JP6957947B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。より特定的には、本発明は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置は、一般に次のような方法で用紙に画像を形成する。画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成し、現像器を用いて静電潜像を現像してトナー像を形成する。次に画像形成装置は、トナー像を用紙へ転写し、定着装置によってトナー像を用紙に定着させる。また、画像形成装置の中には、感光体にトナー像を形成し、1次転写ローラーを用いてトナー像を中間転写ベルトに転写し、2次転写ローラーを用いて中間転写ベルト上のトナー像を用紙へ2次転写するものも存在する。
画像形成装置が印刷を行う際には、定着装置を所定の温度まで加熱する必要がある。この定着装置の加熱には時間を要するため、定着ベルトをヒーターで直接加熱する方式であるDH(Direct Heating)方式を採用することで、定着装置の加熱時間を短縮することが試みられている。
DH方式の定着装置においては、安全性の確保の観点で、定着ベルトの回転を検知することが重要である。すなわち、加熱効率を高める目的で定着ベルトの熱容量は低く設定されている。定着ベルトの局所的な加熱による発火を防止するためには、定着ベルトの回転を検知し、定着ベルトが正常に回転していることを確認する必要がある。
一方で、定着ベルトは、低い熱容量や良好な剥離性などの定着機能を確保するために、薄膜で構成されている。このため、定着ベルトは壊れやすく、追加工ができる余地が少ない。さらに、定着装置の動作中には定着ベルトは高温となり、定着ベルトはばたつき(回転による定着ベルトの不規則な動き)が起こりやすい過酷な環境にある。これらの理由により、定着ベルトの回転を検知することは容易ではなかった。
なお、定着ベルトの回転を検知する従来の技術は、たとえば下記特許文献1〜5などに開示されている。下記特許文献1には、定着スリーブを最外周に有する定着ローラーと、定着ローラーを押圧してニップ部を形成する加圧部材と、定着スリーブを加熱する加熱機構部と、定着スリーブの回転速度を検知する回転検知機構部とを備えた構成が開示されている。回転検知構成部は、定着スリーブに当接するゴムローラーを含んでおり、ゴムローラーの回転より定着スリーブの回転が検知される。
下記特許文献2には、誘導加熱手段の電磁誘導により加熱される加熱ローラーと、加熱ローラーと平行に設けられた定着ローラーと、加熱ローラーと定着ローラーとに張架されて加熱ローラーにより加熱されるとともに、加熱ローラーおよび定着ローラーによって回転される無端状の定着ベルトと、定着ベルトに形成された少なくとも一つの検知孔と、定着ベルトの回転に伴う検知孔の定着ベルトの回転方向への移動を検知する透過型センサーとを備えた構成が開示されている。
下記特許文献3には、定着ベルトと、定着ベルトの端部の外周面を覆う円筒状の回転検知部材と、回転検知部材の外周面と接触し、回転検知部材の回転に従動する従動回転部材と、従動回転部材の回転を検知する光センサーとを備えた構成が開示されている。
下記特許文献4には、エンドレスフィルムと、エンドレスフィルムの周速を検知するフォトインタラプタとを備えた構成が開示されている。エンドレスフィルムの片側端部には複数の孔が等間隔で形成されており、同端部の縁全周囲にはフォトインタラプタの光を遮光するためのマスキング処理が施されている。
下記特許文献5には、エンドレス状の回転するフィルムと、フィルムをその内面から回転体に向けて押圧してニップ部を形成する押圧部材であってフィルムの内面に接触する導電性の接触層を備えた押圧部材と、フィルムの破れによる当接層と接触層の間の導通を検知する検知手段とを備えた構成が開示されている。
特開2011−191590号公報 特開2002−40839号公報 特開2014−109654号公報 特開平8−190298号公報 特開2015−132701号公報
しかしながら、特許文献1〜4の技術では、定着ベルトにばたつきが起きた場合に、回転の検知位置が変化し、定着ベルトの回転の検知精度が低いという問題があった。特に、定着ベルトが長時間回転せずに加圧ローラーによって押圧され続けると、その押圧力により定着ベルトには不可逆的な変形(定着ベルトのくせ)が生じることがある。このような不可逆的な変形が生じた箇所は、定着ベルトの回転の検知精度を低下させる要因となっていた。
また、特許文献5の技術を定着ベルトの回転の検知に適用した場合には、定着ベルトの内周面の導通に基づいて回転を検知する構成となる。しかし、検知位置となる定着ベルトの内周面は、付着したグリスや摺動により荒れた状態となっているため、定着ベルトの回転の検知精度が低いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、定着ベルトの回転の検知精度を向上することのできる定着装置および画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に従う定着装置は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置であって、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する加熱部材と、定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、定着ベルトを介して押圧部材と対向する位置に設けられ、定着ベルトを押圧部材に押圧することにより定着ベルトとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの動きを検知する検知部材と、検知部材による検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、検知部材は、定着ベルトの外側の検知位置であって定着ベルトを介して押圧部材と対向する検知位置において、定着ベルトの動きを検知し、検知部材は、定着ベルトに接触し、検知部材は、定着ベルトの外側の表面に設けられた検知位置に接触し、定着ベルトの回転に従動回転し、加圧部材の回転軸と同一の回転軸を有する従動部材と、従動部材の回転を検知するセンサーとを含み、回転検知手段は、センサーの検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する。
本発明の他の局面に従う定着装置は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置であって、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する加熱部材と、定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、定着ベルトを介して押圧部材と対向する位置に設けられ、定着ベルトを押圧部材に押圧することにより定着ベルトとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの動きを検知する検知部材と、検知部材による検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、検知部材は、定着ベルトの外側の検知位置であって定着ベルトを介して押圧部材と対向する検知位置において、定着ベルトの動きを検知し、検知部材は、定着ベルトに接触し、定着ベルトが回転する際に検知位置を通過する領域に設けられ、定着ベルトの回転方向に沿った定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、検知部材は、突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、回転検知手段は、接触部材の動きに基づいて、定着ベルトの回転を検知し、定着ベルトは、無端状の下地層と、下地層よりも外径側に設けられ、加圧部材と接触する無端状の離型層とを含み、突起部材は、下地層と離型層との間に設けられ、定着ベルトの回転軸に直交する断面で見た場合に、突起部材は、定着ベルトの回転方向の両端部から頂点にかけて連続的な形状を有する。
