JP6956974B2 - 心拍データ出力装置、心拍データ出力方法、心拍データ出力プログラム及びペースメーカ - Google Patents

心拍データ出力装置、心拍データ出力方法、心拍データ出力プログラム及びペースメーカ Download PDF

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Description

本発明は、心拍計測システムにおいて、計測データに欠損がある場合に、高精度な心拍データ補間及び心拍データ出力プログラム等に関する。
近年、日常生活での健康チェックへの関心が高まっている。そのためには、日常生活での活動を制限せずに、血圧、脈拍数、呼吸速度、体温、心拍数などのバイタルサインを取得できることが望まれる。例えば、心拍を計測する場合において、従来のホルタ心拍計では、安静にして横たわった状態で、リード付の電極を人体表面の決められた場所に(例えば6か所)装着する必要がある。この人体との計測のためのインタフェースを改良するために、2点だけでの計測や、計測場所を胸や足から、手だけで可能にするものが提案されている。また電極を人体の表面に直接接触させずに計測する方法や、非接触での計測方法も提案されている。これらの計測方法は、簡易なインタフェースであるため、体動、筋電、呼吸、人体の配置されている環境(動いている車や電車の中等)や、人体の運動状態や精神状態の大きな影響下を受ける。特に、心拍計測データに欠損が発生する場合がある。
従来、心拍計測データに欠損が生じた場合は、前後のデータで補間している(例えば、特許文献1)。
特開2016−123594号公報
しかし、心拍の傾向は身体状態により変化するので、身体状態を考慮しない補間では、一定の計測精度が保てない場合がある。
本発明は上述した状況に鑑みてなされたものである。その目的は、人体の運動状態や精神状態の大きな影響下においても、安静時と同様に高精度の心拍計測を可能とする心拍データ出力プログラム等の提供である。
本発明に係る心拍データ出力プログラムは、心拍を計測するセンサからのセンサ信号を取得し、取得したセンサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求め、求めたパワースペクトルに基づき、被測定者の自律神経指標を求め、過去の心拍データ及び前記自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、前記センサ信号から心拍が検知できない場合、前記被測定者の身体状態の変化に応じて異なる補間処理方法を選択し、選択した補間処理方法で、心拍データを補間し、補間したデータを含む心拍データを出力することを特徴とする。
本発明にあっては、人体の運動状態や精神状態の大きな影響下においても、安静時と同様に高精度な心拍を計測可能となる。
正常な心電図の示す基本波形を示す説明図である。 運動負荷を掛けた前後の自律神経機能解析の交感神経指標LF/HFと副交感神経指標HFの一例を示すグラフである。 心拍データ記憶装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 自律神経機能解析の処理の手順を示すフローチャートである。 安静時及び運動時の心拍間隔の例を示すグラフである。 心拍予測を含む心拍計測処理の手順を示すフローチャートである。 心拍予測処理の手順を示すフローチャートである。 身体状態判定処理の手順を示すフローチャートである。 運動状態判定処理の手順を示すフローチャートである。 運動状態判定処理の手順を示すフローチャートである。 運動状態判定処理の手順を示すフローチャートである。 心拍間隔推定処理の手順を示すフローチャートである。 副交感神経指標を示すグラフである。 心拍間隔を示すグラフである。 誤差率の一例を示すグラフである。 ペースメーカの構成例を示すブロック図である。
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。
まず、最初に心臓の働きについて説明する。心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしており、心臓は4つの部屋に分かれている。右心房と右心室は全身から二酸化炭素を回収して心臓に戻ってきた静脈血を、肺動脈を経て肺に送り込む。一方左心房と左心室は、肺で十分に酸素を与えられた動脈血を肺静脈から受け取り、大動脈を経て全身に送り込む。右心房と右心室の間には三尖弁、右心室から肺への出口には肺動脈弁、左心房と左心室の間には僧帽弁、左心室から大動脈への出口には大動脈弁がある。これら4つの部屋と4つの弁の働きによって、ポンプとしての働きが規則正しく、効率よく行われている。心臓はごくわずかの電気を起こし、そのリズムによって規則的な心臓の動きが生み出される。これが心臓の電気的活動で、この動きを記録したものが心電図である。心臓はこの電気的活動にのっとって、収縮したり拡張したりという機械的活動を行う。心臓は規則正しく収縮し、運動時や興奮時は心拍数が多くなり、安静時や睡眠時には心拍数は少なくなる。このような心拍数の変化をコントロールしているのが交感神経、副交感神経と、心筋組織の中を分布している刺激伝導系である。心臓のペースメーカとして心拍数を調節しているのが洞結節、心房と心室の間の連携を調節しているのが房室結節、心筋の収縮と弛緩をコントロールしているのがヒス束、右脚、左脚、プルキンエ線維などである。図1は正常な心電図の示す基本波形を示す説明図である。
