以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の構成を示す構成図である。図1を参照しながら、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の概要について主に説明する。情報処理システム1は、情報処理装置10に加えて、第1端末装置20及び第2端末装置30を有する。
図1では説明の簡便のため、情報処理装置10、第1端末装置20、及び第2端末装置30について、それぞれ1つずつ図示しているが、情報処理システム1が有する情報処理装置10、第1端末装置20、及び第2端末装置30の数はそれぞれ2つ以上であってもよい。情報処理装置10、第1端末装置20、及び第2端末装置30のそれぞれは、例えば移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワーク40と通信可能に接続されている。
情報処理装置10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置である。情報処理装置10は、これらに限定されず、PC(Personal Computer)又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
情報処理装置10は、例えば、不動産物件の物件情報をまとめてユーザに提供するウェブプラットフォーム及びアプリケーションなどを管理する任意の情報サービス事業者によって所有される。本明細書において、「物件情報」は、例えば不動産物件に関連した少なくとも1つの項目の各々に対する情報を含む。本明細書において、「項目」は、例えば地域、設備、周辺環境、価格、及び建物などの大項目を含む。
各大項目は、より細分化された1つ以上の小項目をさらに含んでもよい。例えば、「地域」は、都道府県、市区町村、丁目、番地、及び号などの行政区画に関連する小項目をさらに含んでもよい。例えば、「設備」は、バス・トイレ設備、キッチン設備、室内洗濯機置場、家具家電付き、及び駐車場などの小項目をさらに含んでもよい。例えば、「周辺環境」は、最寄りの鉄道路線、最寄り駅、最寄り駅からの距離又は徒歩時間、スーパーマーケットまでの距離、病院までの距離、及び学校までの距離などの小項目をさらに含んでもよい。例えば、「価格」は、物件価格、管理費、修繕積立金、賃料、共益費、及び駐車場代などの小項目をさらに含んでもよい。例えば、「建物」は、間取りタイプ、建物種別、築後年数、専有面積、及び構造などの小項目をさらに含んでもよい。
第1端末装置20は、例えばスマートフォン又はPCなどの任意の汎用の電子機器である。第1端末装置20は、これらに限定されず、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
第1端末装置20は、例えば情報処理装置10によって提供されるウェブプラットフォーム及びアプリケーションなどを利用して自身の希望条件に沿った不動産物件を探そうとするユーザによって所有される。例えば、ユーザは、スマートフォンとしての第1端末装置20にインストールされたアプリケーションを利用して自身の希望条件に沿った不動産物件を探す。本明細書において、「希望条件」は、例えば不動産物件に関連した少なくとも1つの項目の各々に対する条件を含む。
第2端末装置30は、例えばPC又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器である。第2端末装置30は、これらに限定されず、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
第2端末装置30は、例えば情報処理装置10によって提供されるウェブプラットフォーム及びアプリケーションなどに物件情報を登録して、不動産物件に関する取引をユーザとの間で行うことを希望する不動産業者によって所有される。例えば、不動産業者は、登録した物件情報を有する不動産物件を管理する。
一実施形態の概要として、情報処理装置10は、不動産物件の物件情報をユーザに対して提供する。情報処理装置10は、物件情報と、不動産物件に対してユーザが希望する希望条件とを取得する。情報処理装置10は、取得された物件情報及び希望条件に基づいて物件情報に対し希望条件が適合する度合いを示すマッチング率を算出する。本明細書において、「マッチング率」は、例えば後述の総合マッチング率及び個別マッチング率を含む。
情報処理装置10は、物件情報に対するユーザのアクション情報を取得する。本明細書において、「アクション情報」は、例えばユーザの第1端末装置20に通知された物件情報に対して第1端末装置20を用いてユーザが行うアクションに関する情報を含む。本明細書において、「アクション」は、例えば物件情報の詳細を見る、お気に入り登録する、資料請求する、及び問い合わせを行うなどのユーザによる操作を含む。情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいてマッチング率を更新する。
一実施形態の概要として、情報処理システム1は、上記の情報処理装置10と、希望条件を情報処理装置10に提供するユーザの第1端末装置20と、物件情報を情報処理装置10に提供する不動産業者の第2端末装置30と、を有する。
