以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、サブスクリプション型サービスについて説明する。このサブスクリプション型サービスは、例えば、ユーザに対して1または複数のパーツから構成される物品を、定額制でレンタルするためのサービスである。レンタル可能な物品は、メーカや性能が異なるものが複数種類用意され、ユーザの好みによりレンタルすることで利用可能である。ユーザは、このサブスクリプション型サービスを提供するサーバに会員登録を行い、所定の期間ごとに定額(例えば、月額)の会費を支払い、当該サーバにアクセスすることにより物品のレンタルのサービスを利用可能である。ユーザが当該サーバにアクセスし、希望の物品のレンタルを申し込むと、サーバでは当該物品の発送処理が行われ、ユーザにその物品が送付される。物品を受け取ったユーザは、その物品を使用し、所定の期限までにその物品を返却する。すなわち、このサブスクリプション型サービスは、定額制で物品のレンタルを何度でも行うことが可能なサービスである。
以下の実施形態では、サブスクリプション型サービスにおけるレンタルのサービスは、カメラ、および交換レンズ等の周辺機材をレンタルするサービスを例として説明する。
例えば、このサブスクリプション型サービスでは、ユーザに対して、サービス内容が異なる複数のプランから1のプランを選択させ、会員登録を行う。この複数のプランは、所定の契約期間(例えば、1ケ月)ごとの定額の会費によりランク付けがなされており、上位のプランになると会費が高額になり、それにあわせてより多くのカメラや周辺機材をレンタルすることが可能になっている。例えば、カメラや周辺機材を購入した場合の販売価格が高額になるにつれて、上位のプランでしかレンタルできないように設定されている。なお、所定の契約期間は、自動更新可能としてもよい。
また、このサブスクリプション型サービスでは、当該ユーザの契約するプラン(第1のプラン)より上位のプラン(第2のプラン)でのみレンタル可能なカメラや周辺機材について、上記の所定の契約期間より短い期間(例えば、1週間)限定で、レンタル可能になっている(以下、当該サービスを「1weekレンタル」という)。このとき、ユーザは契約内容を変更、すなわち上位のプランに契約する必要はなく、追加の費用を支払う必要もない。また、この1weekレンタルでレンタル可能なカメラや周辺機材は、本来レンタル可能な上位のプランの契約ユーザがレンタル可能なカメラや周辺機材の一部になっている。すべてのカメラや周辺機材をレンタル可能とすると、何度も1weekレンタルを利用することでランク付けの意義が没却されることになるからである。
換言すると、この1weekレンタルは、上位のプランでのみレンタル可能なカメラや周辺機材をお試しでレンタル可能にすることにより、上位のプランのサービスへの移行を促すためのサービスである。
<第1の実施の形態>
以下、カメラ、および交換レンズ等の周辺機材をレンタルするサービスを提供するための、サブスクリプション型サービスシステム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1 サブスクリプション型サービスシステム1の全体構成>
図1は、サブスクリプション型サービスシステム1の全体の構成を示す図である。サブスクリプション型サービスシステムは、ユーザの契約するプランに対応して、カメラおよび交換レンズ等の周辺機材を定額制でレンタル可能とするためのシステムである。図1に示すように、サブスクリプション型サービスシステム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10Aおよび端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
サーバ20は、各ユーザの情報、複数の契約プランの情報、及び、カメラや交換レンズ等の周辺機材の情報を管理する装置である。サーバ20は、ユーザに対して、レンタル可能なカメラおよび交換レンズ等の周辺機材を提示し、ユーザからのレンタルの申し込みを受け付ける。サーバ20は、ユーザからのレンタルの申し込みを受け付けると、当該機材の発送処理を行う。
また、サーバ20は、1weekレンタルの対象となるカメラおよび交換レンズ等の周辺機材を提示し、ユーザからのレンタルの申し込みを受け付ける。サーバ20は、1weekレンタルの対象となる機材についても同様に、ユーザからのレンタルの申し込みを受け付けると、当該機材の発送処理を行う。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のサブスクリプション型サービスシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む。
タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
ディスプレイ132は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報171を記憶する。
ユーザ情報171は、端末装置10を用いてカメラや交換レンズ等の周辺機材のレンタルサービスを利用しているユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称、ユーザが契約しているプランの情報(契約プランID)、ユーザが利用した機材の情報(機材を識別する機材ID)等が含まれる。
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、データ処理部183と、通知制御部184としての機能を発揮する。
入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部182は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部183は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部184は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部184は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動をカメラ160に発生させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1のサブスクリプション型サービスシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サ ーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザデータベース281と、契約プランデータベース282、機材データベース283等を記憶する。
ユーザデータベース281は、サブスクリプション型サービスシステム1における各ユーザの情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
契約プランデータベース282は、サブスクリプション型サービスシステム1が提供する契約プランに関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
機材データベース283は、サブスクリプション型サービスシステム1が提供するレンタルサービスにおいてレンタル可能なカメラや交換レンズ等の周辺機材に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
契約プラン提示モジュール2033は、サブスクリプション型サービスシステム1が提供するレンタルサービスを利用するために、新規のユーザが会員登録をする際、サービス内容が異なる複数のプランを提示する処理を制御する。契約プラン提示モジュール2033は、複数のプランの情報を契約プランデータベース282から読み取って提示する。複数のプランを提示する際、例えば、それぞれの契約プランの定額の会費を提示し、それぞれの契約プランをユーザに選択可能に提示する。
