JP6947228B2 - セルユニット - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池スタック用のセルユニットに関する。
燃料電池スタックは、供給されたガスによって発電する発電セルと、ガスの流路を区画形成するセパレータと、電気的な接触を補助する集電補助層とを含むセルユニットを複数積層して構成される。
例えば、下記特許文献1には、集電補助層と発電セルとの接触抵抗を低減するために発電セルの電極に集電補助層を埋め込んだセルユニットが開示されている。
特開2007−35321号公報
しかしながら、上記特許文献1のセルユニットでは、集電補助層を電極に埋め込んでいるため、セパレータと集電補助層との接触抵抗が高くなってしまう場合がある。その結果、セルユニットの接触抵抗が増大して電子伝導性が不十分となってしまう可能性がある。
一般的に、接触抵抗を低減して電子伝導性を向上させるために、セパレータと集電補助層との接点を増加させると、ガスの流路が小さくなり、ガス拡散性が低下してしまう。一方で、ガス拡散性を確保するためにガスの流路を大きくしようとすると、セパレータの流路部と集電補助層との間の接触面圧に抜けが生じて接触抵抗が増大してしまう。
本発明の目的は、ガス拡散性と電子伝導性を両立することのできるセルユニットを提供することである。
上記目的を達成するための本発明のセルユニットは、カソード層、電解質層およびアノード層を含む発電セルと、電気的な接触を補助する集電補助層と、ガスの流路を区画形成する流路部を備えるセパレータと、を順に積層してなる固体酸化物形燃料電池用のセルユニットである。該集電補助層は、ガスの流路と積層方向に重なるように配置され、発電セル側に突出するようにアーチ形状に湾曲した湾曲部を有する。
第1実施形態に係る燃料電池スタックを示す分解斜視図である。 図1に示すセルユニットの分解斜視図である。 図2に示すメタルサポートセルアッセンブリーの分解斜視図である。 図2の4−4線に沿うメタルサポートセルアッセンブリーの部分断面図である。 第1実施形態に係るセルユニットの積層構造の一部を示す断面図である。 図5に示すセルユニットの連結部を拡大して示す断面図である。 集電補助層の一部を拡大して示す図である。 図8の上図は、図5に示すセルユニットに積層方向の荷重が付与された状態を示し、図8の下図は、発電セルが受ける面圧分布を示す。 対比例1に係るセルユニットの断面図である。 対比例2に係るセルユニットの断面図である。 図11の上図は、図10に示すセルユニットに積層方向の荷重が付与された状態を示し、図11の下図は、発電セルが受ける面圧分布を示す。 対比例3に係るセルユニットの断面図である。 第1実施形態の変形例に係るセルユニットの規制部を示す断面図である。 第2実施形態に係るセルユニットの断面図である。 図15の上図は、図14に示すセルユニットに積層方向の荷重が付与された状態を示し、図15の下図は、発電セルが受ける面圧分布を示す。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
図1〜図7を参照して、第1実施形態のセルユニット100について説明する。本実施形態のセルユニット100は、電解質として例えば、安定化ジルコニアなどの酸化物イオン導電体を用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)に用いられる。
以下の説明の便宜のため、XYZ直交座標系を図中に示す。X軸およびY軸は水平方向、Z軸は上下方向にそれぞれ平行な軸を示す。
図1は、第1実施形態に係る複数のセルユニット100を上下方向に積層して構成した燃料電池スタック10を示す分解斜視図である。以下、図中にZ軸で示す燃料電池スタック10の上下方向を「積層方向」とも称する。
(セルユニット100)
図2は、セルユニット100の分解斜視図である。図2に示すように、セルユニット100は、メタルサポートセルアッセンブリー110と、集電補助層130と、アノードガスおよびカソードガスを含むガスの流路Fを区画形成する流路部121を備えるセパレータ120と、を順に積層して構成される。なお、メタルサポートセルアッセンブリー110と集電補助層130との間に両者を導通接触させる接点材を配置してもよい。
図3は、メタルサポートセルアッセンブリー110の分解斜視図であり、図4は、その部分断面図である。図3および図4に示すように、メタルサポートセルアッセンブリー110は、メタルサポートセル(Metal−Supported Cell:MSC)110Mと、メタルサポートセル110Mの外周を保持するセルフレーム113と、を有する。
