JP6954813B2 - 燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の製造方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池のセル(燃料電池セルや単セル、単電池ということもある)は、イオン透過性の電解質膜と、該電解質膜を挟持するアノード側触媒層(電極層)およびカソード側触媒層(電極層)とからなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を備えている。MEAの両側には、燃料ガスもしくは酸化剤ガスを提供するとともに電気化学反応によって生じた電気を集電するためのガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)が形成されている。GDLが両側に配置されたMEAは、MEGA(Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)と称され、MEGAは、一対のセパレータにより挟持されている。ここで、MEGAが燃料電池の発電部であり、ガス拡散層がない場合には、MEAが燃料電池の発電部となる。
燃料電池(燃料電池スタックということもある)は、前記した如くの構成を有するセルを複数枚重ね合わせて積層し、そのセル積層体の両端に位置するセルの外側に一対のエンドプレート(プレッシャプレートやターミナルプレート、締結板などともいう)を配置し、セル積層体を一対のエンドプレートで加圧・締結し、その加圧・締結されたセル積層体(以下、燃料電池本体ということがある)をスタックケースに収容して構成される。
この種の燃料電池において、近年では、耐振動性や耐衝撃性を向上させつつ、燃料電池本体を構成するセルの位置ずれ(セルずれ)を防止するために、例えば、燃料電池本体と、燃料電池本体を内側に収容するスタックケースとの間に、介在層(以下、フィリングということがある)としてシリコンゴムやウレタンゴム等の弾性材料を介在させ、この介在層によって燃料電池本体をスタックケースに拘束するものが提案されている。
また、前記した如くの燃料電池本体とスタックケースとの間に介在層を有する燃料電池の製造方法としては、例えば、燃料電池本体(セル積層体)の側面に介在層を配置し、その後、介在層を潰しながらスタックケースに燃料電池本体を挿入する製造方法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2016−012408号公報
しかしながら、この種の燃料電池の製造方法においては、セル積層体が加圧されて圧縮された状態でスタックケースに挿入される場合がある。この場合、加圧中のセル積層体に介在層を貼り付けるために、加圧中の設備に立ち入る必要が生じるが、そのように加圧中の設備に立ち入って介在層を貼り付けることは困難であり、生産性が悪いという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、生産性に優れた燃料電池の製造方法を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明による燃料電池の製造方法は、複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体の両端に位置する燃料電池セルの外側に一対のエンドプレートが設けられた燃料電池本体と、前記燃料電池本体を収容するスタックケースと、前記燃料電池本体と前記スタックケースとの間に配在されるフィリングとを備える燃料電池の製造方法であって、前記一対のエンドプレートによって前記セル積層体を積層方向に加圧して前記燃料電池本体を形成する加圧工程と、対向する内周面に予め前記フィリングが付設された前記スタックケースに前記燃料電池本体を内挿する挿入工程と、を含むことを特徴としている。
前記挿入工程において、前記燃料電池本体を前記エンドプレート側から挿入し、前記フィリングを前記エンドプレートで潰しながら前記スタックケースに内挿することが好ましい。
前記フィリングが対向する方向において、前記フィリング同士の最小間隔をA、前記セル積層体の最大幅をB、および前記エンドプレートの幅をCとしたとき、A<B<Cの関係を満たしていることが好ましい。
前記エンドプレートの前記スタックケースへの挿入側の端部外周に、前記スタックケースへの挿入方向に向けて先細となるテーパ面が設けられていることが好ましい。
前記テーパ面の先端側の最小間隔をDとしたとき、D<Aの関係を満たしていることが好ましい。
前記フィリングにおける前記エンドプレートと接触する部位を覆うように、前記フィリングより接触抵抗の小さいフィリングカバーが設けられていることが好ましい。
前記フィリングカバーは、前記フィリングから前記内周面にかけて前記スタックケースの挿入開口側に向けて拡がる傾斜部を有することが好ましい。
前記エンドプレートのテーパ面の挿入方向に対する角度が、前記フィリングカバーの傾斜部の挿入方向に対する角度より小さく設定されていることが好ましい。
前記フィリングカバーにおける前記フィリングと接触する部位に、前記フィリング側に突出する凸部が設けられていることが好ましい。
前記フィリングは、前記スタックケースの内周面に挿入方向で間隔をあけて複数個に分けて設けられるとともに、前記フィリングカバーは、前記複数個に分けて設けられたフィリングに亘って設けられており、前記凸部は、前記複数個に分けて設けられたフィリングのうち前記スタックケースの挿入開口側に位置するフィリング以外のフィリングと接触する部位に設けられていることが好ましい。
