JP6945816B2 - 光偏向デバイス - Google Patents

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本発明は、光の進行方向を制御する光偏向デバイスに関する。
周囲の物体までの距離を2次元画像として取得するレーザ計測を用いたレーザレーダーもしくはライダー装置(LiDAR(Light Detection and Ranging, Laser Imaging Detection and Ranging))の技術分野は、車の自動運転や3次元地図作製等に利用されており、その基盤技術はレーザプリンタやレーザディスプレイ等にも適用可能である。
この技術分野では、光ビームを物体に当て、物体で反射して戻ってくる反射光を検出し、その時間差や周波数差から距離の情報を取得すると共に、光ビームを2次元的に走査することによって広角の3次元情報を取得する。
光ビーム走査には光偏向デバイスが必須である。従来は、機器全体の回転、多角形ミラー(ポリゴンミラー)、ガルバノミラーといった機械式ミラー、マイクロマシーン技術(MEMS技術)による小型集積ミラーなど、いずれも機械式の機構が用いられているが、大型、高価、振動する移動体での不安定性などの問題があり、近年、非機械式の光偏向デバイスの研究が盛んとなっている。
非機械式の光偏向デバイスとして、光の波長やデバイスの屈折率を変えることで光偏向を実現するフェーズドアレイ型や回折格子型が提案されている。しかしながら、フェーズドアレイ型の光偏向デバイスはアレイ状に並べられた多数の光放射器の位相調整が非常に難しく、高品質な鋭い光ビームを形成することができないという課題がある。一方、回折格子型の光偏向デバイスは鋭いビームの形成が容易であるが、光偏向角が小さいという課題がある。
小さな光偏向角の課題に対して、本発明の発明者は、スローライト導波路を回折格子等の回折機構に結合させることによって光偏向角を増大させる技術を提案している(特許文献1)。スローライト光はフォトニック結晶導波路のようなフォトニックナノ構造の中で発生し、低群速度を持ち、波長や導波路の屈折率のわずかな変化により、伝搬定数を大きく変化させるという特徴を持つ。このスローライト導波路の内部、もしくは直近に回折機構を設置すると、スローライト導波路が回折機構に結合して漏れ導波路となり、自由空間に光を放射する。このとき伝搬定数の大きな変化は放射光の偏向角に反映し、結果として大きな偏向角が実現される。
低群速度をもつ光(スローライト)を伝搬するフォトニック結晶導波路に回折機構を導入したデバイス構造と、そこからの放射光ビームの概要を図14に示す。回折機構は、例えば、フォトニック結晶の面内に導波路に沿って2種類の異なる直径の円孔を繰り返す円孔パターンの二重周期構造であり、スローライト伝搬光は放射条件に変換されて空間に放射される。
この円孔パターンの二重周期構造は、加工工程が少ないことに加え、円孔の径の大小の変化量を面内で変えることによって、放射角度を変えることなく放射量を変えることができるため、導波路の伝搬方向に向かって徐々に放射される放射光ビームの縦方向分布(導波路に沿った方向の分布)をガウス分布とすることができ、縦方向に対してサイドローブが少ない高品質なビームを形成できる。
図14(a)〜(c)は光偏向デバイス101A,101Bのデバイス構造を示している。光偏向デバイス101A,101Bは、2種類の異なる直径の円孔111a,111bを繰り返してなる二重周期構造を有するフォトニック結晶導波路102を備える。
光偏向デバイス101A,101Bは、SiO等の低屈折率材料からなるクラッド113上に、高屈折率部材110に低屈折率部位111が配列されたフォトニック結晶導波路102が設けられる。低屈折率部位111の格子配列103は、例えば、大径の円孔を繰り返す周期構造と、小径の円孔を繰り返す周期構造の二重周期構造である。二重周期構造を形成する円孔の大径及び小径は、基準の円孔の直径に対して、あるいは互いの直径の比較において、大小の関係を示すものである。各円孔の直径は、例えば、基準の円孔の直径を2rとし、直径の相違幅を2Δrとしたとき、大径の円孔111aの直径2r1は2(r+Δr)であり、小径の円孔111bの直径2r2は2(r−Δr)である。フォトニック結晶導波路102の格子配列103において、円孔111(111a,111b)を設けない部分は入射光を伝搬する導波路コア112を構成する。
光偏向デバイス101Aは、図14(b)に示すように2種類の直径の低屈折率部位111(円孔111a,111b)が均等配置される二重周期構造であり、光偏向デバイス101Bは低屈折率部位111(円孔111a,111b)が導波路コア112の長さ方向に対して斜めに配列された傾斜配列104からなる二重周期構造である。
特願2016−10844 特願2017−33640
従来提案されている光偏向デバイスにおいて、導波路コアを伝搬する伝搬光は回折機構によって導波路に沿って少しずつ光が放射され、放射光ビームが形成される。放射光ビームは、光偏向デバイスの導波路の屈折率や入射波長を変えることによって偏向される。放射光ビームは、導波路コアに沿った方向(ここでは縦方向とする)に対してはビーム強度分布が揃った鋭いビームとなる。
一方、導波路コアと直交する方向(ここでは横方向とする)に対して、スローライトは狭い導波路コア105に閉じ込められて伝搬し、導波路コアから空間に放射されるため、一般に光ビームが広がる。また、フォトニック結晶の周期性に由来して、周期的な導波モード分布から放射された光が相互に干渉するため、複雑な横方向角度分布が形成される可能性がある。
図15は放射光ビームのビーム強度分布を説明するための図であり、図15(a)は縦方向のビーム強度分布を示し、図15(b)は横方向のビーム強度角度分布を示している。図15(a)において、放射光ビームは導波路コアに沿って徐々に漏れ出すことで縦方向のビーム強度分布は揃った鋭いビームとなる。図15(b)において、横方向のビーム強度角度分布は広い角度分布を有する。
光偏向デバイスによる放射光ビームには、縦方向におけるビーム強度の均一化の他、ビーム強度分布の横方向への広がりが抑制されること、及びビーム強度分布が単峰性であることが求められる。
特に、放射光ビームの横方向角度分布において、横方向の広がり、及びビームの強度が複数のピークを有した複雑なビーム強度の分布形状がある場合は、平行ビームヘの変換効率を低下させる要因となる。
放射光ビームの横方向への広がりを抑制するために、光偏向デバイスの上方にコリメートレンズを設置し、導波路からの放射光ビームを平行ビームに変換する構成がよく用いられる。しかしながら、コリメートレンズによる平行ビームへの変換は、横方向の広がり角を小さく抑えるものの、光ビームの横方向角度分布の発生自体を抑えるものではなく、また、横方向の複数個のピークを有したビーム強度分布は、平行ビームへの変換後においてもそのまま保持される。
