JP6952525B2 - 気体貯蔵設備の昇降装置および気体貯蔵設備 - Google Patents

気体貯蔵設備の昇降装置および気体貯蔵設備 Download PDF

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本発明は、気体貯蔵設備の昇降装置および気体貯蔵設備に関するものである。
気体貯蔵設備としてのガスホルダは、上下方向に延在し所定間隔で環状配置された基柱と、基柱の内周部間に設けられた側板とで筒状に形成されたホルダ本体を有し、このホルダ本体の内部に、蓋部材となるピストンが昇降可能に設けられている。そして、ピストンの下部となるホルダ本体の内部の空間にガスを貯蔵する。そして、貯蔵されるガスの圧力に応じてピストンが昇降する。
このような気体貯蔵設備においては、ピストンの上部に降りてホルダ本体の内部の保守・点検作業が行われる。ガスホルダの側面の内周面に沿って螺旋状に配設される螺旋階段体からなる昇降装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術では、該螺旋階段体は、ピストンの昇降に応じて上下方向に伸縮可能な構造であり、ピストンデッキに対する螺旋階段体の接触部分がピストンの昇降に追従して上下動する。このため、ピストンの高さ位置にかかわらず、螺旋階段体は、乾式ガスホルダ内に天井部とピストンデッキ上とを結ぶ階段状又はスロープ状の通路を形成する。
特許第5169808号公報
気体貯蔵設備は数10m〜100m程度の高さを有する。そこで、ホルダ本体の内部の昇降を容易にするため、ホルダ本体の内部に配置された電動式昇降装置であるゴンドラを配置することが知られている。しかしながら、例えば、災害発生時に電源を喪失するとゴンドラは停止する。そこで、電源喪失時であっても、ホルダ本体の内部を昇降可能な昇降装置が望まれていた。また、電源喪失によってゴンドラがホルダ本体の途中の高さで停止したとき、ゴンドラから乗り移って昇降可能にすることが望まれる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、電源喪失時にホルダ本体の内部を昇降することができる気体貯蔵設備の昇降装置および気体貯蔵設備を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、を備える気体貯蔵設備に設置され、作業者が昇降する際に使用可能な気体貯蔵設備の昇降装置であって、複数が連結され、連結された状態で前記ピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能な伸縮ユニットと、前記伸縮ユニットの伸縮方向において間隔を空けて配置された突起部と、を備え、上端部の前記伸縮ユニットは、一部が前記換気塔に露出するように、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられ、下端部の前記伸縮ユニットは、前記ピストンの上部によって支持される、ことを特徴とする。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、伸縮ユニットは連結された状態でピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能であるので、電源喪失時にホルダ本体の内部を昇降することができる。
また、第2の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第1の発明において、前記伸縮ユニットが、交差するように重ねて配置された一対の棒体と、前記一対の棒体の交差部に挿通され、前記一対の棒体を回転可能に連結する前記回転軸とを有し、前記ピストンの昇降に追従して前記棒体が回転し、前記一対の棒体が閉じた状態になることによって収縮し、前記一対の棒体が開いた状態になることによって伸長することが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、伸縮ユニットが回転軸と棒体とで構成されているので、軽量化することができる。
また、第3の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第1の発明において、前記伸縮ユニットが、上下方向と直交する方向の長さが異なり、互いに進退可能に入れ子状に配置可能な筒状体であり、前記ピストンの昇降に追従して、前記筒状体が他の前記筒状体に収納されることで収縮し、前記筒状体が他の前記筒状体から引き出されることで伸長することが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、伸縮ユニットが入れ子状に配置された筒状体であるので、昇降時のガタツキを低減することができる。
また、第4の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第3の発明において、前記筒状体が、上端部の前記伸縮ユニットから下端部の前記伸縮ユニットに向かうにつれて上下方向と直交する方向の長さが小さくなることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、入れ子状の伸縮ユニットがスムースに伸縮することができる。
また、第5の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第2の発明において、前記伸縮ユニットによって囲まれた空間に配置され、空間の一部を塞ぐ中間床、を備えることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、より安全に貯蔵部本体の内部を昇降することができる。
また、第6の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第3または第4の発明において、前記突起部が、収容された他の前記筒状体に干渉しない位置に配置されていることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、入れ子状の伸縮ユニットがスムースに伸縮することができる。
