以下に、本発明にかかる情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および、情報処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本発明の実施形態について、図1乃至図8を参照して以下に説明する。但し、以下に示す本実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための情報処理システムを例示するものであって、本発明をこの情報処理システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の情報処理システムにも等しく適用し得るものである。例えば、本実施形態で例示する情報処理システムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[情報処理システムの構成]
まず、本実施形態における情報処理システムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成の一例を示す概念図である。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供する情報処理システムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプの情報処理システムなどにも適用可能である。
また、本実施形態における情報処理システムにおいては、各構成が端末装置100または情報処理サーバ200のいずれかに備えられて処理を行うものを、情報処理システムとして説明するが、当該実施例に限らず、各構成が分離した複数の筐体(例えば、情報処理装置等)内に備えられ、ネットワーク300等を介して接続されて一つの概念としてのシステムまたは装置を構成するもの(例えば、クラウドコンピューティング等)であってもよい。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができる情報処理サーバ200、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置100、を通信可能に接続して構成される。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら情報処理システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
[情報処理サーバ200の構成]
次に、本実施形態における情報処理サーバ200の構成の一例について、図2を参照して以下に説明する。図2は、本実施形態における情報処理サーバ200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
ここで、図2に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、情報処理サーバ200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えている。情報処理サーバ200は、経路探索条件に基づく経路情報を取得し、経路探索条件および取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定し、最終経路情報の出力が必要と判定された場合に、取得した経路情報と共に、経路探索条件および取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を出力する等の機能を有する。
ここで、情報処理サーバ200は、情報処理サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部204を備えていてもよい。ここで、通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであってもよい。すなわち、通信制御インターフェース部204は、外部装置(例えば、端末装置100等)と通信回線を介してデータを通信する機能を有していてもよい。
ここで、ネットワーク300は、端末装置100、情報処理サーバ200、外部装置、および/または、外部システムを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。また、制御部202は、各種処理を行う制御手段である。ここで、制御部202は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、外部装置(例えば、端末装置100等)と相互に通信可能に接続され、外部装置(例えば、端末装置100等)との間のデータ送受信処理等を行ってもよい。
また、記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置またはSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、POI情報データベース206d、およびイベント情報データベース206e等)を格納する。
なお、記憶部206は、各構成要素(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、POI情報データベース206d、およびイベント情報データベース206e等)の全部または一部を備えていてもよい。また、情報処理サーバ200は、外部装置に備えられた同等の各構成要素をネットワーク300を介して利用することで、各構成要素が記憶部206に備えられているものとしてもよい。
これら記憶部206の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース206aは、交通網を規定するネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせにより表現されるネットワークに関する情報、すなわち、ノード情報とリンク情報との組み合わせであってもよい。また、ノード情報には、ノードを示すアイコン等のウィジェットを含んでいてもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。
また、ネットワーク情報データベース206aは、複数のネットワークが接続する接続位置である接続ノードに関するノード情報である接続ノード情報を記憶していてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース206aに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードしてネットワーク情報データベース206aに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードに関するノード情報と、ノード間の道路区間であるリンクに関するリンク情報との組み合わせにより表現されるネットワーク情報である。ここで、道路ネットワーク情報は、自動車、自転車、もしくは、徒歩に対応する道路種別(例えば、高速自動車国道、自動車専用道路、一般道、自転車専用道路、または、歩行者専用道路等)毎にネットワーク情報データベース206aに格納されていてもよい。
例えば、道路ネットワーク情報は、車道ノードと車道リンクとの組み合わせにより表現される車両用ネットワークに関する車両用ネットワーク情報、および、歩道ノードと歩道リンクとの組み合わせにより表現される歩行者用ネットワークに関する歩行者用ネットワーク情報を含んでいてもよい。ここで、車道ノードとは、交差点、信号、または、停止線等であってもよい。また、歩道リンクとは、歩道がある場所だけでなく、歩行者が通行可能な場所である歩行者用のリンクであり、例えば、歩道、歩行者専用道路、自転車歩行者専用道路、自転車歩行者道、階段、エレベータ、エスカレータ、動く歩道、もしくは、路側帯等の歩行路、または、横断歩道、歩道橋、もしくは、地下道等の横断路などであってもよい。歩道ノードとは、信号、交差点、歩行路の曲がり角、歩行路と横断路との接続地点、または、歩行路同士(例えば、歩行者通路と昇降機(エレベータ、エスカレータ、または、動く歩道等)または階段等)の接続地点(例えば、エレベータホール等)などであってもよい。
