JP6952975B2 - プロトン伝導性電解質及び燃料電池 - Google Patents

プロトン伝導性電解質及び燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、プロトン伝導性電解質及び燃料電池に関する。
燃料電池は電解質の種類によりいくつかに分類されるが、この中でも電解質としてイオン伝導性を有する高分子膜(イオン交換膜)を用いる固体高分子燃料電池(PEFC)は小型化及び軽量化が可能であり、携帯機器、燃料電池自動車等への応用が期待されている。
PEFCは、電解質であるイオン交換膜を正極と負極とで挟み、正極に酸素を供給し、負極に水素等の燃料を供給することにより発電する。PEFCの電解質としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸系ポリマー(例えば、Nafion(登録商標))膜等が使用されている。
パーフルオロアルキルスルホン酸系ポリマー膜等のフッ化炭素系イオン交換膜を用いたPEFCは80℃程度の比較的低い温度領域で運転される。この理由としては、プロトン伝導性を向上させるためにイオン交換膜を十分に加湿する必要があり、作動温度が水の沸点未満に制限されること、イオン交換膜の耐熱性が低いこと等が挙げられる。
一方、近年では、PEFCの作動温度を高くすることによる様々な利点が報告されている。PEFCの作動温度を高くすることによる利点としては、発電効率の向上による白金等の触媒の使用量の低減が可能であること、白金等の触媒におけるCO被毒の低減が可能であり、改質システムの簡素化が可能であること等が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。そこで、100℃〜200℃程度の中温度領域で作動できるPEFCの期待が高まっている。例えば、100℃以上でかつ無加湿でも使用可能な伝導膜、及びこの伝導膜を電解質として用いた燃料電池が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−185891号公報 特開2016−4621号公報
前述のように、発電効率の向上、システムの簡素化等の点から100℃以上かつ無加湿においても使用可能な新しいプロトン伝導性電解質の開発が求められている。
本発明の一形態が解決しようとする課題は、100℃以上かつ無加湿においても使用可能なプロトン伝導性電解質及びこのプロトン伝導性電解質を備える燃料電池を提供することである。
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有する化合物を含むプロトン伝導性電解質。
<2> 前記化合物は、環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンを含む<1>に記載のプロトン伝導性電解質。
<3> 前記化合物は、環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンを含む<1>又は<2>に記載のプロトン伝導性電解質。
<4> 前記環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンは、以下の化学式(I)で表されるアニオンである<2>に記載のプロトン伝導性電解質。
Figure 0006952975

<5> 前記化合物は、アミノ基を有するカチオンを含む<1>〜<4>のいずれか1つに記載のプロトン伝導性電解質。
<6> 前記化合物は、アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンを含む<1>〜<5>のいずれか1つに記載のプロトン伝導性電解質。
<7> 前記アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンは、以下の化学式で表される化合物にプロトンが付与されたカチオンから選択される少なくとも一つである<6>に記載のプロトン伝導性電解質。
Figure 0006952975
<8> プロトン供与性化合物及びプロトン配位性化合物の少なくとも一方を更に含む<1>〜<7>のいずれか1つに記載のプロトン伝導性電解質。
<9> <1>〜<8>のいずれか1つに記載のプロトン伝導性電解質を備える燃料電池。
本発明の一形態によれば、100℃以上かつ無加湿においても使用可能なプロトン伝導性電解質、及びこのプロトン伝導性電解質の形成に用いる化合物及びこのプロトン伝導性電解質を備える燃料電池を提供することができる。
実施例1における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例1におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。 実施例2における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例2におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。 実施例3における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例3におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。 実施例4における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例4におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。 