JP6948602B2 - 希釈装置及び噴霧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原液を希釈液で希釈する希釈装置において、原液と希釈液とを混合する際の脈動を防止し、混合率が不安定となることを抑制しつつ、所望の混合率の混合液を安定して生成するための技術に関する。
所定の効果を有する高濃度の薬剤の原液を、希釈液で希釈してユースポイントに供給する種々の希釈装置が開発されている。
このような希釈装置において、原液と希釈液とを所定の混合率で混合することにより、所望の濃度の混合液が得られるところ、所望の混合率を安定して得られること、及び、所望の混合率に容易に変更可能であることが要求される。
所望の混合率を得るためには、原液及び/又は希釈液の流量を調整する必要があるが、例えば特許文献1においては、原液及び希釈液それぞれの系統にダイヤフラムポンプを配設し、ダイヤフラムポンプによって、それぞれの流体を供給している。(特許文献1)
また、特許文献2においては、原液及び希釈液それぞれの供給路に流量調整弁を設けている。(特許文献2)
特開2017−127815号公報 特許第5990826号
特許文献1に開示された技術によると、ダイヤフラムポンプを制御することで、原液及び希釈液の流量をそれぞれ調整し、所望の混合率の混合液を得ることができる。しかしながら、原液及び希釈液双方の系統にポンプを配設すると、機器の台数が多くなり、構造が複雑になるという問題、ポンプの定期的なメンテナンスが必要となり運用に支障をきたすという問題、及び、作業が不慣れな人材が調整を行うことが難しいという問題があった。
また、特に、100倍以上の高倍率で原液を希釈する場合で、かつ、流量が少ない場合、複数のポンプの動作による供給の時間差による影響を受けて、混合比が安定しなくなるという問題があった。
また、特許文献2によると、流量調整弁の開度を調整することで、原液及び希釈液の流量をそれぞれ調整し、所望の混合率の混合液を得ることができる。しかしながら、流量調整弁の開度を調整するための制御機構や制御回路が必要となり、やはり構造が複雑になるとともに、メンテナンスのための費用や時間が必要になるという課題があった。しかも、流量の微妙な調整を行うのは、作業が不慣れな人材には難しいという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作業が不慣れな人材であっても、高価な制御装置を用いて積極的な流量の調整をせずとも、脈動がなく安定した所望の混合比を得ることが可能な希釈装置を提供することを目的とする。
本願発明の発明者らは、原液と希釈液とを混合して混合液を生成する希釈セルユニットの下流に混合液を吸引する吸引ポンプを配置し、希釈セルユニットの上流に希釈液を所定の液面高さを保持する希釈液タンクを配置するとともに、原液を所定の液面高さを保持した状態で貯留する戻り管ユニットを配置し、吸引ポンプによる吸引力と重力落下方式を併せて希釈タンク及び戻り管ユニットから希釈セルユニットに供給することで、脈動の発生無しに、吸引ポンプの吸引量の多寡にかかわらず常に、一定比率の混合液を生成することができることを見い出し、本願発明に至った。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、原液を貯留する原液タンクと、希釈液を所定の第一液面高さを保持した状態で貯留する希釈液タンクと、原液タンクに貯留されている原液を吸引する原液循環ポンプと、原液循環ポンプから吐出される原液を受け入れ、第一液面高さよりも高い所定の第二液面高さを保持した状態で貯留する貯留部を有する戻り管ユニットと、希釈液タンクの下方に配置され、希釈液タンクから重力によって供給される希釈液と、貯留部から重力によって供給される原液を混合することで混合液を生成する混合部を備える希釈セルユニットと、希釈セルユニットの下流側に配置され、希釈セルユニットで生成された混合液を吸引する吸引ポンプを備えた希釈装置であって、戻り管ユニットは設置高さが変更可能に配設されるとともに、戻り管ユニットの設置高さを変更することで原液と希釈液の混合率が変更可能である。
第1の特徴に係る発明によれば、希釈液タンクと戻り管ユニットにおいて、希釈水と原液それぞれの液面高さを、混合率(希釈濃度)に応じて常に所定値に保持することで、常に所定の水頭圧が安定して印加され、吸引ポンプによる吸引量よりも希釈液タンクからの流量が大きくなるため、吸引ポンプによる脈動を引き起こすことなく、所定の比率の混合液を生成することができ、所定の比率の混合液を生成することができる。
また、戻り管ユニットが配設される高さによって、原液と希釈液の水頭圧差が決まり、それによって原液及び希釈液が混合される比率が決まるため、流量調整バルブのような流量の調整装置を使用せずとも、戻り管ユニットの高さを変化させることで所望の比率の混合液を生成することができる。
すなわち、本発明によると、高倍率かつ少量の混合液を生成する場合であっても、高価な制御装置を用いて積極的な流量の調整をせずとも、一つの吸引ポンプ及び原液循環ポンプの動作のみによって、所望の比率の混合液を安定して生成することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、希釈セルユニットは、貯留部から供給される原液が流入する原液供給口を有し流入した原液を混合部に供給する原液供給路と、原液供給路の途中に接続されたエア抜き流路とを備えており、希釈装置は原液タンクから原液を吸引してエア抜き流路に送出するエア抜きポンプをさらに備え、原液タンク、エア抜きポンプ及びエア抜き流路を介して、原液供給路に貯留されている原液を原液供給口から吐出させ貯留部に還流可能に構成される。
第2の特徴に係る発明によれば、希釈セルユニットから戻り管ユニットの貯留部に原液を還流させるルートを形成することで、精度の高い混合率達成の妨げとなる原液中のエアを抜くことが可能な希釈装置を提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、貯留部は水平方向に配設された管状の部材によって構成されており、戻り管ユニットは、貯留部の水平方向一端側の上部に接続され、原液循環ポンプから吐出される原液を受け入れて貯留部に供給する流入管と、貯留部の水平方向一端側の下部に接続され、貯留部と原液供給路との間を接続する接続管と、貯留部の水平方向他端側の下部に接続され、貯留部に流入した原液の一部を原液タンクに還流する戻り管と、貯留部を接続管が接続される側と戻り管が接続される側とに隔てるとともに、底面の高さが貯留部における他の部位よりも高く設定される底上げ部を備える。
