al、Ag、Zn、Hg、及びAuからなる群から選択された1つ以上の金属、合金又はそれらの酸化物を使用できる。合金としては、例えば、SiとCuとの合金やSiとNiとの合金などがある。これら金属、合金又はそれらの酸化物は、表面が酸化物で覆われており、バインダのカルボキシル基が吸着しやすく好ましい。上述した材料のうち、好ましくは、SiOであり、より好ましくは、xは0以上1.5以下である。xが1.5以下であれば、十分なLiの吸蔵及び放出量を確保できる。また、このような活物質のみならず、黒鉛も活物質として加えてもよい。黒鉛を添加することで、SiO単独の電極よりも不可逆容量が低減した電極を作成することができる。
導電助剤は、例えば、カーボンブラックや天然黒鉛、人造黒鉛、さらには、酸化チタンや酸化ルテニウム等の金属酸化物、金属ファイバー等を使用できる。なかでもストラクチャー構造を呈するカーボンブラックが好ましく、特にその一種であるファーネスブラックやケッチェンブラック、アセチレンブラック(AB)が望ましい。なお、カーボンブラックと、その他の導電助剤、例えば、気相成長炭素繊維(VGCF)との混合系も好ましい。
負極1は、電解液を充填したセル内において、短絡防止用のセパレータを介して、正極と対向するように積層することで、電池として構成される。
正極の活物質は、特にリチウムの吸蔵放出が可能な材料であれば限定されず、リチウムイオン二次電池に通常用いられる正極活物質を適宜採用することができる。具体的には、リチウム−マンガン複合酸化物(LiMnなど)、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2など)、リチウム−コバルト複合酸化物(LiCoOなど)、リチウム−鉄複合酸化物(LiFeO2など)、リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物(LiNi0.5Mn0.5など)、リチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物(LiNi0.8Co0.2など)、リチウム−遷移金属リン酸化合物(LiFePOなど)、およびリチウム−遷移金属硫酸化合物(LiFe(SOなど)が挙げられる。これら正極活物質は、それぞれ単独で構成されても、あるいは2種以上の混合物の形態で構成されてもよい。
電解液は、支持電解質であるリチウム塩を有機溶媒に溶解した溶液、ポリマー電解質、無機固体電解質、およびそれらの複合材料を使用することができる。電解液の溶媒としては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の低粘度の鎖状炭酸エステル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の高誘電率の環状炭酸エステル、γ‐ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、メチルアセテート、メチルプロピオネート、ビニレンカーボネート、ジメチルホルムアミド、スルホラン、及びこれらの混合溶媒等を挙げることができる。また、上述の電解液に含まれる電解質としては、特に制限がなく、公知のものも使用できるが、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiI、LiAlCl等及びそれらの混合物等を使用できる。好ましくは、LiBF、LiPFのうちの1種または2種以上を混合したリチウム塩である。また、電解液の分解を抑制するために添加剤を加えてもよい。具体的には、ビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネートが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明は、実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
活物質としてSiOパウダー(Aldrich製)100質量部、導電補助材として気相法炭素繊維(昭和電工製)10質量部およびアセチレンブラック(電気化学工業製)10質量部、バインダ樹脂としてポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒製)10質量部に、溶媒として水を固形分30質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、負極形成用スラリーを作製した。
前記スラリーを集電体である厚さ12μmの銅箔(三井金属製)にドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して80℃、30分処理することでスラリーを乾燥して、実施例1の負極を得た。
また、前記バインダを固形分0.5質量部になるように水に溶解させた液をテフロン(登録商標)シート上に塗布、乾燥させることで実施例1のバインダのフィルムを得た。このフィルムを所定形状に打ち抜いたものを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験を行った結果、引張伸びは320%であった。
(実施例2)
活物質としてSiOパウダー(Aldrich製)100質量部、導電補助材として気相法炭素繊維(昭和電工製)10質量部およびアセチレンブラック(電気化学工業製)10質量部、バインダ樹脂としてアジリジン誘導体(日本触媒製)をポリアクリル酸ナトリウム100質量部に対して2質量部添加し架橋処理したポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒製)10質量部に、溶媒として水を固形分30質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、負極形成用スラリーを作製した。
前記スラリーを集電体である厚さ12μmの銅箔(三井金属製)にドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して80℃、30分処理することでスラリーを乾燥して、実施例2の負極を得た。
また、前記バインダを固形分0.5質量部になるように水に溶解させた液をテフロン(登録商標)シート上に塗布、乾燥させることで実施例2のバインダのフィルムを得た。このフィルムを所定形状に打ち抜いたものを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験を行った結果、引張伸びは330%であった。
(実施例3)
活物質としてSiOパウダー(Aldrich製)100質量部、導電補助材として気相法炭素繊維(昭和電工製)10質量部およびアセチレンブラック(電気化学工業製)10質量部、バインダ樹脂としてアジリジン誘導体(日本触媒製)をポリアクリル酸ナトリウム100質量部に対して2質量部添加し架橋処理したポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒製)9質量部と、ポリアクリル酸マレイン酸共重合体(Aldrich製)を1質量部混合したものを使用し、溶媒として水を固形分30質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、負極形成用スラリーを作製した。