本発明のさらに他の局面に従う定着装置は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置であって、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する加熱部材と、定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、定着ベルトを介して押圧部材と対向する位置に設けられ、定着ベルトを押圧部材に押圧することにより定着ベルトとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの動きを検知する検知部材と、検知部材による検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、検知部材は、定着ベルトの外側の検知位置であって定着ベルトを介して押圧部材と対向する検知位置において、定着ベルトの動きを検知し、検知部材は、定着ベルトに接触し、定着ベルトが回転する際に検知位置を通過する領域に設けられ、定着ベルトの回転方向に沿った定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、検知部材は、突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、回転検知手段は、接触部材の動きに基づいて、定着ベルトの回転を検知し、突起部材は中空部分を含む。
本発明のさらに他の局面に従う定着装置は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置であって、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する加熱部材と、定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、定着ベルトを介して押圧部材と対向する位置に設けられ、定着ベルトを押圧部材に押圧することにより定着ベルトとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの動きを検知する検知部材と、検知部材による検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、検知部材は、定着ベルトの外側の検知位置であって定着ベルトを介して押圧部材と対向する検知位置において、定着ベルトの動きを検知し、検知部材は、定着ベルトに接触し、定着ベルトが回転する際に検知位置を通過する領域に設けられ、定着ベルトの回転方向に沿った定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、検知部材は、突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、回転検知手段は、接触部材の動きに基づいて、定着ベルトの回転を検知し、突起部材における定着ベルトの回転方向の一方の端部は、定着ベルトの外側の表面に接着されており、突起部材における定着ベルトの回転方向の他方の端部は、定着ベルトの外側の表面に接着されていない。
本発明のさらに他の局面に従う定着装置は、定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を転写材に定着させる定着装置であって、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する加熱部材と、定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、定着ベルトを介して押圧部材と対向する位置に設けられ、定着ベルトを押圧部材に押圧することにより定着ベルトとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの動きを検知する検知部材と、検知部材による検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、検知部材は、定着ベルトの外側の検知位置であって定着ベルトを介して押圧部材と対向する検知位置において、定着ベルトの動きを検知し、検知部材は、定着ベルトに接触し、定着ベルトが回転する際に検知位置を通過する領域に設けられ、定着ベルトの回転方向に沿った定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、検知部材は、突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、回転検知手段は、接触部材の動きに基づいて、定着ベルトの回転を検知し、接触部材は、突起部材と接触した場合に第1の方向に延在する回転軸を中心として回転し、第1の方向と直交する第2の方向に移動可能な第1の部材と、第1の部材に固定され、第1および第2の方向の各々と直交する第3の方向に延在し、第1の部材の回転とともに揺動する第2の部材と、第2の部材の揺動を検知するセンサーとを含み、回転検知手段は、センサーの検知結果に基づいて定着ベルトの回転を検知する。
上記定着装置において好ましくは、定着ベルトの回転軸方向における端部に設けられ、第2の部材を揺動可能に支持する側板をさらに備え、センサーは、定着ベルトの回転軸方向において側板によって定着ベルトから隔てられている。
上記定着装置において好ましくは、定着ベルトの回転軸方向における押圧部材の長さは、定着ベルトの回転軸方向における定着ベルトの長さよりも長く、定着ベルトの回転軸方向における定着ベルトの長さは、定着ベルトの回転軸方向における加圧部材の長さよりも長い。
上記定着装置において好ましくは、検知位置は、定着ベルトの回転軸方向における加圧部材よりも定着ベルトの端部側の位置である。
上記定着装置において好ましくは、検知位置は、転写材の搬送方向における定着ニップが存在する位置である。
上記定着装置において好ましくは、定着ベルトの回転軸方向を含む平面で切った断面で見た場合に、定着ニップと検知位置とが同一直線上に存在する。
上記定着装置において好ましくは、加圧部材は回転駆動され、定着ベルトは加圧部材の回転に従動するフリーベルトである。
上記定着装置において好ましくは、押圧部材は、定着ベルトを介して検知位置と対向する位置に中空部分を含む。
本発明の他の局面に従う画像形成装置は、トナー像を転写材に形成するトナー像形成部と、上記の定着装置とを備える。
本発明によれば、定着ベルトの回転の検知精度を向上することのできる定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置40の構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。 パッド42が凹形状へ変形する様子を模式的に示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるパッド42の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態における一変形例の定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。 本発明の第4の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。 本発明の第5の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態における定着装置40の構成を示す上面図である。 本発明の第6の実施の形態における従動部材541の構成を示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。 本発明の第7の実施の形態における光センサー553の構成を示す図であって、回転軸551a側から見た場合の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における第1の変形例の定着装置40の突起部材63付近の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態における第2の変形例の定着装置40の突起部材63付近の構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。 本発明の第8の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す斜視図である。 本発明の第8の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す正面図である。 本発明の第8の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、定着装置が搭載される画像形成装置がMFPである場合について説明する。定着装置が搭載される画像形成装置はMFPの他、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどであってもよい。
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