第3の特徴に係る発明によれば、貯留部は底上げ部によって、原液供給路に接続される側と、原液タンクに接続される側とに隔てられるため、余分な原液を底上げ部を乗り越えさせて原液タンクに還流することができ、液面高さを所定の第二液面高さに保持することができる。
その際、流入管と接続管とが水平方向において同じ側に位置するため、必要以上に原液が原液タンクに還流されることを防止することができる。
第4の特徴に係る発明は、第2又は第3の特徴に係る発明であって、貯留部が貯留部内を大気と連通させるエア抜き孔する。
第4の特徴に係る発明によれば、貯留部が大気と連通するエア抜き孔を有するため、貯留部内の圧力は大気圧に保持される。そのため、原液中のエアが原液中に滞留することなく、原液の液面からスムーズに大気に放出される。
第5の特徴に係る発明は、第1ないし第4の特徴に係る発明であって、希釈セルユニットは、混合部に原液を供給する所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブと、混合部に希釈液を供給する希釈液用通水部をと有し、原液用通水チューブの出口端部は、傾斜した端面を形成する。
第5の特徴に係る発明によれば、原液用通水チューブの出口端部が傾斜した端面を形成するため、出口端部と流出する希釈液との接触面積が増加し、安定した吐出が可能となる。
第6の特徴に係る発明は、第5の特徴に係る発明であって、原液用通水チューブの出口端部が、さらに、丸みを帯びて形成される。
第6の特徴に係る発明によれば、原液用通水チューブの出口端部が、さらに、丸みを帯びて形成されるため、組み立て時や原液用通水チューブ交換時の怪我を防止することができる。
第7の特徴に係る発明は、第5又は第6の特徴に係る発明であって、原液用通水チューブとして注射針を使用する。
第7の特徴に係る発明によれば、使用するゲージ(型番)によって断面積及び長さが決まっている注射針を使用することで、入手しやすい市販の物品を利用して容易に構成することが可能な希釈装置を提供できる。
第8の特徴に係る発明は、第1ないし第7の特徴に係る発明を用い、吸引ポンプで吸引された混合液を噴霧する噴霧器を備えた噴霧装置を提供する。
第8の特徴に係る発明によれば、所望の濃度に調整した混合液を噴霧器から噴霧可能な噴霧装置を提供することができる。
本発明によれば作業が不慣れな人材であっても、高価な制御装置を用いて積極的な流量の調整をせずとも、脈動がなく安定した所望の混合比を得ることが可能な希釈装置を提供できる。
図1は、本実施形態に係る希釈装置1の全体構成を示す模式図である。 図2は、本実施形態に係る希釈装置1の原液タンク10の一例を示す模式図である。図2(a)はバルブが閉じており流れのない状態、図2(b)はバルブが開いており流れが生じている状態である。 図3は、本実施形態に係る希釈装置1の希釈セルユニット30を示す模式図である。 図4は、本実施形態に係るカートリッジ部32を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係る戻り管ユニット50の構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[希釈装置の全体構成]
図1を用いて、本実施形態に係る希釈装置1の全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の希釈装置1は、原液を貯留する原液タンク10と、希釈液を貯留する希釈液タンク20と、原液と希釈液を所定の比率で混合する希釈セルユニット30と、原液を原液タンク10から戻り管ユニット50を介して希釈セルユニット30に供給するための原液循環ポンプ40と、原液循環ポンプ40と希釈セルユニット30との間に設けられ、原液を希釈セルユニット30との間で行き来させる配管及び原液タンク10に戻す配管を有する戻り管ユニット50と、戻り管ユニット50と希釈セルユニット30との間の配管や希釈セルユニット30で発生したエアを抜くためのエア抜きポンプ60と、原液と希釈液とが混合された混合液を所定の吸引圧力で吸引して図示しない供給装置に供給する吸引ポンプ70とによって構成される。
また、本実施形態においては、原液として除菌効果のあるの高濃度で水と同等の粘度を有する液剤を、そして希釈液としては水を使用し、低濃度の混合液剤剤を生成し、超音波振動子を用いて霧化したものを噴霧器から噴霧する噴霧装置を想定する。
[原液タンク10の構成]
原液タンク10は、供給源から供給される原液を所定の液面高さを保持した状態で貯留しつつ、後述する希釈セルユニット30に供給するものである。所定の液面高さを保持するための機構としては、例えばボールタップ等、周知の手段が用いられる。
次に、図2を使用して、ボールタップ式を採用した原液タンク10について説明する。図2(a)にバルブが閉じており流れのない状態、図2(b)にバルブが開いており流れが生じている状態の原液タンク10の模式図を示す。
図2に一例示すように、ボールタップ式の原液タンク10は、タンク本体10a、注入口10b、連結孔10c、開閉部材10d、浮き部10e、レバー部10f、排出口10g、循環口10h、及び、回転軸10iを有する。
レバー部10fは一端が開閉部材10dから垂下し、水平方向に屈曲した後、他端が浮き部10eに接続されている。また、レバー部10fの開閉部材10dに接続されている側は、タンク本体10a内で回動可能な回転軸10iに接続されており、レバー部10fは回転軸10iを介してタンク本体10aの内部上方に回動可能に接続されている。開閉部材10dは連結孔10cの開放及び閉鎖を切り換えることができるよう、レバー部10fと一体となってタンク本体10aの内部上方に回動可能に接続されている。そして、タンク本体10a内の液面が設定された高さとなっている時に開閉部材10dが連結孔10cを閉鎖するよう、浮き部10e及びレバー部10fのモーメントが設定されている。
いま、図2(a)に示す状態において、排出口10gから原液が排出されると、原液タンク10内における液面の下降に伴い、浮き部10e及びレバー部10fが回転軸10iを軸として下方に回動する。それによって、レバー部10fの一端に接続されている開閉部材10dも下方に回動するため、連結孔10cが開放され図2(b)に示す状態となって、注入口10bを通じて原液が重力にしたがって補充される。
