JP6960681B2 - 研削盤用の空気遮蔽装置 - Google Patents
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Description
また、従来、要求される研削の高性能化により、研削盤に使用される砥石はダイヤモンドホイールやCBNホイールが多用され、かつ、ツルーイング、ドレッシングがなされて、研削加工精度が高く、高速回転での研削が行われている。
そこで、従来、研削盤用の空気遮蔽装置の遮蔽板が、前記砥石の研削箇所の回転方向後部における砥石の周面と両側面とを包み込む切欠部により、砥石の回転に随伴された空気が研削液を飛散させることを防ぐようにしている(例えば、特許文献1参照)。
前記空気遮蔽装置は、遮蔽板と、前記遮蔽板の保持具と、前記砥石カバーへの取付具とを備え、
前記遮蔽板は、前記砥石の研削箇所の回転方向後部における前記砥石の周面と両側面とを包み込む切欠部が形成されており、
前記保持具は、付勢部材が備えられて前記付勢部材により前記遮蔽板が進退可能に保持されており、
前記取付具は、一対の角柱部材と、前記一対の角柱部材を所定幅離して連結する断面L字状の連結板とが備えられるとともに、前記各角柱部材には上端から溝状部が形成されて前記溝状部を挟んで内側角柱部と外側角柱部とが対峙された状態とされており、
前記連結板の水平板部と前記保持具の上板とが固定されており、
前記各内側角柱部と前記各外側角柱部との少なくとも一方の各角柱部に水平方向の雌ネジ部が貫通して形成され、前記溝状部に前記砥石カバーの側面板の下方部分が挟まれた状態で、雄ネジ部材が前記雌ネジ部に螺合可能とされているものである。
前記連結板は、ステンレス鋼製であり、垂直板部が前記各内側角柱部に溶接により固定されているものである。
図1は本発明の実施の形態に係る研削盤用の空気遮蔽装置の斜視図、図2は図1の正面図、図3は取付具の斜視図、平面図、正面図及び側面図、図4は取付具の分解図で、一対の角柱部材の一つを示す斜視図、正面図、側面図と、連結板の斜視図、平面図及び側面図、図5は保持具の平面図、正面図、保持具本体の平面図、付勢部材の平面図、保持具本体の正面図及び付勢部材の正面図、図6は研削盤用の空気遮蔽装置を砥石カバーに取付けた状態を示す部分正面図、側面図、図7は図6に研削液用の配管及びノズルが設置された状態を示す部分正面図、側面図である。
研削盤7は、円盤状の砥石8を回転駆動して往復動自在なテーブル(図示せず)上の電磁チャック(図示せず)に装着された被加工物(図示せず)を研削加工するようにしている。
そして、空気遮蔽装置1は、砥石8の回転に随伴された空気が研削液を飛散させることを防ぐようにして砥石8の研削箇所に確実に集中して研削液を供給するようにしたものである。
遮蔽板2は、発砲プラスチック、例えば、発砲スチロール製で横幅が86mm、奥行が62mm、厚みが7mmであり、砥石8の研削箇所の回転方向後部における砥石81の周面8aと両側面8bとを包み込む切欠部21(図1参照)が形成されるのである。
保持具本体3aは、板厚が1.2mm、奥行が65mm、高さが18mmの上板3bと両側板3cと下板3dとから形成される四角筒状で、砥石8側に位置する両側板3cにおける下板3d側の端部が上板3b側に対して60度で傾斜されている。
各付勢部材32を形成する板バネ31は、厚さ0.9mm、幅12mmの帯状で半径4mmの半円弧状部31aと上面部31bと下面部31cとで形成されており、上面部31bに2個の2.3mmの板バネ固定孔33が形成されている。
各角柱部材5は、横幅が25mm、奥行が12mm、高さが50mmで、各角柱部材5には上端から深さ38mmで溝幅が7mmの溝状部51が切削により形成されて、溝状部51を挟んで横幅が6mmの内側角柱部52と横幅が12mmの外側角柱部53とが対峙された状態とされている。
連結板6は、高さが20mmの垂直板部61と横幅が50mmの水平板部62とから形成された断面L字状で、垂直板部61及び水平板部62の奥行が38mmに形成されている。
このように、取付具4は、溝状部51が切削により形成されており、垂直板部61が内側角柱部52に溶接により固定されているから、専用の加工機器や金型を必要とせず、汎用の機器により製作することができるのである。
連結板6の水平板部62に5mm×23.5mmの一対の長孔62aが形成され、遮蔽板2の保持具3の上板3aに形成された5mmの固定孔3dと長穴62aとで、図1及び図2に示すように、ボルトナット63により保持具3が横方向に位置調節可能に取付具4に一体化されている。
一対の板バネ31は、図1に示すように、小ネジナット34により保持具3の上板3aに固定され、板バネ31の下面部31cにより遮蔽板2が進退可能に保持具3に保持されるようにしている。