また、第7の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第3または第4の発明において、収容された前記筒状体の周方向において重なり合うように、前記筒状体にそれぞれ形成された開口、を有することが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、開口を介して筒状体の伸縮ユニットに出入りすることができる。
また、第8の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第1から第7のいずれかの発明において、下端部に配置された緩衝部材、を備えることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、安全性を確保して貯蔵部本体の内部を昇降することができる。
また、第9の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第1から第8のいずれかの発明において、前記伸縮ユニットが、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられた電動式昇降装置に隣接して配置されることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、電動式昇降装置の高さによらず電動式昇降装置から乗り移ることができる。
また、第10の発明の気体貯蔵設備の昇降装置は、第1から第8のいずれかの発明において、前記伸縮ユニットが、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられた電動式昇降装置のワイヤの周囲を囲んで配置されることが好ましい。
この気体貯蔵設備の昇降装置によれば、電動式昇降装置の高さによらず電動式昇降装置から乗り移ることができる。
上述の目的を達成するために、本発明の気体貯蔵設備は、第1から第10のいずれかに記載の気体貯蔵設備の昇降装置と、筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、を備えることを特徴とする。
この気体貯蔵設備によれば、伸縮ユニットは連結された状態でピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能であるので、電源喪失時に貯蔵部本体の内部を昇降することができる。
本発明によれば、電源喪失時に貯蔵部本体の内部を昇降することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の側面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備を垂直方向と直交する方向で切った断面模式図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す斜視図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す側面図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す正面図である。 図9は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す側面図である。 図10は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す平面図である。 図11は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が伸長した状態を示す図である。 図12は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が図11に示す昇降装置の半分程度の長さになった状態を示す図である。 図13は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が収縮した状態を示す図である。 図14は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。 図15は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す斜視図である。 図16は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す側面断面図である。 図17は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す平面図である。 図18は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す側面断面図である。 図19は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す平面図である。 図20は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が伸長した状態を示す図である。 図21は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が図20に示す昇降装置の半分程度の長さになった状態を示す図である。 図22は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が収縮した状態を示す図である。 図23は、本発明の実施形態3に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1ないし図3を参照して、気体貯蔵設備について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の側面図である。図2は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備を垂直方向と直交する方向で切った断面模式図である。図3は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。気体貯蔵設備は、外形が円筒状の貯蔵部本体1を有する。貯蔵部本体1は、基礎4(図3参照)上に円筒状に立設された側板2と、側板2の頂部に設けられた屋根(天井部)3とを有している。そして、側板2は、回廊5と基柱6とにより補強されている。屋根3の中央部には、換気塔31が配置されている。換気塔31は、貯蔵部本体1の内部と開口31a(図3参照)を介して連通し、貯蔵部本体1の内部の空気を換気する。