前記スラリーを集電体である厚さ12μmの銅箔(三井金属製)にドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して80℃、30分処理することでスラリーを乾燥して、実施例3の負極を得た。
また、前記バインダを固形分0.5質量部になるように水に溶解させた液をテフロン(登録商標)シート上に塗布、乾燥させることで実施例3のバインダのフィルムを得た。このフィルムを所定形状に打ち抜いたものを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験を行った結果、引張伸びは370%であった。
(比較例1)
活物質としてSiOパウダー(Aldrich製)100質量部、導電補助材として気相法炭素繊維(昭和電工製)10質量部およびアセチレンブラック(電気化学工業製)10質量部、バインダ樹脂として予め架橋されたポリアクリル酸(和光純薬製)10質量部に、溶媒として水を固形分10質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、負極形成用スラリーを作製した。
前記スラリーを集電体である厚さ12μmの銅箔(三井金属製)にドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して80℃、30分処理することでスラリーを乾燥して、比較例1の負極を得た。
また、前記バインダを固形分0.5質量部になるように水に溶解させた液をテフロン(登録商標)シート上に塗布、乾燥させることで比較例1のバインダのフィルムを得た。このフィルムを所定形状に打ち抜いたものを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験を行った結果、引張伸びは3%であった。
(比較例2)
活物質としてSiOパウダー(Aldrich製)100質量部、導電補助材として気相法炭素繊維(昭和電工製)10質量部およびアセチレンブラック(電気化学工業製)10質量部、バインダ樹脂として予め架橋されたポリアミドイミド(日立化成製)10質量部に、溶媒としてN−メチルピロリドン(三菱化学製)を固形分30質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、負極形成用スラリーを作製した。
前記スラリーを集電体である厚さ12μmの銅箔(三井金属製)にドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して200℃、30分処理することでスラリーを乾燥して、比較例2の負極を得た。
また、前記バインダを固形分0.5質量部になるように水に溶解させた液をテフロン(登録商標)シート上に塗布、乾燥させることで比較例2のバインダのフィルムを得た。このフィルムを所定形状に打ち抜いたものを試験片とし、JIS−K7127に準拠して引張特性試験を行った結果、引張伸びは5%であった。
(電池評価)
前記実施例及び比較例の負極を用いてそれぞれ電池を作製し、充放電評価を行った。
電池構成において上記負極の対極となる正極は次のように作製した。まず、LiMn(三井金属製 Type−F)90質量部、導電補助材としてアセチレンブラック(電気化学工業製 デンカブラックHS−100)5質量部、バインダ樹脂としてPVDF(クレハ製 #7200)5質量部に、溶媒としてNMP(三菱化学製)を固形分65質量部になるように適宜添加し、プラネタリーミキサーで120分混合することで、正極の活物質層を形成するためのスラリーを作製した。
次いで、前記スラリーを集電体である厚さ15μmのアルミ箔(日本製箔製)上に、ドクターブレード型アプリケーターを用いて塗布し、熱風式オーブンに投入して120℃、30分処理し、前記スラリーを乾燥させた。なお、塗布量は負極容量に対して0.9倍の容量になるよう調整した。その後、ロールプレスによりプレスし、正極とした。
前記正極をφ14mm、負極をφ15mmに打抜き、φ16mmのセパレータを両極の短絡がないように挟み込み、電解液を充填してコインセルを作製した。セパレータにはポリオレフィン系樹脂微多孔膜(旭化成イーマテリアルズ製 ハイポアND525)を使用した。電解液にはLiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=3:7に1Mとなるように溶解し、フルオロエチレンカーボネートを5質量部添加した溶液を使用した。
上記コインセルを用いて充放電評価を行った。0.05Cの充放電を繰り返し行い、放電容量の増加が見られなくなったところを1サイクル目(放電容量維持率100%)とし、以降充電0.2C、放電1Cで100サイクルの充放電を行った。このときの放電容量維持率を表1に示す。
Figure 0006961939
表1に示すように、バインダの引張伸びが300%以上となる実施例1は、引張伸びが低い比較例1〜2と比較すると、充放電に伴う大きな体積変化に対してバインダが良好に追従し、電極の導電パスの切断や微粉化に伴う電極からの脱離、集電体と合剤層の剥離を防止することができるため、放電容量維持率が高く、寿命特性に優れた非水電解液二次電池であることが分かった。
また、架橋処理を行った実施例2や、2種のバインダで相互侵入高分子網目を形成した実施例3は、実施例1よりも引張伸びが向上することにより更に放電容量維持率が向上し、より好適な非水電解液二次電池であることが分かった。
本発明に係る非水電解質二次電池用負極は、各種携帯用電子機器の電源、また、高エネルギー密度が求められる電気自動車等の駆動用蓄電池、さらに、ソーラーエネルギーや風力発電等の各種エネルギーの蓄電装置、あるいは家庭用電気器具の蓄電源等の電極に用いられる。
1 非水電解質二次電池用負極
2 集電体
3 活物質層

Claims (4)

  1. 活物質と、バインダとを少なくとも含む非水電解質二次電池用負極剤であって、
    前記活物質は、SiOx(0≦X≦1.5)を含み、
    前記バインダは、カルボキシル基を含み架橋処理される第一の水溶性高分子と、カルボキシル基を含み架橋処理されない第二の水溶性高分子とを含み、
    前記第一の水溶性高分子の分子量が100万以上500万以下、前記第二の水溶性高分子の分子量が1000以上1万以下であり、前記バインダの引張伸びが300%以上であることを特徴とする非水電解質二次電池用負極剤。
  2. 前記第一の水溶性高分子がポリカルボン酸塩であり、前記第二の水溶性高分子がポリカルボン酸であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池用負極剤。
  3. 集電体と、該集電体上に形成された活物質層とを備え、前記活物質層は、請求項1または請求項2に記載の非水電解質二次電池用負極剤を含むことを特徴とする非水電解質二次電池用負極。
  4. 正極と、負極と、電解液とを備えた非水電解質二次電池であって、前記負極が、請求項に記載の非水電解質二次電池用負極であることを特徴とする非水電解質二次電池。
JP2016252574A 2016-12-27 2016-12-27 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 Active JP6961939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252574A JP6961939B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252574A JP6961939B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018106935A JP2018106935A (ja) 2018-07-05