実施例5における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例6における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例7における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例8における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例9における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例10における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例11における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例12における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例13における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例14における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例15における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例16における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例17(プロトン供与性化合物ドープ無し)における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例17(プロトン供与性化合物ドープ無し)におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。 実施例18(プロトン供与性化合物ドープ有り)における示差走査熱量測定(DSC)の結果を示すグラフである。 実施例18(プロトン供与性化合物ドープ有り)におけるイオン伝導度の結果を示すグラフである。
以下、本開示について詳細に説明する。
なお、本開示において「〜」を用いて示された数値範囲には、「〜」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示のプロトン伝導性電解質は、100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有する化合物(以下、「本開示の化合物」とも称する)を含む。
一般に、柔粘性結晶とは、結晶と液体との中間状態である。詳述すると、柔粘性結晶は、構成する分子又はイオンの三次元的な配置に規則性が見られる固体状態でありながら、液体状態と同様に分子又はイオンの配向性には規則性がなく、柔粘性結晶性を示す分子又はイオンは回転することも可能である。柔粘性結晶では、目的イオン、例えばプロトンが分子間をホッピングする機構(グロータス機構)により、プロトン伝導が生じる。このため、本開示のプロトン伝導性電解質では、柔粘性結晶となる温度領域にてプロトン伝導性が高まり、100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有する化合物を含むプロトン伝導性電解質を用いることにより、100℃以上の温度領域にて燃料電池が動作可能となる。
また、通常の固体高分子形燃料電池(PEFC)では、プロトンが水分子と結合したオキソニウムイオンが電解質内を移動する機構(ビークル機構)により、プロトン伝導が生じる。そのため、プロトン伝導のために電解質の加湿が必要となる。
一方、本開示のプロトン伝導性電解質を用いた燃料電池では、前述のように、プロトンが分子間をホッピングする機構(グロータス機構)により、プロトン伝導が生じるため、加湿をせずとも高いプロトン伝導性を得ることができる。したがって、本開示のプロトン伝導性電解質を用いることにより、100℃以上の温度領域にて加湿をせずとも燃料電池が動作可能となる。
本開示において、示差走査熱量測定(DSC)にて、柔粘性結晶となる固相間相転移に対応するピークを示す化合物を、「柔粘性結晶となる化合物」とする。
本開示において、「柔粘性結晶となる温度領域」とは、示差走査熱量測定(DSC)にて、昇温時に柔粘性結晶となる固相間相転移に対応する第1ピークと、第1ピークが得られた温度よりも高い温度にて融点に対応する第2ピークと、を有するときに、第1ピークを示す温度と第2ピークを示す温度との間の温度領域を指す。
したがって、「100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有する」とは、第1ピーク及び第2ピークを有するときに、第2ピークが100℃以上であることを指す。なお、100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有する化合物は、100℃未満の温度領域において柔粘性結晶となる温度領域を有していてもよく、有していなくてもよい。
また、本開示の化合物が融解前に分解されるものである場合、第1ピークを示す温度と化合物が分解する温度との間の温度領域を「柔粘性結晶となる温度領域」とする。
なお、本開示の化合物において、柔粘性結晶となる温度領域は100℃以上であれば特に限定されず、例えば、100℃〜400℃であってもよく、120℃〜350℃であってもよい。
