JP6957895B2 - 情報処理装置、判定用端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、判定用端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、判定用端末装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
トンネル、橋等の建造物に対して、打音検査、外観検査等の各種点検を行い、点検結果に基づき建造物の健全性や修繕の必要性等を判定する作業(以下、「点検・判定作業」という場合がある)が行われている。関連する技術が、特許文献1及び2に開示されている。
特許文献1には、建造物の調査を支援する調査支援装置が開示されている。当該調査支援装置は、熟練技能者による調査員の補助を支援するヘルプモードへの切り替えを調査員から要求された場合、当該調査員がそれまでに入力した情報を管理者端末に転送する。管理者は、転送された情報を確認しながら調査員にアドバイスを送る。
特許文献2には、渉外活動を行う担当者を支援するための渉外支援システムが開示されている。渉外支援システムのサーバは、支援優先度を算出し、支援が必要かどうかについての判定処理を行う。そして、支援が必要と判定した場合、サーバは、支援者候補を特定し、支援者候補の在籍情報を取得することにより、在籍している支援者を特定する。次に、サーバは、優先順位を決定し、優先順位に応じて、支援者のクライアント端末に対して実況の出力処理を実行する。
特開2006−338312号公報 特開2013−73495号公報
各種点検を行い、点検結果に基づき所定の判定を行う点検・判定作業の対象(建造物)は多数存在する。このため、点検・判定作業を効率的に進める技術が望まれている。本発明は、建造物に対して各種点検を行い、点検結果に基づき所定の判定を行う点検・判定作業の効率を良くすることを課題とする。
本発明によれば、
点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
を有する情報処理装置が提供される。
また、本発明によれば、
前記情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段と、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段と、
を有する判定用端末装置が提供される。
また、本発明によれば、前記情報処理装置と、前記判定用端末装置と、を有する情報処理システムが提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
を実行する情報処理方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
として機能させるプログラムが提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
前記情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御工程と、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付工程と、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション工程と、
を実行する情報処理方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
前記情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段、
として機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、建造物に対して各種点検を行い、点検結果に基づき所定の判定を行う点検・判定作業の効率が良くなる。
本実施形態の点検・判定システムの機能ブロック図の一例である。 本実施形態のセンターシステムの機能ブロック図の一例である。 本実施形態の装置・システムのハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。 本実施形態の現場システムの機能ブロック図の一例である。 本実施形態の情報処理装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の判定用端末装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の判定用端末装置に表示される情報の一例である。
<第1の実施形態>
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態のシステム(以下、「点検・判定システム」)の全体像及び概要を説明する。本実施形態の点検・判定システムは、トンネル、橋等の建造物に対して、打音検査、外観検査等の各種点検を行い、点検結果に基づき建造物の健全性や修繕の必要性等を判定する点検・判定作業を行うためのシステムである。
図1に示すように、本実施形態の点検・判定システムは、センターシステム(情報処理システム)100と、複数の現場システム200とを有する。センターシステム100と現場システム200は、有線及び/又は無線で互いに繋がり、互いに情報を送受信するよう構成されている。
センターシステム100は、物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成されてもよいし、物理的及び/又は論理的に一体となった1つの装置で構成されてもよい。同様に、現場システム200は、物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成されてもよいし、物理的及び/又は論理的に一体となった1つの装置で構成されてもよい。
現場システム200は、トンネル、橋等の建造物に対して打音検査、外観検査等の各種点検を行う作業現場において利用されるシステムである。作業グループ毎に現場システム200が与えられる。
現場システム200は、作業関連情報(詳細は後述する)や点検結果等の各種情報を取得する。そして、現場システム200は、取得した各種情報をセンターシステム100に送信する。
また、現場システム200は、センターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションする手段を有する。例えば、現場システム200は、インターネット電話等のアプリケーションを介して、センターシステム100とリアルタイム通信を行う。
図2に、センターシステム100の全体像を示す。センターシステム100は、情報処理装置110と、複数の判定用端末装置120と、データ蓄積装置130とを有する。これら装置は有線及び/又は無線で互いに繋がり、互いに情報を送受信するよう構成されている。
データ蓄積装置130は、各種情報を蓄積する。例えば、データ蓄積装置130は、現場システム200から受信した情報や、判定用端末装置120を介して入力された情報や、予め任意の入力装置を介して登録された情報等を蓄積する。
複数の判定用端末装置120各々は、作業関連情報や点検結果等の各種情報を表示する手段、及び、各種情報の入力を受付ける手段を有する。
また、複数の判定用端末装置120各々は、複数の現場システム200各々とリアルタイムにコミュニケーションする手段を有する。例えば、複数の判定用端末装置120各々は、インターネット電話等のアプリケーションを介して、複数の現場システム200各々とリアルタイム通信を行う。
複数の判定用端末装置120は、複数の判定員各々に操作される端末である。判定員は、判定用端末装置120に表示された点検結果に基づき、各種判定を行う。例えば、判定員は、建造物の健全性を判定したり、修繕の必要性を判定したりする。判定員は、判定結果を判定用端末装置120に入力することができる。例えば、入力された判定結果は、建造物に対応付けてデータ蓄積装置130に蓄積される。
