JP6954133B2 - 生産管理システムおよび生産管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、生産ラインを管理する工程管理者の負担を軽減させることができる、生産管理システムおよび生産管理プログラムに関する。
従来、生産ラインの管理は工程管理者に委ねられている。生産ラインに設置されている生産装置が故障したとき、作業の進行が遅延したときなど、生産ラインにおいて作業の進行に異常が生じたときには、その旨が工程管理者に警報される。工程管理者は警報される度に生産ラインに駆け付け、警報の原因を見つけ、速やかな生産の遅延の解消に努める。
工程管理者の負担を軽減させるための技術として、特許文献1に示すような、作業者の作業内容を自動的に特定できる物流作業分析システムがある。特許文献1に開示されている物流作業分析システムは、次のようにして作業者の実施している作業を特定する。
まず、位置センサから作業者の位置情報を取得し、移動速度計算プログラムにより移動距離および移動速度を計算し、位置測定プログラムにより工場の作業エリアにおける作業者の位置を特定する。次に、動作判定プログラムにより移動速度および製品または部品の授受情報を基にして作業者の動作を判定する。そして、動作パターン判定プログラムにより動作パターンを判定し、作業パターン判定プログラムにより作業パターン判定し、作業判定プログラムにより作業者の実施している作業を特定する。
特開2017−10186号公報(段落0007の記載、図2参照)
特許文献1に開示されている物流作業分析システムを利用すれば、作業者の実施している作業の特定ができる。このため、工程管理者は、警報があってから駆け付けるまでに、生産ラインに生じた異常の原因が予測できる。したがって、工程管理者は、生産ラインに生じた異常の原因が予測できている分、生産の回復を早めことができる。
しかし、工程管理者は、たとえ現場で解決できるような軽微な異常であっても、警報される度に生産ラインに駆けつけなければならない。したがって、特許文献1に開示されている物流作業分析システムを利用したとしても、生産ラインに駆けつけるという点では、工程管理者の負担は軽減されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、生産ラインを管理する工程管理者の負担を軽減させることができる、生産管理システムおよび生産管理プログラムの提供を目的とする。
本発明の上記の目的は、下記の手段によって達成される。
(1)生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、前記生産ラインの作業の進行を管理する管理部と、前記作業の進行の異常を知らせる警報部と、前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識する認識部と、前記管理部が前記作業の進行の異常を検出した後に、前記認識部が認識した前記作業者の人数が前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数より多ければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、前記あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御部と、を有する、生産管理システム。
(2)前記制御部は、前記管理部が前記作業の進行の異常を検出した前後で、前記認識部が認識した前記作業者の人数が増加していなければ、前記判定をせずに前記警報部を作動させる、上記(1)に記載の生産管理システム。
(3)生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、前記生産ラインの作業の進行を管理する管理部と、前記作業の進行の異常を知らせる警報部と、前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識する認識部と、前記管理部が前記作業の進行の異常を検出したときに、前記認識部が認識した前記作業者の人数が、前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数よりも多く、かつ前記作業の進行の異常を検出する前後で前記作業者の人数が増加していれば、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御部と、を有する、生産管理システム。
(4)前記制御部は、前記管理部が前記作業の進行の異常を検出したときに前記認識部により、前記作業の進行の異常を検出する前後で認識した前記作業者の人数が同一の人数であれば、前記判定をせずに前記警報部を不作動とさせる、上記(3)に記載の生産管理システム。
(5)前記管理部が検出する前記作業の進行の異常とは、前記作業の進行が遅延することである、上記(1)から(4)のいずれかに記載の生産管理システム。
(6)前記認識部は、前記検出部の信号から前記作業領域内の前記作業者の人数とともに前記作業者を識別可能であり、前記あらかじめ定める条件に合致するときとは、認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているときであり、前記あらかじめ定める条件に合致しないときとは、認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれていないときである、上記(1)から(5)のいずれかに記載の生産管理システム。
(7)前記検出部は、前記作業領域を撮影するカメラであり、前記制御部は、前記作業者のIDを、前記作業者の外見的な特徴および前記作業者の熟練度と、関連付けて記憶する記憶部を有し、前記認識部は、前記カメラが撮像した画像から、前記作業者の外見的な特徴を認識し、前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているか否かは、前記認識部が認識した前記作業者の外見的な特徴を、前記記憶部に記憶されている前記作業者の外見的な特徴と照合し、照合結果から特定した前記作業者のIDから前記作業者の熟練度を認識することによって行う、上記(6)に記載の生産管理システム。
(8)前記生産ラインは、ライン生産方式またはセル生産方式のいずれかを採用する前記生産ラインである、上記(1)から(7)のいずれかに記載の生産管理システム。