前記挿入工程前に、前記フィリングおよび前記フィリングカバーを絶縁性を有するインシュレータに取り付けて一体化するとともに、前記フィリングおよび前記フィリングカバーを取り付けた前記インシュレータを前記スタックケースの内側に配置することが好ましい。
前記フィリングおよび前記フィリングカバーが内面に配置された前記インシュレータを前記スタックケースの内周面に沿って配置することが好ましい。
本発明によれば、前記挿入工程前に、スタックケースの内周面に予めフィリングを付設し、そのスタックケースに加圧後のセル積層体(燃料電池本体)を内挿するので、フィリングを容易に配置でき、生産性を格段に向上させることができる。
本発明による燃焼電池の製造方法の第1実施形態により製造された燃料電池の断面図である。 図1に示される燃料電池(燃料電池スタック)の要部断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第1実施形態の概略を示すフロー図である。 図3に示されるセル積層工程の概略を示す斜視図である。 図3に示される加圧工程の概略を示す斜視図である。 図3に示される挿入工程の概略を示す斜視図である。 図6に示される挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入前の内部を示す図であり、(A)は断面図、(B)は要部拡大断面図、(C)は(B)のX−X矢視断面図である。 図6に示される挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入途中の内部を示す図であり、(A)は断面図、(B)は要部拡大断面図、(C)は(B)のX−X矢視断面図である。 図6に示される挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入完了時の内部を示す図であり、(A)は断面図、(B)は要部拡大断面図、(C)は(B)のX−X矢視断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第2実施形態により製造された燃料電池の断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第2実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入前の内部を示す要部拡大断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第2実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入途中の内部を示す要部拡大断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第3実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入前の内部を示す要部拡大断面図である。 本発明による燃焼電池の製造方法の第3実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入途中の内部を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態の一例に基づいて詳細に説明する。以下では、一例として、燃料電池車に搭載される燃料電池またはこれを含む燃料電池システムに本発明を適用した場合を例示して説明するが、適用範囲がこのような例に限られることはない。
<第1実施形態>
[燃料電池(燃料電池スタック)の構成]
図1は、本発明による燃焼電池の製造方法の第1実施形態により製造された燃料電池の断面図である。また、図2は、図1に示される燃料電池(燃料電池スタック)の要部断面図である。
図示実施形態の燃料電池100は、基本的に、燃料電池本体10と、燃料電池本体10を内側に収容するスタックケース25と、燃料電池本体10とスタックケース25との間に配在される介在層としてのフィリング30とを備える。
まず、本発明による製造方法の適用対象となる燃料電池(燃料電池スタック)100として固体高分子型燃料電池を例にとり、図2を参照してその内部構成を概説する。
図2は、燃料電池(燃料電池スタック)100の燃料電池本体10の要部を断面視した図である。図2に示すように、燃料電池本体10には、基本単位であるセル(単電池)1が複数積層されている(セル積層体9)。各セル1は、酸化剤ガス(例えば空気)と、燃料ガス(例えば水素)と、の電気化学反応により起電力を発生する固体高分子型燃料電池である。セル1は、MEGA2と、MEGA2を区画するように、MEGA2に接触するセパレータ(燃料電池用セパレータ)3とを備えている。なお、本実施形態では、MEGA2は、一対のセパレータ3、3により、挟持されている。
MEGA2は、膜電極接合体(MEA)4と、この両面に配置されたガス拡散層7、7とが、一体化されたものである。膜電極接合体4は、電解質膜5と、電解質膜5を挟むように接合された一対の電極6、6と、からなる。電解質膜5は、固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜からなり、電極6は、たとえば、白金などの触媒を担持した例えば多孔質のカーボン素材により形成される。電解質膜5の一方側に配置された電極6がアノードとなり、他方側の電極6がカソードとなる。ガス拡散層7は、例えばカーボンペーパ若しくはカーボンクロス等のカーボン多孔質体、または、金属メッシュ若しくは発泡金属等の金属多孔質体などのガス透過性を有する導電性部材によって形成される。