次に、図2を参照しながら、情報処理システム1に含まれる情報処理装置10、第1端末装置20、及び第2端末装置30のそれぞれの構成について主に説明する。図2は、図1の情報処理装置10、第1端末装置20、及び第2端末装置30のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、及び制御部13を有する。
通信部11は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)などの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク40に接続されている。通信部11は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11によって受信又は送信される各種情報などを記憶してもよい。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。
制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部13は、情報処理装置10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理装置10全体の動作を制御する。
次に、情報処理システム1に含まれる第1端末装置20の構成について主に説明する。図2に示すように、第1端末装置20は、通信部21、記憶部22、入力部23、出力部24、及び制御部25を有する。
通信部21は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、第1端末装置20は、通信部21を介してネットワーク40に接続されている。通信部21は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部22は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、第1端末装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21によって受信又は送信される各種情報などを記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。
入力部23は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部23は、物理キー、静電容量キー、出力部24のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含んでもよい。
出力部24は、情報を出力してユーザに提示する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部24は、情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどであるが、これらに限定されない。例えば、出力部24は、通信部21によって受信された各種情報及び記憶部22に格納されている各種情報などを出力してユーザに提示する。
制御部25は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部25は、第1端末装置20を構成する各構成部と通信可能に接続され、第1端末装置20全体の動作を制御する。
次に、情報処理システム1に含まれる第2端末装置30の構成について主に説明する。図2に示すように、第2端末装置30は、通信部31、記憶部32、入力部33、出力部34、及び制御部35を有する。
通信部31は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、第2端末装置30は、通信部31を介してネットワーク40に接続されている。通信部31は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部32は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、第2端末装置30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31によって受信又は送信される各種情報などを記憶してもよい。記憶部32に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。
入力部33は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含んでもよい。
出力部34は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部34は、情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどであるが、これらに限定されない。例えば、出力部34は、通信部31によって受信された各種情報及び記憶部32に格納されている各種情報などを出力してユーザに提示する。
制御部35は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部35は、第2端末装置30を構成する各構成部と通信可能に接続され、第2端末装置30全体の動作を制御する。
