JP6952925B1 - 主コミュニケータと副コミュニケータによる情報伝達システム - Google Patents

主コミュニケータと副コミュニケータによる情報伝達システム Download PDF

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Abstract

【課題】 ひとり以上の第一ユーザと、ひとり以上の第二ユーザとが、通信手段を介して情報伝達するシステム。【解決手段】 第一ユーザが、主コミュニケータ、第二ユーザが、主コミュニケータと、第一ユーザとの情報伝達強化と他の第二ユーザとの情報伝達強化のため、副コミュニケータも操作する。第二ユーザが操作する副コミュニケータには、複数のモダリティに対応した複数の物理情報出力手段、複数のモダリティから少なくともひとつを選択するモダリティ選択手段、該選択手段で選択された少なくともひとつのモダリティの物理情報出力手段で、物理情報が出力され、第一ユーザが操作する主コミュニケータに、前記モダリティ選択手段で選択されたモダリティを検知して該モダリティを強制変更するモダリティ変更手段が具備され、該モダリティ変更手段で第二ユーザが選択中のモダリティが他のモダリティに変更される、システム。【選択図】 図11

Description

本発明は、情報伝達技術に関するもので、特に遠隔[リモート]で行われる教育や会議に適用される技術に関する。
<モダリティ>
情報コミュニケーション技術用語である”モダリティ”について記載する。”モダリティ”はしばしば用いられるが、正式な定義はない。使い方として、感覚器の視覚・聴覚・触覚に感知される主に、光・音[声]・機械振動を区別するため、これらがモダリティの異なる計測対象である、といった記述が論文等に散見される。臭覚・味覚・第六感もモダリティの延長と考えられるが、計測技術が未確立のため臭覚・味覚・第六感に関しモダリティであるといった記述がされた論文等はまだ少ない。
ここで、光・音[声]・機械振動を大きなカテゴリーのM1とし、該M1にカテゴライズされるマイナーな種を、M2;サブモダリティ、さらに該サブモダリティM2についてユーザがどういった具合に選定したかの状態を、サブモダリティM2の”選定状態”M3と、それぞれ呼称する。それらの具体例を下表に明示する。
Figure 0006952925
以下本明細書にていわゆるモダリティM1、と、その下位概念サブモダリティM2、と、該サブモダリティM2における選定状態M3は前記表に例示された意味をもつ。
<本発明の目的>
本発明は、遠隔で行われる、ひとり対ひとりを含む、ひとり以上対ひとり以上の情報伝達を円滑化するためのシステムであって、特に従来の遠隔情報伝達の後述する欠点の解消を目的とする。
<先願調査>
J-PLATPATならびにGoogleを利用して、本発明のキーワードである”選択”“[強制]変更”“昇格”“降格”が請求項にある情報伝達システムの先願特許、ならびに、本発明のキーワードである”選択”“[強制]変更”“昇格”“降格”の記載がある情報伝達システムに関する公開ウェッブのドキュメントを調査した。(調査の実施日は、2021年6月2日)
調査の結果、本発明に関する先行技術、ならびに、本発明内容を示唆する記述を含む先願特許も公開ウェッブ情報も発見できなかった。ただし、発明者らは”光る看板”というユニークな情報伝達器具を発明しており、これらは本発明の実施にて有効活用できることを認識しており、これらば公開された先行技術であるため、場合によっては利用関係となる。(特許文献1から3)
特許6263686号広報[JURIKA3]内照式情報表示器、・・ 特許6430090号広報[JURIKA4]内照式情報表示器及び・・ 特許6383905号広報[JURIKA4X]内照式情報表示器及び・・
小林弥生,et.al,"遠隔対話時の発話を支援するCGエージェント" 電子情報通信学会総合大会,2019 プレジデント Digital"弁護士が心配する"コロナで急増する犯罪"ランキング"2020/04/29https://president.jp/articles/-/34985?page=3 東洋経済"病休代替"フリーランスティーチャー"の正体"2020/12/04https://toyokeizai.net/articles/-/392362
さて、本発明のユニークネスから離れて、一般的にある”遠隔”会議、”遠隔”授業での問題点について説明する。問題は、簡単には、コミュニケート相手が接触できるような近くにいない、ということから生じる。これは当然のことである。たとえば、”遠隔”会議”にて、会議参加者がいつの間にかトイレにいって、そのまま帰ってこない、遠隔”授業にて、同様に画面からいなくなったとおもっていたら、いつの間にか彼女とデートに出かけ、授業に戻らない、といったことである。
