JP6952234B2 - コンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルト - Google Patents

コンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルト Download PDF

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Description

本発明はコンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルトに関する。
近年、コンベヤベルトには、環境に配慮する観点から長寿命であることが要求されている。このような問題に対して、従来、ベルトコンベヤの耐摩耗寿命の向上を目的とするゴム組成物が提案されている。例えば、特許文献1には、ゴム成分として、ネオジウム系触媒により合成したポリブタジエンゴムを含むことを特徴とするベルトコンベアのベルト用ゴム組成物が記載されている。
特開2003−105136号公報
このようななか、本発明者は特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価したところ、このようなゴム組成物の耐摩耗性が悪い場合があることを知見した。
そこで、本発明は、耐摩耗性に優れるコンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルトを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ブタジエンゴムを所定の量で含むゴム成分と、カーボンブラックとを含有し、カーボンブラックの含有量及びバウンドラバー量が所定の範囲であることによって、所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
1. ブタジエンゴムを50質量%超100質量%以下含むゴム成分と、
カーボンブラックとを含有し、
上記カーボンブラックの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、60〜100質量部であり、
25℃におけるバウンドラバー量が、45〜70質量%である、コンベヤベルト用ゴム組成物。
2. 上記カーボンブラックの窒素吸着比表面積が、115〜160m2/gであり、
上記カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量が、115〜140ml/100gである、上記1に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
3. 上記ブタジエンゴムの重量平均分子量が、50万〜100万である、上記1又は2に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
4. 上記ブタジエンゴムの長鎖分岐指数に対する上記ブタジエンゴムの重量平均分子量の比(重量平均分子量/長鎖分岐指数)が、5.5×104〜16.6×104である、上記1〜3のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
5. 上記1〜4のいずれかに記載のコンベヤベルト用ゴム組成物で形成された上面カバーゴム層と、
補強層と、
下面カバーゴム層とを有する、コンベヤベルト。
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物及び本発明のコンベヤベルトは、耐摩耗性に優れる。
図1は、本発明のコンベヤベルトの好適な実施態様の一例の一部を模式的に示した断面斜視図である。
本発明について以下詳細に説明する。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
[コンベヤベルト用ゴム組成物]
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物(本発明の組成物)は、
ブタジエンゴムを50質量%超100質量%以下含むゴム成分と、
カーボンブラックとを含有し、
上記カーボンブラックの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して60〜100質量部であり、
25℃におけるバウンドラバー量が、45〜70質量%である、コンベヤベルト用ゴム組成物である。
以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳述する。
<<ゴム成分>>
本発明の組成物は、ゴム成分を含有し、ゴム成分はブタジエンゴムを含む。
<ブタジエンゴム>
ブタジエンゴム(BR)はブタジエンの単独重合体である。
(ブタジエンゴムの重量平均分子量)
ブタジエンゴムの重量平均分子量は、耐摩耗性により優れるという観点から、50万〜100万が好ましく、50万〜80万がより好ましく、50万〜70万がさらに好ましい。
