JP6950541B2 - 位相調整機構及びそれを用いたトルク制御装置 - Google Patents

位相調整機構及びそれを用いたトルク制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、位相調整機構及びそれを用いたトルク制御装置に関する。
車両等において出力及び回転数が大きくなると、クランクシャフトに対して捩り振動や曲げ振動が増大する。そこで、クランクシャフトの軸端にラバーダンパーを設けて捩り振動や曲げ振動を抑制する技術が採用されている。
例えば、ダンパーディスクの外周部にラバーを介して円環状の慣性体を配置し、設定回転数にて慣性体とダンパーディスクとに一斉にばねを接続するばね端固着手段を備えた可変ばね定数型回転軸振動ダンパーが開示されている(特許文献1)。
また、第1回転軸、第2回転軸、弾性部材及び振動子を含み、弾性部材の一端が第2回転軸の軸心から外れた位置に固定され、他端が振動子に固定され、振動子は第1回転軸に接続した状態と接続していない状態とのいずれかになることが可能な駆動力伝達装置が開示されている(特許文献2)
特開平3−140653号公報 特開2015−135179号公報
ところで、従来の駆動力伝達装置では、駆動力を開放するための構造を必要とするために装置が大型化してしまう問題がある。また、一般的なダンパーでは、その剛性は可変ではない。また、可変ばね定数式のダンパーでは、剛性を可変にできる範囲が限定され、構造が複雑化したり、剛性を可変にするタイミングが制約されたりするという問題がある。また、ばねに大きな力が加わった場合のトルクを制限するために、ばねと直列に摩擦材等のトルクリミッタを設ける必要がある。
本発明の1つの態様は、回転体と、前記回転体の回転に伴って周期的に変化するトルクを前記回転体に対して与える弾性構造と、前記回転体と前記弾性構造との位相を調整することで出力トルクを変化させることが可能なトルク制御機構と、前記トルク制御機構において前記位相を調整する部材の速度に応じた減衰力を発生させることが可能な位相調整機構と、を備えることを特徴とするトルク制御装置である。
ここで、前記位相調整機構は、前記速度の方向によって前記減衰力が異なることが好適である。
また、前記位相調整機構は、前記減衰力を調整可能なことが好適である。
また、前記位相調整機構における前記減衰力を調整することで前記位相を調整することが好適である。
また、位相調整時において前記減衰力を通常時よりも小さくすることで前記位相を調整することが好適である。
また、前記減衰力の異方性によって前記位相を変化させる力と同じ大きさの対抗力を生じさせるストッパを備え、前記ストッパによって前記位相が固定された状態から外力を与えることで前記位相を調整することが好適である。
本発明によれば、周期反転ばね構造の位相制御において、駆動力を必要とせずに安定して位相調整を可能とする位相調整機構及びそれを用いたトルク制御装置を提供することを可能とする。
本発明の実施の形態におけるトルク制御機構の構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルク制御機構の構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルク制御機構によって回転体に与えられる弾性力を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルク制御機構によって回転体に与えられるトルクを示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルク制御機構によって回転体に与えられる弾性力を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトルク制御機構によって回転体に与えられるトルクを示す図である。 本発明の変形例1におけるトルク制御機構の構成を示す分解組立図である。 本発明の変形例1におけるトルク制御機構の構成を示す図である。 本発明の変形例1におけるトルク制御機構によって回転体に与えられるトルクを示す図である。 