なお、図面では、画像形成装置1を正面から見た場合の幅方向をx軸方向、奥行き方向をy軸方向、高さ方向をz軸としている。x軸、y軸、およびz軸の各々は互いに直交している。
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の構成を示す断面図である。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、MFPであり、用紙搬送部10と、トナー像形成部20と、制御部30と、定着装置40とを主に備えている。
用紙搬送部10は、給紙トレイ11と、給紙ローラー12と、複数の搬送ローラー13と、排紙ローラー14と、排紙トレイ15とを含んでいる。給紙トレイ11は、画像を形成するための用紙M(転写材の一例)を収容する。給紙トレイ11は複数であってもよい。給紙ローラー12は、給紙トレイ11と搬送経路TRとの間に設けられている。複数の搬送ローラー13の各々は、搬送経路TRに沿って設けられている。排紙ローラー14は、搬送経路TRの最も下流の部分に設けられている。排紙トレイ15は画像形成装置本体1aの最上部に設けられている。
トナー像形成部20は、いわゆるタンデム方式でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色の画像を合成し、用紙にトナー像を形成する。トナー像形成部20は、YMCK各色についての画像形成ユニット21と、中間転写ベルト22と、YMCK各色についての一次転写ローラー23と、二次転写ローラー24とを含んでいる。
YMCK各色の画像形成ユニット21は、感光体ドラム25と、帯電ローラー26と、露光装置27と、現像装置28と、クリーニング装置29などを含んでいる。感光体ドラム25は、図1中矢印αで示す方向に回転駆動される。感光体ドラム25の周囲には、帯電ローラー26、現像装置28、およびクリーニング装置29が設けられている。帯電ローラー26は、感光体ドラム25に近接して設けられている。露光装置27は、感光体ドラム25の下部に設けられている。
中間転写ベルト22は、YMCK各色の画像形成ユニット21の上部に設けられている。中間転写ベルト22は、環状であり、回転ローラー22aに架け渡されている。中間転写ベルト22は、図1中矢印βで示す方向に回転駆動される。一次転写ローラー23の各々は、中間転写ベルト22を挟んで感光体ドラム25の各々と対向している。二次転写ローラー24は、搬送経路TRにおいて中間転写ベルト22と接触している。
定着装置40は、トナー像を担持した用紙を把持しながら搬送経路TRに沿って搬送することで、用紙にトナー像を定着させる。
画像形成装置1は、感光体ドラム25を回転させて、感光体ドラム25の表面を帯電ローラー26によって帯電させる。画像形成装置1は、帯電された感光体ドラム25の表面に対して、露光装置27により画像形成情報に従った露光を行い、感光体ドラム25の表面に静電潜像を形成する。
次に画像形成装置1は、静電潜像が形成された感光体ドラム25に対して、現像装置28からトナーを供給して現像を行い、感光体ドラム25の表面にトナー像を形成する。
次に画像形成装置1は、一次転写ローラー23を用いて、感光体ドラム25に形成されたトナー像を、中間転写ベルト22の表面に順次転写する(一次転写)。フルカラー画像の場合、中間転写ベルト22の表面には、YMCK各色のトナー像が合成されたトナー像が形成される。
画像形成装置1は、中間転写ベルト22に転写されずに感光体ドラム25に残留したトナーを、クリーニング装置29により除去する。
続いて画像形成装置1は、中間転写ベルト22の表面に形成されたトナー像を、回転ローラー22aによって二次転写ローラー24と対向する位置まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、給紙トレイ11に収容された用紙Mを、給紙ローラー12により給紙し、複数の搬送ローラー13の各々により搬送経路TRに沿って中間転写ベルト22と二次転写ローラー24との間に導く。そして画像形成装置1は、中間転写ベルト22の表面に形成されたトナー像を、二次転写ローラー24により用紙Mに転写する。
画像形成装置1は、トナー像が転写された用紙Mを定着装置40に導き、定着装置40によりトナー像を用紙Mに定着する。その後画像形成装置1は、トナー像が定着された用紙Mを、排紙ローラー14により排紙トレイ15に排紙する。
制御部30は、制御プログラムに従って画像形成装置1全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムを記憶するROMと、CPUのワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)などによって構成されている。制御部30は、回転検知部31(回転検知手段の一例)を含んでいる。回転検知部31は、後述する検知部材50による検知結果に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。回転検知部31は、制御プログラムに従ってCPUが動作を行うことにより実現される。
図2および図3は、本発明の第1の実施の形態における定着装置40の構成を示す図である。図2は上面図であり、図3は正面図である。
図2および図3を参照して、定着装置40は、定着ベルト41と、パッド42(押圧部材の一例)と、ヒーター43(加熱部材の一例)と、加圧ローラー44(加圧部材の一例)と、パッドフレーム45と、検知部材50とを含んでいる。定着装置40は、定着ベルト41と加圧ローラー44との定着ニップNPに用紙を通過させることにより、定着ベルト41から用紙に熱と押圧力とを与え、トナー像を用紙に定着させる。
定着ベルト41は無端状のベルトである。定着ベルト41は、軸方向の両端部において図示しないガイド部材(側板)によって挟持されることで、加圧ローラー44に圧接して定着ニップ部を形成する位置で支持されている。
パッド42は、定着ベルト41の内側に設けられている。パッド42は、定着ベルト41の回転軸の延在方向に対して平行に延在している。パッド42は加圧ローラー44に対して内側から定着ベルト41を押圧する。
ここで、部分POは、定着ベルト41の外側における、定着ベルト41を介してパッド42と対向する部分に相当する。言い換えれば、部分POは、定着ベルト41がパッド42に押圧される部分に相当する。
ヒーター43は、定着ベルト41の内側に設けられている。ヒーター43は、定着ベルト41の回転軸の延在方向に対して平行に延在している。ヒーター43は、定着ベルト41を所定の目標温度に加熱する。ヒーター43としては、ハロゲンヒーターなどが用いられる。
加圧ローラー44は、定着ベルト41を介してパッド42と対向する位置に設けられている。加圧ローラー44は、定着ベルト41をパッド42に押圧することにより定着ベルト41との間で定着ニップNPを形成する。加圧ローラー44は、矢印AR11で示す方向に回転駆動される。定着ベルト41は、加圧ローラー44の回転に従動するフリーベルトであり、矢印AR12で示す方向に回転する。
パッドフレーム45は、定着ベルト41の内側に設けられている。パッドフレーム45は、定着ベルト41の回転軸の延在方向に対して平行に延在している。パッドフレーム45はパッド42を保持している。
定着ベルト41の回転軸方向、パッド42の長手方向、および加圧ローラー44の回転軸方向の各々は、いずれもy軸方向である。
定着ベルト41は、約100〜300μmの厚みを有しており、非常に薄く作られている。これは、ユーザーフレンドリーの観点から、定着ベルト41の熱容量を低くし、定着装置40の昇温時間が短くなるようにするためである。このため、誤って定着ベルト41を回転させないまま加熱し続けた場合には、数秒で発煙し発火する恐れがある。このような事態を回避する目的で、定着ベルト41の動きを検知する検知部材50が設けられている。検知部材50は、たとえば定着ベルト41の外側の表面付近に設けられている。
定着装置40の回転中において、定着ベルト41にはばたつきが起こりやすい。ここで、定着ベルト41のばたつきとは、矢印AR13で示すような定着ベルト41の径方向の位置の変動を意味している。定着ベルト41のばたつきは、定着ベルト41におけるパッド42に押圧されていない部分(部分PO以外の部分)において特に起こりやすい。一方、部分POでは、定着ベルト41がパッド42により押圧されているため、定着ベルト41のばたつきは起こりにくい。
そこで、検知部材50は、定着ベルト41の外側における定着ベルト41を介してパッド42と対向する検知位置SP(つまり、部分POに存在する検知位置SP)で、定着ベルト41の回転方向への動きを検知する。