図2に示すように、基柱6は、側板2に沿って円周方向に複数配列されている。基柱6は、側板2の内側に突出する基柱6Aと、側板2の外側に接する基柱6Bとを有している。
貯蔵部本体1は、下部に気体出入口管7が設けられている。貯蔵部本体1は、気体出入口管7を介して気体貯蔵設備内に気体(例えば、ガス)Gが供給または排出される。
気体貯蔵設備は、内部にピストン8を有する。ピストン8は、貯蔵部本体1の内部を上下に区画するもので、気体出入口管7からの気体Gの流出入に応じて側板2の内面に沿って上下に円滑に移動し、気体Gを貯蔵または排出する。この構造により、気体貯蔵設備は、ピストン8で区画された下部空間を可変可能な可変容量のタンクとすることができる。ピストン8は、図3に示すように、上側に凸となるドーム型に形成され、円周方向と半径方向の梁で組み合わされた骨組み上に甲板(デッキ)が張られている。
ピストン8は、その外周部の上面に、支持フレーム8aが固定されている。支持フレーム8aは、図2に示す基柱6Bの位置の側板2、または基柱6Aに当接する上部ガイドローラ8bおよび下部ガイドローラ8cを有している。ピストン8は、上部ガイドローラ8bおよび下部ガイドローラ8cによって傾斜が抑制されている。また、ピストン8は、円周方向と半径方向の梁で組み合わされた骨組み上にデッキ8dが張られ、ドーム型に形成されている。
さらに、気体貯蔵設備は、内部にゴンドラ(電動式昇降装置)9を有する。ゴンドラ9は、点検時などに作業者が内部を昇降する際に使用する。ゴンドラ9は、電動式であり、屋根3とピストン8の上部との間を上下に移動可能である。ゴンドラ9は、ワイヤ91と、吊りかご92と、電動式巻上機93と、基台94とを有する。ゴンドラ9は、ワイヤ91で吊り下げられた吊りかご92を電動式巻上機93で巻き上げる。ワイヤ91と吊りかご92とは、換気塔31の中央部に位置付けられている。ワイヤ91が電動式巻上機93で送り出されると、吊りかご92は、ピストン8の上部に配置された基台94に載置される。ワイヤ91が電動式巻上機93で巻き上げられると、吊りかご92は、基台94から持ち上げられ、屋根3の下側において換気塔31の近傍に位置付けられる。換気塔31の近傍に位置付けられた吊りかご92に、換気塔31の開口31aから作業者が乗り込むことが可能である。
図4ないし図6を参照して、昇降装置100について説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す側面図である。図6は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す平面図である。昇降装置100は、ゴンドラ9に隣接して配置されている。昇降装置100は、上端部の一部が換気塔31の開口31aに面して配置されている。昇降装置100は、複数段の伸縮ユニット110が連結されて構成されている。本実施形態では、8段の伸縮ユニット110が連結されている。昇降装置100は、自重によって、ピストン8の昇降に追従して複数段の伸縮ユニット110が変形することで上下方向に伸縮する。図4ないし図6では、連結された3段の伸縮ユニット110と伸縮ユニット110と伸縮ユニット110とを図示している。各伸縮ユニット110を区別する必要がないときは、伸縮ユニット110として説明する。
伸縮ユニット110は、長手方向の中央部で交差するように重ねて配置された一対の棒体111及び棒体112と、長手方向の中央部で交差するように重ねて配置された一対の棒体113及び棒体114とが、向かい合っている。一対の棒体111及び棒体112と、一対の棒体113及び棒体114とは、5つの連結軸(突起部、回転軸)115、連結軸(突起部)116、連結軸(突起部)117、連結軸(突起部)118、及び、連結軸(突起部)119によって連結されている。連結軸115、連結軸116、連結軸117、連結軸118、及び、連結軸119は、昇降装置100を昇降する際の足場及び手すりになる。より詳しくは、連結軸115、連結軸116、連結軸117、連結軸118、及び、連結軸119は、伸縮ユニット110の伸縮方向において間隔を空けて配置されている。
連結軸115は、一対の棒体111及び棒体112の交差部と、一対の棒体113及び棒体114の交差部とに挿通されている。連結軸115は、一対の棒体111及び棒体112と、一対の棒体113及び棒体114とを、連結軸115を中心として回転自在に連結する回転軸である。
連結軸116は、棒体111の上端部と棒体113の上端部とを連結軸116を中心として回転自在に連結する。
連結軸117は、棒体112の上端部と棒体114の上端部とを連結軸117を中心として回転自在に連結する。
連結軸118は、棒体111の下端部と棒体113の下端部とを連結軸118を中心として回転自在に連結する。連結軸118は、伸縮ユニット110と一段下の伸縮ユニット110とを連結する。より詳しくは、連結軸118は、一段下の伸縮ユニット110の連結軸117を兼ねている。連結軸118には、棒体111の下端部及び棒体113の下端部と、一段下の伸縮ユニット110の棒体112の上端部及び棒体114の上端部とが回転自在に配置されている。
連結軸119は、棒体112の下端部と棒体114の下端部とを連結軸119を中心として回転自在に連結する。連結軸119は、伸縮ユニット110と一段下の伸縮ユニット110とを連結する。より詳しくは、連結軸119は、一段下の伸縮ユニット110の連結軸116を兼ねている。連結軸119には、棒体112の下端部と棒体114の下端部と、一段下の伸縮ユニット110の棒体111の上端部と棒体113の上端部とが回転自在に配置されている。