本発明の変形例1におけるトルク制御機構によって回転体に与えられるトルクを示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の原理を説明する図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(異方性なしの場合)を説明する図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(異方性なしの場合)を説明する図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(異方性ありの場合)を示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(パルス制御)を示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(パルス位相制御)を示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(パルス位相制御)を示す図である。 本発明の実施の形態における位相調整機構の作用(ストッパあり)を示す図である。 本発明の変形例2における位相調整機構の構成を示す図である。
[基本構成]
まず、トルク制御機構(トルク制御装置)の基本的な構成について説明する。本発明の実施の形態におけるトルク制御機構100は、図1(a)〜(c)に示すように、回転体10、ケース12、保持部14(第1保持部14a,第2保持部14b)、弾性体保持部16(第1弾性体保持部16a,第2弾性体保持部16b)、弾性体18(第1弾性体18a,第2弾性体18b)を含んで構成される。トルク制御機構100は、回転体10の回転に伴って回転体10にトルクを与える機構である。
図1(a)は、トルク制御機構100の断面側面図を示す。図1(b)は、トルク制御機構100をA方向からみた正面図を示す。図1(c)は、トルク制御機構100をB方向からみた背面図を示す。なお、図面が煩雑になるのを防ぐため、図1(b)では第2弾性体18bを省略し、図1(c)では第1弾性体18aを省略して図示している。
回転体10は、回転軸Mを回転中心として回転する回転体である。回転体10は、図1(a)に示すように、回転軸Mからはずれた軸を結ぶクランク部10aと当該軸と180°ずれた軸を結ぶクランク部10bとを有するクランク構造を備えている。回転体10は、機械的な強度を有する金属等で形成することができる。
ケース12は、回転軸Mを中心とし、回転体10、保持部14、弾性体保持部16及び弾性体18を内部に収納する円筒状の部材である。ケース12は、機械的な強度を有する金属等で形成することができる。
弾性体保持部16は、第1弾性体保持部16a及び第2弾性体保持部16bを含んで構成され、弾性体18の一端が固定される部材である。第1弾性体保持部16a及び第2弾性体保持部16bは、回転軸Mを中心とし、ケース12の内径よりも小さな外径を有する円筒状の部材とすることができる。第1弾性体保持部16aの内面には第1弾性体18aの一端が固定される。第2弾性体保持部16bの内面には第2弾性体18bの一端が固定される。第1弾性体保持部16aと第2弾性体保持部16bは、回転軸Mに沿って並べて配置される。第1弾性体保持部16a及び第2弾性体保持部16bは、機械的な強度を有する金属等で形成することができる。
保持部14は、第1保持部14a及び第2保持部14bを含んで構成される。第1保持部14aは、第1弾性体保持部16aをケース12に対して回転しないように保持する部材である。第2保持部14bは、第2弾性体保持部16bをケース12に対して回転しないように保持する部材である。ただし、第1保持部14aと第2保持部14bは、第1弾性体保持部16aと第2弾性体保持部16bとが回転軸Mを中心として相対的に回転可能なようにケース12に保持する手段とする。例えば、第1保持部14aは第1弾性体保持部16aをケース12に完全に固定する接着剤等とし、第2保持部14bは第2弾性体保持部16bをケース12に対して相対的に回転可能かつ固定可能なラッチ機構等とすればよい。
