JP6956064B2 - 半導体装置、基板、及び、半導体装置の製造方法。 - Google Patents

半導体装置、基板、及び、半導体装置の製造方法。 Download PDF

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本発明の実施形態は、半導体装置、基板、及び、半導体装置の製造方法に関する。
例えば、炭化珪素(SiC)を含む基板を用いた半導体装置がある。半導体装置において、動作が安定であることが望まれる。
特開2018−107166号公報
本発明の実施形態は、動作をより安定にすることができる半導体装置、基板、及び、半導体装置の製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、半導体装置は、炭化珪素を含む基体と、炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、を含む。前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられる。前記第1半導体領域は、第1中間領域と、前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と、を含む。前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度である。前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度である。前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度である。前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たす。前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低い。前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さい。前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。
図1は、第1実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る基板及び半導体装置を例示するグラフ図である。 図3は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示するフローチャート図である。 図4(a)〜図4(h)は、半導体装置の製造方法を例示する模式図である。 図5は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。 図6は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。 図7は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。 図8は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に例示する基板210(例えばウェーハ)は、半導体装置110の一部となる。基板210を用いて、半導体装置となる構造体が形成される。この構造体を分割することで、半導体装置110が得られる。基板210は、炭化珪素(SiC)を含む。
図1に示すように、実施形態に係る基板210(及び半導体装置110)は、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20を含む。
基体10sは、炭化珪素(SiC)を含む。基体10sは、例えば、SiC基板である。基体10sは、例えば、SiCバルク単結晶基板である。1つの例において、基体10sに含まれるSiCは、4H−SiCである。基体10sの導電形は、任意である。以下では、基体10sの導電形は、n形とする。
第1半導体領域10は、炭化珪素及び第1元素を含む。第2半導体領域20も、炭化珪素及び第1元素を含む。第1元素は、例えば、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。第1半導体領域10及び第2半導体領域20は、n形である。第1元素は、n形の不純物である。第2半導体領域20は、例えば、ドリフト層の少なくとも一部となる。
第1半導体領域10は、基体10sと第2半導体領域20との間に設けられる。
基体10sから第2半導体領域20への方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
基体10sは、X−Y平面に沿って広がる。第1半導体領域10及び第2半導体領域20は、X−Y平面に沿って広がる層状である。Z軸方向は、例えば、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20の厚さ方向(深さ方向)に対応する。
基体10sにおいて、炭化珪素の[0001]方向は、Z軸方向に実質的に沿う。[0001]方向は、Z軸方向に対して傾斜しても良い。炭化珪素の(0001)面は、X−Y平面に実質的に沿う。(0001)面は、X−Y平面に対して傾斜しても良い。
例えば、(0001)面と、X−Y平面と、の間の角度は、「オフ角θ1」に対応する。[0001]方向を方向Dcとする。「オフ角θ1」は、方向DcとZ軸方向との間の角度に対応する。実施形態において、「オフ角θ1」は、例えば、0度以上10度以下である。「オフ角θ1」は、例えば、1度以上5度以下でも良い。例えば、「オフ角θ1」は、例えば、約4度である。
第1半導体領域10は、第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13を含む。第2中間領域12は、第1中間領域11と第2半導体領域20との間に設けられる。第3中間領域13は、第2中間領域12と第2半導体領域30との間に設けられる。
第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13のそれぞれは、炭化珪素及び第1元素を含む。第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13のそれぞれは、n形である。
第1半導体領域10(第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13の少なくともいずれか)は、第2元素をさらに含んでも良い。第2半導体領域20は、第2元素をさらに含んでも良い。第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。第2元素は、p形の不純物である。これらの領域が、第1元素及び第2元素の両方を含む場合においても、これらの領域は、n形である。