従来普通に行われていた、コミュニケート相手が接触できるような近くにいる状況下なら、前記のような場合、会議の議長がトイレまで行って潜在とんずら実行者を逮捕したり、教壇にいる先生が、潜在とんずらデートカップルの、いちゃいちゃ状況を把握できるものであるから、該カップルは脱授業できるはずがなかった。
このように、”遠隔”会議、”遠隔”授業での問題は、上記とんずら問題に限らず多くのシチュエーションにおよぶので、それらの解決は個別のシチュエーションごと策を打たねばならない。ここで、本発明が解決可能である問題のあるシチュエーションを現実に起きた事件事故をもとに例示する。
<事件簿1:授業に出ない生徒たち急増>
図1(a)参照。ある教師[第一ユーザ:U1]は頻繁に休むか遅刻する惠子[第二ユーザ:U2]が気になっていた。風邪でも引いたかと電話してみると元気。要するに惠子はお寝坊さんの遅刻常習者。教師としては放ってはおけないが、毎日モーニングコールは教師として躊躇。ストーキングとされ惠子から訴えられるからである。
ここで、遠隔授業が常態化した昨今、朝みるともちろん惠子の遠隔画面は真っ暗だ。この教師は手の打ちようがなく途方に暮れた。(図1(b))他方惠子は、充足した朝の眠りで完全深夜型に。いまや夜のおんなの生活に心身おかされ、ドラッグに心の安定をたよるようになっていた。
<事件簿2:チョーク投げ厳重注意できない教師ストレス>
ある教師は熱血チョーカーと呼ばれていて、授業で居眠りすると(図3(a))、スライダー回転やナックル無回転高速チョークが居眠り生徒を襲う(図3(b))。血染めチョークは生徒愛の熱”血”の象徴とされていた。
ここで、遠隔授業が常態化した昨今、もと熱血チョーカーは、遠隔画面のむこうでぐっすり眠る生徒たちに歯ぎしりしていた(図4)。連日の歯ぎしりがついに限界点を超え、とうとう熱血チョーカーはノイローゼとなり不登校教師の一人になってしまった。
<事件簿3:遠隔会議始まらず、打ち手皆無のストレス>
B氏はC君との久しぶりの遠隔再会を楽しみにていた。ところが、ふたりだけ”さし”会議の開始予定時刻12時になっても、遠隔会議ホストC君の入室許可は一向におりない(図6(a))。しびれを切らしたB氏はC君の携帯電話に数十回のコール、同数のSMS(ShortMessage)をおくった。後日、C君は自室で刺殺体として発見された。
事実関係はこうである。しびれを切らしたB氏はC君宅へ。そこでは熟睡でチャイム・物音にも微動だにしないC君がいた(図6(b))。キーロックをうっかり掛け忘れていて、深夜目覚めたC君の眼に眼の座ったB氏が写る。その存在にC君驚愕。寝起きもあって意味不明オタク語喚き散らすC君。カレが投げつけたマドラーを、B氏が振り払ったところ、運悪くC君の頸動脈にストライク、噴出する血、血、血の海の中、帰らぬ人となった。殺人容疑となったB氏はいま弁護士費用工面に忙しい。
これら事件簿は架空のものではない。類似の事件/事故は、コロナ禍とともに”蔓延”増加しており(令和三年暫定版 警察庁全国事件/未遂事故データベース、2020 文部科学省不登校・非行の実態調査.etcご参照)、早急な対策が望まれていた。とりわけICTをもちいた従来にないスマートな対策が望まれていた。
<補足>
文科省の”平成30年度公立学校教職員の人事行政状況調査”によると、精神疾患による病気休職者数は、2007年度以降、年間5000人前後で推移しているとあって、これがコロナ禍で一気に10000人に近づいた(非特許文献2)。
また、コロナで犯罪が急増。かつてはありえない、いわゆるキレて知人を殺傷といった事件が多発。これは多くの国民が過大ストレスから非日常の精神状態に落ち込んでいる証左である(非特許文献3)。
<事件簿1:授業に出ない生徒たち急増>に示したように、遠隔での授業前生徒たちに、いわゆる授業開始リマインダー連絡がなされ、お寝坊さんも起きて授業の準備に取り掛かれるようする、ICTをもちいた従来にないスマートな対策を提示することを課題とする。
<事件簿2:チョーク投げ厳重注意できない教師ストレス>に示したように、遠隔授業にても生徒に対する注意喚起、とりわけ非行に走るような行為を見て見ぬ振りせず、パワハラ批判にも打ち勝ち、教師が勇気をもって遠隔実施できる厳重注意をかのうならしめる仕組みを構築しなければならない。その仕組み構築に有効なICTをもちいた従来にないスマートな案を提示することを課題とする。
<事件簿3:遠隔会議始まらず、打ち手皆無のストレス>に示したように、遠隔会議でホストを含む会議関係者への連絡不詳が発生した時、会議ツール以外の通信ルートで注意喚起、もしくは、緊急連絡ができるような仕組みを構築すべきである。これは、スマホや携帯電話でも不可能ではないが、そのほかにもICTをもちいた従来にないスマートな対策を提示することを課題とする。
