JP6942935B2 - エアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置 - Google Patents

エアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置 Download PDF

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Description

本発明は、エアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置に関し、更に詳しくは、ドライヤーパートにおいて、カンバスロールにより案内されるカンバスを洗浄するためのエアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置に関する。
紙を製造するための抄紙工程は、一般に水中にパルプが分散された液を抄紙用の網(ワイヤー)に載せ、余分な水を自然落下させることにより湿紙とするワイヤーパートと、湿紙を一対のプレスロール間に通し、フェルトを介してプレスロールで押圧することにより、湿紙中の水分をフェルトに移行させ、これにより湿紙を脱水するプレスパートと、プレスパートを通過した湿紙を、カンバスを介して、加熱されたシリンダに接触させることで乾燥させ、紙とするドライヤーパートと、紙をスプールと呼ばれる棒に巻き取るリールパートと、を有する。
ところで、ドライヤーパートにおいては、上述したように、湿紙がカンバスによりシリンダに押し付けられるため、カンバスの表面には湿紙のカス(紙粉)等(以下これらを「付着物」という。)が付着する場合がある。
そうすると、カンバスに付着した付着物が、後に当該カンバスに当接される湿紙に転移することにより、当該湿紙を汚染してしまうことになる。
これに対し、付着物が付着したカンバスが湿紙に当接される前に、当該カンバスを洗浄するための装置が開発されている。
例えば、被洗浄物体に一端が開口した容器(カバー体)と、容器の内部空間を吸引する外部吸引源と、内部空間を通して高圧下で洗浄媒体を被洗浄物体に向けて噴射するためのノズルとを具備し、ノズルから噴射され被洗浄物体に衝突洗浄後の洗浄媒体を雰囲気に対して飛散させることなしに容器の内部空間を介して外部吸引源に吸引させる洗浄装置(例えば、特許文献1参照)、カンバスにおける湿紙が接触する接触面に汚染防止剤を直接供給する供給手段と、供給手段により汚染防止剤が供給されたカンバスの接触面に高圧水を噴射する高圧水噴射手段と、カンバスの接触面の、高圧水が衝突している部分の近傍を吸引する吸引手段とを具備し、吸引手段が、高圧水衝突部近傍を取り囲むフード(カバー体)と、フードに接続された吸引用配管と、吸引用配管に接続され、空気を吸引用配管と反対側に向けて噴出させてフードおよび吸引用配管側を吸引するエゼクタとを備えるカンバス洗浄装置(例えば、特許文献2参照)、ベルト状被洗浄物に接近して対設する先端側が開口するフード状のヘッドカバー(カバー体)内に囲繞されて配置される複数個からなる洗浄ノズルから、ベルト状被洗浄物に対し所定リットルの洗浄媒体を噴射させて被洗浄物に付着した汚れを除去するベルト状被洗浄物の洗浄装置(例えば、特許文献3参照)、一端部を被洗浄物に対向させて配する筒状の吸引フード(カバー体)の内部に洗浄水を噴射する洗浄ノズルを備え、洗浄ノズルから噴射した洗浄水を被洗浄物に吹き付けて被洗浄物に付着した汚染物質を除去すると共に、吸引フードの内部を吸引して該洗浄媒体の飛散を抑止する洗浄装置(例えば、特許文献4参照)等が知られている。
特開2000−70888号公報 特開2008−7897号公報 特開2009−165968号公報 特開2009−195788号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜4に記載の洗浄装置においては、カンバスを洗浄するための洗浄媒体として、液体を用いているので、洗浄を行うと、予めカンバスに付与されていた剥離剤等が脱落してしまうという問題がある。
また、付与された液体によって抄紙機のフレームやロールを腐食させてしまう問題がある。
また、高圧の液体を噴射した場合、カンバスのフィラメントを損耗させてしまう問題がある。
また、付与された液体によって付着物が粉末状から泥状に変化するため、これを吸引した際に、洗浄装置の吸引ラインを詰まらせてしまう問題がある。
また、付与された液体の液圧により、付着物がカンバスの裏面に移行してしまい、除去できなくなるという問題がある。
また、カンバスに付与された液体が湿紙に転移し、当該湿紙にウォーターマークが発生してしまうという欠点もある。
なお、ウォーターマークとは、カンバスに付与された液体が、カンバスが湿紙に接触するまでに揮発せずに残存し、湿紙に残存した液体の痕跡が残った状態を意味する。
それに対し、カンバスを洗浄するための洗浄媒体として、エアーを用いる場合は、これらの問題が生じない。
ところが、上述した特許文献1〜4に記載の洗浄装置は、洗浄媒体として液体を用いることを前提した構造であるため、洗浄媒体として、エアーを用いた場合には適した構造であるとは言えない。