本実施形態では、作業グループによる建造物に対する点検作業と、判定員によるその建造物に対する判定作業とを同時進行で進めることができる。判定員は、点検作業を行っている複数の作業グループの中の1つ又は複数を担当する。各判定員の判定用端末装置120には、各判定員が担当する作業グループの点検結果等がリアルタイムに表示される。
また、各判定員の判定用端末装置120は、各判定員が担当する作業グループの現場システム200とリアルタイムにコミュニケーションすることができる。これにより、判定員は、点検作業中の作業グループに、アドバイスや要望等をリアルタイムに伝えることができる。例えば、判定員は、十分な精度の判定を行うため、現在点検中の建造物の所定個所の追加の点検を依頼したり、点検の仕方をアドバイスしたりする。また、作業グループは、判定員にアドバイスを求めたりできる。
作業グループによる点検作業と判定員による判定作業とを同時進行で進めることができ、かつ、判定用端末装置120と現場システム200とをリアルタイムにコミュニケーションさせて点検作業中に判定員のアドバイスや要望を作業グループに伝えることができる本実施形態の点検・判定システムによれば、判定員による判定を行う上で、点検結果に不備や不足が存在する可能性が低くなる。このため、点検作業終了後に再度その作業現場に赴き、不備や不足等を補うための追加点検等を行うという効率の悪い作業を回避できる。
ところで、作業グループの数が判定員の数よりも多い場合、点検作業中に判定員に担当されない作業グループが発生し得る。当該作業グループにより生成された点検結果は、点検作業終了後に判定員に確認されることとなる。点検作業中に判定員のアドバイスや要望等を受けることができない当該作業グループにより生成された点検結果は、判定員による判定を行う上で不備や不足が存在する可能性が高くなる。点検結果に不備や不足等がある場合、再度その作業現場に赴き、不備や不足等を補うための追加点検等を行わなければならなくなる。結果、作業効率が悪くなる。
情報処理装置110を備える本実施形態の点検・判定システムによれば、当該不都合を抑制できる。情報処理装置110は、現場システム200から受信した情報や、データ蓄積装置130に蓄積されている情報等に基づき、現場システム200を判定用端末装置120とリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、複数の作業グループ各々に対して決定する。情報処理装置110は、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループほど、優先順位を高くする。
判定用端末装置120は、情報処理装置110により決定された優先順位を表示する。判定員は、判定用端末装置120に表示された優先順位に基づき、自身が担当する作業グループを決定する。判定員は、リアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位が高い作業グループを優先的に担当する。
このような本実施形態の点検・判定システムによれば、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループほど、点検作業中に判定員に担当される確率が高くなる。換言すれば、点検作業中に判定員に担当されない作業グループの中に、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループが含まれる確率が低くなる。このため、点検作業中に判定員に担当されない作業グループの点検結果の中に不備や不足等が生じる不都合の発生を抑制できる。
次に、上述のようなセンターシステム100及び現場システム200の構成を詳細に説明する。まず、センターシステム100及び現場システム200のハードウエア構成の一例について説明する。本実施形態のセンターシステム100及び現場システム200が備える各機能部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
図3は、本実施形態のセンターシステム100及び現場システム200のハードウエア構成を例示するブロック図である。図1に示すように、センターシステム100及び現場システム200各々は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。なお、センターシステム100が物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成される場合、複数の装置各々が図3に示すようなハードウエア構成を備えてもよい。同様に、現場システム200が物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成される場合、複数の装置各々が図3に示すようなハードウエア構成を備えてもよい。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置(例:キーボード、マウス、マイク、物理キー、タッチパネルディスプレイ、コードリーダ等)、外部装置、外部サーバ、外部センサ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置(例:ディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等)、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
次に、現場システム200の機能構成を説明する。図4に、現場システム200の機能ブロック図の一例を示す。図4に示すように、現場システム200は、点検結果取得部201と、作業関連情報受付部202と、通信部203と、リアルタイムコミュニケーション部204とを有する。
通信部203は、センターシステム100と通信し、点検結果取得部201及び作業関連情報受付部202が取得した各種情報をセンターシステム100に送信する。
リアルタイムコミュニケーション部204は、センターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションする。例えば、インターネット電話、TV電話、インスタントメッセージ送信、チャット等のアプリケーションを介して、センターシステム100の判定用端末装置120各々と、現場システム200各々とがリアルタイムにコミュニケーションし、リアルタイムな情報のやり取りを実現する。ここで、リアルタイムとは必ずしも同時である必要はなく、通信を利用したコミュニケーションにおいて一般的に許容される範囲での時間的遅延を含むものとする。
点検結果取得部201は、点検対象に対する点検結果を取得する。点検対象は、トンネル、橋等の建造物である。点検方法は、例えば、打音検査、外観検査等が例示されるがこれらに限定されない。各検査は、装置が行ってもよいし、人間が五感を使って行ってもよい。点検結果取得部201は、検査を行う装置から点検結果を取得してもよいし、点検作業者が所定の入力装置を介して入力した点検結果を取得してもよい。点検結果は、打音検査や外観検査等の各種検査の結果や、点検箇所の画像等を含んでもよい。
通信部203は、点検結果取得部201により取得された点検結果をセンターシステム100に送信する。通信部203は、点検結果取得部201により取得された点検結果をリアルタイムにセンターシステム100に送信してもよいし、所定時間T(設計的事項)毎に、その間に蓄積された情報をまとめてセンターシステム100に送信してもよい。その他、通信部203は、点検作業員により指定された点検結果を、点検作業員の送信指示があったタイミングでセンターシステム100に送信してもよい。