本発明は(請求項1)、ひとり以上の第一ユーザと、ひとり以上の第二ユーザとが、通信手段を介して情報伝達するシステムであり、第一ユーザが、主コミュニケータを操作するもので、第二ユーザが、主コミュニケータを操作するとともに、第一ユーザとの情報伝達強化と他の第二ユーザとの情報伝達強化のため、副コミュニケータも操作するものであって、第二ユーザが操作する副コミュニケータは、複数のモダリティに対応したひとつ以上の物理情報出力手段、複数のモダリティから少なくともひとつを出力として選択するモダリティ選択手段を具備し、第二ユーザが前記選択手段で出力として選択したモダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力されるものであって、 第一ユーザが操作する主コミュニケータは、前記モダリティ選択手段で選択されたモダリティを検知して該モダリティを強制変更するモダリティ変更手段を具備し、該モダリティ変更手段で第二ユーザが選択したモダリティが他のモダリティに変更され、該モダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力される、システムである。
本発明は(請求項2)、ひとり以上の第一ユーザと、ひとり以上の第二ユーザとが、通信手段を介して情報伝達するシステムであり、第一ユーザが、主コミュニケータを操作するもので、第二ユーザが、主コミュニケータを操作するとともに、第一ユーザとの情報伝達強化と他の第二ユーザとの情報伝達強化のため、副コミュニケータも操作するものであって、第二ユーザが操作する副コミュニケータは、複数のモダリティに対応したひとつ以上の物理情報出力手段、複数のモダリティから少なくともひとつを出力として選択するモダリティ選択手段を具備し、第二ユーザが前記選択手段で出力として選択したモダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力されるものであって、第一ユーザが操作する主コミュニケータと通信手段を介して接続されたマスターシステムが、前記モダリティ選択手段で選択されたモダリティを検知して該モダリティを強制変更するモダリティ変更手段を具備し、該モダリティ変更手段で第二ユーザが選択したモダリティが他のモダリティに変更され、該モダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力される、システムである。
本発明は(請求項3)、前記マスターシステムに、ひとりの第二ユーザを第一ユーザに昇格変更する、または、ひとりの第一ユーザを第二ユーザに降格変更する、ユーザ格の変更手段が兼備された、システムである。
本発明は(請求項4)、前記の、複数のモダリティのひとつが、該モダリティに属する複数のサブモダリティからなり、前記モダリティ選択手段の選択が、ひとつのモダリティに属する複数のサブモダリティからひとつを選ぶことが前記の選択に含まれるともに、前記モダリティ選択手段の選択が、複数のサブモダリティの選定状態のなかからひとつを選ぶことも前記の選択に含まれるものであり、前記モダリティ変更手段の変更が、ひとつのモダリティに属する複数のサブモダリティ間の変更、および、前記モダリティ変更手段の変更が、ひとつのサブモダリティ選定状態から他の選定状態への変更することも前記の変更に含まれるものであり、かつまた、前記モダリティ変更手段の変更が、第二ユーザがモダリティを選択していないときに複数のモダリティのひとつを選択することも前記の変更に含まれるものである、システムである。
<モダリティを変えることとヒトへの注意喚起>
まず、本発明にある”モダリティを変える”ことと、ヒトへの注意喚起について説明する。ヒトの社会で注意喚起の光といえば、パトカーの赤青ライト、工事現場での点滅光、ヒトの社会で注意喚起の音[声]といえば、パトカー・救急車のぴーぽー音、遮断機が下りた時のかんかん音などがあげられる。これらの光・音[声]は、常態でない光・音[声]、つまり、日常では見られない赤青色組合せ、ぴかぴか点滅、日常では聞かれないぴーぽー、かんかん音である。他方。ヒトの社会で注意喚起の機械振動は思いつかない。適切でないが強いて言えば、おいこの野郎とばかり、満員電車で体をくいぐい振動させて威嚇して変態を追い払うことであろう。