図3は、図1の情報処理システム1によって実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。図3を参照しながら、図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の一例について説明する。図3に示すシーケンス図は、情報処理システム1によって実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。
ステップS100では、第2端末装置30の制御部35は、不動産物件の物件情報の入力を入力部33により受け付ける。例えば、不動産業者の担当者は、第2端末装置30の出力部34に表示されたウェブページ又はアプリケーション上で、自身が管理する不動産物件の物件情報を入力部33により入力する。これにより、不動産業者は、情報処理装置10によって提供されるウェブプラットフォーム及びアプリケーションなどに物件情報を登録する。
ステップS101では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS100において第2端末装置30の入力部33により入力された物件情報を、ネットワーク40及び通信部11を介して取得する。
ステップS102では、第1端末装置20の制御部25は、不動産物件に対してユーザが希望する希望条件の入力を入力部23により受け付ける。例えば、ユーザは、第1端末装置20の出力部24に表示されたウェブページ又はアプリケーション上で、不動産物件に対して自身が希望する希望条件を入力部23により入力する。これにより、ユーザは、情報処理装置10によって提供されるウェブプラットフォーム及びアプリケーションなどに希望条件を登録する。
ステップS103では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS102において第1端末装置20の入力部23により入力された希望条件を、ネットワーク40及び通信部11を介して取得する。
ステップS104では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS101において取得された物件情報及びステップS103において取得された希望条件に基づいて、物件情報に対し希望条件が適合する度合いを示す総合マッチング率を算出する。
このとき、情報処理装置10の制御部13は、例えば不動産物件に関連した複数の項目の各々に対して個別マッチング率を算出してもよい。情報処理装置10の制御部13は、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率に基づいて、物件情報に対する希望条件の総合マッチング率を算出してもよい。例えば、情報処理装置10の制御部13は、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率に対して配分率を乗算することで総合マッチング率を算出してもよい。
ステップS105では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS101において取得された物件情報と共に、ステップS104において算出された総合マッチング率を表示するための表示情報をユーザごとに生成する。
ステップS106では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS104において算出された所定の不動産物件に対する総合マッチング率が閾値を超えている少なくとも一人のユーザに対して、所定の不動産物件の物件情報を通知する。このような閾値は、情報サービス事業者、ユーザ、及び不動産業者のいずれかによって適宜定められてもよい。
ステップS107では、第1端末装置20の制御部25は、例えばステップS106において通知された物件情報に対するユーザのアクションを入力部23により受け付ける。
ステップS108では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS107において第1端末装置20の入力部23により受け付けたユーザのアクションに基づくアクション情報を、ネットワーク40及び通信部11を介して取得する。
ステップS109では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS108において取得されたアクション情報に基づいて、ステップS104において算出された総合マッチング率を更新する。例えば、情報処理装置10の制御部13は、ステップS104における総合マッチング率の算出処理で用いられた配分率を更新する。
ステップS110では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS109において更新された配分率に基づく総合マッチング率を物件情報と共に表示するための表示情報をユーザごとに改めて生成する。
ステップS111では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS109において更新された配分率に基づく総合マッチング率が閾値を超えている少なくとも一人のユーザに対して、不動産物件の物件情報を通知する。
その後、情報処理システム1は、ユーザによる不動産物件の選定が終了するまでの間、物件情報に対するユーザのアクション情報を取得するたびにステップS109乃至ステップS111の処理を繰り返す。