作業関連情報受付部202は、点検作業に関連する情報(作業関連情報)の入力を受付ける。点検作業員は、点検作業の開始前、作業中、終了後等の任意のタイミングで、作業関連情報を現場システム200に入力し、センターシステム100に送信する指示を行う。通信部203は、点検作業員により入力された作業関連情報を、点検作業員の送信指示があったタイミングでセンターシステム100に送信することができる。なお、点検作業員は、1度に複数種類の作業関連情報をセンターシステム100に送信してもよいし、複数回に分けて複数種類の作業関連情報をセンターシステム100に送信してもよい。
以下、作業関連情報の一例を例示するが、作業関連情報はその他の情報を含んでもよいし、ここで例示した情報の一部を含まなくてもよい。
作業関連情報は、例えば、作業グループを識別する情報、点検作業者を識別する情報(名前、識別ナンバー等)、作業グループに含まれる点検作業者の人数、点検作業者の点検経験を示す情報、点検作業者の所定資格(点検に関する資格等)の有無を示す情報、点検方法(打音検査や外観検査等の検査種別、また、機械を使った点検や人間の五感を使った点検等の検査方法種別等)、作業日、作業開始予定時刻、作業終了予定時刻、当日の作業スケジュール、作業現場を識別する情報、点検対象を識別する情報、点検対象の種別(トンネル、橋、ダム等)、点検対象の過去の点検結果、点検対象の過去の補修履歴、点検対象の竣工年月日、点検対象の構造、作業現場の気象情報(天気、気温、湿度等)、作業現場の地理的条件(付近で過去に起きた地震、地滑り等の災害を示す情報等)、今回の点検作業で損傷ありと判定された部位(損傷部位)の材質等が例示される。
その他、作業関連情報受付部202は、作業関連情報として、その点検作業においてセンターシステム100と現場システム200とをリアルタイムにコミュニケーションさせるリクエストを点検作業者から受付けてもよい。
その他、作業関連情報受付部202は、作業関連情報として、各作業グループが点検作業を開始したことを示す情報、及び、終了したことを示す情報を取得してもよい。例えば、現場システム200は、現場システム200に対する所定の操作を、点検作業開始を示す操作として認識してもよい。また、現場システム200は、現場システム200に対する他の所定の操作を、点検作業終了を示す操作として認識してもよい。
なお、上記例示した作業関連情報の中の一部は、予め、他の作業関連情報と対応付けてセンターシステム100のデータ蓄積装置130に登録されていてもよい。例えば、点検作業者を識別する情報と対応付けて、点検作業者の点検経験を示す情報や点検作業者の所定資格の有無を示す情報等が、予めセンターシステム100のデータ蓄積装置130に登録されていてもよい。
また、作業グループを識別する情報に対応付けて、作業グループに含まれる点検作業者を識別する情報(名前、識別ナンバー等)や、点検作業者の人数等が、予めセンターシステム100のデータ蓄積装置130に登録されていてもよい。また、作業グループを識別する情報及び作業日に対応付けて、当日の作業現場を識別する情報、点検対象を識別する情報、当日の作業開始予定時刻、当日の作業終了予定時刻、当日の作業スケジュール等が、予めセンターシステム100のデータ蓄積装置130に登録されていてもよい。
また、点検対象を識別する情報に対応付けて、点検対象の種別(トンネル、橋、ダム等)、点検対象の過去の点検結果、点検対象の過去の補修履歴、点検対象の竣工年月日、点検対象の構造、作業現場の地理的条件(付近で過去に起きた地震、地滑り等の災害を示す情報等)等が、予めセンターシステム100のデータ蓄積装置130に登録されていてもよい。
この場合、センターシステム100は、作業関連情報の一部を現場システム200から受信すると、それに対応するその他の作業関連情報をデータ蓄積装置130から取得できる。この場合、作業現場で現場システム200に入力する作業関連情報の量を減らすことができるので、点検作業者の入力作業の負担を軽減できる。
次に、センターシステム100の情報処理装置110の機能構成を説明する。図5に、センターシステム100の情報処理装置110の機能ブロック図の一例を示す。図5に示すように、情報処理装置110は、取得部111と、優先順位決定部112とを有する。
取得部111は、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する。
例えば、取得部111は、複数の現場システム200各々から送信されてきた作業関連情報を取得してもよい。また、取得部111は、複数の現場システム200各々から取得した作業関連情報に対応付けられているその他の作業関連情報を、データ蓄積装置130から取得してもよい。
その他、取得部111は、作業関連情報として、点検作業の進捗を示す情報を取得してもよい。例えば、取得部111は、点検作業の進捗を推定してもよい。作業の進捗を推定する手段は特段制限されない。例えば、取得部111は、当日の作業スケジュール、及び、点検作業の進捗を推定する時点までにデータ蓄積装置130に蓄積された点検結果に基づき、その時点の点検作業の進捗を推定してもよい。例えば、作業スケジュールでは、当日に点検する範囲(1つ又は複数の点検対象の全体又は一部等)が示されてもよい。そして、当該範囲全体の点検結果がデータ蓄積装置130に蓄積されている場合を進捗100%とし、点検結果の蓄積状況に基づき作業の進捗を推定してもよい。
優先順位決定部112は、現場システム200をセンターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、作業関連情報に基づき複数の作業グループ各々に対して決定する。リアルタイムにコミュニケーションさせる必要がある作業グループ、すなわち、判定員のアドバイスや要望を点検作業中にリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループほど、優先順位を高くする。
なお、優先順位を決定する対象の作業グループは、優先順位を決定する時点で点検作業中の作業グループであってもよい。情報処理装置110は、例えば、作業関連情報として、各作業グループが点検作業を開始したことを示す情報、及び、終了したことを示す情報を各現場システム200から取得してもよい。そして、当該情報に基づき、その時点で点検作業中の作業グループを特定してもよい。この場合、情報処理装置110は、点検作業を開始したことを示す情報を取得し、かつ、点検作業を終了したことを示す情報を取得していない作業グループを、作業中と判断する。
また、優先順位を決定する対象の作業グループは、優先順位を決定する時点でどの判定員にも担当されていない作業グループであってもよい。例えば、判定員は、判定用端末装置120を介して自身が担当する作業グループを識別する情報を入力する。当該情報が、判定用端末装置120から情報処理装置100に送信されてもよい。そして、優先順位決定部112は、当該情報に基づき、優先順位を決定する時点でどの判定員にも担当されていない作業グループを特定してもよい。
以下、優先順位を決定する基準を例示する。
「基準1:リアルタイムコミュニケーションのリクエストがある作業グループ(リアルタイムコミュニケーションのリクエストをセンターシステム100に送信している作業グループ)の優先順位を高くする。」
本実施形態では、現場システム200をセンターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションさせ、点検作業中に判定員の要望やアドバイスを受けたい作業グループは、リアルタイムコミュニケーションのリクエストをセンターシステム100に送信する。基準1では、当該作業グループの優先順位を高くする。
「基準2:作業の進捗を示す情報に基づき作業がより進んでいると判断される作業グループの優先順位を高くする。」
作業の進捗が進んでいる作業グループほど、点検作業を終了するまでの残り時間が少ない。点検作業が終了すると、作業グループは点検作業の片づけを開始したり、その作業現場を離れたりし得る。点検作業終了までにいずれかの判定員に担当させるため、作業の進捗が進んでいる作業グループほど優先順位を高くする。