貧乏ゆすり振動が、他人に相手してもらえないモテない輩の代償行為だという心理学説もある。すなわち、他人に注意喚起をさせるには、光・音[声]・機械振動のモダリティで非日常の、意外性のある、モダリティ[M1]、サブモダリティ[M2]、サブモダリティの選定状態[M3]を他人に提示すること、が有効である。その実証例が、日常では見られない赤青色組合せ、ぴかぴか点滅、日常では聞かれないぴーぽー、かんかん音の注意喚起であろう。
(図11参照)本発明は、モダリティの変化、とりわけおもわぬモダリティの変更が注意喚起に有効であることに注目した。モダリティが突然変更され、非日常の、意外性のある、モダリティ[M1]、サブモダリティ[M2]、サブモダリティの選定状態[M3]と変わってしまったならば、きわめて有効と考えた。すなわち、第二ユーザが、副コミュニケータ[CoS]を操作して、自分好みのモダリティ、たとえば、かわいい女性のうっふーん音声を、サブモダリティの選定状態にセットしたとしよう。本発明システムでは、主コミュニケータ[CoM](請求項1)またはマスターシステム[SS](請求項2)が、いつの間にか前記の、かわいい女性のうっふーん音声をたとえば野太い男性のなんだてめぇ音声に強制変更してしまう。これで効果的な注意喚起を行うのだ。
図11では、第二ユーザの生徒が、副コミュニケータ[CoS]を操作して、光モダリティの、うすぼんやりでパッとしないマイルドな光を選定状態として癒されていた(図11の“Before”状態)。ところが、第一ユーザである教師は、そんなナマっちょろい癒しなどすべからず、真摯に学習に取り組め、とシステム操作。すると主コミュニケータ[CoM](請求項1)またはマスターシステム[SS](請求項2)が、前記第二ユーザの、うすぼんやりでパッとしないマイルドな光をトリプル注意喚起に変更して第二ユーザはびっくり。きわめて効果的な注意喚起が完遂される。
ここで、トリプル注意喚起とは図11で示される、高輝度の稲光様の光、大音量の音[声]や地割れを想い起こさせる低周波音、地盤破壊を想い起こさせる機械振動低周波音の三大モダリティ総攻撃による注意喚起だ。この三大[オール]モダリティ総攻撃は、<事件簿2>の課題解決でも登場する。
<事件簿1:授業に出ない生徒たち急増の課題解決>
図2参照。ある教師[第一ユーザ:U1]は頻繁に休むか遅刻する惠子[第二ユーザ:U2]に、すでに教師の学校に導入された本発明システム注意喚起機能を適用しようとしていた。時刻はすでに授業開始時。例によって、この時刻でも遠隔授業マルチモニターの惠子サブ画面は真っ暗だ。そこで教師は、惠子の遠隔授業マルチモニター表示ポーション“A21”の第二ユーザに対し、モダリティ強制変更 “Yes”をクリック指示した。
すると、ずぼらな惠子の副コミュニケータから、起きろごらぁ音声、ぴっかぴっか発光の二つの物理情報が、惠子の思いもかけないタイミングで、おもいもかけないハイテンションで出力。惠子はボサボサ頭もかまわす遠隔授業が行われる主コミュニケータの電源オン。教師はそれを遠隔授業マルチモニターの前で、にやりとほくそ笑みつつ確認。きょうの授業を始めるのだった。このようにして、惠子のような授業に出ない生徒たちが急増する危機的状況は回避された。惠子も夜のおんなとなって迎える奈落の底は生涯見ることもなく、後述するステキな人生を送ったのだった。<事件簿1>の課題の解決は完了である。
<事件簿2:チョーク投げ厳重注意できない教師ストレス>
チョーカー教師は不登校の自宅で悩みに悩んでいた。いまや連日の歯ぎしりが限界点を超え、どこかの省庁に爆破予告でもしたろうか、とスマホを手に取ったその瞬間、“校長だ。新しい授業システムの試運転が完了した。ぜひとも君も使い手になってほしい”とのこと。もろもろ世話になった校長の頼みだ。熱血チョーカーは、とても熱血といえぬ青白い顔でシステムモニターに向かった。
図4参照。あの野郎、やっぱ寝てやがる。新型授業システムになったってダメダメ生徒はダメダメのまま。モニターの新しい画面をみながら、いまいましくおもう青白チョーカー。脳内で爆破予告スイッチONっという直前、おや、これなんだ? [スマホではできないオール・モダリティ総攻撃][ギラギラ/どっかーん演出、感性でアレンジ] がチョーカーの気を引いた。それは本発明新型システムの宣伝であった。
図5参照。お試しスイッチを熟睡ダメダメに。すると、どっかーん・ギラギラ・ぶっるぶるの三大モダリティが熟睡ダメダメを猛襲。わぁぁびんくりしたぁ、と飛び起きたダメダメ。やおら教科書取り出し、なにやら例題を解き始めた。ふうん、勉強する気はあるんだな。その後、チョーカーの青白日々に日の光が差し込んだ。チョーカーはかつて血まみれにしたダメダメに遠隔で学習特訓する日々に充実感をおぼえるようなっていた。