図1に示すように、一番大きなピークとして現れるものをR波という。RR間隔はR波と次のR波との時間間隔をいう。RR間隔はRRI(R−R−Interval)とも呼ばれている。本開示では、RRIを人体の運動状態や精神状態の大きな影響下においても、安静時と同様な精度を計測することを目的とする。より安価な構成を実現するために、加速度センサ等のセンサを追加し、体動や人体環境の計測結果をフィードバックする方式ではなく、心拍間隔情報のみを使用した心拍数の予測を行う。また心拍数とRRIの計測から得られる自律神経の変化傾向の関係性を利用して、さらに高精度かつ高速な応答が可能な心拍数を予測するアルゴリズムを考案する。
RRIと自律神経との関係は、次のことが知られている。正常な心拍は、一見規則正しく拍動しているように見えるが、詳しく観察すると1心拍毎に変動していることが分かる。このような心拍数の変動には、自律神経が関与している。そのため、心拍変動を観察することにより、自立神経活動の変化を評価が可能となる。心拍変動は、自律神経入力のゆらぎを表し、高周波成分(HF:High Frequency)と低周波成分(LF:Low Frequency)が含まれる。被測定者に肉体的・精神的負荷が掛かった場合、交感神経が副交感神経よりも優位になり、LF/HFが増加する。被測定者が安静、リラックスしている場合、副交感神経が交感神経よりも優位になり、HFが増加する。ここで、LF/HF及びHFは次のように求めた値である。RRIを時系列データとして記録し、高速フーリエ変換等による周波数解析を行い、周波数毎のパワースペクトルを求める。得られたパワースペクトルについて、HF成分の面積をHFとする。LF成分の面積とHF成分の面積比をLF/HFとする。
図2は、運動負荷を掛けた前後の自律神経機能解析の交感神経指標LF/HFと副交感神経指標HFの一例を示すグラフである。図2Aは心拍間隔の時間変化を示す。図2Aの横軸は時間で単位は分である。図2Aの縦軸は心拍間隔で単位はミリ秒である。図2BはLF/HFの時間変化を示す。図2Bの横軸は時間で単位は分である。図2Bの縦軸は交感神経指標LF/HFで単位は任意単位である。図2CはHFの時間変化を示す。図2Cの横軸は時間で単位は分である。図2Cの縦軸は副交感神経指標HFで単位はミリ秒・ミリ秒/ヘルツである。
図2Aより、運動負荷が心拍間隔に変動を及ぼしていることが分かる。また、自律神経の変化は、図2Cより、副交感神経指標であるHFが、運動開始1分後の3分付近から大幅な減少が見られることが分かる。運動負荷のために心拍間隔も減少していることから、心拍間隔の変化が、病変等の理由でなく、運動起因によるものであるとして検知可能であることが分かる。そして、心拍間隔の変化に対する応答性を向上させることにより、HFの低下を運動状態の判断方法として、用いることが可能である。ただし、運動負荷が認知されHFの変化として現れるまでには、実際の運動開始から1分以上の時間を要する。したがって、人体の身体条件(運動負荷や精神負荷)による心拍変動と、病変等の要因に判別するには、心拍の計測結果からHFを高速に算出することが求められる。
実施の形態1
図3は心拍データ記憶装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。心拍データ記憶装置1はノートPC(Personal Computer)、タブレットPC、ボードコンピュータなどで構成する。心拍データ記憶装置(心拍データ出力装置)1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、インタフェース14、大容量記憶部15、通信部16、及び読み取り部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU11はROM12に記憶された制御プログラム(心拍データ出力プログラム)1Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。RAM13は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)またはフラッシュメモリである。RAM13はCPU11によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
インタフェース14は心拍を検出するセンサ2からのセンサ信号を受信する。インタフェース14は無線式でも、有線式でもよい。
大容量記憶部15は、例えばハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などである。大容量記憶部15はセンサDB(database)151及び心拍DB152を含む各種データを記憶する。制御プログラム1Pを大容量記憶部15に記憶してもよい。センサDB151はセンサ2から受信した心拍波形と心拍間隔(RRI)波形を記憶する。心拍DB152は受信した心拍間隔を処理した心拍間隔波形を記憶する。心拍DB152は信号処理を行った心拍波形を記憶する。