本開示の化合物は、環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンを含むことが好ましい。環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンを対イオンとして含むことにより、鎖状スルホニルイミド骨格を有するアニオンを対イオンとして含む化合物よりも分子運動が制限されることにより、融点の上昇が可能となる傾向にあり、本開示の化合物の柔粘性結晶となる温度領域をより高温へシフト可能となる傾向にある。さらに、スルホニルイミド骨格に由来する高い解離度が得られるため、プロトン伝導性が向上する傾向にある。
環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンとは、環構造中に「−S(=O)−N−S(=O)−」骨格を有するものを指す。また、環構造は、4員環〜8員環が好ましく、5員環〜7員環がより好ましく、6員環が更に好ましい。
本開示の化合物は、環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンを含むことが好ましい。環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンを対イオンとして含むことにより、鎖状のパーフルオロスルホニルイミド骨格を有するアニオン(例えば、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン)を対イオンとして含む化合物よりも分子運動が制限されることにより、融点の上昇が可能となる傾向にあり、本開示の化合物の柔粘性結晶となる温度領域をより高温へシフト可能となる傾向にある。
環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンとは、環構造中に「−S(=O)−N−S(=O)−」骨格及びパーフルオロアルキニル基を有するものを指す。また、「−S(=O)−N−S(=O)−」骨格の両末端がパーフルオロアルキニル基の両末端とそれぞれ結合して環構造を形成しているものであってもよい。環構造は、4員環〜8員環が好ましく、5員環〜7員環がより好ましく、6員環が更に好ましい。6員環である環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンとしては、例えば、以下の化学式(I)で表されるアニオンが挙げられる。
Figure 0006952975
パーフルオロアルキニル基におけるフッ素原子は、他の原子又はアルキル基等の官能基に置換されていてもよい。
本開示の化合物は、アミノ基を有するカチオンを含むことが好ましい。アミノ基としては、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アミノ基等が挙げられる。
アミノ基を有するカチオンとしては、特に限定されず、鎖状アミンに由来するカチオンであってもよく、環状アミンに由来するカチオンであってもよい。アミノ基を有するカチオンが環状アミンに由来するカチオンである場合、環状アミンは、環構造中にアミノ基を有するものであってもよく、環構造から分岐してアミノ基を有するものであってもよい。また、アミノ基を有するカチオンは、アミノ基を1つ有していてもよく、アミノ基を複数有していてもよい。
アミノ基を有するカチオンとしては、アミンカチオン、アンモニウムカチオン等が挙げられる。また、アミノ基を有するカチオンは、アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンであってもよい。
鎖状アミンとしては、直鎖又は分岐鎖状のアミンであればよく、鎖状アミン中の窒素原子が炭素数1〜10の炭化水素基と1つ〜4つ結合している化合物であることが好ましく、1つ〜3つ結合している化合物であることがより好ましい。また、鎖状アミンは、分子中にアミノ基を1つ有していてもよく、アミノ基を複数有していてもよい。
環状アミンとしては、環構造中に一つ以上のアミノ基を有し、かつ環構造が5員環〜9員環である化合物が好ましい。また、環構造中の水素原子は、他の原子又はアルキル基等の官能基に置換されていてもよい。
また、環状アミンとしては、プロトン伝導性を向上させる点から、環構造中にアミノ基を有し、かつ環構造が5員環、7員環及び8員環のいずれかである化合物がより好ましく、環構造中にアミノ基を有し、かつ環構造が5員環である化合物であることが更に好ましい。
アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンは、以下の化学式で表される化合物にプロトンが付与されたカチオンから選択される少なくとも一つであることが好ましい。
Figure 0006952975
また、本開示の化合物は、アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンと、前述の環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンと、を含む化合物であってもよく、アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンと、環状のパーフルオロアルキルスルホニルイミド骨格を有するアニオンと、を含む化合物であってもよい。
本開示の化合物は、例えば、アミノ基を有するカチオン(好ましくはアンモニウムカチオン)のハロゲン塩と、環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンの塩(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等)と、を反応させて合成することができる。
また、本開示のプロトン伝導性電解質は、プロトン供与性化合物及びプロトン配位性化合物の少なくとも一方を更に含むことが好ましい。これにより、プロトン伝導性電解質のプロトン伝導性が向上する傾向にある。