また、ノード情報には、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノードの規模(例えば、交差点の大きさ等)、ノードにおける信号機の設置状況(設置情報)、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長(例えば、距離等)、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報(例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および、二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、自転車専用通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等)、中央分離帯を含む中央線の設置情報、歩行路(例えば、歩道、自転車道、歩行者専用道路、自転車専用道路、自転車歩行者専用道路、自転車歩行者道、または、路側帯等)に関する歩行路情報(例えば、歩行路の設置情報、および、設置位置に関する位置情報等を含む)、横断路(例えば、横断歩道、歩道橋、および、地下道等)に関する横断路情報(例えば、横断路の設置情報、および、設置位置に関する位置情報等を含む)、リンクにおける信号機の設置状況(設置情報)、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称(例えば、道路名称等)等の情報を含んでいてもよい。
また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関(例えば、公共交通機関等)の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード(例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等)に関するノード情報(例えば、停留地点情報)と、ノード間を接続するリンク(例えば、鉄道路線(線路)、航空路線、航路、および、バス路線等)に関するリンク情報(例えば、線路情報、または、運行経路情報を含む路線情報等)との組み合わせにより表現されるネットワーク情報である。
ここで、路線網ネットワーク情報は、運行会社毎、路線毎、路線を運行する公共交通機関毎にネットワーク情報データベース206aに格納されていてもよい。また、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、運行経路情報は、交通機関の路線が設定された交通機関が実際に移動する運行経路に関する情報であって、当該運行経路の位置情報を含んでいてもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路(レール、および案内軌条など)等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。
また、ノード情報には、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等)、および、緯度経度高度などの位置情報などの情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、種別、リンク長(例えば、距離等)、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、リンクの名称(例えば、路線名など)、ならびに、緯度経度高度などの位置情報等の情報を含んでいてもよい。
また、路線網ネットワーク情報は、更に、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)に対応したノード(例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等)に関するノード情報と、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクに関するリンク情報との組み合わせにより表現されるネットワーク情報を当該種別に対応付けて含んでいてもよい。
また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所(例えば、駅のプラットホーム等)の位置情報(例えば、緯度経度高度等)、形状情報、配置情報(例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等)、および、属性情報(例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等)などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用運賃料金データを含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる運賃および料金等を表す情報等であってもよい。
また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の各車両(号車)乗車(停留)位置(一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等)、または、交通機関の輸送体(例えば、列車、または、バス車両等)の各ドアの乗車(停留)位置(一例として、改札口前のドア、階段前のドア、および、エレベータ前のドア等)を表す情報等であってもよい。
また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードに関するノード情報と、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクに関するリンク情報との組み合わせにより表現されるネットワーク情報である。
ここで、ノード情報には、ノード番号(例えば、ノードID等)、ノードの名称(出入口名および乗降口名等)、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノード種別(例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等)、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号(例えば、リンクID等)、開始ノードID、終了ノードID、リンク長、幅員、リンク種別(例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など)、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
また、交通情報データベース206bは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の時刻表に関する時刻表情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、交通機関の停留地点毎の時刻表に関する停留地点時刻表情報、および、交通機関毎の運行時刻表に関する運行時刻表情報を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。
