JP6956050B2 - 熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Description
図11に示すように、セラミック製のシート材51の表面に円筒状のローラー52を用いて複数のリブ53を形成している。リブ53を形成したシート材51を複数積層して積層体を作製し、積層体を焼成した後、ケースに収納して熱交換器を製造している。
図1に示すように、本実施形態の熱交換器10は、第1流通路(ガス流通路R1)を備える第1流通部(ガス流通部20)と、第2流通路(熱媒体流通路R2)を備える第2流通部(熱媒体流通部30)とが並設された状態で構成されている。並設方向の両端部に熱媒体流通部30が配置され、各熱媒体流通部30の内側にガス流通部20と熱媒体流通部30とが交互に配置されている。そして、ガス流通路R1を流通するガスと、熱媒体流通路R2を流通する液状の熱媒体との間で、熱交換が行われるように構成されている。
図1、2に示すように、熱媒体流通部30は、同一形状で構成された矩形状の2枚の板材31と、この2枚の板材31を所定の間隔をおいて接続する複数の壁部32とを備え、全体としてハニカム形状に構成されている。すなわち、2枚の板材31の間に複数の壁部32が設けられていることによって、板材31の間に熱媒体流通路R2を構成する多数のセルC2が形成されている。セルC2は、一列に配列したセル列を構成している。2枚の板材31、及び、2枚の板材31を接続する複数の壁部32は、熱媒体流通路R2を区画する区画壁として機能する。
図1、3に示すように、ガス流通部20は、筒状の周壁21と周壁21の内部を複数のセルC1に区画するセル壁22とを備え、全体としてハニカム形状に構成されている。すなわち、周壁21の内部に、ガス流通路R1を構成する多数のセルC1が形成されている。セルC1は、幅方向DXに3列配列するとともに、上下方向DZに7列配列したセル列を構成している。筒状の周壁21、及び、セル壁22は、ガス流通路R1を区画する区画壁として機能する。
熱媒体流通部30、及び、ガス流通部20を構成する材料は、炭化ケイ素を主成分として含む炭化ケイ素製の材料である。炭化ケイ素を主成分として含む材料は、熱伝導率が高く、熱交換効率を高くすることができる。ここで、「主成分」とは、50質量%以上を意味するものとする。
図1に示すように、熱交換器10は、ガス流通部20と熱媒体流通部30が接続された状態で構成されている。そして、熱媒体流通部30のセルC2とガス流通部20のセルC1とは、互いに直交する方向に延びるように構成されている。具体的には、熱媒体流通部30のセルC2は、上下方向DZに延びるように構成され、ガス流通部20のセルC1は、前後方向DYに延びるように構成されている。そして、ガス流通部20のセルC1を流通するガスと、熱媒体流通部30のセルC2を流通する熱媒体との間で、区画壁を介して熱交換が行われる。
熱交換器10は、以下に記載する第1成形工程、第2成形工程、積層工程、脱脂工程、含浸工程を経ることにより製造される。
第1成形工程は、筒状の周壁21と周壁21の内部を複数のセルC1に区画するセル壁22とを有するハニカム成形体17を複数成形するハニカム成形工程と、セル壁22の位置をずらすようにして、複数のハニカム成形体17を周壁21の軸方向に沿って配置し、第1成形体(第1ハニカム成形体18)を形成する配置工程とを有する。
ハニカム成形体17の成形に用いる原料組成物として、炭化ケイ素粒子と、有機バインダーと、分散媒とを含有する粘土状の混合物を調製する。
図4に示すように、同一形状のハニカム成形体17を複数用意し、周壁21の周方向に180度回転させた状態で、周壁21の軸方向に沿って各ハニカム成形体17を配置する。
第2成形体の成形に用いる原料組成物としては、第1ハニカム成形体18と同じ原料組成物からなる粘土状の混合物を用いる。
図7に示すように、第1ハニカム成形体18と第2ハニカム成形体19を所定の順番で積層して、積層体24を形成する。第1ハニカム成形体18は、後述の脱脂工程及び含浸工程を経て、ガス流通部20を構成する。第2ハニカム成形体19は、後述の脱脂工程及び含浸工程を経て、熱媒体流通部30を構成する。第1ハニカム成形体18と第2ハニカム成形体19は、接着剤層を介して積層させてもよい。接着剤としては、配置工程と同様の接着剤を用いることができる。必要に応じて、積層体24に対して乾燥処理を行う。乾燥処理の具体的方法としては、例えば、マイクロ波乾燥機、熱風乾燥機、誘電乾燥機、減圧乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥機等を用いた乾燥処理が挙げられる。
