JP6958245B2 - 水中ポンプ設備 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドパイプに沿って昇降される水中ポンプを備える水中ポンプ設備に関するものである。
従来、ガイド支柱に沿って昇降される水中ポンプを備える水中ポンプ設備が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、水中に設置される金属製の接続管部と、上下方向に延びる一対のガイド支柱と、水中ポンプと、防食部材とを備える水中ポンプ設備が開示されている。
水中ポンプは、ガイド支柱に係合するガイド体を介してガイド支柱に沿って昇降され、下降位置において接続管部に接続されるように構成されている。防食部材は、銅線を介して接続管部に電気的に導通され、接続管部よりもイオン化傾向の大きい金属材料により形成されている。また、防食部材は、一対のガイド支柱の間で、かつ、ガイド体の直上に配置されており、ガイド支柱に沿って、ガイド体および水中ポンプとともに昇降されるように構成されている。
特開2000−310194号公報
しかしながら、上記特許文献1の水中ポンプ設備では、防食部材がガイド体および水中ポンプとともに昇降されるため、水中ポンプをメンテナンスする際などに、防食部材を陸上に引き揚げる必要がある。この場合、接続管部が水中に取り残されて、接続管部が腐食するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、水中ポンプを引き揚げた際にも接続管部の腐食を抑制することが可能な水中ポンプ設備を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における水中ポンプ設備は、水中に設置される金属製の接続管部と、接続管部よりも卑な金属材料により形成され、流電陽極方式により腐食する犠牲電極と、犠牲電極を内側に導入する導入穴が上端近傍に設けられ、上下方向に延びるガイドパイプと、ガイドパイプの下端に設けられ、導入穴から導入された犠牲電極を支持した状態で、犠牲電極および接続管部と電気的に導通される支持部と、ガイドパイプに沿って昇降されるように構成され、下降位置において、吐出口が接続管部の一端開口部に接続される水中ポンプと、を備え、支持部は、水中ポンプの下端よりも下側に配置されている。
この発明の一の局面による水中ポンプ設備では、上記のように、導入穴からガイドパイプ内に導入された犠牲電極を支持した状態で、犠牲電極および接続管部と電気的に導通される支持部を設ける。これにより、支持部に支持された状態で、ガイドパイプ内に犠牲電極が設置されるので、水中ポンプとともに犠牲電極が昇降されることはなく、水中ポンプが引き揚げられた場合にも、水中での犠牲電極と接続管部との電気的な導通を維持することができる。その結果、水中ポンプを引き揚げた際にも接続管部の腐食を抑制することができる。また、上端近傍に設けられた導入穴から犠牲電極をガイドパイプ内に導入するように構成することによって、自重により、犠牲電極と、ガイドパイプの下端に設けられる支持部とを接触させて、犠牲電極と接続管部とを電気的に導通させることができる。すなわち、接続管部と電気的に導通される位置に、犠牲電極を容易に設置することができる。また、犠牲電極がガイドパイプの外に配置され、昇降される場合と比較して、犠牲電極がガイドパイプ内に配置することにより、水に含まれる異物が犠牲電極に堆積することや、水中ポンプの昇降時に水に含まれる異物が犠牲電極に絡まることなどを防止することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、支持部は、接続管部の一部である。このように構成すれば、支持部と接続管部とが別部材である場合と比較して、部品点数を削減することができる。その結果、装置構成を簡素化することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、支持部は、接続管部の設置面の近傍に配置されたガイドパイプ取付部により構成されている。このように構成すれば、支持部とガイドパイプ取付部とが別々に設けられる構成と比較して、接続管部の構成を簡素化することができる。また、ガイドパイプ取付部が接続管部の設置面の近傍に配置されるので、低い位置で犠牲電極を支持することができる。したがって、水中ポンプ設備の設置位置における水位が低い場合でも、犠牲電極と水とを接触させることができるので、犠牲電極により、接続管部の腐食を抑制することができる。
この場合、好ましくは、ガイドパイプ取付部は、上方に突出し、ガイドパイプに嵌合する凸部からなる。このように構成すれば、ガイドパイプ取付部を簡易な形状により構成することができるとともに、ガイドパイプ取付部によりガイドパイプの下端部の位置ずれを防止することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、犠牲電極は、ワイヤ部材の一端に接続されて吊り下げられる導電性の板状部材上に載置された状態で、導入穴からガイドパイプ内に導入され、板状部材を介して支持部上に設置されるように構成されている。このように構成すれば、ワイヤ部材を介して板状部材とともに犠牲電極を昇降させることができるので、犠牲電極をガイドパイプ内に導入する際に犠牲電極の姿勢を安定させることができるとともに、ワイヤ部材を用いて引き揚げることで、犠牲電極の残量を容易に確認することができる。また、犠牲電極の残量を正確に把握することができる。