本実施形態では、MEGA2が、燃料電池100(の燃料電池本体10)の発電部であり、セパレータ3は、MEGA2のガス拡散層7に接触している。また、ガス拡散層7が省略されている場合には、膜電極接合体4が発電部であり、この場合には、セパレータ3は、膜電極接合体4に接触している。したがって、燃料電池100(の燃料電池本体10)の発電部は、膜電極接合体4を含むものであり、セパレータ3に接触する。
セパレータ3は、導電性やガス不透過性などに優れた金属を基材とする板状の部材であって、その一面側がMEGA2のガス拡散層7と当接し、他面側が隣接する他のセパレータ3の他面側と当接している。
本実施形態では、各セパレータ3は、波形状ないし凹凸状に形成されている。セパレータ3の形状は、波の形状が等脚台形をなし、かつ波の頂部が平坦で、この頂部の両端が等しい角度をなして角張っている。つまり、各セパレータ3は、表側から見ても裏側から見ても、ほぼ同じ形状である。MEGA2の一方のガス拡散層7には、セパレータ3の頂部が面接触し、MEGA2の他方のガス拡散層7には、セパレータ3の頂部が面接触している。
一方の電極(すなわちアノード)6側のガス拡散層7とセパレータ3との間に画成されるガス流路21は、燃料ガスが流通する流路であり、他方の電極(すなわちカソード)6側のガス拡散層7とセパレータ3との間に画成されるガス流路22は、酸化剤ガスが流通する流路である。セル1を介して対向する一方のガス流路21に燃料ガスが供給され、ガス流路22に酸化剤ガスが供給されると、セル1内で電気化学反応が生じて起電力が生じる。
さらに、あるセル1と、それに隣接するもうひとつのセル1とは、アノードとなる電極6とカソードとなる電極6とを向き合わせて配置されている。また、あるセル1のアノードとなる電極6に沿って配置されたセパレータ3の背面側の頂部と、もうひとつのセル1のカソードとなる電極6に沿って配置されたセパレータ3の背面側の頂部とが、面接触している。隣接する2つのセル1間で面接触するセパレータ3、3の間に画成される空間23には、セル1を冷却する冷媒としての水が流通する。
また、隣接する2つのセル1の端部間には、燃料ガス(例えば水素)または酸化剤ガス(例えば空気)や冷却用の水をシールするガスケット8が挟圧保持されている(図2には不図示、図8(B)、図9(B)に図示)。
燃料電池本体10は、図1に示すように、主に、前記したセル積層体9と一対のエンドプレート11、12とを備える。
一対のエンドプレート11、12は、セル積層体9の両端(セル積層方向両端)に位置するセル1の外側に配置され、前記燃料電池本体10は、セル積層体9を一対のエンドプレート11、12で所定面圧で挟まれ(拘束され)、さらにこれらエンドプレート11、12同士を繋ぐようにテンションプレート(図示省略)からなる拘束部材が配置された状態で積層方向への荷重が付与(加圧)されて締結される。セル積層体9等を積層状態で拘束するテンションプレートは、両エンドプレート11、12間を架け渡すようにして設けられているもので、例えば一対が当該燃料電池本体10の両側に対向するように配置される。テンションプレートは、各エンドプレート11、12に接続され、セル積層体9の積層方向に所定の締結力(圧縮荷重)を作用させた状態を維持する。
本例では、セル積層方向(後述するスタックケース25への挿入方向)に垂直な方向において、スタックケース25への挿入側に配置されたエンドプレート11の幅がセル積層体9の最大幅より大きく設計されるとともに、そのエンドプレート11のスタックケース25への挿入側の端部外周に、先端側(スタックケース25への挿入方向)に向けて先細(幅狭)となる円錐台面からなるテーパ面11tが設けられている(後で詳述)。
スタックケース25は、ケース本体26と蓋体27とを備える。なお、本例では、前記した一対のエンドプレート11のうちスタックケース25への挿入側とは反対側に配置されたエンドプレート12に蓋体27が一体に形成されている。言い換えれば、エンドプレート12が蓋体27を兼ねている。
ケース本体26は、燃料電池本体10を内側に収容するための空隙を有する概略矩形状ないし箱状の外観形状を備え、ケース本体26を構成する一面が開口(挿入開口)26aとなっており、その開口26aがエンドプレート12と一体とされた蓋体27で閉塞・封止されて、前記燃料電池本体10を圧縮状態で収容する。
フィリング30は、燃料電池本体10(のセル積層体9)におけるセル積層方向に沿った側面(外周面)とスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面との間に配置されている。
本例では、前記フィリング30は、例えば略矩形状を有し、図1とともに図5を参照すればよく分かるように、セル積層方向に垂直な断面で視たときに、燃料電池本体10の側面およびスタックケース25の内周面の4つの角部の近傍に2列ずつ(合計、8列)配列されている。また、セル積層方向の断面で視たときに、燃料電池本体10の側面(セル積層方向に沿った側面)に沿って間隔をあけて複数個(図示例では、3個)に分けて配列されている。このように、フィリング30が二つ以上かつ各々対向して設置されることで、燃料電池本体10(のセル積層体9)に作用する剪断歪みや回転モーメントを抑制することができる。