(9)前記カメラが撮像する前記作業領域は、前記生産ラインが前記ライン生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記生産ラインに設置される生産装置の周辺に設定される作業領域であり、前記生産ラインが前記セル生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記作業者の作業領域に設定される作業領域である上記(8)に記載の生産管理システム。
(10)前記生産ラインが前記セル生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記管理部は、前記作業領域における前記作業者の動きの遅れを認識して前記作業の進行の遅延を検出する、上記(9)に記載の生産管理システム。
(11)生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、作業の進行の異常を知らせる警報部と、を有する前記生産ラインにおいて、前記生産ラインを統括的に制御するコンピューターに、前記生産ラインの前記作業の進行を管理させる管理機能と、前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識させる認識機能と、前記管理機能によって前記作業の進行の異常を検出した後に、前記認識機能によって認識した前記作業者の人数が前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数より多ければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、前記あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御機能と、を実現させるための生産管理プログラム。
(12)前記制御機能は、前記管理機能が前記作業の進行の異常を検出した前後で、前記認識部が認識した前記作業者の人数が増加していなければ、前記判定をせずに前記警報部を作動させる、上記(11)に記載の生産管理プログラム。
(13)生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、作業の進行の異常を知らせる警報部と、を有する前記生産ラインにおいて、前記生産ラインを統括的に制御するコンピューターに、前記生産ラインの前記作業の進行を管理させる管理機能と、前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識させる認識機能と、前記管理機能によって前記作業の進行の異常を検出したときに、前記認識機能によって認識した前記作業者の人数が、前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数よりも多く、かつ前記作業の進行の異常を検出する前後で前記作業者の人数が増加していれば、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御機能と、を実現させるための生産管理プログラム。
(14)前記制御機能は、前記管理機能が前記作業の進行の異常を検出したときに前記認識機能により、前記作業の進行の異常を検出する前後で認識した前記作業者の人数が同一の人数であれば、前記判定をせずに前記警報部を不作動とさせる、上記(13)に記載の生産管理プログラム。
(15)前記あらかじめ定める条件に合致するときとは、認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているときであり、前記あらかじめ定める条件に合致しないときとは、認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれていないときである、上記(11)から(14)のいずれかに記載の生産管理プログラム。
(16)前記コンピューターは、前記作業者のIDを、前記作業者の外見的な特徴および前記作業者の熟練度と、関連付けて記憶する記憶部を有し、前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているか否かは、前記認識機能に認識させた前記作業者の外見的な特徴を、前記記憶部に記憶されている前記作業者のIDに対応付けられた外見的な特徴と照合し、照合結果から、前記記憶部に記憶されている前記作業者のIDを認識し、認識結果から前記記憶部に記憶されている前記作業者の熟練度を認識することによって行う、上記(15)に記載の生産管理プログラム。
以上のように構成された生産管理システムおよび生産管理プログラムによれば、工程管理者が現場に駆けつける必要のないときには警報されず、駆けつける必要のあるときにのみ警報されるので、工程管理者の負担を軽減させることができる。
ライン生産方式の生産ラインおよびその生産ラインを管理する生産管理システムの構成図である。 図1の生産管理装置のハードウェアの構成図である。 図1の生産管理システムにおける通常の生産作業の場合の動作フローチャートである。 通常の生産作業の場合の生産管理システムの動作を模式的に示す図である。 図1の生産管理システムにおける教育の生産作業の場合の動作フローチャートである。 教育の生産作業の場合の生産管理システムの動作を模式的に示す図である。 セル生産方式の生産ラインおよびその生産ラインを管理する生産管理システムの構成図である。 図7の生産管理システムにおける通常の生産作業の場合の動作フローチャートである。
次に、本発明に係る生産管理システムおよび生産管理プログラムの実施形態を、[実施形態1]と[実施形態2]とに分けて、図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
実施形態1は、本発明に係る生産管理システムおよび生産管理プログラムをライン生産方式の生産ラインに適用した場合を例示する。
(生産ラインの構成)
図1は、ライン生産方式の生産ラインおよびその生産ラインを管理する生産管理システムの構成図である。図1に示すように、生産ライン100は、生産装置110A、110B、生産管理システム200を有する。ライン生産方式を採用すると、単一の製品を大量に生産できる。