この場合、好ましくは、犠牲電極は、板状部材をワイヤ部材により吊り下げて支持部から浮かせた状態で、板状部材により支持され、板状部材を支持部上に設置した状態で、支持部により支持されるように構成されている。このように構成すれば、犠牲電極および板状部材の自重により、犠牲電極、板状部材および支持部を接触させることができるので、板状部材の上に犠牲電極の姿勢を水平に保って安定して支持部上に設置することができるとともに、板状部材を介して犠牲電極および支持部の電気的な導通を容易に確保することができる。
上記犠牲電極が導電性の板状部材上に載置された状態で板状部材を介して支持部上に設置される構成において、好ましくは、犠牲電極は、ワイヤ部材が挿通される穴または切欠きにより形成された開口部を含んでいる。このように構成すれば、犠牲電極をワイヤ部材に挿通することができるので、複数の犠牲電極をワイヤ部材に沿って上下方向に1列に積層することができるとともに、犠牲電極の水平方向への移動を規制することができる。その結果、ガイドパイプ内を犠牲電極が昇降する際に、犠牲電極が板状部材から脱落することや、犠牲電極が水平方向に偏った状態になることを抑制することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、支持部は、接続管部の一部であり、犠牲電極に直接当接することにより、犠牲電極と電気的に導通されるように構成されている。このように構成すれば、支持部に対して犠牲電極を上方から自重により直接当接させることができるので、犠牲電極と接続管部の一部である支持部との電気的な導通を容易、かつ、確実に確保することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、接続管部は、水の流路を有する管部と、支持部が設けられ、管部を下方から支持する脚部とを含む。このように構成すれば、支持部が比較的低い位置に配置されるので、比較的低い位置で犠牲電極を支持することができる。したがって、比較的低水位であっても、犠牲電極を導通させることができるので、接続管部の腐食を抑制することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、ガイドパイプには、導入穴よりも下方側で、かつ、支持部の上方側の所定高さ位置に、ガイドパイプ内の犠牲電極の有無を確認するための確認用穴が設けられている。このように構成すれば、確認用穴により犠牲電極の残量を容易に確認することができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、ガイドパイプの下端近傍には、ガイドパイプ内に導水する導水穴が設けられている。このように構成すれば、導水穴からガイドパイプ内に導水することにより犠牲電極と水とを確実に接触させることができる。
上記一の局面による水中ポンプ設備において、好ましくは、ガイドパイプと支持部との間には、ガイドパイプ内に導水する隙間部が設けられている。このように構成すれば、隙間部から導水することにより犠牲電極と水とを確実に接触させることができる。
本発明によれば、上記のように、水中ポンプを引き揚げた際にも接続管部の腐食を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による水中ポンプ設備の全体構成を示した側面図である。 図1の500−500線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による水中ポンプ設備の支持部、ガイドパイプおよび犠牲電極を示した拡大断面図である。 本発明の第2実施形態による水中ポンプ設備の支持部、ガイドパイプ、犠牲電極および昇降具を示した拡大断面図である。 本発明の第2実施形態による水中ポンプ設備の犠牲電極および昇降具を示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(水中ポンプ設備の構成)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態による水中ポンプ設備100は、図1に示すように、プラントなどの排水領域Hの底面(設置面H1)に設置され、排水領域Hに貯留された水(特に腐食性の強い海水)を揚水して、排水領域Hから排出するように構成されている。
水中ポンプ設備100は、水中ポンプ1と、ガイドフック2と、接続管部3と、排水管4と、犠牲電極5と、一対のガイドパイプ6(図2参照)とを備えている。なお、一対のガイドパイプ6は、それぞれ、上下方向(Z方向)に直線状に延びる円柱形状の外表面および円形状の貫通穴6a(図2参照)を有する円筒形状に形成されている。
接続管部3および排水管4は、ボルト(図示せず)により互いに固定的に接続されている。接続管部3は、排水領域H(水中)の底面(設置面H1)に設置されている。すなわち、接続管部3および排水管4は、移動しない。水中ポンプ1およびガイドフック2は、ボルト(図示せず)により互いに固定的に接続されており、ガイドパイプ6に沿って上下方向(Z方向)に昇降されるように構成されている。水中ポンプ設備100は、水中ポンプ1、ガイドフック2、接続管部3および排水管4の順に排水領域Hの水を送るように構成されている。
図2に示すように、平面視において(Z方向から見て)、水中ポンプ1、ガイドフック2および接続管部3は、一直線上に並んでいる。そこで、水平方向のうち、水中ポンプ1、ガイドフック2および接続管部3が並ぶ方向をX方向とし、接続管部3から水中ポンプ1に向かう方向をX1方向とし、その逆方向をX2方向とする。また、X方向および上下方向(Z方向)に直交する方向をY方向とする。