なお、前記フィリング30は、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面の対向する位置に配設されていれば、その形状や大きさ、配置箇所等は、図示例に限られないことは勿論である。例えば、セル積層方向に垂直な断面で視たときに、燃料電池本体10の側面およびスタックケース25の内周面の中央付近等に配置してもよいし、セル積層方向の断面で視たときに、燃料電池本体10におけるセル積層方向に沿った側面の一端から他端に亘って(つまり、間隔をあけずに連続的に)配置してもよい。
前記フィリング30は、シリコンゴムやウレタンゴム等の柔軟性および絶縁性を有する弾性材料で形成され、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の対向する内周面に付設されており、燃料電池本体10がスタックケース25に収容(挿入)される前の状態において(すなわち、フィリング30に対する荷重ゼロの状態において)、前記対向するフィリング30同士の最小間隔は、当該フィリング30に対向する燃料電池本体10のセル積層体9の最大幅より小さく設計されている(図7(B)参照)。燃料電池本体10がスタックケース25に収容(挿入)されたときに、前記フィリング30は燃料電池本体10(のエンドプレート11)で弾性的に圧縮変形され(潰され)(図8(B)参照)、その後、前記フィリング30が弾性的に膨らんで燃料電池本体10の各セル1の凹凸等に合わせて燃料電池本体10との隙間を埋め、燃料電池本体10の側面とスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面との間で圧縮状態で狭圧保持される(図9(B)参照)。このフィリング30の弾性によって、燃料電池本体10のセル積層体9がスタックケース25に拘束され、耐振動性や耐衝撃性が向上するとともに、燃料電池本体10を構成するセル1の位置ずれ(特に、積層方向に垂直な方向の位置ずれ)が抑止される。
より詳しくは、前記フィリング30は、ダイラタント的特性を有する弾性体で形成される。ダイラタント的特性とは、ゆっくりとした入力荷重(衝撃)には流動性を示し、ゆっくり変形し、急激な入力荷重(衝撃)には固体のように振る舞い、ほとんど変形しない性質をいう。こうした特性から、燃料電池本体10をスタックケース25に収容(挿入)するときに、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面に配置されたフィリング30は燃料電池本体10のエンドプレート11で潰されてその厚みが小さくなるが、その厚みが膨らんでセル積層体9に接触(詳しくは、フィリング30の表面に設けられたカバー40が接触)する前に燃料電池本体10がスタックケース25に収容される。これにより、フィリング30に影響されずに(つまり、セル積層体9の各セル1がフィリング30に接触(詳しくは、フィリング30の表面に設けられたカバー40が接触)することなく)燃料電池本体10がスタックケース25に収容される。この場合、前記フィリング30は、前記したように、その後にその復元力(弾性力)により膨らみ、初期厚さを回復することなく圧縮状態で燃料電池本体10の側面とスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面との間に配置される。このようにして、前記した拘束機能等を発揮し得るとともに、フィリング30によるセル積層体9の各セル1の変形を抑制して、各セル1間に設けられたガスケット8のシール面圧の低下を回避できる(後で詳述)。
なお、前記フィリング30は、ポロプロピレン等の袋体に封入され、充填後にその袋体の内部で硬化して、前記した拘束機能等を発揮し得るものでもよい。
また、本例では、燃料電池本体10とスタックケース25の内周面に付設されたフィリング30との間に、シート(薄板)状のフィリングカバー(以下、単にカバーという)40を備える。
前記カバー40は、ポリプロピレン等の高滑性(言い換えれば、接触抵抗ないし摩擦抵抗の小さい)および絶縁性を有する樹脂材料で形成され、フィリング30の表面(詳しくは、フィリング30における燃料電池本体10のエンドプレート11と接触し得る部位)を覆うように配設されており、このカバー40は、燃料電池本体10とスタックケース25とを絶縁するインシュレータとしての機能を兼ねている。
このカバー40の表面は滑らかであり、高滑性(詳細には、フィリング30より高滑性)のカバー40がフィリング30(の表面)上に配置されるため、燃料電池本体10をスタックケース25(のケース本体26)に挿入する際に要する荷重(接触抵抗ないし摩擦抵抗により生じる挿入荷重ないし押し込み荷重)を低く抑えることができ、燃料電池本体10をスタックケース25(のケース本体26)に挿入しやすくできる。加えて、フィリング30とカバー40との間で良好な滑性が得られるため、フィリング30が粘着性を有する物質であっても、フィリング30がカバー40に付着して動かなくなることを抑制でき、このため、フィリング30が潰されやすく(変形しやすく)なる。
また、本例では、前記したフィリング30およびカバー40は、絶縁性を有するシート状の樹脂材料で形成され、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面に沿って配置されたインシュレータ50(図5参照)の所定箇所に予め取り付けられて(例えば、接着による貼り付け等により取り付けられて)一体化されている。