「基準3:点検経験がより浅い点検作業者が属する作業グループの優先順位を高くする。」
点検作業者の点検経験が浅いほど、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が高くなる。そこで、点検経験がより浅い点検作業者が属する作業グループの優先順位を高くする。
「基準4:所定資格(点検に関する資格等)を有さない点検作業者が属する作業グループの優先順位を高くする。」
所定資格を有さない点検作業者の場合、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が高くなる。そこで、所定資格を有さない点検作業者が属する作業グループの優先順位を高くする。
「基準5:点検作業者の人数がより少ない作業グループの優先順位を高くする。」
点検作業者の人数が少ないほど、各点検作業者の負担が大きくなり、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が高くなる。そこで、点検作業者の人数がより少ない作業グループの優先順位を高くする。
「基準6:点検方法(打音検査や外観検査等の検査種別、また、機械を使った点検や人間の五感を使った点検等の検査方法種別等)に応じて予め定められた基準で、優先順位を決定する。」
例えば、人間の五感を使った点検は、機械を使った点検に比べて、点検作業員への依存が大きい。このため、人間の五感を使った点検は、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が高くなる。そこで、機械を使った点検を行う作業グループの優先順位を低くし、人間の五感を使った点検を行う作業グループの優先順位を高くする。
「基準7:過去の点検結果に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。」
例えば、過去の点検結果でより多くの損傷が見つかっている点検対象や、より重度の損傷が見つかっている点検対象、過去の点検結果で補修作業を必要とした点検対象等は、健全性の評価がより低くなる。このような点検対象は、損傷などが存在する可能性が高いため、より慎重な判定が必要となる。そこで、過去の点検結果に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。
「基準8:過去の補修履歴に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。」
例えば、評価のより低い補修方法で過去に補修された点検対象や、補修日からの経過時間がより大きい点検対象等は、過去の補修履歴に基づく健全性の評価がより低くなる。このような点検対象は、損傷などが存在する可能性が高いため、より慎重な判定が必要となる。そこで、過去の補修履歴に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。
「基準9:作業現場の当日の気象情報に基づき優先順位を決定する。」
当日の天気が、点検作業を行う上で好ましくない作業現場においては、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が高くなる。例えば、点検対象が屋外にある場合、雨や雪等の天気は点検作業を行う上で好ましくない。そこで、当日の天気が点検作業を行う上で好ましくない作業現場の作業グループの優先順位を高くする。
「基準10:作業現場の地理的条件に基づき優先順位を決定する。」
作業現場の付近で過去に地震、地滑り等の災害が起きている場合、点検対象に損傷などが存在する可能性が高いため、より慎重な判定が必要となる。そこで、例えば、作業現場の付近で過去に地震、地滑り等の災害が起きている場合、その作業現場の作業グループの優先順位を高くする。
「基準11:点検結果が損傷ありである箇所(損傷部位)の材質に基づき優先順位を決定する。」
損傷部位の材質の評価がより低いほど損傷部位の深刻度は高くなるため、より慎重な判定が必要となる。そこで、今回の点検作業においてそれまでにデータ蓄積装置130に蓄積された点検結果の中に「損傷あり」が含まれ、かつ、その損傷部位の材質の評価がより低い作業グループの優先順位を高くする。例えば、予め、材質の評価順位を示す情報を優先順位決定部112に与えていてもよい。今回の点検作業においてそれまでにデータ蓄積装置130に蓄積された点検結果の中に「損傷あり」が含まれる場合は、材質に関係なく作業グループの優先順位を高くしてもよい。また、点検対象の一部又は全体の材質の評価が低いほど、損傷の有無には関係なく作業グループの優先順位を高くしてもよい。
「基準12:竣工年月日がより古い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。」
竣工年月日がより古い点検対象ほど損傷などが存在する可能性が高いため、より慎重な判定が必要となる。そこで、竣工年月日がより古い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。
「基準13:点検結果の構造に基づき優先順位を決定する。」
構造の評価がより低い点検対象ほど損傷などが存在する可能性が高いため、より慎重な判定が必要となる。そこで、構造の評価がより低い点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くする。例えば、予め、構造の評価順位を示す情報を優先順位決定部112に与えていてもよい。
優先順位決定部112は、例えば、上述した基準の中の1つ又は複数を用いて、複数の作業グループ各々の優先順位を決定することができる。なお、複数の基準を用いる場合、基準ごとに、所定条件を満たす場合のポイントを定めてもよい。例えば、「基準1:リアルタイムコミュニケーションのリクエストがある(10ポイント)、ない(0ポイント)」、「基準2:進捗70%以上(5ポイント)、進捗50%以上70%未満(3ポイント)、進捗50%未満(0ポイント)」等である。そして、優先順位決定部112は、作業グループ毎に複数の基準各々のポイントの合計を算出し、合計ポイントの大小に基づき優先順位を決定してもよい。上記例示したポイント例の場合、合計ポイントが大きいほど優先順位が高くなる。なお、ポイントの値は、基準ごとに異なってもよい。この場合、ポイントの値の大小が、各基準の重み(重要度)を示す。
次に、センターシステム100の判定用端末装置120の機能構成を説明する。図6に、センターシステム100の判定用端末装置120の機能ブロック図の一例を示す。図6に示すように、判定用端末装置120は、表示制御部121と、受付部122と、リアルタイムコミュニケーション部123とを有する。
表示制御部121は、情報処理装置110により決定された優先順位を表示手段に表示させる。優先順位は、上述の通り、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システム200をセンターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位である。表示手段としては、ディスプレイ装置、投影装置等が例示されるが、これらに限定されない。
受付部122は、1つの作業グループを指定する入力を受付ける。リアルタイムコミュニケーション部123は、指定された作業グループに用いられる現場システム200とリアルタイムにコミュニケーションする。
図7に、表示制御部121が表示手段に表示させる情報1の一例を模式的に示す。情報1は、優先順位を示す情報2と、選択されている作業グループ(図の場合、「2.××橋」を点検する作業グループ)の作業関連情報3とを含む。
図示する情報2では、複数の作業グループ各々に対応する情報が優先順位の順に並んでいる。図示する例では、作業グループ各々に対応する情報として、各作業グループの点検対象を識別する情報(建造物の名称)が表示されている。なお、作業グループ各々に対応する情報は、その他の情報であってもよい。作業関連情報3は、上記例示した作業関連情報の一部又は全部を含む。