ここで、第1実施形態の水中ポンプ設備100は、ガイドパイプ6内に導入(投入)された犠牲電極5により、接続管部3の腐食を抑制するように構成されている。犠牲電極5は接続管部3よりも卑な金属材料により形成され、流電陽極方式により腐食するように構成されている。接続管部3の腐食を抑制する構成の詳細については後述する。
〈水中ポンプの構成〉
図1に示すように、水中ポンプ1は、縦型の水中電動ポンプである。水中ポンプ1は、金属製のケーシング11と、犠牲電極12と、フック部13と、ポンプ室14と、羽根車16とを含んでいる。
犠牲電極12は、水中ポンプ1の金属製のケーシング11に、ケーシング11と電気的に導通した状態で設けられている。犠牲電極12は、犠牲電極5と同一材料により形成されている。また、犠牲電極12は、ケーシング11よりも卑な金属材料により形成されている。具体的には、犠牲電極12は、亜鉛を含む材料により形成されている。フック部13は、水中ポンプ1の上部に設けられている。フック部13には、水中ポンプ1を吊り下げるための吊下ワイヤRが取り付けられている。水中ポンプ1は、吊下ワイヤRによりガイドパイプ6に沿って上下方向(Z方向)に昇降されるように構成されている。水中ポンプ1は、犠牲電極12とともに、排水領域Hから陸上に引き揚げられてメンテナンスが行われる。この際、水中ポンプ設備100は、犠牲電極12により接続管部3の腐食を抑制することはできない。
水中ポンプ1は、ガイドフック2が接続管部3に当接することにより、下方(Z2方向)への移動が規制されるように構成されている。水中ポンプ設備100は、水中ポンプ1が下方への移動が規制される下降位置に配置されることにより、水中ポンプ1、ガイドフック2、接続管部3および排水管4によって、排水領域Hから水を排水するための互いに連通する1つの流路を形成するように構成されている。なお、図1には、下降位置にある水中ポンプ1が示されている。
ポンプ室14には、羽根車16が配置されている。ポンプ室14は、羽根車16の真下に配置される吸込口15aと、羽根車16の側方側(X2方向側)に配置される吐出口15bとを有している。羽根車16は、回転軸16aに取り付けられるモータ16bにより、回転駆動されるように構成されている。羽根車16は、回転駆動することにより、吸込口15aからポンプ室14内に排水領域Hの水を給水するように構成されている。また、羽根車16は、回転駆動することにより、ポンプ室14内へ吸水された水へ速度エネルギーを与えるように構成されている。その結果、ポンプ室14内では、水の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換され、吐出口15bから水が吐出される。吐出口15bは、下降位置において、ガイドフック2を介して接続管部3の一端開口部3aに接続されている。
〈ガイドフックの構成〉
図1に示すガイドフック2は、金属製である。ガイドフック2は、ボルト(図示せず)により、水中ポンプ1に対して固定的に取り付けられている。ガイドフック2は、水の流路を有する管部21と、ガイドパイプ6に係合するフック部22と、管部21およびフック部22の間に配置され、接続管部3の後述する係合凸部32に係合する上方に窪んだ係合凹部23とを含んでいる。フック部22および係合凹部23は、管部21の上端から水中ポンプ1とは、逆側(X2方向側)に延びるように形成され、接続管部3の直上(Z1方向)に配置されている。
管部21は、水中ポンプ1と、接続管部3との間に配置されている。管部21は、水中ポンプ1の吐出口15bから水が流入するように構成され、接続管部3の一端開口部3aに水が流出するように構成されている。
図2に示すように、フック部22(ガイドフック2のうち図2の一点鎖線で囲まれた部分)は、一対のガイドパイプ6の間に配置され、平面視において(Z方向から見て)、Y方向の両端に、円柱形状の一対のガイドパイプ6の外周面に沿って形成される一対の円弧形状部分を有している。フック部22は、上下方向(Z方向)に延びる一対のガイドパイプ6に係合することにより、水平方向(X方向、Y方向)の移動が規制され、上下方向の移動が許容されるように構成されている。したがって、水中ポンプ1は、ガイドフック2のフック部22により、水平方向の移動が規制され、上下方向の移動が許容されるように構成されている。
図1に示すように、係合凹部23は、下降位置において、接続管部3の係合凸部32に上方から係合することにより、接続管部3に対してガイドフック2を所定位置に配置するように構成されている。すなわち、係合凹部23および係合凸部32は、接続管部3に対してガイドフック2を位置決めするための構成である。
ガイドフック2は、接続管部3に対して位置決めされた状態で、ガイドフック2の接続管部3側の端面24が、接続管部3のガイドフック2側(一端開口部3a側)の端面35に当接するように構成されている。なお、端面24および端面35は、共に、鏡面仕上げにより形成されている。
〈接続管部の構成〉
図1に示すように、接続管部3は、水の流れの向きを変える機能を有している。詳細には、接続管部3は、水中ポンプ1の羽根車16により側方(X2方向)に送られた水の流れの向きを、上方に変えるように構成されている。要するに、接続管部3は、L字形状の管継手(ベンド)である。