即ち、広がり角を小さく抑え、複雑な横方向角度分布の発生を抑えて、単峰のビーム強度分布にすることは平行ビームへの変換効率を高める上で重要である。本発明の発明者は、フォトニック結晶の円孔の径の大小を繰り返す二重周期構造において、二重周期のパターンを変えることによって単峰の出射ビームを形成する光偏向デバイス101Bを提案している(特許文献2)。
図14(c)に示す光偏向デバイス101Bは、低屈折率部位111(円孔111a,111b)の二重周期構造において、2種類の傾斜配列104が周期配列される。光偏向デバイス101Bにおいて、2種類の傾斜配列104は導波路コア112の長さ方向に沿って交互に配置され、導波路コア112の長さ方向に対して鋭角又は鈍角に配置される。例えば、各傾斜配列104は導波路コア112の長さ方向に対してV字形状又は逆V字形状の形状に配置される。
二重周期構造をV字形状又は逆V字形状とする配置形態では、導波モードが導波路コアから横方向に染み出すことによって、導波路コアへの光の閉じ込めを漸次に弱め、放射角度分布を例えば±25°程度まで狭める効果を奏する。また、このV字形状の周期配列のパターンは、導波モードの横方向角度分布において同符号を持つ電磁界からの放射を促進して遠方での干渉を抑制し、単峰性ビームを形成する効果を奏する。
図16は光偏向デバイスの放射光ビームの横方向角度分布を示している。図16(a)は、図14(b)に示した異なる径の低屈折率部位が均等配置された光偏向デバイス101Aの放射光ビームの横方向角度分布を示し、図16(b)は、図14(c)に示した周期配列がV字形状に配置された光偏向デバイス101Bの放射光ビームの横方向角度分布を示している。
なお、図16の強度分布において、各パラメータは、フォトニック結晶の格子定数a=400nm、大きな円孔の直径2r1=215nm、小さな円孔の直径2r2=205nm、フォトニック結晶スラブの屈折率3.5、厚さ210nm、上下クラッドの屈折率1.45であり、縦軸は波数ベクトルkのパラメータを0.38〜0.49の間で変化させた規格化強度を示し、横字句は横方向角度θを示している。
図14(b)に示す光偏向デバイス101Aの形態は、高屈折率部材の面内に導波路コア105の長さ方向に沿って2種類の異なる大きさの低屈折率部位(円孔111a,円孔111b)が周期配列された二重周期構造の格子配列を備える。
図14(b)に示すように、異なる径の低屈折率部位(円孔)が均等配置された光偏向デバイス101Aの二重周期構造の格子配列では、ビーム強度分布は複数のピークを備えたマルチピークになるため、高品質な光ビームは形成されない。一方、図14(c)に示すように、周期配列がV字形状に配置された光偏向デバイス101Bの二重周期構造の格子配列では、ビーム強度分布は1つのピークを備えた単峰性のピークとなるため、光ビームの高品質化に有効である。
周期配列がV字形状に配置された光偏向デバイスは単峰性のピークが得られるものの、ビーム強度の横方向角度分布が導波モードの波数ベクトルkに対して依存性があるため、波数ベクトルkが変わると、光ビームの横方向のビーム強度分布が変化する。図16(b)は波数ベクトルkの変化に伴って光強度の横方向角度分布の分布形状が変化することを示している。
導波モードの波数ベクトルkの絶対値|k|=2πn/λ(λは波長、nは屈折率)で表され、波数ベクトルkを変えることは波長λや屈折率nを変化させることに相当する。フォトニック結晶導波路を用いた光偏向デバイスでは、波長λや屈折率nを変化させることによって光偏向の偏向角を変化させる。そのため、波数ベクトルkを変えることは光偏向の偏向角を変化させることに相当する。
したがって、図16(b)の横方向角度分布に示したように、波数ベクトルkを変えると光強度の横方向角度分布の分布形状が変化することは、波長λや屈折率nを変えて光ビームを走査させると、走査に伴って光強度の横方向角度分布の分布形状が変化するという問題があることを示している。
本発明は、放射光ビームの横方向角度分布の波長や屈折率に対する依存性を低減することを目的とする。
放射光ビームの横方向角度分布の波長や屈折率に対する依存性の低減によって、横方向において広い角度で均質な光ビームの走査を目的とする。
本発明の光偏向デバイスは、高屈折率部材の面内に低屈折率部位が周期的に配列された格子配列を備えたフォトニック結晶導波路で構成される。この格子配列において、低屈折率部位が配列されない部分は入射光を伝搬する導波路コアを構成する。
(二重周期構造の第1の形態)
本発明の光偏向デバイスの格子配列は、低屈折率部位が均等に周期配列された第1の周期配列と第2の周期配列の2つの周期配列により二重周期構造を構成する。
本発明の光偏向デバイスが備える二重周期構造において、第1の周期配列及び第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれした状態にあり、格子配列の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して長短の異なる格子ピッチで繰り返される。
この構成により、格子配列において、第1の周期配列及び第2の周期配列内では低屈折率部位は均等配置されるが、二重周期構造を構成する第1の周期配列の低屈折率部位と第2の周期配列の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に沿って、交互に長短の異なる格子ピッチで繰り返されて配置される。
本発明の光偏向デバイスは、低屈折率部位が、導波路コアの長さ方向に沿って交互に長短の異なる格子ピッチによって二重周期構造で配列されることによって、波数ベクトルkに対して分布がほとんど変化していないビーム特性となり、波長や屈折率を変更することによって光ビームの偏向角を変えた場合であっても、光の進行方向に対して直交する横方向のビーム特性は均質となる。
本発明の光偏向デバイスは、二重周期構造を構成する形態において、第1の形態及び第2の形態を含む。第1の形態は、異なる格子ピッチ配列による二重周期構造であり、第2の形態は、異なる格子ピッチ配列による二重周期構造に加えて、異なる径の低屈折率部位の配列による二重周期構造を備える。
(二重周期構造の形態)
格子配列の二重周期構造は、その二重周期構造を並列する形態において、格子配列の全ての格子配列に二重周期構造を設ける形態の他、直線配列や傾斜配列等の形態とすることができる。
・直線配列の形態:
二重周期構造の直線配列の形態は、格子配列において、導波路コアの長さ方向に沿って直線状に配列された低屈折率部位による二重周期構造の周期配列であり、交互に配列された低屈折率部位によって第1の周期配列と第2の周期配列が構成され、第1の周期配列及び第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれしている。