上述の検知位置SPは定着ニップNPの付近となる。定着ニップNPでは定着ベルト41はパッド42と加圧ローラー44とにより挟み込まれているので、定着ベルト41に不要な変形(定着ベルトのくせ)が生じている場合にも、不要な変形に起因する検知位置SPでの定着ベルト41の位置の変動を抑えることができる。
定着ベルト41の回転軸方向(y軸方向)における定着ベルト41、パッド42、および加圧ローラー44の各々の長さは、加圧ローラー44<定着ベルト41<パッド42という関係を有していることが好ましい。これにより、定着ベルト41の回転軸方向における加圧ローラー44よりも定着ベルト41の端部側の位置TPに検知位置SPを設けることができ、上述の検知位置SPを容易に実現することができる。また検知位置SPは、ニップ幅W内に存在していることが好ましい。ニップ幅Wは、用紙の搬送方向(図3中上下方向)における定着ニップNPが存在する位置である。定着ベルト41におけるニップ幅Wの領域は、定着ベルト41がパッド42と加圧ローラー44とで挟まれている領域であり、定着ベルト41のばたつきが特に起こりにくいためである。
パッド42は、定着ベルト41を介して検知位置SPと対向する位置に中空部分42aを含んでいることが好ましい。中空部分42aは、パッド42の部分がくり抜かれたものである。定着ベルト41の昇温速度は速いため、検知部材50による検知周期は短いことが好ましい。このため、検知部材50が定着ベルト41の動きを機械的に検知するものである場合や、定着ベルト41と接触するものである場合には、検知部材50から騒音が発生するおそれがある。中空部分42aを検設けることで、この騒音を小さくすることができる。
なお、本実施の形態では、検知部材50の具体的な構成として第7の実施の形態で説明する構成(図13に示す構成)を示しているが、本実施の形態における検知部材の具体的な構成は任意のものでかまわない。検知部材50は、後述するように機械的なものに限られない。検知部材50は、定着ベルト41に接触するものであってもよいし、定着ベルト41に非接触のものであってもよい。
本実施の形態によれば、定着ベルト41におけるパッド42により内側から支持されている箇所を検知部材50の検知位置SPとすることで、検知位置SPにおける定着ベルト41のばたつきを抑止することができ、定着ベルトの回転の検知精度を向上することができる。
[第2の実施の形態]
図4は、パッド42が凹形状へ変形する様子を模式的に示す上面図である。
図4を参照して、通常、パッド42の長手方向(y軸方向)の両端部は画像形成装置本体1aによって支持されている一方で、パッド42の長手方向の中央部は支持されていない。このため、加圧ローラー44から受ける押圧力により、パッド42の長手方向の中央部は凹形状に変形しやすい。パッド42の長手方向の中央部の凹形状への変形が著しい場合には、定着ニップNPにおいて定着ベルト41に加わる圧力が低下し、定着ベルト41にばたつきが起こりやすくなる。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるパッド42の構成を示す上面図である。
図5を参照して、本実施の形態におけるパッド42は、パッド42の長手方向の中央部が加圧ローラー44側に凸となる形状を有している。パッド42を図5のような形状とすることで、上述のようにパッド42が変形した場合にも、パッド42の長手方向の中央部が凹形状に変形する事態を回避することができ、パッド42が検知位置SPにおいて、定着ベルト41の内面に確実に面当たりするようになる。パッド42が図5のような形状を有する場合には、パッド42の長手方向の中央部が加圧ローラー44からの押圧により変形する。その結果、定着ベルト41の回転軸方向を含む平面で切った断面で見たときに、図2に示すように定着ニップNPと検知位置SPとが同一直線(y軸に平行な直線)LN上に存在するようになる。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
[第3の実施の形態]
以降の第3〜第8の実施の形態では、定着ベルト41の回転を検知するための具体例な構成について説明する。
図6は、本発明の第3の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。
図6を参照して、本実施の形態における定着装置40は、マーキング部61を含んでいる。マーキング部61は、定着ベルト41が回転する際に検知位置SPを通過する領域に設けられている。マーキング部61は、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)に沿って周期的に変化する反射率を有している。具体的には、マーキング部61は、アルミ箔のような反射性の高い材料よりなる同一形状の複数のフィルムよりなっている。複数のフィルムは定着ベルト41の回転方向に沿って等間隔で設けられており、定着ベルト41に接着されている。
本実施の形態における検知部材50は、光センサー511を含んでいる。光センサー511は、たとえば反射型フォトインタラプタよりなっている。光センサー511は、定着ベルト41の外側の表面の付近であって、定着ベルト41を介してパッド42と対向する位置に設けられている。光センサー511は、定着ベルト41に対して非接触で設けられている。光センサー511は、検知位置SPに存在するマーキング部61に光を照射し、反射した光を受光する。光センサー511は、受光光量に応じた出力を回転検知部31に対して行う。
光センサー511の受光光量は、光センサー511から照射した光がフィルムで反射した場合には増加し、フィルム以外の位置で反射した場合には減少するため、定着ベルト41の回転によって周期的に変化する。
回転検知部31は、光センサー511の受光光量の周期的な変化に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
一般的に、定着ベルト41は約100〜300μm程度の厚さしかなく、強度が低い。また、定着ベルト41の表面はフッ素樹脂(PFA)などでコーティングされており、耐摩耗性が低い。このため、検知部材50の接触した場合には、定着ベルト41の破壊や摩耗が発生しやすい。本実施の形態における検知部材50は、光センサー511を含むことにより、定着ベルト41に対して非接触の状態で定着ベルト41の動きを検知することができるので、検知部材50が定着ベルト41の回転に負荷を与えることを防止することができる。その結果、定着ベルト41の破壊や摩耗を抑止することができる。
図7は、本発明の第3の実施の形態における一変形例の定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。
図7を参照して、本変形例における検知部材50は、ライトガイド512(ガイド部の一例)をさらに含んでいる。ライトガイド512は、定着ベルト41に対して非接触で設けられている。ライトガイド512の一端は、検知位置SPに対向する位置に設けられており、ライトガイド512の他端は、光センサー511と対向する位置に設けられている。ライトガイド512は、光センサー511からの光を検知位置SPに存在するマーキング部61に導き、検知位置SPに存在するマーキング部61で反射した光を光センサー511に導く。
定着装置40は、定着ベルト41を支持する側板46をさらに含んでいること好ましい。光センサー511は、定着ベルト41の回転軸方向において側板46によって定着ベルト41から隔てられている。
定着ベルト41の動作中には定着ベルト41の近傍は200℃前後の高温になる。このため、光センサー511と定着ベルト41との間にライトガイド512を設けることにより、光センサー511を定着ベルト41から遠ざけることができ、熱による光センサー511の誤検知を抑止することができる。また、側板46を設けることにより、定着ベルト41から光センサー511への伝熱を抑止することができ、熱による光センサー511の検知不良を防止することができる。
光センサー511は、反射型センサーである場合の他、透過型センサーであってもよい。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。図8では、加圧ローラー44の図示が省略されている。
図8を参照して、本実施の形態における定着装置40は、複数の磁石62を含んでいる。複数の磁石62は、定着ベルト41が回転する際に検知位置SPを通過する領域に設けられている。複数の磁石62の各々は、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)に沿って等間隔に設けられている。複数の磁石62は、定着ベルト41の回転に従って定着ベルト41の周囲を周る。磁石62の個数は任意である。