機材提示モジュール2034は、サブスクリプション型サービスシステム1が提供するレンタルサービスでレンタル可能なカメラや周辺機材の情報を提示する処理を制御する。機材提示モジュール2034は、レンタル可能なカメラや周辺機材の情報を機材データベース283から読み取って提示する。このとき、レンタル可能な契約プランの情報、及び当該ユーザが利用可能な1weekレンタルの対象であることを示す情報も提示する。
機材提示モジュール2034がレンタル可能なカメラや周辺機材の情報を提示する際、当該ユーザの契約プランにかかわらず、すべての契約プランでレンタル可能な機材を提示する。また、当該ユーザが本来の契約プランではレンタル不可能であるが、1weekレンタルの対象である機材を提示する。1weekレンタルの対象である機材は、サーバ20へアクセスするユーザの契約プランにより異なるため、機材提示モジュール2034では、当該ユーザの契約プランにより、1weekレンタルの対象の制御を行う。ユーザに対してレンタル不可能なカメラや周辺機材の情報を提示し、1weekレンタルの対象である機材を提示することにより、上位のプランのサービスへの移行を促すためである。なお、すべての機材を提示し、ユーザが選択できないように制御することにより、レンタル不可能な機材がレンタルされないように制御してもよい。具体的には、レンタル申込ボタンを配置し、レンタル可能なユーザの場合のみレンタル申込ボタンを押下可能にしてもよく、レンタル申込を行う画面遷移により制御してもよい。
機材提示モジュール2034がレンタル可能なカメラや周辺機材の情報を提示する際、当該レンタルサービスで扱う機材の情報をすべて提示し、機材データベース283に格納されている機材の在庫状況の情報から、その時点でレンタル可能な機材のみを選択可能に提示してもよい。また、機材の在庫状況の情報から、その時点でレンタル不可能な機材は提示しないこととしてもよい。
契約プラン受付モジュール2035は、新規のユーザが会員登録をする際に選択した契約プランを受け付け、会員登録を行う処理を制御する。契約プラン受付モジュール2035は、契約プラン提示モジュール2033が提示した契約プランからユーザが選択した契約プランの情報と共に、ユーザの名称や機材の送付先住所等のユーザ情報を受け付け、ユーザデータベース281へ格納することで会員登録を行う。
レンタル機材受付モジュール2036は、ユーザが選択したカメラや周辺機材の情報を受け付け、当該機材の当該ユーザへのレンタル処理を制御する。レンタル機材受付モジュール2036は、機材提示モジュール2034が提示したカメラや周辺機材の情報からユーザが選択した機材の情報と共に、返却予定日等の情報を受け付け、ユーザデータベース281へ格納することでレンタル処理を行う。この機材の情報に基づき、サブスクリプション型サービスシステム1の運営者により当該ユーザへの機材の発送が行われる。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザデータベース281、契約プランデータベース282、機材データベース283のデータ構造を示す図である。
図4に示すように、ユーザデータベース281のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「契約プランID」と、項目「契約満了日」と、項目「機材レンタルサービス利用履歴」等を含む。
項目「ユーザID」は、サブスクリプション型サービスシステム1に会員登録しているユーザそれぞれを識別する情報である。
項目「契約プランID」は、サブスクリプション型サービスシステム1における、サービス内容が異なる複数の契約プランを識別する情報である。
項目「契約満了日」は、サブスクリプション型サービスシステム1における、当該ユーザの契約期間の満了日を示す情報である。なお、契約期間は自動更新可能であり、サーバ20は、当該ユーザから特に申し入れがない場合、自動更新対象として契約期間の満了日を1ケ月先の日付に変更する。
項目「機材サービス利用履歴」は、各ユーザがカメラおよび周辺機材のレンタルサービスを利用した履歴に関する情報であり、具体的には、項目「機材ID」と、項目「貸出日」と、項目「返却(予定)日」と、項目「状況」等を含む。なお、履歴に関する情報は、レンタルサービスを利用中(貸出中)の情報と利用済(返却済)の情報とを含む。
項目「機材ID」は、サブスクリプション型サービスシステム1における、レンタルの対象となるカメラおよび交換レンズ等の周辺機材を識別する情報である。
項目「貸出日」は、カメラおよび周辺機材のレンタルサービスにおいて貸出を行った日を示す情報である。貸出を行った日とは、当該ユーザからレンタルサービスの申し込みがされた日でもよく、当該ユーザへの機材の発送が行われた日でもよく、当該ユーザが機材を受け取った日でもよい。
項目「返却(予定)日」は、カメラおよび周辺機材のレンタルサービスを利用中の場合における返却予定日、またはすでに機材が返却されて利用済の場合における返却日を示す情報である。返却予定日は、ユーザから受け付けた日付でもよく、機材提示モジュール2034により指定された日付でもよい。具体的には、1weekレンタルの場合、機材提示モジュール2034により貸出日の1週間後の日付が返却予定日として指定されるため、その日付になる。
項目「状況」は、カメラおよび周辺機材のレンタルサービスの利用状況を示す情報である。具体的には、レンタルサービスを利用中の場合は「貸出中」であり、利用済の場合は「返却済」である。
サーバ20は、各ユーザから会員登録を受け付け、カメラおよび周辺機材のレンタルサービスを受け付けることに伴って、ユーザデータベース281を更新する。
契約プランデータベース282のレコードのそれぞれは、項目「契約プランID」と、項目「契約プラン名」と、項目「料金」等を含む。
項目「契約プランID」は、契約プランを識別する情報であり、ユーザデータベース281の項目「契約プランID」に対応している。
項目「契約プラン名」は、契約プランの名称を示す情報である。
項目「料金」は、当該契約プランの契約期間(1ケ月)の定額料金を示す情報である。
例えば、契約プランデータベース282に格納されている契約プランの情報は、項目「契約プラン名」が「Lv1パス」は、定額料金が「¥5,800」であり、項目「契約プラン名」が「Lv2パス」は、定額料金が「¥9,800」であり、項目「契約プラン名」が「Lv3パス」は、定額料金が「¥13,800」である。すなわち、契約プランごとにランク付けがなされており、上位のプランになると会費が高額になるように設定されている。
機材データベース283のレコードのそれぞれは、項目「機材ID」と、項目「機材種類」と、項目「利用可能契約プランID」と、項目「1weeks利用可能契約プランID」と、項目「在庫状況」等を含む。
項目「機材ID」は、レンタルの対象となるカメラおよび交換レンズ等の周辺機材を識別する情報であり、ユーザデータベース281の項目「機材ID」に対応している。
項目「機材種類」は、レンタルの対象となるカメラや交換レンズ等の周辺機材の種類の名称を示す情報である。
項目「利用可能契約プランID」は、当該機材をレンタル可能な契約プランを示す情報である。例えば、図4に示すように、項目「契約プランID」の種類ごとに、当該機材をレンタル可能であることを示す「〇」、または、当該機材をレンタル不可能であることを示す「×」が格納されている。
項目「1weeks利用可能契約プランID」は、1weekレンタルの場合における当該機材をレンタル可能な契約プランを示す情報である。例えば、図4に示すように、項目「契約プランID」の種類ごとに、当該機材を1weekレンタルの場合にレンタル可能であることを示す「〇」、または、当該機材を1weekレンタルの場合にレンタル不可能であることを示す「×」が格納されている。
項目「在庫状況」は、当該機材の在庫状況を示す情報である。具体的には、貸出可能な在庫があることを示す「〇」、または、他のユーザに貸出中の場合や、修理中の場合等によりレンタル不可能であることを示す「×」が格納されている。
<3 動作>
以下、図5、図6を参照しながら、第1の実施の形態におけるサブスクリプション型サービスシステム1によるカメラや交換レンズ等の周辺機材のレンタルサービスの契約プランの決定受付処理、及びレンタル処理について説明する。