図1に示すように、基体10s中に、基底面転位B1(BPD:basal plane dislocation)が存在する。一般に、基体10s中に、複数の基底面転位B1がある。複数の基底面転位B1の多くは、例えば、基体10sと第1中間領域11の界面の近傍で、貫通刃状転位T1(TED:threading edge dislocation)になる。しかし、複数の基底面転位B1の一部は、第1半導体領域10に伝搬する場合がある。
例えば、半導体装置110(例えばパワーデバイス)の動作時において、第2半導体領域20の側から基体10sに向かってホール(p形の場合は電子)が移動する。ホール(p形の場合は電子)が基底面転位B1に届くと、基底面転位B1に基づいて生じる積層欠陥が拡張する場合がある。積層欠陥が拡張すると、半導体装置の動作特性が変化する。例えば、抵抗が増大する。例えば、オン電圧が上昇する。
既に説明したように、基体10sと第1中間領域11の界面の近傍で貫通刃状転位T1に変換されなかった基底面転位B1は、第1中間領域11に伝搬する。第1中間領域11中で、複数の基底面転位B1の一部は、貫通刃状転位T1に変換される。第1中間領域11は、例えば、転位変換層として機能する。しかしながら、第1中間領域11における、基底面転位B1から貫通刃状転位T1への変換効率は、100%ではない。このため、変換されなかった基底面転位B1は、第2半導体領域20へ向けて伝搬する。
実施形態においては、後述するように、第3中間領域13におけるn形のキャリア濃度は高い。これにより、ホールは、第3中間領域13中で電子と再結合して消失する。これにより、積層欠陥の拡張が抑制される。これにより、半導体装置の動作特性の変化が抑制できる。第3中間領域13において、例えば、キャリアが消滅しやすくなる。第3中間領域13は、例えば、短ライフタイム層として機能する。
このように、第1中間領域11により、基底面転位B1から貫通刃状転位T1への変換を促進し、第3中間領域13において、再結合によりキャリアが消滅しやすくなる。しかしながら、このような構成によっても、基底面転位B1に基づいて生じる積層欠陥の拡張の抑制は、実用的には、不十分である。
このため、基板210(及び半導体装置110)の製造工程中に、基底面転位B1の状態を検査し、基底面転位B1(欠陥)が生じている部分を除いて半導体装置110を製造することが考えられる。
基底面転位B1の検査として、フォトルミネッセンスを用いることが考えられる。例えば、製造途中の基板210に紫外光などを照射すると、基板210中の状態に応じた光が得られる。例えば、基底面転位B1(欠陥)と、正常な部分と、では、生じる光の状態が異なる。例えば、製造途中の基板210に紫外光を照射し、発生する光(例えば近赤外光)の画像を処理することで、基板210中の基底面転位B1の位置が特定できる。例えば、基底面転位B1に対応する部分では、周りとは明るさが異なる像が得られる。このような方法により、基底面転位B1を検査することができる。
しかしながら、発明者の実験によると、複数の窒化珪素層が積層され、複数の窒化珪素層に含まれる1つの層における不純物の濃度が高い場合、基底面転位B1の検査が困難になることが分かった。例えば、上記のようなフォトルミネッセンスによる検査において、高不純物濃度層よりも下側に位置する層に基底面転位B1が存在しても、基底面転位B1に対応する像が不鮮明になることが分かった。これは、高不純物濃度層による光のスペクトルの変化が、基底面転位B1に基づくスペクトルの変化を覆ってしまうことが原因であると考えられる。または、1つの層において不純物の濃度が高いと、検査において入射した紫外線(紫外光)からPL光が効率的に生じない場合があると考えられる。例えば、紫外光のエネルギーが層内の欠陥または不純物などにが捕らわれ、紫外光が有効に基底面転位B1に届きにくくなる。これらの原因により、不純物の濃度が高い場合、基底面転位B1の検査が困難になると考えられる。
実施形態においては、第1中間領域11と第3中間領域13との間に、不純物の濃度が低い第2中間領域12が設けられる。これにより、後述するように、例えば、基体10sの上に、第1中間領域11及び第2中間領域12を設けた状態で、基底面転位B1の状態を検査することができる。第2中間領域12における不純物の濃度は低いため、第1中間領域11(及び基体10s)における基底面転位B1の状態が検査可能になる。そして、検査後の第2中間領域12の上に、不純物濃度の高い第3中間領域13を形成することで、電子正孔対の再結合が生じやすくなり、積層欠陥の拡張が抑制できる。
実施形態によれば、動作をより安定にすることができる半導体装置及び基板が提供できる。
例えば、第2中間領域12におけるn形の不純物濃度を第1中間領域11及び第3中間領域13のそれぞれにおけるそれよりも低くすることで、基底面転位B1の検査が容易になる。例えば、第2中間領域12におけるn形の不純物濃度とp形の不純物濃度との差を、第1中間領域11及び第3中間領域13のそれぞれにおけるそれよりも小さくすることで、基底面転位B1の検査が容易になる。例えば、第2中間領域12におけるn形の不純物濃度及びp形の不純物の濃度の合計を、第1中間領域11及び第3中間領域13のそれぞれのそれよりも低くすることで、基底面転位B1の検査が容易になる場合もある。
以下、基板210及び半導体装置110における不純物の濃度のプロファイルの例について、説明する。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る基板及び半導体装置を例示するグラフ図である。
これらの図の横軸は、Z軸方向における位置pZである。図2(a)の縦軸は、第1元素の濃度CN1である。第1元素は、例えば窒素(N)である。図2(b)の縦軸は、1つの領域における、第1元素の濃度CN1と、その1つの領域における第2元素の濃度と、の差ΔCである。それぞれの領域において、第1元素の濃度CN1は、第2元素の濃度よりも高い。第2元素は、例えば、ホウ素(B)である。
図2(a)に示すように、第1中間領域11における第1元素(n形の不純物であり、例えば、窒素)の濃度CN1は、第1濃度c1である。第2中間領域12における第1元素の濃度CN1は、第2濃度c2である。第3中間領域13における第1元素の濃度CN1は、第3濃度c3である。
第2中間領域12における第2濃度c2は、以下の、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たす。
第1条件において、第2濃度c2は、第1濃度c1よりも低く、第3濃度c3よりも低い(図2(a)参照)。