通信部16はネットワークを介して、他のコンピュータと通信を行う。読み取り部17はCD(Compact Disc)−ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。CPU11が読み取り部17を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部15に記憶してもよい。また、ネットワーク等を介して他のコンピュータからCPU11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部15に記憶してもよい。さらにまた、半導体メモリ1bから、CPU11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
センサ2は心拍を検出する。センサ2の検出方式は、血管に対して光を照射し反射光の変化から心拍を検出する方式、胸部に電波を発射し反射した電波の変化から胸部の動きを検出し心拍を推定する方式などである。また、椅子の座面に設けたシート状センサにより心拍を検出する方式でもよい。さらにまた、被測定者の胸部に電極を貼り付ける方式、耳たぶや指先に取り付ける方式でもよい。
心拍データ記憶装置1が行う処理について説明する。図4は自律神経機能解析の処理の手順を示すフローチャートである。心拍データ記憶装置1のCPU11はセンサDB151から心拍間隔データを取得する(ステップS1)。CPU11は心拍間隔データにフィルタ処理を行う(ステップS2)。ここでのフィルタ処理は、被測定者が運動したことによる体動に起因するノイズを心拍間隔データとして保存することを避けるための処理である。心拍間隔データに対し、外れ値の補間をするフィルタ処理を行う。処理対象の心拍間隔データと近傍のn個の心拍間隔データ(nは自然数。例えば、n=7)から中央値を算出する。算出した中央値と処理対象の心拍間隔データとを比較する。算出した中央値と処理対象の心拍間隔データとの差分が所定の閾値より大きい場合、処理対象の心拍間隔データを置換する。例えば、処理対象の直前の値(または、それに準ずる値)に置換する。CPU11は心拍間隔データの補間を行う(ステップS3)。心拍間隔データはサンプル点が等時間間隔ではないため、そのままでは信号処理するには不適切である。そこで、心拍周期から見て充分短い一定時間(例えば1msec)毎に線形補間を行う。それにより信号処理に適切なデータ列に再サンプリングすることができる。CPU11はFFT(Fast Fourier Transform)を用いてパワースペクトルの算出を行う(ステップS4)。なお、FFTを行う心拍間隔データ数を可変とする。それにより、最適なデータ数が設定を可能となるので、高速な応答を実現することが可能となる。ここで、心拍変動の高周波成分と低周波成分とのパワースペクトルは次のように切り分ける。低周波成分は0.04〜0.15Hzの領域とし、高周波成分は0.15〜0.40Hzの領域とし、パワースペクトルを抽出する。そして、CPU11はパワースペクトルから自律神経指標に必要な領域分の面積の計算を高周波成分、低周波成分それぞれについて行う(ステップS5)。高周波成分の面積が副交感神経指標HFである。低周波成分の面積を高周波成分の面積で割ったものが、交感神経指標LF/HFである。
本実施の形態においては、心拍間隔から、自律神経指標を高速に求めることが可能となる。
実施の形態2
本実施の形態は、被計測者の体動、筋電、呼吸、被計測者の人体が配置されている環境(動いている車や電車の中等)を認知し、それらの影響(ノイズの発生)を補間して、正しい心拍間隔を継続して計測すること可能とするための推測を行う。また同時に被計測者の人体の運動状態や精神状態の影響であることを認知して、心拍波形の変化が、病変によるものとの区別を可能とする認識するための推定を行うことである。
本実施の形態においては、一例として、心拍間隔データから運動状態を推定する手法について説明する。図5は安静時及び運動時の心拍間隔の例を示すグラフである。図5のグラフにおいて、縦軸は心拍間隔で単位はミリ秒である。横軸は時間で単位は分である。矩形枠A1(0〜2分)は安静状態の心拍間隔である。矩形枠A2(2〜10分)は運動状態の心拍間隔である。運動状態はさらに、心拍間隔の変化傾向によって、3つの状態に分類可能である。心拍間隔が右肩下がりとなる直線Iの状態を運動状態1という。運動状態1は運動負荷開始した直後に現れる傾向である。心拍間隔が横ばいの直線IIとなる状態を運動状態2という。運動状態2は一定の運動負荷を継続している状態で現れる傾向である。心拍間隔が右肩上がりとなる直線IIIの状態を運動状態3という。運動状態3は運動負荷がなくなり安静状態に戻るまでのクールダウン状態で現れる傾向である。
センサ2が被計測者の人体と接触している場合、被計測者の体動があったときは、体動による接触抵抗の変化により、心拍のピーク値は変化する。しかし、周波数特性を示すRRIの変化は小さいと考えられる。一方、センサ2が人体と非接触で計測する場合、モニタ地点がずれてしまうので、大きなノイズ(R波のピーク値等)が発生する。この場合、体動が停止すると、実測値に含まれる前述のノイズがなくなる。大きなノイズがなくなることで、計測が再開するが、計測位置が変化する可能性がある。そこで、予めズレが起こる場合のRRIの傾向を計測しておく。計測再開後にRRIが同じ傾向を示せば、計測位置が変化したものとして、再度計測開始とすることで、この課題は解決可能となる。しかしながら、復帰の判断をする場合のリファレンスや、体動が起こっている期間の心拍予測もリファレンスとして有効となるので、心拍予測は非常に有効となる。