図5は、実施の形態1のサブスクリプション型サービスシステム1により、契約プランの決定受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS111において、端末装置10の入力操作受付部181は、ユーザから、サブスクリプション型サービスシステム1によるカメラや交換レンズ等の周辺機材のレンタルサービスを利用するための会員登録を行うための操作を受け付ける。例えばユーザは、サーバ20が提供するWebページを参照し、当該レンタルサービスを利用したいと希望する場合、会員登録を行うための操作を行う。送受信部182は、会員登録画面を表示させるためのリクエストをサーバ20へ送信する。
ステップS121において、サーバ20の通信部201は、端末装置10から送信された会員登録画面を表示させるためのリクエストを受け付ける。契約プラン提示モジュール2033は、端末装置10からのリクエストに応答して、契約プランデータベース282を参照することにより、契約プランの一覧情報を提示するため、契約プランの一覧情報を端末装置10へ、通信部201を介して応答する。
ステップS113において、端末装置10の送受信部182は、サーバ20から送信された契約プランの一覧情報を受け付ける。通知制御部184は、受け付けた契約プランの一覧情報をディスプレイ132に表示させる。入力操作受付部181は、ユーザから、契約プランの一覧情報から選択した契約プランを受け付け、ユーザの名称や機材の送付先住所等のユーザ情報を受け付ける。送受信部182は、選択した契約プランの情報、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。
ステップS123において、サーバ20の契約プラン受付モジュール2035は、端末装置10から送信された、選択された契約プランの情報及びユーザ情報を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS125において、サーバ20の契約プラン受付モジュール2035は、受け付けた契約プランの情報及びユーザ情報を、ユーザデータベース281へ格納することで会員登録を行う。
以上のように、サブスクリプション型サービスシステム1のレンタルサービスを利用するユーザは、会員登録の際に、複数のランク付けされた契約プランから1の契約プランを選択して会員登録を行う。これにより、ユーザが使用したいと希望する機材に合わせて、適切な契約プランで会員登録を行うことが可能である。
図6は、実施の形態1のサブスクリプション型サービスシステム1により、カメラ機材のレンタル受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS211において、端末装置10の入力操作受付部181は、ユーザから、カメラや交換レンズ等の周辺機材のレンタルサービスを利用するため、機材一覧を提示させるための操作を受け付ける。例えばユーザは、サーバ20が提供するWebページを参照し、当該レンタルサービスを利用して機材をレンタルしたいと希望する場合、どのような機材があるのか(レンタル可能であるか)を把握するために、機材一覧を提示させるための操作を行う。送受信部182は、機材一覧を提示させるためのリクエストをサーバ20へ送信する。
ステップS221において、サーバ20の通信部201は、端末装置10から送信された機材一覧を提示させるためのリクエストを受け付ける。機材提示モジュール2034は、端末装置10からのリクエストに応答して、機材データベース283を参照することにより、機材一覧を提示するため、機材一覧の情報を端末装置10へ、通信部201を介して応答する。なお、このとき、サーバ20は、後述するお気に入り選択ボタンにより、ユーザがお気に入りとして登録した自分の好みの機材を優先的に端末装置10に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドする。
機材一覧を提示する際、端末装置10のユーザの契約プランにかかわらず、すべての契約プランでレンタル可能な機材を提示するように、端末装置10へ指示する。また、ユーザデータベース281から当該ユーザの契約プランを読み取り、当該ユーザの契約プランではレンタル不可能であるが、1weekレンタルの対象である機材が存在する場合、1weekレンタルの対象である旨提示するように、端末装置10へ指示する。これにより、ユーザは、自己の契約プランでレンタル可能な機材、1weekレンタルを利用することでレンタル可能な機材、レンタル不可能な機材を把握することが可能である。
機材一覧を提示する際、すべての機材を提示するが、レンタル不可能な機材が選択されないようにするため、レンタル申込ボタンをディスプレイ132に表示させ、レンタル可能な機材の場合のみレンタル申込ボタンを押下可能にするように、端末装置10へ指示してもよい。また、レンタル可能な機材の場合のみレンタル申込を行う画面遷移させるように、端末装置10へ指示してもよい。
ステップS213において、端末装置10の送受信部182は、サーバ20から送信された機材一覧の情報を受け付ける。通知制御部184は、受け付けた機材一覧の情報をディスプレイ132に表示させる。その際、機材提示モジュール2034の指示に基づき、上記のようにディスプレイ132に表示させる。入力操作受付部181は、ユーザから、機材一覧の情報から選択した、レンタルを希望する機材の情報を受け付ける。送受信部182は、選択した機材の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS223において、サーバ20のレンタル機材受付モジュール2036は、端末装置10から送信された、選択された機材の情報(レンタル希望)を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS225において、サーバ20のレンタル機材受付モジュール2036は、受け付けた機材の情報を、ユーザデータベース281へ格納することでレンタル処理を行う。この機材の情報に基づき、サブスクリプション型サービスシステム1の運営者により当該ユーザへの機材の発送が行われる。
以上のように、サブスクリプション型サービスシステム1のレンタルサービスを利用するユーザは、レンタル可能な機材一覧の情報から、自己の契約プランでレンタル可能な機材、1weekレンタルを利用することでレンタル可能な機材、レンタル不可能な機材を把握し、レンタルを希望する機材を選択して機材のレンタルを受ける。これにより、ユーザが使用したいと希望する機材のレンタルが可能である。
また、当該ユーザの契約プランではレンタル不可能であるが、1weekレンタルの対象である機材が、1weekレンタルを利用することでレンタル可能な機材として提示される。そのため、上位のプランでのみレンタル可能なカメラや周辺機材を、本来の契約期間(レンタル可能期間)より短い期間の間、お試しでレンタルすることが可能である。これにより、上位のプランのサービスの一部を期間限定で体験することで、上位のプランのサービスへの移行を促すことが可能である。
<4 画面例>
以下、図7ないし図10を参照しながら、サブスクリプション型サービスシステム1による契約プランの決定受付処理の画面例、及びカメラ機材のレンタル受付処理の画面例について説明する。
図7は、契約プランの決定受付処理における端末装置10の画面例を示す図である。図7の画面例は、ユーザの端末装置10における契約プランの一覧情報が表示された状態の画面例を示す。図5のステップS113に相当する。
図7に示すように、端末装置10のディスプレイ132には、契約プランを選択するための選択ボタン1031aと、契約プランの一覧情報及び定額の料金を表示する一覧表示部1031bと、選択した契約プランで申し込みを行うための決定ボタン1031cとが表示されている。一覧表示部1031bに表示されている契約プランの一覧は、契約プランデータベース282に格納されている一覧であり、契約プラン提示モジュール2033により読み取られたものである。これにより、ユーザが自己の好みの機材に合わせて、適切な契約プランを選択することが可能である。
図8は、カメラ機材のレンタル受付処理における端末装置10の画面例を示す図である。図8(A)の画面例は、ユーザの端末装置10における機材一覧の情報が表示された状態の画面例であり、図4のユーザデータベース281に格納されている、項目「ユーザID」が「#1A2B」のユーザがサーバ20へアクセスした場合の例を示す。図6のステップS213に相当する。図8(B)は、レンタル可能な複数のカメラ機材を表示するための別の例を示す。