接続管部3は、水の流路を有する管部31と、管部31に設けられる係合凸部32と、脚部33と、脚部33に設けられる支持部34とを一体的に含んでいる。接続管部3(管部31、係合凸部32、脚部33、支持部34)は、金属製である。具体的には、接続管部3は、ねずみ鋳鉄により形成されている。なお、支持部34は、特許請求の範囲の「ガイドパイプ取付部」および「凸部」の一例である。
管部31は、ガイドフック2に接続される一端開口部3aと、排水管4に接続される他端開口部3bとを有している。係合凸部32は、管部31の上部から上方に突出するように形成されている。係合凸部32は、ガイドフック2の係合凹部23の直下に配置されている。
脚部33は、管部31を下方から支持するように構成されている。脚部33は、設置面H1上に配置され、水平方向に延びる板状の平板部33aを有している。脚部33は、平板部33aに取り付けられるアンカーボルトBおよびナットにより設置面H1に設置(固定)されている。
支持部34は、接続管部3の一部である。支持部34は、平板部33aの上面上で、かつ、一対のガイドパイプ6の直下(下端)にそれぞれ設けられている。支持部34は、設置面H1の近傍に配置されている。支持部34は、上方に突出する凸形状を有し、ガイドパイプ6にガイドパイプ6の貫通穴6aの下端から嵌合するように構成されている。すなわち、少なくとも、支持部34の上端部が、貫通穴6aの内部に配置されている。
支持部34は、ガイドパイプ6の上端近傍に設けられる後述する導入穴61からガイドパイプ6内に導入(投入)された犠牲電極5を下方から支持した状態で、犠牲電極5および接続管部3と電気的に導通されるように構成されている。
詳細には、犠牲電極5は、導入穴61からガイドパイプ6内に導入(投入)されると、自重により下方に落下する。そして、支持部34に犠牲電極5の下端が当接して停止する。図1のように、ガイドパイプ6内に犠牲電極5が複数導入される場合、複数の犠牲電極5は、支持部34上に積み上げられるようにして支持される。接続管部3の一部である支持部34は、犠牲電極5に下方から直接当接することにより犠牲電極5と電気的に導通されるように構成されている。
〈排水管の構成〉
図1に示すように、排水管4は、上下方向に延びており、排水領域Hと、排水領域Hの外側の領域とに跨るように設けられている。排水管4の排水領域H内の一端(下端)は、接続管部3の他端開口部3bに接続されている。
〈犠牲電極の構成〉
図1に示すように、犠牲電極5は、上下方向に延びる円柱形状を有している。つまり、犠牲電極5は、丸棒形状の部材である。犠牲電極5の外径は、ガイドパイプ6の内径よりも小さい。犠牲電極5は、ガイドパイプ6内を落下する際に、摩擦により落下を妨げられない程度の隙間が、ガイドパイプ6の内壁(内周面)(貫通穴6a)と犠牲電極5の外周面との間に確保されるような所定の大きさに形成されている。
なお、犠牲電極5は、使用状態において、原則、ガイドパイプ6内に複数導入される。犠牲電極5は、ガイドパイプ6内に複数導入された場合、上下方向に1つずつ積み重なるような大きさに形成されている。犠牲電極5は、ガイドパイプ6内に複数導入されて、液面を超える所定の高さ位置まで積み重ねられるのが好ましい。
犠牲電極5は、上記の通り、接続管部3よりも卑な金属材料(イオン化傾向が大きい金属材料)により形成されている。すなわち、犠牲電極5は、水中に配置した際に、ねずみ鋳鉄(接続管部3)よりも腐食しやすい特性を有する材料により形成されている。具体的に一例を挙げると、犠牲電極5は、亜鉛を含む材料により形成されている。
また、犠牲電極5は、水中に配置されて接続管部3と電気的に導通され、導電性を有する水中ポンプ設備100の他の構成よりも卑な金属材料により形成されている。たとえば、接続管部3や、排水管4、ガイドパイプ6が金属材料や導電性を有する材料から形成されている場合には、犠牲電極5は、接続管部3や、排水管4、ガイドパイプ6よりも卑な金属材料により形成されている。また、犠牲電極5は、金属製のガイドフック2および金属製のケーシング11よりも卑な金属材料により形成されている。
〈ガイドパイプの構成〉
図1に示すように、ガイドパイプ6は、下端が水中に配置され、上端が水面(液面)よりも上方に配置されている。ガイドパイプ6は、上端が固定部材Kを介して排水領域Hの上方位置で側壁Wに固定されている。
ガイドパイプ6は、金属製であり、上下方向に直線状に延びる円筒形状を有している。例えば、ガイドパイプ6は、亜鉛めっき鋼管やステンレス材料により形成されている。
ガイドパイプ6は、水中ポンプ1の上下方向(Z方向)への昇降をガイドするように構成されている。ガイドパイプ6は、下降位置と、メンテナンスのためにガイドパイプ6から水中ポンプ1を取り外す位置である上昇位置との間で、水中ポンプ1の昇降をガイドする。ガイドパイプ6は、下降位置において水中ポンプ1を接続管部3に接続する機能を有している。また、ガイドパイプ6は、接続管部3の腐食を抑制する犠牲電極5を内側に導入して、接続管部3の支持部34およびガイドパイプ6の内壁(貫通穴6a)に犠牲電極5が支持(当接)されるように、犠牲電極5を内側で保持する機能を有している。以下では、後者の機能を発揮するための構成について説明する。なお、ガイドパイプ6は、外周面で水中ポンプ1の昇降をガイドするように構成され、内壁(貫通穴6a)で犠牲電極5をガイドするように構成されている。
ガイドパイプ6には、上方から順に、導入穴61と、確認用穴62と、導水穴63とが設けられている。導入穴61、確認用穴62および導水穴63は、共に、ガイドパイプ6に設けられる横穴であり、上下方向に延びるガイドパイプ6の貫通穴6aに横方向から連通している。