弾性体18は、第1弾性体18a及び第2弾性体18bを含んで構成される。第1弾性体18a及び第2弾性体18bは、弾性力を発生させる部材であり、特に限定されるものではないが、例えばスプリング、ゴム等とすることができる。第1弾性体18aの一端は第1弾性体保持部16aの内面に固定され、他端は回転体10のクランク部10aに固定される。第2弾性体18bの一端は第2弾性体保持部16bの内面に固定され、他端は回転体10のクランク部10bに固定される。
本実施の形態では、第1弾性体18aと第2弾性体18bは同じ弾性特性を有するものとする。ただし、これに限定されるものではなく、トルク制御機構100によって回転体10に与えようとするトルク特性に応じて第1弾性体18a及び第2弾性体18bの弾性特性は適宜設定すればよい。
このように、本実施の形態のトルク制御機構100では、第1弾性体保持部16aと第1弾性体18aの組からなる弾性構造、及び、第2弾性体保持部16bと第2弾性体18bの組からなる弾性構造を備える。すなわち、回転体10に対して弾性力を与える2組の弾性構造を備える。
トルク制御機構100では、第2保持部14bにより第2弾性体保持部16bをケース12に対して回転可能な状態とし、第2弾性体保持部16bをケース12に対して回転させることができる。第2保持部14bがラッチ機構である場合、ラッチを開放することによって第2弾性体保持部16bがケース12に対して回転可能な状態とすることができる。例えば、図2(a)〜(c)に示すように、図1の状態に対して第2弾性体保持部16bを180°回転させた状態にすることができる。
図1の状態では、図3の実線に示すように、第1弾性体18aによって回転体10に弾性力が周期的に与えられる。また、図3の破線に示すように、第2弾性体18bによって回転体10に弾性力が周期的に与えられる。第1弾性体18aによって回転体10に与えられる弾性力と第2弾性体18bによって回転体10に与えられる弾性力は180°(半周期)だけ位相がずれた状態となる。
回転体10が回転した場合、図4に示すように、第1弾性体18a及び第2弾性体18bのそれぞれから回転体10に対してトルクが与えられる。図4では、第1弾性体18aによって回転体10に与えられるトルクを細実線で示し、第2弾性体18bによって回転体10に与えられるトルクを細破線で示している。したがって、第1弾性体18aと第2弾性体18bとによって回転体10に与えられる合成トルクは太実線で示されるようになる。
これに対して、図2の状態は、図5に示すように、第1弾性体18aによって回転体10に与えられる弾性力と第2弾性体18bによって回転体10に与えられる弾性力は位相が揃った状態である。
回転体10が回転した場合、図6に示すように、第1弾性体18a及び第2弾性体18bのそれぞれから回転体10に対してトルクが与えられる。図6では、第1弾性体18a及び第2弾性体18bによって回転体10に与えられるトルクを細実線で示している。したがって、第1弾性体18aと第2弾性体18bとによって回転体10に与えられる合成トルクは太実線で示されるようになる。
このように、本実施の形態におけるトルク制御機構100では、第2弾性体保持部16bと第2弾性体18bとからなる弾性構造から回転体10に与えられるトルクの位相を変化させることで回転体10に与えられる合成トルクを可変とすることができる。
すなわち、回転体10の回転に対してトルクが正負に反転するような弾性構造を複数設け、少なくとも1つの弾性構造から回転体10に与えられる位相を可変とすることによって、複雑な方法を用いることなく、回転体10に対するピークトルクやトルク特性を制御することが可能となる。
[変形例1]
上記実施の形態では、第1弾性体保持部16aと第1弾性体18aとを含む弾性構造及び第2弾性体保持部16bと第2弾性体18bとを含む弾性構造とを組み合わせた構成としたがこれに限定されるものではない。変形例1におけるトルク制御機構200は、図7及び図8に示すように、回転体20、ケース22、保持部24(第1保持部24a,第2保持部24b)、弾性体保持部26(第1弾性体保持部26a,第2弾性体保持部26b)、磁石28(第1磁石28a,第2磁石28b,第3磁石28c)を含んで構成される。なお、図7は、トルク制御機構200の分解組立図を示す。図8は、トルク制御機構200の外観斜視図を示す。