すなわち、特許文献1〜4に記載の洗浄装置において、仮に、洗浄媒体としてエアーを用いると、ノズルからエアーを吹き付けると同時に、カバー体の内部のエアーを吸引することになるので、カバー体の内部では、跳ね返ったエアー等により乱気流が生じることになる。
そうすると、カンバス表面から吹き上げられた付着物は、乱気流により、カバー体の内壁に付着し、カバー体自体が汚染する恐れがある。
また、仮に、カバー体の内壁に付着物が付着すると、そこに付着物が徐々に堆積し、付着物の塊となってカンバスの表面上に落下し、結果として、カンバスを汚染してしまう場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エアーを用いることを前提とし、カバー体及びカンバスの汚染を十分に防止することができるエアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、カバー体の下端部に切り欠き部を設けることにより、カバー体の内部で乱気流が生じることを抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)カンバスロールにより案内されるカンバスを洗浄するためのエアー式洗浄機であって、カンバスにエアーを吹き付けるノズル装置と、該ノズル装置を支持するアーム部と、該アーム部が取り付けられた筒状のカバー体と、該カバー体の内部を吸引するための吸引手段と、を備え、ノズル装置及びアーム部がカバー体に内蔵されており、カバー体の下端部とカンバスの表面との間には隙間が設けられており、カバー体の下端部の両横側には切り欠き部が設けられており、カンバスの走行方向に対して、カバー体の前側の下端部が、カンバスの幅方向に平行となるように上面視で直線状になっており、ノズル装置から吹き付けられるエアーの吹付け方向と、カンバスの走行方向との成す角度が、90°未満であるエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(2)ノズル装置の吐出部の先端からカンバスの表面までの最短距離が1〜5mmであり、カバー体の下端からカンバスの表面までの最短距離が0.5〜10mmである上記(1)記載のエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(3)ノズル装置から吹き付けられるエアーがカンバスに到達する到達領域の少なくとも一部が、カンバスがカンバスロールと接する接触領域とは異なる領域となっている上記(1)又は(2)に記載のエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(4)到達領域と接触領域とが異なる領域であり、且つ、カンバスの走行方向に対して、到達領域の上流側の端部と、接触領域の下流側の端部との間の最短距離が0〜30mmである上記(3)記載のエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(5)カバー体が袴部を有し、袴部が、下方に行く程、径が大きくなるテーパー状となっている上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(6)カバー体が屈曲部を有し、屈曲部には三日月状の開口部を有する蓋取り付け部と、蓋部とが設けられている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のエアー式洗浄機に存する。
本発明は、(7)カンバスの走行方向に対して垂直方向に延びる駆動レールと、該駆動レールに沿って往復走査可能な基部と、該基部を駆動させる駆動機構と、該基部に取り付けられた支持部と、カンバスの走行方向に対して垂直方向に延びる補助レールと、該補助レールに引掛けられた引掛け部と、支持部に支持され且つ引掛け部が取り付けられたエアー式洗浄機と、を備え、エアー式洗浄機が、上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のエアー式洗浄機であり、駆動機構を駆動させることにより、エアー式洗浄機が駆動レール及び補助レールに沿って往復走査すると同時に、カンバスにエアーを吹き付け可能なカンバス洗浄装置に存する。
本発明は、(8)支持部と引掛け部とが一体となっている上記(7)記載のカンバス洗浄装置に存する。
本発明のエアー式洗浄機は、エアーを用いることを前提としているので、洗浄を行っても、予めカンバスに付与された剥離剤等が脱落し難く、抄紙機のフレームやロールを腐食させることもなく、カンバスのフィラメントを損耗させることもなく、吸引した汚染物質が粉末状であるため、(後述する)カバー連結部等の吸引ラインを詰まらせることもなく、エアーの圧力により、付着物がカンバスの裏面に移行することも殆ど無く、湿紙にウォーターマークの痕跡が残ることも十分に防止できる。
本発明のエアー式洗浄機においては、ノズル装置がカンバスにエアーを吹き付けることにより、カンバスに付着した付着物を吹き上げることができる。
