JP6952243B2 - 印刷方法および印刷装置 - Google Patents

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Description

本開示は、印刷方法および印刷装置に関する。
従来、インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルからインクの液滴を吐出することにより対象物に所定の厚みの膜を印刷(形成)するインクジェット印刷方法が知られている。
例えば特許文献1には、板状の対象物にUVインクをむらなく印刷するために、印刷方向と直交する方向の印刷ピッチを変化させながら印刷を行うインクジェット印刷方法が開示されている。
ここで、特許文献1のインクジェット印刷方法について、図8を用いて説明する。図8は、特許文献1のインクジェット印刷方法の説明図である。
図8に示すように、特許文献1のインクジェット印刷方法では、印刷方向と直交する方向(以下、直交方向という)に複数のノズル19が配置されたインクジェットヘッド11が用いられる。図8において、図中の上下方向が直交方向であり、図中の左右方向が印刷方向である。
図8に示した1回目の印刷では、印刷方向の印刷ピッチに対して直交方向の印刷ピッチが広くなるように、液滴20を対象物40に塗布する。
図8に示した2回目の印刷では、インクジェットヘッド11と対象物40とを直交方向に相対移動させ、対象物40における1回目の印刷パターンの間に、液滴20を塗布する。
図8に示した3回目の印刷では、インクジェットヘッド11と対象物40とを2回目の印刷とは逆方向に相対移動させ、対象物40における1回目の印刷パターンと2回目の印刷パターンとの間に、液滴20を塗布する。
図8に示した4回目の印刷では、インクジェットヘッド11と対象物40とを2回目の印刷と同じ方向に相対移動させ、対象物40における1回目の印刷パターンと2回目の印刷パターンとの間に、液滴20を塗布する。
図8に示した5回目の印刷では、インクジェットヘッド11と対象物40とを2回目の印刷とは逆方向に相対移動させ、2回目の印刷パターンと3回目の印刷パターンとの間に、液滴20を塗布する。
このように、特許文献1のインクジェット印刷方法では、直交方向の隙間を埋めるように複数回の印刷動作が行われる。
特開2006−110746号公報
しかしながら、特許文献1のインクジェット印刷方法では、直交方向の液滴の間隔が広く干渉しないために、ノズル間の吐出量のばらつきによる直交方向の膜厚のばらつきが発生しやすい。
本開示の一態様の目的は、膜厚の均一化を実現する印刷方法および印刷装置を提供することである。
本開示の一態様に係る印刷方法は、インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドと、対象物との相対位置を第1方向に変化させ、予め設定された複数の目標着弾位置に基づいて前記液滴を前記対象物に着弾させる印刷方法であって、前記第1方向における前記目標着弾位置間の距離である第1ピッチは、前記第1方向と直交する第2方向における前記目標着弾位置間の距離である第2ピッチ以上であり、かつ、前記液滴の直径以下であり、前記液滴を前記第1方向において、前記第1ピッチの4倍ごとの前記目標着弾位置に吐出させることを4回分行い、前記目標着弾位置のすべてに着弾させる動作を行う。
本開示の一態様に係る印刷装置は、インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドと、対象物との相対位置を第1方向に変化させ、予め設定された複数の目標着弾位置に基づいて前記液滴を前記対象物に着弾させる制御部と、を有し、前記第1方向における前記目標着弾位置間の距離である第1ピッチは、前記第1方向と直交する第2方向における前記目標着弾位置間の距離である第2ピッチ以上であり、前記液滴を前記第1方向において、前記第1ピッチの4倍ごとの前記目標着弾位置に吐出させることを4回分行い、前記目標着弾位置のすべてに着弾させる動作を行う。
本開示によれば、膜厚の均一化を実現できる。