回転体20は、回転軸Mを回転中心として回転する回転体である。回転体20は、円柱形状のロータ20aとその中心に貫通して固定された軸20bとを備える。ロータ20a及び軸20bは、機械的強度を有する材料、特に磁性体によって構成することが好適である。ロータ20aの外周部には、第1磁石28aが配置される。第1磁石28aは、ロータ20aの径方向に向けて交互に極性が入れ替わるようにロータ20aの周囲に等間隔に配置される。本実施の形態では、4つの第1磁石28aが90°置きに極性が交互に入れ替わるように配置された例を示している。
ケース22は、回転軸Mを中心とし、回転体20、保持部24、弾性体保持部26及び磁石28を内部に収納する円筒状の部材である。ケース22は、弾性体保持部26の外径よりも大きな内径を有する略円筒形状の部材とする。ケース22は、機械的な強度を有する金属等で形成することができる。
弾性体保持部26は、第1弾性体保持部26a及び第2弾性体保持部26bを含んで構成される。第1弾性体保持部26a及び第2弾性体保持部26bは、第2磁石28b及び第3磁石28cがそれぞれ固定される部材である。第1弾性体保持部26a及び第2弾性体保持部26bは、回転軸Mを中心とし、ケース22の内径よりも小さな外径を有し、ロータ20aの外径より大きい内径を有する円筒状の部材とすることができる。第1弾性体保持部26aと第2弾性体保持部26bは、回転軸Mに沿って並べてケース22内に配置される。第1弾性体保持部26a及び第2弾性体保持部26bは、機械的強度を有する材料、特に磁性体によって構成することが好適である。
第1弾性体保持部26aの内周面には第2磁石28bが配置される。第2磁石28bは、第1弾性体保持部26aの径方向に向けて交互に極性が入れ替わるように第1弾性体保持部26aの周囲に等間隔に配置される。本実施の形態では、4つの第2磁石28bが90°置きに極性が交互に入れ替わるように配置された例を示している。第2弾性体保持部26bの内周面には第3磁石28cが配置される。第3磁石28cは、第2弾性体保持部26bの径方向に向けて交互に極性が入れ替わるように第2弾性体保持部26bの周囲に等間隔に配置される。本実施の形態では、4つの第3磁石28cが90°置きに極性が交互に入れ替わるように配置された例を示している。
保持部24は、第1保持部24a及び第2保持部24bを含んで構成される。第1保持部24aは、第1弾性体保持部26aをケース22に対して回転しないように保持する部材である。第2保持部24bは、第2弾性体保持部26bをケース22に対して回転しないように保持する部材である。ただし、第1保持部24aと第2保持部24bは、第1弾性体保持部26aと第2弾性体保持部26bとが回転軸Mを中心として相対的に回転可能なようにケース22に保持する手段とする。例えば、第2保持部24bは第2弾性体保持部26bをケース22に完全に固定する接着剤等とし、第1保持部24aは第1弾性体保持部26aをケース22に対して相対的に回転可能かつ固定可能なラッチ機構等とすればよい。
本実施の形態では、第2磁石28bと第3磁石28cはそれぞれ同じ磁力を有するものとする。ただし、これに限定されるものではなく、トルク制御機構200によって回転体20に与えようとするトルク特性に応じて第2磁石28bと第3磁石28cの磁力は適宜設定すればよい。
このように、本実施の形態のトルク制御機構200では、回転体20の外周に配置された第1磁石28aと第1弾性体保持部26aの内周に配置された第2磁石28bの組からなる弾性構造、及び、回転体20の外周に配置された第1磁石28aと第2弾性体保持部26bの内周に配置された第3磁石28cの組からなる弾性構造を備える。すなわち、回転体20が回転する際に回転体20に対して弾性力を与える2組の弾性構造を備える。
トルク制御機構200では、第1保持部24aにより第1弾性体保持部26aをケース22に対して回転可能な状態とし、第1弾性体保持部26aをケース22に対して回転させることができる。第1保持部24aがラッチ機構である場合、ラッチを開放することによって第1弾性体保持部26aがケース22に対して回転可能な状態とすることができる。