伸縮ユニット110は、自重によって、ピストン8の昇降に追従して変形する。伸縮ユニット110は、ピストン8の昇降に追従して、一対の棒体111及び棒体112と一対の棒体113及び棒体114とが、回転して閉じた状態になることによって収縮し、回転して開いた状態になることによって伸縮する。一対の棒体111及び棒体112と一対の棒体113及び棒体114とが閉じるにつれて、左右方向に沿った方向と平行に近づく。一対の棒体111及び棒体112と一対の棒体113及び棒体114とが開くにつれて、左右方向に対する角度が大きくなる。
伸縮ユニット110の上下方向の長さL1は、連結軸116と連結軸119との距離である。長さL1は、伸縮ユニット110が伸縮することで変化する。長さL1は、伸縮ユニット110が伸長して長さが最大のとき、0.5m程度である。伸縮ユニット110の前後方向の長さL2は、1m程度である。伸縮ユニット110の左右方向の長さL3は、連結軸116と連結軸117との距離である。長さL3は、伸縮ユニット110が伸縮することで変化する。長さL3は、伸縮ユニット110が伸長して長さが最大のとき、1m程度である。
ピストン8が下降すると、一対の棒体111及び棒体112と一対の棒体113及び棒体114とが開いた状態となり長さL1が大きくなり、伸縮ユニット110は、上下方向に伸長する。伸縮ユニット110が伸長状態のとき、長さL3が小さくなる。ピストン8が上昇すると、一対の棒体111及び棒体112と一対の棒体113及び棒体114とが閉じた状態となり長さL1が小さくなり、伸縮ユニット110は、上下方向に収縮する。伸縮ユニット110が収縮状態のとき、長さL3が大きくなる。
伸縮ユニット110は、鉄材、または、例えば、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic、ガラス繊維強化樹脂)またはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic、炭素繊維強化樹脂)のような高耐久性を有する材料で形成される。
図7ないし図10に示すように、伸縮ユニット110は、空間Sに配置され、空間Sの一部を塞ぐ中間床120を有してもよい。図7は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す斜視図である。図8は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す正面図である。図9は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す側面図である。図10は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す平面図である。中間床120は、作業者の足場となる板状材である。中間床120は、矩形状の板状材を曲げ加工して曲部120aが形成されている。中間床120は、平面部の中央部に円形の開口120bが形成されている。中間床120は、連結軸116と連結軸117とによって支持されている。より詳しくは、中間床120は、連結軸116の上側に固定されている。中間床120は、連結軸117の上部に図7に示す矢印A方向に相対的にスライド可能に配置されている。中間床120は、曲部120aが連結軸117に当接することで、矢印A方向の移動が規制される。
このように構成された伸縮ユニット110は、上下方向に複数段連結されている。
最上段の伸縮ユニット110は、一部が換気塔31の開口31aに露出するように、屋根3の内部に吊り下げられている。より詳しくは、最上段の伸縮ユニット110は、連結軸116が屋根3の内部に固定され、連結軸117が屋根3の内部に図3に示す矢印A方向にスライド可能に配置されている。最上段の伸縮ユニット110が屋根3の内部に吊り下げられていることで、昇降装置100は、自重によって屋根3から垂下する。
最下段の伸縮ユニット110は、自重によって、下部がピストン8の上部に常時、接触している。より詳しくは、最下段の伸縮ユニット110は、連結軸119がピストン8の上部に固定されても、固定されなくても良く、連結軸118がピストン8の上部に図3に示す矢印A方向にスライド可能に配置されている。
このように構成された昇降装置100は、自重によって、ピストン8の昇降に追従して伸縮する。ピストン8が下降すると、伸縮ユニット110が上下方向に伸長することによって、昇降装置100が伸長する。ピストン8が上昇すると、伸縮ユニット110が上下方向に収縮することによって、昇降装置100が収縮する。
さらに、昇降装置100は、緩衝部材101を有する。緩衝部材101は、昇降装置100の下端、言い換えると、最下段の伸縮ユニット110の下部に配置されている。緩衝部材101は、例えば、緩衝材でシート状またはマット状に形成されている。
つぎに、図11ないし図13を参照して、このように構成された昇降装置100の使用方法および作用について説明する。図11は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が伸長した状態を示す図である。図12は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が図11に示す昇降装置の半分程度の長さになった状態を示す図である。図13は、本発明の実施形態1に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が収縮した状態を示す図である。
図11を用いて、気体貯蔵設備の容量が最小になった状態について説明する。ピストン8は、貯蔵部本体1の内部の最下方に位置している。ゴンドラ9は、ワイヤ91が送り出されている。吊りかご92は、ピストン8の上部に載置されている。昇降装置100は、ゴンドラ9に隣接している。昇降装置100は、上下方向に伸長して最大長になっている。より詳しくは、伸縮ユニット110は、長さL1が大きくなり上下方向に伸長している。伸縮ユニット110は、長さL3が小さくなり左右方向に収縮している。