図4は、図1の情報処理装置10によって実行される情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。図4に示すフローチャートは、情報処理装置10によって実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。
ステップS200では、情報処理装置10の制御部13は、不動産物件の物件情報を取得する。
ステップS201では、制御部13は、不動産物件に対してユーザが希望する希望条件を取得する。
ステップS202では、制御部13は、ステップS200において取得された物件情報及びステップS201において取得された希望条件に基づいて、物件情報に対し希望条件が適合する度合いを示す総合マッチング率を算出する。
ステップS203では、制御部13は、ステップS200において取得された物件情報と共に、ステップS202において算出された総合マッチング率を表示するための表示情報をユーザごとに生成する。
ステップS204では、制御部13は、ステップS202において算出された所定の不動産物件に対する総合マッチング率が閾値を超えている少なくとも一人のユーザに対して、所定の不動産物件の物件情報を通知する。
ステップS205では、制御部13は、例えばステップS204において通知された物件情報に対するユーザのアクション情報を取得したか否かを判定する。制御部13は、アクション情報を取得したと判定するとステップS206の処理を実行する。制御部13は、アクション情報を取得していないと判定するとステップS204の処理を再度実行する。すなわち、制御部13は、ステップS202において算出された他の不動産物件に対する総合マッチング率が閾値を超えている少なくとも一人のユーザに対して、他の不動産物件の物件情報を必要に応じて通知する。
ステップS206では、制御部13は、ステップS205においてアクション情報を取得したと判定すると、取得されたアクション情報に基づいて、ステップS202において算出された総合マッチング率を更新する。例えば、制御部13は、ステップS202における総合マッチング率の算出処理で用いられた配分率を更新する。
ステップS207では、制御部13は、ユーザによる不動産物件の選定が終了したか否かを判定する。制御部13は、ユーザによる不動産物件の選定が終了したと判定すると処理を終了する。例えば、制御部13は、所定の不動産物件に対するユーザと不動産業者との間の取引が成立すると処理を終了する。制御部13は、ユーザによる不動産物件の選定が終了していないと判定するとステップS203の処理を再度実行する。すなわち、制御部13は、ステップS206において更新された配分率に基づく総合マッチング率を物件情報と共に表示するための表示情報をユーザごとに改めて生成する。
図5は、図2の情報処理装置10の制御部13による処理の第1例を説明するための図である。図5を参照しながら、制御部13によって生成される表示情報についてより詳細に説明する。
例えば、制御部13は、「××レジデンス」という不動産物件の物件情報を表示するための表示情報を生成する。このような表示情報は、例えば第1端末装置20の出力部24から出力されてユーザに提示される。
図5の中央部に示す物件情報は、例えば「価格」の大項目に対する情報として物件価格2,800万円という情報を含む。物件情報は、例えば「建物」の大項目に対する情報として1LDK/築3年という情報を含む。加えて、物件情報は、例えば「建物」の大項目に対する情報として下部にタグ付けされている新築マンションという情報を含む。物件情報は、例えば「地域」の大項目に対する情報として東京都××区という情報を含む。物件情報は、例えば「周辺環境」の大項目に対する情報としてメトロ△△線「**駅」徒歩3分という情報を含む。
表示情報は、以上のような物件情報に加えて総合マッチング率及び個別マッチング率の情報も含む。図5の左側、中央部、及び右側のそれぞれには、上記の複数の大項目の各々に対して算出された個別マッチング率と、これらの個別マッチング率に対して配分率を乗算することで算出された総合マッチング率とが表示されている。例えば、ユーザは、第1端末装置20の出力部24に表示された図5の中央部のような画面上で「マッチング詳細を見る」をタップすると図5の左側又は右側のような画面を見ることができる。
制御部13は、例えば、ユーザが希望する希望条件を対応する大項目ごとに物件情報と照らし合わせて大項目ごとの個別マッチング率を算出してもよい。
例えば、制御部13は、「物件価格」の小項目に対して2,800万円という希望条件を取得したときに、上記の××レジデンスについては「価格」の大項目に対して100%の個別マッチング率を算出してもよい。例えば、制御部13は、「物件価格」の小項目に対して2,800万円に近似する金額を希望条件として取得したときに、上記の××レジデンスについては2,800万円からの差分に基づく任意の計算式によって「価格」の大項目に対する個別マッチング率を算出してもよい。例えば、制御部13は、物件価格と希望条件との差分が100万円異なるごとに10%低下するよう個別マッチング率を算出してもよい。すなわち、制御部13は、「物件価格」の小項目に対して2,900万円という希望条件を取得したときに、上記の××レジデンスについては「価格」の大項目に対して90%の個別マッチング率を算出してもよい。
制御部13は、他の大項目に対しても同様に、当該大項目に含まれる小項目の物件情報と希望条件とを比較しながら、任意に設定された基準に基づいて当該大項目ごとの個別マッチング率を算出してもよい。