まず、遮蔽板2を砥石8に接触しないように後退させた状態(図示せず)で、図6に示すように、溝状部51に砥石カバー81の側面板81aの下方部分が挟まれた状態で、4本の六角穴付止ネジ(イモネジ)からなる雄ネジ部材55により、空気遮蔽装置1を砥石カバー81に固定する。
そして、空気遮蔽装置1を砥石カバー81に固定した状態で、遮蔽板2を砥石8に接触させながら、砥石8をゆっくり手動で回転することにより、図1(a)に示すように、遮蔽板2に砥石8の研削箇所の回転方向後部における砥石8の周面8aと両側面8bとを包み込む切欠部21(図1、図2参照)が形成されるのである。
そこで、研削盤7の利用者は定期的に遮蔽板2と砥石8の周面8aとに隙間の状況をチェックして、隙間が生じているときには、遮蔽板2を保持具3の板バネ31に抗して砥石8の周面8aに接触するように押し込むのである。
また、砥石8の研削箇所に向けて研削液を噴出するノズル91を備えた研削液用の配管9は、図7に示すように、ノズル91は平面視末広がり状で正面視漸減状に形成されて空気遮蔽装置1の遮蔽板2の下方に配置されるのである。
なお、配管9は、配管固定具92とボルト93とにより砥石カバー81の側面板81aに固定されている。
以上の実施の形態では、具体的な数値及び材質を挙げて説明したが、数値及び材質は一例であり、本発明の特徴(要旨)に基づいて、適宜変更することができることはもちろんである。
また、以上の実施の形態では、雄ネジ部材55を六角穴付止ネジ(イモネジ)として、雌ネジ部54から飛び出さないようにしたが、汎用の六角ボルト又は小ネジとしてもよい。
また、以上の実施の形態では、各角柱部材5は、外側角柱部53の厚さ(横幅)が内側角柱部52の厚さ(横幅)よりも大きく形成したが、両角柱部の厚さ(横幅)を同じにしてもよい。
2 遮蔽板
21 切欠部
3 保持具
3a 上板
32 付勢部材
4 取付具
5 角柱部材
51 溝状部
52 内側角柱部
53 外側角柱部
54 雌ネジ部
55 雄ネジ部材
55a 内側角柱部材の雄ネジ部材
55b 外側角柱部材の雄ネジ部材
6 連結板
61 垂直板部
62 水平板部
7 研削盤
8 砥石
8a 周面
8b 側面
81 砥石カバー
81a 砥石カバーの側面板
9 研削液用の配管
s 配管設置スペース
Claims (5)
- 回転駆動される円盤状の砥石と、前記砥石の上方が覆われる砥石カバーとを備えた研削盤における前記砥石カバーに取付け可能とした研削盤用の空気遮蔽装置において、
前記空気遮蔽装置は、遮蔽板と、前記遮蔽板の保持具と、前記砥石カバーへの取付具とを備え、
前記遮蔽板は、前記砥石の研削箇所の回転方向後部における前記砥石の周面と両側面とを包み込む切欠部が形成されており、
前記保持具は、付勢部材が備えられて前記付勢部材により前記遮蔽板が進退可能に保持されており、
前記取付具は、一対の角柱部材と、前記一対の角柱部材を所定幅離して連結する断面L字状の連結板とが備えられるとともに、前記各角柱部材には上端から溝状部が形成されて前記溝状部を挟んで内側角柱部と外側角柱部とが対峙された状態とされており、
前記連結板の水平板部と前記保持具の上板とが固定されており、
前記各内側角柱部と前記各外側角柱部との少なくとも一方の各角柱部に水平方向の雌ネジ部が貫通して形成され、前記溝状部に前記砥石カバーの側面板の下方部分が挟まれた状態で、雄ネジ部材が前記雌ネジ部に螺合可能とされていることを特徴とする研削盤用の空気遮蔽装置。 - 前記各内側角柱部及び前記各外側角柱部のそれぞれに2個の上下方向の前記雌ネジ部が形成されて、前記空気遮蔽装置の前記砥石カバーへの取付けの際に、前記各内側角柱部の雌ネジ部と前記各外側角柱部の雌ネジ部との使用が選択可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の研削盤用の空気遮蔽装置。
- 前記一対の角柱部材は、ステンレス鋼製であり、前記溝状部が切削により形成されており、
前記連結板は、ステンレス鋼製であり、垂直板部が前記各内側角柱部に溶接により固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の研削盤用の空気遮蔽装置。 - 前記各角柱部材における前記外側角柱部の厚さが前記内側角柱部の厚さよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項3に記載の研削盤用の空気遮蔽装置。
- 前記一対の角柱部材における前記所定幅が30mm〜45mmであり、前記一対の角柱部材の間が研削液用の配管設置スペースとされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の研削盤用の空気遮蔽装置。
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