これをきっかけに、チョーカーはどっかーん・ギラギラ・ぶっるぶるアーティストと呼ばれるまで新型システム注意喚起の使い手になり、性格もあかるくなった。三大モダリティをむやみやたらに組み合わせても、生徒の効果的な気づきとはなりにくい。感性豊かなチョーカーは、それぞれの生徒、それぞれの気づかせの場にてモダリティ強制変更の絶妙な設定を次々に考案、事績を積み重ね新型システム注意喚起のプロフェッショナルとなった。<事件簿2>の課題の解決は完了である。
<事件簿3:遠隔会議始まらず、打ち手皆無のストレス>
図6参照。殺人容疑となったB氏。その本業は、後発キャリア役員である。キャリアとは携帯・スマホの無線回線供給者である。頸動脈直撃の不慮の事件の遠因は、遅々として進まぬ基地局増設の対策を、いまや故人となった基地局建設責任者C君と徹底的に話し合う。その遠隔会議だったのだ。超多忙役員が貴重な時間を割いたにかかわらず、建設責任者は疲労から熟睡。役員B氏の理性を奪い去ったあまりに大胆すっぽかし。当時B氏のBMPは190だった。超高給取り弁護士のおかげで執行猶予となった役員B氏は、あるシステムの噂を聞く。そう、事件簿1、2の注意喚起システムである。
システム企画担当を呼べ。B氏の動きははやかった。遠隔会議始まらず、打ち手皆無のストレスで殺人容疑者になった役員B氏。打ち手皆無のストレスなくすため、自社が広域化しつつある無線回線にて遠隔会議サポート副回線サービスやっちゃおう、と思い立ったのだ。
そう、遠隔会議でホストを含む会議関係者への連絡不詳が発生した時、会議ツール以外の通信ルートで注意喚起する、もしくは、緊急連絡ができるようにする仕組みを構築すべき。これは、スマホや携帯電話の従来回線を使っても不可能ではないが、後発キャリアが新規参入回線を専用にして、廉価で提供するのが好適である。
数年後、遠隔会議サポート副回線サービスが人気を呼び、基地局少なく、つながんねぇって悪評だった、この後発キャリアも人気を挽回。つながらないヒトにつなぐ、“つなぐ” 専用副回線、ってキャッチで大人気。そのシーズンのヒットがつながる、“つなげる” 連続ヒット打線で自社球団も優勝。役員B氏は、不運にも命をおとした基地局責任者C君の墓前で、事業の成果も手伝い執行猶予満了前に無罪となった報告を涙ながらするのだった。<事件簿3>の課題の解決は完了である。
<遠隔時代の“教師”とはなにか>
教師とはなんだろう。教壇の20センチ高い位置から偉そうにしゃべっている。その内容は、生徒から見ればくだらないダジャレばっか。そんな教師が多いのだ。デモシカ教師は現在も蔓延。教師でもやっておくか、教師しかできないからな、ではとても務まらない職業なのだ。そこへコロナの時代が幕あけし、遠隔授業が始まった。
そこには、20センチ高い教壇はない。いくら偉そうにしゃべっても生徒はミュート。そう、教師の本質がようやく問われる時代の幕が開いたのだ。20センチ高い教壇がないのが象徴的で、教師と生徒の垣根のない教育が模索されている。本発明でもそのことを考慮した。
すなわち、パソコンが使えない教師、アプリの意味が分からない教師は、現在のスマホ文化を考える授業では生徒になってもらう。そして、連日徹夜のネトゲーであらたなゲームアイデア満載の生徒にかわりに教壇にたってもらうのだ。いや、教壇はないのだから、バーチャル教師状態として、シン・ゲームのシナリオやそのプログラミングのアイデア、そしてベンチャー立ち上げて事業化する夢を語っていただこう。
ここで、冒頭の教師とはなんだろう、の答えを明かそう。本発明の条件である遠隔情報伝達にて、強制モダリティ変更をなしえること、それが教師なのである。えええ、とおもわれるかもしれないが、教師と生徒の遠隔授業をひとつの遠隔情報伝達の場ととらえれば、情報伝達場の第一[優位]ユーザの第二ユーザに対する優勢権限は、強制モダリティ変更をなしえることだけであり、それで必要十分なのである。
したがって、本発明は(請求項3)、マスターシステムに、ひとりの第二ユーザを第一ユーザに昇格変更する、または、ひとりの第一ユーザを第二ユーザに降格変更する、ユーザ格の変更手段が兼備された、システムであり、第一[優位]ユーザの第二ユーザに対す優勢権限である、強制モダリティ変更を第二ユーザを昇格し第一ユーザとして、つまり、生徒を準教師として遠隔授業を行えるようにした。
ここで“マスターシステム”を前記昇格降格の主体として登場させた理由は、主コミュニケータが第一ユーザ降格によってシステム上の優位性を喪失するためのシステム不安定の回避、ならびに、第一ユーザ・第二ユーザの昇格降格でシステム統括不能で不安定となる事態を避けるためである。
<遠隔時代の“教師”の生きがい:事件簿1後日談>
お寝坊さん惠子は本発明システムで毎朝起きることができるようになり、リケジョとしての自分を発見した。そのきっかけは、いつも惠子を気にかけていたあの教師の英断。ある日の午後、惠子に教師は、君が好きな毛虫についてみんなに教えてみないか、と言われたのだ。