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ132には、機材の外観を示す機材写真1032a,1032fと、機材ID、機材の種類、仕様、型番等の情報を表示する機材表示部1032b,1032gと、当該機材をレンタル可能な契約プランを示す契約プラン表示1032c,1032hと、当該機材をレンタル希望として選択するためのリンク1032d,1032iと、当該機材についてユーザが自分の好みである場合にお気に入りとして登録するためのお気に入り選択ボタン1032e,1032jとが表示されている。なお、契約プラン表示1032c,1032hは、当該欄に表示されている契約プラン及びこれより上位の契約プランに契約しているユーザが、1weekレンタルを利用することなくレンタル可能であることを示している。また、この画面には、1weekレンタルの対象であることを示す1week対象表示1032kが表示されている。
図8に示す例では、リンク1032d,1032iは、ユーザが当該機材をレンタル希望として選択するリンクの設定であり、機材写真1032a,1032f、機材表示部1032b,1032gを含む当該機材の情報が表示されているエリア全体がリンクとして設定されている。サーバ20は、レンタル可能な機材それぞれについて、当該機材のレンタルを申し込むためのページへのリンクを管理している。つまり、図示する例において、端末装置10は、当該リンク1032dまたはリンク1032iで示される領域をユーザがポインティングデバイス(マウス、タッチパネル等)で指定する操作を受け付けることに応答して、当該指定された領域に対応する機材をレンタルするための、より詳細なページをディスプレイ132に表示させるための情報をサーバ20に要求する。このリンクの設定は、アクセスしているユーザがレンタル不可能である場合には次の画面に遷移しないように設定してもよく、遷移先の画面で制限してもよい。また、リンク1032d,1032iの範囲内には、お気に入り選択ボタン1032e,1032jが設けられている。このお気に入り選択ボタン1032e,1032jは、当該機材について、自分の好みであり、ユーザが(今回または将来的に)レンタルを希望する場合にお気に入りとして登録するためのボタンであり、選択すると色が変化するようになっている。このようにお気に入りとして登録しておくことで、後の機会に当該機材に素早くたどり着けるようになっている。なお、このときに選択可能な機材は、ユーザの契約プランに限定されず、ユーザの契約プランより上位のものでもよい。将来的に当該ユーザが上位の契約プランに移行した際にレンタル可能にするためである。
図8(B)に示すように、端末装置10は、複数の機材の情報を表示する。端末装置10は、リンク1032dの領域に対してユーザからの指定を受け付ける。つまり、端末装置10は、当該リンク1032dの領域において、第1の機材をユーザが指定する操作を受け付けており、当該リンク1032dの領域において、第1の機材に対応する機材写真1032aと、機材表示部1032bと、契約プラン表示1032cと、お気に入り選択ボタン1032eとを表示する。
同様に、端末装置10は、リンク1032iの領域において、第2の機材をユーザが指定する操作を受け付けており、当該リンク1032iの領域において、第2の機材に対応する機材写真1032fと、機材表示部1032gと、契約プラン表示1032hと、お気に入り選択ボタン1032jとを表示する。また、端末装置10は、リンク1032iの領域において、1week対象表示1032kを表示する。
以上のように、図8(A)、図8(B)に示すように、端末装置10は、機材の詳細を表示するためのページへのリンクが設定されている領域(リンク1032d、1032i)に含まれるようにお気に入り選択ボタン1032e、1032iを表示している。端末装置10は、当該お気に入り選択ボタン1032e、1032iをユーザが指定する操作に応答して、リンク1032d、1032iに設定されるページへ遷移させる操作ではなく、ユーザが当該機材に対してお気に入りを設定する操作を行ったとして、機材を識別する情報と、当該機材をユーザがお気に入りを指定したこととを関連付けた情報をサーバ20へ通知する。
また、図8(B)に示すように、お気に入り選択ボタン1032jと、1week表示部1032kとは、機材写真1032fに示される機材の写真のシルエットに基づき対向するように配置されている。これにより、端末装置10は、複数の機材それぞれについて、いずれの機材に対しても、リンク1032d等においてお気に入り選択ボタン1032eを表示しつつ、1weekレンタルの対象となる機材について、1week対象表示1032kを表示する。よって、ユーザは、機材の写真(機材写真1032f)に対してお気に入り選択ボタン(お気に入り選択ボタン1032j等)が配置される位置が、いずれの機材についても規定されているため統一感があるような表示の仕方を提供しつつ、1weekレンタルの対象となる機材を容易に視認させることができ、ユーザが1weekレンタルの機材を試しにレンタルするよう動機付けを与えることができ得る。
ここで、図8(A)、(B)に示すように、お気に入り選択ボタン1032e、1032jは、それぞれ、リンク1032d、1032iの領域において表示させつつも、機材写真1032a、1032fの機材のシルエットとは別の領域に配置されることとしてもよい。これにより、お気に入り選択ボタン1032e、1032jが、機材のシルエットと重ならず表示させることとなり視認することが容易となるため、ユーザがお気に入り選択ボタン1032e、1032jを指定しようとして誤ってお気に入り選択ボタン1032e、1032jとは異なる領域を指定してしまう事態を回避しやすくすること、つまり、ユーザがお気に入りを指定しようとして意図しない操作をしてしまう事態を減少させ得る。
図8に示す例は、図4に示すユーザ「#1A2B」がアクセスしたことによる機材一覧の表示例である。図4に示すように、当該ユーザは契約プランが「Lv1パス」であり、機材IDが「#345」の機材(交換レンズ)は、契約プランが「Lv1パス」のユーザはレンタル不可能であるが、契約プランが「Lv1パス」のユーザが1weekレンタルを利用することでレンタル可能となっている。そのため、1weekレンタルの対象であることを示す1week対象表示1032kが表示されている。
図9は、カメラ機材のレンタル受付処理における端末装置10の画面例を示す図である。図9の画面例は、図8と同様にユーザの端末装置10における機材一覧の情報が表示された状態の画面例であり、図4のユーザデータベース281に格納されている、項目「ユーザID」が「#3C4D」のユーザがサーバ20へアクセスした場合の例を示す。図6のステップS213に相当する。
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ132には、機材の外観を示す機材写真1033a,1033fと、機材ID、機材の種類、仕様、型番等の情報を表示する機材表示部1033b,1033gと、当該機材をレンタル可能な契約プランを示す契約プラン表示1033c,1033hと、当該機材をレンタル希望として選択するためのリンク1033d,1033iと、当該機材についてユーザが自分の好みである場合にお気に入りとして登録するためのお気に入り選択ボタン1033e,1033jとが表示されている。また、図8に示す例と異なり、この画面には、1weekレンタルの対象であることを示す1week対象表示は表示されていない。
図9に示す例は、図4に示すユーザ「#3C4D」がアクセスしたことによる機材一覧の表示例である。図4に示すように、当該ユーザは契約プランが「Lv2パス」であり、機材IDが「#345」の機材(交換レンズ)は、契約プランが「Lv2パス」のユーザはレンタル可能である。そのため、1weekレンタルの対象であることを示す1week対象表示は表示されていない。
このように制御することで、ユーザは、自己の契約プランでレンタル可能な機材、1weekレンタルを利用することでレンタル可能な機材を把握することが可能である。