生産装置110A、110Bは、たとえばプリンタを生産する生産装置である。生産装置110Aの近辺には作業者120Aが、生産装置110Bの近辺には作業者120Bがそれぞれ配置される。それぞれの作業者120A、120Bは、図示上流方向から下流方向に向けて流れるプリンタの製造に関する作業を行う。なお、以下においては、作用者120A、120B(後述の120C、120Dも同様)は個々の作業者を表す。以下においては、個々を区別せずに作業者を包括的に表す場合には単に作業者120と記述する。また作業者120と記述した場合、これには単数、または複数の両方が含まれる。
(生産管理システムの構成)
生産管理システム200は、カメラ210A、210B、生産管理装置220、および警報部240を備える。
カメラ210A、210Bは、検出部として機能し、生産ライン100の作業領域内の作業者120Aまたは120Bの存在を検出する。各作業領域は生産ライン100に設置される生産装置110A、110Bの周辺に設定される。したがって、カメラ210Aは、生産装置110Aの周辺で作業をする作業者120Aを撮像し、カメラ210Bは、生産装置110Bの周辺で作業をする作業者120Bを撮像する。
生産管理装置220は、生産装置110A、110Bから送られる稼働状況に関する信号とカメラ210A、210Bから送られる作業者120A、120Bなどの画像に関する信号(画像信号)とを受信する。生産管理装置220は、これらの信号を用いて、工程管理者130に警報するか否かを判断する。
警報部240は作業の進行の異常を知らせる。警報部240は生産管理装置220から出力される信号によって作動する。警報部240が作動すると、照明、音響、振動などにより工程管理者130に警報される。工程管理者130はこの警報によって生産ライン100に駆けつけ、作業の遅れが取り戻せるようにする。
(生産管理装置の構成)
生産管理装置220は、管理部230、認識部250、制御部260、および記憶部270を備える。
管理部230は生産ライン100の作業の進行を管理する。管理部230は、生産装置110A、110Bから送られる稼働状況に関する信号に基づいて、作業領域毎に作業の進行の異常を検出できる。ここで、作業の進行の異常とは、本実施形態では、作業が予定通りに行われずに、作業の進行が遅延することである。
認識部250は、カメラ210A、210Bの画像信号から、各作業領域内の作業者を認識する。認識部250は、カメラ210Aが撮像する作業領域内において、作業者120Aを含む作業者120の人数や作業者120の外見的な特徴を認識する。また、認識部250は、カメラ210Bが撮像する作業領域内において、作業者120Bを含む作業者120の人数や作業者120の外見的な特徴を認識する。
記憶部270は、生産ライン100で作業に携わる全ての作業者120のID(識別情報)を作業者120の外見的な特徴および作業者120の熟練度と、関連付けて記憶する。この熟練度は、作業者120毎にそのIDに紐付けて設定される。例えば、工程管理者130等により設定され、記憶される。この熟練度は、作業者120のトータルの経験年数(日数)や、個々の作業領域における作業での細分化された作業工程での経験年数(日数)により設定される。この熟練度は、制御部260側で、自動的に設定してもよい。また、作業者120の職能階級(ライン長、サブライン長等)により設定してもよい。
制御部260は、通常の生産作業の場合と、教育の生産作業の場合とでは異なる動作をする。ここで、通常の生産作業とは、本実施形態では、工場で一般的に行われているプリンタの生産作業である。教育の生産作業とは、本実施形態では、プリンタの生産をする作業者が新人の作業者を教育しながら行なう生産作業である。制御部260の機能を(通常の生産作業の場合)と(教育の生産作業の場合)とに分けて説明する。
(通常の生産作業の場合)
制御部260は、管理部230が作業の進行の異常を検出した後に、認識部250が認識した作業者の人数が作業領域毎にあらかじめ定めた所定数より多ければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、あらかじめ定める条件に合致するときに警報部240を不作動とする。一方、制御部260は、あらかじめ定める条件に合致しないときに警報部240を作動させる。ここで、あらかじめ定める条件に合致するときとは、認識部250が認識した作業者120の中に熟練度の高い作業者が含まれているときである。また、あらかじめ定める条件に合致しないときとは、認識部250が認識した作業者120の中に熟練度の高い作業者が含まれていないときである。
したがって、制御部260は、作業の進行が遅延したときに、作業者の人数が、たとえば1人から2人に増加し、その2人の作業者の中に熟練度の高い作業者がいれば、警報部240は作動させず、工程管理者130を呼び出さない。一方、制御部260は、その2人の作業者の中に熟練度の高い作業者がいなければ、警報部240を作動させ、工程管理者130を呼び出す。制御部260は、現場で生産の遅延の解消が見込めそうもないときにだけ警報部240を作動させるので、工程管理者130が現場に向かう負担を軽減させることができる。
また、制御部260は、管理部230が作業の進行の異常を検出した前後で、作業者の人数が増加していなければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かの判定をせずに、警報部を240作動させる。生産ライン100に応援に駆け付けた作業者が誰もいなく、現場で生産の遅延の解消が見込めないと判断できるからである。
(教育の生産作業の場合)
制御部260は、管理部230が作業の進行の異常を検出したときに、認識部250が認識した作業者の人数が、作業領域毎にあらかじめ定めた所定数よりも多く、かつ作業の進行の異常を検出する前後で作業者の人数が増加しているか否かを判断する。生産ライン100に応援に駆け付けた作業者がいるか否かを見るためである。作業の進行の異常を検出する前後で作業者の人数が増加していれば、上記の通常の生産作業の場合と同様に、あらかじめ定める条件に合致するときに警報部240を不作動とする。一方、あらかじめ定める条件に合致しないときに警報部240を作動させる。ここで、作業の進行の異常、あらかじめ定める条件に合致するときのそれぞれの意味は上記の通りである。