また、時刻表情報は、更に、路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)における交通機関の発着時刻(例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など)、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード(すなわち、交通機関の停留地点)の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間(例えば、一つまたは複数のリンク等)毎に対応付けられた交通機関の属性情報(例えば、種別および行先情報等)を含んでいてもよい。
また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号(例えば、プラットホーム番号など)等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。また、停留地点時刻表情報は、停留地点単位の時刻表情報(例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表情報等)であってもよい。また、運行時刻表情報は、交通機関単位の時刻表情報(例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表情報等)であってもよい。
また、交通情報は、交通機関の運行情報(例えば、遅延情報、および、運休情報等)を含んでいてもよく、例えば、運行情報は、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。なお、運行情報は、路線または運行便毎の、経由する停留地点およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報(例えば、最終行先情報など)、および、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)を含む情報であってもよい。
また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間(すなわち、旅行時間など)等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止め、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。
また、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース206bに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的(例えば、5分毎等)に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部システム(例えば、警察庁、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)、および、ATiS(登録商標)(Advanced Traffic Information Service)、日本道路交通情報センター(登録商標)(JARTIC(登録商標))、鉄道会社、バス会社、および、交通情報配信サーバ(サービス)など)等からダウンロードして交通情報データベース206bに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
また、地図情報データベース206cは、地図に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報データベース206cは、複数の縮尺の地図に関する地図情報、または、複数の縮尺の地図に対応可能な地図情報を記憶していてもよい。すなわち、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等を含んでいてもよい。
ここで、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図情報等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報データベース206cは、公共交通機関の路線図に関する路線図情報を記憶していてもよい。
また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等)に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報データベース206cは、地図情報と、当該地図情報を一意に識別する地図ID(例えば、メッシュ番号等)と、を対応付けて記憶してもよい。なお、地図情報(地図データ)は、道路地図等のように、忠実に縮小表現が行われた地図データに限らず、観光地図等のように、縮尺や方位等の情報が一部または全部捨象されたような簡易地図データ(デフォルメマップ)等であってもよい。
また、地図情報データベース206cは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物(例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等)の形状についての形状情報(ポリゴン、または、ポリライン等)、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、URL、写真データ、ならびに、クーポン情報等)の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号情報(例えば、アイコン等)などのデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像(例えば、ポリゴン、および、ポリライン等)を含んでいてもよい。
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図(施設案内図)の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路(例えば、最短経路またはバリアフリー経路等)であってもよい。
また、これら地図情報等は、地図情報データベース206cに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図情報データベース206cに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
POI(Point Of Interest)情報データベース206dは、POIの位置情報等を含むPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段である。ここで、POI情報は、POIの位置情報、POIの名称、種別(カテゴリ)、URL、営業時間、取扱商品、平均価格(例えば、平均使用料金など)、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ(例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど)、使用条件、使用可能性、施設規模、POI ID、当該POI情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該POI情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。
ここで、POIの位置(座標)情報は、POIの緯度経度高度、POIの電話番号、POIの住所、ならびに、POIの存在する地点の立地(都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等)および用途制限等を含んでいてもよい。また、POIとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。