本実施の形態における検知部材50は、円盤521を含んでいる。円盤521は、定着ベルト41の外側の表面の付近であって、定着ベルト41を介してパッド42と対向する位置に設けられている。円盤521は、複数の磁石62と間隔を隔てて、定着ベルト41に対して非接触で設けられている。円盤521は、円筒状を有しており、定着ベルト41の回転軸に対して平行な回転軸を中心として、矢印AR21で示す方向に回転可能である。円盤521の外周面は、円盤の回転方向(矢印AR21で示す方向)に沿って等間隔でN極およびS極に交互に着磁されている。
円盤521は、定着ベルト41の回転に起因する複数の磁石62からの磁界の変動により回転する。すなわち、定着ベルト41の回転により複数の磁石62の各々が検知位置SPを通過する度に、磁石62からの磁界の変動と、円盤521の外周面に着磁された磁石との相互作用により円盤521は少しずつ回転する。円盤521は、円盤521の回転(円盤521の回転量または円盤521の姿勢など)に応じた出力を回転検知部31に対して行う。
回転検知部31は、円盤521からの出力(円盤521の回転)に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における検知部材50は、円盤521を含むことにより、定着ベルト41に対して非接触の状態で定着ベルト41の動きを検知することができるので、検知部材50が定着ベルト41の回転に負荷を与えることを防止することができる。その結果、定着ベルト41の破壊や摩耗を抑止することができる。
[第5の実施の形態]
図9は、本発明の第5の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す上面図である。図10は、本発明の第5の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。
図9および図10を参照して、本実施の形態における定着装置40は、磁石62を含んでいる。磁石62は、定着ベルト41が回転する際に検知位置SPを通過する領域に設けられている。磁石62は、定着ベルト41の回転に従って定着ベルト41の周囲を周る。ここでは、磁石62の個数は1個であるが、磁石62の個数は任意である。
本実施の形態における検知部材50は、コイル531を含んでいる。コイル531は、定着ベルト41の外側の表面の付近であって、定着ベルト41を介してパッド42と対向する位置に設けられている。コイル531は、磁石62と間隔を隔てて、定着ベルト41に対して非接触で設けられている。
定着ベルト41の回転に起因して磁石62が検知位置SPを通過すると、磁石62の磁界が変動し、コイル531の内部を貫く磁力線の本数が変化する。これにより、コイル531には誘導起電力が発生する。コイル531の両端は回転検知部31に接続されており、コイル531の誘電起電力を指標する情報(誘導電流や電力値)は回転検知部31に出力される。この出力値は周期的な変動を示す。
回転検知部31は、コイル531からの出力値に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における検知部材50は、コイル531を含むことにより、定着ベルト41に対して非接触の状態で定着ベルト41の動きを検知することができるので、検知部材50が定着ベルト41の回転に負荷を与えることを防止することができる。その結果、定着ベルト41の破壊や摩耗を抑止することができる。
[第6の実施の形態]
図11は、本発明の第6の実施の形態における定着装置40の構成を示す上面図である。図12は、本発明の第6の実施の形態における従動部材541の構成を示す斜視図である。
図11および図12を参照して、本実施の形態における検知部材50は、従動部材541と、光センサー542(センサーの一例)とを含んでいる。従動部材541は円盤状の形状を有しており、加圧ローラー44における回転軸方向の端部に設けられている。従動部材541の外周面は、定着ベルト41の外側の表面に設けられた検知位置SPに接触している。これにより、従動部材541は、定着ベルト41の回転(矢印AR12で示す方向の回転)に従って矢印AR11で示す方向に従動回転する。従動部材541は、加圧ローラー44の回転軸と同一の回転軸を有しており、加圧ローラー44の回転とは独立して回転する。
従動部材541の外周面は、従動部材541の回転方向に沿って周期的に変化する反射率を有している。具体的には、従動部材541の外周面には、アルミ箔のような反射性の高い材料よりなる同一形状の複数のフィルムが、従動部材541の回転方向に沿って等間隔で設けられている。
光センサー542は、従動部材541の回転を検知するものであり、たとえば反射型フォトインタラプタよりなっている。光センサー542は、従動部材541の外周面の付近に従動部材541とは間隔を隔てて設けられている。光センサー542は、矢印AR31で示すように、従動部材541の外周面に光を照射し、反射した光を受光する。光センサー542は、受光光量に応じた出力を回転検知部31に対して行う。
光センサー542の受光光量は、光センサー542から照射した光がフィルムで反射した場合には増加し、フィルム以外の位置で反射した場合には減少するため、従動部材541の回転によって周期的に変化する。回転検知部31は、光センサー542の受光光量の周期的な変化(光センサー542の検知結果)に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、定着ベルト41の回転に従動回転する従動部材541を含むことにより、定着ベルト41に対して接触した状態で定着ベルト41の動きを検知することができる。その結果、簡易な構成で定着ベルト41の回転を検知することができる。また、従動部材541と加圧ローラー44とを同一軸とすることで、従動部材541を大径化することができる。これにより、従動部材541と定着ベルト41との間の摩擦力を大きくすることができ、従動部材541が定着ベルト41に対してスリップする事態を回避することができる。
[第7の実施の形態]
図13は、本発明の第7の実施の形態における定着装置40の構成を示す正面図である。図13(a)は、突起部材63が検知位置SPに存在する状態を示す図である。図13(b)は、突起部材63が検知位置SPに存在しない状態を示す図である。図13では、加圧ローラー44の図示が省略されている。図14は、本発明の第7の実施の形態における光センサー553の構成を示す図であって、回転軸551a側から見た場合の構成を示す図である。
図13および図14を参照して、本実施の形態における定着装置40は、突起部材63を含んでいる。突起部材63は、定着ベルト41が回転する際に検知位置SPを通過する領域に設けられている。突起部材63は、定着ベルト41の回転方向に沿った定着ベルト41の外側の表面に対して凸となる形状を有している。突起部材63は、定着ベルト41の回転(矢印AR12で示す方向)に従って定着ベルト41の周囲を周る。ここでは、突起部材63の個数は1個であるが、突起部材63の個数は任意である。
本実施の形態における検知部材50は、接触部551と、アーム部552と、光センサー(フォトセンサー)553とを含んでいる。接触部551およびアーム部552(接触部材の一例)は、回転軸551aを中心として揺動可能である。回転軸551aは接触部551の上端部に設けられている。接触部551における定着ベルト41側の表面は、定着ベルト41の外側の表面に設けられた検知位置SPに接触する。アーム部552は、十分な長さの棒状の形状を有している。アーム部552の上端部は、接触部551の下端部に固定されている。
光センサー553は、アーム部552の下端部552aが通過する位置に設けられている。光センサー553は、光源553aと、受光部553bとを含んでいる。光源553aおよび受光部553bは、アーム部552が移動する際のアーム部552の下端部552aが描く軌跡TCを挟んで対向している。光源553aは、矢印AR43で示すように受光部553bに光を照射する。受光部553bはその光を受光し、受光光量に応じた出力を回転検知部31に対して行う。
接触部551およびアーム部552は、定着ベルト41の回転の際に突起部材63と周期的に接触する。定着ベルト41の回転に起因して突起部材63が移動して検知位置SPに達すると、図13(a)に示すように、接触部551は突起部材63と接触する。接触部551およびアーム部552は、矢印AR41で示すように移動(揺動)する。アーム部552の下端部552aは、光源553aと受光部553bとの間に移動する。光源553aからの光は下端部552aによって遮断され、受光部553bの受光光量が低下する。