第2条件において、第1濃度c1は、第1中間領域11に含まれる第2元素の第4濃度よりも高い。第2濃度c2は、第2中間領域12における第2元素の第5濃度よりも高い。第3濃度c3は、第3中間領域13における第2元素の第6濃度よりも高い。第2濃度c2と第5濃度との第2差d2は、第1濃度c1と第4濃度との第1差d1よりも小さく、第3濃度c3と第6濃度との第3差d3よりも小さい(図2(b)参照)。
例えば、第2中間領域12におけるn形のキャリア濃度は、第1中間領域11におけるn形のキャリア濃度よりも低い。第2中間領域12におけるn形のキャリア濃度は、第3中間領域13におけるn形のキャリア濃度よりも低い。
このように、第2中間領域12における不純物の濃度が低いことで、第1中間領域11(及び基体10s)における基底面転位B1の状態が検査できる。そして、検査後の第2中間領域12の上に、不純物濃度の高い第3中間領域13を形成することで、電子正孔対の再結合が生じやすくなり、積層欠陥の拡張が抑制できる。
実施形態において、第3差d3は、第2差d2の0.01倍以上1000倍以下である。第3差d3が大きいことで、電子正孔対の再結合がより効果的に生じやすくなる。
第1差d1は、第2差d20.011倍以上100000倍以下である。第2差d2が十分に低いことで、第1中間領域11を介しての、基底面転位B1の検査が安定して実施可能になる。
実施形態において、第2半導体領域20における第1元素の第7濃度c7(図2(a)参照)は、以下の、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たす。
第3条件において、第7濃度c7は、第3濃度c3よりも低い。
第4条件において、第7濃度c7は、第2半導体領域20における第2元素の第8濃度よりも高い。図2(b)の例では、第7濃c7度と第8濃度c8との差(第4差d4)は、第3差d3よりも小さい。
例えば、第7濃度c7は、第1濃度c1よりも低い(図2(a)参照)。例えば、第4差d4は、第1差d1以下である(図2(b)参照)。例えば、第4差d4は、第1差d1の0.0001倍以上1倍以下である。第4差d4が小さいことで、第2半導体領域20におけるドリフト層としての所望の特性が得られる。第4差d4は、第1差d1よりも小さくても良い。
図2(a)及び図2(b)に示した例では、基体10sがn形である。この場合、基体10sにおける第1元素の第9濃度c9は、以下の、第5条件及び第6条件の少なくともいずれかを満たす。
第5条件において、第9濃度c9は、第7濃度c7よりも高い(図2(a)参照)。
第6条件において、第9濃度c9は、基体10sにおける第2元素の第10濃度よりも高い。第9濃度c9と第10濃度との第5差d5は、第4差d4よりも大きい。
後述するように、基体10sがp形である場合、上記の第5条件及び第6条件は満たされない。
基体10sは、Al、B、Ti及びVよりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。第3元素は、例えば、基体10sの製造工程において混入する不純物などに起因する。
一方、第1半導体領域10(第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13)、及び、第2半導体領域20は、基体10sの上に、例えば、エピタキシャル成長される。このため、これらの領域における第3元素の濃度は、低い。
例えば、第1中間領域11は、第3元素を含まない。または、第1中間領域11における第3元素の濃度は、基体10sにおける第3元素の濃度よりも低い。
例えば、第1中間領域11は、第3元素を含まない。または、第1中間領域11における第3元素の濃度は、基体10sにおける第3元素の濃度よりも低い。例えば、第3元素の濃度の違いにより、第1中間領域11が基体10sと区別されても良い。例えば、基体10sにおける第3元素(例えば(Ti))の濃度は、1×1015cm−3〜1×1017cm−3である。例えば、第1中間領域11における第3元素(例えば(Ti))の濃度は、1×1012cm−3〜1×1013cm−3である。
例えば、第1中間領域11において、第1元素(n形の不純物)の第1濃度c1は、例えば、5×1017cm−3以上、5×1018cm−3以下である。第1中間領域11において、第2元素(p形の不純物)の第4濃度は、例えば、1×1011cm−3以上、5×1014cm−3以下である。第1濃度c1が5×1017cm−3以上5×1018cm−3以下であることにより、例えば、第1中間領域11が、基体10sとエピタキシャル成長層との間のバッファ層として機能する。例えば、第1中間領域11の上に、結晶欠陥の少ないエピタキシャル成長層を形成し易くなる。
例えば、第2中間領域12において、第1元素(n形の不純物)の第2濃度c2は、例えば、3×1015cm−3以上、1×1017cm−3以下である。第2中間領域12において、第2元素(p形の不純物)の第5濃度は、例えば、1×1011cm−3以上、5×1014cm−3以下である。第2濃度c2が3×1015cm−3以上であることにより、例えば、抵抗の上昇を抑制することができる。第2濃度c2が1×1017cm−3以下であることにより、例えば、基底面転位B1の状態の検査が容易になる。
例えば、第2中間領域12におけるn形のキャリア濃度は、5×1014cm−3以上5×1016cm−3以下である。
例えば、第3中間領域13において、第1元素(n形の不純物)の第3濃度c3は、例えば、5×1017cm−3以上、1×1019cm−3以下である。第3中間領域13において、第2元素(p形の不純物)の第6濃度は、例えば、1×1011cm−3以上、5×1014cm−3以下である。第3濃度c3が5×1017cm−3以上であることにより、例えば、高いドーピング濃度により、キャリアライフタイムを低下することができる。第3濃度c3が1×1019cm−3以下であることにより、例えば、結晶欠陥が増大しないエピタキシャル成長層が得やすくなる。
例えば、第2半導体領域20において、第1元素(n形の不純物)の第7濃度c7は、例えば、1×1015cm−3以上、2×1016cm−3以下である。第2半導体領域20において、第2元素(p形の不純物)の第8濃度は、例えば、1×1011cm−3以上、5×1014cm−3以下である。第2半導体領域20は、例えば、ドリフト層として機能する。上記の第7濃度c7と適切な厚さとにより100V以上1000kV以下の耐圧が得やすくなる。