次に、心拍予測の方法について説明する。図6は心拍予測を含む心拍計測処理の手順を示すフローチャートである。心拍の計測に先立ち、平静(安静)状態における何拍かの期間(例えば100拍間)の心拍間隔のデータサンプリングを行う。これにより、被計測者人体の周囲環境や、人体の状態を推定するのに必要な心拍間隔の推定や自律神経の計算に必要なデータ数を確保する。
心拍データ記憶装置1のCPU11はセンサDB151から心拍間隔データを取得する(ステップS11)。CPU11は心拍間隔データにフィルタ処理を行う(ステップS12)。ここでのフィルタ処理は、上述の実施の形態1におけるステップS2の処理と同様であるから説明を省略する。CPU11は心拍予測を行う(ステップS13)。CPU11は心拍計測処理を終了する。CPU11は心拍計測停止命令を受けるまで、心拍計測処理を繰り返し行う。
図7は心拍予測処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は心拍が有るか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、CPU11は、次の心拍が起こると予想される時間での拍動の有無を判定する。CPU11は心拍が有ると判定した場合(ステップS21でYES)、心拍データ及び前回の拍動から今回の拍動までの間隔時間であるRRIを心拍DB152に記憶する(ステップS22)。CPU11は被計測者の身体状態を判定する(ステップS23)。CPU11は身体状態を加味して、次の心拍間隔を推定する(ステップS24)。CPU11は心拍予測処理を終了する。CPU11は心拍がないと判定した場合(ステップS21でNO)、心拍間隔の推定を行う(ステップS25)。CPU11は推定した心拍間隔を反映した心拍データと、心拍間隔とを心拍DB152に記憶する(ステップS26)。CPU11は心拍予測処理を終了する。
次に図7のステップS23に対応する身体状態判定処理について、説明する。まず、安静状態と運動状態1、2及び3について、以下のように判定条件を定義する。
安静状態の判定は心拍間隔の変化のみでの判定では安定性に欠ける。また、運動状態の特定が困難であるので、運動状態に変化するとき、LF/HFが上昇またはHFが著しく低下する結果を用いる。心拍間隔データから自律神経機能解析を行い、LF/HFまたはHFが閾値を下回った場合、運動状態1へと変更を行う。それ以外は、安静状態と判断し状態を維持する。
運動状態への変化が誤認識ではないことを確認するため、自律神経機能解析を行い、LF/HFまたはHFが閾値を上回っているか確認する。次に、運動状態2は心拍間隔の変動が安定している期間であると考え、心拍間隔の標準偏差を計算する。ばらつきが閾値を下回った場合、運動状態2へと変更を行う。次に、現在の心拍間隔と予測値を比較する。予測値と大幅な差がある場合、心拍間隔が低下しており、状態判断に誤りがあると考え、運動状態3へと変更する。それ以外、運動状態1と判断し、状態を維持する。
運動状態2は心拍間隔が徐々に増加すると考え、現在の拍動からX拍後(例えば5拍後)の過去Y拍(例えば20拍)の心拍間隔の中央値を計算し、中央値と現在の心拍間隔を比較する。閾値を上回った場合、運動状態3へと変更を行う。次に、心拍間隔安定後、さらに負荷が掛かる(心拍間隔が低下する)場合を想定し、運動状態2に変更したときの心拍間隔と現在の心拍間隔を比較する。それ以外は、運動状態2と判断し、状態を維持する。
運動状態3は、心拍間隔の低下が落ち着き、安静状態へと戻る状態を想定している。そのため、まず、予測心拍が設定した固定心拍間隔に到達した場合、安静状態に変更する。次に、LF/HFかHFが安静状態で計算を行い得られていたLF/HF、またはHFのそれぞれの値が判定基準の水準に到達した場合、安静状態に変更する。次に、現在の心拍間隔と予測値を比較する。大幅な差がある場合、心拍間隔が増加しており、状態判断に誤りがあると考え、運動状態1へと変更する。それ以外は、運動状態3と判断し、状態を維持する。
上述の判定条件をもとに身体状態の判定を行う。図8は身体状態判定処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は身体状態が安静状態か否かを判定する(ステップS31)。CPU11は身体状態が安静状態と判定した場合(ステップS31でYES)、自律神経計算を行う(ステップS32)。自律神経計算では自律神経指標であるLF/HFとHFとを求める。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を下回っているか否かを判定する(ステップS33)。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を下回っていないと判定した場合(ステップS33でNO)、状態を維持する(ステップS34)。すなわち、身体状態を安静状態のままとする。CPU11は身体状態判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を下回っていると判定した場合(ステップS33でYES)、身体状態を運動状態1へ変更する(ステップS35)。CPU11は身体状態判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は身体状態が安静状態ではないと判定した場合(ステップS31でNO)、運動状態判定を行う(ステップS36)。CPU11は身体状態判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。なお、身体状態は変数として、RAM13または大容量記憶部15に記憶する。また、初期状態は任意の状態、例えば安静状態を設定する。実際の状態と初期状態が異なっているとしても、CPU11が身体状態判定処理を繰り返し実行することにより、適切な身体状態が設定される。