例えば、図9(a)及び図9(b)に示すように、第1弾性体保持部26aに保持された第2磁石28bとロータ20aに保持された第1磁石28aとの位置関係が第2弾性体保持部26bに保持された第3磁石28cとロータ20aに保持された第1磁石28aとの位置関係と逆位相(180°位相差)となるようにすることができる。また、図10(a)及び図10(b)に示すように、第1弾性体保持部26aに保持された第2磁石28bとロータ20aに保持された第1磁石28aとの位置関係が第2弾性体保持部26bに保持された第3磁石28cとロータ20aに保持された第1磁石28aとの位置関係と同位相(0位相差)となるようにすることができる。
図9の逆位相(180°位相差)の状態では、図9(c)の細実線に示すように、第1弾性体保持部26aに保持された第2磁石28bとロータ20aに保持された第1磁石28aとの間の磁力によって回転体20にトルクが周期的に与えられる。また、図9(c)の細破線に示すように、第2弾性体保持部26bに保持された第3磁石28cとロータ20aに保持された第1磁石28aとの間の磁力によって回転体20にトルクが周期的に与えられる。これらのトルクは互いに打ち消し合い、図9(c)の太実線に示すように、回転体20に与えられるトルクはゼロとなる。
これに対して、図10の同位相(0位相差)の状態では、図10(c)の細実線に示すように、第1弾性体保持部26aに保持された第2磁石28bとロータ20aに保持された第1磁石28aとの間の磁力によって回転体20にトルクが周期的に与えられる。また、第2弾性体保持部26bに保持された第3磁石28cとロータ20aに保持された第1磁石28aとの間の磁力によって回転体20に与えられるトルクも同位相となる。したがって、図10(c)の太実線に示すように、回転体20に与えられる合成トルクは第1弾性体保持部26aと第2弾性体保持部26bとから回転体20に与えられるトルクを加算した値となる。
このように、本実施の形態におけるトルク制御機構200では、第1弾性体保持部26a及び第2磁石28bからなる弾性構造から回転体20に与えられるトルクの位相を変化させることで回転体20に与えられる合成トルクを可変とすることができる。
なお、トルク制御機構200では、位相を180°ずらすことでトルクを完全に打ち消し合うことができる。すなわち、0〜180°の位相範囲におけるトルクをT0−180とし、180°〜360°の位相範囲におけるトルクをT180−360とした場合に数式(1)の関係を満たす。
[数1]
0−180=−T180−360 ・・・(1)
トルク制御機構200のように、数式(1)を満たす構成とすることによって、より広い範囲でトルクを変化させることができ、トルクを発生させる必要がない場合にはトルクをゼロにするゼロトルク制御が可能となる。
[位相調整機構]
トルク制御機構100,200では、弾性構造から回転体に与えられる弾性力及びトルクの位相を調整する必要がある。以下では、本発明の実施の形態における位相調整機構について説明する。
図11は、トルク制御機構200をショックアブソーバ300に結合した構成を示す。ショックアブソーバ300は、トルク制御機構200の位相調整機構として機能させることができる。
ショックアブソーバ300は、第1油室30、第2油室32、第1逆止弁34、第2逆止弁36、第1隙間調整手段38、第2隙間調整手段40、ピストン42及び結合軸44を含んで構成される。
第1油室30及び第2油室32は、抵抗力を発生させる油を収容する空間を構成する。第1油室30の一端はオリフィスを介して第1逆止弁34に連通され、第2油室32の一端はオリフィスを介して第2逆止弁36に連通されている。第1逆止弁34と第2逆止弁36とは、逆止弁が設けられている側において連通される。また、第1油室30の他端側と第2油室32の他端側は、互いに油Aが流通可能なように連通孔Bによって連通されている。第1油室30には、油を仕切るピストン42が配置される。ピストン42とトルク制御機構200の第1弾性体保持部26aは結合軸44によって連結される。すなわち、トルク制御機構200の第1弾性体保持部26aの回転運動が直進運動に変換されて第1油室30内に配置されたピストン42に伝達される。