1つの作業グループが選択されている状態で図の右下に表示されている「これを担当する」の操作ボタンに対する操作がなされると、その作業グループが指定される(受付部122)。すなわち、当該操作を行った判定員は、選択されている作業グループを担当することになる。
以降、担当する作業グループの作業関連情報や点検結果等が表示手段に表示されることとなる。判定員は、それらの情報を閲覧しながら、所定の判定を行う。また、判定員は、担当する作業グループの現場システム200と、自身が操作する判定用端末装置120をリアルタイムにコミュニケーションさせる操作を行うことができる。
ここで、変形例を説明する。受付部122は、優先順位の一覧の中に含める作業グループを絞り込む条件の入力を受付けてもよい。例えば、点検対象の種別(トンネル、橋、ダム等)で絞込みができてもよい。そして、情報処理装置110の優先順位決定部112は、条件に合った作業グループの優先順位を決定してもよい。この場合、表示制御部121は、条件に合った作業グループの優先順位を表示手段に表示させる。すなわち、優先順位の一覧の中に、条件に合わない作業グループは含まれない。
他の変形例を説明する。上記例では、判定員(人間)が点検結果に基づき所定の判定を行うこととしたが、コンピュータが点検結果に基づく所定の判定を行ってもよい。この場合も、判定員は、判定用端末装置120と現場システム200とをリアルタイムにコミュニケーションさせて、点検作業中にアドバイスや要望を担当する作業グループに伝える作業を行う。
以上説明した本実施形態の点検・判定システムによれば、作業グループによる点検作業と判定員による判定作業とを同時進行で進めることができ、かつ、判定用端末装置120と現場システム200とをリアルタイムにコミュニケーションさせて点検作業中に判定員のアドバイスや要望を作業グループに伝えることができる。このような本実施形態の点検・判定システムによれば、点検結果に不備や不足等が生じる可能性が低くなる。このため、点検作業終了後に再度その作業現場に赴き、不備や不足等を補うための追加点検等を行うという効率の悪い作業を回避できる。
また、本実施形態の点検・判定システムによれば、複数の作業グループ各々に用いられる現場システム200をセンターシステム100とリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を作業グループ各々に対して決定し、判定用端末装置120に表示させることができる。なお、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループほど、優先順位を高くできる。
そして、判定員は、表示された優先順位に基づき、自身が担当する作業グループを決定することができる。判定員は、リアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位が高い作業グループを優先的に担当することができる。
このような本実施形態の点検・判定システムによれば、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループほど、点検作業中に判定員に担当される確率が高くなる。換言すれば、点検作業中に判定員に担当されない作業グループの中に、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループが含まれる確率が低くなる。このため、点検作業中に判定員に担当されない作業グループの点検結果の中に不備や不足等が生じる不都合の発生を抑制できる。
また、本実施形態によれば、上述した特徴的な基準で上記優先順位を決定することができる。このため、精度よく、判定員のアドバイスや要望等をリアルタイムに伝える必要性が高い作業グループの優先順位を高くできる。
<第2の実施形態>
本実施形態は、センターシステム100の情報処理装置110の構成において、第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図5に、センターシステム100の情報処理装置110の機能ブロック図の一例を示す。図5に示すように、情報処理装置110は、取得部111と、優先順位決定部112とを有する。
取得部111は、第1の実施形態で説明した作業関連情報に加えて、判定員の属性情報を取得する。属性情報は、例えば、判定員の判定歴、判定者が得意とする点検対象の種別等が例示されるが、これらに限定されない。判定員の判定歴としては、過去に判定を行った点検対象の種別(トンネル、橋、ダム等)やその回数、過去に担当した作業グループやその回数、過去に判定した点検対象等が例示される。
優先順位決定部112は、第1の実施形態で説明した基準に加えて又は代えて、以下の基準を用いて優先順位を決定することができる。
「基準14:判定員の属性情報に基づき優先順位を決定する。」
例えば、過去に判定を行ったことがある種別の点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くしてもよい。また、判定を行った回数がより多い種別の点検対象を点検する作業グループの優先順位を高くしてもよい。かかる場合、各判定員がより慣れている種別の点検対象を点検する作業グループの優先順位が高くなる。
その他、過去に担当した作業グループの優先順位を高くしてもよい。また、担当した回数がより多い作業グループの優先順位を高くしてもよい。かかる場合、各判定員がより慣れている作業グループの優先順位が高くなる。
その他、過去に判定した点検対象の優先順位を高くしてもよい。例えば、点検対象が大きい場合、複数日に分けて点検作業が行われる場合がある。当該基準によれば、各判定員がより慣れている点検対象を点検する作業グループの優先順位が高くなる。
以上説明した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、判定員ごとにカスタマイズした優先順位を決定し、判定員に提供できる。例えば、各判定員が判定作業をより円滑に進めることができる作業グループの優先順位をより高くできる。結果、判定員の判定作業の精度や効率をより高めることができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
を有する情報処理装置。
2. 1に記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、複数の前記作業グループ各々からのリアルタイムコミュニケーションのリクエストを取得し、
前記優先順位決定手段は、前記リクエストが有る前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
3. 1又は2に記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、作業の進捗を示す情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、作業がより進んでいる前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
4. 1から3のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検作業者の点検経験を示す情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、点検経験がより浅い点検作業者が属する前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
5. 1から4のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検作業者の所定資格の有無を示す情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、所定資格を有さない点検作業者が属する前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