直線配列は、格子配列中の一列のみの周期配列、あるいは複数列の周期配列において、交互に配列された低屈折率部位の第1の周期配列と第2の周期配列とが、長短の異なる格子ピッチで繰り返された二重周期構造の構成であり、格子配列中の残りの直線配列については、低屈折率部位が導波路コアの長さ方向に沿って等しい格子ピッチで繰り返された単一の周期構造の周期配列である。
二重周期構造を構成する直線配列は、格子配列内の任意の直線配列とすることができるが、導波路コアに近接する直線配列はより有効的に横方向のビーム特性が均質となる。
二重周期構造を構成する直線配列は、例えば、導波路コアに近接した周期配列とする構成、あるいは、導波路コアとの間に単一の周期構造の直線配列を挟む周期配列とする構成とすることができる。
また、二重周期構造の複数の直線配列において、各直線配列が備える低屈折率部位の長短の格子ピッチは、隣接する直線配列間で同一の格子ピッチとする他、異なる格子ピッチとしてもよい。
・傾斜配列の形態:
二重周期構造の傾斜配列の形態は、格子配列において、導波路コアの長さ方向に対して斜め方向に並べられた低屈折率部位が、導波路コアの長さ方向に沿って配列された二重周期構造の周期配列であり、交互に配列された傾斜配列によって第1の周期配列と第2の周期配列が構成され、第1の周期配列及び第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれしている。
第1の周期配列及び第2の周期配列は、低屈折率部位が導波路コアの長さ方向に対して斜め方向に配列された傾斜配列であり、導波路コアの長さ方向に沿って交互に配列され、長短の異なる格子ピッチで繰り返されて二重周期構造を構成する。
格子配列は、導波路コアの長さ方向に対して両側に配列される。両側に配列された第1の周期配列及び第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して鋭角又は鈍角に配置され、導波路コアの長さ方向に対して線対称となる配置によってV字形状又は逆V字形状の形状となり、導波路コアの両側で同方向に傾斜する配置によって一方向に傾斜する形状となる。
また、格子配列は、導波路コアの長さ方向に対して両側に配列され、第1の周期配列及び第2の周期配列の、導波路コアの長さ方向に対する位置ずれの方向は、両側において同一方向とする他、互いに逆方向としてもよい。
(2種類の二重周期構造)
本発明の光偏向デバイスは、前記した異なる格子ピッチが繰り返されてなる二重周期構造に、他の構成の二重周期構造を組み合わせて2種類の二重周期構造を含む構成としてもよい。この2種類の二重周期構造は、高屈折率部材の面内に低屈折率部位が周期的に配列され、導波路コアを構成する格子配列を備えるフォトニック結晶導波路において、低屈折率部位が均等に周期配列された第1の周期配列と第2の周期配列の二重周期構造を備える格子配列において、第1の二重周期構造及び第2の二重周期構造の2種類の二重周期構造を備えた構成である。
2種類の二重周期構造の内、第1の二重周期構造は前記した二重周期構造に相当し、第1の周期配列及び第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれされ、同一径の円孔の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して長短の異なる格子ピッチで繰り返される。
2種類の二重周期構造の内、第2の二重周期構造は、第1の周期配列及び第2の周期配列は導波路コアの長さ方向に対して等間隔で配列され、第1の周期配列及び第2の周期配列の各低屈折率部位は円孔の径を異にする。第2の二重周期構造では、異なる径の円孔の低屈折率部位が、導波路コアの長さ方向に対して繰り返される構成によって二重周期構造を構成する。
したがって、2種類の二重周期構造の内、第1の二重周期構造は低屈折率部位が長短の異なる格子ピッチで繰り返される周期配列であり、第2の二重周期構造は異なる径の円孔の低屈折率部位が繰り返される周期配列である。
第2の二重周期構造において、異なる径の円孔の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して同じ格子ピッチで繰り返される二重周期構造とする他、長短の異なる格子ピッチで繰り返される二重周期構造としてもよい。
以上説明したように、本発明の光偏向デバイスは、放射光ビームの横方向角度分布において、放射光ビームのビーム強度分布の横方向の広がりを抑制し、放射光ビームのビーム強度分布を単峰性とし、かつ異なる波数ベクトルkに対しても同じ分布を維持することができる。
本発明の光偏向デバイスの概略構成を説明するための図である。 本発明の光偏向デバイスによる放射係数、光偏向デバイスの放射光ビームの横方向角度分布を説明するための図である。 本発明の格子配列の全体に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子配列の傾斜配列に格子ピッチの二重周期構造を説明するための図である。 本発明の格子配列の直線配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子配列の直線配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子配列の直線配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子配列の直線配列に異なる格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造とを設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造とを設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造とを設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子ピッチと円孔径による二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 本発明の格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造、及び格子ピッチと円孔径による二重周期構造を設けた構成例を説明するための図である。 光偏向デバイスのデバイス構造を説明するための図である。 放射光ビームのビーム強度分布を説明するための図である。 光偏向デバイスの放射光ビームの横方向角度分布を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。以下、図1を用いて本発明の光偏向デバイスの概略構成を説明し、図2を用いて本発明の光偏向デバイスによる放射係数、光偏向デバイスの放射光ビームの横方向角度分布を説明し、図3〜図13を用いて本発明の光偏向デバイスの格子配列が備える二重周期構造の例を説明する。