例えば、基体10sにおいて、第1元素(n形の不純物)の第9濃度c9は、例えば、8×1017cm−3以上、8×1018cm−3以下である。基体10sにおいて、第2元素(p形の不純物)の第10濃度は、例えば、1×1014cm−3以上、1×1016cm−3以下である。第9濃度c9が8×1017cm−3以上であることにより、例えば、基体10sの抵抗成分を、ドリフト層の抵抗成分よりも低くすることができる。第9濃度c9が8×1018cm−3以下であることにより、例えば、結晶欠陥の増大を抑制できる。後述するように、基体は、p形でも良い。
実施形態に係る1つの例において、第1中間領域11における第1元素(n形の不純物)の第1濃度c1は、8×1017cm−3以上、2×1018cm−3以下であり、第2中間領域12における第1元素(n形の不純物)の第2濃度c2は、8×1015cm−3以上、5×1016cm−3以下であり、第3中間領域13における第1元素(n形の不純物)の第3濃度c3は、1×1018cm−3以上、9×1018cm−18以下であり、第1〜第3中間領域11〜13における第3元素の濃度は、1×1015cm−3未満である。
実施形態に係る別の例において、第1中間領域11における第1元素(n形の不純物)の第1濃度c1は、8×1017cm−3以上、2×1018cm−3以下であり、第2中間領域12における第1元素(n形の不純物)の第2濃度c2は、8×1015cm−3以上、5×1016cm−3以下であり、第3中間領域13における第1元素(n形の不純物)の第3濃度c3は、1×1017cm−3以上、9×1017cm−3以下である。第1及び第2中間領域11及び12における第3元素の濃度は、1×1015cm−3未満であり、第3中間領域13における第3元素の濃度は、8×1014cm−3以上、2×1015cm−3以下である。
実施形態において、第2中間領域12の厚さt12(図1参照)は、例えば、0.2μm以上5μm以下である。厚さt12は、0.5μm以上3μm以下でも良い。厚さt12が5μm以下であるときに、抵抗の上昇が実質的に抑制できる。厚さt12が0.2μm以上において、基底面転位B1を容易に検査できる。
実施形態において、第1中間領域11の厚さt11(図1参照)は、例えば、0.2μm以上3.0μm以下である。第3中間領域13の厚さt13(図1参照)は、例えば、1μm以上20μm以下である。第2半導体領域20の厚さt20(図1参照)は、例えば、3μm以上250μm以下である。
(第2実施形態)
第2実施形態は、半導体装置の製造方法に係る。第2実施形態は、基板の検査方法を含んでも良い。
図3は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図4(a)〜図4(h)は、半導体装置の製造方法を例示する模式図である。
図4(a)、図4(c)、図4(e)及び図4(g)は、断面図である。図4(b)、図4(d)、図4(f)及び図4(h)は、平面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、炭化珪素を含む基体10sに、炭化珪素及び第1元素を含む第1中間領域11を形成する工程(ステップS111)を含む。
この製造方法は、第1中間領域11に、炭化珪素及び第1元素を含む第2中間領域12を形成する工程(ステップS112)をさらに含む。
図4(a)及び図4(b)に示すように、基体10s、第1中間領域11及び第2中間領域12を含む構造体210Fが形成される。第1中間領域11及び第2中間領域12は、例えば、エピタキシャル成長により形成される。
図3に示すように、この製造方法は、第2中間領域12の形成の工程(ステップS112)の後に、基底面転位B1を検査する工程(ステップS113)をさらに含む。例えば、基底面転位B1を検査する工程は、フォトルミネッセンスによる光を検出することを含む。フォトルミネッセンスによる検査において、例えば、波長が約313nmの紫外線(紫外光)が照射される。例えば、フォトルミネッセンスにより生じた光が、例えば、長波長(近赤外域)パスフィルタなどを介して検出される。検出した信号が処理されて画像が得られる。
図4(c)及び図4(d)に示すように、例えば、光の画像を画像処理することで、異常部分DRが検出できる。異常部分DRの像の明るさは、他の部分(正常部分)の像の明るさとは異なる。異常部分DRの位置は、基底面転位B1の位置に対応する。例えば、異常部分DRの、構造体210F(基板210)中の位置が記録される。
図3に示すように、この製造方法は、検査する工程(ステップS113)の後の第2中間領域12に、炭化珪素及び第1元素を含む第3中間領域13を形成すること(ステップS114)をさらに含む。これにより、第1中間領域11、第2中間領域12及び第3中間領域13を含む第1半導体領域10が形成される。
図3に示すように、この製造方法は、第1半導体領域10に、炭化珪素及び第1元素を含む第2半導体領域20を形成する工程(ステップS120)をさらに含む。
図4(e)及び図4(f)に示すように、異常部分DR(基底面転位B1)の上に、第3中間領域13が形成され、さらに、第2半導体領域20が形成される。
ステップS111〜S114は、第1半導体領域10を形成する工程(ステップS110)に含まれる。
第1中間領域11、第2中間領域12、第3中間領域13及び第2半導体領域20の形成は、例えば、エピタキシャル成長により行われる。エピタキシャル成長において、シリコンを含む原料ガス、及び、炭素を含む原料ガスが用いられる。この他、キャリアが図(例えば水素)が用いられても良い。さらに、第1元素を含む原料ガスが用いられても良い。この他、必要に応じて、第2元素を含む原料ガスが用いられても良い。これらの領域において、不純物の導入は、不純物を含む原料ガスを用いることで、行われても良い。不純物の導入は、イオン注入により行われても良い。
シリコンを含む原料ガスは、例えば、モノシラン(SiH)を含む。炭素を含む原料ガスは、例えば、プロパン(C)を含む。第1元素を含む原料ガスは、例えば、窒素ガス(N)を含む。第2元素は、例えば、原料ガスに含まれる。これらの原料ガスは、水素をキャリアガスとして含んでも良い。
第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。
第1中間領域11、第2中間領域12、第3中間領域13及び第2半導体領域20の形成(成長)の際の温度は、例えば、1500℃以上1800℃以下である。
本製造方法において、第1中間領域11における第1元素の濃度は、第1濃度c1である。第2中間領域12における第1元素の濃度は、第2濃度c2である。第3中間領域13における第1元素の濃度は、第3濃度c3である。第2濃度c2は、既に説明した第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たす。