図5に示す例では、制御部13は、「地域」の大項目について所定のユーザから取得した希望条件を物件情報と照らし合わせて、××レジデンスに関連した「地域」の大項目に対し89%の個別マッチング率を算出する。制御部13は、「設備」の大項目について所定のユーザから取得した希望条件を物件情報と照らし合わせて、××レジデンスに関連した「設備」の大項目に対し70%の個別マッチング率を算出する。制御部13は、「周辺環境」の大項目について所定のユーザから取得した希望条件を物件情報と照らし合わせて、××レジデンスに関連した「周辺環境」の大項目に対し82%の個別マッチング率を算出する。
同様に、制御部13は、「建物」の大項目について所定のユーザから取得した希望条件を物件情報と照らし合わせて、××レジデンスに関連した「建物」の大項目に対し77%の個別マッチング率を算出する。制御部13は、「価格」の大項目について所定のユーザから取得した希望条件を物件情報と照らし合わせて、××レジデンスに関連した「価格」の大項目に対し91%の個別マッチング率を算出する。
制御部13は、以上のような大項目ごとの個別マッチング率に対して配分率を乗算することで89%という総合マッチング率を算出する。例えば、制御部13は、初期設定においては、このような配分率を各大項目について均等に割り振ってもよい。例えば、制御部13は、図5のように5つの大項目が存在する場合、各大項目に対して0.2の配分率を設定する。上述したとおり、制御部13は、物件情報に対するユーザのアクション情報を取得すると、取得されたアクション情報に基づいて初期設定の配分率を更新する。例えば、制御部13は、××レジデンスの物件情報に対してお気に入り登録したというユーザのアクション情報を取得すると、取得されたアクション情報に基づいて初期設定の配分率を更新する。
例えば、制御部13は、××レジデンスを含む複数の不動産物件をお気に入り登録したというユーザのアクション情報を取得する。このとき、制御部13は、取得されたアクション情報に基づいて、お気に入り登録された不動産物件の各々に対し物件情報を識別する。制御部13は、お気に入り登録された不動産物件の各々に対して、個別マッチング率を例えば大項目ごとに識別する。
例えば、制御部13は、一の大項目における個別マッチング率について、お気に入り登録された全ての不動産物件にわたる平均値を算出する。制御部13は、このような個別マッチング率の平均値を全ての大項目に対して個々に算出する。例えば、制御部13は、全ての大項目に対して加算した配分率の総和が1で規格化されているような場合、全ての大項目に対して加算した、上記のような個別マッチング率の平均値の総和が1となるように規格化処理を実行する。例えば、制御部13は、規格化された個別マッチング率の平均値を同一の大項目に対して設定されている配分率に加算する。例えば、制御部13は、このような加算処理によって得られた値を所定の係数により除算することで、更新後の配分率を算出する。
通常であれば、更新後の配分率は、各大項目について均等に割り振られておらず、大項目ごとに異なる。更新後の各配分率は、ユーザのアクション情報に含まれている、不動産物件に対するユーザの嗜好を反映した値となる。
例えば、お気に入り登録された全ての不動産物件の物件情報において、「建物」、「価格」、及び「周辺環境」の3つの大項目のみが設定されていると仮定する。このとき、不動産物件を探すときに、ユーザが建物の条件については自身の希望条件と厳密に一致するように強くこだわる場合、お気に入り登録された各不動産物件の「建物」の大項目に対する個別マッチング率は平均的に高くなる傾向にある。
一方で、当該ユーザが、価格の条件については自身の希望条件に厳密に一致しなくてもよいと考えている場合、お気に入り登録された各不動産物件の「価格」の大項目に対する個別マッチング率は平均的に低くなる傾向にある。
さらに、当該ユーザが、周辺環境の条件については、建物の条件ほどではないにしても自身の希望条件とある程度一致するようにこだわる場合、お気に入り登録された各不動産物件の「周辺環境」の大項目に対する個別マッチング率は若干高くなる傾向にある。
以上のような場合、制御部13によって算出される更新後の配分率において、ユーザが強くこだわる「建物」の大項目に対応する配分率が大きくなる。一方で、ユーザが全くこだわらない「価格」の大項目に対応する配分率が小さくなる。さらに、ユーザがある程度こだわる「周辺環境」の大項目に対応する配分率が若干大きくなる。制御部13は、不動産物件に対するユーザの嗜好を反映させて大項目ごとの配分率を変化させながら、更新後の各配分率を用いて総合マッチング率を改めて算出する。
図6は、図2の情報処理装置10の制御部13による処理の第2例を説明するための図である。図6を参照しながら、制御部13によって実行される配分率の更新処理についてより極端な例を説明する。図6では、一例として、「価格」、「建物」、及び「周辺環境」の3つの大項目のみを考える。
不動産物件に対する嗜好は一般的にユーザごとに異なる。図6に示すとおり、大項目ごとの物件情報に対する3人のユーザA、B、及びCの考え方はそれぞれ異なる。例えばユーザCに着目した場合、ユーザCは、不動産物件の価格など気にしない。また、ユーザCは、基本的に車生活であり、最寄り駅からの距離についても気にしない。一方で、ユーザCは、建物の条件については非常にこだわる。
