以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
<3GPPで検討されているネットワークアーキテクチャ>
現在、3GPPにて5Gのネットワークアーキテクチャの検討が開始されている。図1Aは、RAN及びCN共に5Gをサポートするネットワークアーキテクチャである。図1Aの場合、User Equipment(UE)は、5G用のAccess Stratum(AS)プロトコル及び5G用のNon Access Stratum(NAS)プロトコルを用いてRAN及びCNと通信を行うことが想定されている。なお、ASプロトコルとは、UE及び基地局の間で用いられるプロトコルであり、NASプロトコルとは、UE及びCNの間で用いられるプロトコルである。
図1Bは、RANのみが5Gをサポートし、CNについては従来のLTEをサポートするCNを流用するネットワークアーキテクチャである。図1Bの場合、UEは、5G用のASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルを用いてRAN及びCNと通信を行うことが想定されている。
図1Cは、RANは5Gをサポートし、CNについては、従来のLTEをサポートするCNと5GをサポートするCNとを有するネットワークアーキテクチャである。図1Cの場合、UEは、5G用のASプロトコルと、LTE用のNASプロトコルと、5G用のNASプロトコルとを用いてRAN及びCNと通信を行うことが想定されている。
将来的には、これらの複数のネットワークアーキテクチャのうちどのネットワークアーキテクチャを採用するのかについてはオペレータのポリシー等に応じて決定されることが考えられる。従って、UEは、接続するネットワークのネットワークアーキテクチャを把握し、LTE用のNASプロトコルを使用すべきなのか、5G用のNASプロトコルを使用すべきなのかを判断し、適切なNASプロトコルを使用する必要がある。
<システム構成>
図2は、実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施の形態に係る無線通信システムは、UE10と、基地局20と、CN装置(LTE)30と、CN装置(5G)40とを含む。図2には、UE10と、基地局20と、CN装置(LTE)30と、CN装置(5G)40とがそれぞれ1つずつ図示されているが、それぞれ2つ以上であってもよい。なお、以下の説明において、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40をまとめて「CN装置」又は「NW(ネットワーク)」と呼ぶ。
UE10は、LTEをサポートする(すなわち、LTE用のNASプロトコルをサポートする)UE10であってもよいし、5Gをサポートする(すなわち、5G用のNASプロトコルをサポートする)UE10であってもよい。LTE及び5Gの両方をサポートする(すなわち、LTE用のNASプロトコル及び5G用のNASプロトコルの両方をサポートする)UE10であってもよい。
基地局20は、5GのRATをサポートする基地局であり、UE10及びCN装置間で送受信されるNASメッセージをCN装置に転送可能にするために、基地局20自身とCN装置との間にインタフェース(コネクション)を確立する機能を有する。
CN装置(LTE)30は、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを受信することで、アタッチ、位置登録などの各種の呼処理を行う機能を有する。
CN装置(5G)40は、5G用のNASプロトコルのNASメッセージを受信することで、アタッチ、位置登録などの各種の呼処理を行う機能を有する。
実施の形態に係る無線通信システムは、図1で説明したネットワークアーキテクチャのうちいずれか1つをサポートすることを想定している。そのため、図1Aに示すネットワークアーキテクチャをサポートする場合、本無線通信システムにCN装置(LTE)30は含まれなくてもよい。また、図1Bに示すネットワークアーキテクチャをサポートする場合、本無線通信システムにCN装置(5G)40は含まれなくてもよい。
<機能構成>
(UE)
図3Aは、実施の形態に係るUEの機能構成例を示す図である。図3Aに示すように、UE10は、AS(5G)処理部100と、NAS(5G)処理部101と、NAS(LTE)処理部102と、RAT管理部103とを有する。なお、図3Aは、UE10において本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものである。また、図3Aに示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
AS(5G)処理部100は、ASプロトコル(例えば、Physical Layer(PHY)、Medium Access Control(MAC)、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)、Radio Link Control(RLC)、Radio Resource Control(RRC)など)を用いて基地局20との間で5Gにおけるレイヤ1〜レイヤ3までの各種の無線信号を処理する機能を有する。
また、AS(5G)処理部100は、CN装置がサポートするNASプロトコル種別を示す情報を基地局20から受信する機能を有する。また、AS(5G)処理部100は、RAT管理部103で選択されたNASプロトコル種別のNASメッセージを使用することを示す情報を、基地局20に送信する機能を有する。
NAS(5G)処理部101は、5G用のNASプロトコルをサポートし、5G用のNASプロトコルのNASメッセージを、AS(5G)処理部100を介してCN装置(5G)40との間で送受信する機能を有する。また、NAS(5G)処理部101は、RAT管理部103で5G用のNASプロトコルが選択された場合、5G用のNASプロトコル種別のNASメッセージをCN装置(5G)40に送信する機能を有する。
NAS(LTE)処理部102は、LTE用のNASプロトコルをサポートし、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを、AS(5G)処理部100を介してCN装置(LTE)30との間で送受信する機能を有する。また、NAS(LTE)処理部102は、RAT管理部103でLTE用のNASプロトコルが選択された場合、LTE用のNASプロトコル種別のNASメッセージをCN装置(LTE)30に送信する機能を有する。
RAT管理部103は、AS(5G)処理部100で受信された、CN装置がサポートするNASプロトコル種別を示す情報に基づいて、CN装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択する機能を有する。また、RAT管理部103は、CN装置が、複数のNASプロトコル種別(5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方)をサポートする場合、所定の優先度に基づいて、CN装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択するようにしてもよい。また、RAT管理部103は、CN装置がサポートするNASプロトコル種別を示す情報及びUE10自身がサポートするNASプロトコル種別に基づいて、CN装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択するようにしてもよい。