前記フィリング30およびカバー40をシート状に形成したインシュレータ50に取り付けて一体とし、前記フィリング30およびカバー40が内側に配置されるようにして前記インシュレータ50をスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面に沿った形状(つまり、断面概略矩形状)に形成し、このインシュレータ50をスタックケース25(のケース本体26)の内側に挿入して配置固定(例えば、貼り付け等により固定)することにより、前記フィリング30およびカバー40が、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の対向する内周面に付設される。
[燃料電池(燃料電池スタック)の製造方法]
図3は、本発明による燃焼電池の製造方法の第1実施形態の概略を示すフロー図である。また、図4〜図6はそれぞれ、図3に示されるセル積層工程、加圧工程、挿入工程の概略を示す斜視図である。
前記した燃料電池(燃料電池スタック)100の製造工程は、図3に示すように、主に、セル積層工程(S1)、加圧工程(S2)、挿入工程(S3)を含んで構成される。
まず、セル積層工程(S1)では、図4に示すように、前記したセル1を所定間隔(例えば、約2mmピッチ)で複数枚積層するとともに、隣接する2つのセル1間に、シール用のガスケット8を配置して、セル積層体9を形成する。
次に、加圧工程(S2)では、図5に示すように、前記したフィリング30およびカバー40が一体化され、所定形状(内面にフィリング30およびカバー40が配置される形状)に形成されたインシュレータ50をその内側に挿入して配置固定したケース本体26を用意する。また、セル積層体9の両端に位置するセル1の外側に前記一対のエンドプレート11、12を配置するとともに、ケース本体26に設備シャフトS(図示例では、2本の設備シャフトS)を通し、その設備シャフトSの先端をエンドプレート11(スタックケース25への挿入側のエンドプレート11)に固定しておく。そして、前記エンドプレート11、12およびテンションプレート等を利用して、前記セル積層体9を(セル1の)積層方向に加圧(荷重を付与)し、各セル1のガス拡散層7、7を圧縮変形させ、各セル1間の間隔を(例えば、約2mmピッチから約1mmピッチまで)狭めて、燃料電池本体10を形成する。
そして、挿入工程(S3)では、図6に示すように、設備シャフトSをケース本体26に対して後退させ(あるいは、ケース本体26を設備シャフトSに沿って燃料電池本体10側に移動させ)、前記エンドプレート11、12およびテンションプレート等により加圧されて保持された燃料電池本体10を、前記エンドプレート11(のテーパ面11t)側からケース本体26の開口(挿入開口)26aを通してその内部に引き込んで内挿し、エンドプレート12と一体とされた蓋体27をケース本体26の開口26aに締結して、前記燃料電池本体10をスタックケース25に封入する。
ここで、前記したように、燃料電池本体10のスタックケース25への挿入前の状態において、スタックケース25の対向する内周面に付設されたフィリング30同士の最小間隔A、セル積層体9の最大幅B、およびエンドプレート11の幅Cは、A<B<Cの関係を満たすように設計されている。また、エンドプレート11のスタックケース25への挿入側の端部外周にテーパ面11tが設けられるとともに、そのテーパ面11tの先端側の最小間隔(つまり、スタックケース25への挿入側端面における間隔)Dは、D<Aの関係を満たすように設計されている(図7(B)参照)。
なお、各セル1の大きさが一致していても、前記したセル積層工程(S1)において積層時の位置ばらつきが生じるため、前記セル積層体9の最大幅Bは、セル1の幅よりも大きい値となっている。
前記のように各部の寸法が設計されているため、前記挿入工程(S3)にて燃料電池本体10をスタックケース25のケース本体26に挿入する(押し込む)と、エンドプレート11(のテーパ面11t)が(カバー40を介して)フィリング30に衝接し、そのフィリング30を潰しながら(具体的には、横方向に広がるように圧縮弾性変形させながら)燃料電池本体10がケース本体26に内挿されていく(図8(A)〜(C)参照)。
このとき、前記フィリング30はダイラタント的特性を有するので、燃料電池本体10のケース本体26への挿入速度やフィリング30の復元力等を適宜に調整(例えば、挿入速度を数百mm/min程度に調整)することにより、エンドプレート11(のテーパ面11t)がフィリング30を潰しながら通過した後、厚みが小さくなったフィリング30が膨らんでセル積層体9に接触(詳しくは、フィリング30の表面に設けられたカバー40が接触)する前に、燃料電池本体10がスタックケース25(のケース本体26)に完全に内挿されて収容される。この場合、フィリング30は、その後にその復元力(弾性力)により徐々に膨らんで初期厚みに戻っていくが、初期厚さを回復することなく圧縮状態で燃料電池本体10の側面とスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面との間に配置される(図9(A)〜(C)参照)。このように、フィリング30が膨らみながら厚みを回復しつつ、燃料電池本体10の各セル1の凹凸等に合わせて燃料電池本体10との隙間を埋め、燃料電池本体10の側面とスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面との間に圧縮状態で配置されることで、前記した拘束機能等を発揮し得るとともに、フィリング30によるセル積層体9の各セル1の変形を抑制して、各セル1間に設けられたガスケット8のシール面圧の低下を回避できる。