原液が補充されると液面高さの上昇に伴って浮き部10eが上昇し、再び図2(a)に示すように液面が設定された高さまで回復すると、開閉部材10dが連結孔10cを閉鎖し、その面圧による回転軸10iからの下方のモーメントとレバー10fに接続された浮き部10eの回転軸10iからの上方のモーメントが釣り合うと注入口10bを介しての原液の注入が停止する。
このような原理によって、液面高さが設定された高さを保持するよう機能する。
[希釈液タンク20の構成]
希釈液タンク20は、供給源から供給される希釈液を、後述する基準面の高さh0より所定の第一液面高さh1だけ高い液面を保持しつつ、希釈セルユニット30に供給するものである。所定の第一液面高さh1を保持するための機構としては、図2に一例を示した原液タンク10同様、ボールタップ等、周知の手段が用いられる。
希釈液タンク20は後述する希釈セルユニット30に対して重力を使用して希釈液が供給できるよう、希釈セルユニット30よりも高い位置に配設されている。具体的には、希釈セルユニット30における後述する基準面の高さh0よりも所定の第一液面高さh1だけ高い位置に液面の高さが設定される。
なお、液面高さを所定高さに保持できるものであれば、ボールタップ式以外の方式のものを原液タンク10及び希釈液タンク20として使用することもできる。
[希釈セルユニット30の構成]
図3を用いて、希釈セルユニット30について説明する。希釈セルユニット30は、原液タンク10及び希釈液タンク20から供給される原液と希釈液とを受け入れる部位である配管ユニット31と、供給される原液及び希釈液を所定流量に調整する交換可能なカートリッジ部32と、所定流量に調整された原液及び希釈液を混合して混合液を生成する希釈セル部33と、生成された混合液を図示しない供給装置に吐出する吐出口34とから構成される。
[配管ユニット31の構成]
配管ユニット31は、希釈セルユニット30の上部に位置するユニットであり、原液の入り口となる原液供給口31aと、原液供給路31bと、希釈液供給口31cと、希釈液供給路31dと、エア抜き流路31eとによって構成される。
原液供給口31aは配管ユニット31の側方に配設される。原液供給路31bは、配管ユニット31の上方に配設された原液供給口31aから供給される原液を略鉛直下向きに転回して、下向きの流れとする略L字状の流路である(なお、必ずしも略L字状でなくてもよい)。また、原液供給路31bの下向き流路の途中には、配管ユニット31で発生したエアを抜き出すためのエア抜き流路31eが接続されている。
エア抜き流路31eは、略鉛直上向きの流れを転向して側方向きの流れとし、原液供給路31bの略鉛直下方に配設された流路の途中に側方から接続される、略L字状の流路である。エア抜き流路31eは後述するエア抜きポンプ60のエア抜きポンプ吐出口60eに接続されており、エア抜きポンプ60から吐出される原液を原液供給路31bに供給する。このとき、エア抜きポンプ60はエア抜き流路31eよりも下方に設置されている。仮に、エア抜きポンプ60がエア抜き流路31eよりも上方に設置されていたとすると、配管内部のエアがエア抜きポンプ方向に上昇(逆流)しようとして抜けきれず、確実なエア抜きの妨げとなり、希釈精度に影響を及ぼすことになるためである。
このような構成により、側方の原液供給口31aから供給された原液は、下方に向きを変え、重力にしたがって下方に位置する原液用通水チューブ32aの内径を通じて希釈セル部33に向けて供給される。
希釈液供給口31cは配管ユニット31の上部に配設される。希釈液供給路31dは、配管ユニット31の上部に配設された希釈液供給口31cから供給される希釈液を下方に流す流路である。
このような構成により、上部の希釈液供給口31cから供給された希釈液は、重力にしたがって下方に位置するカートリッジ部32に向けて供給される。
[カートリッジ部32の構成]
図4を用いて、カートリッジ部32について説明する。希釈セルユニット30のカートリッジ部32は、希釈セルユニット30の配管ユニット31と希釈セル部33とを接続し、配管ユニット31から供給される原液及び希釈液をそれぞれ所定流量に調整して希釈セル部33に供給するものである。
カートリッジ部32は、原液用通水チューブ32aと、原液用ブッシュ32bと、希釈液用通水部32cと、接続部32dとによって構成される。
原液用通水チューブ32aは、原液供給路31bから供給される原液を、所定流量に調整して、下端部に形成された出口から希釈セル部33に供給する針状の管であり、所定の断面積と所定の長さを有する。
原液用通水チューブ32aの下端部は、出口における安定した供給を確保するために、供給方向に対して傾斜した端面を有する。さらに、先端が鋭利になりすぎることを防止するため、端部を丸く加工している。
なお、このように、所定の断面積及び長さを有し、端部が傾斜した原液用通水チューブ32aとして、市販の注射針を用いることができる。注射針は規格であるゲージによって内径(つまり流路断面積)が決まっているため、選択するゲージによって断面積を変更することができる。
本実施形態においては、詳細は後述するが、戻り管ユニット50の配設高さを調節して原液と希釈液の水頭圧差Hを調節することによって得られる原液用通水チューブ32aからの吐出量の変化で希釈濃度を調整する構造としているが、希釈濃度によっては水頭圧差Hで調整しきれない場合がある。そのような場合において、カートリッジ部32を上方の配管ユニット31と下方の希釈セル部33とから分離し、原液用通水チューブ32aを異なる断面積及び長さを有する原液用通水チューブ32aに交換して取り付けることで、所望の希釈濃度を得ることができる。
原液用ブッシュ32bは、原液用通水チューブ32aを接続部32dに取り付けるための弾性材料で形成されたリング状の部材であり、略中央に原液用通水チューブ32aを嵌入するための孔が穿設されている。
希釈液用通水部32cは、希釈液供給路31dから供給される希釈液を、後述する希釈セル部33の第一希釈液受液部33aに供給する部位であり、接続部32dに形成された所定の断面積と所定の長さを有する孔として構成される。