また、RAT管理部103は、CN装置において5G用のNASプロトコル種別をサポートしていないことを基地局20又はCN装置から通知された場合、NASメッセージに用いるNASプロトコル種別としてLTE用のNASプロトコル種別を選択し、LTE用のNASプロトコル種別を選択したことをNAS(LTE)処理部102に通知するようにしてもよい。また、RAT管理部103は、CN装置においてLTE用のNASプロトコル種別をサポートしていないことを基地局20又はCN装置から通知された場合、NASメッセージに用いるNASプロトコル種別として5G用のNASプロトコル種別を選択し、5G用のNASプロトコル種別を選択したことをNAS(5G)処理部101に通知するようにしてもよい。
(基地局)
図3Bは、実施の形態に係る基地局の機能構成例を示す図である。図3Bに示すように、基地局20は、通信部200と、選択部201とを有する。なお、図3Bは、基地局20において本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものである。また、図3Bに示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
通信部200は、ASプロトコル(例えば、PHY、MAC、PDCP、RLC(Radio Link Control)、RRCなど)を用いてUE10との間で5Gにおけるレイヤ1〜レイヤ3までの各種の無線信号を処理する機能を有する。また、通信部200は、所定のプロトコル(例えば、S1−APなど)を用いて、CN装置(LTE)30及び/又はCN装置(LTE)30との間でNASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する機能を有する。
選択部201は、UE10からの通知に基づき、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を、CN装置(LTE)30との間で確立するのか、及び/又はCN装置(5G)40との間で確立するのかを選択して通信部200に通知する機能を有する。
<ハードウェア構成>
上述の機能構成の説明に用いたブロック図(図3A及び図3B)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、実施の形態におけるUE10及び基地局20は、本発明の一実施の形態に係る通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図4は、実施の形態に係るUE及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のUE10及び基地局20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。UE10及び基地局20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
UE10及び基地局20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、UE10のAS(5G)処理部100と、NAS(5G)処理部101と、NAS(LTE)処理部102と、RAT管理部103と、基地局20の通信部200と、選択部201とは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、実施の形態で説明する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、UE10のAS(5G)処理部100と、NAS(5G)処理部101と、NAS(LTE)処理部102と、RAT管理部103と、基地局20の通信部200と、選択部201とは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD−ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、UE10のAS(5G)処理部100と基地局20の通信部200とは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、UE10及び基地局20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
<処理手順>
続いて、本実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順について複数の実施の形態に分けて説明する。
[第一の実施の形態]
第一の実施の形態では、UE10に対してNWがサポートするNASプロトコルの種別を報知情報(ブロードキャスト情報、システム情報とも呼ばれる)で通知し、UE10は、CNがサポートするNASプロトコル種別に基づいて、CNに送信するNASプロトコル種別を選択する。
図5及び図6は、第一の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順の一例を示すシーケンス図である。
UE10のAS(5G)処理部100は、5Gエリアに在圏したことを検出し(S101)、基地局20から報知情報を受信する(S102)。報知情報には、NWがサポートするNASプロトコルの種別が含まれる。
NWが5G用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWが5G用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S111)。RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S112)。NAS(5G)処理部101はAS(5G)処理部100に無線確立要求を通知する(S113)。AS(5G)処理部100は、基地局20との間で無線確立手順を行う(S114)。AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に、無線確立手順が完了したことを通知する(S115)。基地局20の通信部200は、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S116)。UE10のNAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S117)。
NWが5G用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルに対応していない場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWが5G用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S121)。RAT管理部103は、UE10が5G用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えばLTE)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S122)。
NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S131)。RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S132)。NAS(LTE)処理部102はAS(5G)処理部100に無線確立要求を通知する(S133)。AS(5G)処理部100は、基地局20との間で無線確立手順を行う(S134)。AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に、無線確立手順が完了したことを通知する(S135)。基地局20の通信部200は、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S136)。UE10のNAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S137)。
NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応していない場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S141)。RAT管理部103は、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えば5G)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S142)。
NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルのみに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S151)。RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S152)。NAS(5G)処理部101はAS(5G)処理部100に無線確立要求を通知する(S153)。AS(5G)処理部100は、基地局20との間で無線確立手順を行う(S154)。なお、AS(5G)処理部100は、無線確立手順の中で、基地局20に対して、5G用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知しておく。AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に、無線確立手順が完了したことを通知する(S155)。基地局20の通信部200は、当該通知に基づき、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S156)。UE10のNAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S157)。
NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S161)。RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S162)。NAS(LTE)処理部102はAS(5G)処理部100に無線確立要求を通知する(S163)。AS(5G)処理部100は、基地局20との間で無線確立手順を行う(S164)。なお、AS(5G)処理部100は、無線確立手順の中で、基地局20に対して、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知しておく。AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に、無線確立手順が完了したことを通知する(S165)。基地局20の通信部200は、当該通知に基づき、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S166)。UE10のNAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S167)。
NW及びUE10がそれぞれ5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S171)。RAT管理部103は、優先度を示す情報に基づいて、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのか、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのかを選択する(S172)。5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS152の処理手順に進み、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS162の処理手順に進む。なお、RAT管理部103は、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS152の処理手順及びステップS162の処理手順の両方を実行してもよい。
以上、第一の実施の形態について説明した。第一の実施の形態によれば、UE10は、CNがサポートするNASプロトコル種別に基づいて、CNに送信するNASプロトコル種別を選択することができる。
[第二の実施の形態]
第二の実施の形態では、UE10が基地局20との間で行われる無線確立手順において、基地局20からUE10に対して、NWがサポートするNASプロトコルの種別を通知し、UE10は、CNがサポートするNASプロトコル種別に基づいて、CNに送信するNASプロトコル種別を選択する。
図7及び図8は、第二の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順の一例を示すシーケンス図である。
UE10のAS(5G)処理部100は、5Gエリアに在圏したことを検出し(S201)、基地局20から報知情報を受信する(S202)。AS(5G)処理部100は、報知情報をRAT管理部103に通知する(S203)。RAT管理部103は、AS(5G)処理部100に無線の確立を要求する(S204)。AS(5G)処理部100は、基地局20に対して無線確立要求を送信する(S205)、基地局20の通信部200は、UE10に、NWがサポートするNASプロトコルの種別を含む無線確立指示信号を送信する(S206)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を通知する(S207)。基地局20の通信部200は、NWがLTE用のNASプロトコルに対応している場合、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する。また、基地局20の通信部200は、NWが5G用のNASプロトコルに対応している場合、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S208)。NWがLTE用のNASプロトコルと5G用のNASプロトコルの両方に対応している場合、基地局20の通信部200は、CN装置(LTE)30とCN装置(5G)40の両方の間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立しても良い。
NWが5G用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWが5G用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S211)。RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S212)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S213)。
NWが5G用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルに対応していない場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWが5G用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S211)。RAT管理部103は、UE10が5G用のNASプロトコルに対応していないため、基地局20との間の無線コネクションを開放するようにAS(5G)処理部100に指示すると共に、他のRAT(例えばLTE)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S222)。
NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S231)。RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S232)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S233)。
NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応していない場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWがLTE用のNASプロトコルのみに対応していることをRAT管理部103に通知する(S241)。RAT管理部103は、UE10がLTE用のNASプロトコルに対応していないため、基地局20との間の無線コネクションを開放するようにAS(5G)処理部100に指示すると共に、他のRAT(例えばLTE)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S242)。
NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合であって、かつ、UE10が5G用のNASプロトコルのみに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S251)。RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S252)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S253)。
NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合であって、かつ、UE10がLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S261)。RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S262)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S263)。
NW及びUE10がそれぞれ5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合、UE10のAS(5G)処理部100は、無線確立通知と共に、NWが5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応していることをRAT管理部103に通知する(S271)。RAT管理部103は、優先度を示す情報に基づいて、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのか、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのかを選択する(S272)。5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS252の処理手順に進み、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS262の処理手順に進む。なお、RAT管理部103は、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS252の処理手順及びステップS262の処理手順の両方を実行してもよい。
以上、第二の実施の形態について説明した。第二の実施の形態によれば、UE10は、CNがサポートするNASプロトコル種別に基づいて、CNに送信するNASプロトコル種別を選択することができる。
[第三の実施の形態]
第三の実施の形態では、UE10は、基地局20との間で行われる無線確立手順において、使用する予定のNASプロトコルの種別を通知する。基地局20は、NWがサポートしていないNASプロトコル種別が通知された場合、無線確立を拒否又は無線の解放を行う。UE10は、無線確立を拒否又は無線の解放が行われた場合で、かつ、5G用及びLTE用の両方のNASプロトコル種別に対応している場合、拒否されたNASメッセージとは異なるNASプロトコル種別を使用する予定であることを基地局20に通知する。
図9〜図12は、第三の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順の一例を示すシーケンス図である。
UE10のAS(5G)処理部100は、5Gエリアに在圏したことを検出し(S301)、基地局20から報知情報を受信する(S302)。AS(5G)処理部100は、報知情報をRAT管理部103に通知する(S303)。
UE10が5G用のNASプロトコルのみに対応している場合、RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S311)。NAS(5G)処理部101は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S312)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求すると共に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知する(S313)。
NWが5G用のNASプロトコルに対応している場合、基地局20の通信部200は、当該通知に基づき、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S321)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S322)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S323)。AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に無線確立完了を通知する(S324)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S325)。
NWが5G用のNASプロトコルに対応していない場合、基地局20の通信部200は、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)確立に失敗することになる(S331)。基地局20の通信部200は、無線確立を拒否することをUE10に通知する共に、失敗理由(拒否理由)としてNWが5G用のNASプロトコルに対応していないことをUE10に通知する。(S332)。AS(5G)処理部100は、RAT管理部103に無線確立失敗を通知する。RAT管理部103は、NWが5G用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えばLTE)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S334)。
UE10がLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合、RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S341)。NAS(LTE)処理部102は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S342)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求すると共に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知する(S343)。