6. 1から5のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検作業者の人数を取得し、
前記優先順位決定手段は、点検作業者の人数がより少ない前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
7. 1から6のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検方法を示す情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記点検方法に応じて前記優先順位を決定する情報処理装置。
8. 1から7のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検対象の過去の点検結果を取得し、
前記優先順位決定手段は、過去の点検結果に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
9. 1から8のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検対象の過去の補修履歴を取得し、
前記優先順位決定手段は、過去の補修履歴に基づく健全性の評価がより低い点検対象を点検する前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
10. 1から9のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、気象情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記気象情報に基づき前記優先順位を決定する情報処理装置。
11. 1から10のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、作業現場の地理的条件を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記地理的条件に基づき前記優先順位を決定する情報処理装置。
12. 1から11のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、損傷部位の材質を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記材質に基づき前記優先順位を決定する情報処理装置。
13. 1から12のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検対象の竣工年月日を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記竣工年月日がより古い点検対象を点検する前記作業グループの前記優先順位を高くする情報処理装置。
14. 1から13のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、前記作業関連情報として、点検対象の構造を示す情報を取得し、
前記優先順位決定手段は、前記構造に基づき前記優先順位を決定する情報処理装置。
15. 1から14のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記取得手段は、点検結果に基づき所定の判定を行う判定員の属性情報をさらに取得し、
前記優先順位決定手段は、前記判定員の属性情報に基づき、前記判定員ごとに前記優先順位を決定する情報処理装置。
16. 1から15のいずれかに記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段と、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段と、
を有する判定用端末装置。
17. 1から15のいずれかに記載の情報処理装置と、16に記載の判定用端末装置と、を有する情報処理システム。
18. コンピュータが、
点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
を実行する情報処理方法。
19. コンピュータを、
点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
として機能させるプログラム。
20. コンピュータが、
1から15のいずれかに記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御工程と、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付工程と、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション工程と、
を実行する情報処理方法。
21. コンピュータを、
1から15のいずれかに記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段、
1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段、
指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段、
として機能させるプログラム。
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス
1 情報
2 情報
3 作業関連情報
100 センターシステム
110 情報処理装置
111 取得部
112 優先順位決定部
120 判定用端末装置
121 表示制御部
122 受付部
123 リアルタイムコミュニケーション部
130 データ蓄積装置
200 現場システム
201 点検結果取得部
202 作業関連情報受付部
203 通信部
204 リアルタイムコミュニケーション部

Claims (19)

  1. 点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
    を有し、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記作業グループに含まれる点検作業者に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)〜4)の少なくとも一つを行う、情報処理装置。
    1)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者からのリクエストの送信の有無を示す情報を含む場合に、点検作業者からリクエストの送信があった前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の点検経験を示す情報を含む場合に、点検経験がより浅い点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の所定資格の有無を示す情報を含む場合に、所定資格を有さない点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の人数を示す情報を含む場合に、点検作業者の人数がより少ない前記作業グループの優先順位を高くする
  2. 点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
    を有し、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検の作業内容又は作業スケジュールに関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、情報処理装置。