接続部32dは、原液用ブッシュ32bを取り付けるための孔と、希釈液用通水部32cの孔が穿設された部材であり、下方に位置する希釈セル部33及び上方に位置する配管ユニット31と横断面略同一形状を持つ部材である。接続部32dは、接続部32dと配管ユニット31との間をシールする密閉用パッキンと、接続部32dと希釈セル部33との間をシールするそれぞれ形状の異なる密閉用パッキンとを具備する。
そして、所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブ32aが嵌入された原液用ブッシュ32bを接続部32dに穿設された孔に嵌入することによって、所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブ32aを接続部32dに設置することができる。
[希釈セル部33の構成]
希釈セル部33は、カートリッジ部32から供給された原液及び希釈液を混合するためのものであり、略水平に配設された第一希釈液受液部33aと、第一希釈液受液部33aの端部に接続され略鉛直に配設された第二希釈液受液部33bと、混合部33cとによって構成される。
第一希釈液受液部33aは、略水平方向に配設された樋状の流路である。
第二希釈液受液部33bは、原液用通水チューブ32aの周囲を覆うように原液用通水チューブ32aに対して略同心状に形成される、下端部が開放され略鉛直方向に配設された管である。また、第二希釈液受液部33bは第一希釈液受液部33aの一端部と連通している。
第二希釈液受液部33bの下端部は、原液用通水チューブ32aの下端部に形成された出口よりも下方に位置するように、配置が設定される。
なお、第一希釈液受液部33a及び第二希釈液受液部33bの上端は、カートリッジ部32を構成する接続部32dの下面(密閉用パッキン)によって水封される。
混合部33cは、第二希釈液受液部33bの下端に接続するよう形成された筒状の流路であり、原液用通水チューブ32aから供給された原液と、第一希釈液受液部33aを介して第二希釈液受液部33bに供給された希釈液とが混合する部位である。
混合部33cで生成された、原液と希釈液との混合液が、吐出口34を通って吸引ポンプ70に供給される。また、吸引ポンプ70を数秒間逆転することにより希釈液供給路31d上部に貯留されるエアを希釈液タンク20に押し出すことも可能であり、このような運転を実施することによって、希釈ユニット30内に残留する内部エアを排出することが可能である。
[原液循環ポンプ40の構成]
原液循環ポンプ40は、原液タンク10から原液を吸引し、後述する戻り管ユニット50に原液を供給し、吸引ポンプ70の作動中に、希釈セルユニット30に微少な原液を供給するポンプである。なお、希釈セルユニット30に供給されない残りの原液は、戻り管ユニット50を介して原液タンク10に戻される。
すなわち、原液循環ポンプ吸引口40iは、流路を介して、原液タンク10の排出口10gに接続されており、原液循環ポンプ吐出口40eは、戻り管ユニット50の戻り管流入部52iに接続されている。

(上記の見え消しの部分の記述は削除しても構わないでしょうか?ここの限定により、権利範囲が狭められてしまう可能性があるためです。)
本実施形態における原液循環ポンプ40としては、チューブポンプが使用される。チューブポンプは所定量の吸引が可能なポンプであり、動作初期にポンプ内にエアが溜まっていたとしても、ポンプ動作によりエアを強制排出することができるため、脈動を抑制して安定した動作を行うことができる。
[戻り管ユニット50の構成]
戻り管ユニット50の構成について、図5を用いて説明する。
戻り管ユニット50は、略水平方向に配設され後述する原液循環ポンプ40から吐出される原液を受け入れて貯留する管状の戻り液貯留部51と、戻り液貯留部51の水平方向一端側の上部に接続される流入管52と、戻り液貯留部51の水平方向一端側の下部に接続される接続管53と、戻り液貯留部51の水平方向他端部の下部に接続される戻り管54とを備える。
戻り液貯留部51は、流入管52及び接続管53が接続される第一戻り液貯留部51aと、戻り管54が接続される第二戻り液貯留部51bと、第一戻り液貯留部51aと第二戻り液貯留部51bとを隔てる底上げ部51cとからなる。
第一戻り液貯留部51aの上部に、流入管52が接続する流入管接続部51dを備えており、原液循環ポンプ40から吐出された原液が流入管52を介して流入管接続部51dから流入する。
また、戻り液貯留部51は、第一戻り液貯留部51aの下部に、接続管53が接続する接続管接続部51eを備えており、戻り液貯留部51に貯留された原液が接続管接続部51eから接続管53へ流出する。また、希釈セルユニット30の原液供給口31aと接続されている接続管により、希釈セルユニット30へ流入するとともに、後述のエア抜きポンプ60の動作により、接続管53へ還流された原液が接続管接続部51eから戻り液貯留部51に逆流する。
さらに、戻り液貯留部51は、第二戻り液貯留部51bの下部に、戻り管54が接続する戻り管接続部51fを備えており、戻り液貯留部51に貯留された原液が戻り管接続部51fから戻り管54へ流出する。
そして、戻り液貯留部51は、第二戻り液貯留部51bの上部に、戻り液貯留部51を大気開放するエア抜き孔51gを備えており、戻り液貯留部51に供給された原液中に含まれるエアを排出することができる。
戻り液貯留部51は水平方向に延出する管状の部材によって形成されており、水平方向に延出する管状部材内に、流入管接続部51dから流入する原液が、基準面の高さh0よりも所定の第二液面高さh2だけ高い位置に液面を保持して貯留されるようになっている。戻り液貯留部51の第一戻り液貯留部51a、第二戻り液貯留部51b及び底上げ部51cは、原液を第一液面高さh1よりも高い所定の第二液面高さh2を保持した状態で貯留する貯留部として機能する。
その際、第一戻り液貯留部51aと第二戻り液貯留部51bとを隔てる底上げ部51cが形成されており、底上げ部51cの底面の高さが、第一戻り液貯留部51a及び第二戻り液貯留部51bの底面の高さよりも高くなっている。本実施形態においては、管状部材の縮径部が底上げ部51cとして構成されている。
流入管52は、上部に側方から戻り液が流入する戻り管流入部52iを有しており、戻り管流入部52iから略鉛直下向きに方向転換して上方から戻り液貯留部51の流入管接続部51dに接続される略L字状の管状部材である(なお、必ずしも略L字状でなくてもよい)。
戻り管流入部52iは、流路を介して原液循環ポンプ40の原液循環ポンプ吐出口40eに接続されている。