第2中間領域12における不純物の濃度が低いため、第1中間領域11(及び基体10s)における基底面転位B1の状態が検査可能になる。そして、検査後の第2中間領域12の上に、不純物濃度の高い第3中間領域13を形成することで、電子正孔対の再結合が生じ易くなり、積層欠陥の拡張が抑制できる。
実施形態によれば、動作をより安定にすることができる半導体装置の製造方法が提供できる。
図3に示すように、実施形態に係る製造方法は、構造体210Fを複数の素子に分離する工程(ステップS130)をさらに含んでも良い。構造体210Fは、基体10s、第1半導体領域10、及び、第2半導体領域20を含む。
図4(g)及び図4(h)に示すように、第1分離線LN1及び第2分離線LN2により、構造体210Fが、複数の素子(複数の領域)に分離される。
複数の素子の1つ(半導体装置110x)は、基底面転位B1を検査する工程で検出された基底面転位B1(異常部分DR)を含む。
複数の素子の別の1つ(半導体装置110)は、基底面転位B1を検査する工程で検出された基底面転位B1(異常部分DR)を含まない。本製造方法は、複数の素子の上記の別の1つ(異常部分DRを含まない素子)を用いて半導体装置110を製造することを含む。本製造方法は、複数の素子の上記の1つ(異常部分DRを含む素子)を用いないことを含む。
本製造方法(検査方法)においては、製造途中の構造体210Fについて検査が行われる。非破壊検査が行われる。例えば、PL(photo Luminescence)法により、SiCのバンドギャップ以上の波長(例えば313nm)の光を用い、例えば、750nm以上のハイパスフィルタを用いて、基底面転位B1の検査を行う。このような検査により、完成後の半導体装置の特性への影響が抑制できる。
例えば、n形半導体領域及びp形半導体領域を含むダイオード構造に関して検査を行う参考例が考えられる。この参考例においては、バイアス電圧が印加された状態で検査が行われる。このため、検査が、完成後の半導体装置の特性に悪影響を与える場合がある。
本製造方法において、第1実施形態に関して説明した構成が適用されても良い。
例えば、第2半導体領域20における第1元素の第7濃度c7は、上記の第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たしても良い。基体10sにおける第1元素の第9濃度c9は、上記の第5条件及び第6条件の少なくともいずれかを満たしても良い。
第2実施形態において、第1実施形態に関して説明した不純物濃度及び厚さなどが適用されても良い。
以下、実施形態に係る半導体装置のいくつかの例について説明する。以下の説明において、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20は、上記の構成をそれぞれ有する。
図5は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
図5に示すように、実施形態に係る半導体装置120は、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20に加えて、第3半導体領域30、第4半導体領域40、第1電極51、第2電極52、第3電極53、及び、絶縁部61をさらに含む。
第3半導体領域30及び第4半導体領域40は、炭化珪素を含む。
第1半導体領域10、第2半導体領域20及び第4半導体領域40は、n形である。第3半導体領域30は、p形である。第4半導体領域40は、第1元素を含む。第3半導体領域30は、第2元素を含む。
第3半導体領域30は、例えば、第2半導体領域20の上に、エピタキシャル成長される。第3半導体領域30は、例えば、第2半導体領域20となる層の一部に第2元素がイオン注入されることにより、形成されても良い。第4半導体領域40は、例えば、第2元素を含む領域の一部に第1元素がイオン注入されることにより、形成されても良い。
基体10sは、第1方向(例えばZ軸方向)において、第1電極51と、第2電極52の少なくとも一部と、の間、及び、第1電極51と第3電極53との間に設けられる。
第1電極51は、基体10sと電気的に接続される。
第2半導体領域20は、第1部分20a及び第2部分20bを含む。第1部分20aは、第1方向(Z軸方向)において、基体10sと、第2電極51の上記の少なくとも一部と、の間にある。第2部分20bは、第1方向(Z軸方向)において、基体10sと、第3電極53と、の間にある。
第3半導体領域30は、第3部分30c及び第4部分30dを含む。第3部分30cは、第1方向(Z軸方向)において、第1部分20aと、第2電極52の上記の少なくとも一部と、の間にある。
第1方向と交差する1つの方向を第2方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。第4部分30dの第2方向(X軸方向)における位置は、第2部分20bの第2方向(X軸方向)における位置と、第3部分30cの第2方向(X軸方向)における位置と、の間にある。
第4半導体領域40は、第1方向(Z軸方向)において、第3部分30cと、第2電極52の上記の少なくとも一部と、の間にある。第4半導体領域40は、第2電極52と電気的に接続される。第4部分30dの一部は、第2方向(X軸方向)において、第2部分20bの一部と、第4半導体領域40と、の間にある。
絶縁部61の少なくとも一部は、第2部分20bと第3電極53との間にある。
第1電極51は、例えば、ドレイン電極として機能する。第2電極52は、例えば、ソース電極として機能する。第3電極53は、例えば、ゲート電極として機能する。絶縁部61は、例えば、ゲート絶縁膜として機能する。
基体10sがn形である場合、半導体装置120は、例えば、MOSFETである。後述するように、基体10sは、p形でも良い。
例えば、第2半導体領域20は、例えば、ドリフト層に対応する。第2半導体領域20は、例えば、n領域である。第3半導体領域30は、例えば、pウエルに対応する。第4半導体領域40は、例えば、nソースに対応する。
この例では、絶縁部61は、第4部分30dと第3電極53との間にある。絶縁部61は、第4半導体領域40と第3電極53との間にある。
この例では、第3半導体領域30は、第3部分30c及び第4部分30dに加えて、第5部分30eをさらに含む。第4半導体領域40は、第2方向(例えば、X軸方向)において、第4部分30dと第5部分30eとの間にある。第5部分30eは、第2電極52とさらに電気的に接続される。
図6は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6に示すように、実施形態に係る半導体装置121は、基体10sA、第1半導体領域10及び第2半導体領域20に加えて、第3半導体領域30、第4半導体領域40、第1電極51、第2電極52、第3電極53、及び、絶縁部61をさらに含む。この例では、基体10sAは、p形である。これ以外の半導体装置121の構成は、例えば、半導体装置120の構成と同様である。半導体装置121は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