    1)前記作業関連情報が、作業の進捗を示す情報を含む場合に、作業の進捗が進んでいる前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、点検方法を示す情報を含む場合に、人間の五感を使う点検を行う前記作業グループの優先順位を高くする
  3. 点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
    を有し、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検対象に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)〜5)の少なくとも一つを行う、情報処理装置。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の点検結果に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の補修履歴に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記点検対象の損傷がある部分の材質を示す情報を含む場合に、前記点検対象に損傷があり、かつ当該損傷がある部位の材質の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記点検対象の施工年月日を示す情報を含む場合に、前記点検対象の竣工年月日がより古い前記作業グループの優先順位を高くする。
    5)前記作業関連情報が、前記点検対象の構造の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の構造の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする
  4. 点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段と、
    を有し、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検の作業現場に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、情報処理装置。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象が屋外にあり、かつ、前記点検の作業現場の当日の気象情報を含む場合に、前記点検の作業現場の当日の気象が悪天候である前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検の作業現場の付近で過去に発生した災害を示す情報を含む場合に、前記点検の作業現場の付近において過去に災害が発生している前記作業グループの優先順位を高くする
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記取得手段は、点検結果に基づき所定の判定を行う判定員の属性情報をさらに取得し、
    前記優先順位決定手段は、前記判定員の属性情報に基づき、前記判定員ごとに前記優先順位を決定する情報処理装置。
  6. コンピュータが、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
    を実行し、
    前記コンピュータは、
    前記取得工程において、前記作業関連情報として、前記作業グループに含まれる点検作業者に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定工程において、以下の1)〜4)の少なくとも一つを行う、情報処理方法。
    1)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者からのリクエストの送信の有無を示す情報を含む場合に、点検作業者からリクエストの送信があった前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の点検経験を示す情報を含む場合に、点検経験がより浅い点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の所定資格の有無を示す情報を含む場合に、所定資格を有さない点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の人数を示す情報を含む場合に、点検作業者の人数がより少ない前記作業グループの優先順位を高くする。
  7. コンピュータが、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
    を実行し、
    前記コンピュータは、
    前記取得工程において、前記作業関連情報として、前記点検の作業内容又は作業スケジュールに関する情報を取得し、
    前記優先順位決定工程において、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、情報処理方法。
    1)前記作業関連情報が、作業の進捗を示す情報を含む場合に、作業の進捗が進んでいる前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、点検方法を示す情報を含む場合に、人間の五感を使う点検を行う前記作業グループの優先順位を高くする
  8. コンピュータが、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
    を実行し、
    前記コンピュータは、
    前記取得工程において前記作業関連情報として、前記点検対象に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定工程において、以下の1)〜5)の少なくとも一つを行う、情報処理方法。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の点検結果に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の補修履歴に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記点検対象の損傷がある部分の材質を示す情報を含む場合に、前記点検対象に損傷があり、かつ当該損傷がある部位の材質の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記点検対象の施工年月日を示す情報を含む場合に、前記点検対象の竣工年月日がより古い前記作業グループの優先順位を高くする。
    5)前記作業関連情報が、前記点検対象の構造の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の構造の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする
  9. コンピュータが、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得工程と、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定工程と、
    を実行し、
    前記コンピュータは、
    前記取得工程において前記作業関連情報として、前記点検の作業現場に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定工程において、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、情報処理方法。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象が屋外にあり、かつ、前記点検の作業現場の当日の気象情報を含む場合に、前記点検の作業現場の当日の気象が悪天候である前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検の作業現場の付近で過去に発生した災害を示す情報を含む場合に、前記点検の作業現場の付近において過去に災害が発生している前記作業グループの優先順位を高くする