なお、図3は格子配列の全体に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を示し、図4は格子配列の傾斜配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を示し、図5〜図7は格子配列の直線配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を示し、図8は格子配列の直線配列に異なる格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例を示し、図9〜図11は格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造とを設けた構成例を示し、図12は格子ピッチと円孔径による二重周期構造を設けた構成例を示し、図13は格子ピッチによる二重周期構造と円孔径による二重周期構造、及び格子ピッチと円孔径による二重周期構造を設けた構成例を示している。
(光偏向デバイスの概要)
図1は本発明の光偏向デバイスの概略を説明するための図である。図1(a)において、光偏向デバイス1は高屈折率部材10の面内に低屈折率部位11が周期的に格子配列されたフォトニック結晶導波路2を備える。
フォトニック結晶導波路2は、Si等の半導体からなる高屈折率部材10に低屈折率部位11を周期的に配した格子配列3により形成される。低屈折率部位11は、例えば、高屈折率部材10に設けた円孔とすることができる。フォトニック結晶導波路2はSi等の半導体材からなるクラッド13上に設けられる。
フォトニック結晶導波路2には、格子配列3の一部に低屈折率部位11を設けない部分を設けることによって光を伝搬する導波路コア12が形成される。低屈折率部位11を円孔とする構成では、格子配列3の一部に円孔を配置しない部分を設けることによって導波路コア12が形成される。導波路コア12に入射された入射光は、導波路コア12を長さ方向に伝搬しながら、導波路コア12から外部に放射される。なお、図1中の矢印は入射光及び放射光ビームを模式的に示している。
本発明の光偏向デバイス1は、格子配列3に、低屈折率部位11が均等に周期配列された第1の周期配列4と第2の周期配列5の二重周期構造を備える。この二重周期構造は、導波路コア12の伝搬光を偏向させて外部に放射光ビームを放射する回折機構を構成すると共に、放射光ビームの横方向角度分布の波長や屈折率に対する依存性を低減させ、横方向において広い角度で均質な光ビームの走査を図るものである。
二重周期構造において、第1の周期配列4及び第2の周期配列5は、導波路コア12の長さ方向に対して互いに位置ずれさせて配置される。格子配列3内の低屈折率部位11は、導波路コアの長さ方向に対して長短の異なる格子ピッチで繰り返される。
図1(b)は二重周期構造を構成する格子配列の概略を示している。格子配列3は、低屈折率部位11が周期配列された第1の周期配列4と第2の周期配列5とを備え、低屈折率部位11が設けられない部分は導波路コア12を構成している。第1の周期配列4は低屈折率部位11aが均等に周期配列された構成であり、第2の周期配列5は低屈折率部位11bが均等に周期配列された構成である。第1の周期配列4と第2の周期配列5とは相対的に位置ずれさせて配置される。
図1(b)では、第1の周期配列4を白い円で示し、第2の周期配列5を濃い円で示し、第2の周期配列5が図中の下方方向に位置ずれさせた状態を示している。この位置ずれによって、第1の周期配列4を構成する低屈折率部位11aと、第2の周期配列5を構成する低屈折率部位11bとは、導波路コア12の長さ方向に対して、長い格子ピッチP1と短い格子ピッチP2の長短の格子ピッチに繰り返しによって配列される。第1の周期配列4による周期構造と第2の周期配列5による周期構造によって二重周期構造が形成される。
図1(b)中の破線で示した円は、第2の周期配列5が位置ずれしていない場合を示しており、位置ずれがない場合には、第1の周期配列4の低屈折率部位11aと第2の周期配列の低屈折率部位11bとは等しい格子ピッチPで配列される。
長短の格子ピッチの繰り返しによって構成される二重周期構造は、第1の周期配列4と第2の周期配列5とが導波路コア12の長さ方向に対して相対的に位置ずれすることで構成されるため、図1(b)に示したように第2の周期配列5を第1の周期配列4に対して位置ずれさせた構成に限らず、第1の周期配列4を第2の周期配列5に対して位置ずれさせた構成でよく、また、位置ずれさせる方向についても、導波路コア12の長さ方向に沿って、図中の上方あるいは下方にいずれの方向としてもよい。
(光偏向デバイスの放射係数、放射光ビームの横方向角度分布)
図2は、本発明の二重周期構造を備えた光偏向デバイスによる放射係数[dB/cm]を示している。ここでは、波長λ=1.55μm、フォトニック結晶の基本的な格子定数a=400nm、低屈折率部位の円孔の直径2r=210 nm、フォトニック結晶スラブの屈折率3.5、厚さ210 nm、上下クラッドの屈折率1.45としている。図2では、格子ピッチの変動量Δaが10nmの場合と50nmの場合を示している。
図2に示す波長λに対する放射係数の特性によれば、格子ピッチの変動量Δaに応じて光の放射量を変えることを示しており、格子ピッチに応じて所望の放射量や放射分布を得ることができることを示している。
図3は、本発明の二重周期構造を備えた光偏向デバイスによる放射光ビームの横方向角度分布を示している。ここでは、格子ピッチの変動量Δaを10nmとし、その他のパラメータは図2の特性と同様としている。
図3に示す放射光ビームの横方向角度分布は、ほぼ単峰性の分布を示すと共に、波数ベクトルkに対して分布形状がほとんど変化していないことを示している。この分布形状の波数ベクトルkに対する依存性が低いことは、光偏向デバイスに用いる波長やフォトニック結晶の屈折率を変えることによって光ビームの偏向角を変えた場合であっても、放射光ビームのビーム特性は均質であることを示している。
(光偏向デバイスの構成例)
本発明の光偏向デバイスは、格子配列に形成する二重周期構造として、異なる格子ピッチが繰り返された二重周期構造を用いる他に、この格子ピッチによる二重周期構造、及び異なる径の円孔により形成される二重周期構造の2種類の組み合わせによる二重周期構造を用いることができる。
以下、異なる格子ピッチが繰り返された二重周期構造を備える光偏向デバイスの構成例について図3〜図8を用いて説明し、格子ピッチによる二重周期構造と異なる径の円孔による二重周期構造の2種類の二重周期構造を組み合わせた光偏向デバイスの構成例について図9〜図13を用いて説明する。
(異なる格子ピッチが繰り返された二重周期構造)
はじめに、異なる格子ピッチが繰り返された二重周期構造を備える光偏向デバイスについて、第1の構成例〜第6の構成例を説明する。
[第1の構成例]