図3および図4に示すように、メタルサポートセル110Mは、発電セル111と、発電セル111を上下方向の一方側から支持する金属製のメタルサポート部112と、を有する。メタルサポートセル110Mは、電解質支持型セルや電極支持型セルに比べて機械的強度、急速起動性等に優れる。
(発電セル111)
発電セル111は、図3および図4に示すように、電解質層111Eの両側に一対の電極であるアノード層111Aおよびカソード層111Cを積層して構成される。
アノード層111Aは、燃料極であって、アノードガス(例えば水素)と酸化物イオンを反応させて、アノードガスの酸化物を生成するとともに電子を取り出す。アノード層111Aは、還元雰囲気に耐性を有し、アノードガスを透過させ、電気伝導度が高く、アノードガスを酸化物イオンと反応させる触媒作用を有する。アノード層111Aの形成材料は、例えば、ニッケル等の金属、イットリア安定化ジルコニア等の酸化物イオン伝導体を混在させた超硬合金が挙げられる。
カソード層111Cは、酸化剤極であって、カソードガス(例えば空気に含まれる酸素)と電子を反応させて、酸素分子を酸化物イオンに変換する。カソード層111Cは、酸化雰囲気に耐性を有し、カソードガスを透過させ、電気伝導度が高く、酸素分子を酸化物イオンに変換する触媒作用を有する。カソード層111Cの形成材料は、例えば、ランタン、ストロンチウム、マンガン、コバルト等の酸化物が挙げられる。
電解質層111Eは、カソード層111Cからアノード層111Aに向かって酸化物イオンを透過させるものである。電解質層111Eは、酸化物イオンを通過させつつ、ガスと電子を通過させない。電解質層111Eの形成材料は、例えば、イットリア、酸化ネオジム、サマリア、ガドリア、スカンジア等を固溶した安定化ジルコニアなどの固体酸化物セラミックスが挙げられる。
(メタルサポート部112)
メタルサポート部112は、図3および図4に示すように、発電セル111をアノード層111Aの側から支持するものである。メタルサポート部112によって発電セル111を支持することにより、発電セル111に面圧分布の偏りがわずかに生じた場合でも、曲げによる発電セル111の破損を抑制できる。メタルサポート部112は、ガス透過性および電気伝導性を有する多孔質の金属である。メタルサポート部112の形成材料は、例えば、ニッケルやクロムを含有する耐食合金や耐食鋼、ステンレス鋼などが挙げられる。
(セルフレーム113)
セルフレーム113は、図3および図4に示すように、メタルサポートセル110Mを周囲から保持するものである。図3に示すように、セルフレーム113は、開口部113Hを有する。セルフレーム113の開口部113Hには、メタルサポートセル110Mが配置される。メタルサポートセル110Mの外周は、セルフレーム113の開口部113Hの内縁に接合される。セルフレーム113の形成材料は、例えば、表面に絶縁処理が施された金属が挙げられる。
セルフレーム113は、図3に示すように、アノードガスが流通するアノードガス流入口113aおよびアノードガス流出口113bと、カソードガスが流通するカソードガス流入口113cおよびカソードガス流出口113dと、を有している。
図5は、セルユニット100の積層構造の一部を示す断面図である。図5に示すように、セルユニット100は、集電補助層130とセパレータ120とを連結する連結部200を有する。図6は、セルユニット100の連結部200を拡大して示す断面図である。
以下、集電補助層130およびセパレータ120の構成について詳細に説明した後、連結部200の構成について詳細に説明する。
(セパレータ120)
セパレータ120は、図2に示すように、メタルサポートセル110Mの発電セル111と対向する領域に流路部121を有する。
図5に示すように、セパレータ120の流路部121は、平板を凹凸形状に成形した部分から構成される。流路部121は、セルユニット100内において集電補助層130側に突出した複数の突出部122と、隣り合う突出部122間に形成され、XY面方向に沿って略平坦な平坦部123と、を有する。セパレータ120は、隣り合う突出部122、平坦部123および集電補助層130に囲まれた部分にガスの流路Fを区画形成する。
図6に示すように、突出部122は、集電補助層130と対向する側の表面に凹凸形状を有する。当該凹凸形状は、後述する集電補助層130の係合部133と係合する被係合部124を構成する。