そして、エアー式洗浄機においては、更に、ノズル装置が内蔵されたカバー体と、カバー体の内部を吸引するための吸引手段とを備えているので、吹き上げられた付着物は、吹付けられたエアーと共に、カバー体に覆われた範囲内で、吸引手段により吸引除去される。
このように、エアー式洗浄機においては、カンバスに付着した付着物を取り除くことができるので、後にそのカンバスに当接される湿紙が汚染することを防止することができる。
このとき、エアー式洗浄機においては、カバー体の下端部とカンバスの表面との間に隙間を設けている。このため、カバー体の内部が負圧となると、当該隙間からカバー体の外部のエアーが流入することにより、ノズル装置による吹き上げられた付着物が、カバー体の外部に放出されることを防止できる。
また、これに加え、エアー式洗浄機においては、カバー体の下端部に切り欠き部を設けているので、カバー体の下端部とカンバスの表面との間の隙間を極力小さくしたとしても、当該切り欠き部から十分な量のエアーをカバー体の内部に流入させることができる。その結果、カバー体の切り欠き部から吸引手段へのエアーの一定の流れが生じるので、カバー体の内部に乱気流が生じることを抑制することができる。
これらのことにより、エアー式洗浄機においては、カバー体に付着物が付着することを抑制することができ、また、カバー体の内壁に付着物が堆積しないので、付着物の塊が落下してカンバスを汚染してしまうことも防止できる。
本発明のエアー式洗浄機においては、カンバスの走行方向に対して、カバー体の前側の下端部を、カンバスの幅方向と平行になるように上面視で直線状とすることにより、カバー体の前側の下端部と、カンバスの表面との間の隙間を一定距離とすることができる。このため、比較的大きい紙片等がカンバスに付着していた場合であっても、当該紙片がカバー体の内部に侵入することを確実に防止することができる。
ちなみに、比較的大きい紙片等がカバー体の内部に侵入すると、例えば、吸引装置がサイクロンの羽等を有する場合は、当該サイクロンの羽に当該紙片が引っかかり吸引機能が低下させる恐れがある。
本発明のエアー式洗浄機においては、ノズル装置から吹き付けられるエアーの吹付け方向と、カンバスの走行方向との成す角度を90°未満とすることにより、カンバスに付着した付着物を効率良く吹き上げることができる。
本発明のエアー式洗浄機においては、ノズル装置の吐出部の先端からカンバスの表面までの最短距離を1〜5mmとすることにより、カンバスに付着した付着物をより効率良く吹き上げることができ、カバー体の下端からカンバスの表面までの最短距離を0.5〜10mmとすることにより、吹き上げられた付着物がカバー体の外部に放出されることをより防止できる。
本発明のエアー式洗浄機においては、ノズル装置から吹き付けられるエアーがカンバスに到達する到達領域の少なくとも一部を、カンバスがカンバスロールと接する接触領域とは異なる領域とすることにより、カンバスロールによるエアーの跳ね返りが少なくなるので、洗浄効率が向上する。
これに加え、到達領域と接触領域とを異なる領域とし、且つ、カンバスの走行方向に対して、到達領域の上流側の端部と、接触領域の下流側の端部との間の最短距離を0〜30mmとすることにより、カンバスがカンバスロールから離れた瞬間に生じる負圧が、エアーを引き込むので、洗浄効率がより向上する。
本発明のカンバス洗浄装置においては、エアー式洗浄機が、駆動レールだけでなく、補助レールにも支持された状態で、駆動レール及び補助レールに沿って往復走査するので、安定した往復走査が可能となる。
また、カンバス洗浄装置においては、エアー式洗浄機が往復走査と同時に、カンバスにエアーを吹き付けることが可能となっているので、比較的簡単な設備でありながら、カンバス全体を洗浄することができる。
さらに、カンバス洗浄装置は、上述したエアー式洗浄機を用いるため、カンバスだけでなく、カバー体の汚染も十分に防止することができる。
ここで、エアー式洗浄機は、支持部を介して基部に取り付けられており、引掛け部を介して補助レールに引掛けられているが、支持部と引掛け部とを互いに連結する等して一体化されていることが好ましい。この場合、部品点数が少なくなるので、軽量化でき、カンバス洗浄装置のメンテナンス等も容易に行うことができる。
図1は、本実施形態に係るエアー式洗浄機を示す側面透視図である。 図2の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機のノズル装置を示す上面図であり、(b)は、(a)の吐出部をノズル方向から見た正面図である。 図3の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機の外観を示す側面図であり、(b)は、(a)の斜め前方から見た斜視図であり、(c)は、(a)の斜め後方から見た斜視図である。 図4の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機の蓋部を取り外した状態を示す側面図であり、(b)は、取り外した蓋部を示す図である。 図5は、本実施形態に係るエアー式洗浄機のカンバス及びカンバスロールに対する設置位置を説明するための説明図である。 