第1逆止弁34は、第1隙間調整手段38によって逆止機能の調整が行われる。第1隙間調整手段38は、ネジ機構とピンとを組み合わせた構造を有し、第1逆止弁34に設けられたボール部材を自由に動ける状態(フリー状態)とピンによってボール部材が弁に当接できない状態(非フリー状態)とにすることができる。第2逆止弁36は、第2隙間調整手段40によって逆止機能の調整が行われる。第2隙間調整手段40は、ネジ機構とピンとを組み合わせた構造を有し、第2逆止弁36に設けられたボール部材を自由に動ける状態(フリー状態)とピンによってボール部材が弁に当接できない状態(非フリー状態)とにすることができる。フリー状態では、図中の上方向に油を動かそうとするとボール部材が弁部に当接して、油の流れが抑止される状態(逆止状態)となる。非フリー状態では、図中の上方向に油を動かそうとするとボール部材はピンによって弁部に当接しないように保持され、ボール部材と弁との間の隙間の大きさに応じて油が流通する状態(流量調整状態)となる。なお、フリー状態及び非フリー状態のいずれにおいても、図中の下方向に油を動かそうとするとボール部材はオリフィスを塞がないように構成されており、油の流れは妨げられない(非逆止状態)となる。
例えば、図12に示すように、第1隙間調整手段38によって第1逆止弁34をフリー状態とし、第2隙間調整手段40によって第2逆止弁36を非フリー状態とすることができる。このような状態では、図12(a)に示すように、第1弾性体保持部26aによって結合軸44が引っ張られた場合(図中、細実線矢印のようにピストン42が右方向に動くように力が加えられた場合)、第1油室30及び第2油室32の内部の油は第2逆止弁36及び第1逆止弁34を介して流動することができる。したがって、ピストン42の動き(図中、右方向への動き)に対する抵抗力(図中、左方向への力(白抜き矢印で示す))は小さくなる。一方、図12(a)に示すように、第1弾性体保持部26aによって結合軸44が押し込まれた場合(図中、細実線矢印のようにピストン42が左方向に動くように力が加えられた場合)、第1油室30及び第2油室32の内部の油は第1逆止弁34の逆止機能によって流動が妨げられる。したがって、ピストン42の動き(図中、左方向への動き)に対する抵抗力(図中、右方向への力(白抜き矢印で示す))は大きくなる。すなわち、ピストン42が図中の右方向へ動く場合の抵抗力は、ピストン42が図中の左方向へ動く場合の抵抗力より小さくなり、抵抗力に異方性を生じさせることができる。抵抗力の大きさの差は、第2隙間調整手段40によって形成される第2逆止弁36におけるボール部材と弁との間の隙間の大きさによって調整することができる。
また、第1逆止弁34と第1隙間調整手段38の状態と第2逆止弁36と第2隙間調整手段40の状態とを入れ替えることによって、ピストン42に対して逆の抵抗力を発生させることもできる。
さらに、第1逆止弁34と第1隙間調整手段38の状態と第2逆止弁36と第2隙間調整手段40の状態とを同じにすることで、ピストン42に対する抵抗力に異方性をもたせないようにすることもできる。例えば、第1逆止弁34と第2逆止弁36の両方をフリー状態にすることでピストン42に対して異方性なく抵抗力を最大の状態とすることができる。また、例えば、第1逆止弁34のボール部材と弁との隙間を第2逆止弁36のボール部材と弁との隙間と等しくすることでピストン42に対して異方性なく抵抗力を発生させ、隙間を調整することでその抵抗力の大きさも調整することができる。
図13は、ショックアブソーバ300に異方性をもたせない状態において減衰係数を小さく(抵抗力を小さく,減数係数:50N/(m/s))した状態においてトルク制御機構200を動作させたときのピストン42の速度、ピストン42の位置の変化、ピストン42に与えられる減衰力及びピストン42に加わる力(反転ばね力,トータル力)を示す。図14は、ショックアブソーバ300に異方性をもたせない状態において減衰係数を大きく(抵抗力を大きく,減数係数:500N/(m/s))した状態においてトルク制御機構200を動作させたときのピストン42の速度、ピストン42の位置の変化、ピストン42に与えられる減衰力及びピストン42に加わる力(反転ばね力,トータル力)を示す。
減衰係数が小さい場合、トルク制御機構200からの反転ばね力によりピストン42の位置は大きく変動する。減衰係数が大きい場合、トルク制御機構200からの反転ばね力によりピストン42の位置の変動量は小さくなる。このとき、ショックアブソーバ300による減衰力はピストン42の速度が正又は負のときにそれぞれ対応して同じように反力として作用する。したがって、減衰係数に関わらず、ピストン42の位置は振動するが、その平均位置は初期状態の位置を保っている。