本開示の実施の形態に係る印刷装置の構成の概略を示す模式図 本開示の実施の形態のラインヘッドの構成の概略を示す模式図 本開示の実施の形態のラインヘッドにおけるインクジェットヘッドの配置例を示す模式図 従来の印刷パターンを示す模式図 従来の印刷パターンの形成過程を示す模式図 従来の印刷パターンの印刷膜の断面形状を示す模式図 本開示の実施の形態1の印刷パターンを示す模式図 本開示の実施の形態1の印刷パターンの形成の途中の状態を示す模式図 本開示の実施の形態1の印刷パターンの印刷膜の断面形状を示す模式図 本開示の実施の形態2の印刷パターンを示す模式図 本開示の実施の形態3の比較例である印刷パターンを示す模式図 図6Aに示した印刷パターンの印刷により得られた印刷膜の角部を示す上面図 図6Bに示した印刷膜の断面図 本開示の実施の形態3の印刷パターンを示す模式図 図7Aに示した印刷パターンの印刷により得られた印刷膜の角部を示す上面図 図7Bに示した印刷膜の断面図 特許文献1のインクジェット印刷方法の説明図
以下、本開示の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1について説明する。
<印刷装置1>
印刷装置1の基本構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る印刷装置1の構成の概略を示す模式図である。
図1に示す印刷装置1は、インクジェット方式の印刷装置である。図1に示すように、印刷装置1は、スライダ2、スライダ2上を移動するステージ3、スライダ2をまたがって配置されたガントリー6、ガントリー6に取り付けられたラインヘッド10を有する。
印刷装置1は、ステージ3の位置に応じてラインヘッド10からインクの液滴を吐出し、ステージ3上に吸着されたガラス基板4(対象物の一例)の所望の位置に液滴を塗布し、予め設定された印刷パターン5を形成する。この印刷パターン5は、例えば、後述する本実施の形態1〜3の印刷方法で形成される印刷パターン(図4A、図5、図7A参照)である。
<ラインヘッド10>
ラインヘッド10の構成について、図2A、図2Bを用いて説明する。図2Aは、ラインヘッド10の構成の概略を示す模式図である。図2Bは、ラインヘッド10のステージ3との対向面におけるインクジェットヘッド11の配置例を示す模式図である。
図2Aに示すように、ラインヘッド10は、複数のインクジェットヘッド11、インクタンク13、分配タンク12、および制御回路14を有する。
インクタンク13は、インクジェットヘッド11へのインクの供給源である。
分配タンク12は、インクタンク13から供給されたインクを各インクジェットヘッド11に分配する。
制御回路14(制御部の一例)は、各インクジェットヘッド11の動作を制御する。具体的には、制御回路14は、後述する本開示の実施の形態1〜3の印刷パターンの印刷が実現されるように、インクジェットヘッド11における液滴の吐出動作を制御する。
図2Bに示すように、各インクジェットヘッド11は、複数のノズル19を有する。
ラインヘッド10において、印刷方向(ステージ3の移動方向)と直交する方向の印刷分解能は、ノズル19のピッチで決まる。そこで、本実施の形態のラインヘッド10では、図2Bに示すように、印刷方向に対してインクジェットヘッド11(および、ノズル19の列)を傾けて配置することで、印刷分解能を細かくしている。
各ノズル19には、インクが充填される。このとき、インクは、インクタンク13で制御された圧力により、ノズル19の開口部分(出口)から漏れることなく、かつ、泡かみしない状態で、各ノズル19に保持される。
インクジェットヘッド11は、駆動素子(図示略)を有する。制御回路14が液滴の吐出を指示する信号を駆動素子に出力すると、駆動素子が駆動し、所望の量の液滴がノズル19から吐出される。
<従来の印刷パターン>
ここで、従来の印刷パターンについて、図3A〜図3Cを用いて説明する。
図3Aは、従来の印刷パターンの一例を示す模式図である。以下では、図3Aに示す印刷パターンが図2A、図2Bに示したインクジェットヘッド11のノズル19を用いてガラス基板4(図3A〜図3Cでは図示略)上に形成される場合を例に挙げて説明する。また、以下の説明では、印刷方向に直交する方向を「直交方向」という。印刷方向は「第1方向」の一例に相当し、直交方向は「第2方向」の一例に相当する。
図3Aにおいて、目標着弾位置20aは、ノズル19から吐出された液滴が着弾する目標位置である。
図3Aにおいて、ノズルピッチは、直交方向におけるノズル19間の距離であり、図中の縦方向の点線間の距離である。ノズルピッチは、例えば21.2μmである。