図12を用いて、気体貯蔵設備の容量が最大容量の半分程度である状態について説明する。ピストン8は、貯蔵部本体1の内部の上下方向の中央部に位置している。ゴンドラ9は、図11に示す状態に比べてワイヤ91が巻き上げられている。吊りかご92は、ピストン8の上部に載置されている。昇降装置100は、ゴンドラ9に隣接している。昇降装置100は、図11に示す状態より上下方向に収縮している。より詳しくは、伸縮ユニット110は、長さL1が図11に示す状態より小さくなり上下方向に収縮している。伸縮ユニット110は、長さL3が図11に示す状態に比べて大きくなり左右方向に伸長している。
図13を用いて、気体貯蔵設備の容量が最大である状態について説明する。ピストン8は、貯蔵部本体1の内部の最上方に位置している。ゴンドラ9は、図12に示す状態に比べてワイヤ91が巻き上げられている。吊りかご92は、ピストン8の上部に載置されている。昇降装置100は、ゴンドラ9に隣接している。昇降装置100は、図12に示す状態より上下方向に収縮している。より詳しくは、伸縮ユニット110は、長さL1が図12に示す状態より小さくなり上下方向に収縮している。伸縮ユニット110は、長さL3が図12に示す状態に比べて大きくなり左右方向に伸長している。
このようにして、ピストン8の高さによらず、昇降装置100の最下段の伸縮ユニット110は、ピストン8の上部において、ゴンドラ9の吊りかご92に隣接している。
このように構成された昇降装置100において、作業者は、連結軸115、連結軸116、連結軸117、連結軸118、及び、連結軸119を足場及び手すりにして、伸縮ユニット110の内部に形成された空間Sを昇降する。また、伸縮ユニット110が中間床120を有する場合、作業者は、中間床120または連結軸115を足場及び手すりにして、中間床120の開口120bを通って空間Sを昇降する。
電源喪失時、点検のために屋根3から貯蔵部本体1の内部へ降下する際は、換気塔31の開口31aから空間Sに進入する。そして、連結軸115、連結軸116、連結軸117、連結軸118、及び、連結軸119を足場及び手すりにして、空間Sを降下する。そして、ピストン8の上部に到達したら、最下段の伸縮ユニット110の軸間に形成された隙間SGから空間Sを出て、ピストン8の上部へ移動する。作業の終了後は、昇降時と逆の手順で、空間Sを登って、換気塔31の開口31aまで戻る。
電源喪失時、ゴンドラ9が途中で停止した際は、吊りかご92から隣接する昇降装置100に乗り移る。そして、吊りかご92に隣接する最下段の伸縮ユニット110の軸間に形成された隙間SGから空間Sに進入する。そして、空間Sを登って、換気塔31の開口31aまで戻る。
このように、本実施形態によれば、ピストン8の昇降に追従して複数段の伸縮ユニット110が自重によって変形することで、昇降装置100が上下方向に伸縮する。しかも、本実施形態によれば、ピストン8の高さによらず、最下段の伸縮ユニット110の下部が、ピストン8の上部に常時、接触している。これにより、本実施形態は、昇降装置100の最下段の伸縮ユニット110は、ピストン8の上部において、ゴンドラ9の吊りかご92に隣接している。これにより、電源喪失時、点検のために屋根3から貯蔵部本体1の内部へ降下する際に、昇降装置100を降下して、ピストン8の上部に到達することができる。また、電源喪失時、ゴンドラ9が途中で停止した際に、吊りかご92から隣接する昇降装置100に乗り移って、昇降装置100を登って換気塔31に戻ることが可能である。
本実施形態においては、昇降装置100の内部に形成された空間Sを昇降する。本実施形態によれば、安全性を確保して貯蔵部本体1の内部を昇降することができる。
また、本実施形態は、昇降装置100の下端に緩衝部材101が配置されている。本実施形態によれば、安全性を確保して貯蔵部本体1の内部を昇降することができる。
また、本実施形態は、伸縮ユニット110が中間床120を有していてもよい。本実施形態によれば、より安全に貯蔵部本体1の内部を昇降することができる。また、本実施形態によれば、昇降時に、中間床120の上で休憩することができる。
本実施形態は、昇降装置100が自重によって屋根3から垂下する。これにより、本実施形態は、例えば、100m程度の高さを有する高層の気体貯蔵設備にも適用することができる。しかも、本実施形態は、簡易な構成であるので、軽量化することができる。
また、本実施形態は、昇降装置100が貯蔵部本体1の内壁に接触しない。本実施形態によれば、貯蔵部本体1の内壁またはピストン8の上部に与える摩擦を低減することができる。
[実施形態2]
図14ないし図22を参照しながら、本実施形態に係る昇降装置130について説明する。図14は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。図15は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す斜視図である。図16は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す側面断面図である。図17は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の一例を示す平面図である。図18は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す側面断面図である。図19は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備の昇降装置の他の例を示す平面図である。図20は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が伸長した状態を示す図である。図21は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が図20に示す昇降装置の半分程度の長さになった状態を示す図である。図22は、本発明の実施形態2に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図であり、昇降装置が収縮した状態を示す図である。貯蔵部本体1は、基本的な構成は実施形態1の貯蔵部本体1と同様である。以下の説明においては、貯蔵部本体1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