プロトン供与性化合物としては、プロトンを他の化合物等に付与するものであれば特に限定されず、無機又は有機のプロトン供与性化合物(例えば、無機又は有機のプロトン酸)が挙げられる。無機のプロトン供与性化合物としては、例えば、塩酸、硫酸、ホウ酸、硝酸、リン酸、過塩素酸等が挙げられる。有機のプロトン供与性化合物としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、安息香酸、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フタル酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、o、m、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ノナフルオロ−1−ブタンスルホン酸、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸、ビス(トリフルオロメタン)スルニルイミド(HTFSI)、トリフルオロ酢酸、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール等が挙げられる。また、プロトン供与性化合物としては、以下の化学式(II)で表される化合物であってもよい。
Figure 0006952975
プロトン配位性化合物としては、分子内にプロトンを配位するための配位点を有する化合物であれば特に限定されず、例えば、脂肪族アミン、イミダゾール、トリアゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、これらの誘導体等が挙げられる。
例えば、本開示の化合物に含まれるアミノ基を有するカチオンについて、アミノ基が4級アミノ基である場合、プロトン伝導性を高める点から、本開示のプロトン伝導性電解質は、プロトン供与性化合物を更に含むことが好ましい。
本開示のプロトン伝導性電解質にて、プロトン供与性化合物及びプロトン配位性化合物の少なくとも一方の含有率は、特に限定されず、本開示の化合物1モルに対して0.01モル〜0.3モルであることが好ましく、0.05モル〜0.2モルであることがより好ましく、0.08モル〜0.15モルであることが更に好ましい。
<燃料電池>
本開示の燃料電池は、前述のプロトン伝導性電解質を備える。これにより、100℃以上かつ無加湿においても動作可能、より詳細には、100℃以上にて動作可能な温度領域を有し、かつ当該温度領域にて無加湿においても動作可能な燃料電池を提供することができる。
本開示の燃料電池は、100℃以上にて動作可能であるため、発電効率に優れ、白金等の触媒の使用量の低減が可能である。これにより、燃料電池のコストが低減される。また、本開示の燃料電池は、通常の固体高分子形燃料電池よりも高温にて作動可能であるため、より高温の排熱が発生し、排熱の有効利用も可能となる。
さらに、燃料電池を100℃以上にて動作させることにより、白金等の触媒におけるCO被毒を低減することができ、CO除去が不要、あるいはCO除去の負担が低減される。これにより、燃料改質装置を備える燃料電池システムにおいて、CO変成器及びCO除去器が不要となる、あるいは、これらの負担が低減され、システム構成の簡素化が可能となる。
本開示の燃料電池は、携帯機器、燃料電池自動車等に組み込まれていてもよい。
以下、実施例により本開示を詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。なお、各図におけるDSCの結果を示すグラフにおいて、横軸は、温度(℃)を表す。
[実施例1]
まず、アミノ基を有する化合物及び前述の化学式(II)で表される化合物を混合して反応させて、アミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を得た。アミノ基を有する化合物としては、ピロリジンを用いた。
次に、得られた化合物について、再結晶後に、示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。具体的には、示差走査熱量計(島津製作所社製、DSC−60)を用い、毎分10℃の昇温速度で測定を行った。結果を図1及び表1に示す。
図1及び表1に示すように、固相間相転移に対応するピークが−61.7℃及び142.5℃にて観察され、融点に対応するピークが199.9℃にて観察された。また、融解エントロピーは13.97J/mol Kであった。
これにより、実施例1で得られた化合物について、142.5℃〜199.9℃が柔粘性結晶となる温度領域であることを確認した。
また、得られた化合物について、180℃にて4.5時間熱処理し、イオン伝導度(Conductivity(S cm−1))を測定した。イオン伝導度の測定は、水蒸気の影響を排除するため、アルゴン雰囲気にて行った。また、イオン伝導度は、抵抗値が一定になったことを確認して測定値とし、測定には全て金板を使用した。
結果を図2に示す。
なお、測定後のサンプルは黒く変色していた。
図2に示すように、1000/T(K−1)が2.4を超えたあたり(柔粘性結晶となる温度領域付近)から温度の上昇(1000/Tの低下)とともにイオン伝導度が大きく上昇する傾向が確認された。これにより、100℃以上の温度領域にて柔粘性結晶となる温度領域が存在する場合に、その温度領域にてイオン伝導性が高まることが示された。
[実施例2]
アミノ基を有する化合物としてピペリジンを用いたこと以外は実施例1と同様にし、アミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を得た。
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