また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、POIは、一時的に行われるイベント(例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等)の会場であってもよい。
また、これらPOI情報は、POI情報データベース206dに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、POI情報を提供するPOI情報提供サーバなど)等からダウンロードしてPOI情報データベース206dに記憶されたPOI情報等をアップデートしてもよい。
イベント情報データベース206eは、イベントの期間情報等を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段である。ここで、イベント情報は、イベントの内容と、当該イベントの開催期間(観光可能な期間を含む)等を示す期間情報(年、月日、曜日、時間帯等の時間情報)、位置情報等である。位置情報は、イベントが実施される地点や施設の緯度経度や地図座標等の地図と対応付けが可能な情報である。イベントは、例えば、行楽スポットや人が多数集合するような催し物等である。
行楽スポットは、行楽のために出かける地点や施設等であり、例えば、スキー場、ゴルフ場、海水浴場、サーフィンスポット、キャンプ場、登山ルート、ハイキングコース、釣りスポット、公園、遊園地、テーマパーク、動物園、水族館、美術館、博物館、温泉地、景勝地、寺社、名所、旧跡、観光スポット、展示会場、博覧会場、レース場、競輪場、競馬場、スポーツ競技場、花火大会スポット、祭りスポット、盆踊り会場、イベント会場、花見スポット、紅葉スポット、および流氷スポット等であるが、これに限られるものではなく、人が行楽を求める地点や施設等であれば、いかなるものでもよい。
また、催し物は、花火大会、盆踊り、夏祭り、秋祭り、初詣、彼岸、コンサート、歌謡ショー、演劇、展示会、博覧会、運動会、サッカーや野球等を含むアマ・プロのスポーツの試合、およびスポーツ競技大会(例えば、国体、オリンピック、ワールドカップ等)等であるが、これに限られるものではなく、人々が集合するような催し物であれば、いかなるものでもよい。
また、これらイベント情報は、イベント情報データベース206eに予め記憶されており、情報処理サーバ200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等に)ネットワーク300を介して最新のデータを外部装置(例えば、イベント情報を提供するイベント情報提供サーバなど)等からダウンロードしてイベント情報データベース206eに記憶されたイベント情報をアップデートしてもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行ってもよい。例えば、制御部202は、これらのプログラム等により、外部装置(例えば、端末装置100等)との間のデータ送受信処理、および/または、記憶部206におけるデータ入出力処理(格納処理、および、抽出処理)等を行ってもよい。
制御部202は、機能概念的に、入出力制御部202aと、経路情報取得部202bと、最終経路情報要否判定部202cと、および経路情報出力部202dと、を備える。なお、制御部202の各構成要素(入出力制御部202a、経路情報取得部202b、最終閉路情報要否判定部202c、および経路情報出力部202d等)の全部または一部の機能を、情報処理サーバ200の他の部分が実行してもよい。
入出力制御部202aは、入力される情報を受け付け、また、出力させるための情報を出力する入出力制御手段である。また、入出力制御部202aは、経路探索条件を受け付け、また、経路情報出力部202dから出力される経路情報および最終経路情報を出力してもよい。例えば、入出力制御部202aは、端末装置100から経路探索条件を受信して受け付け、また、経路情報出力部202cから出力される経路情報および最終経路情報を端末装置100に送信して表示させてもよい。
経路情報取得部202bは、入出力制御部202aで受け付けた、経路探索条件に基づいて経路情報を取得する手段である。ここで、経路探索条件は、少なくとも、出発地と目的地に関する情報を含み、出発地や目的地に関する情報の他、経由地、現在時刻、出発時刻、時間が短い順、所要時間、運賃が安い順、乗り換えが少ない順、CO2が少ない順、エレベータ優先、エスカレータ優先、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)等を含んでいてもよい。経路情報取得部202bは、経路探索条件に基づいて、交通情報データベース206bを参照して経路情報を取得してもよい。経路情報取得部202bは、経路探索条件の履歴から経路探索条件を取得してもよく、また、
経路情報の履歴から経路情報を取得してもよい。また、ユーザは経路探索条件や経路情報をMyルートに登録することが可能となっている。経路情報取得部202bは、Myルートに登録されている経路探索条件を使用して、経路情報を取得することにしてもよい。これにより、新たに経路探索条件を取得する必要がなくなる(ユーザが経路探索条件を入力しなくてもよくなる)。また、経路情報取得部202bは、Myルートに登録された経路情報を使用することにしてもよい。これにより、新たに経路探索を行わなくてもよくなる。
最終経路情報要否判定部202cは、経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定する手段である。最終経路情報要否判定部202cは、交通情報データベース206bを参照して最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。
また、最終経路情報要否判定部202cは、経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方に含まれる時刻の情報に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。また、最終経路情報要否判定部202cは、経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方と、最終経路情報とを比較して、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。また、最終経路情報要否判定部202cは、経路探索要求を受け付けた時刻の情報に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定してもよい。ここで、経路探索要求を受け付けた時刻とは、ユーザがシステムに対して経路探索要求をしたと解される時刻であり、例えば、経路情報取得部202bが経路探索条件を受け付けた時刻である。
また、最終経路情報要否判定部202cは、最終経路の発時刻までの間に存在する他の利用可能な経路の数に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。また、最終経路情報は、終電経路情報および終バス経路情報の少なくとも一方であることにしてもよい。
経路情報出力部202dは、最終経路情報要否判定部202cで最終経路情報の出力が必要と判定された場合に、経路情報取得部202bで取得した経路情報と共に、経路探索条件および経路情報取得部202で取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を出力する手段である。経路情報出力部202dは、交通情報データベース206bを参照して最終経路情報を出力してもよい。また、経路情報出力部202dは、最終経路情報を識別表示することにしてもよい。また、識別表示は、強調・枠別・拡大・マーカー・色表示等を含むことにしてもよい。
[端末装置100の構成]
また、本実施形態における端末装置100の構成の一例について、図3を参照して以下に説明する。図3は、本実施形態における端末装置100の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