図6の(a)は、本実施形態に係るカンバス洗浄装置を示す上面図であり、(b)は、その部分側面図である。 図7の(a)〜(d)は、他の実施形態に係るエアー式洗浄機のノズル装置をノズル方向から見た正面図である。 図8の(a)は、他の実施形態に係るエアー式洗浄機の外観を示す側面図であり、(b)は、(a)の斜め前方から見た斜視図であり、(c)は、(a)の斜め後方から見た斜視図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明に係るエアー式洗浄機は、ドライヤーパートにおいて、カンバスロールにより案内されるカンバスにエアーを吹き付けることにより、当該カンバスを洗浄するための装置である。
このように、エアー式洗浄機は、エアーを用いることを前提としているので、洗浄時において、予めカンバスに付与された剥離剤等が脱落し難く、抄紙機のフレームやロールを腐食させることもなく、カンバスのフィラメントを損耗させることもなく、吸引した汚染物質が粉末状であるため、(後述する)カバー連結部等の吸引ラインを詰まらせることもなく、エアーの圧力により、付着物がカンバスの裏面に移行することも殆ど無く、湿紙にウォーターマークの痕跡が残ることも十分に防止できる。
図1は、本実施形態に係るエアー式洗浄機を示す側面透視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るエアー式洗浄機100は、ノズル装置1と、該ノズル装置1を支持するアーム部2と、該アーム部2が取り付けられた筒状のカバー体3と、該カバー体3の内部を吸引するための図示しない吸引手段と、を備える。
エアー式洗浄機100においては、ノズル装置1及びアーム部2がカバー体3に内蔵されている。
また、図示しない吸引手段は、カバー体3の内部を吸引することにより、当該カバー体3の内部が負圧となる。
したがって、エアー式洗浄機100においては、ノズル装置1からカンバスKにエアーを吹き付けると、カンバスKに付着した付着物が当該エアーにより吹き上げられ、それと同時に、吹き上げられた付着物が、吹き付けられたエアーと共に、カバー体3の内部から吸引手段により吸引除去されるようになっている。
このように、エアー式洗浄機100においては、カンバスKに付着した付着物を取り除くことができるので、後にそのカンバスKに当接される湿紙が汚染することを防止することができる。なお、このとき生じる乱気流については後述する。
エアー式洗浄機100においては、カバー体3の下端部33とカンバスKの表面との間には隙間が設けられている。
これにより、カバー体3がカンバスKに衝突する等して、当該カンバスKの走行を阻害することを防止できる。
また、カバー体3の内部が負圧となると、当該隙間からカバー体3の外部のエアーが流入することになるので、ノズル装置1による吹き上げられた付着物が、カバー体3の外部
に放出されることを防止できる。
ここで、カバー体3の下端部33からカンバスKの表面までの最短距離D1(以下便宜的に「第1距離D1」ともいう。)は、0.5mm〜10mmの範囲内であることが好ましく、0.5mm〜5mmの範囲内であることがより好ましい。
第1距離D1が0.5mm未満であると、第1距離D1が上記範囲内にある場合と比較して、カバー体3の内部を吸引する際に、カバー体3の外部から流入される空気の量が不十分となるので、乱気流が生じ、付着物がカバー体3の内壁に付着する恐れがあり、第1距離D1が10mmを超えると、第1距離D1が上記範囲内にある場合と比較して、カバー体3の内部を吸引する際に、カバー体3の外部から流入される空気の量が過多となるので、肝心の付着物を確実に吸引除去することができない場合がある。
エアー式洗浄機100において、ノズル装置1から吹き付けられるエアーの吹付け方向A1と、カンバスKの走行方向A2との成す角度θは、90°未満であることが好ましく、30°〜75°であるこがより好ましく、45°〜60°であることが更に好ましい。すなわち、角度θが上記範囲内となるように、ノズル装置1を傾けて設置することが好ましい。この場合、ノズル装置1は、カンバスKの走行により生じる随伴流に対向するように、エアーを吹き付けることになる。その結果、エアーを確実にカンバスKに確実に到達させることが可能となる。
エアー式洗浄機100において、ノズル装置1の吐出部11の先端からカンバスKの表面までの最短距離D2(以下便宜的に「第2距離D2」ともいう。)は、1mm〜5mmであることが好ましく、1mm〜2mmであることがより好ましい。この場合、カンバスKに付着した付着物をより効率良く吹き上げることができる。
第2距離D2が1mm未満であると、第2距離D2が上記範囲内にある場合と比較して、カンバスKが吐出部11の先端に衝突する恐れがあり、第2距離D2が5mmを超えると、第2距離D2が上記範囲内にある場合と比較して、随伴流により、十分な量のエアーがカンバスKに到達しない場合がある。
図2の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機のノズル装置を示す上面図であり、(b)は、(a)の吐出部をノズル方向から見た正面図である。