導入穴61は、ガイドパイプ6の上端近傍に設けられている。導入穴61は、犠牲電極5をガイドパイプ6の内側に導入するための穴である。このため、導入穴61は、少なくとも、犠牲電極5の外径よりも大きく形成されている。
確認用穴62は、導入穴61よりも下方側で、かつ、支持部34の上方側の所定高さ位置に設けられている。また、確認用穴62は、導水穴63よりも上方側に設けられている。確認用穴62は、ガイドパイプ6内の犠牲電極5の有無を確認するための穴である。水中ポンプ設備100の管理者は、確認用穴62が液面上にある場合に、確認用穴62を介してガイドパイプ6内を視認することにより、確認用穴62の高さから視認できる位置まで犠牲電極5が有るか無いかを確認することができる。要するに、確認用穴62は、犠牲電極5の残量確認用の穴である。このため、確認用穴62は、犠牲電極5がガイドパイプ6の外に出ないように、犠牲電極5の外形よりも小さく形成されている。
導水穴63は、ガイドパイプ6の下端近傍に複数設けられている。複数の導水穴63は、所定間隔を隔てて、上下方向に一列に配置されている。導水穴63は、ガイドパイプ6内に排水領域Hの水を導入するように構成されている。すなわち、導水穴63は、ガイドパイプ6内に保持されている犠牲電極5を水に接触させるための穴である。
図3に示すように、ガイドパイプ6と支持部34との間には、隙間部Sが設けられている。隙間部Sは、導水穴63と同様に、ガイドパイプ6内に導水するための構成である。具体例として、水中ポンプ設備100は、ガイドパイプ6の下端には切り欠き(図示せず)が設けられており、この切り欠きによってガイドパイプ6と支持部34との間には、隙間部Sが形成される。もしくは原則円錐台形状に形成される支持部34を平面視で多角形形状に形成し(図示せず)、円筒状のガイドパイプ6に嵌合した際に、ガイドパイプ6と支持部34との間には、隙間部Sが形成されるように構成してもよい。なお、ガイドパイプ6の下端近傍は、隙間部Sが設けられていない部分で脚部33に当接するよう構成されており、これによりガイドパイプ6と犠牲電極5は、脚部33を介して電気的に導通されるよう構成されている。この他、水中ポンプ設備100は、支持部34に溝部(図示せず)が形成されており、支持部34がガイドパイプ6に嵌合した際に、溝部とガイドパイプ6との間に隙間部Sが形成されるように構成されていてもよい。なお、水中ポンプ設備100は、導水穴63を有しているならば、ガイドパイプ6の下端が支持部34により塞がれていてもよい(隙間部Sがなくてもよい)。
ガイドパイプ6は、下端部が接続管部3(支持部34)に当接しており、接続管部3と電気的に導通されている。したがって、犠牲電極5は、ガイドパイプ6の内壁(貫通穴6a)に当接している場合には、ガイドパイプ6を介しても接続管部3と電気的に導通させることができる。
図示しないが、水中ポンプ設備100は、水中ポンプ1が上昇された場合、ガイドパイプ6に導入されて支持部34に支持される犠牲電極5が、水中に取り残されるように構成されている。すなわち、水中ポンプ設備100は、水中ポンプ1が上昇された場合、犠牲電極5と接続管部3とが電気的に導通された状態で、水中に配置されるように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、導入穴61からガイドパイプ6内に導入された犠牲電極5を支持した状態で、犠牲電極5および接続管部3と電気的に導通される支持部34を設ける。これにより、支持部34に支持された状態で、ガイドパイプ6内に犠牲電極5が設置されるので、水中ポンプ1とともに犠牲電極5が昇降されることはなく、水中ポンプ1が引き揚げられた場合にも、水中での犠牲電極5と接続管部3との電気的な導通を維持することができる。その結果、水中ポンプ1を引き揚げた際にも接続管部3の腐食を抑制することができる。また、上端近傍に設けられた導入穴61から犠牲電極5をガイドパイプ6内に導入するように構成することによって、自重により、犠牲電極5と、脚部33に設けられる支持部34とを接触させて、犠牲電極5と接続管部3とを電気的に導通させることができる。すなわち、接続管部3と電気的に導通される位置に、犠牲電極5を容易に設置することができる。また、犠牲電極5がガイドパイプ6の外に配置され、昇降される場合と比較して、犠牲電極5がガイドパイプ6内に配置することにより、水に含まれる異物が犠牲電極5に堆積することや、水中ポンプ1の昇降時に水に含まれる異物が犠牲電極5に絡まることなどを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支持部を、接続管部3の一部として構成する。これにより、支持部と接続管部3とが別部材である場合と比較して、部品点数を削減することができる。その結果、装置構成を簡素化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支持部34を、接続管部3の設置面H1の近傍に配置されたガイドパイプ取付部として機能するように構成する。これにより、支持部34とガイドパイプ取付部とが別々に設けられる構成と比較して、接続管部3の構成を簡素化することができる。また、支持部34が接続管部3の設置面H1の近傍に配置されるので、低い位置で犠牲電極5を支持することができる。したがって、水中ポンプ設備100の設置位置における水位が低い場合でも、犠牲電極5と水とを接触させることができるので、犠牲電極5により、接続管部3の腐食を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支持部34を、上方に突出し、ガイドパイプ6に嵌合する凸部により形成する。