第1の構成例は、格子配列の全体に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例である。
図3は第1の構成例の格子配列3の概略を示している。格子配列3は、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが均等配列された第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを備え、低屈折率部位11が設けられない部分は導波路コア12を構成している。
第1の構成例の全体配列6は、格子配列3の全体に第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとは、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して位置ずれさせて配置される。この位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。図3では、第1の周期配列4Aを白の円で示し、第2の周期配列5Aを濃い円で示している。
全体配列6において、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとの位置ずれの方向は、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して何れの方向としてもよく、また、導波路コア12を挟む両側において同方向とする他、逆方向としてもよい。
図3(a),(b)は、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aの両側とも、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して同方向に位置ずれさせた構成例を示している。図3(a)は第2の周期配列5Aを第1の周期配列4Aに対して図中の下方に位置ずれさせた構成例であり、図3(b)は第2の周期配列5Aを第1の周期配列4Aに対して図中の上方に位置ずれさせた構成例である。図3(c)は、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに逆方向に位置ずれさせた構成例である。
[第2の構成例]
第2の構成例は、格子配列の傾斜配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例である。
図4は第2の構成例の格子配列3の概略を示している。格子配列3は、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが導波路コア12の長さ方向に対して斜め方向に配列された周期配列4A,5Aを備え、導波路コアの長さ方向に沿って交互に配列され、長短の異なる格子ピッチで繰り返された二重周期構造の傾斜配列7を構成する。低屈折率部位11が設けられない部分は導波路コア12を構成している。
第2の構成例の傾斜配列7は、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが斜め方向に配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとは、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して位置ずれさせて配置される。この位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの第2の低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。図4では、第1の周期配列4Aを白の円で示し、第2の周期配列5Aを濃い円で示している。
第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aの傾斜方向は、導波路コア12を挟んで、両側で同方向とする他、逆方向としてもよい。また、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとの位置ずれの方向は、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して何れの方向としてもよく、また、導波路コア12を挟む両側において同方向とする他、逆方向としてもよい。
図4(a),(b)は、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに逆方向に傾斜させた構成例であり、V字状の傾斜配列となる。一方、図4(c),(d)は、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを同方向に傾斜させた構成例であり、一方向に傾いた傾斜配列となる。
図4(a),(c)は、導波路コア12に長さ方向に対して、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに同方向に位置ずれさせた構成例である。一方、図4(b),(d)は、導波路コア12に長さ方向に対して、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに逆方向に位置ずれさせた構成例である。
[第3〜5の構成例]
第3〜5の構成例は、格子配列の直線配列に格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例である。
第3〜5の構成例の直線配列では、格子配列3において、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが導波路コア12の長さ方向に対して直線状に配列された周期配列4A,5Aを備え、導波路コアの長さ方向に沿って交互に配列され、長短の異なる格子ピッチで繰り返された二重周期構造の直線配列8を構成する。低屈折率部位11が設けられない部分は導波路コア12を構成している。
第3の構成例:
第3の構成例の直線配列8a,8bは、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが導波路コア12の長さ方向に沿って直線状に配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aの1列のみが導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して位置ずれさせて配置される。
図5(a)において、位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの第2の低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2で繰り返された配列となる。図5では、第1の周期配列4Aを白の円で示し、第2の周期配列5Aを濃い円で示している。