接続管53は、下方に戻り液が流出入する戻り液流出入部53eを有し、上方に戻り液貯留部51の接続管接続部51eが接続される略鉛直方向に配設された管状部材である。
戻り液流出入部53eは、流路を介して希釈セルユニット30の原液供給口31aに接続されている。
戻り管54は、下方に戻り液が流出する循環吐出口54eを有し、上方に戻り液貯留部51の戻り管接続部51fが接続される略L字状の管状部材である(なお、必ずしも略L字状でなくてもよい)。
循環吐出口54eは、流路を介して原液タンク10の循環口10hに接続されている。
戻り管ユニット50は、上下方向の高さを変動可能に設置されており、上下方向の高さを変化させることによって、戻り管ユニット50から希釈セルユニット30に供給する原液の流量を変更することができ、それにより、原液と希釈液の混合率、すなわち希釈倍率を変更することができるようになっている。この点については後述する。
なお、戻り管ユニット50の高さを調整するための機構としては、例えば、図示しないレベル調整ボルトと戻り管ユニット50が一体となって動作するよう接続する機構や、ラックアンドピニオンを利用するなど、周知の手段が使用される。
[エア抜きポンプ60の構成]
エア抜きポンプ60は、希釈セルユニット30の配管ユニット31に滞留するエア及び戻り管ユニット50の後述の接続管53近傍に滞留するエアを原液とともに戻り管ユニット50に押し出すためのポンプであり、エア抜きポンプ吐出口60eは希釈セルユニット30のエア抜き流路31eに接続されており、エア抜きポンプ吸引口60iは、配管を介して原液タンク10の排出口10gに接続されている。なお、エア抜きポンプ吸引口60iと原液タンク10の排出口10gとの間を接続する配管と、原液循環ポンプ吸引口40iと原液タンク10の排出口10gとの間を接続する配管とは、配管の便宜上、途中で互いに接続され一部共通のものを使用してもよい。
また、詳細は後述するが、エア抜きポンプ60によるエア抜きは、原液循環ポンプ40が作動する直前の数秒間のみ実施される。
本実施形態におけるエア抜きポンプ60としては、チューブポンプが使用される。チューブポンプは所定量の吸引及び吐出が可能なポンプであり、動作初期にポンプ内にエアが溜まっていたとしても、ポンプ動作によりエアを強制排出することができるため、脈動を抑制して安定した動作を行うことができる。
[吸引ポンプ70の構成]
吸引ポンプ70は、希釈セルユニット30で生成された混合液をユースポイントに供給するためのポンプであり、吸引ポンプ吸引口70iは希釈セルユニット30の吐出口34に接続されており、吸引ポンプ吐出口70eは、ユースポイント等の図示しない供給先に接続されている。
本実施形態における吸引ポンプ70としては、チューブポンプが使用される。チューブポンプは所定量の吸引が可能なポンプであり、動作初期にポンプ内にエアが溜まっていたとしても、ポンプ動作によりエアを強制排出することができるため、脈動を抑制して安定した動作を行うことができる。
[希釈セルユニット30の動作]
次に、上記のように構成される希釈セルユニット30を用いて、原液が希釈液によって希釈され混合液となる原理について説明する。
まず、原液と希釈液とが既に混合され、混合液が生成された状態を想定する。このとき、希釈液は、希釈液供給口31c、希釈液供給路31d、希釈液用通水部32c、第一希釈液受液部33a、及び、第二希釈液受液部33bに貯留された状態である。また、原液は、原液供給口31a、原液供給路31b、及び、原液用通水チューブ32aに貯留された状態である。そして、混合部33cにおいては、原液と希釈液とが所望の比率で混合された混合液が満たされている。そして吐出口34を介して吸引ポンプ70に接続されており、吸引ポンプ70の先は、その混合液を使用する噴霧器等の機器に自由落下で供給される。
この状態で、吸引ポンプ70から先にある供給装置(例えば、混合液を噴霧する噴霧器)によってある程度混合液が使用されると、噴霧器等の機器に取り付けられている液剤の下限センサーが作動し、希釈装置に混合液の供給を促す信号を出力する。
その信号により、吸引ポンプ70が作動し、同時にエア抜きポンプ60が所定時間作動した後、原液循環ポンプ40が作動し、混合部33cに貯留されている混合液を吸引ポンプ70より先に供給するとともに、新たに混合液を生成する。
[混合液を生成する際の動作]
次に、吸引ポンプ70及び原液循環ポンプ40の動作に伴って新たに混合液が生成されるメカニズムについて説明する。
吸引ポンプ70が作動すると、希釈液用通水部32c、第一希釈液受液部33a、及び、第二希釈液受液部33bに貯留されている希釈液が吸引され、それに伴い、希釈液供給口31c及び希釈液供給路31dを介して希釈液タンク20から希釈液が供給される。
このとき、希釈液タンク20の液面高さが常に所定値に保持されるよう、希釈液が補充されるため、希釈液タンク20内における希釈液の液面高さは、第一液面高さh1に保持されており、希釈液の液面には常に一定の水頭圧H1が保持される。吸引ポンプ70が作動すると、希釈セル部33及びカートリッジ部32の内部が吸引ポンプ70の動作により吸引され負圧になり、直ちに希釈液タンク20から重力により希釈液が供給される。ここで、希釈液タンク20からの重力による自然給水量は吸引ポンプ70の吸引量よりも安定して大きく設定しており、また、希釈セル部33内のカートリッジ部32aの先端吐出孔近傍のカートリッジ部32の内部水頭圧は希釈液の水頭圧H1及び原液の水頭圧H2に共通であるため、戻り管ユニット50における原液の水頭圧H2と希釈液の水頭圧H1との差が一定に保持されることによって、所定量の安定した希釈液の流れが発生する。
したがって、吸引ポンプ70が作動することにより、原液用通水チューブ32aの先端部にも一定の水頭圧Hが作用し、所定量の安定した希釈液の流れによる原液の流入が発生する。原液用通水チューブ32a、原液供給路31b、原液供給口31a及び戻り管ユニット50に貯留されている原液が水頭圧Hで吸引され、原液用通水チューブ32aの先端に穿設された孔から混合部33cに供給される。
つまり、吸引ポンプ70の作動前においては、希釈セルユニット30の原液用通水チューブ32a及び原液供給路31bには、原液が満たされている。同様に、エア抜き流路31e及び希釈セルユニット30と戻り管ユニット50とを接続する流路にも原液が満たされており、戻り管ユニット50の戻り液貯留部51には、所定の第二液面高さh2を保持するよう原液が貯留(後述)されて、吸引ポンプ70が作動することにより、貯留されている原液が順次送り出され、原液用通水チューブ32aの先端に穿設された孔から混合部33cに原液が供給される。