これにより、支持部34を簡易な形状により構成することができるとともに、支持部34によりガイドパイプ6の下端部の位置ずれを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支持部34を、接続管部3の一部であり、犠牲電極5に直接当接することにより、犠牲電極5と電気的に導通されるように構成する。これにより、支持部34に対して犠牲電極5を上方から自重により直接当接させることができるので、犠牲電極5と接続管部3の一部である支持部34との電気的な導通を容易、かつ、確実に確保することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、接続管部3に、水の流路を有する管部31と、支持部34が形成され、管部31を下方から支持する脚部33とを設ける。これにより、支持部34が比較的低い位置に配置されるので、比較的低い位置で犠牲電極5を支持することができる。したがって、比較的低水位であっても、犠牲電極5を導通させることができるので、接続管部3の腐食を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ガイドパイプ6に、導入穴61よりも下方側で、かつ、支持部34の上方側の所定高さ位置に、ガイドパイプ6内の犠牲電極5の有無を確認するための確認用穴62を設ける。これにより、確認用穴62により犠牲電極5の残量を容易に確認することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ガイドパイプ6の下端近傍に、ガイドパイプ6内に導水する導水穴63を設ける。これにより、導水穴63からガイドパイプ6内に導水することにより犠牲電極5と水とを確実に接触させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ガイドパイプ6と支持部34との間に、ガイドパイプ6内に導水する隙間部Sを設ける。これにより、隙間部Sから導水することにより犠牲電極5と水とを確実に接触させることができる。
[第2実施形態]
図4および図5を参照して、第2実施形態の水中ポンプ設備200について説明する。この第2実施形態では、犠牲電極5を導入穴61から落下させる(投げ入れる)ことによりガイドパイプ6内に導入した上記第1実施形態とは異なり、犠牲電極205を導入穴261から昇降具7を用いて降下させることによりガイドパイプ206内に導入する例について説明する。なお、第2実施形態の水中ポンプ設備200の水中ポンプ1、ガイドフック2、排水管4は、上記第1実施形態と同様の構成であるため、図示および説明を省略する。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
第2実施形態の水中ポンプ設備200は、図4に示すように、犠牲電極205と、ガイドパイプ206と、ワイヤ部材71および板状部材72を含む昇降具7とを備えている。
犠牲電極205は、ワイヤ部材71が挿通される穴により形成された開口部205aを含んでいる。開口部205aは、犠牲電極205を上下方向に貫通する穴である。すなわち、犠牲電極205は、円筒形状を有している。犠牲電極205の外径は、第1実施形態の犠牲電極5の外径の大きさに等しい。すなわち、犠牲電極205の外径は、ガイドパイプ206の内径よりも小さい。
犠牲電極205は、上記の通り、接続管部3よりも卑な金属材料(イオン化傾向が大きい金属材料)により形成されている。すなわち、犠牲電極205は、水中に配置した際に、ねずみ鋳鉄(接続管部3)よりも腐食しやすい特性を有する材料により形成されている。具体的には、犠牲電極205は、亜鉛を含む材料により形成されている。
ガイドパイプ206には、上端に上方(Z1方向)に向けて開けた導入穴261が設けられている。また、第2実施形態では、ガイドパイプ6の上端を、固定部材Kを介して側壁Wに固定した上記第1実施形態とは異なり、ガイドパイプ206は、ガイドパイプ206の外周面に取り付けられる固定部材K1を介して側壁Wに固定されている。
昇降具7は、犠牲電極205が設置(載置)されるように構成されている。昇降具7は、犠牲電極205を設置(載置)した状態で、犠牲電極205とともに、導入穴261からガイドパイプ206内に導入されるように構成されている。昇降具7は、ガイドパイプ206内において犠牲電極205を昇降させるための器具である。
詳細には、図5に示すワイヤ部材71は、導電性を有する部材である。ワイヤ部材71は、犠牲電極205よりも貴な金属材料により形成されている。なお、ワイヤ部材71は、導電性を有していなくてもよい。
板状部材72は、円板形状を有しており、板状部材72の外径は、ガイドパイプ206の内径よりも小さい。板状部材72は、導電性を有する金属材料により形成されている。板状部材72は、ワイヤ部材71の一端71aが上面72aの中心に接続されて、ワイヤ部材71により吊り下げられるように構成されている。
犠牲電極205は、ワイヤ部材71の他端(図示せず)から、開口部205aにワイヤ部材71が挿通されて、ワイヤ部材71の一端71aに接続される板状部材72上に載置されるように構成されている。すなわち、犠牲電極205の下面205bが板状部材72の上面72aに当接する。その結果、犠牲電極205と板状部材72とが電気的に導通される。