NWがLTE用のNASプロトコルに対応している場合、基地局20の通信部200は、当該通知に基づき、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S351)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S352)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S353)。AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に無線確立完了を通知する(S354)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S355)。
NWがLTE用のNASプロトコルに対応していない場合、基地局20の通信部200は、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)確立に失敗することになる(S361)。基地局20の通信部200は、無線確立を拒否することをUE10に通知する共に、失敗理由(拒否理由)としてNWがLTE用のNASプロトコルに対応していないことをUE10に通知する。(S362)。AS(5G)処理部100は、RAT管理部103に無線確立失敗を通知する。RAT管理部103は、NWがLTE用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えば5G)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S364)。
UE10が5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合、RAT管理部103は、優先度を示す情報に基づいて、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのか、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのかを選択する(S371)。5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS372の処理手順に進み、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS411の処理手順に進む。また、RAT管理部103は、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS372の処理手順及びステップS411の処理手順の両方を実行するようにしてもよい。
5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うことを選択した場合(S371)、RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S372)。NAS(5G)処理部101は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S373)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求すると共に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知する(S374)。
NWが5G用のNASプロトコルに対応している場合、ステップS381乃至ステップS385の処理手順が行われる。ステップS381乃至ステップS385の処理手順は、それぞれステップS321乃至ステップS325と同一であるため説明は省略する。
NWが5G用のNASプロトコルに対応していない場合、ステップS391乃至ステップS393の処理手順が行われる。ステップS391乃至ステップS393の処理手順は、それぞれステップS331乃至ステップS333と同一であるため説明は省略する。ここで、RAT管理部103が、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS372の処理手順及びステップS411の処理手順の両方を実行していない場合(S371)、ステップS401乃至ステップS408の処理手順が行われる。ステップS401乃至ステップS403の処理手順は、それぞれステップS341乃至ステップS343と同一であるため説明は省略する。また、ステップS404乃至ステップS408の処理手順は、それぞれステップS351乃至ステップS355と同一であるため説明は省略する。
LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うことを選択した場合(S371)、RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S411)。NAS(LTE)処理部102は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S412)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求すると共に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知する(S413)。
NWがLTE用のNASプロトコルに対応している場合、ステップS421乃至ステップS425の処理手順が行われる。ステップS421乃至ステップS425の処理手順は、それぞれステップS351乃至ステップS355と同一であるため説明は省略する。
NWがLTE用のNASプロトコルに対応していない場合、ステップS426乃至ステップS428の処理手順が行われる。ステップS426乃至ステップS428の処理手順は、それぞれステップS361乃至ステップS363と同一であるため説明は省略する。ここで、RAT管理部103が、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS372の処理手順及びステップS411の処理手順の両方を実行していない場合(S371)、ステップS431乃至ステップS438の処理手順が行われる。ステップS431乃至ステップS433の処理手順は、それぞれステップS311乃至ステップS313と同一であるため説明は省略する。また、ステップS434乃至ステップS438の処理手順は、それぞれステップS321乃至ステップS325と同一であるため説明は省略する。
以上、第三の実施の形態について説明した。第三の実施の形態によれば、UE10は、自身が送信を希望するNASプロトコル種別のNASメッセージを基地局20に通知し、基地局20からNASプロトコル種別に対応していないとの通知を受けた場合に、他のNASプロトコル種別を選択することができる。
なお、ステップS313の処理手順において、AS(5G)処理部100は、5G用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS323の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS321の処理手順は、ステップS323の処理手順の後に行われる。
また、ステップS343の処理手順において、AS(5G)処理部100は、LTE用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS353の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS351の処理手順は、ステップS353の処理手順の後に行われる。
また、ステップS374の処理手順において、AS(5G)処理部100は、5G用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS383の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS381の処理手順は、ステップS383の処理手順の後に行われる。