このような場合、制御部13は、ユーザCのアクション情報に含まれる上記のようなユーザCの嗜好を反映して、配分率を更新する。例えば、制御部13は、初期設定において0.33に設定されている配分率を、「価格」の大項目に対して0.10の配分率に更新する。例えば、制御部13は、初期設定において0.33に設定されている配分率を、「建物」の大項目に対して0.75の配分率に更新する。例えば、制御部13は、初期設定において0.33に設定されている配分率を、「周辺環境」の大項目に対して0.15の配分率に更新する。
以上のような一実施形態によれば、ユーザと不動産業者との間で行われる不動産物件取引の効率の向上に寄与できる。例えば、情報処理装置10は、取得された物件情報及び希望条件に基づいてマッチング率を算出することで、ユーザ自身に最も適合する不動産物件をユーザに対してより正確に提示することが可能となる。これにより、ユーザは、自身に最も適合する不動産物件をより迅速かつ容易に探すことができる。例えば、従来技術では、ユーザは、入力された全ての希望条件に一致する複数の不動産物件が一覧表示された状態で、自身に最も適合する不動産物件を自力で探す必要があった。情報処理装置10は、このようなユーザの労力を削減して、ユーザの不動産物件探しをより効率化することができる。ユーザは、自身に最も適合する不動産物件を取り扱う不動産業者とのやり取りを迅速に開始することができる。不動産業者は、問い合わせなどのアクションをユーザから迅速に受けることができ、取引の機会を直ちに得ることができる。結果として、ユーザ及び不動産業者の双方にとって不動産物件に関する取引効率が向上する。
図7は、図1の情報処理システム1に基づく効果を説明するための第1図である。従来技術では、例えば、ユーザは、自身が入力した検索条件に一致する複数の不動産物件をそれぞれ取り扱う複数の不動産業者に対してまとめて資料請求又は問い合わせを行ったりすることもあった。このような場合、ユーザは個人情報を複数の不動産業者に送る必要がある上に、アクションを受けた複数の不動産業者の各々と頻繁にコミュニケーションをとることとなる。一方で、不動産業者も、ユーザが他の不動産業者とコミュニケーションをとっている間はユーザとコミュニケーションが取りづらくなり、コミュニケーションが取れるまで粘り強く労力を割く必要があった。したがって、ユーザ及び不動産業者の双方にとってコミュニケーションにかけるコストが増大していた。
一方で、情報処理システム1では、図7に示すとおり、ユーザは、総合マッチング率が最も高い不動産物件を迅速かつ容易に探すことができ、そのような不動産物件を取り扱っている特定の不動産業者を容易に決定することができる。ユーザは、不動産業者Bに絞って不動産物件に関するコミュニケーションを進めていくことができる。不動産業者Bも、総合マッチング率の情報に基づいてユーザに適合する不動産物件の傾向を容易に把握することができる。したがって、ユーザ及び不動産業者の双方にとって不動産物件に関するコミュニケーションが円滑化される。
以上のように、ユーザ及び不動産業者の双方にとってコミュニケーションにかけるコストが低減する。例えば、双方にとって時間的なコストが削減される。加えて、情報処理装置10がマッチング率を算出してユーザに適合する不動産物件を提示することで、不動産業者の営業担当者がユーザに対して通常行うようなユーザに適合する不動産物件の案内に関するコミュニケーションの労力が削減される。これにより、不動産業者の人的コストも削減される。
加えて、ユーザは、従来技術とは異なり、不動産物件に対してあいまいな探し方を行うことができる。ユーザは、入力された全ての希望条件に一致する、すなわちマッチング率が100%である不動産物件以外も選定の候補として容易に探すことができる。例えば、従来技術では、所定の項目を除く全ての項目に対して物件情報が希望条件の範囲内に含まれているにも関わらず、所定の項目に対して物件情報が希望条件からわずかに外れているだけで、このような物件情報を有する不動産物件は検索結果から除外される。情報処理装置10は、このような不動産物件も検索結果から除外することなくユーザによる選定対象としてユーザに対し提示できる。
例えば、ユーザが、「駅から徒歩10分以内」、「4,000万円以下」、及び「築20年以内」という希望条件を入力したときに、従来技術では、以下の物件情報を有する3つの不動産物件は検索結果から除外される。1つは、「駅から徒歩11分」、「3,000万円」、及び「築15年」という物件情報を有する不動産物件である。1つは、「駅から徒歩5分」、「4,100万円」、及び「築3年」という物件情報を有する不動産物件である。1つは、「駅から徒歩8分」、「3,500万円」、及び「築21年」という物件情報を有する不動産物件である。
情報処理装置10は、総合マッチング率が100%でなくても相対的に高い総合マッチング率を有する不動産物件をユーザに対して適切に提示することができる。すなわち、情報処理装置10は、上記のような例えば1つの項目だけ希望条件とわずかにずれているような不動産物件であっても漏れなくユーザに対して提示できる。これにより、このような不動産物件に対するユーザと不動産業者との間の取引の機会が失われない。情報処理装置10は、保有する物件情報を活用して、ユーザと不動産業者との間の取引の機会を双方に対して効率的に提供することができる。結果として、ユーザ及び不動産業者の双方にとって不動産物件に関する取引効率が向上する。