したがって、作業の進行が遅延したときの制御部260の動作は上記の通常の生産作業の場合と同一である。
また、制御部260は、管理部230が作業の進行の異常を検出したときに認識部250により作業の進行の異常を検出する前後で認識した作業者の人数が同一の人数であるか否かを判断する。作業者の人数が同一の人数であれば、あらかじめ定める条件に合致するか否かの判定をせずに、警報部240を不作動とさせる。教育の生産作業の場合には、作業の進行に遅延を来すことが前提であり、生産ライン100に応援に駆け付ける作業者が誰もいなくても、現場で生産の遅延の解消が見込めるからである。
したがって、教育の作業の場合、制御部260は、作業の進行が遅延したときに、作業者の人数が同一の人数であっても、警報部240を作動させないので、工程管理者130の負担を軽減させることができる。
カメラ210A、210Bが撮像した作業者120の中に熟練度の高い作業者が含まれているか否かは、次のようにして判断する。
制御部260は、認識部250が認識した作業者120の外見的な特徴を、記憶部270に記憶されている複数の作業者120のIDに対応付けられた作業者120の外見的な特徴とそれぞれ照合する。次に、照合結果から外見的な特徴が一致する、または所定以上のマッチング度で一致するIDを特定し、このIDに対応する作業者120の熟練度を認識する。制御部260は、以上の手順によって、生産ライン100の作業者120の全ての熟練度を認識できる。
図2は、図1の生産管理装置のハードウェアの構成図である。生産管理装置220はコンピューターによって構成され、コンピューターは、CPU222、ROM224、RAM226、およびHDD(ハードディスクドライブ)228を備える。コンピューターは生産ライン100を統括的に制御する。
CPU222がROM224に記憶させてある生産管理プログラムを実行すると、CPU222内に管理機能、認識機能、制御機能がそれぞれ実現される。実現される管理機能、認識機能、制御機能の動作は、それぞれ、図1に示す生産管理装置220の管理部230、認識部250、制御部260と同一である。
ROM224またはHDD228には、生産ライン100で作業に携わる全ての作業者120のID(識別情報)を作業者120の外見的な特徴および作業者120の熟練度と、関連付けて記憶させる。この熟練度は上記の通りである。したがって、ROM224またはHDD228は、図1に示す生産管理装置220の記憶部270となる。なお、RAM226には、CPU222の演算結果も一時的に記憶させておくことができる。
図3は、図1の生産管理システムにおける通常の生産作業の場合の動作フローチャートである。また、図4は、通常の生産作業の場合の生産管理システムの動作を模式的に示す図である。図3の動作フローチャートは、本実施形態に係る生産管理プログラムがコンピューターによって実行された場合の動作を示すものでもある。
(通常の生産作業の場合の生産管理システムの動作)
この動作は、カメラ210Aが撮像する1つの作業領域のみについて説明する。まず、生産ライン100において、作業者120Aは、たとえばプリンタの生産作業を行う(S100)。次に、認識部250は、カメラ210Aが撮像した画像から作業領域内の作業者120Aを認識し、作業領域内の作業者の人数を認識する(S101)。ここで認識される作業者の人数は、その作業領域で作業を行なうために通常必要とされている作業者の人数である。本実施形態ではこの人数を所定数とし、所定数は1人としている。この所定数は、カメラ210Aが撮影する作業領域の数や、その作業領域で作業する作業者の人数により適宜設定される。この所定数は、工程管理者130等により適宜変更してもよい。
次に、管理部230によって、作業の進行の異常が発生したか否か、すなわち、生産に遅延が発生したか否かが判断される(S102)。生産に遅延が発生したか否かは、たとえば、生産装置110Aが生産するプリンタ一台一台のタスクタイム、単位時間当たりのプリンタの生産台数、などを設定値と比較することによって判断する。
生産に遅延が発生していなければ(S102:NO)、S100のステップに戻り、作業者120Aは生産作業を継続し、認識部250は作業者の人数を認識する。一方、生産に遅延が発生していれば(S102:YES)、管理部230は、生産装置110Aに異常があるか否かを判断する(S103)。生産装置110Aに異常があるか否かは、生産装置110Aから制御部260に送られる稼働状況に関する信号に基づいて判断される。生産装置110Aの異常とは、具体的には、生産装置110Aの故障である。
生産装置110Aに異常があれば(S103:YES)、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S108)。警報の出力によって、工程管理者130は生産ライン100に駆けつけ、生産の遅延の解消に努める。一方、生産装置110Aに異常がなければ(S103:NO)、制御部260は、認識部250が認識した作業者の人数が、所定数よりも多いか否かを判断する(S104)。たとえば、本実施形態の場合、所定数として1人の作業者があらかじめ定められているので、認識部250が2人以上の作業者を認識したか否かを判断することになる。
上記の場合、2人以上の人数の作業者を検出していなければ(S104:NO)、生産に遅延が発生したのにもかかわらず、1人の作業者がその遅延の対処をしているのであるから、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する。警報の出力によって、工程管理者130は生産ライン100に駆けつけ、生産の遅延の解消に努める(S108)。
一方、2人以上の人数の作業者120を検出していれば(S104:YES)、制御部260は、認識部250が認識した作業者120の外見的な特徴を、記憶部270に記憶されている複数の作業者120のIDに対応付けられた作業者120の外見的な特徴とそれぞれ照合する。次に、照合結果から外見的な特徴が一致する、または所定以上のマッチング度で一致するIDを特定し、このIDに対応する作業者120の熟練度を認識する(S105)。制御部260は、以上の手順によって、生産ライン100の作業者120の全ての熟練度を認識できる。