これにより、前記したセル拘束用のフィリング30等が設けられた燃料電池100が製造されることになる。
以上で説明したように、本実施形態では、前記挿入工程(S3)前に、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面に予めフィリング30を付設し、そのスタックケース25に加圧後のセル積層体9(燃料電池本体10)を内挿するので、フィリング30を容易に配置でき、生産性を格段に向上させることができる。
また、前記挿入工程(S3)において、燃料電池本体10をエンドプレート11側から挿入し、フィリング30をエンドプレート11で潰しながらスタックケース25に内挿するので、例えば、予めスタックケースの外部で潰した(圧縮変形させた)フィリングをスタックケースの内周面に付設し、そのスタックケースに燃料電池本体を挿入する場合と比べて、組付工数、組付工程が少なくて済むとともに、燃料電池本体10のスタックケース25への挿入時間等の管理も不要になり、製造コストを抑えられるとともに、組付け性(挿入性)を確保することができる。
また、例えば、エンドプレートの幅Cが対向する二つのフィリング同士の最小間隔Aより小さい場合(C<A)や、エンドプレートの幅Cが対向する二つのフィリング同士の最小間隔A以上であってもセル積層体の最大幅Bがエンドプレートの幅C以上である場合(A≦C≦B)、すなわち、挿入時にセル積層体(の積層方向の側面)がフィリングに直接接触する場合、セル積層体は、フィリングとの接触で各セルに曲げのエネルギが蓄積される。そして、そのまま押し込み続けてフィリングが無い所までセル積層体が押し込まれて移動した時に、曲げのエネルギが一挙に解放され、セルが逆方向に変形してセル間に設けられたシール用のガスケットの面圧が低下してしまう。この場合、セルの変形が復帰する作用力は無く、面圧は低下したままとなり、このまま発電しようとすると燃料ガスや酸化剤ガスまたは冷却用の液体が漏れることがある。
また、上記とは別に、スタックケースに設けられた注入孔からスタックケースとセル積層体との間に、前記セル積層体を拘束するための樹脂を注入する方法などもあるが、注入された樹脂がセル間に入り込み、さらには硬化時に収縮して、セル間に設けられたガスケットのシール面圧が低下しまう。
本実施形態では、スタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面に付設されたフィリング30が対向する方向において、フィリング30同士の最小間隔A、セル積層体9の最大幅B、およびエンドプレート11の幅Cが、A<B<Cの関係を満たすように設計されているので、エンドプレート11でフィリング30を圧縮変形させながら燃料電池本体10をスタックケース25(のケース本体26)に挿入できるとともに、フィリング30との接触によるセル1の変形を抑制できるため、セル1間に設けられたガスケット8のシール面圧の低下を回避することができる。
さらに、本実施形態では、エンドプレート11のスタックケース25への挿入側の端部外周に、スタックケース25への挿入方向に向けて先細となるテーパ面11tが設けられるので、スタックケース(のケース本体26)に挿入する際に要する荷重(挿入荷重ないし押し込み荷重)を低く抑えることができ、燃料電池本体10のスタックケース25(のケース本体26)への挿入性(組付性)を向上させることができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明による燃焼電池の製造方法の第2実施形態により製造された燃料電池の断面図である。また、図11および図12はそれぞれ、本発明による燃焼電池の製造方法の第2実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入前および挿入途中の内部を示す要部拡大断面図である。
本第2実施形態の燃料電池200は、上記第1実施形態の燃料電池100に対し、主に、カバー40の形状が異なり、その他の構成は上記第1実施形態とほぼ同じである。よって、上記第1実施形態と同様の構成には同一符号を付してその説明を省略し、以下では、相違点についてのみ説明する。
本第2実施形態では、カバー40の端部(スタックケース25の挿入開口26a側の端部)に、フィリング30からスタックケース25(のケース本体26の側壁)の内周面(詳しくは、内周面に沿って配されたインシュレータ50の内面)にかけてスタックケース25の挿入開口26a側に向けて拡がる傾斜部40aを有するように、当該カバー40が形成されている。
また、本例では、前記カバー40は、燃料電池本体10におけるセル積層方向(挿入方向)で間隔をあけて複数個に分けて設けられた各フィリング30に亘って(詳しくは、隣り合うフィリング30の間で、スタックケース25の内周面から浮かせた状態で)設けられている。
さらに、本例では、エンドプレート11の挿入側先端面の幅(つまり、テーパ面11tの先端側の最小間隔)Dは、対向する二つのフィリング30同士の最小間隔Aより大きく設計されている(図11参照)。