そして、吸引ポンプ70が作動すると同時に、エア抜きポンプ60が所定時間作動し、停止後直ちに原液循環ポンプ40が作動するので、戻り管ユニット50の戻り液貯留部51の第二液面高さh2が保持できる。エア抜きポンプ60及び原液循環ポンプ40はいずれも、原液タンク10から原液を供給されている。
つまり、原液循環ポンプ40の原液循環ポンプ吸引口40iは、原液タンク10の排出口10gに接続されており、原液循環ポンプ40の作動に伴い、原液タンク10に貯留されている原液が排出口10gを介して吸引される。
また、原液循環ポンプ40の原液循環ポンプ吐出口40eは、戻り管ユニット50の戻り管流入部52iに接続されており、原液循環ポンプ40の作動に伴い、原液タンク10から吸引した原液が戻り管流入部52iを介して戻り管ユニット50に供給される。
このように、吸引ポンプ70の作動に合わせ原液循環ポンプ40を作動することにより、戻り管ユニット50の戻り液貯留部51に貯留される原液の液位を所定の第二液面高さh2に保持することができる。
したがって、吸引ポンプ70の動作によって発生する負圧は、希釈液タンク20の水頭圧H1及び原液の水頭圧H2によって印加給水され瞬間的に解消され、その後は吸引ポンプ70の作動中でも、水頭圧の差Hが一定に保持され、所定量の安定した原液の自然落下による流れを発生させることができる。
なお、原液タンク10からは排出口10gを介して原液が流出して原液タンク10内の液位が下がるため、上述したように浮き部10eが下降して、注入口10bを通じて原液が補充され、原液タンク10に貯留される原液の液面高さが常に所定値に保持される。
希釈液タンク20から希釈セルユニット30に供給された希釈液は、希釈液供給口31c、希釈液供給路31d、及び、希釈液用通水部32cを通って、第一希釈液受液部33aに供給される。
第一希釈液受液部33aは略水平に配設された樋状の部材であるため、供給された希釈液は第一希釈液受液部33aの一端側から他端側に移動し、他端部に連接されている第二希釈液受液部33bへと至る。そして、第二希釈液受液部33bに流入し、第二希釈液受液部33bを下降して第二希釈液受液部33bの下方に位置する混合部33cに至る。
戻り管ユニット50から希釈セルユニット30に供給された原液は、原液供給口31a、原液供給路31b、及び、原液用通水チューブ32aを通って、第二希釈液受液部33bに供給される。そして、第二希釈液受液部33bにおいて、下降しながら希釈液と混合し、第二希釈液受液部33bの下方に位置する混合部33cに至る。
このとき、第二希釈液受液部33bにおいて、原液用通水チューブ32aの下端に形成される出口より上方においては、希釈液のみが貯留されており、出口から下方においては、希釈液と原液とが混合されて混合液が生成される。
そして、戻り管ユニット50が配設される高さによって、原液と希釈液の水頭圧差が決まり、それによって原液及び希釈液が混合される比率が決まるため、流量調整バルブのような流量の調整装置を使用せずとも、戻り管ユニット50の高さを変化させることで所望の比率の混合液を生成することができる。
しかも、第一液面高さh1を一定とした場合、第二液面高さh2を変化させることで第二液面高さh2に比例した水頭圧差Hを得ることができるため、結果として、第二液面高さh2に比例した混合率を得ることができる。
さらに、希釈水と原液それぞれの液面高さを常に所定値を保持するため、常に所定の水頭圧が安定して印加されている。水頭圧の印加による希釈液と原液の希釈セル部33への吐出は、吸引ポンプ70による吸引量よりもはるかに大きいので、常に水頭圧の差Hを一定値に保持することができ、吸引ポンプ70による単位時間当たりの吸引量が少量であっても、吸引ポンプ70による脈動を引き起こすことなく、所定の比率の混合液を生成することができる。
さらに、原液用通水チューブ32aの端部に形成される出口を、原液の供給方向に対して傾斜して形成するため、先端部において直角方向に発生しやすい渦流等が解消され、第二希釈液受液部33bからの希釈液の流れに沿って接触面積が大きい吐出口になり、原液の出口付近での渦流等による滞留もなく、スムーズに希釈液と混合せしめることができる。
このようにして、本実施形態に係る希釈装置においては、高倍率かつ少量の混合液を生成する場合であっても、高価な制御装置を用いて積極的な流量の調整をせずとも、吸引ポンプ70、戻り管ユニット50、エア抜きポンプ60及び原液循環ポンプ40の動作のみによって、所定の比率の混合液を安定して生成することができる。
そして、戻り管ユニット50の配設高さを変更することで原液が貯留される水位と希釈液が貯留される水位との差を変更することにより、流量の差を変動させることができ、結果として、所望の混合率、特に、第二液面高さh2に比例した混合率を有する混合液を生成することができる。
第二液面高さh2に比例した混合率を得ることができるため、予め、混合率と第二液面高さh2の関係を求めておくことにより、第二液面高さh2から所望の混合率を有する混合液を得ることが可能となる。
[エア抜きをする際の動作]
次に、流路の途中に発生したエアを除去するための動作について説明する。
前述のように、吸引ポンプ70の停止時には、原液循環ポンプ40も同時に停止する。その際、希釈セルユニット30の原液用通水チューブ32a及び原液供給路31bには、原液が満たされている。
このとき、同様に、希釈セルユニット30と戻り管ユニット50とを接続する流路にも原液が満たされているようにとらえられるが、実際には、戻り管ユニット50の戻り液貯留部51及び戻り液流出入部53e近傍には、原液は貯留されていない。その原因は、戻り液貯留部51と希釈液タンク20は原液用通水チューブ32aを介して接続されているので、希釈セル部33内部の液の流れが停止すると、パスカルの原理によって平衡状態となるような流れが発生し、流路内の原液が希釈液タンク20側に移動して接続管53近傍には液剤がなくなり、戻り液貯留部51の液面は希釈液タンク20の液面(第一液面高さh1)より水頭圧Hの分だけ高かったのが、液面高さの差は徐々に小さくなる。そして、吸引ポンプ70の停止時間が長くなると水頭圧の差Hがほぼゼロになる。