昇降装置130は、上下方向と直交する方向の長さの異なる筒状の伸縮ユニット140が互いに進退可能に入れ子状に配置されている。昇降装置130は、自重によって、入れ子状に配置された複数の伸縮ユニット140がピストン8の昇降に追従して進退することで上下方向に伸縮する。より詳しくは、昇降装置130は、ピストン8の昇降に連動して、伸縮ユニット140が他の伸縮ユニット140に収納されたり、伸縮ユニット140が他の伸縮ユニット140から引き出されたりする。図15ないし図19では、伸縮ユニット140Aの内側に伸縮ユニット140Aが進退可能に配置されている。各伸縮ユニット140および各伸縮ユニット140Aを区別する必要がないときは、伸縮ユニット140として説明する。
伸縮ユニット140は、円筒状の筒状体141と、足場ユニット(突起部)142とを有する。筒状体141は、円筒状の円筒部本体141aと、円筒部本体141aの上端部から径方向外側に向かって延設された環状の上鍔部141bと、円筒部本体141aの下端部から径方向内側に向かって延設された環状の下鍔部141cとを有する。
上鍔部141bは、一つ外側に配置された伸縮ユニット140の下鍔部141cの開口より大きい外径を有する。上鍔部141bの径方向外側の端部141baは、一つ外側に配置された伸縮ユニット140の下鍔部141cの径方向内側の端部141caより径方向外側に位置している。上鍔部141bは、一つ外側に配置された伸縮ユニット140からの抜け落ちを規制するストッパである。
下鍔部141cは、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の円筒部本体141aよりわずかに大きい内径を有する。下鍔部141cの径方向内側の端部141caは、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の上鍔部141bの径方向外側の端部141baより径方向内側に位置している。下鍔部141cは、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の抜け落ちを規制するストッパである。
足場ユニット142は、昇降装置130の昇降時の足場及び手すりになる。足場ユニット142は、伸縮ユニット140の円筒部本体141aの内周面に配置されている。足場ユニット142は、伸縮ユニット140の伸縮方向において間隔を空けて配置されている。足場ユニット142は、4つの棒体143、棒体144、棒体145、及び、棒体146が矩形状に配置されている。より詳しくは、棒体143は、棒体144と棒体146と隣接している。棒体144は、棒体143と棒体145と隣接している。棒体145は、棒体143と向かい合って配置されている。棒体146は、棒体144と向かい合って配置されている。棒体143、棒体144、棒体145、及び、棒体146は、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の円筒部本体141aに干渉しない位置に配置されている。より詳しくは、棒体143と棒体145との距離と、棒体144と棒体146との距離とは、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の円筒部本体141aの外径より大きい。このため、足場ユニット142の内側を、一つ内側に配置された伸縮ユニット140が進退可能である。
開口147は、伸縮ユニット140の内部の空間Sに出入りする出入口である。開口147は、筒状体141の下部の周方向における所定位置に形成されている。開口147は、伸縮ユニット140が収縮しているとき、重なり合った伸縮ユニット140の開口147が連通するように配置されている。
図18、図19に示すように、伸縮ユニット140Aは、角筒状の筒状体141Aと、足場ユニット142Aとを有する構成であってもよい。足場ユニット142Aは、伸縮ユニット140Aの角筒部141Aaの内周面に4つの棒体143A、棒体144A、棒体145A、及び、棒体146Aが配置されている。4つの棒体143A、棒体144A、棒体145A、及び、棒体146Aで形成された内側に、一つ内側に配置された伸縮ユニット140Aの角筒部141Aaが進退可能である。
このように構成された複数の伸縮ユニット140は、自重によって、ピストン8の昇降に追従して進退する。ピストン8が下降すると、複数の伸縮ユニット140は自重によって下方に移動しようとする。より詳しくは、最も外側に配置された1番目の伸縮ユニット140が、屋根3から自重によって吊り下がる。2番目の伸縮ユニット140は、上鍔部141bが1番目の伸縮ユニット140の下鍔部141cによって支持され自重によって吊り下がる。これを伸縮ユニット140がピストン8の上部に到達するまで繰り返す。自重によって吊り下がった伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140から進出している。自重によって吊り下がっていない伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140の内側に少なくとも一部が進入している。上端部の伸縮ユニット140から下端部の伸縮ユニット140に向かうにつれて、筒状体141は、径が小さくなる。
最も内側に配置された伸縮ユニット140は、自重によって、下部がピストン8の上部に常時、接触している。