図10は、カメラ機材のレンタル受付処理における端末装置10の画面例を示す図である。図10の画面例は、図8に示すリンク1032hまたは図9に示すリンク1033hが選択されることにより、レンタル申込画面に遷移した状態の画面例である。図6のステップS213に相当する。
図10に示すように、端末装置10のディスプレイ132には、機材の外観を示す機材写真1034aと、機材ID、機材の種類、仕様、型番等の情報を表示する機材表示部1034bと、当該機材をレンタルするための申込ボタン1034cと、当該機材を1weekレンタルによりレンタルするための申込ボタン1034dと、お気に入り選択ボタン1032jと、作例リンクボタン1032yとが表示されている。端末装置10は、作例リンクボタン1032yにおいて、機材写真1034aに示される機材を用いて撮影を行った撮影画像がアップロードされているページへのリンクを関連付けている。つまり、ユーザは、作例リンクボタン1032yを指定する操作をすることにより、機材写真1034a、機材表示部1034bに示される機材で撮影を行った場合の撮影画像の仕上がりを容易に確認することができる。
また、端末装置10は、機材写真1034aと関連付けて、1week対象表示1032kと、レンタル要件1032wとを表示する。レンタル要件1032wは、機材写真1034aに対応する機材をユーザがレンタルする場合にユーザに課される要件があることをユーザに示す。当該要件は、1weekレンタルにかかわらずレンタルする(通常のレンタル)場合にも課されることとしてもよいし、通常のレンタル(つまり、図7に示す契約プランにより機材をレンタルできる場合)では課されず1weekレンタルをする場合に課されることとしてもよい。また、当該要件は、1種類とは限らず、複数種類あってもよい。例えば、20wによりレンタルサービスを運営する事業者は、機材が一定の価格以上である場合などにおいて、レンタルできるユーザの要件を課している。このような要件としては、レンタルをするユーザの本人確認方法(本人確認書類の提出、電話による本人確認の実施)が追加されることが含まれる。例えば、本人確認書類とともに、ユーザ自身を撮影した撮影画像を提出することを、追加の要件として課すこととしてもよい。また、当該要件が複数種類ある場合、種類に応じて、ユーザに課される要件の内容を変更してもよい。例えば、第1の種類の要件としては、本人確認書類とともにユーザ自身が撮影される撮影画像を提出することとし、第2の種類の要件としては、上記のような撮影画像(本人確認書類とともにユーザ自身が撮影される撮影画像)に加えて、電話による本人確認を課すこととしてもよい。これにより、限定された契約者に対して、レンタル可能な機材の範囲を拡げてレンタルサービスを提供することができる。また、一部の機材については、本人確認の手続を簡略化したうえでレンタル可能とすることができ、レンタルサービスを利用するきっかけをユーザに提供することができる。
端末装置10は、これら機材写真1034a、1week対象表示1032k、レンタル要件1032wを関連付けて表示し、機材写真1034a、1week対象表示1032kが表示される領域についてはユーザが指定可能とせず、レンタル要件1032wが表示される領域については、当該レンタルする場合にユーザに課される要件を詳細に表示するためのページへのリンクが関連付けられることとしてもよい。また、図8(B)と図10とを比較すると、機材写真1034aの機材のシルエットの位置に対してお気に入り選択ボタン1032eが表示されていた位置(図8(B))において、レンタル要件1032w(図10)が表示されている。よって、機材写真1034aの位置を起点として、統一感のある画面表示をユーザに提供しつつ、図10のように個別の機材についてユーザがレンタルしようと詳細な情報を表示するページに遷移した場合に、当該機材をレンタルするのに要する要件がある場合に当該要件をユーザが容易に確認することができる。
図10に示す例は、当該ユーザが当該機材をレンタルする場合に画面遷移された後の状態を示す例である。図10に示す画面の場合、契約プランが「Lv1パス」のユーザがアクセスした場合、通常にレンタルすることはできないが、1weekレンタルによりレンタルすることは可能であるため、申込ボタン1034cは不活性状態(選択不可)であり、申込ボタン1034dは活性状態(選択可能)である。また、契約プランが「Lv2パス」のユーザがアクセスした場合、通常にレンタルすることが可能であるため、申込ボタン1034cは活性状態であり、申込ボタン1034dは対象外であるため不活性状態である(例えば、通常にレンタルすることが可能である場合、申込ボタン1034dを非表示とすることとしてもよい)。
なお、図6のステップS213では、当該ユーザが当該機材をレンタル不可能である場合、リンク1032hまたはリンク1033hが不活性状態になり、図10に示す画面に遷移しないように制御してもよい。また、図10に示す画面に遷移するが、申込ボタン1034cが押下できないように制御してもよい。
このように制御することで、レンタル不可能な機材についてのレンタル処理が行われないように制御することが可能である。
ここで、図8等のように、端末装置10において、レンタルの対象となる複数の機材を表示して、ユーザが特定の機材を指定した場合に、当該機材がレンタルできない場合の画面例についてさらに説明する。
図11は、特定の機材についてレンタルできない場合に、他の機材を再検索することをユーザに促す局面の画面例を示す。図11(A)は、特定の機材について、貸出中のためレンタルができない場合の画面の表示例を示す。図11(B)は、類似する機材を再検索した際の画面の表示例を示す。
図10と図11とを比較すると、図11において、申込ボタン1034cには、機材が既に貸し出されており(レンタル中)、ユーザへのレンタルができない(貸出不可)ことが示されている。端末装置10は、申込ボタン1034cを不活性化させることで、レンタルのための操作を受け付けないこととしてもよい。また、図示するように、図11において、端末装置10は、再検索ウィンドウ1032x1を表示する。端末装置10は、当該再検索ウィンドウ1032x1において、ユーザに対し、図11(A)で表示されている機材(つまり、図8等のように機材の一覧からユーザが指定した機材)に類似する機材を再検索するための再検索ボタン1032x2を表示する。端末装置10は、再検索ボタン1032x2へのユーザの操作に応答して、所定の検索条件をサーバ20へ送信し、サーバ20から、当該所定のキーに対応した検索結果を受信する。
また、端末装置10は、図8等においてユーザが特定の機材を指定する操作に応答して図10等の特定の機材についてのページを表示してから、図11(A)のように再検索ウィンドウ1032x1をポップアップさせるように表示してもよい。これにより、ユーザに対し、機材が貸出中のためレンタルできないことを通知しつつ、再検索ウィンドウ1032x1へ注目させることを促すことができ、ユーザが機材をレンタルする操作を継続することを促すことができる。端末装置10は、再検索ウィンドウ1032x1において、「×」ボタンを指定するユーザの操作に応答して、再検索ウィンドウ1032x1を消去する。
図11(B)において、端末装置10は、図11(A)の機材の情報またはユーザの契約プランの情報の少なくともいずれかに基づいて機材の再検索を行った結果を表示している。端末装置10は、ディスプレイ132において、検索条件表示部1032s01を表示し、当該検索条件に基づいてサーバ20が特定した機材を表示する。図11(B)の例では、端末装置10は、図11(A)における再検索ボタン1032x2へのユーザの操作に応答してサーバ20へ送信された検索条件の詳細を検索条件表示部1032s01に表示している。