本発明において、ブタジエンゴムの重量平均分子量は、シクロヘキサンを溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による測定値をもとにした標準ポリスチレン換算値である。
(ブタジエンゴムの長鎖分岐指数)
ブタジエンゴムの長鎖分岐指数(LCB Index)は、耐摩耗性により優れるという観点から、0.1〜12.0が好ましく、11.0以下がより好ましい。
本発明において、ブタジエンゴムの長鎖分岐指数は、RPA2000型試験機(アルファテクノロジーズ社製)を用いて、100℃の条件下で、LAOS(Large Amplitude Oscillatory Shear:大振幅振動せん断)測定方法により測定した。
長鎖分岐指数が零に近いほど、ブタジエンゴムの分岐度が低いことを表す。
長鎖分岐指数(LCB Index)の詳細については、例えば、“FT−Rheology, a Tool to Quantify Long Chain Branching(LCB) in Natural Rubber and its Effect on Mastication, Mixing Behaviour and Final Properties.”(Henri G. Burhin, Alpha Technologies, UK 15 Rue du Culot B−1435 Hevillers, Belgium)などを参照することができる。
<重量平均分子量/長鎖分岐指数>
ブタジエンゴムの長鎖分岐指数に対するブタジエンゴムの重量平均分子量の比(重量平均分子量/長鎖分岐指数)は、耐摩耗性により優れるという観点から、5.5×104〜16.6×104が好ましく、5.8×104〜16.6×104がより好ましく、7.0×104〜14.2×104がさらに好ましい。
(ブタジエンゴムのミクロ構造)
ブタジエンゴムの1,4−シス構造は、耐摩耗性により優れるという観点から、97%以上が好ましく、98%以上がより好ましい。
ブタジエンゴムの1,4−トランス構造は、耐摩耗性により優れるという観点から、1.5%以下が好ましく、1.0%以下がより好ましい。
ブタジエンゴムの1,2−ビニル構造は、耐摩耗性により優れるという観点から、1.5%以下が好ましく、1.0%以下がより好ましい。
本発明において、ブタジエンゴムのミクロ構造は赤外吸収スペクトル分析によって解析された。740cm-1は1,4−シス構造、967cm-1は1,4−トランス構造、910cm-1は1,2−ビニル構造の吸収帯であり、各吸収強度比からミクロ構造を算出した。
(ブタジエンゴムの製造方法)
ブタジエンゴムの製造方法としては、ブタジエンを、例えばコバルト系触媒及び/又はネオジウム系触媒のような触媒を用いて重合することによって合成する方法が挙げられる。コバルト系触媒、ネオジウム系触媒は特に制限されない。コバルト系触媒はコバルトを有する化合物とすることができる。ネオジウム系触媒はネオジウム(Nd)を有する化合物とすることができる。なかでも、ネオジウム系触媒が好ましい。
<ブタジエンゴムの含有量>
本発明において、ブタジエンゴムの含有量は、ゴム成分全量に対して、50質量%超100質量%以下である。「50質量%超」は50質量%を超えることを意味する。
ブタジエンゴムの含有量は、耐摩耗性により優れるという観点から、ゴム成分全量に対して、60〜90質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましく、75〜90質量%がさらに好ましい。
(ブタジエンゴム以外のゴム)
本発明において、ゴム成分はブタジエンゴム以外のゴムを更に含むことができる。
ブタジエンゴム以外のゴムとしては例えばジエン系ゴム(ブタジエンゴムを除く)が挙げられる。
上記ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、芳香族ビニル−共役ジエン共重合体ゴム(例えばスチレンブタジエンゴム(SBR))、ニトリルブタジエンゴム(NBR、アクリロニトリルブタジエンゴム)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(例えば、Br−IIR、Cl−IIR)、クロロプレンゴム(CR)などが挙げられる。なかでも、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムが好ましい。
<<カーボンブラック>>
本発明の組成物は、カーボンブラックを含有する。
(カーボンブラックの窒素吸着比表面積)