また、ステップS403の処理手順において、AS(5G)処理部100は、LTE用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS406の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS404の処理手順は、ステップS406の処理手順の後に行われる。
また、ステップS413の処理手順において、AS(5G)処理部100は、LTE用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS423の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS421の処理手順は、ステップS423の処理手順の後に行われる。
なお、ステップS433の処理手順において、AS(5G)処理部100は、5G用のNASプロトコル種別のNASメッセージを送信予定であることを基地局20に通知したが、AS(5G)処理部100は、当該通知を、ステップS436の処理手順で行うようにしてもよい。この場合、ステップS434の処理手順は、ステップS436の処理手順の後に行われる。
[第四の実施の形態]
第四の実施の形態では、UE10は、自身がサポートするNASプロトコルの種別のNASメッセージをNWに送信する。CN装置は、CN装置がサポートしていないNASプロトコル種別のNASメッセージが通知された場合、NASメッセージを拒否する応答メッセージをUE10に送信する。UE10は、NASメッセージが拒否された場合で、かつ、5G用及びLTE用の両方のNASプロトコル種別に対応している場合、拒否されたNASメッセージとは異なるNASプロトコル種別のNASメッセージをCN装置に送信する。
図13〜図16は、第四の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順の一例を示すシーケンス図である。
UE10のAS(5G)処理部100は、5Gエリアに在圏したことを検出し(S511)、基地局20から報知情報を受信する(S512)。AS(5G)処理部100は、報知情報をRAT管理部103に通知する(S513)。
UE10が5G用のNASプロトコルのみに対応している場合、RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S521)。NAS(5G)処理部101は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S522)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求する(S523)。
ここで、基地局20の選択部201は、NWがサポートしているNASプロトコル種別に基づいて、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立するCN装置を選択する(S524)。CN装置(5G)40を選択した場合はS531に進み、CN装置(LTE)30を選択した場合はS541に進む。
基地局20の選択部201がCN装置(5G)40を選択した場合(S524)、基地局20の通信部200は、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S531)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S532)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S533)。AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に無線確立完了を通知する(S534)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S535)。CN装置(5G)40は、UE10にNASメッセージ(アタッチOK)を送信する(S536)。
基地局20の選択部201がCN装置(LTE)30を選択した場合(S524)、基地局20の通信部200は、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S541)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S542)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S543)。AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に無線確立完了を通知する(S544)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(LTE)30に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S545)。CN装置(LTE)30は、自身がサポートしていないNASメッセージを受信したため、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を拒否するNASメッセージをUE10に送信する(S546)。NAS(5G)処理部101は、NASメッセージ(アタッチ)が拒否されたことをRAT管理部103に通知する(S547)。RAT管理部103は、NWが5G用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えばLTE)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S548)。
UE10がLTE用のNASプロトコルのみに対応している場合、RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S551)。NAS(LTE)処理部102は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S552)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求すると共に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージを送信予定であることを通知する(S553)。
ここで、基地局20の選択部201は、NWがサポートしているNASプロトコル種別に基づいて、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立するCN装置を選択する(S554)。CN装置(5G)40を選択した場合はS561に進み、CN装置(LTE)30を選択した場合はS571に進む。
基地局20の選択部201がCN装置(LTE)30を選択した場合(S554)、基地局20の通信部200は、CN装置(LTE)30との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S561)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S562)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S563)。AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に無線確立完了を通知する(S564)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S565)。CN装置(LTE)30は、UE10にNASメッセージ(アタッチOK)を送信する(S566)。