直線配列とする列は、導波路コア12に近接する列とする他、導波路コア12との間に位置ずれしていない列を挟んでも良い。また、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとの位置ずれの方向は、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して何れの方向としてもよく、また、導波路コア12を挟む両側において同方向とする他、逆方向としてもよい。
図5(b),(c)は、導波路コア12に近接した第1列目に直線配列8aを設けた構成例を示し、図5(d),(e)は、導波路コア12との間に位置ずれしていない列を挟んで2列目に直線配列8bを設けた構成例を示している。
また、図5(b)の直線配列8aと図5(d)の直線配列8bは、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに同方向に位置ずれさせた構成例である。一方、図5(c)の直線配列8aと図5(e)の直線配列8bは、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに逆方向に位置ずれさせた構成例である。
第4の構成例:
第4の構成例の直線配列8c及び傾斜配列8dは、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが導波路コア12の長さ方向に沿って直線状又は斜めに配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aの複数列が導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して位置ずれさせて配置される。図6では、導波路コア12の各方側で3列が周期配列による直線配列8c,8dを構成する例を示している。
位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。図6では、第1の周期配列4Aを白の円で示し、第2の周期配列5Aを濃い円で示している。
直線配列又は傾斜配列とする列は、導波路コア12に近接する列とする他、導波路コア12との間に位置ずれしていない列を挟んでも良い。また、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとの位置ずれの方向は、導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して何れの方向としてもよく、また、導波路コア12を挟む両側において同方向とする他、逆方向としてもよい。
図6(a),(b)は、導波路コア12に近接した第1列目〜第3列目について直線配列8cを設けた構成例を示し、図6(c),(d)は、導波路コア12との間に位置ずれしていない列を挟んだ3列(図では第2列目〜第4列目)に傾斜配列8dを設けた構成例を示している。
また、図6(a)の直線配列8cと図6(c)の傾斜配列8dは、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに同方向に位置ずれさせた構成例である。一方、図6(b)の直線配列8cと図6(d)の傾斜配列8dは、導波路コア12を挟んで、第1の周期配列4A及び第2の周期配列5Aを互いに逆方向に位置ずれさせた構成例である。
第5の構成例:
第5の構成例の直線配列8e及び直線配列8fは、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが導波路コア12の長さ方向に沿って直線状に配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aの複数列が導波路コア12の長さ方向(図中の上下方向)に対して位置ずれさせて配置され、各直線配列において位置ずれの方向が異なる構成である。図7では、導波路コア12の各方側で3列が周期配列による直線配列8e,8fを構成する例を示している。
位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。図7では、第1の周期配列4Aを白の円で示し、第2の周期配列5Aを濃い円で示している。
直線配列とする列は、導波路コア12に近接する列とする他、導波路コア12との間に位置ずれしていない列を挟んでも良い。
導波路コア12を挟む各側に設けられた第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aにおいて、各周期配列内の各直線配列の位置ずれの方向は列毎に切り替えられる。
図7(a)に示す構成例は、導波路コア12に近接した第1列目,第2列目について直線配列8eを設け、第1列目と第2列目の位置ずれの方向は互いに逆方向である。
図7(b),(c)に示す構成例は、導波路コア12に近接した第1列目,第2列目,及び第3列目について直線配列8fを設け、図7(b)では第2列目の位置ずれの方向を、第1列目及び第3列目と逆方向とし、図7(c)では第3列目の位置ずれの方向を、第1列目及び第2列目と逆方向としている。
[第6の構成例]
第6の構成例は、格子配列の直線配列に異なる格子ピッチの二重周期構造を設けた構成例である。
第6の構成例の直線配列8g及び直線配列8hは、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aが導波路コア12の長さ方向に沿って直線状に配列されると共に、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aとの位置ずれ量を各直線配列で異ならせる構成である。
図8(a),(b)は、導波路コア12の各方側で2列が周期配列による直線配列8gを構成する例を示している。直線配列8gでは、第1の周期配列4Aに対する第2の周期配列5Aの位置ずれにおいて、第2の周期配列5aの位置ずれ量P1a、P1bと第2の周期配列5bの位置ずれ量P2a,P2bとを異ならせる構成である。
図8(c),(d)は、導波路コア12の各方側で3列が周期配列による直線配列8hを構成する例を示している。直線配列8hでは、第1の周期配列4Aに対する第2の周期配列5Aの位置ずれにおいて、第2の周期配列5aの位置ずれ量P1a,P1b、第2の周期配列5bの位置ずれ量P2a,P2b、及び第2の周期配列5cの位置ずれ量P3a,P3bを異ならせる構成である。
[第7〜9の構成例]
第7の構成例〜第12の構成例は、格子ピッチによる二重周期構造と、異なる径の円孔による二重周期構造の2種類の二重周期構造を備えた構成例である。
第7〜9の構成例では、格子配列3において、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが導波路コア12の長さ方向に対して直線状に配列された周期配列4A,5Aを備え、導波路コアの長さ方向に沿って交互に配列され、2種類の二重周期構造A,Bが構成されている。また、格子配列3には、低屈折率部位11が設けられない部分によって導波路コア12が形成される。