結果を図3及び表1に示す。
図3及び表1に示すように、固相間相転移に対応するピークが約31℃及び143.9℃にて観察され、融点に対応するピークが216.2℃にて観察された。また、融解エントロピーは15.7J/mol Kであった。
これにより、実施例2で得られた化合物について、143.9℃〜216.2℃が柔粘性結晶となる温度領域であることを確認した。
また、得られた化合物について、200℃にて26時間熱処理し、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。
結果を図4に示す。
なお、測定後のサンプルに特に変化はなかった。
図4に示すように、1000/T(K−1)が2.4あたり(柔粘性結晶となる温度領域付近)から温度の上昇とともにイオン伝導度が大きく上昇する傾向が確認された。これにより、100℃以上の温度領域にて柔粘性結晶となる温度領域が存在する場合に、その温度領域にてイオン伝導性が高まることが示された。
[実施例3]
アミノ基を有する化合物としてヘキサメチレンイミンを用いたこと以外は実施例1と同様にし、アミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を得た。
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
結果を図5及び表1に示す。
図5及び表1に示すように、固相間相転移に対応するピークが137.1℃にて観察され、融点に対応するピークが193.7℃にて観察された。また、融解エントロピーは14.7J/mol Kであった。
これにより、実施例3で得られた化合物について、137.1℃〜193.7℃が柔粘性結晶となる温度領域であることを確認した。
また、得られた化合物について、170℃にて約23時間熱処理した後、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。
結果を図6に示す。
なお、測定後のサンプルは、一部が黒っぽくなっていた。
図6に示すように、1000/T(K−1)が2.4〜2.5の間あたり(柔粘性結晶となる温度領域付近)から温度の上昇とともにイオン伝導度が大きく上昇する傾向が確認された。これにより、100℃以上の温度領域にて柔粘性結晶となる温度領域が存在する場合に、その温度領域にてイオン伝導性が高まることが示された。
[実施例4]
アミノ基を有する化合物としてヘプタメチレンイミンを用いたこと以外は実施例1と同様にし、アミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を得た。
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
結果を図7及び表1に示す。
図7及び表1に示すように、固相間相転移に対応するピークが134.5℃及び144.3℃にて観察され、融点に対応するピークが177.7℃にて観察された。また、融解エントロピーは11.2J/mol Kであった。
これにより、実施例4で得られた化合物について、144.3℃〜177.7℃が柔粘性結晶となる温度領域であることを確認した。
また、得られた化合物について、160℃にて12時間熱処理した後、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。
結果を図8に示す。
なお、測定後のサンプルに特に変化はなかった。
図8に示すように、1000/T(K−1)が2.4〜2.5の間(柔粘性結晶となる温度領域付近)から温度の上昇とともにイオン伝導度が大きく上昇する傾向が確認された。これにより、100℃以上の温度領域にて柔粘性結晶となる温度領域が存在する場合に、その温度領域にてイオン伝導性が高まることが示された。
[実施例5〜16]
アミノ基を有する化合物として表1に示す化合物を用いたこと以外は実施例1と同様にし、アミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を得た。
次に、実施例5〜16にて得られた化合物について、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。なお、実施例5〜7及び実施例14は、再結晶後に示差走査熱量測定(DSC)を行い、実施例8〜13及び実施例15、16は、合成後に示差走査熱量測定(DSC)を行った。
結果を図9〜図20及び表1に示す。なお表1中「−」はデータが無いことを示す。
Figure 0006952975
表1及び図9〜20に示すように、実施例5〜実施例16におけるアミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物について、100℃以上にて柔粘性結晶となり、かつ融解しない温度領域が存在することを確認した。
なお、図13に示すように、実施例8では、融点がDSC曲線に現れなかったが、測定用のサンプルは300℃付近にて黒っぽくなっていることがわかった。実施例8では、固相間相転移に対応するピークが見られた温度95.5℃から分解するまでの温度が、柔粘性結晶となる温度領域であると推測される。
[実施例17、18]
次に、実施例2と同様にしてピロリジンカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物を合成し、この化合物にプロトン供与性化合物をドープしたときのイオン伝導性への影響を検討した。