半導体装置120及び121において、基底面転位に起因する積層欠陥の拡張が抑制できる。これにより、動作特性の変動が抑制される。特性を安定にできる。例えば、Vf劣化を抑制できる。
図6に示すように、実施形態に係る基板221は、基体10sA、第1半導体領域10及び第2半導体領域20を含む。基体10sAは、炭化珪素を含む。基板221においては、基体10sAは、p形である。
図7は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、半導体装置130は、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20に加えて、第1電極51及び第2電極52をさらに含む。この例において、基体10sは、n形である。既に説明したように、第1半導体領域10及び第2半導体領域20もn形である。
第1電極51と第2電極52との間に、基体10sが設けられる。基体10sと第2電極52との間に、第1半導体領域10が設けられる。第1半導体領域10と第2電極52との間に第2半導体領域20が設けられる。
例えば、第2電極52は、第2半導体領域20とショットキー接合する。半導体装置130は、例えば、ショットキーダイオードである。
この例では、第2電極52の1つの端部と第2半導体領域20との間に、接合終端領域20Aが設けられている。第2電極52の別の端部と第2半導体領域20との間に、接合終端領域20Bが設けられている。第1電極51は、例えば、カソード電極である。第2電極52は、例えば、アノード電極である。
図8は、実施形態に係る基板及び半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8に示すように、半導体装置131は、基体10s、第1半導体領域10及び第2半導体領域20に加えて、第3半導体領域30、第1電極51及び第2電極52をさらに含む。この例において、基体10sは、n形である。既に説明したように、第1半導体領域10及び第2半導体領域20もn形である。第3半導体領域30は、p形である。第3半導体領域30は、第2元素を含む。
基体10sと第3半導体領域30との間に、第1半導体領域10が設けられる。第1半導体領域10と第3半導体領域30との間に、第2半導体領域20が設けられる。第1電極51は、基体10sと電気的に接続される。第2電極52は、第3半導体領域30と電気的に接続される。半導体装置131は、例えば、pn接合ダイオードである。
半導体装置130及び131においても、基底面転位に起因する積層欠陥の拡張が抑制できる。これにより、動作特性の変動が抑制される。特性を安定にできる。例えば、順方向特性の劣化を抑制できる。
実施形態において、第1電極51及び第2電極52の少なくともいずれかは、例えば、Ni、Ti、Mo、Ta、Al、Cu及びAuよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1電極51及び第2電極52の少なくともいずれかは、例えば、上記の群から選択された少なくとも1つと、Siと、を含んでも良い。例えば、第3電極53(例えばゲート電極)は、TiN、Al、Ru、W、及びTaSiNよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。絶縁部61は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化アルミニウム及び酸化ハフニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
実施形態によれば、動作をより安定にすることができる半導体装置、基板、及び、半導体装置の製造方法を提供することができる。
実施形態において、不純物濃度に関する情報は、例えば、SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)などにより得られる。上記において、不純物濃度は、例えば、キャリア濃度でも良い。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる、基体、半導体領域、中間領域、電極及び絶縁部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体装置、基板及び半導体装置の製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置、基板及び半導体装置の製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1半導体領域、 10s、10sA…基体、 11…第1中間領域、 12…第2中間領域、 13…第3中間領域、 20…第2半導体領域、 20A、20B…接合終端領域、 20a、20b…第1、第2部分、 30…第3半導体領域、 30c〜30e…第3〜第5部分、 40…第4半導体領域、 51〜53…第1〜第3電極、 61…絶縁部、 ΔC…差、 θ1…オフ角、 110、110x、120、121、130、131…半導体装置、 210、221…基板、 210F…構造体、 B1…基底面転位、 CN1…濃度、 DR…異常部分、 Dc…方向、 LN1、LN2…分離線、 T1…貫通刃状転位、 c1、c2、c3、c7、c9…第1、第2、第3、第7、第9濃度、 d1〜d5…第1〜第5差、 pZ…位置、 t11、t12、t13、t20…厚さ

Claims (26)

  1. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と、
    を含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低く、
    前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記基体における前記第1元素の濃度は、8×10 17 cm −3 以上である、半導体装置。
  2. 前記第2半導体領域における前記第1元素の第7濃度は、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第3条件において、前記第7濃度は、前記第3濃度よりも低く、
    前記第4条件において、前記第7濃度は、前記第2半導体領域における前記第2元素の第8濃度よりも高い、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第7濃度は、前記第1濃度よりも低い、または、