また、図3Aにおいて、直交方向ピッチは、直交方向における液滴(目標着弾位置20aと言い換えてもよい)間の距離である。本例では、1ノズルおきにノズル19が使用されるとする。よって、直交方向ピッチは、42.4μmとなる。直交方向ピッチは「第2ピッチ」の一例に相当する(実施の形態2、3においても同様)。
また、図3Aにおいて、印刷方向ピッチは、印刷方向における液滴(目標着弾位置20aと言い換えてもよい)間の距離であり、図中の横方向の点線間の距離である。印刷方向ピッチは、例えば10.6μmである。印刷方向ピッチは「第1ピッチ」の一例に相当する(実施の形態2、3においても同様)。
上述した目標着弾位置20a、ノズルピッチ、直交方向ピッチ、および印刷方向ピッチは、予め設定されている。
本例で用いられるインクは、例えば、ガラス基板4に対して接触角が10度以下であり、粘度が約15mPa・sであるUV樹脂インクである。また、1つの液滴の直径は、約90μmである。
なお、図3Aでは、5つのノズルに相当する印刷パターンのみを示したが、図3Aに示した印刷パターンは、ガラス基板4の所定領域に繰り返し形成されてもよい。
図3Bは、図3Aに示した印刷パターンの形成の途中の状態を示す模式図である。図3Bに示すように、液滴20は、1つおきのノズル19から、印刷方向の目標着弾位置20aに順次吐出され、ガラス基板4上に着弾する。これにより、液滴20は、ガラス基板4上において、直交方向よりも印刷方向において密に配置される。図中の点線の長円は、1つのノズル19によって形成される印刷膜の範囲を示している。
図3Cは、印刷膜の断面形状を示す模式図である。1つのノズル19により形成される印刷膜の断面形状は、図中の破線で示すように、凸形状(山型)となる。そして、印刷膜全体の断面形状は、図中の実線で示すように、凸形状が重なった形状となる。図3Aに示したように印刷方向ピッチよりも直交方向ピッチが大きい場合、1つのノズル19で形成される印刷膜の凸形状は大きくなる。そのため、印刷膜全体の断面形状の凹凸が大きくなる。
また、複数のノズル19は、それぞれ、駆動素子や開口部の形状などにおいて製造上の誤差を有する。よって、ノズル19から吐出される液滴の量(以下、吐出量という)には、数%のばらつきが出る。
図3Aに示した印刷パターンを形成する場合では、ノズル19の吐出量のばらつきが強調される。そのため、印刷膜の膜厚にばらつきが出る。ガラス基板4に塗布された液滴20にUV光を照射して硬化させた後で直交方向の膜厚のばらつきを測定した。その結果、測定長さ50mmの範囲で膜厚は約10μmであり、膜厚の最大と最小の差P−V(膜厚ばらつき)は、0.45μmであった。
<本実施の形態の印刷パターン>
本実施の形態の印刷パターンについて、図4A〜図4Cを用いて説明する。
図4Aは、本実施の形態の印刷パターンの一例を示す模式図である。以下では、図4Aに示す印刷パターンが図2A、図2Bに示したインクジェットヘッド11のノズル19を用いてガラス基板4(図4A〜図4Cでは図示略)上に形成される場合を例に挙げて説明する。また、本例で用いられるインクは、例えば、ガラス基板4に対して接触角が10度以下であり、粘度が約15mPa・sであるUV樹脂インクである。
図4Aに示す印刷パターンでは、ノズルピッチ、直交方向ピッチ、および印刷方向ピッチを、21.2μmとしている。すなわち、印刷方向ピッチを直交方向ピッチと等しくしている。また、印刷方向ピッチを、液滴20の直径(例えば、約90μm)より小さくしている。
図4Bは、図4Aに示した印刷パターンの形成の途中の状態を示す模式図である。図4Bに示すように、液滴20は、各ノズル19から、印刷方向の目標着弾位置20aに順次吐出され、ガラス基板4上に着弾する。着弾した液滴20は、図3Bに示した液滴20と比べて、印刷方向において密に吐出されない。そのため、各液滴20は、全方向に同等に濡れ広がり、直交方向において隣接する他の液滴20および印刷方向において隣接する他の液滴20と結合する。図中の点線の長円は、図3Bと同様、1つのノズル19によって形成される印刷膜の範囲を示している。
図4Cは、印刷膜の断面形状を示す模式図である。1つのノズル19により形成される印刷膜の断面形状は、図中の破線で示すように、凸形状(山型)となる。この凸形状は、図3Cに示した凸形状よりも緩やかである。これは、印刷方向において液滴20間のスペースが確保されているので、各液滴20がそのスペースを濡れ広がるからである。