ここで、図3に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、端末装置100は、概略的に、位置取得部112と出力部と入力部118と制御部102と記憶部106とを少なくとも備えている。図3において、端末装置100は、経路探索条件に基づく経路情報を取得し、経路探索条件および経路取得手段で取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定し、最終経路情報の出力が必要と判定された場合に、取得した経路情報と共に、経路探索条件および取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を出力する等の機能を有する。
端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型、もしくは、ノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、もしくは、PDA等の携帯端末装置、または、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置、もしくは、PND(Portable Navigation Device)など)等であってもよい。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。
また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。また、端末装置100は、表示部114と音声出力部116とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置100は、データ入力等を行う入力部118を備えていてもよい。また、端末装置100は、位置取得部112、表示部114、音声出力部116、および、入力部118等の制御を行う入出力制御インターフェース部108を備えていてもよい。また、端末装置100は、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部104を備えていてもよい(なお、ナビゲーション端末等の端末装置100においては、ネットワーク300との間における通信を行わず、通信制御インターフェース部104を備えていなくてもよい)。
ここで、表示部114は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、音声出力部116は、音声情報を音声として出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入力部118は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、カメラ、センサ、レーダ、および、マイク等であってもよい。
また、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置(例えば、GPS衛星等)であってもよい。ここで、GPS信号は、GPS装置に搭載された原子時計等からの時刻、および、GPS装置の天体暦(例えば、軌道情報等)などを含んでいてもよい。
また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。
ここで、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。
そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。
また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
また、位置取得部112は、端末装置100の変化量(例えば、ベクトル量等)を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部112は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。
また、位置取得部112は、方位センサにて方位(例えば、東・西・南・北・天・地等)および傾きを検出してもよい。また、位置取得部112は、距離センサにて移動距離(変位)を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置100の速度を検出してもよい。
また、加速度センサは、機械式加速度センサ、FBG光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。
また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
また、位置取得部112は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部112は、地図情報に基づいて端末装置100のユーザの現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであってもよい。すなわち、通信制御インターフェース部104は、情報処理サーバ200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有していてもよい。
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、POI情報データベース106d、およびイベント情報データベース106e等)を格納してもよい。ここで、記憶部106は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
ここで、記憶部106の各部(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、POI情報データベース106d、およびイベント情報データベース106e等)については、情報処理サーバ200ではなく端末装置100に備えられている点を除き、各機能が情報処理サーバ200の記憶部206の各部(ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、POI情報データベース206d、およびイベント情報データベース206e等)と同様であるため説明を省略する。
なお、記憶部106は、各構成要素(ネットワーク情報データベース106a、交通情報データベース106b、地図情報データベース106c、POI情報データベース106d、およびイベント情報データベース106e等)の全部または一部を備えていてもよい。また、端末装置100は、外部装置に備えられた同等の各構成要素を、ネットワーク300を介して利用することで、各構成要素が記憶部106に備えられているものとしてもよい。
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行ってもよい。例えば、制御部102は、これらのプログラム等により、外部装置(例えば、情報処理サーバ200等)との間のデータ送受信処理、および/または、記憶部106におけるデータ入出力処理(格納処理、および、抽出処理)等を行ってもよい。
制御部102は、機能概念的に、入出力制御部102aと、経路情報取得部102bと、最終経路情報要否判定部102cと、および経路情報出力部102dとを備える。なお、制御部102の各構成要素(入出力制御部102aと、経路情報取得部102bと、最終経路情報要否判定部102cと、および経路情報出力部102d)の全部または一部の機能を端末装置100の他の部分で実行することにしてもよい。