この場合、燃料電池本体10がスタックケース25に収容(挿入)されたときに、燃料電池本体10のエンドプレート11(のテーパ面11t)がカバー40の傾斜部40aに接触し、カバー40が外側(スタックケース25のケース本体26の内周面側)に拡がるように変形され、この変形に伴って(すなわち、燃料電池本体10のエンドプレート11(の挿入側端部)がフィリング30に対応する部分に到達し、これによって当該フィリング30を圧縮弾性変形させる前に)フィリング30が潰され(図12参照)、その後、燃料電池本体10をスタックケース25に挿入していくと、変形されたフィリング30に(カバー40を介して)燃料電池本体10のエンドプレート11(のテーパ面11t)が接触して更に圧縮変形されるようになる。
つまり、本例では、燃料電池本体10のエンドプレート11(のテーパ面11t)(の挿入側端部)がフィリング30に到達する段階で、対向するフィリング30同士の最小間隔Aが大きくされている。
これにより、本実施形態では、燃料電池本体10(のエンドプレート11)をスタックケース25に挿入し(押し込み)やすくなり、生産性を良くすることができる。
また、本例では、エンドプレート11のテーパ面11tの挿入方向(積層方向)に対する角度θaが、カバー40の傾斜部40aの挿入方向(積層方向)に対する角度θbより小さく(緩やかに)設定されている(θa<θb)。そのため、挿入時において、エンドプレート11のテーパ面11tの先端側角部からカバー40の傾斜部40aに衝接し、エンドプレート11のテーパ面11tの先端側角部からそのテーパ面11tでカバー40の傾斜部40aが滑らかに(次第に)潰されていくことになる(特に、図12参照)。
これにより、本実施形態では、エンドプレート11がカバー40に衝接する際の衝撃を緩和できるため、燃料電池本体10のスタックケース25への挿入時におけるカバー40やフィリング30の位置ずれ、剥がれ、脱落等を抑制することができ、更に生産性を良くすることができる。
<第3実施形態>
図13および図14はそれぞれ、本発明による燃焼電池の製造方法の第3実施形態の、挿入工程における燃料電池本体のスタックケースへの挿入前および挿入途中の内部を示す要部拡大断面図である。
本第3実施形態の燃料電池300は、上記第2実施形態の燃料電池200に対し、主に、カバー40の形状が異なり、その他の構成は上記第2実施形態とほぼ同じである。よって、上記第2実施形態と同様の構成には同一符号を付してその説明を省略し、以下では、相違点についてのみ説明する。
本第3実施形態では、カバー40におけるフィリング30(図示例では、スタックケース20の挿入開口26a側から(挿入方向で)2個目のフィリング30)と接触する部分に、フィリング30側(外側)に突出する凸部(エンボスともいう)40bが設けられている。この凸部40bがフィリング30に当接することによって、カバー40(具体的には、凸部40bよりも挿入開口26a側(挿入方向で手前側)の部分)が、挿入方向で幅狭となるように傾斜せしめられる(図13参照)。
この凸部40bによっても、上記した第2実施形態のカバー40の傾斜部40aと同様、燃料電池本体10がスタックケース25に収容(挿入)されたときに、燃料電池本体10のエンドプレート11(の挿入側端部)がフィリング30に対応する部分に到達し、これによって当該フィリング30を圧縮弾性変形させる前に、前記凸部40bによってフィリング30が潰され(図14参照)、その後、燃料電池本体10をスタックケース25に挿入していくと、変形されたフィリング30に(カバー40を介して)燃料電池本体10のエンドプレート11(のテーパ面11t)が接触して更に圧縮変形されるようになる。
つまり、本第3実施形態でも、上記した第2実施形態と同様、燃料電池本体10のエンドプレート11(のテーパ面11t)(の挿入側端部)がフィリング30(詳しくは、カバー40に設けられた凸部40bが当接するフィリング30)に到達する段階で、対向するフィリング30同士の最小間隔Aが大きくされている。
これにより、本実施形態でも、燃料電池本体10(のエンドプレート11)をスタックケース25に挿入し(押し込み)やすくなり、生産性を良くすることができる。
なお、上記第1〜第3実施形態では、絶縁性を有するシート状のインシュレータ50を用いてフィリング30およびカバー40をスタックケース25(のケース本体26の側壁)の対向する内周面に付設しているが、例えば、当該フィリング30およびカバー40をスタックケース25の対向する内周面に直接(接着等により)付設してもよいことは勿論である。また、例えば、フィリング30が所要の滑り性を有する場合には、フィリング30の表面に設けたカバー40を省略してもよいことは詳述するまでも無い。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…セル(燃料電池セル)、2…MEGA、3…セパレータ、4…膜電極接合体(MEA)、5…電解質膜、6…電極、7…ガス拡散層、8…ガスケット、9…セル積層体、10…燃料電池本体、11…エンドプレート(挿入側)、11t…テーパ面、12…エンドプレート(挿入側とは反対側)、21、22…ガス流路、23…水が流通する空間、25…スタックケース、26…ケース本体、26a…開口(挿入開口)、27…蓋体、30…フィリング、40…フィリングカバー、40a…傾斜部、40b…凸部、50…インシュレータ、100…燃料電池(燃料電池スタック)