惠子は喜んだ。惠子が大好きなのは、マイマイガの幼虫。よく見るとニコニコマークのような顔がとってもキュート。翌日、第一ユーザとなった惠子は準教師として、その知識を生徒たちに、いや気にかけてくれた教師にも情熱満載で熱弁。その後、惠子は昆虫ウイルス学で博士号をとりいまも教授として大学で研究に没頭している。
<遠隔時代の“教師”の生きがい:事件簿2後日談>
他校での惠子の噂を耳にした熱血チョーカーは、ダメダメの知識を生徒たちに共有させるべきだ。とおもいたった。そう、ダメダメが寝てばかりいたのは、チョーカーの授業は知ってることばっか、だったからだ。ダメダメは分野で言えば、数学で暗号化に応用できる複雑な数式を”眼で”理解できる才があった。
そのためDNAシーケンスを一瞥しただけで、クリスパー、すなわち塩基AGTCが回文状[Palindrome]になっている部分をみつけることができた。クリスパーとは、CRISPR (clustered regularly interspaced short palindromic repeat)である。20年後、ダメダメは惠子同様大学教授となり、いまもコロナウイルスの遺伝子分析を行っている。
このように、“準教師”を設定できる本発明システムは、長期的にみた教育効果がたかく、新時代を牽引する若者の礎をはぐくむ大きな貢献をする可能性を秘めたものである。
<本発明システムの(a)CoM構成、(b)(c)CoS構成、(d)SS構成。>
さて、(図10参照)本発明の、主コミュニケータ[CoM]、副コミュニケータ[CoS]、マスターシステム[SS]が、通信手段でどのようにシステム構築されるかを説明する。通信手段は、インターネット回線とワイヤレス回線に大別される。前者も部分的にワイヤレス(無線)で回線の一部を構築してもよく、後者も部分的にインターネット回線を経由してもよい。手段としてのメインルートがインターネット回線とワイヤレス回線を経由するとし、図10(a)(b)、図10(C)、図10(d)がそれぞれ、主コミュニケータ[CoM]、副コミュニケータ[CoS]、マスターシステム[SS]の各端末が、上位の任意のシステムへと接続する形態を示している。
図10(a)は、<a1>主コミュニケータ[CoM]が通信手段[N]経由でインターネット上の任意の通信先に接続する形態を示し、<a2>主コミュニケータ[CoM]が無線通信でワイヤレス回線の本局[WiM]経由して任意の通信先に接続、または、主コミュニケータ[CoM]が無線通信でワイヤレス回線の基地局[WiS]経由で本局[WiM]、そして本局[WiM]から任意の通信先に接続する形態を示している。
図10(b)は、<b1>副コミュニケータ[CoS]がUSB等の有線・Bluetooth(登録商標)等の無線で主コミュニケータ[CoM]に接続し、その後は<a1>同様形態で任意の通信先に接続する形態を示し、<b2>副コミュニケータ[CoS]が無線通信でワイヤレス回線の本局[WiM]経由して任意の通信先に接続、または、副コミュニケータ[CoS]が無線通信でワイヤレス回線の基地局[WiS]経由で本局[WiM]、そして本局[WiM]から任意の通信先に接続する形態を示している。
図10(C)は、<c1>副コミュニケータ[CoS]が通信手段[N]経由でインターネット上の任意の通信先に接続する形態を示し、<c2>副コミュニケータ[CoS]が無線通信でワイヤレス回線の本局[WiM]経由して任意の通信先に接続、または、副コミュニケータ[CoS]が無線通信でワイヤレス回線の基地局[WiS]経由で本局[WiM]、そして本局[WiM]から任意の通信先に接続する形態を示している。
図10(d)は、<d1>主コミュニケータ[CoM]が有線で直接マスターシステム[SS]に接続する形態を示し、<d2>主コミュニケータ[CoM]が無線で直接マスターシステム[SS]に接続、または、主コミュニケータ[CoM]が無線でワイヤレス回線の基地局[WiS]経由でマスターシステム[SS]に接続する形態を示している。
図10(e)は、<e1>主コミュニケータ[CoM]が無線・有線でインターネットに接続し、該インターネット経由でマスターシステム[SS]に接続する形態を示し、<e2>主コミュニケータ[CoM]が無線通信でワイヤレス回線の本局[WiM]経由してマスターシステム[SS]に接続、または、主コミュニケータ[CoM]が無線通信でワイヤレス回線の基地局[WiS]経由で本局[WiM]、そして本局[WiM]からマスターシステム[SS]に接続する形態を示している。
<クレードル>