この状態で原液循環ポンプ40を作動させると、接続管接続部51e、接続管53の内径により表面張力が発生し、それによる水膜が形成されて、その下方(希釈ユニット30側)にあるエアが抜けず、このエアが原液用通水チューブ32aからの原液の流出量に大きな影響を及ぼしてしまい、希釈濃度の精度を大幅に下降させることになる。ここで接続管接続部51e、接続管53の内径を表面張力による膜が出来ないような大きな内径にすると吸引ポンプ70が停止中に発生するパスカルの原理により、水頭h分の多量の原液を、原液が存在してはならない第二希釈液受液部33b、第一希釈液受液部33baに送り出してしまい、混合誤差を大きくしてしまう現象が発生することになるので採用出来ない。
そこで、エア抜きポンプ60を吸引ポンプ70が作動すると同時に数秒間作動させることにより、原液を原液供給口31aから接続管53方向に逆流させ、配管ユニット31の内部に滞留したエア及び接続管53近傍に滞留するエアを原液とともに戻り液貯留部51に押し出すことにした。
つまり、エア抜きポンプ60を作動すると、原液タンク10内の原液が排出口10gからエア抜きポンプ吸引口60iに吸引され、エア抜きポンプ吐出口60eから吐出された原液はエア抜き流路31eに流入し、原液供給路31bを介して原液供給口31aから吐出され、接続管53と原液供給路31bとの間を接続する配管を介して接続管53に流入した後、戻り液貯留部51に還流する。この一連の流れの中で、配管ユニット31の内部に滞留したエア及び接続管53近傍に滞留するエアは原液とともに戻り液貯留部51に押し出され、接続管接続部51eの内径は原液に埋没するので、表面張力による膜は発生せずに安定した水頭圧Hが得られる。
戻り管ユニット50に流入したエアを含んだ原液は、戻り液貯留部51で原液とエアが分離される。つまり、戻り液貯留部51においては、原液は所定の第二液面高さh2を保持するよう貯留されるため、戻り液貯留部51内は原液が貯留される部位と気体が存在する部位に分けられる。原液中に含まれるエアは原液よりも比重が軽いため、戻り液貯留部51内において上方に移動して液面に到達し、原液から分離される。
また、戻り液貯留部51の上部には大気開放される大きなエア抜き孔51gが設けられているため、戻り液貯留部51内の圧力は大気圧に保持される。そのため、原液中のエアが原液中に滞留することなく、原液の液面からスムーズに大気に放出される。
つまり、エア抜きポンプ60の停止後直ちに原液循環ポンプ40を作動することにより、希釈セルユニット30のエア抜き流路31e、エア抜きポンプ60、原液循環ポンプ40、戻り管ユニット50の流入管52、戻り液貯留部51、接続管53、希釈セルユニット30の原液供給路31bという循環流路が形成される。エア抜きポンプ60及び原液循環ポンプ40の動作に伴いこの循環流路を原液が循環し、戻り液貯留部51に到達したときに、原液中に含まれるエアが原液から分離され、戻り液貯留部51のエア抜き孔51gから排出されるため、希釈セルユニット30側へ流入する原液に残存するエアは皆無となる。つまり、希釈セルユニット30内部と、原液及び希釈液の希釈セルユニット30への供給経路にエア溜まりが有ると、給水方式は、それぞれ装置の構造によりわずかな水頭圧による自然落水方式なので、エア溜まりの内圧によりそれぞれの落水に変化が生じ、それが希釈濃度の誤差を大きくすることになるので皆無にする必要がある。
原液が循環する際、戻り液貯留部51に供給された原液の一部は、エア抜きポンプ60の動作後、接続管53の戻り液流出入部53eを介して原液供給口31aから希釈セルユニット30に流入するが、残りの原液は底上げ部51cを乗り越えて第二戻り液貯留部51bに流入し、戻り管接続部51fから流出し、戻り管54及び循環口10hを介して原液タンク10に流入されて再循環される。
このようにして、希釈セルユニット30から戻り管ユニット50の戻り液貯留部51に原液を循環させるルートを形成することで、エア抜きポンプ60も作動することができる。その結果、精度の高い混合率達成の妨げとなる原液中のエアを原液から分離することができ、高倍率かつ少量の混合液を生成する場合であっても、エアによる影響を受けることなく精度の高い希釈率を実現することができる。
[カートリッジ部32における通水チューブの交換]
次に、カートリッジ部32における通水チューブの交換について説明する。
上述したように、カートリッジ部32は、原液用通水チューブ32aが嵌入された原液用ブッシュ32bを接続部32dに穿設された孔に嵌入することで、原液用通水チューブ32aが接続部32dに設置される。
このような構成であるため、所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブ32aが嵌入された原液用ブッシュ32bを、異なる断面積及び/又は長さを有する原液用通水チューブ32aを嵌入した原液用ブッシュ32bに交換することにより、異なる流量の原液を供給することが可能となる。
このような交換は、原液用通水チューブ32aが嵌入された原液用ブッシュ32bを一つのユニットとして行ってもよい。あるいは、原液用ブッシュ32bを接続部32dに嵌入されたままとし、原液用通水チューブ32aのみを交換するようにしてもよい。
このようにして、所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブ32aを、異なる断面積及び/又は長さを有する原液用通水チューブ32aに交換することにより、異なる流量の原液又は希釈液を供給することが可能になる。そのため、予め決められた断面積及び/又は長さを有する原液用通水チューブ32aを使用することにより、所望の比率の混合液を生成することが可能となる。
以上のように、希釈液タンク20と戻り管ユニット50において、希釈水と原液それぞれの液面高さを常に所定値を保持するため、常に所定の水頭圧が安定して印加されており、吸引ポンプ70による吸引量よりも、希釈液タンク20からの自然落水量を大きく設定してあるので、吸引ポンプ70による吸引圧が水頭圧Hに作用せず、水頭圧による液量供給に影響はなく、吸引ポンプ70による単位時間当たりの吸引量が少量であっても、吸引ポンプ70による脈動を引き起こすことなく、所定の比率の混合液を生成することができる。
また、戻り管ユニット50が配設される高さによって、原液と希釈液の水頭圧差が決まり、それによって原液及び希釈液が混合される比率が決まるため、流量調整バルブのような流量の調整装置を使用せずとも、戻り管ユニット50の高さを変化させることで所望の比率の混合液を生成することができる。