次に、制御部260は、作業者120の中に熟練度の高い作業者がいるか否かを判断する(S106)。熟練度の高い作業者がいなければ(S106:NO)、現場の作業者だけでは生産の遅延の解消が見込めないので、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S108)。警報の出力によって、工程管理者130は生産ライン100に駆けつけ、生産の遅延の解消に努める。
一方、熟練度の高い作業者がいれば(S106:YES)、現場の作業者120だけで生産の遅延の解消が見込めるので、制御部260は警報部240を不作動とし、警報を出力しない(S107)。したがって、生産に遅延が発生しても、現場に熟練度の高い作業者がいれば、工程管理者130は呼び出されない。
以上の動作を模式的に示すと、図4の通りである。
すなわち、作業者120Aが生産作業を行っているときに、生産に遅延が発生し、それに気づいた作業者120Cが作業者120Aの応援に行ったとする。この場合、作業者120Cが熟練度の高い作業者でなければ、警報が出力され、工程管理者130が呼び出される。工程管理者130は、生産ライン100に駆けつけて、作業者120A、120Cとともに、生産の遅延の解消に努める。なお、作業者120Aが生産作業を行っているときに、生産に遅延が発生し、それに誰も気づかずに、作業者の応援がなかったときにも、警報が出力され、工程管理者130が呼び出される。
一方、作業者120Aが生産作業を行っているときに、生産に遅延が発生し、それに気づいた作業者120Dが作業者120Aの応援に行ったとする。この場合、作業者120Dが熟練度の高い作業者であれば、警報は出力されず、工程管理者130は呼び出されない。作業者120Dは熟練度の高い作業者であるので、作業者120A、120Dだけで生産の遅延の解消に努められるからである。したがって、この場合、工程管理者130の負担が軽減される。
図5は、図1の生産管理システムにおける教育の生産作業の場合の動作フローチャートである。また、図6は、教育の生産作業の場合の生産管理システムの動作を模式的に示す図である。図5の動作フローチャートは、本実施形態に係る生産管理プログラムがコンピューターによって実行された場合の動作を示すものでもある。図5の動作フローチャートは図3の動作フローチャートと同一の処理を含んでいる。同一の処理については概要のみを記す。
(教育の生産作業の場合の生産管理システムの動作)
この動作は、カメラ210Aが撮像する1つの作業領域のみについて説明する。まず、生産ライン100において、作業者120A、120aは、たとえばプリンタの生産作業を行う(S200)。ここで、作業者120Aは、作業者120aに作業を教育する作業者であり、作業者120aは、新人の作業者であるとする。次に、認識部250は、カメラ210Aが撮像した画像から作業領域内の作業者120A、120aを認識し、作業領域内の作業者の人数を認識する(S201)。したがって、認識部250は2人の作業者120A、120aを認識することになる。次に、管理部230によって、作業の進行の異常が発生したか否か、すなわち、生産に遅延が発生したか否かが判断される(S202)。
生産に遅延が発生していなければ(S202:NO)、S200のステップに戻り、作業者120A、120aは生産作業を継続し、認識部250は作業者の人数を認識する。一方、生産に遅延が発生していれば(S202:YES)、制御部260は、生産装置110Aに異常があるか否かを判断する(S203)。
生産装置110Aに異常があれば(S203:YES)、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S210)。一方、生産装置110Aに異常がなければ(S203:NO)、制御部260は、認識部250が認識する作業者120の人数が、あらかじめ定めた所定数よりも多いか否かを判断する(S204)。ここで、本実施形態で所定数を1人としているのは上記の通りである。一方、S201の処理で認識されている作業者の人数は2人である。作業者の人数が所定数よりも多くなければ(S204:NO)、作業者は1人になっているのであるから、現場の作業者120Aまたは120aだけでは生産の遅延の解消が見込めない。このため、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S210)。
一方、作業者の人数が所定数よりも多ければ(S204:YES)、つまり、2人以上の作業者がいれば、次に、管理部230は、遅延が拡大しているか否かを判断する(S205)。遅延が拡大しているか否かは、生産装置110Aから送られる稼働状況に関する信号に基づいて検出される。生産装置110Aからはプリンタの製造が1ステップ進行する度に稼働状況に関する信号が出力される。この稼動状況に関する信号の出力の時間間隔が次第に大きくなる傾向が現れると、管理部230は、遅延が拡大していると判断する。遅延が拡大していなければ(S205:NO)、現場の2人以上の作業者120A、120aで生産の遅延の解消が見込めるため、制御部260は警報部240を不作動とし、警報を出力しない(S209)。
一方、遅延が拡大していれば(S205:YES)、制御部260は、作業者の人数が、生産に遅延が発生したときよりも増加しているか否かを判断する(S206)。つまり、2人の作業者120A、120aから3人以上の作業者120に人数が増えていないかを判断する。作業者の人数が増加していなければ、すなわち、認識部230により、作業の進行の異常を検出する前後で認識した作業者人数が同一の人数であれば、(S206:NO)、制御部260は警報部240を不作動とし、警報を出力しない(S209)。
一方、作業者の人数が、増加していれば(S206:YES)、制御部260は、認識部250が認識した作業者120の外見的な特徴を、記憶部270に記憶されている複数の作業者120のIDに対応付けられた作業者120の外見的な特徴とそれぞれ照合する。次に、照合結果から外見的な特徴が一致する、または所定以上のマッチング度で一致するIDを特定し、このIDに対応する作業者120の熟練度を認識する(S207)。
次に、制御部260は、作業者の中に熟練度の高い作業者がいるか否かを判断する(S208)。熟練度の高い作業者がいなければ(S208:NO)、現場の作業者120だけでは生産の遅延の解消が見込めないので、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S210)。