本例では、直交方向ピッチが小さいため、ノズル19間で液滴20が混ざりやすくなり、各ノズル19の吐出量のばらつきが緩和される。そのため、図4Cに示した印刷膜全体(図中の実線部分)は、図3Cに示した印刷膜全体に比べて凹凸が無く、平滑化する。
ガラス基板4に塗布された液滴20にUV光を照射して硬化させた後で直交方向の膜厚のばらつきを測定した。その結果、測定長さ50mmの範囲で膜厚は約10μmであり、膜厚の最大と最小の差P−V(膜厚ばらつき)は、0.19μmであった。よって、上述した従来の印刷パターンの差(0.45μm)に比べて、膜厚のばらつきは小さくなった。
上述したとおり、インクジェットヘッド11では、各ノズル19の製造上の誤差により、ノズル19間において吐出量のばらつきが生じやすい。そこで、本実施の形態では、上述したとおり、印刷方向ピッチを、直交方向ピッチと等しくし、かつ、液滴20の直径より小さくした。これにより、直交方向において液滴20同士が結合し、ノズル19間の吐出量のばらつきが緩和され、印刷膜の膜厚のばらつきを低減する(換言すれば、膜厚を均一化する)ことができる。
なお、上記説明では、印刷方向ピッチを、直交方向ピッチと等しくし、かつ、液滴20の直径より小さくする場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、印刷方向ピッチを、直交方向ピッチ以上とし、かつ、液滴20の直径以下としてもよい。この場合でも、上記同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、粘度が約15mPa・sであり、印刷膜の膜厚が10μmのUV樹脂インクを用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、粘度が2〜30mPa・sであり、印刷膜の膜厚が1〜20μmの範囲であっても、有効性が確認できている。膜厚ばらつきは、下地基板とインクの濡れ性や、インク粘度に依存するが、同一条件であれば、本実施の形態の印刷パターンは、従来の印刷パターンと比較して、膜厚ばらつきを抑制することができる。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、印刷方向ピッチを直交方向ピッチ以上、液滴の直径以下に設定する点は同じである。さらに、本実施の形態では、液滴を、印刷方向の目標着弾位置にランダムに吐出させる動作を複数回行うことにより、印刷膜を形成する。
図5は、本実施の形態の印刷パターンを示す模式図である。図5において、目標着弾位置20b〜eは、それぞれ、1〜4回目の印刷時の目標着弾位置である。
また、図5に示すように、直交方向ピッチは21.2μmに設定され、印刷1回あたりの印刷方向ピッチは84.8μm(図4Aに示した印刷方向ピッチの4倍)に設定されている。また、図5に示す液滴間のピッチは、印刷方向において隣接する目標着弾位置間のピッチとも言える。
図5に示した印刷パターンでは、実施の形態1で形成される印刷パターンに比べて、膜厚が薄くなる。そこで、膜厚を確保するため、印刷方向の位置をオフセットして4回の印刷を行う。なお、その他の印刷条件(例えば、使用するインクジェットヘッドおよびインクなど)は、実施の形態1と同じである。
1回目の印刷を実行した後では、ある1つの液滴とそれに隣接する液滴との距離は、印刷方向よりも直交方向の方が短くなる。よって、各液滴は、異なるノズル19から吐出された、直交方向に隣接する液滴と混ざり合う。したがって、本実施の形態の印刷パターンでは、実施の形態1の印刷パターンに比べて、ノズル19間の吐出量のばらつきが緩和され、直交方向の膜厚ばらつきが小さくなる。ただし、1回目の印刷を行った時点では、実施の形態1の印刷パターンを形成するために必要な総液滴数に対して4分の1しか吐出されないため、膜厚は、実施の形態1の印刷パターンのおよそ4分の1となる。
そこで、1回目の印刷の実行後に、2〜4回目の印刷を実行する。この結果、図5に示すように、印刷方向における液滴間のピッチは、21.2μmとなる。したがって、実施の形態1で形成される印刷膜と同等の膜厚を確保し、より膜厚のばらつきが小さい印刷膜を形成することができる。