入出力制御部102aは、入力部118から入力される情報を受け付け、出力部に出力させるための情報を出力する入出力制御手段である。例えば、入出力制御部102aは、入力部118から、経路探索条件を受け付け、また、経路情報出力部102dから出力される経路情報および最終経路情報を出力部(表示部114,音声出力部116)に出力して、表示出力や音声出力させてもよい。
経路情報取得部102bは、入出力制御部102aで受け付けた、経路探索条件に基づいて経路情報を取得する手段である。ここで、経路探索条件は、少なくとも、出発地と目的地に関する情報を含み、出発地や目的地に関する情報の他、経由地、現在時刻、出発時刻、時間が短い順、所要時間、運賃が安い順、乗り換えが少ない順、CO2が少ない順、エレベータ優先、エスカレータ優先、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)等を含んでいてもよい。また、経路情報取得部102bは、経路探索条件に基づいて、交通情報データベース106bを参照して経路情報を取得してもよい。経路情報取得部102bは、経路探索条件の履歴から経路探索条件を取得してもよく、また、経路情報の履歴から経路情報を取得してもよい。また、ユーザは経路探索条件や経路情報をMyルートに登録することが可能となっている。経路情報取得部102bは、Myルートに登録されている経路探索条件を使用して、経路情報を取得することにしてもよい。これにより、新たに経路探索条件を取得する必要がなくなる(ユーザは経路探索条件を入力しなくても済む)。また、経路情報取得部102bは、Myルートに登録された経路情報を使用することにしてもよい。これにより、新たな経路探索を行わなくてもよくなる。
最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件および経路情報取得部102bで取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定する手段である。最終経路情報要否判定部102cは、交通情報データベース106bを参照して最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。
また、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件および経路情報取得部102bで取得した経路情報の少なくとも一方に含まれる時刻の情報に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。また、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索要求を受け付けた時刻の情報に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定してもよい。ここで、経路探索要求を受け付けた時刻とは、ユーザがシステムに対して経路探索要求をしたと解される時刻であり、例えば、経路情報取得部102bが経路探索条件を受け付けた時刻または端末装置100がユーザから経路探索開始ボタン押下の入力を受け付けた時刻である。
また、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件および経路情報取得部102bで取得した経路情報の少なくとも一方と、最終経路情報とを比較して、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。
また、最終経路情報要否判定部102cは、最終経路の発時刻までの間に存在する他の利用可能な経路の数に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。また、最終経路情報は、終電経路情報および終バス経路情報の少なくとも一方であることにしてもよい。
経路情報出力部102dは、最終経路情報要否判定部102cで最終経路情報の出力が必要と判定された場合に、経路情報取得部102bで取得した経路情報と共に、経路探索条件および経路情報取得部102で取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を出力する手段である。経路情報出力部102dは、交通情報データベース106bを参照して最終経路情報を出力してもよい。また、経路情報出力部102dは、最終経路情報を識別表示することにしてもよい。識別表示は、強調・枠別・拡大・マーカー・色表示等を含むことにしてもよい。
[情報処理システムの構成(その1)]
ここで、本実施形態における情報処理システムの構成の一例について、図4を参照して以下に説明する。図4は、本実施形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態の情報処理システムは、概略的に、地図情報提供および経路情報提供等を行うことができる情報処理サーバ200、および、単数または複数の端末装置100がネットワーク300を介して通信可能に接続して構成される。
図4に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、情報処理サーバ200は、概略的に、制御部202と、情報処理サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部204と、記憶部206とを少なくとも備えている。一例として、図4に示すように、制御部202は、経路情報取得部202bと、最終経路情報要否判定部202cと、および経路情報出力部202d等を備えていてもよい。また、図5に示すように、記憶部206は、ネットワーク情報データベース206a、交通情報データベース206b、地図情報データベース206c、POI情報データベース206d、およびイベント情報データベース206e等を備えていてもよい。
また、図4に示すように、本実施形態の情報処理システムにおいて、端末装置100は、概略的に、制御部102と、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う通信制御インターフェース部104と、記憶部106と、位置取得部112と、出力部(表示部114および音声出力部116)と、入力部118と、位置取得部112、表示部114、音声出力部116、および、入力部118等の制御を行う入出力制御インターフェース部108と、を少なくとも備えている。一例として、図4に示すように、制御部102は、入出力制御部102aを備えていてもよい。また、記憶部106は、情報処理サーバ200から送信される出力情報等を記憶していてもよい。
以上で、本実施形態における情報処理システムの構成の一例の説明を終える。
[情報処理システムの処理]
次に、このように構成された本実施形態における情報処理システムの処理の一例について、以下に図5乃至図8を参照して説明する。図5は、本実施形態における情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。一例として、主として電車や列車の公共交通機関を使用する経路の例について説明する。
図5に示すように、端末装置100の入出力制御部102aは、経路探索条件を、ユーザに入力部116を介して入力させるよう制御する(ステップSA−1)。経路探索条件は、少なくとも、出発地と目的地に関する情報を含み、出発地や目的地に関する情報の他、経由地、現在時刻、出発時刻、時間が短い順、所要時間、運賃が安い順、乗り換えが少ない順、CO2が少ない順、エレベータ優先、エスカレータ優先、交通機関の種別(例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など)等を含んでいてもよい。
ここで、入出力制御部102aは、位置取得部112により取得される現在位置情報に基づく現在位置を、経路探索条件の出発地として設定してもよい。また、入出力制御部102aは、例えば、MYルートやシステムに予め登録された経路探索条件を送信してもよい。
そして、端末装置100の入出力制御部102aは、入力された経路探索条件を、情報処理サーバ200に送信する(ステップSA−2)。