図2の(a)及び(b)に示すように、ノズル装置1は、円柱状のノズル基部12と、該ノズル基部12に連続するノズル本体部13と、該ノズル本体部13の先端に設けられた吐出部11とからなる。
ノズル装置1においては、ノズル基部12の側部にアーム部2が取り付けられている。これにより、ノズル装置1は、アーム部2により支持されることになる。
また、ノズル装置1において、ノズル基部12の一方側には、ノズル基部12の内部空間とノズル本体部13の内部空間とが連通するように、ノズル本体部13が取付けられている。
そして、ノズル基部12の他方側には、ノズル基部12の内部空間にエアーを送るためのチューブ12aの一端が取り付けられている。なお、チューブ12aの他端には、図示しないエアー供給装置が取り付けられる。
ちなみに、エアー供給装置によるエアーの圧力は、0.5MPa以上であればよく、1.0MPa以上であることがより好ましい。なお、エアー供給装置によるエアーの圧力は、より高い圧力であることが好ましい。
ノズル装置1において、ノズル本体部13の先端には、吐出部11が取り付けられている。
図2の(b)に示すように、ノズル装置1において、吐出部11には、複数のノズル穴11aが直列に配列されており、各ノズル穴11aは、ノズル本体部13の内部空間に連通している。
これにより、ノズル装置1においては、カンバスKの幅方向に対して、均等にエアーを吹きることが可能となっている。
これらのことから、図示しないエアー供給装置からエアーが供給されると、チューブ12a、ノズル基部12及びノズル本体部13を介して、吐出部11の複数のノズル穴11aからエアーが吹き付けられることになる。なお、後述するように、チューブ12aは、蓋部のチューブ穴を介して、カバー体3の内部からカバー体3の外部に通じるようになっている(図1参照)。
図1に戻り、アーム部2は、水平方向に延びる第1バー2aと、鉛直方向に延びる第2バー2bとからなり、第1バー2aと第2バー2bとは互いの一方側の端部で連結固定されている。すなわち、アーム部2は、カバー体3の形状に対応するように、側面視で逆L字状となっている。
アーム部2においては、第1バー2aの他端が、カバー体3に設けられた取付部31に取付固定されている。
そして、第2バー2bの他端には、上述したノズル装置1が取り付けられている。
したがって、エアー式洗浄機100においては、ノズル装置1が、アーム部2を介してカバー体3に固定されていることになる。
カバー体3は、上述したように、ノズル装置1及びアーム部2を内蔵している。
図3の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機の外観を示す側面図であり、(b)は、(a)の斜め前方から見た斜視図であり、(c)は、(a)の斜め後方から見た斜視図である。なお、本明細書において、「前」とは、カンバスKの走行方向に対して上流側を意味し、「後」とは、カンバスKの走行方向に対して下流側を意味するものとする。
図3の(a)〜(c)に示すように、カバー体3は、水平方向に延びるカバー連結部3aと、当該カバー連結部3aに連続し、下方に屈曲したカバー屈曲部3bと、当該カバー屈曲部3bに連続し、鉛直方向に延びる逆円錐台状の袴部3cとからなる。すなわち、カバー体3は、側面視で逆L字状の円筒からなる。
また、カバー体3の側面には、後述するカバー屈曲部3bに設けられた開口部を覆うように蓋部32が取り付けられている。
カバー体3において、カバー連結部3aの内壁には、上述したように、アーム部2を取り付けるための取付け部31が取付固定されている。
また、カバー連結部3aの前端部には、図示しないエアー吸引装置と連通する排気管Pが取り付けられる(図1参照)。
したがって、図示しないエアー吸引装置がエアーを吸引すると、排気管Pを介して、カバー体3の内部のエアーが吸引されることになる。
なお、このときのエアー吸引装置の排風量は、12m/min以上であることが好ましい。
カバー体3において、袴部3cは、下方に行く程、径が大きくなるテーパー状となっている。これにより、袴部3cは、強度に優れると共に、比較的広い範囲でエアー吸引することが可能となる。
また、袴部3cは、前側の下端部3c1(以下「前下端部3c1」ともいう。)が、カンバスKの幅方向に平行となるように上面視で直線状になっている。このため、側面視で、カンバスKの走行方向と、前下端部3c1の下面の面方向とが平行でない場合であっても、両者間の隙間を一定距離とすることができる。
このことにより、例えば、袴部3cの前下端部3c1と、カンバスKの表面との間の隙間を、紙片のサイズよりも小さくすることにより、カンバスKに付着した紙片が、カンバスKの走行に伴ってカバー体3内に侵入することを確実に防止することができる。