犠牲電極205は、板状部材72上に載置された状態で、導入穴261からガイドパイプ206内に導入されるように構成されている。そして、犠牲電極205は、板状部材72を介して支持部34上に設置されるように構成されている。
犠牲電極205は、板状部材72をワイヤ部材71により吊り下げて浮かせた状態で、板状部材72により支持されるように構成されている。この状態では、犠牲電極205と接続管部3とは、電気的に導通されていない。
一方、犠牲電極205は、板状部材72を支持部34上に設置した状態で、支持部34により支持されるように構成されている。この状態では、犠牲電極205と接続管部3とは、板状部材72を介して電気的に導通されている。
板状部材72は、犠牲電極5よりも貴な金属材料により形成されている。たとえば、板状部材72は、ステンレス材料により形成されている。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、犠牲電極5を、ワイヤ部材207aの一端に接続されて吊り下げられる導電性の板状部材207b上に載置された状態で、導入穴61からガイドパイプ206内に導入され、板状部材207bを介して支持部34上に設置されるように構成する。これにより、ワイヤ部材207aを介して板状部材207bとともに犠牲電極5を昇降させることができるので、犠牲電極5をガイドパイプ206内に導入する際に犠牲電極5の姿勢を安定させることができるとともに、ワイヤ部材207aを用いて引き揚げることで、犠牲電極5の残量を容易に確認することができる。また、犠牲電極5の残量を正確に把握することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、犠牲電極5を、板状部材207bをワイヤ部材207aにより吊り下げて支持部34から浮かせた状態で、板状部材207bにより支持され、板状部材207bを支持部34上に設置した状態で、支持部34により支持されるように構成する。これにより、犠牲電極5および板状部材207bの自重により、犠牲電極5、板状部材207bおよび支持部34を接触させることができるので、板状部材207bの上に犠牲電極5の姿勢を水平に保って安定して支持部34上に設置することができるとともに、板状部材207bを介して犠牲電極5および支持部34の電気的な導通を容易に確保することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、犠牲電極5に、ワイヤ部材207aが挿通される穴または切欠きが形成された開口部205aを設ける。これにより、犠牲電極5をワイヤ部材207aに挿通することができるので、複数の犠牲電極5をワイヤ部材207aに沿って上下方向に1列に積層することができるとともに、犠牲電極5の水平方向への移動を規制することができる。その結果、ガイドパイプ206内を犠牲電極5が昇降する際に、犠牲電極5が板状部材207bから脱落することや、犠牲電極5が水平方向に偏った状態になることを抑制することができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、支持部を接続管部の一部とした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、支持部が犠牲電極および接続管部と電気的に導通されるならば、支持部と接続管部とを別々の構成としてもよい。具体的には、たとえば、支持部を接続管部に螺合される金属製のボルトにより構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、支持部を接続管部の脚部に設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、支持部を接続管部の脚部ではなく、管部に設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ガイドパイプに導水穴を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、隙間部によりガイドパイプに十分な水を導水できるならば、ガイドパイプに導水穴を設けなくてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、2本のガイドパイプに、犠牲電極をそれぞれ導入するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、2本のガイドパイプのうちの一方のみに、犠牲電極を導入するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、水中ポンプ設備が2本のガイドパイプを備える例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ガイドパイプが水中ポンプの昇降をガイドできるのであれば、水中ポンプ設備が1本または3本以上のガイドパイプを備えていてもよい。