一方、熟練度の高い作業者がいれば(S208:YES)、現場の作業者120だけで生産の遅延の解消が見込めるので、制御部260は警報部240を不作動とし、警報を出力しない(S209)。
以上の動作を模式的に示すと、図6の通りである。
すなわち、教育側の作業者120Aと新人の作業者120aとが教育の生産作業を行っているときに、生産に遅延が発生し、その遅延に対して作業者120A、120aが対応しているときには、作業者120A、120aによって、生産の遅延の解消に努めることができるので、警報を出力しない。
そして、遅延が拡大し、それに気づいた作業者120C、120Dが作業者120A、120aの応援に行ったとする。作業者120Dが熟練度の高い作業者であれば、作業者120A、120a、120C、120Dによって、生産の遅延の解消に努めることができるので、警報を出力しない。
一方、遅延が拡大し、それに気づいた作業者120C、120Eが作業者120A、120aの応援に行ったとする。作業者120C、120Eが熟練度の高い作業者でなければ、作業者120A、120a、120C、120Eによる、生産の遅延の解消は困難であるので、警報を出力する。警報が出力されると、工程管理者130が生産ライン100に駆けつけて、作業者120A、120a、120C、120Eとともに、生産の遅延の解消に努める。
以上、図3から図6では、カメラ210Aが撮像する1つの作業領域について説明した。なお、カメラ210Bが撮像するもう一つの作業領域についても図3から図6で説明した動作と同一である。
以上のように、実施形態1では、通常の生産作業の場合と教育の生産作業の場合とにおいて、工程管理者130が駆けつける必要のあるときにのみ警報するので、工程管理者130の負担を軽減させることができる。
[実施形態2]
実施形態2は、本発明に係る生産管理システムおよび生産管理プログラムをセル生産方式の生産ラインに適用した場合を例示する。
(生産ラインの構成)
図7は、セル生産方式の生産ラインおよびその生産ラインを管理する生産管理システムの構成図である。図7に示すように、生産ライン100Aは、生産装置110C、生産管理システム200を有する。セル生産方式を採用すると、少数の作業者によって作業を製品の完成まで行なうことができる。生産ライン100Aには、作業者120A、120Bごとに作業領域150A、150Bが設けてある。
生産装置110Cは、実施形態1と同様に、たとえばプリンタを生産する生産装置である。作業領域150Aでは作業者120Aが作業をし、作業領域150Bでは作業者120Bが作業をしている。作業者120Aと作業者120Bとでは異なる作業をしている。
(生産管理システムの構成)
生産管理システム200は、カメラ210A、210B、生産管理装置220、および警報部240を備える。
カメラ210A、210Bは、検出部として機能し、生産ライン100Aの作業領域150Aまたは150B内の作業者120Aまたは120Bの存在を検出する。カメラ210A、210Bの撮像領域(図7に点線で示す)は、作業者120A、120Bの作業領域150A、150Bに設定される。カメラ210Aは、作業領域150A内の作業者120Aのみならず、作業領域150A内のすべての作業者120を撮像できる。また、カメラ210Bは、作業領域150B内の作業者120Bのみならず、作業領域150B内のすべての作業者120を撮像できる。
生産管理装置220は、生産装置110Cから送られる稼働状況に関する信号とカメラ210A、210Bから送られる作業者120A、120Bなどの画像に関する信号(画像信号)とを受信する。生産管理装置220は、これらの信号を用いて、工程管理者130に警報するか否かを判断する。警報部240の機能は実施形態1と同一である。
(生産管理装置の構成)
生産管理装置220は、管理部230、認識部250、制御部260、および記憶部270を備える。管理部230は生産ライン100Aの作業の進行を管理する。管理部230は、カメラ210A、210Bの撮像領域で撮像される、作業領域150A、150B内の作業者120の行っている作業の進行度合いが定められている作業の進行度合いよりも遅れているか否かを見て、作業の進行の遅延を検出する。認識部250、制御部260、および記憶部270の機能は実施形態1と同一である。また、生産管理装置220のハードウェアの構成は図2に示した実施形態1と同一である。
図8は、図7の生産管理システムにおける通常の生産作業の場合の動作フローチャートである。図8の動作フローチャートは、本実施形態に係る生産管理プログラムがコンピューターによって実行された場合の動作を示すものでもある。図8の動作フローチャートは図3の動作フローチャートと同一の処理を多く含んでいる。同一の処理については概要のみを記す。
(通常の生産作業の場合の生産管理システムの動作)
まず、生産ライン100Aにおいて、作業者120Aは作業領域150A内において、作業者120Bは作業領域150B内において、たとえばプリンタの生産作業を行う(S300)。次に、認識部250は、カメラ210Aが撮像した画像から作業領域150Aの作業者120Aを、カメラ210Bが撮像した画像から作業領域150Bの作業者120Bを、それぞれ認識し、作業領域150A、150Bのそれぞれの作業者の人数を認識する(S301)。次に、管理部230によって、作業の進行の異常が発生したか否か、すなわち、生産に遅延が発生したか否かが判断される(S302)。生産に遅延が発生したか否かは、カメラ210A、210Bによってそれぞれ撮像される作業者120A、120Bの行っている作業の進行度合いが定められている作業の進行度合いよりも遅れているか否かを見て、判断する。たとえば、作業が開始されてからある時間経過した時点で、作業者120Aの作業のステップが、通常行われている作業のステップよりも遅れているときには、生産に遅延が発生していると判断する。
生産に遅延が発生していなければ(S302:NO)、S300のステップに戻り、作業者120A、120Bは生産作業を継続し、認識部250は作業領域150A、150B毎に、作業者の人数を認識する。一方、生産に遅延が発生していれば(S302:YES)、制御部260は、生産が遅延している領域を特定する(S303)。カメラ210Aが撮像している作業者120Aの行っている作業の進行度合いが、定められている作業の進行度合いよりも遅れていれば、作業領域150Aの生産が遅延していると判断する。