図2に示すように、セパレータ120の流路部121は、凹凸形状が長手方向Yに延在するように略直線状に形成されている。これにより、流路部121に沿って流れるガスの流れ方向は、長手方向Yである。セパレータ120の形成材料は、特に限定されないが、例えば、金属が挙げられる。
図2に示すように、セパレータ120は、アノードガスが流通するアノードガス流入口125aおよびアノードガス流出口125bと、カソードガスが流通するカソードガス流入口125cおよびカソードガス流出口125dと、を有している。
(集電補助層130)
図5に示すように、集電補助層130は、発電セル111とセパレータ120との間に配置される。集電補助層130は、セルユニット100内において発電セル111側に突出するようにアーチ形状に湾曲した複数の湾曲部131と、湾曲部131の両端に連続して設けられ、湾曲部131と異なる曲率を有する変曲部132と、を有する。
湾曲部131は、ガスの流路Fが形成されるセパレータ120の流路部121の平坦部123と積層方向に重なるように配置される。湾曲部131は、セパレータ120の流路部121と恊働してガスの流路Fを区画形成する。
図6に示すように、変曲部132は、セパレータ120と対向する側の表面に凹凸形状を有する。当該凹凸形状は、セパレータ120の被係合部124に係合する係合部133を構成する。
図7は、集電補助層130の一部を拡大して示す図である。図7に示すように、集電補助層130は、複数の孔130Hが形成された導電性の多孔質体であるエキスパンドメタルからなる。これにより、複数の孔130Hによってガスを通す空間を形成してガス拡散性を確保しつつ、発電セル111とセパレータ120との電気的な接触を補助して電子伝導性を向上することができる。なお、集電補助層130を形成する導電性の多孔質体としては、エキスパンドメタルに限定されず、例えば、発泡金属やメッシュ状の金属などを用いることができる。
(連結部200)
図5に示すように、連結部200は、集電補助層130の変曲部132と、セパレータ120の突出部122とを連結してなる。これにより、集電補助層130とセパレータ120とが連結されるため、電子伝導性をさらに向上することができる。
図6に示すように、連結部200は、積層方向と直交するXY面方向において、集電補助層130の変曲部132とセパレータ120の突出部122との相対的な変位を規制する規制部210を有する。規制部210によって集電補助層130の変曲部132とセパレータ120の突出部122とがXY面方向に互いにずれることが抑制されるため、連結部200においてセパレータ120と集電補助層130とが連結された状態を確実に維持することができる。
本実施形態では、図6に示すように、規制部210は、セパレータ120の被係合部124と、集電補助層130の係合部133とによって構成される。被係合部124と係合部133とを係合させることによって、集電補助層130の変曲部132がセパレータ120の突出部122に対して相対的にずれることを抑制することができる。
以下、図8〜図12を参照して、本実施形態に係るセルユニット100の作用効果について対比例に係るセルユニット100a、100b、100cと比較して説明する。図8の上図は、本実施形態に係るセルユニット100に積層方向の荷重(白抜き矢印)が付与された状態を示す図であり、図8の下図は、発電セル111が受ける面圧分布を示す図である。図9は、対比例1に係るセルユニット100aの断面図である。図10は、対比例2に係るセルユニット100bの断面図である。図11の上図は、対比例2に係るセルユニット100bに積層方向の荷重(白抜き矢印)が付与された状態を示す図であり、図11の下図は、発電セル111が受ける面圧分布を示す図である。図12は、対比例3に係るセルユニット100cの断面図である。なお、図8の下図および図11の下図の面圧分布の横軸は、図8の上図および図11の上図のX方向にそれぞれ対応している。
例えば、図9に示す対比例1に係るセルユニット100aのように、セパレータ120aの突出部122aの数を増やすと、セパレータ120aと集電補助層130aとの接触面積が大きくなる。その結果、セパレータ120と集電補助層130aとの間で接触抵抗が低減して電子Eが破線矢印で示すように伝導しやすくなるため、セルユニット100aの電子伝導性は向上する。しかしながら、セパレータ120aの突出部122aを増やすことによって、ガスGの流路Fを区画形成する平坦部123bの面積が小さくなる。これにより、流路Fの断面積が小さくなり、ガスGの圧力損失が増大するとともにガス拡散性が低下する。また、セパレータ120の流路部121aの形状が複雑になるため、製造性が低下してしまう。