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、耐摩耗性により優れるという観点から、115〜160m2/gが好ましく、125〜160m2/gがより好ましく、125〜150m2/gがさらに好ましい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、カーボンブラック表面への窒素吸着量をJIS K6217−2:2001「第2部:比表面積の求め方−窒素吸着法−単点法」にしたがって測定した値である。
(カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量)
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP吸油量)は、耐摩耗性により優れるという観点から、115〜140ml/100gが好ましく、115〜135ml/100gがより好ましく、115〜130ml/100gがさらに好ましい。
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量は、JIS K 6217−4:2008「ゴム用カーボンブラック−基本特性−第4部:オイル吸収量の求め方」に準じて測定された。
カーボンブラックとしては、例えば、
SAF(Super Abrasion Furnace)カーボンブラック、
ISAF(Intermediate Super Abrasion Furnace)カーボンブラック、
HAF(High Abrasion Furnace)−HS(ハイストラクチャー)カーボンブラックが挙げられる。
なかでも、上記カーボンブラックは、耐摩耗性により優れるという観点から、SAFが好ましい。
<カーボンブラックの含有量>
本発明において、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、60〜100質量部である。
カーボンブラックの含有量は、耐摩耗性により優れるという観点から、ゴム成分100質量部に対して、60〜90質量部が好ましく、60〜80質量部がより好ましく、60〜75質量部がより好ましい。
(添加剤)
本発明の組成物は、上述した各成分以外に、本発明の効果、目的を損なわない範囲で、更に添加剤を含有することができる。添加剤としては、例えば、白色充填剤、老化防止剤6Cのような老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、加工助剤、パラフィンワックス、アロマオイル、液状ポリマー、テルペン系樹脂、熱硬化性樹脂、硫黄のような加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、加硫遅延剤が挙げられる。
上記添加剤の含有量は適宜選択することができる。
(本発明の組成物の製造方法)
本発明の組成物はその製造方法について特に制限されない。例えば、上述した各成分(硫黄等の加硫剤、加硫促進剤を除く。)をバンバリーミキサー等で混合して混合物を得て、次いで、上記の得られた混合物に硫黄などの加硫剤、加硫促進剤を加えてこれらを混練ロール機等で混練することによって、本発明の組成物を製造することができる。
<バウンドラバー量>
本発明の組成物は、25℃におけるバウンドラバー量が、45〜70質量%である。
上記バウンドラバー量は、耐摩耗性により優れるという観点から、45〜65質量%が好ましく、46〜58質量%がより好ましい。
バウンドラバー量の測定方法は後述する。
(本発明の組成物の加硫又は架橋)
本発明の組成物の加硫又は架橋の条件は特に制限されない。上記加硫又は架橋としては、本発明の組成物を例えば、140〜160℃の条件下で加熱し、加圧することによって加硫又は架橋を行うことができる。
本発明の組成物を用いてコンベヤベルトを形成することができる。
[コンベヤベルト]
本発明のコンベヤベルトは、
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物で形成された上面カバーゴム層と、
補強層と、
下面カバーゴム層とを有する、コンベヤベルトである。
上面カバーゴム層を形成するゴム組成物は本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物であれば特に制限されない。
上面カバーゴム層は1層又は複数の層とすることができる。補強層、下面カバーゴム層についても同様である。
以下、本発明のコンベヤベルトを添付の図面を用いて説明する。なお本発明は添付の図面に制限されない。
図1は、本発明のコンベヤベルトの好適な実施態様の一例の一部を模式的に示した断面斜視図である。
図1において、コンベヤベルト1は、上面カバーゴム層2、補強層3及び下面カバーゴム層4を有し、この順で積層されている。上面カバーゴム層2の表面は運搬物搬送面5となることができる。上面カバーゴム層2は本発明の組成物を用いて形成される。
図1に示すように、上面カバーゴム層が2層以上の層を有する場合、当該2層以上の層のうち少なくとも1層又は全部の層を本発明の組成物を用いて形成することができる。また、少なくとも最外層を本発明の組成物を用いて形成することが好ましい。