    前記第7濃度と前記第8濃度との第4差は、前記第1差以下である、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第4差は、前記第1差の0.0001倍以上1倍以下である、請求項3記載の半導体装置。
  5. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と、
    を含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低く、
    前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記第2半導体領域における前記第1元素の第7濃度は、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第3条件において、前記第7濃度は、前記第3濃度よりも低く、
    前記第4条件において、前記第7濃度は、前記第2半導体領域における前記第2元素の第8濃度よりも高く、
    前記第7濃度は、前記第1濃度よりも低い、または、
    前記第7濃度と前記第8濃度との第4差は、前記第1差以下であり、
    前記第4差は、前記第1差の0.0001倍以上1倍以下である、半導体装置。
  6. 前記基体における前記第1元素の第9濃度は、第5条件及び第6条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第5条件において、前記第9濃度は、前記第7濃度よりも高く、
    前記第6条件において、前記第9濃度は、前記基体における前記第2元素の第10濃度よりも高く、前記第9濃度と前記第10濃度との第5差は、前記第4差よりも大きい、請求項3〜5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第3差は、前記第2差の0.01倍以上1000倍以下である、請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と、
    を含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記第3差は、前記第2差の0.01倍以上1000倍以下である、半導体装置。
  9. 前記第1差は、前記第2差の0.01倍以上100000倍以下である、請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と、
    を含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記第1差は、前記第2差の0.01倍以上100000倍以下である、半導体装置。
  11. 前記基体は、Al、B、Ti及びVよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第3元素を含み、
    前記第1中間領域は、前記第3元素を含まない、または、前記第1中間領域における前記第3元素の濃度は、前記基体における前記第3元素の濃度よりも低い、請求項5または8または10に記載の半導体装置。
  12. 第1電極と、
    第2電極と、
    をさらに備え、
    前記第1電極と前記第2電極との間に、前記基体が設けられ、
    前記基体と前記第2電極との間に前記第1半導体領域が設けられ、
    前記第1半導体領域と前記第2電極との間に前記第2半導体領域が設けられた、請求項1〜11のいずれか1つに記載の半導体装置。
  13. 炭化珪素を含む第3半導体領域と、
    第1電極と、
    第2電極と、
    をさらに備え、
    前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域は、n形であり、
    前記第3半導体領域は、p形であり、
    前記基体と前記第3半導体領域との間に前記第1半導体領域が設けられ、
    前記第1半導体領域と前記第3半導体領域との間に前記第2半導体領域が設けられ、
    前記第1電極は、前記基体と電気的に接続され、
    前記第2電極は、前記第3半導体領域と電気的に接続された、請求項1〜11のいずれか1つに記載の半導体装置。
  14. 炭化珪素を含む第3半導体領域と、
    炭化珪素を含む第4半導体領域と、
    第1電極と、
    第2電極と、
    第3電極と、
    絶縁部と、
    をさらに備え、
    前記第1半導体領域、前記第2半導体領域及び前記第4半導体領域は、n形であり、
    前記第3半導体領域は、p形であり、
    前記基体は、第1方向において、前記第1電極と、前記第2電極の少なくとも一部と、の間、及び、前記第1電極と前記第3電極との間に設けられ、
    前記第2半導体領域は、第1部分及び第2部分を含み、
    前記第1部分は、前記第1方向において、前記基体と、前記第2電極の前記少なくとも一部と、の間にあり、
    前記第2部分は、前記第1方向において、前記基体と、前記第3電極と、の間にあり、
    前記第3半導体領域は、第3部分及び第4部分を含み、
    前記第3部分は、前記第1方向において、前記第1部分と、前記第2電極の前記少なくとも一部と、の間にあり、
    前記第4部分の前記第1方向と交差する第2方向における位置は、前記第2部分の前記第2方向における位置と、前記第3部分の前記第2方向における位置と、の間にあり、
    前記第4半導体領域は、前記第1方向において、前記第3部分と、前記第2電極の前記少なくとも一部と、の間にあり、
    前記第4半導体領域は、前記第2電極と電気的に接続され、
    前記第4部分の一部は、前記第2方向において、前記第2部分の一部と前記第4半導体領域と、の間にあり、
    前記絶縁部の少なくとも一部は、前記第2部分と前記第3電極との間にある、請求項1〜11のいずれか1つに記載の半導体装置。
  15. 前記第2中間領域におけるキャリア濃度は、5×1014cm−3以上5×1016cm−3以下である、請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体装置。
  16. 前記第1中間領域から前記第2半導体領域への方向に沿う前記第2中間領域の厚さは、0.2μm以上5μm以下である、請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体装置。
  17. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と