カバー体3は、カンバスKの走行方向に対して、袴部3cの両横側の下端部(以下「横下端部」ともいう。)に、それぞれ、アーチ状の切り欠き部Cが設けられている。これにより、カバー体3の横下端部とカンバスKの表面との間の隙間を極力小さくしたとしても、当該切り欠き部Cから十分な量のエアーをカバー体3の内部に流入させることができる。その結果、カバー体3の切り欠き部Cから図示しない吸引手段へのエアーの一定の流れが生じるので、カバー体3の内部に乱気流が生じることを抑制することが可能となる。
これらのことにより、エアー式洗浄機100においては、カバー体3に付着物が付着することを抑制することができ、また、カバー体3の内壁に付着物が堆積しないので、付着物の塊が落下してカンバスKを汚染してしまうことも防止できる。
また、カバー体3の外部においても、切り欠き部Cへのエアーの一定の流れが生じるため、カバー体3の外側に浮遊した付着部がカバー体3に付着することも防止できる。
カバー屈曲部3bは、屈曲しており、上述したカバー連結部3aと、上述した袴部3cとを繋ぐ役割を果たしている。
カバー体3において、カバー屈曲部3bには、蓋部32が取り付けられている。
図4の(a)は、本実施形態に係るエアー式洗浄機の蓋部を取り外した状態を示す側面図であり、(b)は、取り外した蓋部を示す図である。
図4の(a)に示すように、カバー屈曲部3bは、その側壁に蓋取付け部32aが設けられている。
蓋取付け部32aは、中央部分に三日月状の開口部32bを有する。このため、カバー体3においては、蓋部32を取り外すことにより、カバー体3の内部が外部から視認できるようになっている。これにより、カバー体3を取り外すことなく、カバー体3の内部のノズル装置1やアーム部2のメンテナンスを容易に行うことができる。
図4の(b)に示すように、蓋部32は、各角部に取付孔321が設けられており、ボルト等の固定具を用いて、蓋取付け部32aに取り付けられる。
また、蓋部32には、チューブ穴322が設けられている。
チューブ穴322は、上述したノズル装置1にエアーを供給するためのチューブ12aを通すための穴である。すなわち、チューブ12aは、カバー体3の内部において、ノズル装置1に接続され、チューブ穴322を介して、カバー体3の外部に通じるようにし、図示しないエアー供給装置に連結されている(図1参照)。
このとき、チューブ12aは、チューブ穴322にフィットするようになっている。すなわち、チューブ穴322からカバー体3の内部に空気が流入すること極力抑制している。
次に、カンバスK及びカンバスロールKRに対するエアー式洗浄機100の設置位置について説明する。
図5は、本実施形態に係るエアー式洗浄機のカンバス及びカンバスロールに対する設置位置を説明するための説明図である。
図5に示すように、エアー式洗浄機100において、ノズル装置1の吐出部11から吹き付けられるエアーがカンバスKに到達するカンバスK上の領域S1(以下「到達領域S1」という。)は、カンバスKがカンバスロールKRと接するカンバスK上の領域S2(以下「接触領域S2」という。)とは異なる領域となっている。
これにより、ノズル装置1から吹き付けられたエアーは、カンバスロールKRに跳ね返されることなく、カンバスK自体を通過することになるので、カンバスKの目穴を洗浄することも可能となる。
また、カンバスKがカンバスロールKRから離れる瞬間に、カンバスKの下側が負圧になることから、上記到達領域S1は、カンバスロールKR側に極力近付けることが好ましい。この場合、ノズル装置1から吹き付けられるエアーが、カンバスKの下側の負圧に引っ張られることになるので、カンバスK自体を通過し易くなる。
具体的には、カンバスの走行方向に対して、到達領域S1の上流側の端部から接触領域S2の下流側の端部までの最短距離D3が0〜30mmであることが好ましく、0〜10mmであることがより好ましい。
次に、エアー式洗浄機を備えたカンバス洗浄装置について説明する。
図6の(a)は、本実施形態に係るカンバス洗浄装置を示す上面図であり、(b)は、その部分側面図である。
図6の(a)に示すように、カンバス洗浄装置101は、カンバスKの走行方向に対して垂直方向に延びる駆動レール50と、該駆動レール50に沿って往復走査可能な基部51と、該基部51を駆動レール50に沿って駆動させる駆動機構52と、該基部51に取り付けられた支持部53と、カンバスKの走行方向に対して垂直方向に延びる補助レール60と、該補助レール60に引掛けられた引掛け部61と、支持部53に支持され且つ引掛け部61が取り付けられたエアー式洗浄機1とを備える。
なお、駆動レール50と補助レール60とは、カンバスKの上方に、互いに平行となるように配列される。
カンバス洗浄装置101において、エアー式洗浄機1は、支持部53を介して基部51に取り付けられており、引掛け部61を介して補助レール60に引掛けられているので、駆動機構52が基部51を移動させると、基部51と一体となって、駆動レール50及び補助レール60に沿って往復走査するようになっている。
このように、カンバス洗浄装置101においては、エアー式洗浄機1が駆動レール50及び補助レール60の2つのレールに案内されるので、がたつき難く、安定した往復走査が可能となる。
また、カンバス洗浄装置101においては、エアー式洗浄機1が駆動レール50及び補助レール60により支持されるので、各レールへのエアー式洗浄機1による重量負荷を小さくすることができる。