最も外側に配置された伸縮ユニット140は、上部が屋根3の内部に配置されている。
つぎに、図20ないし図22を参照して、このように構成された昇降装置130の使用方法および作用について説明する。
図20を用いて、気体貯蔵設備の容量が最小になった状態について説明する。昇降装置130は、上下方向に伸長して最大長になっている。より詳しくは、すべての伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140から進出している。1番目の伸縮ユニット140が、屋根3から自重によって吊り下がっている。2番目の伸縮ユニット140は、上鍔部141bが1番目の伸縮ユニット140の下鍔部141cによって支持され自重によって吊り下がっている。最も内側に配置された伸縮ユニット140は、上鍔部141bが下から2番目の伸縮ユニット140の下鍔部141cによって支持され、下端部がピストン8の上部によって支持されている。
図21を用いて、気体貯蔵設備の容量が最大容量の半分程度である状態について説明する。昇降装置130は、図20に示す状態より上下方向に収縮している。より詳しくは、1番目から3番目までの伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140から進出して自重によって吊り下がっている。4番目以降の伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140の内部に進入してピストン8の上部によって支持されている。
図22を用いて、気体貯蔵設備の容量が最大である状態について説明する。昇降装置130は、図21に示す状態より上下方向に収縮している。より詳しくは、すべての伸縮ユニット140は、一つ外側に配置された伸縮ユニット140の内部に進入してピストン8の上部によって支持されている。
このように、ピストン8の高さによらず、昇降装置130の伸縮ユニット140は、ピストン8の上部において、ゴンドラ9の吊りかご92に隣接して位置している。
このように構成された昇降装置130において、作業者は、足場ユニット142を足場及び手すりにして、伸縮ユニット140の内部に形成された空間Sを昇降する。
電源喪失時、点検のために屋根3から貯蔵部本体1の内部へ降下する際は、換気塔31の開口31aから空間Sに進入する。そして、足場ユニット142を足場及び手すりにして、空間Sを降下する。そして、ピストン8の上部に到達したら、伸縮ユニット140の開口147から空間Sを出て、ピストン8の上部へ移動する。作業の終了後は、昇降時と逆の手順で、空間Sを登って、換気塔31の開口31aまで戻る。
電源喪失時、ゴンドラ9が途中で停止した際は、吊りかご92から隣接する昇降装置130に乗り移る。そして、吊りかご92に隣接する伸縮ユニット140の開口147から空間Sに進入する。そして、空間Sを登って、換気塔31の開口31aまで戻る。
このように、本実施形態によれば、ピストン8の昇降に追従して伸縮ユニット140が自重によって進退することで、昇降装置130が上下方向に伸縮する。しかも、本実施形態によれば、ピストン8の高さによらず、最も内側に配置された伸縮ユニット140の下部が、ピストン8の上部に常時、接触している。これにより、本実施形態は、昇降装置130の最も内側に配置された伸縮ユニット140は、ピストン8の上部において、ゴンドラ9の吊りかご92に隣接している。これにより、電源喪失時、点検のために屋根3から貯蔵部本体1の内部へ降下する際に、昇降装置130を降下して、ピストン8の上部に到達することができる。また、電源喪失時、ゴンドラ9が途中で停止した際に、吊りかご92から隣接する昇降装置130に乗り移って、昇降装置130を登って換気塔31に戻ることが可能である。
本実施形態は、昇降装置130が入れ子状に配置された筒状の伸縮ユニット140で構成されている。本実施形態によれば、昇降時の昇降装置130のガタツキを低減することができる。
本実施形態によれば、上端部の伸縮ユニット140から下端部の伸縮ユニット140に向かうにつれて、筒状体141は、径が小さくなる。また、また、棒体143、棒体144、棒体145、及び、棒体146は、一つ内側に配置された伸縮ユニット140の円筒部本体141aに干渉しない位置に配置されている。これらにより、本実施形態は、入れ子状の伸縮ユニット140がスムースに伸縮することができる。
[実施形態3]
図23を参照しながら、本実施形態に係る昇降装置150について説明する。図23は、本発明の実施形態3に係る気体貯蔵設備のピストンの中心で切った縦断面の模式図である。なお、上述した実施形態1の昇降装置100と同等部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
昇降装置150は、ゴンドラ9のワイヤ91の周囲を囲んで配置されている。言い換えると、空間Sに、ゴンドラ9のワイヤ91が配置されている。昇降装置150は、気体貯蔵設備の容量が最小になった状態で、伸長した伸縮ユニット160の空間Sにゴンドラ9が配置可能な大きさである。
伸縮ユニット160は、伸縮ユニット110と同様に構成されている。伸縮ユニット160は、空間Sに、ゴンドラ9のワイヤ91が配置されている。
このように、本実施形態は、昇降装置150がゴンドラ9のワイヤ91の周囲を囲んで配置されている。本実施形態によれば、電源喪失時、ゴンドラ9が途中で停止した際は、吊りかご92の天井部から昇降装置150に容易に乗り移ることができる。
本実施形態は、昇降装置150の空間Sにゴンドラ9が配置されている。これにより、本実施形態は、ゴンドラ9の周囲にわずかなスペースがあれば設置可能であり、ゴンドラ9と昇降装置150とを省スペースで設置することができる。
上述した実施形態では、すべての伸縮ユニット110が中間床120を有するものとして説明したが、例えば、偶数段の伸縮ユニット110のみが中間床120を有していてもよい。これにより、昇降装置を軽量化することができる。
1 貯蔵部本体
3 屋根(天井部)
31 換気塔
31a 開口
8 ピストン