Claims (12)

  1. 複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体の両端に位置する燃料電池セルの外側に一対のエンドプレートが設けられた燃料電池本体と、前記燃料電池本体を収容するスタックケースと、前記燃料電池本体と前記スタックケースとの間に配在されるフィリングとを備える燃料電池の製造方法であって、
    前記一対のエンドプレートによって前記セル積層体を積層方向に加圧して前記燃料電池本体を形成する加圧工程と、
    対向する内周面に予め前記フィリングが付設された前記スタックケースに前記燃料電池本体を前記エンドプレート側から挿入し、前記フィリングを前記エンドプレートで潰しながら前記スタックケースに内挿する挿入工程と、を含み、
    前記スタックケースに前記燃料電池本体を内挿する前の状態において、前記フィリングが対向する方向において、前記フィリング同士の最小間隔をA、前記セル積層体の最大幅をB、および前記エンドプレートの幅をCとしたとき、A<B<Cの関係を満たしている燃料電池の製造方法。
  2. 複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体の両端に位置する燃料電池セルの外側に一対のエンドプレートが設けられた燃料電池本体と、前記燃料電池本体を収容するスタックケースと、前記燃料電池本体と前記スタックケースとの間に配在されるフィリングとを備える燃料電池の製造方法であって、
    前記一対のエンドプレートによって前記セル積層体を積層方向に加圧して前記燃料電池本体を形成する加圧工程と、
    対向する内周面に予め前記フィリングが付設された前記スタックケースに前記燃料電池本体を前記エンドプレート側から挿入し、前記フィリングを前記エンドプレートで潰しながら前記スタックケースに内挿する挿入工程と、を含み、
    前記エンドプレートの前記スタックケースへの挿入側の端部外周に、前記スタックケースへの挿入方向に向けて先細となるテーパ面が設けられている燃料電池の製造方法。
  3. 複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体の両端に位置する燃料電池セルの外側に一対のエンドプレートが設けられた燃料電池本体と、前記燃料電池本体を収容するスタックケースと、前記燃料電池本体と前記スタックケースとの間に配在されるフィリングとを備える燃料電池の製造方法であって、
    前記一対のエンドプレートによって前記セル積層体を積層方向に加圧して前記燃料電池本体を形成する加圧工程と、
    対向する内周面に予め前記フィリングが付設された前記スタックケースに前記燃料電池本体を前記エンドプレート側から挿入し、前記フィリングを前記エンドプレートで潰しながら前記スタックケースに内挿する挿入工程と、を含み、
    前記フィリングにおける前記エンドプレートと接触する部位を覆うように、前記フィリングより接触抵抗の小さいフィリングカバーが設けられている燃料電池の製造方法。
  4. 前記エンドプレートの前記スタックケースへの挿入側の端部外周に、前記スタックケースへの挿入方向に向けて先細となるテーパ面が設けられている、請求項に記載の燃料電池の製造方法。
  5. 前記スタックケースに前記燃料電池本体を内挿する前の状態において、前記テーパ面の先端側の最小間隔をDとしたとき、D<Aの関係を満たしている、請求項4に記載の燃料電池の製造方法。
  6. 前記フィリングにおける前記エンドプレートと接触する部位を覆うように、前記フィリングより接触抵抗の小さいフィリングカバーが設けられている、請求項4または5に記載の燃料電池の製造方法。
  7. 前記フィリングカバーは、前記フィリングから前記内周面にかけて前記スタックケースの挿入開口側に向けて拡がる傾斜部を有する、請求項6に記載の燃料電池の製造方法。
  8. 前記エンドプレートのテーパ面の挿入方向に対する角度が、前記フィリングカバーの傾斜部の挿入方向に対する角度より小さく設定されている、請求項7に記載の燃料電池の製造方法。
  9. 前記フィリングカバーにおける前記フィリングと接触する部位に、前記フィリング側に突出する凸部が設けられている、請求項3または6から8のいずれか一項に記載の燃料電池の製造方法。
  10. 前記フィリングは、前記スタックケースの内周面に挿入方向で間隔をあけて複数個に分けて設けられるとともに、前記フィリングカバーは、前記複数個に分けて設けられたフィリングに亘って設けられており、
    前記凸部は、前記複数個に分けて設けられたフィリングのうち前記スタックケースの挿入開口側に位置するフィリング以外のフィリングと接触する部位に設けられている、請求項9に記載の燃料電池の製造方法。
  11. 前記挿入工程前に、前記フィリングおよび前記フィリングカバーを絶縁性を有するインシュレータに取り付けて一体化するとともに、前記フィリングおよび前記フィリングカバーを取り付けた前記インシュレータを前記スタックケースの内側に配置する、請求項3または6から10のいずれか一項に記載の燃料電池の製造方法。
  12. 前記フィリングおよび前記フィリングカバーが内面に配置された前記インシュレータを前記スタックケースの内周面に沿って配置する、請求項11に記載の燃料電池の製造方法。
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