一方で、図10に示す対比例2に係るセルユニット100bのように、セパレータ120bの突出部122bの数を減らして平坦部123bの面積を大きくすると、流路Fの断面積が大きくなるため、ガスGの圧力損失を低減することができるとともにガス拡散性を向上することができる。しかしながら、セパレータ120bと集電補助層130bとの接触面積が小さくなるため、セルユニット100bの電子伝導性が低下してしまう。
さらに、図11に示すように、対比例2に係るセパレータ120bの突出部122bのみに積層方向の荷重が集中して、ガスGの流路Fを形成する平坦部123bにおいて、集電補助層130bとの間の接触面圧に抜けが生じてしまう。これにより、セルユニット100bの接触抵抗が増大して電子伝導性が低下してしまう。
また、図12に示す対比例3に係るセルユニット100cのように、セルユニット100cの接触抵抗を低下させるために、発電セル111のカソード層111Cに集電補助層130cを埋設することも考えられる。しかしながら、集電補助層130cをカソード層111Cに埋め込んでいるため、セパレータ120cと集電補助層130cとの接触抵抗が高くなってしまう虞がある。その結果、セルユニット100cの接触抵抗が増大して電子伝導性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態に係るセルユニット100では、図8の上図に示すように、集電補助層130の湾曲部131が、ガスの流路Fが形成されるセパレータ120の流路部121の平坦部123と積層方向に重なるように配置されている。図8の下図に示すように、集電補助層130の湾曲部131の発電セル111側に突出した部分と発電セル111とが当接した部分は、荷重が集中するため他の部分に比べて接触面圧が高くなる。これにより、接触面圧が比較的小さくなるセパレータ120の流路部121の平坦部123と積層方向に重なる部分において、面圧の抜けを防止し、集電補助層130と発電セル111との接触抵抗を低減することができる。
また、図1に示すように、燃料電池スタック10では、複数のセルユニット100を積層して構成する。このため、セルユニット100におけるセパレータ120の突出部122および集電補助層130の変曲部132の配置などを調整することによって、発電セル111に対して、電解質層111Eを基準としてカソード層111C側とアノード層111A側とで対称に面圧を付与することができる。これにより、カソード層111C側に付与される面圧分布が均一でない場合であっても、アノード層111A側で対称の面圧分布を付与することによって、曲げによる発電セル111(特に、電解質層111E)の破損を抑制することができる。
さらに、集電補助層130の湾曲部131は、アーチ形状に湾曲しているため積層方向に受けた力をXY面方向に伝達する。ここで、湾曲部131の両端に連続して設けられる変曲部132は、規制部210によって、XY面方向においてセパレータ120の突出部122との相対的な変位が規制されている。これにより、湾曲部131の両端が固定されているため、湾曲部131によってXY面方向に伝達された力が逃げない。その結果、湾曲部131における接触面圧を確実に維持することができる。また、湾曲部131をアーチ形状とすることにより、湾曲部131が潰れて変形することを抑制することができる。このため、湾曲部131における接触面圧を長時間維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るセルユニット100は、カソード層111C、電解質層111Eおよびアノード層111Aを含む発電セル111と、電気的な接触を補助する集電補助層130と、ガスの流路Fを区画形成する流路部121を備えるセパレータ120と、を順に積層してなるセルユニットである。集電補助層130は、ガスの流路Fと積層方向に重なるように配置され、発電セル111側に突出するように湾曲した湾曲部131を有する。