9 ゴンドラ(電動式昇降装置)
91 ワイヤ
92 吊りかご
100 昇降装置
101 緩衝部材
110 伸縮ユニット
111 棒体
112 棒体
113 棒体
114 棒体
115 連結軸(突起部、回転軸)
116 連結軸(突起部)
117 連結軸(突起部)
118 連結軸(突起部)
119 連結軸(突起部)
120 中間床

Claims (10)

  1. 筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、を備える気体貯蔵設備に設置され、作業者が昇降する際に使用可能な気体貯蔵設備の昇降装置であって、
    複数が連結され、連結された状態で前記ピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能な伸縮ユニットと、
    前記伸縮ユニットの伸縮方向において間隔を空けて配置された突起部と、
    を備え、
    前記伸縮ユニットは、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられた電動式昇降装置に隣接して配置され、
    上端部の前記伸縮ユニットは、一部が前記換気塔に露出するように、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられ、
    下端部の前記伸縮ユニットは、前記ピストンの上部によって支持される、
    ことを特徴とする気体貯蔵設備の昇降装置。
  2. 筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、を備える気体貯蔵設備に設置され、作業者が昇降する際に使用可能な気体貯蔵設備の昇降装置であって、
    複数が連結され、連結された状態で前記ピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能な伸縮ユニットと、
    前記伸縮ユニットの伸縮方向において間隔を空けて配置された突起部と、
    を備え、
    前記伸縮ユニットは、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられた電動式昇降装置のワイヤの周囲を囲んで配置され、
    上端部の前記伸縮ユニットは、一部が前記換気塔に露出するように、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられ、
    下端部の前記伸縮ユニットは、前記ピストンの上部によって支持される、
    ことを特徴とする気体貯蔵設備の昇降装置。
  3. 筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、を備える気体貯蔵設備に設置され、作業者が昇降する際に使用可能な気体貯蔵設備の昇降装置であって、
    複数が連結され、連結された状態で前記ピストンの昇降に追従して自重によって伸縮可能な伸縮ユニットと、
    前記伸縮ユニットの伸縮方向において間隔を空けて配置された突起部と、
    を備え、
    前記伸縮ユニットは、上下方向と直交する方向の長さが異なり、互いに進退可能に入れ子状に配置可能な筒状体であり、前記ピストンの昇降に追従して、前記筒状体が他の前記筒状体に収納されることで収縮し、前記筒状体が他の前記筒状体から引き出されることで伸長し、
    上端部の前記伸縮ユニットは、一部が前記換気塔に露出するように、前記貯蔵部本体の内部の天井部から吊り下げられ、
    下端部の前記伸縮ユニットは、前記ピストンの上部によって支持される、
    ことを特徴とする気体貯蔵設備の昇降装置。
  4. 前記伸縮ユニットは、交差するように重ねて配置された一対の棒体と、前記一対の棒体の交差部に挿通され、前記一対の棒体を回転可能に連結する回転軸とを有し、前記ピストンの昇降に追従して前記棒体が回転し、前記一対の棒体が閉じた状態になることによって収縮し、前記一対の棒体が開いた状態になることによって伸長する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  5. 前記筒状体は、上端部の前記伸縮ユニットから下端部の前記伸縮ユニットに向かうにつれて上下方向と直交する方向の長さが小さくなる、ことを特徴とする請求項3に記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  6. 前記伸縮ユニットによって囲まれた空間に配置され、空間の一部を塞ぐ中間床、を備えることを特徴とする請求項に記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  7. 前記突起部は、収容された他の前記筒状体に干渉しない位置に配置されている、ことを特徴とする請求項3またはに記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  8. 収容された前記筒状体の周方向において重なり合うように、前記筒状体にそれぞれ形成された開口、を有することを特徴とする請求項3またはに記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  9. 下端部に配置された緩衝部材、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の気体貯蔵設備の昇降装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の気体貯蔵設備の昇降装置と、
    筒状の貯蔵部本体と、
    前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に配置されたピストンと、
    前記貯蔵部本体上に配置され、前記貯蔵部本体と連通した換気塔と、
    を備えることを特徴とする気体貯蔵設備。
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