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の情報処理方法において、
    前記取得工程において、前記コンピュータは、点検結果に基づき所定の判定を行う判定員の属性情報をさらに取得し、
    前記優先順位決定工程において、前記コンピュータは、前記判定員の属性情報に基づき、前記判定員ごとに前記優先順位を決定する情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
    として機能させ、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記作業グループに含まれる点検作業者に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)〜4)の少なくとも一つを行う、プログラム。
    1)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者からのリクエストの送信の有無を示す情報を含む場合に、点検作業者からリクエストの送信があった前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の点検経験を示す情報を含む場合に、点検経験がより浅い点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の所定資格の有無を示す情報を含む場合に、所定資格を有さない点検作業者が属する前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記作業グループに含まれる点検作業者の人数を示す情報を含む場合に、点検作業者の人数がより少ない前記作業グループの優先順位を高くする。
  12. コンピュータを、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
    として機能させ、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検の作業内容又は作業スケジュールに関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、プログラム。
    1)前記作業関連情報が、作業の進捗を示す情報を含む場合に、作業の進捗が進んでいる前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、点検方法を示す情報を含む場合に、人間の五感を使う点検を行う前記作業グループの優先順位を高くする
  13. コンピュータを、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
    として機能させ、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検対象に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)〜5)の少なくとも一つを行う、プログラム。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の点検結果に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検対象の過去の補修履歴に基づく健全性の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の健全性の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    3)前記作業関連情報が、前記点検対象の損傷がある部分の材質を示す情報を含む場合に、前記点検対象に損傷があり、かつ当該損傷がある部位の材質の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
    4)前記作業関連情報が、前記点検対象の施工年月日を示す情報を含む場合に、前記点検対象の竣工年月日がより古い前記作業グループの優先順位を高くする。
    5)前記作業関連情報が、前記点検対象の構造の評価を示す情報を含む場合に、前記点検対象の構造の評価がより低い前記作業グループの優先順位を高くする。
  14. コンピュータを、
    点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に対応する作業関連情報を取得する取得手段、
    複数の前記作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を、前記作業関連情報に基づき複数の前記作業グループ各々に対して決定する優先順位決定手段、
    として機能させ、
    前記取得手段は、前記作業関連情報として、前記点検の作業現場に関する情報を取得し、
    前記優先順位決定手段は、以下の1)及び2)の少なくとも一つを行う、プログラム。
    1)前記作業関連情報が、前記点検対象が屋外にあり、かつ、前記点検の作業現場の当日の気象情報を含む場合に、前記点検の作業現場の当日の気象が悪天候である前記作業グループの優先順位を高くする。
    2)前記作業関連情報が、前記点検の作業現場の付近で過去に発生した災害を示す情報を含む場合に、前記点検の作業現場の付近において過去に災害が発生している前記作業グループの優先順位を高くする
  15. 請求項11から14のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記取得手段は、点検結果に基づき所定の判定を行う判定員の属性情報をさらに取得し、
    前記優先順位決定手段は、前記判定員の属性情報に基づき、前記判定員ごとに前記優先順位を決定するプログラム。
  16. 請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段と、
    指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段と、
    を有する判定用端末装置。
  17. 請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    請求項16に記載の判定用端末装置と、
    を有する情報処理システム。
  18. コンピュータが、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御工程と、
    1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付工程と、
    指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション工程と、
    を実行する情報処理方法。
  19. コンピュータを、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置により決定された優先順位であって、点検対象の点検を行う複数の作業グループ各々に用いられる現場システムをセンターシステムとリアルタイムにコミュニケーションさせる優先順位を表示手段に表示させる表示制御手段、
    1つの前記作業グループを指定する入力を受付ける受付手段、
    指定された前記作業グループに用いられる前記現場システムとリアルタイムにコミュニケーションするリアルタイムコミュニケーション手段、
    として機能させるプログラム。
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