第7の構成例:
第7の構成例は、導波路コア12に隣接する2つの直列配列を2種類の二重周期構造とし、他の格子配列については低屈折率部位を均等配列する構成である。
図9(a)において、二重周期構造Aは長短の異なる格子ピッチで繰り返された直線配列8iであり、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aは互いに位置ずれさせて配置される。
位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。
二重周期構造Bは円孔の低屈折率部位11a,11bの円孔の径を異ならせた第1の周期配列4Bと第2の周期配列5Bの直列配列を備える。第1の周期配列4Bの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Bの第2の低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において格子ピッチPで繰り返された配列となる。図9では、第1の周期配列4A,4Bを白の円で示し、第2の周期配列5A,5Bを濃い円で示している。
図9(b)は、導波路コア12に隣接して二重周期構造Aと二重周期構造Bを順に配置した構成であり、図9(c)は、図9(b)の構成例に示す順序とは逆順であり、導波路コア12に隣接して二重周期構造Bと二重周期構造Aを順に配置した構成である。
なお、図9(b),(c)では、二重周期構造Aの周期配列の位置ずれ方向を導波路コア12の両側で同方向としているが、逆方向としてもよい。
第8の構成例:
第8の構成例は、導波路コア12に隣接する3つの直列配列を2種類の二重周期構造とし、他の格子配列については低屈折率部位を均等配列する構成である。
図10(a),(b)において、二重周期構造Aは長短の異なる格子ピッチで繰り返された直線配列8jであり、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aは互いに位置ずれさせて配置される。
位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。
二重周期構造Bは円孔の低屈折率部位11a,11bの円孔の径を異ならせた第1の周期配列4Bと第2の周期配列5Bの直列配列を備える。第1の周期配列4Bの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Bの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において格子ピッチPで繰り返された配列となる。図10では、第1の周期配列4A,4Bを白の円で示し、第2の周期配列5A,5Bを濃い円で示している。
図10(a)は、導波路コア12に隣接して1つの二重周期構造Aと2つの二重周期構造Bを順に配置した構成であり、図10(b)は、導波路コア12に隣接して2つの二重周期構造Bと1つの二重周期構造Aを順に配置した構成である。
第9の構成例:
第9の構成例は、導波路コア12に隣接する4つの直列配列を2種類の二重周期構造とし、他の格子配列については低屈折率部位を均等配列する構成である。
図11(a)〜(d)の各直列配列8k〜8nにおいて、二重周期構造Aは長短の異なる格子ピッチで繰り返された直線配列であり、第1の周期配列4Aと第2の周期配列5Aは互いに位置ずれさせて配置される。
位置ずれによって、第1の周期配列4Aの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Aの低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において異なる格子ピッチP1とP2が繰り返された配列となる。
二重周期構造Bは円孔の低屈折率部位11a,11bの円孔の径を異ならせた第1の周期配列4Bと第2の周期配列5Bの直列配列を備える。第1の周期配列4Bの低屈折率部位11aと第2の周期配列5Bの第2の低屈折率部位11bとの格子ピッチは、導波路コア12の長さ方向において格子ピッチPで繰り返された配列となる。図11では、第1の周期配列4A,4Bを白の円で示し、第2の周期配列5A,5Bを濃い円で示している。
図11(a),(b)は、導波路コア12に隣接して2つの二重周期構造Aと2つの二重周期構造Bを交互に順に配置した構成であり、図11(c),(d)は、導波路コア12に隣接して2つの二重周期構造Aと2つの二重周期構造Bを順に配置した構成である。
なお、図11(a),(c)に示す二重周期構造Aの周期配列の位置ずれ方向は同方向とし、図11(b),(d)に示す二重周期構造Aの周期配列の位置ずれ方向は、逆同方向としている。
[第10の構成例]
第10の構成例は、1つの直列配列内に、格子ピッチによる二重周期構造と、異なる径の円孔による二重周期構造の2種類の二重周期構造を備えた構成例である。
第10の構成例では、格子配列3において、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが導波路コア12の長さ方向に対して直線状に配列された1つの直列配列内に周期配列4B,5Bを備え、2種類の二重周期構造A,Bが構成されている。また、格子配列3には、低屈折率部位11が設けられない部分によって導波路コア12が形成される。
図12(a)において、周期配列4Bは、低屈折率部位11aの大径の円孔と低屈折率部位11bの小径の円孔との格子ピッチP1,P2を長短で異ならせて位置ずれさせて構成される。この周期配列4Bは二重周期構造Aを構成する。
周期配列5Bは、低屈折率部位11aの円孔と低屈折率部位11bの円孔との径を異ならせて構成される。この周期配列5Bは二重周期構造Bを構成する。
図12(c),(d)は、導波路コア12に隣接する直列配列8o内に、格子ピッチによる二重周期構造の周期配列4Bと、異なる径の円孔による二重周期構造の周期配列5Bを設けた構成例である。図12(c)は、導波路コアを挟む2つの周期配列4Bの位置ずれ方向が同方向である例を示し、図12(d)は、導波路コアを挟む2つの周期配列4Bの位置ずれ方向が逆方向である例を示している。
[第11の構成例]
第11の構成例は、第10の構成例で示した格子ピッチ及び円孔径による二重周期構造と、第3の構成例で示した異なる径の円孔による二重周期構造の2種類の二重周期構造をそれぞれ異なる直列配列内に備えた構成例である。
第11の構成例では、格子配列3において、高屈折率部材10に低屈折率部位11a,11bが導波路コア12の長さ方向に対して直線状に配列されたそれぞれの直列配列に周期配列4B,5Bを設け、2種類の二重周期構造A,Bを構成している。また、格子配列3には、低屈折率部位11が設けられない部分によって導波路コア12が形成される。