基地局20の選択部201がCN装置(5G)40を選択した場合(S554)、基地局20の通信部200は、CN装置(5G)40との間で、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立する(S571)。基地局20の通信部200は、UE10に無線確立指示を送信する(S572)。UE10のAS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立完了を送信する(S573)。AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に無線確立完了を通知する(S574)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S575)。CN装置(5G)40は、自身がサポートしていないNASメッセージを受信したため、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を拒否するNASメッセージをUE10に送信する(S576)。NAS(LTE)処理部102は、NASメッセージ(アタッチ)が拒否されたことをRAT管理部103に通知する(S577)。RAT管理部103は、NWがLTE用のNASプロトコルに対応していないため、他のRAT(例えば5G)のエリア又は他のオペレータのエリアに在圏することを選択する(S578)。
UE10が5G用のNASプロトコル及びLTE用のNASプロトコルの両方に対応している場合、RAT管理部103は、優先度を示す情報に基づいて、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのか、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うのかを選択する(S581)。5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS582の処理手順に進み、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行う場合はステップS621の処理手順に進む。また、RAT管理部103は、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS582の処理手順及びステップS621の処理手順の両方を実行するようにしてもよい。
RAT管理部103が5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うことを選択した場合(S581)、RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S582)。NAS(5G)処理部101は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S583)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求する(S584)。
ここで、基地局20の選択部201は、NWがサポートしているNASプロトコル種別に基づいて、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立するCN装置を選択する(S585)。CN装置(5G)40を選択した場合はS591に進み、CN装置(LTE)30を選択した場合はS601に進む。
基地局20の選択部201がCN装置(5G)40を選択した場合(S585)、S591乃至S596の処理手順が行われる。S591乃至S596の処理手順は、それぞれ、S531乃至S536の処理手順と同一であるため説明は省略する。
基地局20の選択部201がCN装置(LTE)30を選択した場合(S585)、S601乃至S614の処理手順が行われる。S601乃至S607の処理手順は、それぞれ、S541乃至S547の処理手順と同一であるため説明は省略する。ここで、RAT管理部103が、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS582の処理手順及びステップS621の処理手順の両方を実行していない場合(S581)、RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S611)。NAS(LTE)処理部102は、AS(5G)処理部100に無線確立要求を送信し、AS(5G)処理部100は、NAS(LTE)処理部102に無線確立応答を送信する(S612)。NAS(LTE)処理部102は、CN装置(LTE)30に、LTE用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S613)。CN装置(LTE)30は、UE10にNASメッセージ(アタッチOK)を送信する(S614)。
RAT管理部103がLTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うことを選択した場合(S581)、RAT管理部103は、LTE用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(LTE)処理部102に要求する(S621)。NAS(LTE)処理部102は、無線確立をAS(5G)処理部100に要求する(S622)。AS(5G)処理部100は、基地局20に無線確立を要求する(S623)。
ここで、基地局20の選択部201は、NWがサポートしているNASプロトコル種別に基づいて、NASメッセージを送受信するためのインタフェース(コネクション)を確立するCN装置を選択する(S624)。CN装置(LTE)30を選択した場合はS631に進み、CN装置(5G)40を選択した場合はS641に進む。
基地局20の選択部201がCN装置(LTE)30を選択した場合(S624)、S631乃至S636の処理手順が行われる。S631乃至S636の処理手順は、それぞれ、S561乃至S566の処理手順と同一であるため説明は省略する。
基地局20の選択部201がCN装置(5G)40を選択した場合(S624)、S641乃至S654の処理手順が行われる。S641乃至S647の処理手順は、それぞれ、S571乃至S577の処理手順と同一であるため説明は省略する。ここで、RAT管理部103が、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチするために、ステップS582の処理手順及びステップS621の処理手順の両方を実行していない場合(S581)、RAT管理部103は、5G用のNASプロトコルを用いてNAS接続を行うようにNAS(5G)処理部101に要求する(S651)。NAS(5G)処理部101は、AS(5G)処理部100に無線確立要求を送信し、AS(5G)処理部100は、NAS(5G)処理部101に無線確立応答を送信する(S652)。NAS(5G)処理部101は、CN装置(5G)40に、5G用のNASプロトコルのNASメッセージ(アタッチ)を送信する(S653)。CN装置(5G)40は、UE10にNASメッセージ(アタッチOK)を送信する(S654)。
以上、第四の実施の形態について説明した。第四の実施の形態によれば、UE10は、自身が送信を希望するNASプロトコル種別のNASメッセージをCN装置に送信し、CN装置からNASプロトコル種別に対応していないとの通知を受けた場合に、他のNASプロトコル種別を選択することができる。
(優先度を示す情報について)
第一の実施の形態〜第四の実施の形態で用いた「優先度を示す情報」は、UE10内に予め設定されていてもよいし、USIM内に格納されていてもよいし、報知情報の中に含まれていてもよい。当該優先度を示す情報は、例えば、5G用のNASプロトコルを優先すべきとの情報であってもよいし、LTE用のNASプロトコルを優先すべきとの情報であってもよい。また、例えば、IMSを用いる通信を行う場合はLTE用のNASプロトコルを使用し、その他の通信を行う場合は5G用のNASプロトコルを使用すべきというように、通信種別に基づいて優先すべきNASプロトコルが指定される情報であってもよい。5GをサポートするCNではIMS(IP Multimedia Subsystem)に対応していない場合、UEは、IMS音声を発呼する際はLTEをサポートするCNに接続し、ベストエフォートパケット呼を発呼する際は5GをサポートするCNに接続するといったように、呼種別に応じて利用するCNを切替えることが可能になる。