ここで、端末装置10は、当該所定の検索条件として、図11(A)で表示されている(i)機材(つまり、ユーザがレンタルしようと特定した機材)、または、(ii)ユーザの契約プランに関連する情報の少なくともいずれかを設定して、サーバ20へ検索条件を送信してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザがレンタルしようとした機材(図11(A)で表示される機材)のメーカの情報を検索条件として、再検索ボタン1032x2への操作に応答して機材の検索を行うこととしてもよい。また、端末装置10は、再検索ボタン1032x2への操作に応答して、ユーザの契約プラン、および/または、ユーザの契約プランよりも上位のプラン(例えば、ユーザの契約プランよりもひとつ上位の契約プラン)を検索条件として、サーバ20へ検索条件を送信してもよい。これにより、ユーザがレンタルしたい機材が、貸出中等によりレンタルできない場合に、同種の機材を再検索するための操作を容易にすることができる。例えば、ユーザが検索条件を設定せずとも、ユーザがレンタルしようとした機材に類似する機材の検索条件に基づいて、機材の再検索をすることができる。これにより、ユーザが機材をレンタルするまでの操作を容易にして、レンタルサービスの利用を促しうる。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、当該ユーザの契約プランではレンタル不可能であるが、1weekレンタルの対象である機材が、1weekレンタルを利用することでレンタル可能な機材として提示される。1weekレンタルの対象である機材は、上位のプランでのみレンタル可能なカメラや周辺機材の一部が、本来の契約期間(レンタル可能期間)より短い期間の間、お試しでレンタルすることが可能なものである。これにより、上位のプランのサービスの一部を期間限定で体験することで、上位プランのサービスへの移行をよりいっそう促すことが可能になる。
<第2の実施の形態>
以下、カメラ、および交換レンズ等の周辺機材をレンタルするサービスを提供するための、サブスクリプション型サービスシステム1について説明する。
<1 サブスクリプション型サービスシステム1の全体構成>
図12は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。第2の実施の形態におけるサブスクリプション型サービスシステム1の全体の構成、端末装置10の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。サーバ20の構成については、図12に示すように、新たにレンタル可能機材決定モジュール2037の機能を備える以外、第1の実施の形態と同様である。以下、第2の実施の形態におけるレンタル可能機材決定モジュール2037の機能について説明する。
レンタル可能機材決定モジュール2037は、サブスクリプション型サービスシステム1が提供するレンタルサービスでレンタル可能なカメラや周辺機材を、どの契約プランのユーザがレンタル可能とするか、また、どの機材を1weekレンタルの対象とするかを決定する処理を制御する。どの機材を1weekレンタルの対象とするかは、ユーザの閲覧履歴や、ユーザの希望情報、ユーザが所持する機材情報、ユーザのスケジュール情報、外部装置(SNS等)の投稿情報により決定する。また、レンタル可能機材決定モジュール2037は、所定の期間限定で1weekレンタルの対象とする場合や、所定の数量限定で1weekレンタルの対象とする場合において、所定の期間経過後、または所定の数量に到達後、1weekレンタルの対象から外す処理を制御する。
<2 データ構造>
第2の実施の形態におけるデータ構造は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<3 動作>
以下、図13ないし図18を参照しながら、第2の実施の形態におけるサブスクリプション型サービスシステム1によるレンタル可能機材決定処理について説明する。
図13は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第1の例を示すフローチャートである。図13に示す例は、所定の機材について、所定の期間限定で1weekレンタルの対象とする場合の例である。
ステップS321において、サーバ20の入出力IF23は、サブスクリプション型サービスシステム1の運営者から、1weekレンタルの対象とする機材、及び、当該機材を1weekレンタルの対象とする期間の入力を受け付ける。
ステップS323において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、入力された1weekレンタルの対象とする機材を、1weekレンタルの対象と決定する。このとき、当該機材を1weekレンタルの対象とする期間の終了日を算出し、記憶する。
ステップS325において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。この状態のとき、図6に示すステップS211の機材一覧を提示させるとき、1weekレンタルの対象とした機材を、対象の契約プランのユーザがアクセスした場合に当該機材を優先的に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドしてもよい。
ステップS327において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、記憶された1weekレンタルの対象とする期間の終了日が経過した後、期間限定で1weekレンタルの対象であった機材を、1weekレンタルの対象から外す決定を行う。
ステップS329において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象から外すと決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象ではなくなるように機材データベース283の更新を行う。
以上のように、所定の機材について、所定の期間限定で1weekレンタルの対象とする場合、当該機材について、所定の期間内は1weekレンタルの対象となり、所定の期間経過後に1weekレンタルの対象から外される。これにより、キャンペーン等により期間限定で1weekレンタルの対象とする機材を設定し、期間経過後に1weekレンタルの対象から外す処理を容易に行うことが可能である。
図14は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第2の例を示すフローチャートである。図14に示す例は、所定の数量限定で1weekレンタルの対象とする場合の例である。
ステップS421において、サーバ20の入出力IF23は、サブスクリプション型サービスシステム1の運営者から、1weekレンタルの対象とする機材、及び、1weekレンタルの対象とする数量の入力を受け付ける。
ステップS423において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、入力された1weekレンタルの対象とする機材を、1weekレンタルの対象と決定する。このとき、当該機材を1weekレンタルの対象とする数量を記憶する。
ステップS425において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。この状態のとき、図6に示すステップS211の機材一覧を提示させるとき、1weekレンタルの対象とした機材を、対象の契約プランのユーザがアクセスした場合に当該機材を優先的に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドしてもよい。
ステップS427において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルを利用した数量が、記憶された1weekレンタルの対象とする数量に到達した後、数量限定で1weekレンタルの対象であった機材を、1weekレンタルの対象から外す決定を行う。
ステップS429において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象から外すと決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象ではなくなるように機材データベース283の更新を行う。
以上のように、所定の数量限定で1weekレンタルの対象とする場合、当該機材について、所定の数量の範囲内で1weekレンタルの対象となり、所定の数量到達後に1weekレンタルの対象から外される。これにより、キャンペーン等により数量限定で1weekレンタルの対象とする機材を設定し、期間経過後に1weekレンタルの対象から外す処理を容易に行うことが可能である。