次に運動状態判定処理について説明する。運動状態判定は図8のステップS36に対応する。図9から図11は運動状態判定処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は身体状態が運動状態1であるか否かを判定する(ステップS41)。CPU11は身体状態が運動状態1であると判定した場合(ステップS41でYES)、自律神経計算を行う(ステップS42)。自律神経計算は上述と同様である。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を超えたか否かを判定する(ステップS43)。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を超えていないと判定した場合(ステップS43でNO)、直近10拍間の心拍間隔の標準偏差を算出する(ステップS44)。CPU11は算出した標準偏差が閾値を下回ったか否かを判定する(ステップS45)。CPU11は算出した標準偏差が閾値を下回っていないと判定した場合(ステップS45でNO)、心拍間隔の予測値と実測値との比較を行う(ステップS46)。予測値は図7のステップS24で推定したものである。CPU11は予測値と実測値との差分が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS47)。CPU11は予測値と実測値との差分が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS47でNO)、状態を維持する(ステップS48)。すなわち、身体状態を運動状態1のままとする。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11はLF/HFまたはHFが閾値を超えたと判定した場合(ステップS43でYES)、身体状態を安静状態へ変更する(ステップS49)。CPU11は算出した標準偏差が閾値を下回ったと判定した場合(ステップS45でYES)、身体状態を運動状態2へ変更する(ステップS50)。CPU11は予測値と実測値との差分が閾値を超えたと判定した場合(ステップS47でYES)、身体状態を運動状態3変更する(ステップS51)。ステップS49、S50またはS51を実行後、CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。
CPU11は身体状態が運動状態1でないと判定した場合(ステップS41でNO)、身体状態が運動状態2であるか否かを判定する(ステップS52)。CPU11は身体状態が運動状態2であると判定した場合(ステップS52でYES)、過去20拍の心拍間隔の中央値と現在の心拍間隔とを比較する(図10のステップS53)。CPU11は現在の心拍間隔を過去20拍の心拍間隔の中央値と比較した場合の増加分が、閾値を超えているか否かを判定する(ステップS54)。CPU11は当該増加分が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS54でNO)、状態変更時(運動状態2に変更した時)の心拍間隔と現在の心拍間隔とを比較する(ステップS55)。CPU11は状態変更時の心拍間隔と比較した場合において、現在の心拍間隔の減少分が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS56)。CPU11は当該減少分が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS56でNO)、状態を維持する(ステップS57)。すなわち、身体状態を運動状態2のままとする。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は当該増加分が閾値を超えていると判定した場合(ステップS54でYES)、身体状態を運動状態3へ変更する(ステップS58)。CPU11は当該減少分が閾値を超えたと判定した場合(ステップS56でYES)、身体状態を運動状態1へ変更する(ステップS59)。ステップS58またはS59を実行後、CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。