図1において、上面カバーゴム層2は、外層11および内層12を有する。外層11及び/又は内層12を本発明の組成物を用いて形成することができ、少なくとも外層11を本発明の組成物を用いて形成することが好ましい。
外層11を本発明の組成物を用いて形成する場合、内層12を、補強層3および外層11を接着させるための層とすることができる。
下面カバーゴム層に使用されるゴム組成物は特に制限されない。上記ゴム組成物としては例えば本発明の組成物が挙げられる。
図1において、下面カバーゴム層4は、外層16および内層15を有する。外層16と内層15は同じ又は異なるゴム組成物を用いて形成されていてもよい。
補強層は特に限定されず、通常のコンベヤベルトに用いられるものを適宜選択して用いることができる。
補強層は、例えば、芯体と接着ゴムとを有することができる。
芯体の材質としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維のような繊維;スチールのような金属が挙げられる。上記繊維は帆布として使用できる。帆布は平織りの布を意味する。
接着ゴムは特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
補強層の形状は特に限定されず、例えば、図1に示すようなシート状であってもよい。また、補強層内にワイヤー状の補強線(例えば、スチールコード)を並列に埋込むものであってもよい。
上記シート状の補強層としては、例えば、1層の帆布;複数層の帆布の積層体が挙げられる。
上面カバーゴム層の厚さは、3〜25mmが好ましい。
下面カバーゴム層の厚さは、3〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。
なお、上面カバーゴム層が2層以上で構成されている場合、上面カバーゴム層の厚さは、これらの層の厚さの合計とすることができる。下面カバーゴム層の厚さも同様である。
本発明のコンベヤベルトはその製造方法について特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし本発明はこれらに限定されない。本明細書において、実施例1〜4、7をそれぞれ参考例1〜4、7と読み替えるものとする。
<組成物の製造>
下記第1表の各成分を同表に示す組成(質量部)で用いて、これらを撹拌機で混合し、組成物を製造した。具体的にはまず、下記第1表に示す成分のうち硫黄および加硫促進剤を除く成分をバンバリーミキサーで140℃の条件下で混合し、次に、得られた混合物に硫黄および加硫促進剤を加えて、これらを混練ロール機を用いて30℃の条件下で混合して、組成物を製造した。
<バウンドラバー量の測定>
上記のとおり製造された組成物(加硫前)を約1mm角状にカットしたカット試料を0.2g精秤した。また、カット試料を収容させるための100メッシュの金網籠を精秤した。
次いで、金網籠にカット試料を収容し、上記金網籠を200mlのトルエンが収容されたガラス瓶に入れて、トルエン中にカット試料を収容した金網籠を浸漬させ、25℃の条件下、72時間静置した。本発明において、「25℃におけるバウンドラバー量」の「25℃」は、トルエン中にカット試料を収容した金網籠を浸漬させ、72時間静置させた際の温度条件を意味する。
72時間静置後、金網籠をトルエンから取り出して乾燥機で24時間乾燥させ、乾燥後の金網籠の質量を測定した。
得られた質量から予め精秤しておいた金網籠の質量を減じ、試験後の溶け残った試料質量を求めた。
上記試験後の溶け残った試料質量をAとし、初期カット試料の質量をB(0.2g)とし、並びに、上記のとおり製造された組成物(カット前)における、トルエンに不溶な成分(カーボンブラック)の配合部数をC、組成物の全配合部数をD、及び、ゴム成分の配合部数をEとして、バウンドラバー量を下記式に基づき算出した。
バウンドラバー量(質量%)=〔A−(B×C/D)〕/(B×E/D)×100
<評価>
上記のとおり製造された組成物を用いて以下の評価を行った。結果を第1表に示す。
(耐摩耗性:ランボーン摩耗)
・評価用加硫ゴムサンプルの作製
上記のとおり製造した組成物をモールドに入れ、148℃の条件下で30分間、加熱加硫して、直径49mm、及び厚さ5mmの円盤状の加硫ゴムサンプルを作製した。
・ランボーン摩耗試験
上記加硫ゴムサンプルを使用し、JIS K 6264-2:2005に準じて、ランボーン摩耗試験機を用いて25℃の条件下でランボーン摩耗試験を行い、上記加硫ゴムサンプルの摩耗体積(ランボーン摩耗量)を測定した。
・評価基準
上記のとおり測定された摩耗体積を、比較例1の結果を100とする指数で表示した。
上記指数が小さいほど、耐摩耗性に優れる。
Figure 0006952234
第1表に示した各成分の詳細は以下のとおりである。
・NR:天然ゴム(RSS#3)