制御部260は、生産装置110Aに異常があるか否かを判断する(S304)。生産装置110Aに異常があれば(S304:YES)、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S309)。一方、生産装置110Aに異常がなければ(S304:NO)、制御部260は、認識部250が作業領域150A内において所定の作業者よりも多い人数の作業者を検出したか否かを判断する(S305)。たとえば、本実施形態の場合、所定数として1人の作業者があらかじめ定められているので、認識部250が作業領域150A内において2人以上の作業者を認識したか否かを判断することになる。
作業領域150A内において所定数よりも多い人数の作業者を検出していなければ(S305:NO)、制御部260は警報部240を作動させ、警報を出力する(S309)。一方、作業領域150A内において所定数よりも多い人数の作業者を検出していれば(S305:YES)、制御部260は、特定された作業領域150Aにいる作業者120の熟練度を認識する(S306)。
次に、制御部260は、作業者120の中に熟練度の高い作業者がいるか否かを判断する(S307)。熟練度の高い作業者がいなければ(S307:NO)、警報部240を作動させ、警報を出力する(S309)。一方、熟練度の高い作業者がいれば(S307:YES)、警報部240を不作動とし、警報を出力しない(S308)。
以上では、通常の生産作業の場合の生産管理システムの動作について説明した。実施形態2でも、教育の生産作業の場合はあるが、この場合の生産管理システムの動作は、生産が遅延している領域を特定する処理(図8のS303の処理)が加わる以外、実施形態1と同一である。
実施形態2でも、実施形態1と同様、通常の生産作業の場合と教育の生産作業の場合とにおいて、工程管理者130が駆けつける必要のあるときにのみ警報するので、工程管理者130の負担を軽減させることができる。
実施形態1、2で説明した生産管理システムおよび生産管理プログラムの構成は、本発明の技術的思想の一具体例として説明したものであり、特許請求の範囲の記載の範囲内において種々改変することができる。したがって、本発明の技術的範囲は本明細書に記載された構成に限定されるものではない。
例えば、作業領域での作業者120の認識(人数、識別)をカメラの画像信号により作業者120の外見的特徴を用いておこなったが、これに限られない。作業者120が携帯するまたは身につけるアイテム(例えば個別に異なる色や形状のID証やヘルメット)を画像認識することにより作業者120を認識するようにしてもよい。また、検出部としてはカメラに換えて、作業者120が携帯するICタグを、作業領域にそれぞれ配置したRFIDリーダーにより読み取ることで、作業領域に存在する作業者120の認識をするようにしてもよい。
また、上記の生産管理プログラムは、たとえば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記の生産管理プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、生産管理装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100、100A 生産ライン、
110A、110B、110C 生産装置、
120A、120a、120B、120C、120D、120E 作業者、
130 工程管理者、
150A、150B 作業領域、
200 生産管理システム、
210A、210B カメラ、
220 生産管理装置、
222 CPU、
224 RAM、
226 ROM、
230 管理部、
240 警報部、
250 認識部、
260 制御部、
270 記憶部。

Claims (16)

  1. 生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、
    前記生産ラインの作業の進行を管理する管理部と、
    前記作業の進行の異常を知らせる警報部と、
    前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識する認識部と、
    前記管理部が前記作業の進行の異常を検出した後に、前記認識部が認識した前記作業者の人数が前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数より多ければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、前記あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御部と、
    を有する、生産管理システム。
  2. 前記制御部は、
    前記管理部が前記作業の進行の異常を検出した前後で、前記認識部が認識した前記作業者の人数が増加していなければ、前記判定をせずに前記警報部を作動させる、請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、
    前記生産ラインの作業の進行を管理する管理部と、
    前記作業の進行の異常を知らせる警報部と、
    前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識する認識部と、
    前記管理部が前記作業の進行の異常を検出したときに、前記認識部が認識した前記作業者の人数が、前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数よりも多く、かつ前記作業の進行の異常を検出する前後で前記作業者の人数が増加していれば、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御部と、
    を有する、生産管理システム。
  4. 前記制御部は、
    前記管理部が前記作業の進行の異常を検出したときに前記認識部により、前記作業の進行の異常を検出する前後で認識した前記作業者の人数が同一の人数であれば、前記判定をせずに前記警報部を不作動とさせる、請求項3に記載の生産管理システム。