なお、減衰係数が小さいほどピストン42の振動速度は大きくなり、ピストン42の速度と減衰係数の乗算で求まる減衰力は減衰係数によって大きく変化しない。一方、減衰係数が小さいほど、ピストン42に働くトータル力(反転ばね力+減衰力)は大きくなる。
図15は、ショックアブソーバ300に異方性をもたせた状態の例を示す。図15では、ショックアブソーバ300のピストン42への一方向(ピストン速度が負のときの方向)への減衰係数を途中から半分にした場合の結果を示す。ピストン42の速度が正のときは減衰力が外力(反転ばね力)を大きく減らし、ピストン42に加わるトータル力は小さくなる。一方、ピストン42の速度が負のときは減衰力が外力(反転ばね力)を減らす量が小さくなり、ピストン42に加わるトータル力は大きくなる。図15のピストン42の位置の時間変化から読み取れるように、減衰係数に異方性をもたせることによってピストン42の平均位置を変化させることができる。これによって、トルク制御機構200の弾性体保持部26を回転させて、トルク制御機構200における周期反転ばねの位相を制御することができる。
図16は、ショックアブソーバ300の一方向の減衰係数(ピストン速度が負のときの方向)を間欠的に0にする制御を行った状態の例を示す。例えば、第1隙間調整手段38又は第2隙間調整手段40に対してPWM制御を適用することにより、減衰係数を間欠的に0にする。このとき、制御周波数は、外力(反転ばね力)の振動周波数よりも十分に大きいことが好適である。この例においても、減衰係数に異方性をもたせて、ピストン42の平均位置を変化させることができる。これによって、トルク制御機構200の弾性体保持部26を回転させて、トルク制御機構200における周期反転ばねの位相を制御することができる。
他の位相制御方法として、外力(反転ばね力)の振動周波数に同期させたパルスでショックアブソーバ300の減衰係数に異方性を与える方法が挙げられる。図17は、外力(反転ばね力)の振動周波数と同じ周波数でショックアブソーバ300の減数係数に異方性を与える制御であって、外力(反転ばね力)が0となるタイミングにパルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミングを合わせた制御を行った場合を示す。この場合、ピストン42の平均位置は変化しない。図18は、外力(反転ばね力)の振動周波数と同じ周波数でショックアブソーバ300の減数係数に異方性を与える制御であって、外力(反転ばね力)が0となるタイミングからパルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミングをずらした制御を行った場合を示す。この場合、ピストン42の平均位置は変化する。これによって、トルク制御機構200の弾性体保持部26を回転させて、トルク制御機構200における周期反転ばねの位相を制御することができる。このとき、外力(反転ばね力)に対するパルスの位相を制御することで、ピストン42の移動速度を変化させることも可能である。
なお、上記のいずれの制御を適用した場合であっても、トルク制御機構200を所望の位相に調整した後、ショックアブソーバ300に異方性をもたせない状態にすることで位相を固定した状態でトルク制御機構200を機能させることができる。このとき、第1逆止弁34及び第2逆止弁36をフリー状態にすることで、ピストン42に加わるトータル力を最も小さくすることができ、ショックアブソーバ300における損失を抑制することができる。
図19は、ショックアブソーバ300に異方性をもたせたうえで、ピストン42の位置又はトルク制御機構200の周期反転ばねの位相をストッパによって制限した例を示す。図19に示すように、ショックアブソーバ300において減衰係数に異方性を与えると、ピストン42の位置は移動した後(図中、0〜0.05s)、ストッパによって移動を停止させる(通常時:図中、0.05s〜0.1s)。このような状態では、外力を与えない限り、ピストン42及びトルク制御機構200の周期反転ばねの位置は一定に維持される。その後、周期反転ばねの力とは別に振動しない外力(駆動力)を加えると、ピストン42の位置を変化させ、トルク制御機構200の周期反転ばねの位相を調整することができる(位相調整時:図中、0.1s〜0.2s)。このとき、印加する外力(駆動力)は、周期反転ばねの力の最大値よりも小さくてもよい。