    含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低く、
    前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記基体における前記第1元素の濃度は、8×10 17 cm −3 以上である、基板。
  18. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と
    含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低く、
    前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第2半導体領域における前記第1元素の第7濃度は、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第3条件において、前記第7濃度は、前記第3濃度よりも低く、
    前記第4条件において、前記第7濃度は、前記第2半導体領域における前記第2元素の第8濃度よりも高く、
    前記第7濃度は、前記第1濃度よりも低い、または、
    前記第7濃度と前記第8濃度との第4差は、前記第1差以下であり、
    前記第4差は、前記第1差の0.0001倍以上1倍以下である、基板。
  19. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と
    含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記第3差は、前記第2差の0.01倍以上1000倍以下である、基板。
  20. 炭化珪素を含む基体と、
    炭化珪素及び第1元素を含む第1半導体領域と、
    炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1半導体領域は、前記基体と前記第2半導体領域との間に設けられ、
    前記第1半導体領域は、
    第1中間領域と、
    前記第1中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2中間領域と、
    前記第2中間領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第3中間領域と
    含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含
    前記第1差は、前記第2差の0.01倍以上100000倍以下である、基板。
  21. 炭化珪素を含む基体に、炭化珪素及び第1元素を含む第1中間領域を形成する工程と、
    前記第1中間領域に、炭化珪素及び前記第1元素を含む第2中間領域を形成する工程と、
    前記第2中間領域の前記形成の前記工程の後に、基底面転位を検査する工程と、
    前記検査する工程の後の前記第2中間領域に、炭化珪素及び前記第1元素を含む第3中間領域を形成して、前記第1中間領域、前記第2中間領域及び前記第3中間領域を含む第1半導体領域を形成する工程と、
    前記第1半導体領域に、炭化珪素及び前記第1元素を含む第2半導体領域を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1元素は、N及びPよりなる群から選択された少なくともいずれかを含み、
    前記第1中間領域における前記第1元素の濃度は、第1濃度であり、
    前記第2中間領域における前記第1元素の濃度は、第2濃度であり、
    前記第3中間領域における前記第1元素の濃度は、第3濃度であり、
    前記第2濃度は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第2濃度は、前記第1濃度よりも低く、前記第3濃度よりも低く、
    前記第2条件において、前記第1濃度は、前記第1中間領域に含まれる第2元素の第4濃度よりも高く、前記第2濃度は、前記第2中間領域における前記第2元素の第5濃度よりも高く、前記第3濃度は、前記第3中間領域における前記第2元素の第6濃度よりも高く、前記第2濃度と前記第5濃度との第2差は、前記第1濃度と前記第4濃度との第1差よりも小さく、前記第3濃度と前記第6濃度との第3差よりも小さく、
    前記第2元素は、B及びAlよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む、半導体装置の製造方法。
  22. 前記基体、前記第1半導体領域、及び、前記第2半導体領域を含む構造体を複数の素子に分離する工程をさらに備え、
    前記複数の素子の1つは、前記基底面転位を前記検査する前記工程で検出された前記基底面転位を含み、
    前記複数の素子の別の1つは、前記基底面転位を前記検査する前記工程で検出された前記基底面転位を含まず、
    前記複数の素子の前記別の1つを用いて前記半導体装置を製造することを含む、請求項21記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記複数の素子の前記1つを用いないことを含む、請求項22記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記基底面転位を前記検査する前記工程は、フォトルミネッセンスによる光を検出することを含む、請求項2123のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記第2半導体領域における前記第1元素の第7濃度は、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第3条件において、前記第7濃度は、前記第3濃度よりも低く、
    前記第4条件において、前記第7濃度は、前記第2半導体領域における前記第2元素の第8濃度よりも高い、請求項2124のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記基体における前記第1元素の第9濃度は、第5条件及び第6条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第5条件において、前記第9濃度は、前記第7濃度よりも高く、
    前記第6条件において、前記第9濃度は、前記基体における前記第2元素の第10濃度よりも高く、前記第9濃度と前記第10濃度との第5差は、前記第7濃度と前記第8濃度との第4差よりも大きい、請求項25記載の半導体装置の製造方法。
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