なお、上記説明では、目標着弾位置20b〜eが、それぞれ、1〜4回目の印刷に対応する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、1〜4回目の印刷時の目標着弾位置が目標着弾位置20e、2回目の印刷時の目標着弾位置が目標着弾位置20d、3回目の印刷時の目標着弾位置が目標着弾位置20c、4回目の印刷時の目標着弾位置が目標着弾位置20bであってもよい。
また、2〜4回目の印刷では、ガラス基板4に対してインクジェットヘッド11を直交方向に相対移動させて、1回目の印刷とは異なるノズル19を用いてもよい。これにより、ノズル19の吐出量のばらつきによる膜厚ばらつきをさらに緩和することができる。
インクジェットヘッド11を約3mmずつ移動させて1〜4回目の印刷を実行したときの、直交方向の膜厚のばらつきを測定した。その結果、測定長さ50mmの範囲で膜厚は約10μmであり、膜厚の最大と最小の差P−V(膜厚ばらつき)は、0.12μmであった。
表1に、上述した印刷パターン毎の膜厚ばらつきを示す。表1において、印刷パターン(1)は、図3Aに示した従来の印刷パターンであり、印刷パターン(2)は、図4Aに示した実施の形態1の印刷パターンであり、印刷パターン(3)は、図5Aに示した実施の形態2の印刷パターンである。
Figure 0006952243
表1から明らかなように、本実施の形態の印刷パターンでは、膜厚ばらつきを最小とすることができる。
(実施の形態3)
本開示の実施の形態3について説明する。
実施の形態1、2で説明した印刷方法は、印刷パターンの中央部における印刷膜の平滑化に有効である。一方で、印刷パターンの外周部(端部と言ってもよい)に配置される液滴は、ガラス基板4との界面の影響によって、印刷パターンの中央部に配置される液滴とは異なる挙動を示す。本実施の形態では、印刷パターンの外周部における膜厚のむらを低減する。
まず、印刷パターンの外周部の一例である角部における問題点について、図6A〜図6Cを用いて説明する。図6A、図6Bにおいて、符号30は、角部を示している。
ここでは、図6Aに示す印刷パターンを形成する場合を例に挙げる。図6Aは、本実施の形態の比較例である印刷パターンを示す模式図である。
図6Aにおいて、黒色の円は、図示しない目標着弾位置に基づいてガラス基板4(図示略)上に着弾した各液滴を示している。図6Aに示す印刷パターンは、図3Aに示した実施の形態1と同様の印刷パターンである。
図6Bは、図6Aに示した印刷パターンの印刷の結果得られた印刷膜の角部周辺の上面を示している。図6Aに示したように中央部と角部とが同じ印刷パターンである場合、ガラス基板4に対するインクの表面張力や濡れ性によって、図6Bに示すように、角部30において、本来の印刷領域(図6Bに示す点線部分)からインクがはみ出た部分が生じる。
図6Cは、図6Bの一点鎖線で示した部分の断面図である。図6Cに示すように、角部30の膜厚は、ねらい(目標)の膜厚よりも大きくなる。よって、印刷膜において、角部30が凸形状になるという不具合が生じる。
上述した問題を解決する本実施の形態の印刷方法について、図7A〜図7Cを用いて説明する。
図7Aは、本実施の形態の印刷パターンを示す模式図である。図7Aに示すように、本実施の形態の印刷パターンでは、角部30の周辺において、間引き領域を設けている。間引き領域は、印刷パターンの角部30におけるインクのはみ出し量や膜厚に応じて、予め設定される。
図7Aの例では、間引き領域における印刷方向ピッチaは、中央部の印刷方向ピッチcの2倍に設定され、間引き領域における直交方向ピッチbは、中央部の直交方向ピッチdの2倍に設定されている。また、図7Aの例では、間引き領域は、角部30から一定の範囲に、液滴が吐出されない矩形領域eが含まれるように設定されている。
すなわち、間引き領域では、外周部の目標着弾位置20aの単位面積あたりの数が、中央部の単位面積あたりの目標着弾位置20aの数より少なくなるように設定される。これにより、間引き領域では、液滴の間引き(換言すれば、液滴の塗布数の削減)が行われる。
なお、上記説明では、間引き領域において、印刷方向ピッチおよび直交方向ピッチがそれぞれ2倍に設定される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、間引き領域において使用されるノズルの数を減らしてもよい。
図7Bは、図7Aに示した印刷パターンの印刷の結果得られた印刷膜の角部周辺の上面を示している。図7Bに示すように、角部30では、本来の印刷領域(図7Bに示す点線部分)からインクがはみ出た部分が生じない。