本発明の、副コミュニケータを製品化する場合、電源に接続されたを利用した構成が好適である。クレードルは、副コミュニケータにUSB接続されて電源もUSB供給されるのが好ましい。そして、このクレードルで充電されるリチウムイオン電池等二次電池を内蔵した、Crに着脱自在で軽量のIoT光る看板[Sb]、あるいは、Crに着脱自在で軽量のIoTペンライト[Sp]を可搬可能な携帯できる副コミュニケータの本体とするのが好ましい。つまり、この可搬可能な携帯できる副コミュニケータ本体は、携帯電話やスマホ[スマートフォン]本体がクレードル[Cr]で充電される構成と同様の構成である。
ここで、本発明に特徴的なのは、Crに配設した光源[Light]、Crに配設した音源[Speaker]、Crに配設した機械振動源[Vibrator]が、ユーザが選択するモダリティ[光・音声・機械振動]に応じた物理情報出力となしうることである。
また、当然Crに着脱自在で軽量のIoT光る看板[Sb]、あるいは、Crに着脱自在で軽量のIoTペンライト[Sp]を可搬可能な携帯できる副コミュニケータの本体にも、ユーザが選択するモダリティ[光・音声・機械振動]に応じた物理情報出力を出す光源[Light]、音源[Speaker]、機械振動源[Vibrator]を配設してもよい。
このようにクレードルを用いた副コミュニケータの構成を採用すれば、固定されたクレードルからも、充電完了して携帯している軽量IoT光る看板[Sb]、あるいは、軽量のIoTペンライト[Sp]からも、当初第二ユーザが選択したモダリティ[光・音声・機械振動]に応じた物理情報出力が出る。そして、本発明のモダリティ強制変更が第一ユーザでなされれば、第二ユーザは、携帯している本体のみならず、少し離隔し固定されたクレードルからも、おもわぬ物理情報出力が出ることになりきわめて有効な注意喚起がなされ効果的である。
図面に記入された符号Crがクレードルであって、SbがCrに着脱自在で軽量のIoT光る看板、SpがCrに着脱自在で軽量のIoTペンライト、Lgt-CがCrに配設した光源[Light]、Spk-CがCrに配設した音源[Speaker]、Vib-CがCrに配設した機械振動源[Vibrator]。そして、Lgt-SがSbまたはSpに配設した光源、Spk-SがSbまたはSpに配設した音源、Vib-SがSbまたはSpに配設した機械振動源であるが、明細書のすべての図面にこれらを書き込むと煩雑であるので一部を除き書き込みを略した。
図7に第二ユーザが遠隔会議や遠隔授業で副コミュニケータを利用する意義を示す。副コミュニケータがありモダリティを選定できると遠隔会議・授業で自分を見つけやすくできる、遠隔会議・授業で同時に出席している仲間と気持ちを共有できる、という効果が得られる。図7(a)の女性が特徴的モダリティ選定で自分を見つけやすくしている状況、図7(b)の男性が遠隔会議・授業で同時に出席している仲間と気持ちシンクロして盛り上がっている状況を示している。
図8は参考写真で、副コミュニケータとして光る看板IoTデバイスを採用し、試作した副コミュニケータを遠隔会議・授業で用いられる状況と同様の自撮りをテストしている実験の写真である。
図9も参考写真で、クレードル給電タイプの副コミュニケータで、図8同様の光る看板IoTデバイスを採用、この光る看板IoTデバイスを試験的にクレードルで給電して内蔵リチウムイオン電池をチャージして発光させ、遠隔会議・授業で用いられる状況と同様の自撮りをテストしている実験の写真である。
なお、光る看板IoTデバイスおよびIoTペンライトを含む内照式のIoTデバイスの様々な応用技術は本発明発明者の特許文献1から3に示されている。この応用技術を本発明に適用した組合せ構成も好適で有効であるが記載は略す。
本文中に記載したので再記は略す。
従来無問題の(a)遅刻生徒対応が、(b)通常の遠隔授業ツールでは無力 本発明の、(a)起きろごらぁ遠隔注意喚起U1側。(b) 遠隔注意喚起U2側 従来効果的だった、(a)居眠り生徒への、(b)チョーク投げ注意喚起。 居眠り生徒へのチョーク投げ注意喚起が、いまはできない、の説明図 本発明:いきなり光・音[声]振動オール”モダリティ総動員”注意喚起 一人対一人”さし”遠隔会合でホスト寝ちゃうとにっちもさっちもいかぬ例 本発明:遠隔会議で(a)自分を見つけやすくする(b)仲間とシンクロする 副コミュニケータに光る看板IoTデバイス組込試作器自撮り試用実験写真 副コミュニケータに光る看板IoTデバイス組込試作クレードル給電実験写真 本発明システムの(a)CoM構成、(b)(c)CoS構成、(d)SS構成 モダリティ強制変更を特徴とした本発明請求項1と2の説明図
U1: 1st User(s)第1ユーザ
U2: 2nd User(s)第2ユーザ
CoM: MainCommunicator 主コミュニケータ
CoS: SubCommunicator 副コミュニケータ