CPU11は身体状態が運動状態2でないと判定した場合(ステップS52でNO)、心拍間隔の予測値と安静時に測定した心拍間隔とを比較する(図11のステップS60)。ここで、安静時に測定した心拍間隔とは、上述したように本実施の形態における心拍の計測に先立ち安静状態で計測した100拍程度の結果より求めた心拍間隔である。CPU11は心拍間隔の予測値の安静時に測定した心拍間隔に対する増加分が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS61)。CPU11は当該増加分が閾値を超えたと判定した場合(ステップS61でYES)、身体状態を安静状態に変更する(ステップS67)。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は当該増加分が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS61でNO)、自律神経計算を行う(ステップS62)。自律神経計算は上述したものと同様である。CPU11はステップS62で求めたLF/HFと安静時の測定で求めたLF/HFとの差分、及びステップS62で求めたHFと安静時の測定で求めたHFとの差分を求める。CPU11は何れの差分が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS63)。CPU11は何れかの差分が閾値を超えたと判定した場合(ステップS63でYES)、身体状態を安静状態へ変更する(ステップS68)。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は何れの差分も閾値を超えてないと判定した場合(ステップS63でNO)、心拍間隔の予測値と現在の心拍間隔とを比較する(ステップS64)。CPU11は心拍間隔の予測値に対する現在の心拍間隔の増加分が閾値を超えているか否かを判定する(ステップS65)。CPU11は当該増加分が閾値を超えていると判定した場合(ステップS65でYES)、身体状態を運動状態1へ変更する(ステップS69)。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は当該増加分が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS65でNO)、状態を維持する(ステップS66)。すなわち、身体状態を運動状態3のままとする。CPU11は運動判定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。
次に心拍間隔推定処理について説明する。心拍間隔推定処理は図7のステップS25に対応する処理である。図12は心拍間隔推定処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は身体状態が安静状態であるか否か判定する(ステップS71)。CPU11は身体状態が安静状態でないと判定した場合(ステップS71でNO)、身体状態が運動状態2であるか否かを判定する(ステップS72)。CPU11は身体状態が運動状態2でないと判定した場合(ステップS72でNO)、直前に身体状態が運動状態1または運動状態3に変化したか否かを判定する(ステップS73)。CPU11は身体状態が運動状態1または運動状態3に変化したのは直前ではないと判定した場合(ステップS73でNO)、身体状態が運動状態1または運動状態3に変化してから所定時間を超えたか否かを判定する(ステップS74)。CPU11は身体状態が運動状態1または運動状態3に変化してから所定時間を超えていないと判定した場合(ステップS74でNO)、予測に用いる直線は変更せず、予測値を算出する(ステップS75)。CPU11は心拍間隔推定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。CPU11は身体状態が安静状態であると判定した場合(ステップS71でYES)、被測定者毎の一定の心拍間隔を出力する(ステップS76)。ここでの一定の心拍間隔は本実施の形態における計測の前に、安静時の測定で求めた心拍間隔である。CPU11は身体状態が運動状態2であると判定した場合(ステップS72でYES)、被測定者毎の一定の心拍間隔を出力する(ステップS76)。ここでの一定の心拍間隔は運動状態2へ変化する直前の運動状態1で算出した心拍間隔である。CPU11は直前に身体状態が運動状態1または運動状態3に変化したと判定した場合(ステップS73でYES)、直線推定法1を行う(ステップS77)。CPU11は身体状態が運動状態1または運動状態3に変化してから所定時間を超えたと判定した場合(ステップS74でYES)、直線推定法2を行う(ステップS78)。CPU11はステップS76、ステップS77、ステップS78の実行後、心拍間隔推定処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。
直線推定法1及び2について、説明する。直線推定法1では、複数の値から1次式を導く1次回帰分析より直線推定を行う。
Figure 0006956974
データ数nの1次回帰分析の式は、式(1)である。回帰係数Aは式(2)で求まる。切片Bは式(3)で求まる。説明変数xは時間、目的変数yは心拍間隔である。
ここでは、過去8拍の心拍間隔データを使用し直線推定を行う。この時、運動状態1の直線推定で求めた傾きが正の場合、再推定を行う。運動状態3の直線推定で求めた傾きが負の場合、再推定を行う。次に、運動状態2に変更時、運動状態1での心拍間隔予測値を出力する。
直線推定法2では、過去100拍の心拍間隔データを移動平均フィルタに通す。この移動平均フィルタは差分方程式で表される。差分方程式を式(4)に示す。windowsizeは平均移動量を示す。