図15は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第3の例を示すフローチャートである。図15に示す例は、ユーザの閲覧履歴に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する場合の例である。
ステップS511において、端末装置10の入力操作受付部181は、ユーザから、カメラや交換レンズ等の周辺機材のレンタルサービスの機材一覧を閲覧するための操作を受け付ける。
ステップS521において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、ユーザによる、カメラや周辺機材の閲覧履歴を取得する。具体的には、レンタル可能機材決定モジュール2037は、サーバ20が提供するWebページのアクセスログ等を取得し、ユーザが機材を閲覧したログ情報を解析して閲覧情報を取得する。
ステップS523において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、ユーザの閲覧情報に基づき、1weekレンタルの対象とする機材を決定する。このとき、基にするユーザの閲覧情報は、当該ユーザが1weekレンタルを利用してもレンタル不可能な機材の閲覧履歴であることが望ましい。
ステップS525において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。その後、当該ユーザがサーバ20にアクセスし、図6に示すステップS211の機材一覧を提示させるとき、当該ユーザの閲覧情報に基づいて1weekレンタルの対象とした機材を、対象の契約プランのユーザがアクセスした場合に当該機材を優先的に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドしてもよい。また、当該ユーザの閲覧情報に基づき、1weekレンタルの対象であるか否かにかかわらずレコメンドしてもよい。
以上のように、ユーザによるカメラや周辺機材の閲覧履歴を取得し、その履歴情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する。これにより、ユーザが機材を閲覧している場合、ユーザがその機材のレンタルを希望していると考えられるため、ユーザの希望に応じて柔軟に1weekレンタルの対象機材を決定することが可能である。
図16は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第4の例を示すフローチャートである。図16に示す例は、ユーザが入力する希望情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する場合の例である。
ステップS611において、端末装置10の入力操作受付部181は、ユーザから、カメラや交換レンズ等の周辺機材から、1weekレンタルの対象としてレンタルを希望する機材の情報を入力するための操作を受け付ける。送受信部182は、入力された希望機材の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS621において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、端末装置10から送信された、入力された希望機材の情報を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS623において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、ユーザの希望情報に基づき、1weekレンタルの対象とする機材を決定する。
ステップS625において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。その後、当該ユーザがサーバ20にアクセスし、図6に示すステップS211の機材一覧を提示させるとき、当該ユーザが入力した希望機材の情報に基づいて1weekレンタルの対象とした機材を、対象の契約プランのユーザがアクセスした場合に当該機材を優先的に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドしてもよい。また、当該ユーザの希望機材の情報に基づき、1weekレンタルの対象であるか否かにかかわらずレコメンドしてもよい。
以上のように、ユーザによるカメラや周辺機材の1weekレンタルの対象とする希望情報を受け付け、その希望情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する。これにより、ユーザがその機材のレンタルを希望しているため、ユーザの希望に応じて柔軟に1weekレンタルの対象機材を決定することが可能である。
図17は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第5の例を示すフローチャートである。図17に示す例は、ユーザが入力する自己が所持する機材情報、またはユーザが入力するスケジュール情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する場合の例である。
ステップS711において、端末装置10の入力操作受付部181は、ユーザから自己が所持する機材情報、またはスケジュール情報を入力するための操作を受け付ける。機材情報とは、自己で所有している機材の情報である。また、スケジュール情報とは、例えばカレンダーアプリ等に入力されるユーザの行動予定の情報である。送受信部182は、入力された希望機材の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS721において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、端末装置10から送信された、入力された機材情報またはスケジュール情報を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS723において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、ユーザの機材情報またはスケジュール情報に基づき、1weekレンタルの対象とする機材を決定する。具体的には、ユーザが所持しているカメラに適用可能な交換レンズをレコメンドする。また、ユーザのスケジュール情報の解析を行い、例えば「運動会」や「ライブ」といったイベントのスケジュール情報がある場合、望遠レンズが必要であると判断する。この情報に基づき、当該ユーザに対して、交換レンズとして望遠レンズを1weekレンタルの対象とし、レコメンドする。
ステップS725において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。その後、当該ユーザがサーバ20にアクセスし、図6に示すステップS211の機材一覧を提示させるとき、当該ユーザが所持する機材情報、またはスケジュール情報の解析結果に基づいて1weekレンタルの対象とした機材を、対象の契約プランのユーザがアクセスした場合に当該機材を優先的に表示させ、当該機材をレンタルするようにレコメンドしてもよい。また、当該ユーザが所持する機材情報、またはスケジュール情報の解析結果に基づき、1weekレンタルの対象であるか否かにかかわらずレコメンドしてもよい。
以上のように、ユーザの機材情報、またはユーザのスケジュール情報を受け付け、機材情報またはスケジュール情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する。これにより、ユーザの所有する機材に適用可能な機材をレコメンドし、または、ユーザが機材を使用する予定があると考えられる場合に、その機材の1weekレンタルをレコメンドすることにより、ユーザの状況に応じて柔軟に1weekレンタルの対象機材を決定することが可能である。
図18は、実施の形態2のサブスクリプション型サービスシステム1により、レンタル可能機材決定処理を行う流れの第6の例を示すフローチャートである。図18に示す例は、SNS等のサービスを提供する外部装置30の投稿情報により1weekレンタルの対象とする機材を決定する場合の例である。なお、外部装置30の図示は省略する。