カンバス洗浄装置101においては、エアー式洗浄機1が往復走査すると同時に、カンバスKにエアーを吹き付けることが可能となっている。
これにより、比較的簡単な設備でありながら、カンバスK全体を洗浄することが可能となる。
ここで、カンバス洗浄装置101においては、支持部53と引掛け部61とが互いに連結され、一体化されていることが好ましい。この場合、部品点数が少なくなるので、装置自体を軽量化でき、カンバス洗浄装置101のメンテナンス等も容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、ノズル装置1は、円柱状のノズル基部12と、該ノズル基部12に連続するノズル本体部13と、該ノズル本体部13の先端に設けられた吐出部11とからなっているが、エアーを吹き付け可能であれば、この構造に限定されるものではない。
また、ノズル装置1においては、ノズル基部12の側部にアーム部2が取り付けられているが、アーム部2が取り付けられる位置もこれに限定されない。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、ノズル装置1の吐出部11には、複数のノズル穴11aが直列に配列されているが、これに限定されない。
図7の(a)〜(d)は、他の実施形態に係るエアー式洗浄機のノズル装置をノズル方向から見た正面図である。
図7の(a)に示すように、ノズル装置の吐出部におけるノズル穴は、1つの横長のスリット状であってもよく、図7の(b)に示すように、ノズル穴は、複数が円を描くようにその円周上に互いに間隔をおいて配列されていてもよく、図7の(c)に示すように、ノズル穴は、複数が千鳥状に配列されていてもよく、図7の(d)に示すように、ノズル穴は、1つの丸であってもよい。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、アーム部2は、水平方向に延びる第1バー2aと、鉛直方向に延びる第2バー2bとからなっているが、ノズル装置1を支持可能であれば、この構造に限定されるものではない。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、カバー体3の側面には、蓋部32が取り付けられているが、必ずしも必須ではない。同様に、カバー屈曲部3bの側壁に設けられた蓋取付け部32aも必ずしも必須ではない。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、カバー体3は、カンバスKの走行方向に対して、袴部3cの両横側の下端部に、それぞれ、アーチ状の切り欠き部Cが設けられているが、切り欠き部Cの形状はこれに限定されない。例えば、長方形状、三角形状等が挙げられる。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100においては、カバー体3に吸気孔が設けられていてもよい。
図8の(a)は、他の実施形態に係るエアー式洗浄機の外観を示す側面図であり、(b)は、(a)の斜め前方から見た斜視図であり、(c)は、(a)の斜め後方から見た斜視図である。
図8の(a)〜(c)に示すように、他の実施形態に係るエアー式洗浄機においては、カンバスKの走行方向に対して、カバー体3の袴部3cの前側に、横長スリット状の吸気孔B2が、後ろ側に、横長スリット状の吸気孔B3が、それぞれ上下に2箇所ずつ設けられている。これにより、カバー体3の内部を負圧にした場合は、カバー体3の外部から吸気孔B2、B3を介して、カバー体3の内部にエアーが流入することになる。
このように、他の実施形態に係るエアー式洗浄機においては、カバー体3の内部において吸気孔B2、B3から図示しない吸引手段へのエアーの一定方向の流れが生じるので、カバー体3の内部に乱気流が生じることを抑制することができる。なお、吸気孔B2、B3が横長のスリット状となっているので、流入したエアーは、カバー体3の内部に横方向に広がりやすいという利点もある。
これに加え、カバー体3は、カンバスKの走行方向に対して、袴部3cの両横側に、横長スリット状の吸気孔B1がそれぞれ設けられている。これにより、カバー体3の内部を負圧にした場合は、カバー体3の外部から吸気孔B1を介して、カバー体3の内部にエアーが流入することになる。
これにより、他の実施形態に係るエアー式洗浄機においては、カバー体3の内部において吸気孔B1から図示しない吸引手段へのエアーの一定方向の流れが生じるので、カバー体3の内部に乱気流が生じることをより抑制することができる。
なお、カバー体3の外部においても、吸気孔B1、前方吸気孔B2及び後方吸気孔B3へのエアーの一定の流れが生じるため、カバー体3の外側に浮遊した付着部がカバー体3に付着することも防止できる。
本実施形態に係るエアー式洗浄機100において、ノズル装置1の吐出部11から吹き付けられるエアーがカンバスKに到達するカンバスK上の到達領域S1は、カンバスKがカンバスロールKRと接するカンバスK上の接触領域S2とは異なる領域となっているが、到達領域S1の少なくとも一部が接触領域S2とは異なる領域となっていればよい。