上記セルユニット100によれば、集電補助層130の湾曲部131の発電セル111側に突出した部分と発電セル111とが当接した部分は、荷重が集中するため他の部分に比べて接触面圧が高くなる。このため、接触面圧が比較的小さくなる(接触抵抗が比較的増加する)ガスの流路Fと積層方向に重なる部分において、集電補助層130と発電セル111との接触抵抗を低減することができる。これにより、セパレータ120の流路部121を大きく形成しても電子伝導性を確保することができる。その結果、セルユニット100は、ガス拡散性と電子伝導性を両立して、発電性能を向上させることができる。
また、セルユニット100は、集電補助層130とセパレータ120とを連結する連結部200を有する。連結部200により、集電補助層130とセパレータ120とが連結されるため、電子伝導性をさらに向上することができる。
また、連結部200は、積層方向と直交するXY面方向において、集電補助層130とセパレータ120との相対的な変位を規制する規制部210を有する。規制部210によって集電補助層130とセパレータ120とが面方向に互いにずれることが抑制されるため、連結部200においてセパレータ120と集電補助層130とが連結された状態を確実に維持することができる。これにより、セパレータ120と集電補助層130との間の接触抵抗を低減することができる。
また、集電補助層130は、複数の湾曲部131と、湾曲部131の両端に連続して設けられ、湾曲部131と異なる曲率を有する変曲部132と、を有する。さらに、連結部200は、集電補助層130の変曲部132とセパレータ120とを連結する。湾曲部131と異なる曲率を有する変曲部132とセパレータ120とを連結することによって、容易に連結することができる。
また、変曲部132は、セパレータ120と係合する係合部133を有する。これにより、変曲部132がセパレータ120に対して相対的にずれることを抑制することができる。
また、セパレータ120の流路部121は、集電補助層130側に突出した複数の突出部122を含む凹凸形状を有する。連結部200は、セパレータ120の突出部122と、集電補助層130の変曲部132とを連結してなる。これにより、ガスの流路Fの断面積を確保し、ガスの圧力損失を抑制することができる。
また、発電セル111を支持する金属製のメタルサポート部112をさらに有する。これにより、発電セル111に面圧分布の偏りがわずかに生じた場合でも、曲げによる発電セル111(特に、電解質層111E)の破損を抑制することができる。
また、集電補助層130は、導電性の多孔質体からなる。これにより、ガスを通す空間を形成してガス拡散性を向上しつつ、発電セル111とセパレータ120との電気的な接触を補助して電子伝導性を向上することができる。
<第1実施形態の変形例>
図13は、第1実施形態の変形例に係るセルユニットの規制部210aを示す断面図である。前述した第1実施形態に係る規制部210は、セパレータ120の被係合部124と、集電補助層130の係合部133とによって構成されるとした。第1実施形態の変形例に係る規制部210aは、溶接部によって構成される点で前述した第1実施形態と異なる。その他の構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明を省略する。
規制部210aは、セパレータ120の突出部122と、集電補助層130の変曲部132とを溶接した溶接部によって構成されている。これにより、セパレータ120の突出部122と、集電補助層130の変曲部132とがXY面方向に互いにずれることをより確実に抑制することができる。
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態に係るセルユニット300の断面図である。図15の上図は、図14に示すセルユニット300に積層方向の荷重(白抜き矢印)が付与された状態を示し、図15の下図は、発電セル111が受ける面圧分布を示す。なお、図15の下図の面圧分布の横軸は、図15の上図のX方向に対応している。
図14に示すように、第2実施形態に係るセルユニット300は、集電補助層130の湾曲部131の少なくとも一部が発電セル111のカソード層111Cに埋設される点で前述した第1実施形態と異なる。なお、前述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15の上図に示すように、集電補助層130の湾曲部131の少なくとも一部が発電セル111のカソード層111Cに埋設されている。このため、連結部200付近において湾曲部131が発電セル111に力を伝達することができる。これにより、集電補助層130は、より均一に発電セル111に力を伝達することができる。その結果、図15の下図に示すように、発電セル111が受ける面圧分布をより均一化することができる。また、集電補助層130とカソード層111Cとの接触面積を増やし、接触抵抗を低減することができる。