定着ベルト41の回転に起因して突起部材63が移動して検知位置SPを離れると、図13(b)に示すように、接触部551は突起部材63から解放される。接触部551およびアーム部552は、矢印AR42で示すように移動(揺動)する。アーム部552の下端部552aは、光源553aと受光部553bとの間から外れる。受光部553bの受光光量は元の受光光量まで回復する。
上述のように、突起部材63が検知位置SPを通過する度に、受光部553bの出力は一時的に減少する。回転検知部31は、受光部553bからの出力値(接触部551およびアーム部552の移動)に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
検知部材50が突起部材63と接触する際に定着ベルト41に加わる衝撃を低減し、突起部材63が検知位置SPを通過する際の定着ベルト41の表面の高さの変動に検知部材50が確実に追従するために、突起部材63は小さいことが好ましい。また、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)における突起部材63の両端部と定着ベルト41の表面との境界はなだらかであることが好ましい。一方で、検知部材50が突起部材63と接触する際の位置の変動を増幅するために、アーム部552は長いことが好ましい。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における検知部材50は、アーム部552を含むことにより、突起部材63との接触による検知部材50の位置の変動を増幅することができる。これにより、定着ベルト41の動きの検知精度を向上することができる。
図15は、本発明の第7の実施の形態における第1の変形例の定着装置40の突起部材63付近の構成を示す断面図である。図15は、定着ベルト41の回転軸に直交する断面で見た場合の断面図である。
図15を参照して、本変形例の定着ベルト41は、基層411と、ゴム層412(下地層の一例)と、トナー離型層413(離型層の一例)とを含んでいる。基層411は、無端状であり、定着ベルト41の最内径側に設けられている。基層411は、ポリイミド(PI)などよりなっている。ゴム層412は、無端状であり、基層411の外径側に設けられている。トナー離型層413は、無端状であり、ゴム層412の外径側に設けられている。トナー離型層413は、定着ベルト41の最表面に設けられており、加圧ローラー44と接触する。トナー離型層413は、PFAなどよりなっている。
突起部材63は、ゴム層412とトナー離型層413との間に設けられている。図15に示す断面で見た場合に、突起部材63は、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)の両端部から頂点にかけて連続的な形状を有している。また突起部材63は、中空部分63aを含んでいる。中空部分63aには空気などが充填されている。突起部材63の外径側に存在しているトナー離型層413は、突起部材63とともに定着ベルト41の外径側に局所的に突出している。
本変形例によれば、突起部材63が定着ベルト41の表層によって覆われているため、検知部材50の接触部551は、突起部材63が存在する定着ベルト41の部分を滑らかになぞることができる。これにより、突起部材63がより剥がれにくくなり、かつ接触部551の摩擦が小さくなり、定着ベルト41へのダメージを軽減することができる。
また、突起部材63の内部に中空部分63a設けることにより、突起部材63の高さを確保しつつ、突起部材63が接触部551と接触する際に接触部551から受ける力により突起部材63が変形することが可能となる。これにより、突起部材63の高さを確保しつつ、接触部551から受ける力を緩和することができる。加えて、中空部分63a内部に熱を伝達することができるので、急激な温度上昇による突起部材63のヒートショックを緩和することができる。
図16は、本発明の第7の実施の形態における第2の変形例の定着装置40の突起部材63付近の構成を示す断面図である。図16は、定着ベルト41の回転軸に直交する断面で見た場合の断面図である。
図16を参照して、本変形例の突起部材63は、たとえばシリコーンゴムのような耐熱性のある弾性体よりなっている。図16に示す断面で見た場合に、突起部材63は、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)の両端部から頂点にかけて連続的な形状を有している。突起部材63は、定着ベルト41の回転方向の下流側の端部(図16中左側の端部)において、接着剤64によって定着ベルト41の外側の表面に接着されている。突起部材63は、定着ベルト41の回転方向の上流側の端部(図16中右側の端部)は、定着ベルト41の外側の表面に接着されていない。
突起部材63を定着ベルト41に接着した場合には、突起部材63の熱膨張や回転運動による変形により、定着ベルト41は突起部材63から力を受ける。本変形例によれば、突起部材63が耐熱性のある弾性体により構成されているので、突起部材63が定着ベルト41の形状に倣うように変形する。これにより、定着ベルト41に加わる力を低減することができる。
突起部材63をなだらかな形状にしようとすると、定着ベルト41の回転方向(矢印AR12で示す方向)の長さが増加する。突起部材63における定着ベルト41の回転方向の長さが増加すると、突起部材63と接触する定着ベルト41の表面の面積が大きくなり、定着ベルト41の表面の広い領域が突起部材63から力を受けることとなる。
本変形例によれば、突起部材63における定着ベルト41の回転方向の下流側の端部が接着されていないので、定着ベルト41が突起部材63から受ける力の一部を開放することができ、定着ベルト41が突起部材63から受ける力を緩和することができる。
[第8の実施の形態]
定着ニップNPによっても完全に抑えきることのできない定着ベルト41に不要な変形が生じた場合(たとえば長時間使用されず、定着ベルト41に不要な変形(癖)が生じている状態で定着ベルト41が昇温された場合や、ばたつきが生じた場合など)、検知部材50は、定着ベルト41に生じた不要な変形を突起部材63と誤認する事態が起こる可能性がある。このような事態を回避すべく、本実施の形態における検知部材50は、定着ベルト41の動きを検知するに際し、定着ベルト41の動きが突起部材63に起因するものであるか、定着ベルト41の不要な変形に起因するものであるかを区別する。
図17〜図20は、本発明の第8の実施の形態における定着装置40の検知部材50付近の構成を示す図である。図17は上面図であり、図18は斜視図であり、図19は正面図であり、図20は側面図である。なお、図18〜図20においては、定着装置40および検知部材50の一部の構成の図示が省略されている。
図17〜図20を参照して、本実施の形態における定着装置40は、突起部材63を含んでいる。突起部材63の構成は、第7の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における検知部材50は、軸部材561(第1の部材の一例)と、固定部材562と、軸部材563(第2の部材の一例)と、光センサー564(センサーの一例)とを含んでいる。
軸部材561は、2つの先端部分561aおよび561bと、回転軸561cと、後端部561dとを含んでいる。先端部分561aおよび561bは、回転軸561cにおける定着ベルト41側の端部が2つに分岐した部分である。先端部分561aは、定着ベルト41の回転の際に定着ベルト41の外側の表面に常に接触し、突起部材63とは接触しない。先端部分561bは、定着ベルト41の回転の際に定着ベルト41の外側の表面に接触し、突起部材63とは周期的に接触する。先端部分561bと接触する定着ベルト41の外側の表面の位置が検知位置SPとなる。軸部材561は、先端部分561bが突起部材63と接触した場合に、x軸方向に延在する回転軸561cを中心として矢印AR51で示す方向に回転する。
以降、先端部分561bが突起部材63と接触していない場合の軸部材561の姿勢を基本姿勢と記し、先端部分561bが突起部材63と接触している場合の軸部材561の姿勢(矢印AR51で示す方向に回転した姿勢)を検知時姿勢と記すことがある。
軸部材561は、z軸方向に移動可能である。後端部561dは、回転軸561cにおける定着ベルト41とは反対側の端部である。後端部561dは、軸部材561の上述の動きを可能とするように画像形成装置本体1aに固定されている。
固定部材562は軸部材563の先端部付近を回転軸561cに固定している。軸部材563は、y軸方向に延在している。軸部材563は、軸部材561が矢印AR51で示す方向に回転した場合に、軸部材561を中心軸として矢印AR52で示す方向に揺動(移動)する。