情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいてマッチング率を更新することで、不動産物件に対するユーザの嗜好をマッチング率に反映させることができる。これにより、情報処理装置10は、ユーザの意識下にある希望条件に直接的に対応する不動産物件だけでなく、ユーザの潜在意識の中に埋もれているような不動産物件も漏れなく提示することができる。例えば、情報処理装置10は、ユーザにとってこだわりがないような項目の個別マッチング率だけが低いような不動産物件については、総合マッチング率を高いまま維持することも可能である。したがって、情報処理装置10は、当該項目に対する物件情報だけがユーザの希望条件と一致していないような不動産物件であっても、ユーザの潜在意識の中に埋もれている不動産物件として漏れなく提示することができる。
情報処理装置10は、複数の項目の各々に対して個別マッチング率を算出することで、不動産物件の物件情報をユーザに対してより正確に提供できる。ユーザは、項目ごとに個別マッチング率を確認することができ、不動産物件の物件情報をより正確に知ることができる。結果として、ユーザは、提示された不動産物件の物件情報が自身の希望条件に適合しているか否かを精度良く判断することができる。
情報処理装置10が物件情報に対する希望条件の総合マッチング率を算出することで、ユーザは、対応する不動産物件が自身の希望条件に適合するか否かを総合的に判断することができる。ユーザは、不動産物件が自身に適合するか否かを一見して容易に把握することができる。したがって、ユーザによる不動産物件探しがより効率化される。結果として、ユーザ及び不動産業者の双方にとって不動産物件に関する取引効率が向上する。
情報処理装置10は、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率に対して配分率を乗算することで総合マッチング率を算出する。これにより、情報処理装置10は、総合マッチング率に対する項目ごとの個別マッチング率の寄与度を項目ごとに調整しながら、総合マッチング率を算出することができる。例えば、情報処理装置10は、情報サービス事業者による初期設定において適宜定められた配分率に従って情報サービス事業者の意向を反映させた状態で、総合マッチング率を算出することができる。例えば、情報処理装置10は、配分率の更新によって不動産物件に対するユーザの嗜好を反映させた状態で、総合マッチング率を算出することもできる。
情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいて配分率を更新することで、総合マッチング率の算出において不動産物件に対するユーザの嗜好を反映させることができる。これにより、情報処理装置10は、ユーザの意識下にある希望条件に直接的に対応する不動産物件だけでなく、ユーザの潜在意識の中に埋もれているような不動産物件も漏れなく提示することができる。例えば、ユーザにとってこだわりがないような項目に対する配分率は低下していくので、仮に当該項目の個別マッチング率だけが低いような不動産物件があったとしても、総合マッチング率は高いまま維持される。したがって、情報処理装置10は、当該項目に対する物件情報だけがユーザの希望条件と一致していないような不動産物件であっても、ユーザの潜在意識の中に埋もれている不動産物件として漏れなく提示することができる。
情報処理装置10は、所定の不動産物件に対するマッチング率が閾値を超えているユーザに対して、所定の不動産物件の物件情報を通知する。これにより、ユーザは、自身の希望条件を情報処理装置10に提供するだけで、例えば所定の不動産物件の物件情報が情報処理装置10に対して提供された後に迅速に当該物件情報を得ることができる。したがって、ユーザは、自身に適合する不動産物件の物件情報をいち早く入手することができる。加えて、不動産業者は、自身が取り扱う不動産物件の物件情報を情報処理装置10に提供するだけで、当該物件情報に適合する最大多数のユーザに対して当該物件情報を通知することができる。
図8は、図1の情報処理システム1に基づく効果を説明するための第2図である。例えば、従来技術では、ユーザは、入力された全ての希望条件に一致する複数の不動産物件を一覧表示で閲覧できるのみである。したがって、不動産業者は、自身が取り扱う不動産物件の物件情報を情報処理装置10に提供したとしても、当該物件情報に適合するユーザに対して適切に当該物件情報を提供できるとは限らなかった。
一方で、情報処理システム1は、図8に示すとおり、不動産業者によって物件情報が掲載されると、当該物件情報に対する総合マッチング率が高い最大多数のユーザに対して当該物件情報を即時に通知できる。これにより、ユーザは、自身に適合する不動産物件の物件情報を可能な限り漏れなく入手することができる。同様に、不動産業者は、自身が取り扱う不動産物件の物件情報を、当該物件情報に適合するユーザに対して可能な限り漏れなく提供することができる。