Figure 0006956974
ここでは、windowsizeを20とし、処理を行う。つまり、20拍毎の平均からなるデータに置き換えることで、心拍間隔データの平滑化を行い、1次回帰分析とくらべよい心拍間隔の変化に沿った直線推定を行う。また、運動状態1においては最高心拍数を超えた場合、最高心拍数の心拍間隔で出力し続ける。最高心拍数の計算式を式(5)に示す。
最高心拍数= 220 − 年齢…(5)
本実施の形態の高速な応答性に関してのシミュレーション結果を示す。図13は副交感神経指標を示すグラフである。図13Aは従来手法による副交感神経指標を示すグラフである。図13Bは本実施の形態による副交感神経指標を示すグラフである。図13A及び13Bの横軸は時間で単位は分である。図13A及び13Bの縦軸は副交感神経指標HFで単位はミリ秒・ミリ秒/ヘルツである。
ここでの計測において、被測定者の状態は次の状態とした。時刻0〜2分は安静状態である。時刻2〜3分は無負荷の運動状態である。時刻3〜7分は負荷100Wの運動状態である。時刻7〜8分は無負荷の運動状態である。時刻8〜10分は安静状態である。
図13Aに示すように、従来手法では、約3分付近でHFの低下が起こっている。またその状態が3分すぎまで継続していることが確認できる。一方、図13Bに示すように、本実施の形態では、HFの低下が従来手法より速く変化が起きている。すなわち、自律神経を用いた運動状態の早期検出が可能であることが分かる。
次に、本実施の形態による心拍推定方式を検証するためのシミュレーション結果を示す。図14は心拍間隔を示すグラフである。図14Aは従来手法により求めた心拍間隔のグラフである。図14Bは本実施の形態における心拍推定を適用した場合の心拍間隔のグラフである。図14A及び14Bの横軸は時間で単位は分である。図14A及び14Bの縦軸は心拍間隔で単位はミリ秒である。図13と同様に被測定者の身体状態が変化するものとする。
ここでは、被測定者がウェッケンバッハ型2度房室ブロックの不整脈を持つことを想定したシミュレーションを行う。ウェッケンバッハ型2度房室ブロックは4度に1度の割合で心拍欠損が起こる症状である。
図14Aに示すように、従来手法では、心拍間隔が大きく乱れて、正しい心拍が計測できない。また、同様に、LF/HF、HFの計測も困難になる。一方、本実施の形態による心拍推定方式を適用する場合、被測定者の身体状態の分類を基に各状態において直線推定し、心拍間隔の推定を行う。それにより、図14Bに示すように、心拍波形消失を補うように心拍の予測が行われている。さらに、運動の開始している2.5分付近から実際の心拍間隔に合わせ、心拍間隔の変動していることが分かる。つまり、心拍推定により、心拍モニタ精度向上と、身体負荷条件を検出可能であることが分かる。
次に心拍変動に対する追随性について、評価する。従来の心拍推定機能なしの場合の計測を行った場合と、心拍応答機能(本実施の形態の手法)を適応した場合の心拍変動追随率(誤差率)を求める。誤差率は式(6)により求める。
|(予測値) − (実測値)|÷ (実測値) × 100 [%]…(6)
従来法と本実施の形態の手法とを適用して、心拍間隔の測定を行った場合の誤差率を算出した。図15は誤差率の一例を示すグラフである。図15に示すように、従来手法は運動開始時である2分以降から平均誤差率40%であるのに対し、本実施の形態の手法では平均誤差率7%と従来手法に比して誤差率が大きく低減できている。そして、心拍変動に追随できていることを示している。
本実施の形態においては、ノイズ等により心拍の欠測が生じても推定を行い補間する。さらに、被測定者の身体状態に基づいて補間方法を変更することにより、精度良く補間することが可能である。
実施の形態3
上述の心拍補間の手法は、心拍計測機器(接触型、非接触型)に対してだけでなく、心臓用のペースメーカにも適用可能である。図16はペースメーカ3の構成例を示すブロック図である。ペースメーカ3は、出力制御部31、ペーシング部32、インタフェース33、リード34、及びセンシング部35を含む。ペーシング部32は心臓の心筋を刺激する電気信号を生成し、インタフェース33及びリード34を介して出力する。リード34から電気信号を出力した後、センシング部35は心拍を検知するための信号(センサ信号)を、リード34を介して取得する。インタフェース33により、リード34の動作モードは切り替わる。すなわち、電気信号を出力するモードと心拍を検知するための信号をセンシングするモードとを、インタフェース33が切り替える。センシング部35による心拍の検出結果に基づき、出力制御部31はペーシング部32が生成する電気信号の出力タイミング、出力レベルを制御する。
センシング部35はパワースペクトル算出部351、指標取得部352、補間部353を含む。パワースペクトル算出部351はセンサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求める。指標取得部352は、求めたパワースペクトルに基づき、被測定者の自律神経指標を取得する。補間部353は、過去の心拍データ及び自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、センサ信号から心拍が検知できない場合、間隔時間で心拍があったものとして、心拍データを補間する。パワースペクトル算出部351、指標取得部352、補間部353それぞれの動作の詳細は、上述のとおりである。