図7Cは、図7Bの一点鎖線で示した部分の断面図である。図7Cに示すように、角部30の膜厚は、ねらい(目標)の膜厚より大きくなることがない。よって、印刷膜において、角部30が凸形状になるという不具合が生じない。
以上説明したように、本実施の形態の印刷パターンによれば、角部における印刷パターン(液滴)を間引くことにより、角部に流れ込む液滴の量が減り、印刷膜のはみ出しを抑制できるとともに、膜厚のむらが少ない印刷膜を形成することができる。
なお、本開示は、上記各実施の形態の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本開示の印刷方法および印刷装置は、電子デバイス等に用いられる機能膜の製造に有用である。
1 印刷装置
2 スライダ
3 ステージ
4 ガラス基板
5 印刷パターン
6 ガントリー
10 ラインヘッド
11 インクジェットヘッド
12 分配タンク
13 インクタンク
14 制御回路
19 ノズル
20 液滴
20a、20b、20c、20d、20e 目標着弾位置
30 角部
40 対象物

Claims (7)

  1. インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドと、対象物との相対位置を第1方向に変化させ、予め設定された複数の目標着弾位置に基づいて前記液滴を前記対象物に着弾させる印刷方法であって、
    前記第1方向における前記目標着弾位置間の距離である第1ピッチは、前記第1方向と直交する第2方向における前記目標着弾位置間の距離である第2ピッチ以上であり、かつ、前記液滴の直径以下であり、
    前記液滴を前記第1方向において、前記第1ピッチの4倍ごとの前記目標着弾位置に吐出させることを4回分行い、前記目標着弾位置のすべてに着弾させる動作を行う、
    印刷方法。
  2. 前記4回分の吐出が行われる間において、前記インクジェットヘッドを前記第2方向へ、前記対象物に対して相対移動させる、
    請求項1に記載の印刷方法。
  3. インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドと、対象物との相対位置を第1方向に変化させ、予め設定された複数の目標着弾位置に基づいて前記液滴を前記対象物に着弾させる印刷方法であって、
    前記第1方向における前記目標着弾位置間の距離である第1ピッチは、前記第1方向と直交する第2方向における前記目標着弾位置間の距離である第2ピッチ以上であり、かつ、前記液滴の直径以下であり、
    前記対象物の角部のみに間引き領域を設け、
    前記間引き領域における目標着弾位置の単位面積あたりの数は、前記間引き領域より内側の中央部における目標着弾位置の単位面積あたりの数よりも少ない、
    印刷方法。
  4. 前記間引き領域は、対象物のコーナーを含む前記液滴が吐出されない空領域を含む、
    請求項3に記載の印刷方法。
  5. 前記空領域は、矩形形状であり、複数の前記目標着弾位置を含む、
    請求項4に記載の印刷方法。
  6. 前記間引き領域は、第1間引き領域と、第2間引き領域とを含み、
    前記第1間引き領域では、前記第1ピッチが前記中央部より広く、前記第2ピッチは、前記中央部と同じであり、
    前記第2間引き領域では、前記第2ピッチが前記中央部より広く、前記第1ピッチは、前記中央部と同じである、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の印刷方法。
  7. インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドと、対象物との相対位置を第1方向に変化させ、予め設定された複数の目標着弾位置に基づいて前記液滴を前記対象物に着弾させる制御部と、を有し、
    前記第1方向における前記目標着弾位置間の距離である第1ピッチは、前記第1方向と直交する第2方向における前記目標着弾位置間の距離である第2ピッチ以上であり、かつ、前記液滴の直径以下であり、
    前記液滴を前記第1方向において、前記第1ピッチの4倍ごとの前記目標着弾位置に吐出させることを4回分行い、前記目標着弾位置のすべてに着弾させる動作を行う、
    印刷装置。
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