なお、ストッパによって発生させる力は、特に限定されるものではなく、部材同士の摩擦力等を利用するようにしてもよい。
[変形例2]
図20は、変形例におけるショックアブソーバ400の構成を示す。このような構成を採用することにより、トルク制御機構200の位相調整機構として機能させることができる。
ショックアブソーバ400は、第1油室30A、第2油室32A、第1逆止弁34、第2逆止弁36、第1隙間調整手段38、第2隙間調整手段40及びベーン50を含んで構成される。
第1油室30A及び第2油室32Aは、トルク制御機構200の第1弾性体保持部26aの外周を取り囲むように油を収容する空間を構成する。第1油室30Aの一端はオリフィスを介して第1逆止弁34に連通され、第2油室32Aの一端はオリフィスを介して第2逆止弁36に連通されている。第1逆止弁34と第2逆止弁36とは、逆止弁が設けられている側において連通される。また、第1油室30Aと第2油室32Aとはトルク制御機構200の第1弾性体保持部26aに設けられたベーン50によって仕切られている。すなわち、トルク制御機構200の第1弾性体保持部26aの回転運動がそのままベーン50に伝達される。
第1逆止弁34と第1隙間調整手段38及び第2逆止弁36と第2隙間調整手段40の構成は上記実施の形態と同様であり、その作用についても同様である。
このように、変形例におけるショックアブソーバ400では、ピストン42及び結合軸44を設けることなく、ベーン50によって第1弾性体保持部26aの回転運動をショックアブソーバ400の油に直接伝達させることができる。これによって、ショックアブソーバ300に比べて簡素な構成にてトルク制御機構200の位相調整機構を実現することができる。
10 回転体、10a クランク部、10b クランク部、12 ケース、14 保持部、14a 第1保持部、14b 第2保持部、16 弾性体保持部、16a 第1弾性体保持部、16b 第2弾性体保持部、18 弾性体、18a 第1弾性体、18b 第2弾性体、20 回転体、20a ロータ、20b 軸、22 ケース、24 保持部、24a 第1保持部、24b 第2保持部、26 弾性体保持部、26a 第1弾性体保持部、26b 第2弾性体保持部、28 磁石、28a 第1磁石、28b 第2磁石、28c 第3磁石、30,30A 第1油室、32,32A 第2油室、34 第1逆止弁、36 第2逆止弁、38 第1隙間調整手段、40 第2隙間調整手段、42 ピストン、44 結合軸、50 ベーン、100,200 トルク制御機構、300,400 ショックアブソーバ。

Claims (5)

  1. 回転体と、前記回転体の回転に伴って周期的に変化するトルクを前記回転体に対して与える弾性構造と、前記回転体と前記弾性構造との位相を調整することで出力トルクを変化させることが可能なトルク制御機構と、
    前記トルク制御機構において前記位相を調整する部材の速度に応じた減衰力を発生させることが可能な位相調整機構と、
    を備えることを特徴とするトルク制御装置。
  2. 請求項1に記載のトルク制御装置であって、
    前記位相調整機構は、前記速度の方向によって前記減衰力が異なることを特徴とするトルク制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のトルク制御装置であって、
    前記位相調整機構は、前記減衰力を調整可能なことを特徴とするトルク制御装置。
  4. 請求項3に記載のトルク制御装置であって、
    前記位相調整機構における前記減衰力を調整することで前記位相を調整することを特徴とするトルク制御装置。
  5. 請求項4に記載のトルク制御装置であって、
    位相調整時において前記減衰力を通常時よりも小さくすることで前記位相を調整することを特徴とするトルク制御装置。
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