光センサー564は、軸部材563の揺動を検知する。光センサー564は、軸部材561が基本姿勢にある場合に軸部材563の後端部563aが存在する位置に設けられている。光センサー564は、光源564aと、受光部564bとを含んでいる。光源564aおよび受光部564bは、軸部材561が基本姿勢にある場合の後端部563aを挟むように対向している。光源564aは、矢印AR53で示すように受光部564bに光を照射する。受光部564bはその光を受光し、受光光量に応じた出力を回転検知部31に対して行う。なお、軸部材561が基本姿勢にある場合には、光源564aからの光は後端部563aによって妨げられるため、受光部564bの受光光量は低い。
定着ベルト41の回転により検知位置SPに突起部材63が到達すると、先端部分561bが突起部材63と接触する。軸部材561は矢印AR51で示す方向に回転し、基本姿勢から検知時姿勢に移行する。軸部材563は矢印AR52で示す方向に揺動する。光源564aからの光は後端部563aによって妨げられずに受光部564bで受光される。これにより、受光部564bの受光光量は増加する。
その後、定着ベルト41の回転により検知位置SPを突起部材63が通過すると、軸部材561は基本姿勢に戻る。光源564aからの光は後端部563aによって妨げられるため、受光部564bの受光光量は低下する。
上述のように、突起部材63が検知位置SPを通過する度に、受光部564bの出力は一時的に増加する。回転検知部31は、受光部564bからの出力値(軸部材563の揺動)に基づいて、定着ベルト41の回転を検知する。
ところで、定着ベルト41に発生する不要な変形は、通常、定着ベルト41の回転軸方向に沿って発生する。このため、定着ベルト41に不要な変形が発生し、検知位置SPを定着ベルト41の変形部分が通過する場合には、先端部分561aおよび561bの両方が、矢印AR53で示すように定着ベルト41の外径方向に上昇(移動)する。先端部分561aおよび561bの両方が上昇した場合には、軸部材563は、矢印AR52で示す方向に移動するものの、その移動量はわずかである。光源564aからの光は後端部563aによって妨げられたままであり、受光部564bの受光光量は低下したままである。
上述のように、定着ベルト41に不要な変形が発生し、検知位置SPを定着ベルト41の変形部分が通過する場合には、受光部564bの出力は変化しない。したがって、回転検知部31が定着ベルト41に生じた不要な変形を突起部材63と誤認することはなく、定着ベルト41の回転を誤検知することはない。
特に図17を参照して、定着装置40は、定着ベルト41を支持する側板46をさらに含んでいる。側板46は、定着ベルト41の回転軸方向における端部に設けられている。側板46は、さらに軸部材563を矢印AR52で示す方向に揺動可能に支持している。光センサー564は、定着ベルト41の回転軸方向において側板46によって定着ベルト41から隔てられている。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成および動作は、第1の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成および動作と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、検知部材50は、定着ベルト41の動きが突起部材63に起因するものであるか、定着ベルト41の不要な変形に起因するものであるかを区別することが可能であるので、定着ベルト41の回転の検知精度を向上することができる。また定着装置40が、定着ベルト41と加圧ローラー44との圧接状態として、軽圧接モードおよび高圧接モードを有している場合、圧接状態の違いに起因する定着ベルト41の撓みの差にも対応することができる。また、側板46を設けることにより、定着ベルト41から光センサー564への伝熱を抑止することができ、熱による光センサー564の検知不良を防止することができる。
[その他]
上述の実施の形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
1a 画像形成装置本体
10 用紙搬送部
11 給紙トレイ
12 給紙ローラー
13 搬送ローラー
14 排紙ローラー
15 排紙トレイ
20 トナー像形成部
21 画像形成ユニット
22 中間転写ベルト
22a 回転ローラー
23 一次転写ローラー
24 二次転写ローラー
25 感光体ドラム
26 帯電ローラー
27 露光装置
28 現像装置
29 クリーニング装置
30 制御部
31 回転検知部(回転検知手段の一例)
40 定着装置
41 定着ベルト
42 パッド(押圧部材の一例)
42a パッドの中空部分
43 ヒーター(加熱部材の一例)
44 加圧ローラー(加圧部材の一例)
45 パッドフレーム
46 側板
50 検知部材
61 マーキング部
62 磁石
63 突起部材
63a 突起部材の中空部分
64 接着剤
411 基層
412 ゴム層(下地層の一例)
413 トナー離型層(離型層の一例)
511,542,553,564 光センサー(センサーの一例)
512 ライトガイド
521 円盤
531 コイル
541 従動部材
551 接触部(接触部材の一例)
551a 接触部およびアーム部の回転軸
552 アーム部(接触部材の一例)
552a アーム部の下端部
553a,564a 光センサーの光源
553b,564b 光センサーの受光部
561,563 軸部材(第1および第2の部材の一例)
561a,561b 軸部材の先端部分
561c 軸部材の回転軸
561d,563a 軸部材の後端部
562 固定部材
M 用紙
NP 定着ニップ
PO 加圧ローラーが定着ベルトを介してパッドと対向する部分
SP 検知位置
TC アーム部が移動する際のアーム部の下端部が描く軌跡
TP 定着ベルトの回転軸方向における加圧ローラーよりも定着ベルトの端部側の位置
TR 搬送経路
W ニップ幅

Claims (13)

  1. 定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を前記転写材に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、
    前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する位置に設けられ、前記定着ベルトを前記押圧部材に押圧することにより前記定着ベルトとの間で前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの動きを検知する検知部材と、
    前記検知部材による検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、
    前記検知部材は、前記定着ベルトの外側の検知位置であって前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する検知位置において、前記定着ベルトの動きを検知し、
    前記検知部材は、前記定着ベルトに接触し、
    前記検知部材は、
    前記定着ベルトの外側の表面に設けられた前記検知位置に接触し、前記定着ベルトの回転に従動回転し、前記加圧部材の回転軸と同一の回転軸を有する従動部材と、
    前記従動部材の回転を検知するセンサーとを含み、
    前記回転検知手段は、前記センサーの検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する、定着装置。
  2. 定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を前記転写材に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、
    前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する位置に設けられ、前記定着ベルトを前記押圧部材に押圧することにより前記定着ベルトとの間で前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの動きを検知する検知部材と、
    前記検知部材による検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、
    前記検知部材は、前記定着ベルトの外側の検知位置であって前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する検知位置において、前記定着ベルトの動きを検知し、
    前記検知部材は、前記定着ベルトに接触し、