N: 通信手段 Networks including Internet,4-5G Wireless Networks
SS: マスターシステム System Upper side in N
WiM: ワイヤレス回線の本局
WiS: ワイヤレス回線の基地局

M1: いわゆるモダリティ[光・音声・機械振動]
M2: M1に属する複数のサブモダリティ
M3: M2の選定状態

Cr: クレードル Cradle[Battery Charger for CoS]
Sb: Crに着脱自在で軽量のIoT光る看板
Sp: Crに着脱自在で軽量のIoTペンライト
Lgt-C: Crに配設した光源[Light]
Spk-C: Crに配設した音源[Speaker]
Vib-C: Crに配設した機械振動源[Vibrator]
Lgt-S: SbまたはSpに配設した光源
Spk-S: SbまたはSpに配設した音源
Vib-S: SbまたはSpに配設した機械振動源

Claims (4)

  1. ひとり以上の第一ユーザと、ひとり以上の第二ユーザとが、通信手段を介して情報伝達するシステムであり、
    第一ユーザが、主コミュニケータを操作するもので、
    第二ユーザが、主コミュニケータを操作するとともに、第一ユーザとの情報伝達強化と他の第二ユーザとの情報伝達強化のため、副コミュニケータも操作するものであって、
    第二ユーザが操作する副コミュニケータは、複数のモダリティに対応したひとつ以上の物理情報出力手段、複数のモダリティから少なくともひとつを出力として選択するモダリティ選択手段を具備し、第二ユーザが前記選択手段で出力として選択したモダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力されるものであって、
    第一ユーザが操作する主コミュニケータは、前記モダリティ選択手段で選択されたモダリティを検知して該モダリティを強制変更するモダリティ変更手段を具備し、該モダリティ変更手段で第二ユーザが選択したモダリティが他のモダリティに変更され、該モダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力される、システム。
  2. ひとり以上の第一ユーザと、ひとり以上の第二ユーザとが、通信手段を介して情報伝達するシステムであり、
    第一ユーザが、主コミュニケータを操作するもので、
    第二ユーザが、主コミュニケータを操作するとともに、第一ユーザとの情報伝達強化と他の第二ユーザとの情報伝達強化のため、副コミュニケータも操作するものであって、
    第二ユーザが操作する副コミュニケータは、複数のモダリティに対応したひとつ以上の物理情報出力手段、複数のモダリティから少なくともひとつを出力として選択するモダリティ選択手段を具備し、第二ユーザが前記選択手段で出力として選択したモダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力されるものであって、
    第一ユーザが操作する主コミュニケータと通信手段を介して接続されたマスターシステムが、前記モダリティ選択手段で選択されたモダリティを検知して該モダリティを強制変更するモダリティ変更手段を具備し、該モダリティ変更手段で第二ユーザが選択したモダリティが他のモダリティに変更され、該モダリティに対応した前記物理情報出力手段で物理情報が出力される、システム。
  3. 前記マスターシステムに、ひとりの第二ユーザを第一ユーザに昇格変更する、または、ひとりの第一ユーザを第二ユーザに降格変更する、ユーザ格の変更手段が兼備された、請求項2に記載されたシステム。
  4. 前記の、複数のモダリティのひとつが、該モダリティに属する複数のサブモダリティからなり、前記モダリティ選択手段の選択が、ひとつのモダリティに属する複数のサブモダリティからひとつを選ぶことが前記の選択に含まれるともに、前記モダリティ選択手段の選択が、複数のサブモダリティの選定状態のなかからひとつを選ぶことも前記の選択に含まれるものであり、前記モダリティ変更手段の変更が、ひとつのモダリティに属する複数のサブモダリティ間の変更、および、前記モダリティ変更手段の変更が、ひとつのサブモダリティ選定状態から他の選定状態への変更することも前記の変更に含まれるものであり、かつまた、前記モダリティ変更手段の変更が、第二ユーザがモダリティを選択していないときに複数のモダリティのひとつを選択することも前記の変更に含まれるものである、請求項1から請求項3いずれかに記載されたシステム。
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