(各実施の形態に関する補足事項について)
各実施の形態に係る基地局20は、5GのRATをサポートする基地局に限られず、LTEのRATをサポートする基地局であってもよい。また、各実施の形態は、LTE方式及び5G方式に限られない。他の無線方式に各実施の形態を適用することも可能である。
また、UE10は、CN装置(LTE)30及びCN装置(5G)40の両方にアタッチすることで、利用するCNを任意に切替えることができる。
<まとめ>
以上、実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局とコアネットワーク装置とを有する無線通信システムにおけるユーザ装置であって、前記基地局から、前記コアネットワーク装置がサポートするNASプロトコル種別を示す情報を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記NASプロトコル種別を示す情報に基づいて、前記コアネットワーク装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択する選択部と、前記選択部で選択された前記NASプロトコル種別のNASメッセージを前記コアネットワーク装置に送信する送信部と、を有するユーザ装置が提供される。これにより、UE10が、ネットワークアーキテクチャに応じた適切なNASプロトコルを使用することを可能にする技術が提供される。
また、前記選択部は、前記コアネットワーク装置が、複数のNASプロトコル種別をサポートする場合、所定の優先度に基づいて、前記コアネットワーク装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択するようにしてもよい。これにより、UE10は、例えば、呼種別等に基づいて、アタッチ先のCN装置を選択することが可能になる。
また、実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局とコアネットワーク装置とを有する無線通信システムにおけるユーザ装置であって、前記コアネットワーク装置に送信すべき第一のNASプロトコル種別を選択する選択部と、前記選択部で選択された前記第一のNASプロトコル種別のNASメッセージを使用することを示す情報を前記基地局に送信する、又は、前記選択部で選択された前記第一のNASプロトコル種別のNASメッセージを前記コアネットワーク装置に送信する送信部と、を有し、前記選択部は、前記コアネットワーク装置が前記第一のNASプロトコル種別をサポートしていないことを通知された場合、前記第一のNASプロトコル種別とは異なる第二のNASプロトコル種別を選択し、前記送信部は、前記選択部で選択された前記第二のNASプロトコル種別のNASメッセージを前記コアネットワーク装置に送信する、ユーザ装置が提供される。これにより、UE10が、ネットワークアーキテクチャに応じた適切なNASプロトコルを使用することを可能にする技術が提供される。
また、前記選択部は、当該ユーザ装置が、複数のNASプロトコル種別をサポートする場合、所定の優先度に基づいて、前記コアネットワーク装置に送信すべき第一のNASプロトコル種別を選択するようにしてもよい。これにより、UE10は、例えば、呼種別等に基づいて、アタッチ先のCN装置を選択することが可能になる。
また、実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局と第一のNASプロトコル種別をサポートする第一のコアネットワーク装置と、第二のNASプロトコル種別をサポートする第二のコアネットワーク装置とを有する無線通信システムであって、前記基地局は、当該無線通信システムが前記第一のNASプロトコル種別及び前記第二のNASプロトコル種別をサポートすることを示す情報を前記ユーザ装置に送信する送信部、を有し、前記ユーザ装置は、前記基地局から、前記情報を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記情報に基づいて、前記第一のコアネットワーク装置又は前記第二のコアネットワーク装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択する選択部と、前記選択部で前記第一のNASプロトコル種別が選択された場合に前記第一のNASプロトコル種別のNASメッセージを前記第一のコアネットワーク装置に送信し、前記選択部で前記第二のNASプロトコル種別が選択された場合に前記第二のNASプロトコル種別のNASメッセージを前記第二のコアネットワーク装置に送信し、前記選択部で前記第一のNASプロトコル種別及び前記第二のNASプロトコル種別が選択された場合に、前記第一のNASプロトコル種別のNASメッセージ及び前記第二のNASプロトコル種別のNASメッセージをそれぞれ前記第一のコアネットワーク装置及び前記第二のコアネットワーク装置に送信する送信部と、を有する、無線通信システムが提供される。この無線通信システムにより、UEが、ネットワークアーキテクチャに応じた適切なNASプロトコルを使用することを可能にする技術が提供される。
また、実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局とコアネットワーク装置とを有する無線通信システムにおけるユーザ装置が実行する通信方法であって、前記基地局から、前記コアネットワーク装置がサポートするNASプロトコル種別を示す情報を受信するステップと、受信された前記NASプロトコル種別を示す情報に基づいて、前記コアネットワーク装置に送信すべきNASプロトコル種別を選択するステップと、選択された前記NASプロトコル種別のNASメッセージを前記コアネットワーク装置に送信するステップと、を有する通信方法が提供される。この通信方法により、UEが、ネットワークアーキテクチャに応じた適切なNASプロトコルを使用することを可能にする技術が提供される。
<実施形態の補足>
本明細書で説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE−A)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、Future Radio Access(FRA)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
UE10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCメッセージは、RRCシグナリングと呼ばれてもよい。また、RRCメッセージは、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
判定又は判断は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
各実施の形態において、AS(5G)処理部100は、受信部の一例である。RAT管理部103は、選択部の一例である。NAS(5G)処理部101及び/又はNAS(LTE)処理部102は、送信部の一例である。通信部200は、送信部の一例である。
本国際特許出願は2016年7月8日に出願した日本国特許出願第2016−136422号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2016−136422号の全内容を本願に援用する。