  5. 前記管理部が検出する前記作業の進行の異常とは、前記作業の進行が遅延することである、請求項1から4のいずれかに記載の生産管理システム。
  6. 前記認識部は、前記検出部の信号から前記作業領域内の前記作業者の人数とともに前記作業者を識別可能であり、
    前記あらかじめ定める条件に合致するときとは、
    認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているときであり、
    前記あらかじめ定める条件に合致しないときとは、
    認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれていないときである、
    請求項1から5のいずれかに記載の生産管理システム。
  7. 前記検出部は、前記作業領域を撮影するカメラであり、
    前記制御部は、前記作業者のIDを、前記作業者の外見的な特徴および前記作業者の熟練度と、関連付けて記憶する記憶部を有し、
    前記認識部は、前記カメラが撮像した画像から、前記作業者の外見的な特徴を認識し、
    前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているか否かは、前記認識部が認識した前記作業者の外見的な特徴を、前記記憶部に記憶されている前記作業者のIDに対応付けられた外見的な特徴と照合し、照合結果から特定した前記作業者のIDから前記作業者の熟練度を認識することによって行う、請求項6に記載の生産管理システム。
  8. 前記生産ラインは、ライン生産方式またはセル生産方式のいずれかを採用する生産ラインである、請求項1から7のいずれかに記載の生産管理システム。
  9. 前記検出部が検出する前記作業領域は、
    前記生産ラインが前記ライン生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記生産ラインに設置される生産装置の周辺に設定される作業領域であり、
    前記生産ラインが前記セル生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記作業者に設定される作業領域である、
    請求項8に記載の生産管理システム。
  10. 前記生産ラインが前記セル生産方式を採用する前記生産ラインであるときには、前記管理部は、前記作業領域における前記作業者の動きの遅れを認識して前記作業の進行の遅延を検出する、請求項9に記載の生産管理システム。
  11. 生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、
    作業の進行の異常を知らせる警報部と、
    を有する前記生産ラインにおいて、
    前記生産ラインを統括的に制御するコンピューターに、
    前記生産ラインの前記作業の進行を管理させる管理機能と、
    前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識させる認識機能と、
    前記管理機能によって前記作業の進行の異常を検出した後に、前記認識機能によって認識した前記作業者の人数が前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数より多ければ、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、前記あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御機能と、
    を実現させるための生産管理プログラム。
  12. 前記制御機能は、
    前記管理機能が前記作業の進行の異常を検出した前後で、前記認識部が認識した前記作業者の人数が増加していなければ、前記判定をせずに前記警報部を作動させる、請求項11に記載の生産管理プログラム。
  13. 生産ラインの作業領域内の作業者の存在を検出する検出部と、
    作業の進行の異常を知らせる警報部と、
    を有する前記生産ラインにおいて、
    前記生産ラインを統括的に制御するコンピューターに、
    前記生産ラインの前記作業の進行を管理させる管理機能と、
    前記検出部の信号から、前記作業領域内の作業者の人数を認識させる認識機能と、
    前記管理機能によって前記作業の進行の異常を検出したときに、前記認識機能によって認識した前記作業者の人数が、前記作業領域毎にあらかじめ定めた所定数よりも多く、かつ前記作業の進行の異常を検出する前後で前記作業者の人数が増加していれば、あらかじめ定める条件に合致するか否かを判定し、あらかじめ定める条件に合致するときに前記警報部を不作動とし、前記あらかじめ定める条件に合致しないときに前記警報部を作動させる制御機能と、
    を実現させるための生産管理プログラム。
  14. 前記制御機能は、
    前記管理機能が前記作業の進行の異常を検出したときに前記認識機能により、前記作業の進行の異常を検出する前後で認識した前記作業者の人数が同一の人数であれば、前記判定をせずに前記警報部を不作動とさせる、請求項13に記載の生産管理プログラム。
  15. 前記あらかじめ定める条件に合致するときとは、
    認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているときであり、
    前記あらかじめ定める条件に合致しないときとは、
    認識した前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれていないときである、
    請求項11から14のいずれかに記載の生産管理プログラム。
  16. 前記コンピューターは、作業者のIDを、作業者の外見的な特徴および前記作業者の熟練度と、関連付けて記憶する記憶部を有し、
    前記作業者の中に熟練度の高い前記作業者が含まれているか否かは、前記認識機能に認識させた前記作業者の外見的な特徴を、前記記憶部に記憶されている前記作業者のIDに対応付けられた外見的な特徴と照合し、照合結果から、前記記憶部に記憶されている前記作業者のIDを認識し、認識結果から前記記憶部に記憶されている前記作業者の熟練度を認識することによって行う、請求項15に記載の生産管理プログラム。
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