上述したように第2実施形態のセルユニット300は、集電補助層130の湾曲部131の少なくとも一部は、カソード層111Cに埋設される。これにより、連結部200付近の面圧の抜けを抑制することができる。集電補助層130と発電セル111の接触面積を増やして、発電セル111が受ける面圧分布をより均一化することができる。また、集電補助層130とカソード層111Cとの接触面積を増やすことができる。その結果、接触抵抗を低減して電子伝導性をより向上することができる。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係るセルユニットを説明したが、本発明は実施形態および変形例において説明した内容のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、セパレータの流路部は、突出部と平坦部とを有する凹凸形状であるとして説明したが、平坦部のみによって構成されるフラットセパレータであってもよい。この場合、セパレータとは別の導電部材によって形成したリブと、セパレータとの間に流路部を形成してもよい。例えば、集電補助層の変曲部をリブとして利用して、湾曲部とセパレータとの間に流路部を形成することができる。
また、規制部は、連結部における集電補助層とセパレータとの相対的な変位を規制することができる限りにおいて、前述した係合部や溶接部によって構成される形態に限定されない。例えば、規制部は、連結部における集電補助層とセパレータとを接着剤によって接着して構成してもよい。
また、セルユニットは、前述した実施形態および変形例の仕様を適宜組み合わせて構成してもよい。
10 燃料電池スタック、
100、300 セルユニット、
110 メタルサポートセルアッセンブリー、
110M メタルサポートセル、
111 発電セル、
111A アノード層、
111C カソード層、
111E 電解質層、
112 メタルサポート部、
113 セルフレーム、
120 セパレータ、
121 流路部、
122 突出部、
130 集電補助層、
131 湾曲部、
132 変曲部、
133 係合部、
200 連結部、
210 規制部、
G ガス、
F 流路、
E 電子、
X (セルユニットの)短手方向、
Y (セルユニットの)長手方向、
Z (セルユニットの)積層方向。

Claims (9)

  1. カソード層、電解質層およびアノード層を含む発電セルと、電気的な接触を補助する集電補助層と、ガスの流路を区画形成する流路部を備えるセパレータと、を順に積層してなる固体酸化物形燃料電池用のセルユニットであって、
    前記集電補助層は、前記ガスの前記流路と積層方向に重なるように配置され、前記発電セル側に突出するようにアーチ形状に湾曲した湾曲部を有する、セルユニット。
  2. 前記集電補助層と前記セパレータとを連結する連結部を有する、請求項1に記載のセルユニット。
  3. 前記連結部は、積層方向と直交する面方向において、前記集電補助層と前記セパレータとの相対的な変位を規制する規制部を有する、請求項2に記載のセルユニット。
  4. 前記集電補助層の前記湾曲部の少なくとも一部は、前記カソード層に埋設される、請求項2または請求項3に記載のセルユニット。
  5. 前記集電補助層は、複数の前記湾曲部と、前記湾曲部の両端に連続して設けられ、前記湾曲部と異なる曲率を有する変曲部と、を有し、
    前記連結部は、前記集電補助層の前記変曲部と前記セパレータとを連結してなる、請求項4に記載のセルユニット。
  6. 前記変曲部は、前記セパレータと係合する係合部を有する、請求項5に記載のセルユニット。
  7. 前記セパレータの前記流路部は、前記集電補助層側に突出した複数の突出部を含む凹凸形状を有し、
    前記連結部は、前記セパレータの前記突出部と、前記集電補助層の前記変曲部とを連結してなる、請求項5または請求項6に記載のセルユニット。
  8. 前記発電セルを支持する金属製のメタルサポート部をさらに有する、請求項2〜7のいずれか1項に記載のセルユニット。
  9. 前記集電補助層は、導電性の多孔質体からなる、請求項2〜8のいずれか1項に記載のセルユニット。
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