情報処理サーバ200の経路情報取得部202bは、端末装置100から送信された経路探索情報を受信して取得する(ステップSA−3)。
情報処理サーバ200の経路情報取得部202bは、交通情報データベース206bを参照して、取得した経路探索条件に基づいて、経路情報を取得する(ステップSA−4)。
情報処理サーバ200の最終経路情報要否判定部202cは、端末装置100から取得した経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、交通情報データベース206bを参照して、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定する(ステップSA−5)。ここで、最終経路情報は、電車の場合は終電情報である。
情報処理サーバ200の経路情報出力部202dは、最終経路情報要否判定部202cで最終経路情報の出力が不要と判定された場合には、経路情報取得部202bで取得した経路情報を経路情報結果として端末装置100に送信する(ステップSA−6)。
他方、情報処理サーバ200の経路情報出力部202dは、最終経路情報要否判定部202cで最終経路情報の出力が必要と判定された場合には、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、端末装置100から取得した経路探索条件および経路情報取得部202で取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信する(ステップSA−7)。経路情報出力部202dは、最終経路情報を識別表示することにしてもよい。また、識別表示は、強調・枠別・拡大・マーカー・色表示等を含むことにしてもよい。
端末装置100の入出力制御部102aは、情報処理サーバ200から送信された経路情報結果を受信する(ステップSA−8)。
端末装置100の入出力制御部102aは、受信した経路情報結果を出力部114に出力する(ステップSA−9)。
本実施の形態によれば、経路情報取得部202bは、経路探索条件に基づく経路情報を取得し、最終経路情報要否判定部202cは、経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方に基づいて、最終の経路であることを示す最終経路情報の出力の要否を判定し、経路情報出力部202dは、最終経路情報要否判定部202cで最終経路情報の出力が必要と判定された場合に、経路情報取得部202bで取得した経路情報と共に、経路探索条件および経路情報取得部202bで取得した経路情報の少なくとも一方に基づく最終経路情報を出力することとしたので、ユーザの経路探索時に最終経路情報の利用価値が高い状況であると推定される場合には、経路情報と共に最終経路情報を出力することが可能になる。
情報処理サーバ200のSA−3〜SA−7の処理の実施例1〜実施例5を詳細に説明する。
(実施例1)
最終経路情報要否判定部202cは、例えば、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、最終の経路が含まれている場合は、最終経路情報の出力が必要と判定する。経路情報出力部202dは、最終経路情報要否判定部202cで最終経路情報の出力が必要と判定された場合には、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、経路情報取得部202で取得した経路情報に含まれる最終の経路に基づく最終経路情報を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信する。
図6は、経路情報取得部202bで取得した経路情報と、経路情報出力部202dで生成され、端末装置100の表示部114に送信されて表示される経路情報結果の一例を示す図である。経路情報は、例えば、経路探索条件で優先順位が高いものから表示することにしてもよい。図6において、経路情報取得部202bは、例えば、経路検索条件として、出発地=表参道、目的地=春日部、出発時刻=7月30日(水)の23:34を取得し、経路情報として、(1)23:35(発)→00:48(着),(2)23:46→01:14、(3)23:52→01:14を取得したとする。この場合は、(2)23:46→01:14の経路と(3)23:52→01:14の経路は、終電であるので、最終経路情報要否判定部202cは、最終経路情報の出力が必要と判定する。
経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、(2)23:46→01:14の経路と、(3)23:52→01:14の経路が終電であることを示す最終経路情報FPIを付加する。同図に示す例では、最終経路情報FPIとして、「終電」である旨を示すマーカーが表示されている。
これにより、取得した経路情報に最終の経路が含まれている場合は、最終経路情報を付加することとしたので、終電を検索条件とした検索を別途行わなくても、一度の検索で終電であることをユーザに知らせることが可能となる。
(実施例2)
最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件および経路情報取得部102bで取得した経路情報の少なくとも一方に含まれる時刻の情報に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。
例えば、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件の現在時刻や出発時刻が終電に近い場合や所定時刻を過ぎている場合には、最終経路情報の出力が必要と判定し、情報処理サーバ200の経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、終電情報(最終経路情報)を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信してもよい。
なお、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件の現在時刻や出発時刻が終電に近いか否か、所定時刻を過ぎているか否かの判断を曜日に応じて異ならせてもよい。例えば、現在時刻や出発時刻の曜日が土曜日、日曜日、祭日などである場合は、電車の本数が少なかったり、終電時刻が早い場合があるので、平日に比べて終電に近いか否かの基準を長くしてもよい。例えば、平日の場合には終電まで1時間以内か否かで判断し、土曜日、日曜日、祭日などの場合は、2時間以内か否かで判断してもよい。また、例えば、平日の場合には、23:00以降の場合に所定時刻を過ぎていると判断し、土曜日、日曜日、祭日などの場合は、22:30以降の場合に所定時刻を過ぎていると判断してもよい。
図7は、経路情報取得部202bで取得した経路情報と、経路情報出力部202dで生成され、端末装置100の表示部114に送信されて表示される経路情報結果の一例を示す図である。
図7において、経路情報取得部202bは、例えば、経路検索条件として、出発地=銀座、目的地=春日部、出発時刻=7月30日(水)の23:25を取得し、経路情報として、(1)23:30(発)→00:30(着),(2)23:25→00:30,(3)23:28→00:30,(4)23:29→00:30を取得したとする。例えば、出発時刻=7月30日(水)の23:25は終電が近いので(例えば、終電まで1時間以内)、最終経路情報要否判定部202cは、最終経路情報の出力が必要と判定する。
経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、(1)23:30(発)→00:30(着)と(2)23:25→00:30には、それぞれ、終電の経路00:11→01:14,00:05→01:14を示す最終経路情報FPIを付加する。なお、最終経路情報FPIは、例えば、経路探索条件で優先順位が高いものについてのみ表示することにしてもよい。