すなわち、ノズル装置1の吐出部11から吹き付けられるエアーが、カンバスロールKRと接触するカンバスKに到達していたとしても、そのエアーの一部が、カンバスロールKRと接触しないカンバスKに到達していれば、上述した、カンバスKの目穴を洗浄する効果を発揮することができる。
本発明のエアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置は、カンバスロールにより案内されるカンバスを洗浄するための装置として用いられる。
本発明のエアー式洗浄機及びそれを備えたカンバス洗浄装置は、エアーを用いることを前提としており、カバー体及びカンバスの汚染を十分に防止することができる。
1・・・ノズル装置
100・・・エアー式洗浄機
101・・・カンバス洗浄装置
11・・・吐出部
11a・・・ノズル穴
12・・・ノズル基部
12a・・・チューブ
13・・・ノズル本体部
2・・・アーム部
2a・・・第1バー
2b・・・第2バー
3・・・カバー体
31・・・取付部
32・・・蓋部
321・・・取付孔
322・・・チューブ穴
32a・・・蓋取付け部
32b・・・開口部
33・・・下端部
3a・・・カバー連結部
3b・・・カバー屈曲部
3c・・・袴部
3c1・・・前側の下端部
50・・・駆動レール
51・・・基部
52・・・駆動機構
53・・・支持部
60・・・補助レール
61・・・引掛け部
A1・・・吹付け方向
A2・・・走行方向
B1・・・吸気孔
B2・・・前方吸気孔
B3・・・後方吸気孔
C・・・切り欠き部
D1,D2,D3・・・距離
K・・・カンバス
KR・・・カンバスロール
P・・・排気管
S1・・・到達領域
S2・・・接触領域
θ・・・角度

Claims (8)

  1. カンバスロールにより案内されるカンバスを洗浄するためのエアー式洗浄機であって、
    前記カンバスにエアーを吹き付けるノズル装置と、
    該ノズル装置を支持するアーム部と、
    該アーム部が取り付けられた筒状のカバー体と、
    該カバー体の内部を吸引するための吸引手段と、
    を備え、
    前記ノズル装置及び前記アーム部が前記カバー体に内蔵されており、
    前記カバー体の下端部と前記カンバスの表面との間には隙間が設けられており、
    前記カバー体の下端部の両横側には切り欠き部が設けられており、
    前記カンバスの走行方向に対して、前記カバー体の前側の下端部が、前記カンバスの幅方向に平行となるように上面視で直線状になっており、
    前記ノズル装置から吹き付けられるエアーの吹付け方向と、前記カンバスの走行方向との成す角度が、90°未満であるエアー式洗浄機。
  2. 前記ノズル装置の吐出部の先端から前記カンバスの表面までの最短距離が1〜5mmであり、
    前記カバー体の下端から前記カンバスの表面までの最短距離が0.5〜10mmである請求項1記載のエアー式洗浄機。
  3. 前記ノズル装置から吹き付けられるエアーが前記カンバスに到達する到達領域の少なくとも一部が、前記カンバスが前記カンバスロールと接する接触領域とは異なる領域となっている請求項1又は2に記載のエアー式洗浄機。
  4. 前記到達領域と前記接触領域とが異なる領域であり、且つ、
    前記カンバスの走行方向に対して、前記到達領域の上流側の端部と、前記接触領域の下流側の端部との間の最短距離が0〜30mmである請求項記載のエアー式洗浄機。
  5. 前記カバー体が袴部を有し、
    該袴部が、下方に行く程、径が大きくなるテーパー状となっている請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアー式洗浄機。
  6. 前記カバー体が屈曲部を有し、
    該屈曲部には三日月状の開口部を有する蓋取り付け部と、蓋部とが設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアー式洗浄機。
  7. 前記カンバスの走行方向に対して垂直方向に延びる駆動レールと、
    該駆動レールに沿って往復走査可能な基部と、
    該基部を駆動させる駆動機構と、
    該基部に取り付けられた支持部と、
    前記カンバスの走行方向に対して垂直方向に延びる補助レールと、
    該補助レールに引掛けられた引掛け部と、
    前記支持部に支持され且つ前記引掛け部が取り付けられたエアー式洗浄機と、
    を備え、
    前記エアー式洗浄機が、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアー式洗浄機であり、
    前記駆動機構を駆動させることにより、前記エアー式洗浄機が前記駆動レール及び前記補助レールに沿って往復走査すると同時に、前記カンバスにエアーを吹き付け可能なカンバス洗浄装置。
  8. 前記支持部と前記引掛け部とが一体となっている請求項7記載のカンバス洗浄装置。
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