脱脂工程は、積層体を加熱することによって、積層体に含まれる有機分を焼失させる工程である。脱脂工程を経ることにより、炭化ケイ素粒子同士が接触した状態で配置された骨格部分を有する多孔体が得られる。
含浸工程は、多孔体の区画壁の内部に金属ケイ素を含浸させる工程である。含浸工程を経ることにより、区画壁を構成する炭化ケイ素粒子間に金属ケイ素が充填される。
図8に示すように、グラファイト等からなる有底箱状の耐熱性の容器40内に積層体24を配置する。図8では、積層体24について、その断面形状を省略して図示している。積層体24は、容器40の底面に配置された支持具41の上に載置されることにより、支持具41を介して容器40内に配置される。支持具41は、積層体24の下面の一部のみに接触する大きさ及び形状に形成されており、積層体24の下面の一点又は数点において積層体24を支持する。支持具41の数は単数であってもよいし、複数であってもよい。
第2温度は、例えば、1420℃以上の温度であることが好ましい。上記温度範囲に設定することにより、金属ケイ素をより確実に含浸させることができる。
(1)筒状の周壁と周壁の内部を複数のセルに区画するセル壁とを有するハニカム成形体を複数成形するハニカム成形工程と、セル壁の位置をずらすようにして、複数のハニカム成形体を周壁の軸方向に沿って配置する配置工程とを有する。セル壁の位置をずらすようにして複数のハニカム成形体が配置されているため、ガス流通路に凹凸を形成したり、ガス流通路を分岐したりすることが可能になる。これにより、ガスとガス流通路を形成するセル壁との間に形成される熱の移動を阻害する境界層ができにくくなるため、ガスが整流状態で流通する従来の態様に比べて、ガスによる熱輸送を促進させることができる。したがって、熱交換効率を向上させることができる。
・第1流通路を流通する第1流体は、ガスに限定されない。第2流通路を流通する第2流体は、熱媒体に限定されない。第1流体が熱媒体であり、第2流体がガスであってもよい。第1流体と第2流体が両方ともガスであってもよいし、両方とも熱媒体であってもよい。
・本実施形態では、熱媒体流通部の上下方向DZ一端側に熱媒体の流入口が形成され、上下方向DZ他端側に熱媒体の流出口が形成されていたが、この態様に限定されない。上下方向DZ一端側に熱媒体の流出口が形成され、上下方向DZ他端側に熱媒体の流入口が形成されていてもよい。ガス流通部も同様に、流入口と流出口の位置が逆であってもよい。
Claims (6)
- 複数の第1流通路と、複数の第2流通路と、前記第1流通路と前記第2流通路を区画する区画壁とを備え、前記第1流通路を流通する第1流体と、前記第2流通路を流通する第2流体との間で前記区画壁を介して熱交換が行われる炭化ケイ素製の熱交換器の製造方法であって、
前記第1流通路を有する第1成形体を成形する第1成形工程と、
前記第2流通路を有する第2成形体を成形する第2成形工程と、
前記第1成形体と前記第2成形体を積層させて積層体を得る積層工程と、
前記積層体を脱脂して多孔体を得る脱脂工程と、
前記多孔体に金属ケイ素を含浸させる含浸工程とを有し、
前記第1成形工程は、筒状の周壁と前記周壁の内部を複数のセルに区画するセル壁とを有するハニカム成形体を複数成形するハニカム成形工程と、前記セル壁の位置をずらすようにして、複数の前記ハニカム成形体を前記周壁の軸方向に沿って配置する配置工程とを有することを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 前記配置工程は、複数の同一形状のハニカム成形体を前記周壁の周方向に回転させた状態で配置することによって、セル壁の位置をずらしている請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記ハニカム成形体において、前記セルは、前記第1成形体と前記第2成形体の積層方向と、当該積層方向に交差する方向の両方向に2列以上設けられている請求項1又は2に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記配置工程において、隣接する前記ハニカム成形体同士のセル壁の位置を、前記セル壁の厚さ以上にずらして配置する請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記配置工程において、前記ハニカム成形体を5個以上配置する請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記多孔体を焼成する焼成工程をさらに含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
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