情報処理装置10は、物件情報と共にマッチング率を表示するための表示情報をユーザごとに生成する。これにより、ユーザは、第1端末装置20の出力部24を介して当該表示情報を視認することで、対象となる不動産物件が自身にどの程度適合しているのかを一見して容易に把握することができる。したがって、ユーザによる不動産物件探しがより効率化される。結果として、ユーザ及び不動産業者の双方にとって不動産物件に関する取引効率が向上する。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述した実施形態において情報処理装置10において実行される少なくとも一部の処理動作が第1端末装置20又は第2端末装置30において実行されてもよい。第1端末装置20又は第2端末装置30において実行される少なくとも一部の処理動作が情報処理装置10において実行されてもよい。
例えば、スマートフォン又はコンピュータなどの汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10などの各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
又は、一実施形態に係る開示は、実施形態に係る情報処理装置10などに各機能を実行させるために1つ又は複数のプロセッサによって実行可能なプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいて総合マッチング率を更新すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいて、総合マッチング率に加えて、又は代えて、個別マッチング率を更新してもよい。このとき、情報処理装置10は、上述した配分率の更新処理と同様に、更新後の個別マッチング率が不動産物件に対するユーザの嗜好を反映した値となるように更新処理を実行してもよい。例えば、情報処理装置10によって算出される更新後の個別マッチング率において、ユーザが強くこだわる項目に対応する個別マッチング率が大きくなり、ユーザが全くこだわらない項目に対応する個別マッチング率が小さくなってもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、複数の項目の各々に対して個別マッチング率を算出すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、複数の項目を総合的に判断しながら、不動産物件の物件情報に対する一の総合マッチング率のみを算出してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率に基づいて、物件情報に対する希望条件の総合マッチング率を算出すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような総合マッチング率を算出しなくてもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率に対して配分率を乗算することで総合マッチング率を算出すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、配分率を設定せずに、複数の項目の各々に対して算出された個別マッチング率の平均値として総合マッチング率を算出してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、初期設定において配分率を各大項目について均等に割り振ると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、例えばビッグデータなどを活用して、ユーザから取得したユーザの属性情報に基づき配分率を初期設定の段階から最適化してもよい。例えば、情報処理装置10は、ユーザによる不動産物件探しにおいて「価格」の大項目がより重視されるという内容を示すビッグデータを取得したとすると、「価格」の大項目に対してより大きな配分率を初期設定の段階から設定してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づいて配分率を更新すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、取得されたアクション情報に基づくマッチング率の更新処理において、上述したような配分率の更新処理に代えて、又は加えて、ディープラーニングなどの機械学習に基づく処理を実行してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、所定の不動産物件に対する総合マッチング率が閾値を超えているユーザに対して、所定の不動産物件の物件情報を通知すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、総合マッチング率と閾値との比較処理に代えて、又は加えて、個別マッチング率と閾値との比較処理を実行してもよい。すなわち、情報処理装置10は、所定の不動産物件に対する少なくとも1つの個別マッチング率が閾値を超えているユーザに対して、所定の不動産物件の物件情報を通知してもよい。逆に、情報処理装置10は、これらの通知処理をそもそも実行しなくてもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10は、物件情報と共に総合マッチング率を表示するための表示情報をユーザごとに生成すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、総合マッチング率に加えて、又は代えて、物件情報と共に個別マッチング率を表示するための表示情報をユーザごとに生成してもよい。逆に、情報処理装置10は、これらの表示情報の生成処理をそもそも実行しなくてもよい。