図13(a),(b),(c)は、二重周期構造として、導波路コア12に隣接して直列配列8oと直列配列8bとを順に備える。直列配列8oは第10の構成例で示した格子ピッチと円孔径をそれぞれ異ならせた二重周期構造であり、直列配列8bは第3の構成例で示した周期配列の位ずれによる異なる径の円孔による二重周期構造である。
導波路コア12の各側における周期配列の位置ずれにおいて、図13(a)は同方向に位置ずれさせた構成を示し、図13(b),(c)は逆方向に位置ずれさせた構成を示している。また、図13(b)と図13(c)とは、導波路コア12を挟んで位置ずれ方向を反転させた構成を示している。
図13(d),(e)は、二重周期構造として、導波路コア12に隣接して直列配列8o、直列配列8b、及び直列配列8oを順に備える。直列配列8oは第10の構成例で示した格子ピッチと円孔径をそれぞれ異ならせた二重周期構造であり、直列配列8bは第3の構成例で示した周期配列の位ずれによる異なる径の円孔による二重周期構造である。
また、図13(d)は直列配列8oと直列配列8bの位置ずれ方向を同方向とする例であり、図13(e)は直列配列8oと直列配列8bの位置ずれ方向を逆方向とする例である。
上記した二重周期構造は、第1の周期配列と第2の周期配列とを導波路コアの長さ方向に沿って、縦方向に互いに位置ずれされた構成に限らず、導波路コアの長さ方向と直交する方向に沿って、横方向に互いに位置ずれされた構成、あるいは、縦方向の位置ずれと横方向の位置ずれとが組み合わされた斜め方向に位置ずれされた構成としてもよい。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の光偏向デバイスは、自動車,ドローン,ロボットなどに搭載することができ、パソコンやスマートフォンに搭載して周囲環境を手軽に取り込む3Dスキャナ、監視システム、光交換やデータセンター用の空間マトリックス光スイッチなどに適用することができる。
上記した実施例では、光偏向デバイスのフォトニック結晶導波路を構成する高屈折率部材としてSiを想定して近赤外光の波長域の光を用いているが、光偏向デバイスを構成する高屈折率部材として可視光材料へ適用することにより、さらにプロジェクタやレーザディスプレイ、網膜ディスプレイ、2D/3Dプリンタ、POSやカード読み取り等への適用が期待される。
1 光偏向デバイス
2 フォトニック結晶導波路
3 格子配列
4,4A,4B
5A,5B,5a,5b,5c 周期配列
6 全体配列
7 傾斜配列
8,8k〜8n 直列配列
10 高屈折率部材
11,11a,11b 低屈折率部位
12 導波路コア
13 クラッド
101A,101B 光偏向デバイス
102 フォトニック結晶導波路
103 格子配列
104 傾斜配列
105 導波路コア
110 高屈折率部材
111 円孔(低屈折率部位)
111a,111b 円孔
112 導波路コア
113 クラッド
A,B 二重周期構造
n 屈折率
P 格子ピッチ
P1,P2 格子ピッチ
Δa 変動量
k 波数ベクトル
λ 波長

Claims (6)

  1. 高屈折率部材の面内に低屈折率部位が周期的に配列され、導波路コアを構成する格子配列を備えるフォトニック結晶導波路において、
    前記格子配列は、前記低屈折率部位が均等に周期配列された第1の周期配列と第2の周期配列の二重周期構造を備え、前記二重周期構造は、前記導波路コアの伝搬光を外部に放射光ビームとして放射し、偏向させる回折機構として形成されており、
    前記二重周期構造において、
    前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれされ、
    前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列は、前記低屈折率部位が導波路コアの長さ方向に対して斜め方向に配列された傾斜配列であり、前記導波路コアの長さ方向に沿って交互に配列され、前記導波路コアの長さ方向に対して鋭角又は鈍角で配置され、
    前記低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して長短の異なる格子ピッチで繰り返される、光偏向デバイス。
  2. 前記格子配列の全ての格子配列は二重周期構造を備える、請求項1に記載の光偏向デバイス。
  3. 前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列は、前記導波路コアの長さ方向に対して線対称に配置されたV字形状又は逆V字形状、
    又は、前記導波路コアを挟む両側において同方向に傾斜した一方向の傾斜形状である、請求項に記載の光偏向デバイス。
  4. 前記格子配列は、前記導波路コアの長さ方向に対して両側に配列され、
    前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列の、導波路コアの長さ方向に対する位置ずれの方向は、両側において同一方向、又は各側は互いに逆方向である、請求項1からの何れか一つに記載の光偏向デバイス。
  5. 高屈折率部材の面内に低屈折率部位が周期的に配列され、導波路コアを構成する格子配列を備えるフォトニック結晶導波路において、
    前記格子配列は、前記低屈折率部位が均等に周期配列された第1の周期配列と第2の周期配列の二重周期構造を備え、前記二重周期構造は、前記導波路コアの伝搬光を外部に放射光ビームとして放射し、偏向させる回折機構として形成されており、
    前記二重周期構造は、第1の二重周期構造及び第2の二重周期構造を備え、
    前記第1の二重周期構造において、
    前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して互いに位置ずれされ、
    同一径の円孔の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して長短の異なる格子ピッチで繰り返され、
    前記第2の二重周期構造において、
    前記第1の周期配列及び第2の周期配列の各低屈折率部位は円孔の径を異にし、
    前記第1の周期配列及び前記第2の周期配列は、導波路コアの長さ方向に対して等間隔で配列され、
    異なる径の円孔の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して繰り返される、光偏向デバイス。
  6. 前記第2の二重周期構造において、
    前記異なる径の円孔の低屈折率部位は、導波路コアの長さ方向に対して同じ格子ピッチ、又は長短の異なる格子ピッチで繰り返される二重周期構造である、請求項に記載の光偏向デバイス。
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