まず、実施例17としてピロリジンカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物(プロトン供与性化合物ドープ無し)を準備し、実施例18として、ピロリジンカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンとを含む化合物(プロトン供与性化合物ドープ有り)を準備した。実施例18については、前述の化学式(II)で表される化合物を合成した化合物1モルに対して0.1モルドープした。
次に、得られた化合物について、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
結果を図21及び図23に示す。
図21に示すように、実施例17では、固相間相転移に対応するピークが31〜34℃及び148.0℃にて観察され、融点に対応するピークが216.8℃にて観察された。
また、図23に示すように、実施例18では、固相間相転移に対応するピークが31〜34℃及び145.0℃にて観察され、融点に対応するピークが209.8℃にて観察された。
また、得られた化合物について、200℃にて16時間45分熱処理した後、イオン伝導度(Conductivity(S cm−1))を測定した。イオン伝導度の測定は、水蒸気の影響を排除するため、アルゴン雰囲気にて行った。また、イオン伝導度は、抵抗値が一定になったことを確認して測定値とし、測定には全て金板を使用した。
結果を図22及び図24に示す。
図22及び図24に示すように、プロトン供与性化合物をドープすることにより、プロトン供与性化合物をドープしていない場合と比較してイオン伝導性が向上することが確認された。
[実施例19]
化学式[N(CHCHCH(Xは塩素原子)で表されるアミノ基を有する化合物と、前述の化学式(I)で表されるアニオンのリチウム塩を含む化合物を反応させ、化学式[N(CHCHCHで表されるアミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(I)で表されるアニオンと、を含む化合物を得た。
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
固相間相転移に対応するピークが−28.2℃にて観察され、融点に対応するピークが268.3℃にて観察された。また、融解エントロピーは7.4J/mol Kであった。
これにより、実施例19で得られた化合物について、−28.2℃〜268.3℃が柔粘性結晶となる温度領域であることを確認した。
なお、実施例19で得られた化合物については、プロトン伝導性を高める点から、プロトン供与性化合物をドープすることが好ましい。
[比較例1]
化学式[N(CHCHCHClで表されるアミノ基を有する化合物と、以下の化学式(III)で表されるアニオンのリチウム塩を含む化合物を反応させ、化学式[N(CHCHCHで表されるアミノ基を有するカチオンと、以下の化学式(III)で表されるアニオンと、を含む化合物を得た。
Figure 0006952975
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
固相間相転移に対応するピークが−51.7℃にて観察され、融点に対応するピークが95.6℃にて観察された。また、融解エントロピーは7.6J/mol Kであった。
これにより、比較例1で得られた化合物について、−51.7℃〜95.6℃が柔粘性結晶となる温度領域であり、柔粘性結晶となる温度領域が100℃未満であることを確認した。
[比較例1]
以下の化学式(IV)で表されるアミノ基を有するカチオンの塩化物と、前述の化学式(III)で表されるアニオンのリチウム塩を含む化合物を反応させ、以下の化学式(IV)で表されるアミノ基を有するカチオンと、前述の化学式(III)で表されるアニオンと、を含む化合物を得た。
Figure 0006952975
次に、得られた化合物について、再結晶後に、実施例1と同様にして示差走査熱量測定(DSC)にて、固相間相転移が生じる温度、及び融点を求めた。
固相間相転移に対応するピークが−14℃にて観察され、融点に対応するピークが86℃にて観察された。
これにより、比較例2で得られた化合物について、−14℃〜86℃が柔粘性結晶となる温度領域であり、柔粘性結晶となる温度領域が100℃未満であることを確認した。

Claims (6)

  1. 100℃以上の温度領域に柔粘性結晶となる温度領域を有し、環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンを含む化合物を含み、
    前記環状スルホニルイミド骨格を有するアニオンは、以下の化学式(I)で表されるアニオンであるプロトン伝導性電解質。
    Figure 0006952975
  2. 前記化合物は、アミノ基を有するカチオンを含む請求項1に記載のプロトン伝導性電解質。
  3. 前記化合物は、アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンを含む請求項1又は請求項に記載のプロトン伝導性電解質。
  4. 前記アミノ基を有し、プロトンが付与されたカチオンは、以下の化学式で表される化合物にプロトンが付与されたカチオンから選択される少なくとも一つである請求項に記載のプロトン伝導性電解質。
    Figure 0006952975

  5. プロトン供与性化合物及びプロトン配位性化合物の少なくとも一方を更に含む請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のプロトン伝導性電解質。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のプロトン伝導性電解質を備える燃料電池。
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