本実施の形態においては、ペースメーカにおいて、心拍データを安静時と同様に高精度で測定可能となる。それにより、ペースメーカは適切なペーシング動作を行う事が可能となる。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 心拍データ記憶装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 インタフェース
15 大容量記憶部
151 センサDB
152 心拍DB
16 通信部
17 読み取り部
1P 制御プログラム
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
B バス
2 センサ
3 ペースメーカ
31 出力制御部
32 ペーシング部
33 インタフェース
34 リード
35 センシング部

Claims (6)

  1. 心拍を計測するセンサからのセンサ信号を取得し、
    取得した前記センサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求め、
    求めたパワースペクトルに基づき、被測定者の自律神経指標を求め、
    過去の心拍データ及び前記自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、前記センサ信号から心拍が検知できない場合、前記被測定者の身体状態の変化に応じて異なる補間処理方法を選択し、選択した補間処理方法で、心拍データを補間し、
    補間したデータを含む心拍データを出力する
    ことを特徴とする心拍データ出力プログラム。
  2. 前記身体状態は、安静状態又は一定の運動負荷が継続している状態であると判定した場合、一定の心拍間隔で心拍データの補間を行い、
    前記身体状態は、運動負荷の開始直後又は運動負荷の終了直後の状態であると判定した場合、心拍データの線形補間を行い、
    前記身体状態は、運動負荷の開始又は運動負荷の終了から所定時間を経過した状態であると判定した場合、移動平均フィルタにより心拍データの補間を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の心拍データ出力プログラム。
  3. 前記自律神経指標は前記パワースペクトルの低周波成分及び高周波成分より求め、
    求めた前記自律神経指標に基づいて前記身体状態を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の心拍データ出力プログラム。
  4. 心拍を計測するセンサからのセンサ信号を取得する信号取得部と、
    取得した前記センサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求めるパワースペクトル算出部と、
    求めたパワースペクトルに基づき、被測定者の自律神経指標を取得する指標取得部と、
    過去の心拍データ及び前記自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、前記センサ信号から心拍が検知できない場合、前記被測定者の身体状態の変化に応じて異なる補間処理方法を選択し、選択した補間処理方法で、心拍データを補間する補間部と、
    検知及び補間した心拍データを出力する出力部と
    を備えることを特徴とする心拍データ出力装置。
  5. コンピュータが心拍を計測するセンサからのセンサ信号を取得し、
    取得した前記センサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求め、
    求めたパワースペクトルに基づき、被測定者の自律神経指標を取得し、
    過去の心拍データ及び前記自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、前記センサ信号から心拍が検知できない場合、前記被測定者の身体状態の変化に応じて異なる補間処理方法を選択し、選択した補間処理方法で、心拍データを補間し、
    検知及び補間した心拍データを出力する
    ことを特徴とする心拍データ出力方法。
  6. 被測定者の心臓に装着するリードと、
    前記リードを用いて心拍に基づくセンサ信号をセンシングし、心拍データを出力するセンシング部と、
    前記心拍データに基づいて、前記リードより出力する電気信号を制御する出力制御部と、
    前記リードから出力する電気信号を生成するペーシング部と
    を備え、
    前記センシング部は、
    前記センサ信号より、周波数領域のパワースペクトルを求めるパワースペクトル算出部と、
    求めた前記パワースペクトルに基づき、前記被測定者の自律神経指標を取得する指標取得部と、
    過去の心拍データ及び前記自律神経指標に基づいて定めた間隔時間内に、前記センサ信号から心拍が検知できない場合、前記被測定者の身体状態の変化に応じて異なる補間処理方法を選択し、選択した補間処理方法で、心拍データを補間する補間部と
    を有することを特徴とするペースメーカ。
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