また、戻り液貯留部51は底上げ部51cによって、原液供給路に接続される側(第一戻り液貯留部51a)と、原液タンクに接続される側(第二戻り液貯留部51b)とに隔てられるため、余分な原液は底上げ部51cを乗り越えさせて原液タンク10に還流することができ、液面高さを所定の第二液面高さh2に保持することができる。その際、流入管52と接続管53とが水平方向において同じ側(第一戻り液貯留部51a)に位置するため、必要以上に原液が原液タンク10に還流されることを防止することができる。
また、戻り液貯留部51が大気と連通するエア抜き孔51gを有するため、戻り液貯留部51内の圧力は大気圧に保持される。そのため、原液中のエアが原液中に滞留することなく、原液の液面からスムーズに大気に放出される。
また、原液用通水チューブ32aの出口端部が傾斜した端面を形成するため、出口と希釈液との接触面積が増加し、渦流等の発生を防止して安定した吐出が可能となる。
また、原液用通水チューブ32aの出口端部が、さらに、丸みを帯びて形成されるため、組み立て時や原液用通水チューブ交換時の怪我を防止することができる。
また、使用するゲージ(型番)によって断面積、先端の傾斜加工及び長さが決まっている注射針を使用することで、入手しやすい市販の物品を利用して容易に構成することが可能な希釈装置を提供できる。
また、本発明の希釈装置を使用することで、所望の濃度に調整した混合液を噴霧器から噴霧可能な噴霧装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
この発明の希釈装置は、種々の液体を別の液体で希釈する、種々の装置に適用することができる。
1 希釈装置
10 原液タンク
10g 排出口
10h 循環口
20 希釈液タンク
30 希釈セルユニット
31 配管ユニット
31a 原液供給口
31b 原液供給路
31c 希釈液供給口
31d 希釈液供給路
31e エア抜き流路
32 カートリッジ部
32a 原液用通水チューブ
32b 原液用ブッシュ
32c 希釈液用通水部
32d 接続部
33 希釈セル部
33a 第一希釈液受液部
33b 第二希釈液受液部
33c 混合部
34 吐出口
40 原液循環ポンプ
40i 原液循環ポンプ吸引口
40e 原液循環ポンプ吐出口
50 戻り管ユニット
51 戻り液貯留部
51a 第一戻り液貯留部
51b 第二戻り液貯留部
51c 底上げ部
51d 流入管接続部
51e 接続管接続部
51f 戻り管接続部
51g エア抜き孔
52 流入管
53 接続管
54 戻り管
60 エア抜きポンプ
60i エア抜きポンプ吸引口
60e エア抜きポンプ吐出口
70 吸引ポンプ

Claims (8)

  1. 原液を貯留する原液タンクと、
    希釈液を所定の第一液面高さを保持した状態で貯留する希釈液タンクと、
    前記原液タンクに貯留されている原液を吸引する原液循環ポンプと、
    前記原液循環ポンプから吐出される原液を受け入れ、前記第一液面高さよりも高い所定の第二液面高さを保持した状態で貯留する貯留部を有する戻り管ユニットと、
    前記希釈液タンクの下方に配置され、前記希釈液タンクから重力によって供給される希釈液と、前記貯留部から重力によって供給される原液を混合することで混合液を生成する混合部を備える希釈セルユニットと、
    前記希釈セルユニットの下流側に配置され、前記希釈セルユニットで生成された混合液を吸引する吸引ポンプを備えた希釈装置であって、
    前記戻り管ユニットは、前記貯留部に貯留された原液を前記希釈セルユニットに供給する接続管、及び、前記貯留部に貯留された原液を前記原液タンクに戻す戻り管を備え、
    前記戻り管ユニットは設置高さが変更可能に配設されるとともに、
    前記戻り管ユニットの設置高さを変更することで原液と希釈液の混合率が変更可能である、
    希釈装置。
  2. 前記希釈セルユニットは、前記貯留部から供給される原液が流入する原液供給口を有し流入した原液を前記混合部に供給する原液供給路と、該原液供給路の途中に接続されたエア抜き流路とを備えており、
    前記希釈装置は前記原液タンクから原液を吸引して前記エア抜き流路に送出するエア抜きポンプをさらに備え、
    前記原液タンク、前記エア抜きポンプ及び前記エア抜き流路を介して、前記原液供給路に貯留されている原液を前記原液供給口から吐出させ前記貯留部に還流可能に構成される、
    請求項1に記載の希釈装置。
  3. 前記貯留部は水平方向に配設された管状の部材によって構成されており、
    前記戻り管ユニットは、
    前記原液循環ポンプから吐出される原液を受け入れて前記貯留部に供給する流入管と、
    底面の高さが前記貯留部における他の部位よりも高く設定される底上げ部とをさらに備え
    前記流入管は、前記貯留部の水平方向一端側の上部に接続され、
    前記接続管は、前記貯留部の水平方向一端側の下部に接続され、前記貯留部と前記原液供給路との間を接続し、
    前記戻り管は、前記貯留部の水平方向他端側の下部に接続され、前記貯留部に流入した原液の一部を前記原液タンクに還流するものであり、
    前記底上げ部は前記貯留部を前記接続管が接続される側と前記戻り管が接続される側とに隔てる、
    請求項2に記載の希釈装置。
  4. 前記貯留部が該貯留部内を大気と連通させるエア抜き孔する、
    請求項2又は3に記載の希釈装置。
  5. 前記希釈セルユニットは、
    前記混合部に原液を供給する所定の断面積及び長さを有する原液用通水チューブと、
    前記混合部に希釈液を供給する希釈液用通水部をと有し、
    原液用通水チューブの出口端部が、傾斜した端面を形成する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の希釈装置。
  6. 原液用通水チューブの出口端部が、さらに、丸みを帯びて形成される、
    請求項1〜5のいずれかに記載の希釈装置。
  7. 原液用通水チューブとして注射針を使用する、
    請求項6に記載の希釈装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の希釈装置と、
    前記吸引ポンプで吸引された混合液を噴霧する噴霧器を備えた、
    噴霧装置。
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