    前記定着ベルトが回転する際に前記検知位置を通過する領域に設けられ、前記定着ベルトの回転方向に沿った前記定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、
    前記検知部材は、前記突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、
    前記回転検知手段は、前記接触部材の動きに基づいて、前記定着ベルトの回転を検知し、
    前記定着ベルトは、
    無端状の下地層と、
    前記下地層よりも外径側に設けられ、前記加圧部材と接触する無端状の離型層とを含み、
    前記突起部材は、前記下地層と前記離型層との間に設けられ、
    前記定着ベルトの回転軸に直交する断面で見た場合に、前記突起部材は、前記定着ベルトの回転方向の両端部から頂点にかけて連続的な形状を有する、定着装置。
  3. 定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を前記転写材に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、
    前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する位置に設けられ、前記定着ベルトを前記押圧部材に押圧することにより前記定着ベルトとの間で前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの動きを検知する検知部材と、
    前記検知部材による検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、
    前記検知部材は、前記定着ベルトの外側の検知位置であって前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する検知位置において、前記定着ベルトの動きを検知し、
    前記検知部材は、前記定着ベルトに接触し、
    前記定着ベルトが回転する際に前記検知位置を通過する領域に設けられ、前記定着ベルトの回転方向に沿った前記定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、
    前記検知部材は、前記突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、
    前記回転検知手段は、前記接触部材の動きに基づいて、前記定着ベルトの回転を検知し、
    前記突起部材は中空部分を含む、定着装置。
  4. 定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を前記転写材に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、
    前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する位置に設けられ、前記定着ベルトを前記押圧部材に押圧することにより前記定着ベルトとの間で前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの動きを検知する検知部材と、
    前記検知部材による検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、
    前記検知部材は、前記定着ベルトの外側の検知位置であって前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する検知位置において、前記定着ベルトの動きを検知し、
    前記検知部材は、前記定着ベルトに接触し、
    前記定着ベルトが回転する際に前記検知位置を通過する領域に設けられ、前記定着ベルトの回転方向に沿った前記定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、
    前記検知部材は、前記突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、
    前記回転検知手段は、前記接触部材の動きに基づいて、前記定着ベルトの回転を検知し、
    前記突起部材における前記定着ベルトの回転方向の一方の端部は、前記定着ベルトの外側の表面に接着されており、前記突起部材における前記定着ベルトの回転方向の他方の端部は、前記定着ベルトの外側の表面に接着されていない、定着装置。
  5. 定着ニップに転写材を通過させることにより、トナー像を前記転写材に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられた押圧部材と、
    前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する位置に設けられ、前記定着ベルトを前記押圧部材に押圧することにより前記定着ベルトとの間で前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの動きを検知する検知部材と、
    前記検知部材による検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する回転検知手段とを備え、
    前記検知部材は、前記定着ベルトの外側の検知位置であって前記定着ベルトを介して前記押圧部材と対向する検知位置において、前記定着ベルトの動きを検知し、
    前記検知部材は、前記定着ベルトに接触し、
    前記定着ベルトが回転する際に前記検知位置を通過する領域に設けられ、前記定着ベルトの回転方向に沿った前記定着ベルトの外側の表面に対して凸となる突起部材をさらに備え、
    前記検知部材は、前記突起部材と接触した場合に動く接触部材を含み、
    前記回転検知手段は、前記接触部材の動きに基づいて、前記定着ベルトの回転を検知し、
    前記接触部材は、
    前記突起部材と接触した場合に第1の方向に延在する回転軸を中心として回転し、前記第1の方向と直交する第2の方向に移動可能な第1の部材と、
    前記第1の部材に固定され、前記第1および第2の方向の各々と直交する第3の方向に延在し、前記第1の部材の回転とともに揺動する第2の部材と、
    前記第2の部材の揺動を検知するセンサーとを含み、
    前記回転検知手段は、前記センサーの検知結果に基づいて前記定着ベルトの回転を検知する、定着装置。
  6. 前記定着ベルトの回転軸方向における端部に設けられ、前記第2の部材を揺動可能に支持する側板をさらに備え、
    前記センサーは、前記定着ベルトの回転軸方向において前記側板によって前記定着ベルトから隔てられている、請求項に記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルトの回転軸方向における前記押圧部材の長さは、前記定着ベルトの回転軸方向における前記定着ベルトの長さよりも長く、
    前記定着ベルトの回転軸方向における前記定着ベルトの長さは、前記定着ベルトの回転軸方向における前記加圧部材の長さよりも長い、請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記検知位置は、前記定着ベルトの回転軸方向における前記加圧部材よりも前記定着ベルトの端部側の位置である、請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記検知位置は、前記転写材の搬送方向における前記定着ニップが存在する位置である、請求項1〜8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記定着ベルトの回転軸方向を含む平面で切った断面で見た場合に、前記定着ニップと前記検知位置とが同一直線上に存在する、請求項1〜9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記加圧部材は回転駆動され、前記定着ベルトは前記加圧部材の回転に従動するフリーベルトである、請求項1〜10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記押圧部材は、前記定着ベルトを介して前記検知位置と対向する位置に中空部分を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記トナー像を前記転写材に形成するトナー像形成部と、
    請求項1〜12のいずれかに記載の定着装置とを備えた、画像形成装置。
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