JP6961939B2 true JP6961939B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=62787319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252574A Active JP6961939B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6961939B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230049653A (ko) * 2020-09-30 2023-04-13 후지필름 와코 준야쿠 가부시키가이샤 이차 전지용 바인더 조성물, 전극용 조성물, 전극 시트 및 이차 전지, 및, 이들 전극 시트 및 이차 전지의 제조 방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4207055B2 (ja) * 2006-04-26 2009-01-14 信越化学工業株式会社 SiOx(x<1)の製造方法
JP2008059765A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Hitachi Maxell Ltd 非水系二次電池
JP5476980B2 (ja) * 2009-12-25 2014-04-23 東洋インキScホールディングス株式会社 非水系二次電池電極用バインダー組成物
JP2016042408A (ja) * 2013-01-23 2016-03-31 昭和電工株式会社 リチウム二次電池電極用バインダーの製造方法及びリチウム二次電池電極用バインダー
WO2016051811A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 凸版印刷株式会社 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
JP6973382B2 (ja) * 2016-04-28 2021-11-24 凸版印刷株式会社 非水電解質二次電池用の負極、非水電解質二次電池の負極用バインダ及び非水電解質二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018106935A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10573879B2 (en) Electrolytes and methods for using the same
US10950865B2 (en) Negative electrode agent for nonaqueous electrolyte secondary battery, negative electrode for nonaqueous electrolyte secondary battery, and nonaqueous electrolyte secondary battery
US20180048022A1 (en) Gel electrolytes and precursors thereof
US10026955B2 (en) Method for producing positive electrode active material layer for lithium ion battery, and positive electrode active material layer for lithium ion battery
RU2646217C2 (ru) Электродный узел серно-литий-ионной батареи и серно-литий-ионная батарея, включающая его в себя
KR101440347B1 (ko) 다층 구조의 이차전지용 음극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
JP6801167B2 (ja) 非水電解質二次電池用電極
WO2017166147A1 (en) Encapsulated lithium titanate for lithium ion batteries
JP2010287470A (ja) 非水二次電池およびその製造方法
JP2013131427A (ja) ラミネート電池
US10541453B2 (en) Battery module for starting a power equipment
JP6809453B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極
JP2013157318A (ja) 陽極、その製造方法及びそれを含むリチウム電池
US8808913B2 (en) Composite positive electrode active material, electrode for lithium secondary battery including composite positive electrode active material, and lithium secondary battery
JP2019164965A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2018535535A (ja) 3次元網状構造の電極集電体を含む電極
JP7003775B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6961939B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極剤、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
JP2020149911A (ja) リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池
JP7062151B2 (ja) 負極活物質の製造方法及びこれを用いた負極活物質及びリチウム二次電池
JP7062150B2 (ja) 正極活物質の製造方法及びこれを用いた正極活物質及びリチウム二次電池
JP7199157B2 (ja) ヨウ化リチウムを含む電解液、及びそれを用いたリチウムイオン電池
KR20130005875A (ko) 향상된 전지 수명 특성을 제공하는 바인더를 포함하는 리튬 이차전지용 양극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
TWI673908B (zh) 非水電解質二次電池用電極及非水電解質二次電池
JP2015125972A (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6961939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150