また、上記第1実施形態では、犠牲電極をガイドパイプ内に導入する導入穴を、横穴により構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、第2実施形態と同様に、犠牲電極をガイドパイプ内に導入する導入穴を、ガイドパイプの上端に上方を向くように設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、犠牲電極を、亜鉛を含む材料により形成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、犠牲電極を、アルミニウム、マグネシウムのいずれかを含み、接続管部やガイドパイプ等を形成する材料よりも卑な金属材料により形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、接続管部を、ねずみ鋳鉄により形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、接続管部を、ステンレス材料や銅を含む材料などのねずみ鋳鉄以外の犠牲電極よりも貴な金属材料により形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、水中ポンプのケーシングおよびガイドフックを、金属製とした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、水中ポンプのケーシングおよびガイドフックを、樹脂材料により形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、昇降具の板状部材を、金属製(ステンレス材料)とした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、板状部材が導電性を有するならば、板状部材を樹脂材料により形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、犠牲電極の開口部を穴により形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、犠牲電極の開口部を、切欠きにより形成してもよい。具体的には、犠牲電極の開口部を、平面視でC字形状になるように形成してもよい。
1 水中ポンプ
3 接続管部
3a 一端開口部
5 犠牲電極
6、206 ガイドパイプ
15b 吐出口
31 管部
33 脚部
34 支持部(ガイドパイプ取付部、凸部)
61 導入穴
63 導水穴
100、200 水中ポンプ設備
205a 開口部
207a ワイヤ部材
207b 板状部材
S 隙間部
H1 設置面

Claims (12)

  1. 水中に設置される金属製の接続管部と、
    前記接続管部よりも卑な金属材料により形成され、流電陽極方式により腐食する犠牲電極と、
    前記犠牲電極を内側に導入する導入穴が上端近傍に設けられ、上下方向に延びるガイドパイプと、
    前記ガイドパイプの下端に設けられ、前記導入穴から導入された前記犠牲電極を支持した状態で、前記犠牲電極および前記接続管部と電気的に導通される支持部と、
    前記ガイドパイプに沿って昇降されるように構成され、下降位置において、吐出口が前記接続管部の一端開口部に接続される水中ポンプと、を備え
    前記支持部は、前記水中ポンプの下端よりも下側に配置されている、水中ポンプ設備。
  2. 前記支持部は、前記接続管部の一部である、請求項1に記載の水中ポンプ設備。
  3. 前記支持部は、前記接続管部の設置面の近傍に配置されたガイドパイプ取付部により構成されている、請求項1または2に記載の水中ポンプ設備。
  4. 前記ガイドパイプ取付部は、上方に突出し、前記ガイドパイプに嵌合する凸部からなる、請求項3に記載の水中ポンプ設備。
  5. 前記犠牲電極は、ワイヤ部材の一端に接続されて吊り下げられる導電性の板状部材上に載置された状態で、前記導入穴から前記ガイドパイプ内に導入され、前記板状部材を介して前記支持部上に設置されるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
  6. 前記犠牲電極は、前記板状部材を前記ワイヤ部材により吊り下げて前記支持部から浮かせた状態で、前記板状部材により支持され、前記板状部材を前記支持部上に設置した状態で、前記支持部により支持されるように構成されている、請求項5に記載の水中ポンプ設備。
  7. 前記犠牲電極は、前記ワイヤ部材が挿通される穴または切欠きにより形成された開口部を含んでいる、請求項5または6に記載の水中ポンプ設備。
  8. 前記支持部は、前記接続管部の一部であり、前記犠牲電極に直接当接することにより、前記犠牲電極と電気的に導通されるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
  9. 前記接続管部は、水の流路を有する管部と、前記支持部が設けられ、前記管部を下方から支持する脚部とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
  10. 前記ガイドパイプには、前記導入穴よりも下方側で、かつ、前記支持部の上方側の所定高さ位置に、前記ガイドパイプ内の前記犠牲電極の有無を確認するための確認用穴が設けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
  11. 前記ガイドパイプの下端近傍には、前記ガイドパイプ内に導水する導水穴が設けられている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
  12. 前記ガイドパイプと前記支持部との間には、前記ガイドパイプ内に導水する隙間部が設けられている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の水中ポンプ設備。
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