ステップS811において、外部装置30は、カメラや交換レンズ等の周辺機材についての投稿情報の入力を受け付ける。この投稿情報は、カメラや周辺機材についての一般的な評価情報でもよく、サブスクリプション型サービスシステム1のレンタルサービスを利用したユーザによる当該機材の評価情報でもよい。投稿情報は、外部装置30が提供するSNS等のサービスに公開される。
ステップS821において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、SNS等のサービスに公開された投稿情報を取得する。具体的には、例えば型番のように当該機材を識別する情報をキーワードとしてWebページの検索を行い、SNS等のサービスに公開された投稿情報を見つけた場合、その情報を取得する。
ステップS823において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、投稿情報に基づき、1weekレンタルの対象とする機材を決定する。具体的には、SNS等のサービスに公開された投稿情報に高い評価のレスポンス(いわゆる「いいね」等)が付与されている場合、その機材の人気が高いと判断する。この情報に基づき、当該機材を1weekレンタルの対象と決定する。
ステップS825において、サーバ20のレンタル可能機材決定モジュール2037は、1weekレンタルの対象と決定した機材の情報を、1weekレンタルの対象となるように機材データベース283の更新を行う。
以上のように、SNS等のサービスに公開された投稿情報を取得し、投稿情報に基づいて1weekレンタルの対象とする機材を決定する。これにより、投稿情報に高い評価のレスポンスが付与されている場合、客観的に人気が高いと判断されるため、当該機材を1weekレンタルの対象とすることにより、人気の高い機材について柔軟に1weekレンタルの対象機材と決定することが可能である。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、所定の期間限定で1weekレンタルの対象とする場合や、所定の数量限定で1weekレンタルの対象とする場合において、所定の期間経過後、または所定の数量に到達後、1weekレンタルの対象から外す。これにより、キャンペーン等により期間または数量限定で1weekレンタルの対象とする機材を設定し、期間経過後に1weekレンタルの対象から外す処理を容易に行うことが可能である。また、ユーザの閲覧履歴や、ユーザの希望情報、ユーザが所持する機材情報、ユーザのスケジュール情報、外部装置(SNS等)の投稿情報により、1weekレンタルの対象である機材を決定する。これにより、ユーザの希望や客観的評価に応じて、柔軟に1weekレンタルの対象機材を決定することが可能である。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)制御部を備える情報処理装置であって、サブスクリプション型サービスをユーザに提供するための情報処理装置であり、サブスクリプション型サービスは、各プランのサービス内容が異なる複数のプランを、ユーザに対して選択可能に提供しており、情報処理装置は、ユーザが選択している第1のプランよりもサービス内容が上位の第2のプランのサービス内容の一部を、ユーザに対して利用可能に提供する、情報処理装置。
(付記2)情報処理装置は、第1のプランのサービス内容を、所定の契約期間に利用可能に提供し、第2のプランのサービス内容の一部を、第1のプランの契約期間より短い期間に提供する、(付記1)に記載の情報処理装置。
(付記3)情報処理装置は、第1のプランを選択しているユーザに対して、プランを変更することなく第2のプランのサービスの一部を利用可能に提供する、(付記1)または(付記2)に記載の情報処理装置。
(付記4)情報処理装置は、第1のプランのサービス内容と、第2のプランのサービス内容と、をユーザに対して閲覧可能に提示し、ユーザが第2のプランのサービス内容を閲覧しているとき、ユーザに対して第2のプランのサービスの一部を利用可能である旨提示する、(付記1)から(付記3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記5)情報処理装置は、第2のプランのサービス内容の一部を、所定の期間限定で利用可能に提供し、所定の期間の場合、ユーザに対して第2のプランのサービスの一部を利用可能である旨提示する、(付記4)に記載の情報処理装置。
(付記6)情報処理装置は、第2のプランのサービス内容の一部を、所定の数量限定で利用可能に提供し、ユーザによる第2のプランのサービスの一部の利用数が所定の数量に達していない場合、ユーザに対して第2のプランのサービスの一部を利用可能である旨提示する、(付記4)または(付記5)に記載の情報処理装置。
(付記7)情報処理装置は、ユーザに対して、第1のプランのサービス内容に対して付加することが可能な第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記1)から(付記6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)情報処理装置は、ユーザが第2のプランのサービス内容を閲覧した閲覧履歴に基づき、ユーザに対して提供する第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記7)に記載の情報処理装置。
(付記9)情報処理装置は、ユーザの第2のプランのサービス内容についての希望情報を受け付けて記憶し、ユーザの希望情報に基づき、ユーザに対して提供する第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記7)または(付記8)に記載の情報処理装置。
(付記10)情報処理装置は、ユーザの行動予定であるスケジュール情報を受け付けて記憶し、ユーザのスケジュール情報に基づき、ユーザに対して提供する第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記7)から(付記9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記11)情報処理装置は、ユーザによる、第2のプランのサービスの一部に対する投稿情報を外部装置から受け付けて記憶し、投稿情報に基づき、ユーザに対して提供する第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記7)から(付記10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記12)サブスクリプション型サービスは、ユーザに対して、1または複数のパーツから構成される物品を利用可能にするためのサービスである、(付記1)から(付記11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記13)情報処理装置は、ユーザが使用している物品の情報を記憶し、ユーザが使用している物品に適用可能な第2のプランのサービスの一部を決定する、(付記12)に記載の情報処理装置。
(付記14)プロセッサを備えるコンピュータにより実行され、サブスクリプション型サービスをユーザに提供するための方法であって、サブスクリプション型サービスは、各プランのサービス内容が異なる複数のプランを、ユーザに対して選択可能に提供しており、方法は、プロセッサが、ユーザが選択している第1のプランよりもサービス内容が上位の第2のプランのサービス内容の一部を決定するステップと、第2のプランのサービス内容の一部を、ユーザに対して利用可能に提供するステップと、を実行する、方法。
(付記15)プロセッサを備えるコンピュータに実行させ、サブスクリプション型サービスをユーザに提供するためのプログラムであって、サブスクリプション型サービスは、各プランのサービス内容が異なる複数のプランを、ユーザに対して選択可能に提供しており、プログラムは、プロセッサに、ユーザが選択している第1のプランよりもサービス内容が上位の第2のプランのサービス内容の一部を決定するステップと、第2のプランのサービス内容の一部を、ユーザに対して利用可能に提供するステップと、を実行させる、プログラム。