・BR1:ブタジエンゴム、重量平均分子量(Mw)77万、長鎖分岐指数(LCB)8.5、Mw/LCB=9.1×104(Buna CB21、ランクセス社製、ネオジウム系触媒の存在下でブタジエンを重合させて得られたブタジエンゴム。ミクロ構造:1,4−シス構造97.9%、1,4−トランス構造1.9%、1,2−ビニル構造0.2%)
・BR2:ブタジエンゴム、重量平均分子量(Mw)56万、長鎖分岐指数(LCB)7.3、Mw/LCB=7.7×104(Ubepol BR−360L、宇部興産社製、コバルト系触媒の存在下でブタジエンを重合させて得られたブタジエンゴム。ミクロ構造:1,4−シス構造97.8%、1,4−トランス構造0.9%、1,2−ビニル構造1.3%)
・BR3:ブタジエンゴム、重量平均分子量(Mw)50万、長鎖分岐指数(LCB)9.5、Mw/LCB=5.3×104(商品名Nipol1220、日本ゼオン社製)ミクロ構造:1,4−シス構造98%、1,4−トランス構造1.0%、1,2−ビニル構造1.0%)
・BR4:ブタジエンゴム、重量平均分子量(Mw)38万、長鎖分岐指数(LCB)12.3、Mw/LCB=3.1×104(商品名UBEPOL BR130B、宇部興産社製)ミクロ構造:1,4−シス構造96.0%、1,4−トランス構造1.3%、1,2−ビニル構造2.7%)
・CB1:カーボンブラック、窒素吸着比表面積144m2/g、ジブチルフタレート吸油量115ml/100g(ショウブラックN110、SAFグレード、キャボットジャパン製)
・CB2:カーボンブラック、窒素吸着比表面積123m2/g、ジブチルフタレート吸油量123ml/100g(商品名ショウブラックN234、ISAF−HSグレード、キャボットジャパン社製)
・CB3:カーボンブラック、窒素吸着比表面積111m2/g、ジブチルフタレート吸油量115ml/100g(商品名ショウブラックN220、ISAF−LSグレード、キャボットジャパン社製)
・老化防止剤6C:ノクラック6C(大内新興化学工業社製)
・酸化亜鉛:酸化亜鉛3種(正同化学工業社製)
・ステアリン酸:ステアリン酸YR(日油社製)
・パラフィンワックス:OZOACE−0015(日本精蝋社製)
・アロマオイル:A−OMIX(三共油化工業社製)
・加硫促進剤NS:ノクセラーNS−P(大内新興化学工業社製)
・硫黄:微粉硫黄(細井化学工業株式会社製)
第1表に示す結果から明らかなように、カーボンブラックの含有量が所定の範囲よりも少なく、バウンドラバー量が所定の範囲より小さい比較例1〜3は、耐摩耗性が悪かった。
これに対して、本発明の組成物は耐摩耗性に優れた。
実施例1、2を比較すると、カーボンブラックの窒素吸着比表面積がより高い実施例2は、実施例1よりも耐摩耗性により優れた。
実施例3、4を比較すると、Mw/LCBがより高い実施例3は実施例4よりも耐摩耗性により優れた。また、実施例5、6、9では、Mw/LCBが高いほど、耐摩耗性により優れた。
実施例2、3を比較すると、ブタジエンゴムの含有量がより多い実施例3は、実施例2よりも、耐摩耗性により優れた。また、実施例8、5、10では、ブタジエンゴムの含有量が多いほど、耐摩耗性により優れた。
実施例4、7、5を比較すると、カーボンブラックの含有量が少ないほど、耐摩耗性により優れた。
1:コンベヤベルト
2:上面カバーゴム層
3:補強層
4:下面カバーゴム層
5:運搬物搬送面
11、16:外層
12、15:内層

Claims (5)

  1. ブタジエンゴムを50質量%超100質量%以下含むゴム成分と、
    窒素吸着比表面積が115〜160m 2 /gであるカーボンブラックとを含有し、
    前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、80〜100質量部であり、
    25℃におけるバウンドラバー量が、45〜70質量%である、コンベヤベルト用ゴム組成物。
  2. 記カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量が、115〜140ml/100gである、請求項1に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  3. 前記ブタジエンゴムの重量平均分子量が、50万〜100万である、請求項1又は2に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  4. 前記ブタジエンゴムの長鎖分岐指数に対する前記ブタジエンゴムの重量平均分子量の比(重量平均分子量/長鎖分岐指数)が、5.5×104〜16.6×104である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物で形成された上面カバーゴム層と、
    補強層と、
    下面カバーゴム層とを有する、コンベヤベルト。
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