これにより、経路探索条件の現在時刻・出発時刻が終電に近い場合や所定時刻を過ぎている場合には、終電経路を示す最終経路情報を付加することとしたので、終電が近い場合には、終電を検索条件とした検索を別途行わなくても、一度の検索で終電であることをユーザに知らせることが可能となる。
なお、例えば、最終経路情報要否判定部102cは、経路情報取得部202bで取得した経路情報の道筋以外の道筋で他の終電経路が存在する場合には、最終経路情報の出力が必要と判定し、経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、他の終電経路(最終経路情報)を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信してもよい。ここで、道筋は、出発駅、(途中の駅)、到着駅を示す単なる道筋である。経路情報は、上述したように、道筋に加えて、道筋以外の出発時刻や到着時刻等を含む情報である。
図8は、経路情報取得部202bで取得した経路情報と、経路情報出力部202dで生成され、端末装置100の表示部114に送信されて表示される経路情報結果の一例を示す図である。図8において、経路情報取得部202bは、例えば、経路検索条件として、出発地=新宿、目的地=春日部、出発時刻=7月30日(水)の23:27を取得し、経路情報として、(1)23:37(発)→00:54(着),(2)23:31→00:00:48,(3)23:29→00:48,(4)23:27→00:48を取得したとする。
経路情報出力部202dは、図6と同じように、(1)23:37→00:54の経路は終電であるので、最終経路情報FPIとして「終電」のマークを付加し、また、図7と同じように、(2)23:31→00:48の経路に、終電経路23:53→01:14を示す最終経路情報FPIを付加する。さらに、経路情報出力部202dは、他の終電経路00:00→01:14,00:00→01:14を経路情報と別枠で最終経路情報FPIとして付加する。
また、最終経路情報要否判定部202cは、経路路探索要求を受け付けた時刻に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定してもよい。例えば、最終経路情報要否判定部202cは、経路情報取得部202bで経路探索条件を受け付けた時刻が、終電に近い場合や所定時刻を過ぎている場合には、最終経路情報の出力が必要と判定し、経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、終電情報(最終経路情報)を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信してもよい。
(実施例3)
最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件および経路情報取得部102bで取得した経路情報の少なくとも一方と、最終経路情報とを比較して、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。
例えば、最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件の出発時刻や経路情報取得部102bで取得した経路情報の出発時刻と、経路探索条件の時刻条件を終電に変更して経路情報取得部102bで取得した終電経路情報の出発時刻とが互いに近い場合(例えば、1時間以内)は、最終経路情報の出力が必要と判定し、経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、最終経路情報(終電情報)を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信してもよい。
(実施例4)
最終経路情報要否判定部102cは、最終経路の発時刻までの間に存在する他の利用可能な経路の数に基づいて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。例えば、最終経路情報要否判定部102cは、経路情報取得部102bで取得した経路情報のうち、終電経路時刻までに利用可能な経路の数が所定数以内の場合には、最終経路情報の出力が必要と判定し、経路情報出力部202dは、経路情報取得部202bで取得した経路情報に、最終経路情報(終電情報)を付加したものを経路情報結果として端末装置100に送信してもよい。これにより、例えば、利用可能な電車が少ない場合でもユーザが終電に乗り遅れるのを防止できる。
(実施例5)
最終経路情報要否判定部102cは、経路探索条件または経路情報取得部102bで取得した経路情報の出発地と目的地の属性に応じて、最終経路情報の出力の要否を判定することにしてもよい。例えば、ユーザの移動履歴を参照して、出発地や目的地が、ユーザが普段行かないような場所である場合には、最終経路情報の出力が必要と判定してもよい。例えば、ユーザが普段行かないような場所は、ユーザは時刻表をあまり把握していないので、終電に乗り遅れるのを防止するためである。
また、最終経路情報要否判定部102cは、POI情報データベース106dやイベント情報データベース106eを参照して、経路探索条件または経路情報取得部102bで取得した経路情報の出発地がPOIやイベントの近辺である場合は、混雑や帰りが遅くなる可能性が高いため、最終経路情報の出力が必要と判定することにしてもよい。
また、最終経路情報要否判定部102cは、経路情報取得部102bで取得した経路情報が長距離経路の場合や利用料金が高い場合は、最終経路情報の出力が必要と判定することにしてもよい。例えば、終電を逃してタクシー帰宅した場合、金銭的負担が大きくなるので、終電に乗り遅れるのを防止するためである。
なお、上記実施の形態では、電車や列車の公共交通機関を使用する場合を例示して説明したが、本実施の形態は、これに限られるものではなく、バスや水上バス等、他の公共交通機関を使用する場合にも適用可能である。
以上で、本実施形態における情報処理システムの処理の一例の説明を終える。なお、本実施形態における情報処理システムの処理において、端末装置100にて行われるとして説明した処理を、情報処理サーバ200にて行ってもよく、情報処理サーバ200にて行われるとして説明した処理を、端末装置100にて行ってもよい。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、および、情報処理サーバ200に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、および、情報処理サーバ200の各装置が備える処理機能、特に制御部102、および、制御部202にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する、コンピュータに本発明に係る方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、および、情報処理サーバ200に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106、および、記憶部206などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、および、情報処理サーバ200に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、端末装置100、および、情報処理サーバ200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置100、および、情報処理サーバ200は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。